JP2004213549A - 媒体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】現金処理装置等の媒体処理装置の設置場所が太陽光が当たる個所にも配置されることがあり、その場合、太陽光が媒体を透過してセンサが誤動作してしまうという問題が生じる。
【構成】媒体の出入口のシャッタの内側に光学式センサを配置した媒体処理装置において、シャッタの完全閉止状態を検知する光学式センサを設け、そのセンサがシャッタの閉動作時に不完全閉止を検知するとシャッタの開閉動作を行い、それによるシャッタの内側のセンサの切り替わりの有無を監視して媒体の有無を検知することを特徴とする。
【選択図】 図1
【構成】媒体の出入口のシャッタの内側に光学式センサを配置した媒体処理装置において、シャッタの完全閉止状態を検知する光学式センサを設け、そのセンサがシャッタの閉動作時に不完全閉止を検知するとシャッタの開閉動作を行い、それによるシャッタの内側のセンサの切り替わりの有無を監視して媒体の有無を検知することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金自動取引装置等の媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
媒体処理装置の構成を図1に示し、その概略を以下に説明する。
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
【0003】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0004】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、例えばシャッタ4が閉じた状態をONとする。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0005】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
以下に上記構成の作用を説明する。
【0006】
(1)媒体を入れる場合を図7のフローチャートを用いて説明する。
Se1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
Se2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Se3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4は閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0007】
Se4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(以下遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Se5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0008】
Se6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Se7.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFとなる。
Se8.センサ7OFFで束搬送路6を停止させる。
Se9.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
【0009】
Se10.シャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知する。
Se11.センサ10が閉状態を検知しない場合、シャッタ4をを開状態にし、再度、閉状態にする。それでもセンサ10が閉状態を検知できない場合はエラーとして装置は停止する。
Se12.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
【0010】
Se13.搬送路5を搬送するすることにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)媒体を出す場合を図8のフローチャートを用いて説明する。
Sf1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sf2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
【0011】
Sf3.搬送路5を搬送させるすることにより、束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積完了。
Sf4.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sf5.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
【0012】
Sf6.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
Sf7.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sf8.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることをを監視する。
【0013】
Sf9.センサ8がOFFになると束搬送路6を駆動停止する。なお、この停止位置ではセンサ7はONしている。
Sf10.顧客が出入口3から束媒体を取り出すとセンサ7が検知(OFF)する。
Sf11.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
【0014】
Sf12.センサ10が閉状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を開いて閉じる動作を行い、センサ10が閉状態を検知すれば終了し、閉状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術によると、媒体処理装置の設置場所が店舗内であり、媒体の出入口に設けてある光学式センサは、蛍光灯レベルの光に対して対応できるように考慮されていたために光学式センサの誤動作はなかったが、近年、無人店舗やコンビニエンスストア、駅等において太陽光が直接当たる個所にも配置されることがあり、その場合、太陽光が媒体を透過して光学式センサが誤動作してしまうという問題が生じる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、媒体の出入口のシャッタの内側に光学式センサを配置した媒体処理装置において、シャッタの完全閉止状態を検知するセンサを設け、そのセンサがシャッタの閉動作時に不完全閉止を検知するとシャッタの開閉動作を行い、それによるシャッタの内側の光学式センサの切り替わりの有無を監視して媒体の有無を検知することを特徴とする。
【0017】
さらには、シャッタの外側にも受光面を上向きにした光学式センサを配置し、外光を検知できるようにしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態例を図面を用いて説明する。
第1実施の形態例
媒体処理装置の構成は上記図1に示した構造と同様であり、その概略は以下の通りである。
【0019】
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
このシャッタ4は、ソレノイドやモータ等の駆動源によって開閉駆動され、媒体上に降下した場合でも媒体を破損させることがなく停止するように制御されている。例えば、自重程度の圧力で媒体上で停止できるようになっている。
【0020】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0021】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、以下の説明ではシャッタ4が閉じた状態をONとして説明するが、開いた状態をONとしてもよい。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0022】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
なお、上記センサ10は図においては媒体下部の閉位置を検知するようにして説明しているが、媒体上部の開位置を検知するようにしても同様である。
【0023】
以下に上記構成の作用を説明する。通常時の動作は上記の従来の動作と同様である。
(1)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を入れる場合を図2のフローチャートを用いて説明する。
Sa1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
【0024】
Sa2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Sa3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0025】
Sa4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Sa5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0026】
Sa6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Sa7.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFとなる。しかし、媒体の吸入が完了していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がOFFであることとセンサ8または9のいずれかがONであることを監視する。
【0027】
Sa8.センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がONであれば正常搬送(太陽光の透過の可能性も含まれる。)として次に進む。センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がOFFである場合には再びシャッタ4を閉じる動作を行い、センサ7、8がONに変化したときは、太陽光の透過と判断してシャッタ4を閉状態として次に進む。シャッタ4を閉じる動作を行ってもセンサ7がOFFでしかもセンサ8および9がOFFである場合には抜き取りが行われた可能性等もあるがエラーとして装置は停止する。
【0028】
Sa9.シャッタ4を開状態にして束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。このときには、センサ9で束搬送路6の媒体吸入方向の停止位置を制御するので、センサ9がOFFであれば、ON後の搬送量は一定値である。しかし、すでにセンサ9がONしているときには、センサ7がOFFとなった時点での、センサ9通過後の搬送量を一定値から減算した値となる。
【0029】
Sa10.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
Sa11.シャッタ4を閉じる。
Sa12.センサ10がそれを検知したら次に進む。
Sa13.センサ10が閉状態を検知しない場合、センサ8または9がONしていれば媒体有りと判断し、束搬送路6で媒体を挟み、センサ9ONから一定時間吸入させて停止し、シャッタ4を閉じる動作を行ってセンサ10が閉状態を検知すれば媒体の吸入動作が正常に終了したとする。その他の場合はエラーとして装置は停止する。
【0030】
Sa14.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
Sa15.搬送路5を搬送することにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を出す場合を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0031】
Sb1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sb2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
Sb3.搬送路5を搬送させることにより媒体を束搬送路6に搬送する。
Sb4.束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積を完了させる。
【0032】
Sb5.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sb6.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
Sb7.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0033】
Sb8.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sb9.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることを監視する。
しかし、媒体がセンサ8を通過したにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がONであることとセンサ8またはセンサ9のいずれもがONであることを監視する。
【0034】
Sb10.センサ7がONで、しかもセンサ8および9がONであれば正常搬送として次に進み、センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がOFFである場合には再びシャッタ4を閉じる動作を行い、センサ7、8がONに変化したときは、太陽光の透過と判断して次に進む。シャッタ4を閉じる動作を行ってもセンサ7がOFFでしかもセンサ8および9がONである場合にはエラーとして装置は停止する。
【0035】
Sb11.センサ7がONでしかもセンサ8および9がONで束搬送路6の駆動停止させる。
Sb12.装置から顧客に「媒体を取って下さい」とアナウンスを流し、一定時間待つ。
Sb13.アナウンスを繰り返し、顧客が媒体を取り出すとセンサ7がOFFとなる。顧客が一定時間内に取り出さない場合には取り忘れとして媒体を媒体収納部2に戻す。
【0036】
Sb14.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
Sb15.しかし、顧客が媒体を取り出していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなる誤動作が生じる場合がある。その場合は、センサ7がOFFで、センサ10がシャッタ閉じを検知しないことになる。そこで、再びSb13に戻る。
【0037】
それでもセンサ7がOFFでしかもシャッタ4が閉じなければエラーとして装置は停止する。
Sb16.センサ7がONでセンサ10が検知しない場合は媒体の取り忘れと判断し、媒体を媒体収納部2に戻して終了する。
このように太陽光が媒体の出入口に当たっていても、装置を停止させずに正常に動作させることができることになる。
【0038】
第2実施の形態例
媒体処理装置の構成は図4に示す通りであって上記図1の構造と略同様であり、その概略は以下の通りである。
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
【0039】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0040】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、例えばシャッタ4が閉じた状態をONとする。
11も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の手前に配置したセンサであり、これが本実施の形態例の特徴である。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0041】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
センサ11も上記センサ7同様に太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、太陽光が媒体を透過するレベルである場合をOFFとなるようにしてある。
【0042】
なお、上記センサ10は図においては媒体下部の閉位置を検知するようにして説明しているが、媒体上部の開位置を検知するようにしても同様である。
以下に上記構成の作用を説明する。通常時の動作は上記の従来の動作と同様である。
(1)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を入れる場合を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
Sc1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
Sc2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Sc3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0044】
Sc4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(以下遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Sc5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0045】
Sc6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Sc7.センサ11がOFFしたか否かを監視する。つまり、太陽光が媒体を透過してOFFしているか否かを監視する。
Sc8.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFを監視する。
【0046】
Sc9.しかし、媒体の吸入が完了していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がOFFである場合、Sc7でセンサ11がOFFのときは、誤動作の可能性があるためにシャッタ4を閉じて再び開く動作を行い、その間もセンサ7がOFFであるか否かを監視し、OFFであれば次のステップに進む。ONであれば媒体が存在するために規定の位置まで運ぶ時間を監視する。
【0047】
Sc10.シャッタ4を開状態にして束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。このときには、センサ9で束搬送路6の媒体吸入方向の停止位置を制御するので、センサ9がOFFであれば、ON後の搬送量は一定値である。しかし、すでにセンサ9がONしているときには、センサ7がOFFとなった時点での、センサ9通過後の搬送量を一定値から減算した値となる。
【0048】
Sc11.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
Sc12.シャッタ4を閉じる。
Sc13.センサ10がそれを検知したら次に進む。
Sc14.センサ10が閉状態を検知しない場合、センサ8または9がONしていれば媒体有りと判断し、束搬送路6で媒体を挟み、センサ9のONから一定時間吸入させて停止し、シャッタ4を閉じる動作を行ってセンサ10の閉状態を検知すれば媒体の吸入動作が正常に終了したとする。その他の場合はエラーとして装置は停止する。
【0049】
Sc15.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
Sc16.搬送路5を搬送することにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を出す場合を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
Sd1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sd2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
Sd3.搬送路5を搬送ることにより媒体を束搬送路6に搬送する。
Sd4.束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積完了させる。
【0051】
Sd5.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sd6.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
Sd7.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0052】
Sd8.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sd9.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることを監視する。
Sd10.センサ10がOFFとなったら束搬送路6の駆動を停止する。
Sd11.装置から顧客に「媒体を取って下さい」とアナウンスを流し、一定時間待つ。
【0053】
Sd12.アナウンスを繰り返し、顧客が媒体を取り出すとセンサ7がOFFとなる。顧客が一定時間内に取り出さない場合には取り忘れとして媒体を媒体収納部2に戻す。
Sd13.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
【0054】
Sd14.しかし、媒体がセンサ8を通過したにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。その場合、センサ11も太陽光が媒体を透過するレベルであるためにOFF状態である。よって、顧客が媒体を抜き取っていないにもかかわらず抜き取ったとしてシャッタ4を閉じる作用を行う。
【0055】
しかし、媒体があるためにシャッタ4は閉じきらずセンサ10はONにならずOFFである。ここで、シャッタ4が閉じる動作をしたことにより、センサ7がONとなりしかもセンサ11はOFFでセンサ10もOFFである場合にはシャッタ4は再び開き、Sd11に戻る。
それでもセンサ7がOFFでしかもシャッタ4がONしなければエラーとして装置は停止する。
【0056】
Sd15.センサ7がONでセンサ10がONしない場合は媒体の取り忘れと判断し、媒体を媒体収納部2に戻して終了する。
このように本実施の形態例においても、太陽光が媒体の出入口に当たっていても、装置を停止させずに正常に動作させることができることになり、しかも少ない動作で装置を運用させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、シャッタの完全な開閉を検知するセンサを設け、このセンサを監視することにより媒体の出入口に媒体がきたときに媒体の出入口に設けたセンサが太陽光が透過してそれを検知できなくてもシャッタの開閉動作を行って一時太陽光が出入口に入光するのを遮断して媒体の存在を検知するようにしたことにより、太陽光が媒体の出入口に当たって媒体を光が透過しても、装置を停止させずに正常に動作させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】媒体処理装置の構成図
【図2】媒体を入れる場合のフローチャート
【図3】媒体を出す場合のフローチャート
【図4】第2実施の形態例の媒体処理装置の構成図
【図5】媒体を入れる場合のフローチャート
【図6】媒体を出す場合のフローチャート
【図7】従来例の媒体を入れる場合のフローチャート
【図8】従来例の媒体を出す場合のフローチャート
【符号の説明】
1 媒体処理装置
2 媒体収納部
3 出入口
4 シャッタ
5 搬送路
6 束搬送路
7、8、9、10、11 光学式センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、現金自動取引装置等の媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
媒体処理装置の構成を図1に示し、その概略を以下に説明する。
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
【0003】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0004】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、例えばシャッタ4が閉じた状態をONとする。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0005】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
以下に上記構成の作用を説明する。
【0006】
(1)媒体を入れる場合を図7のフローチャートを用いて説明する。
Se1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
Se2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Se3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4は閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0007】
Se4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(以下遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Se5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0008】
Se6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Se7.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFとなる。
Se8.センサ7OFFで束搬送路6を停止させる。
Se9.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
【0009】
Se10.シャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知する。
Se11.センサ10が閉状態を検知しない場合、シャッタ4をを開状態にし、再度、閉状態にする。それでもセンサ10が閉状態を検知できない場合はエラーとして装置は停止する。
Se12.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
【0010】
Se13.搬送路5を搬送するすることにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)媒体を出す場合を図8のフローチャートを用いて説明する。
Sf1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sf2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
【0011】
Sf3.搬送路5を搬送させるすることにより、束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積完了。
Sf4.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sf5.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
【0012】
Sf6.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
Sf7.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sf8.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることをを監視する。
【0013】
Sf9.センサ8がOFFになると束搬送路6を駆動停止する。なお、この停止位置ではセンサ7はONしている。
Sf10.顧客が出入口3から束媒体を取り出すとセンサ7が検知(OFF)する。
Sf11.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
【0014】
Sf12.センサ10が閉状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を開いて閉じる動作を行い、センサ10が閉状態を検知すれば終了し、閉状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術によると、媒体処理装置の設置場所が店舗内であり、媒体の出入口に設けてある光学式センサは、蛍光灯レベルの光に対して対応できるように考慮されていたために光学式センサの誤動作はなかったが、近年、無人店舗やコンビニエンスストア、駅等において太陽光が直接当たる個所にも配置されることがあり、その場合、太陽光が媒体を透過して光学式センサが誤動作してしまうという問題が生じる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、媒体の出入口のシャッタの内側に光学式センサを配置した媒体処理装置において、シャッタの完全閉止状態を検知するセンサを設け、そのセンサがシャッタの閉動作時に不完全閉止を検知するとシャッタの開閉動作を行い、それによるシャッタの内側の光学式センサの切り替わりの有無を監視して媒体の有無を検知することを特徴とする。
【0017】
さらには、シャッタの外側にも受光面を上向きにした光学式センサを配置し、外光を検知できるようにしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態例を図面を用いて説明する。
第1実施の形態例
媒体処理装置の構成は上記図1に示した構造と同様であり、その概略は以下の通りである。
【0019】
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
このシャッタ4は、ソレノイドやモータ等の駆動源によって開閉駆動され、媒体上に降下した場合でも媒体を破損させることがなく停止するように制御されている。例えば、自重程度の圧力で媒体上で停止できるようになっている。
【0020】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0021】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、以下の説明ではシャッタ4が閉じた状態をONとして説明するが、開いた状態をONとしてもよい。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0022】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
なお、上記センサ10は図においては媒体下部の閉位置を検知するようにして説明しているが、媒体上部の開位置を検知するようにしても同様である。
【0023】
以下に上記構成の作用を説明する。通常時の動作は上記の従来の動作と同様である。
(1)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を入れる場合を図2のフローチャートを用いて説明する。
Sa1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
【0024】
Sa2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Sa3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0025】
Sa4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Sa5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0026】
Sa6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Sa7.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFとなる。しかし、媒体の吸入が完了していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がOFFであることとセンサ8または9のいずれかがONであることを監視する。
【0027】
Sa8.センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がONであれば正常搬送(太陽光の透過の可能性も含まれる。)として次に進む。センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がOFFである場合には再びシャッタ4を閉じる動作を行い、センサ7、8がONに変化したときは、太陽光の透過と判断してシャッタ4を閉状態として次に進む。シャッタ4を閉じる動作を行ってもセンサ7がOFFでしかもセンサ8および9がOFFである場合には抜き取りが行われた可能性等もあるがエラーとして装置は停止する。
【0028】
Sa9.シャッタ4を開状態にして束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。このときには、センサ9で束搬送路6の媒体吸入方向の停止位置を制御するので、センサ9がOFFであれば、ON後の搬送量は一定値である。しかし、すでにセンサ9がONしているときには、センサ7がOFFとなった時点での、センサ9通過後の搬送量を一定値から減算した値となる。
【0029】
Sa10.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
Sa11.シャッタ4を閉じる。
Sa12.センサ10がそれを検知したら次に進む。
Sa13.センサ10が閉状態を検知しない場合、センサ8または9がONしていれば媒体有りと判断し、束搬送路6で媒体を挟み、センサ9ONから一定時間吸入させて停止し、シャッタ4を閉じる動作を行ってセンサ10が閉状態を検知すれば媒体の吸入動作が正常に終了したとする。その他の場合はエラーとして装置は停止する。
【0030】
Sa14.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
Sa15.搬送路5を搬送することにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を出す場合を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0031】
Sb1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sb2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
Sb3.搬送路5を搬送させることにより媒体を束搬送路6に搬送する。
Sb4.束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積を完了させる。
【0032】
Sb5.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sb6.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
Sb7.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0033】
Sb8.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sb9.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることを監視する。
しかし、媒体がセンサ8を通過したにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がONであることとセンサ8またはセンサ9のいずれもがONであることを監視する。
【0034】
Sb10.センサ7がONで、しかもセンサ8および9がONであれば正常搬送として次に進み、センサ7がOFFで、しかもセンサ8および9がOFFである場合には再びシャッタ4を閉じる動作を行い、センサ7、8がONに変化したときは、太陽光の透過と判断して次に進む。シャッタ4を閉じる動作を行ってもセンサ7がOFFでしかもセンサ8および9がONである場合にはエラーとして装置は停止する。
【0035】
Sb11.センサ7がONでしかもセンサ8および9がONで束搬送路6の駆動停止させる。
Sb12.装置から顧客に「媒体を取って下さい」とアナウンスを流し、一定時間待つ。
Sb13.アナウンスを繰り返し、顧客が媒体を取り出すとセンサ7がOFFとなる。顧客が一定時間内に取り出さない場合には取り忘れとして媒体を媒体収納部2に戻す。
【0036】
Sb14.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
Sb15.しかし、顧客が媒体を取り出していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなる誤動作が生じる場合がある。その場合は、センサ7がOFFで、センサ10がシャッタ閉じを検知しないことになる。そこで、再びSb13に戻る。
【0037】
それでもセンサ7がOFFでしかもシャッタ4が閉じなければエラーとして装置は停止する。
Sb16.センサ7がONでセンサ10が検知しない場合は媒体の取り忘れと判断し、媒体を媒体収納部2に戻して終了する。
このように太陽光が媒体の出入口に当たっていても、装置を停止させずに正常に動作させることができることになる。
【0038】
第2実施の形態例
媒体処理装置の構成は図4に示す通りであって上記図1の構造と略同様であり、その概略は以下の通りである。
1は媒体処理装置であり、内部は以下のような構成になっている。
2は紙幣等の媒体を収納する媒体収納部、3は媒体処理装置1内に媒体を出し入れする際の出入口であり、媒体を出し入れする際に開閉するシャッタ4がついている。
【0039】
5は媒体を搬送する搬送路であり、ローラや平ベルト等で構成されている。
6は束搬送路であり、2本の無端ベルトを上下に対向させて張設し、図示しない駆動源によって媒体をそれら無端ベルトで挟んで束状態の媒体を装置内に出し入れする。
7、8、9は発光素子と受光素子を対向配置させ、媒体の有無を検出するセンサである。
【0040】
10も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の開閉状態を検出するセンサであり、例えばシャッタ4が閉じた状態をONとする。
11も上記同様に発光素子と受光素子を対向配置させ、シャッタ4の手前に配置したセンサであり、これが本実施の形態例の特徴である。
上記センサ7は、シャッタ4のすぐ内側に設けられており、太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、排出された媒体が抜き取られたか否かの検出および差し入れられた媒体が規定の位置まで運ばれたことの検出を行う。
【0041】
センサ8は、媒体が出入口3から入れられた際、束搬送路6を挟むトリガセンサおよび束で媒体を出すときの媒体の停止位置制御に用いる。
センサ9は、束搬送路6に媒体が有るか否かの検知を行う。なお、センサ8およびセンサ9の発光素子、受光素子の配置には特に定めはない。
センサ11も上記センサ7同様に太陽光等の外光が媒体にあたって反射して受光素子に入らないないように受光素子は下側、発光素子は上側に配置されており、太陽光が媒体を透過するレベルである場合をOFFとなるようにしてある。
【0042】
なお、上記センサ10は図においては媒体下部の閉位置を検知するようにして説明しているが、媒体上部の開位置を検知するようにしても同様である。
以下に上記構成の作用を説明する。通常時の動作は上記の従来の動作と同様である。
(1)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を入れる場合を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
Sc1.顧客が図示しない媒体を入れる指示ボタンを押下する。
Sc2.これによりシャッタ4が開状態になり、センサ10がそれを検知する。
Sc3.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0044】
Sc4.シャッタ4が開状態になると、顧客は媒体を出入口3から差し入れ、センサ8が遮光されたことを検知する(以下遮光状態をON、通光状態をOFFとする。)。
Sc5.図示しない駆動源によって束搬送路6の2本の無端ベルト間が狭まって束媒体を挟む。
【0045】
Sc6.束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。
Sc7.センサ11がOFFしたか否かを監視する。つまり、太陽光が媒体を透過してOFFしているか否かを監視する。
Sc8.束媒体の後端がセンサ7の位置を通過してセンサ7がOFFを監視する。
【0046】
Sc9.しかし、媒体の吸入が完了していないにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。そこで、センサ7がOFFである場合、Sc7でセンサ11がOFFのときは、誤動作の可能性があるためにシャッタ4を閉じて再び開く動作を行い、その間もセンサ7がOFFであるか否かを監視し、OFFであれば次のステップに進む。ONであれば媒体が存在するために規定の位置まで運ぶ時間を監視する。
【0047】
Sc10.シャッタ4を開状態にして束搬送路6を媒体吸入方向に回動させる。このときには、センサ9で束搬送路6の媒体吸入方向の停止位置を制御するので、センサ9がOFFであれば、ON後の搬送量は一定値である。しかし、すでにセンサ9がONしているときには、センサ7がOFFとなった時点での、センサ9通過後の搬送量を一定値から減算した値となる。
【0048】
Sc11.束搬送路6の2本の無端ベルト間を拡げて束媒体の挟んだ状態を開放する。
Sc12.シャッタ4を閉じる。
Sc13.センサ10がそれを検知したら次に進む。
Sc14.センサ10が閉状態を検知しない場合、センサ8または9がONしていれば媒体有りと判断し、束搬送路6で媒体を挟み、センサ9のONから一定時間吸入させて停止し、シャッタ4を閉じる動作を行ってセンサ10の閉状態を検知すれば媒体の吸入動作が正常に終了したとする。その他の場合はエラーとして装置は停止する。
【0049】
Sc15.規定の位置まで束搬送された媒体は図示しない駆動源により、搬送路5に一枚ずつ分離されて繰り出される。
Sc16.搬送路5を搬送することにより、媒体収納部2に収納されて終了する。
(2)太陽光が出入口に当たっているときに媒体を出す場合を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
Sd1.顧客が図示しない指示ボタンを押下する。
Sd2.媒体収納部2に収納されている媒体を1枚ずつ繰り出す。
Sd3.搬送路5を搬送ることにより媒体を束搬送路6に搬送する。
Sd4.束搬送路6の下方の無端ベルト上にそれら媒体を集積させ、規定枚数の集積完了させる。
【0051】
Sd5.図示しない駆動源により束搬送路6で束媒体を挟む。
Sd6.図示しない駆動源によりシャッタ4を開き、センサ10がそれを検知する。
Sd7.センサ10が開状態を検知しない場合には、再びシャッタ4を閉じて開く動作を行い、センサ10がそれを検知すれば次に進み、開状態を検知しなければエラーとして装置は停止する。
【0052】
Sd8.図示しない駆動源により束搬送路6を媒体排出方向に回転させる。
Sd9.束媒体の後端がセンサ8の位置を通過しOFFとなることを監視する。
Sd10.センサ10がOFFとなったら束搬送路6の駆動を停止する。
Sd11.装置から顧客に「媒体を取って下さい」とアナウンスを流し、一定時間待つ。
【0053】
Sd12.アナウンスを繰り返し、顧客が媒体を取り出すとセンサ7がOFFとなる。顧客が一定時間内に取り出さない場合には取り忘れとして媒体を媒体収納部2に戻す。
Sd13.図示しない駆動源によりシャッタ4を閉じ、センサ10がそれを検知して終了する。
【0054】
Sd14.しかし、媒体がセンサ8を通過したにもかかわらず太陽光が媒体を透過し、センサ7がOFFとなっている場合がある。その場合、センサ11も太陽光が媒体を透過するレベルであるためにOFF状態である。よって、顧客が媒体を抜き取っていないにもかかわらず抜き取ったとしてシャッタ4を閉じる作用を行う。
【0055】
しかし、媒体があるためにシャッタ4は閉じきらずセンサ10はONにならずOFFである。ここで、シャッタ4が閉じる動作をしたことにより、センサ7がONとなりしかもセンサ11はOFFでセンサ10もOFFである場合にはシャッタ4は再び開き、Sd11に戻る。
それでもセンサ7がOFFでしかもシャッタ4がONしなければエラーとして装置は停止する。
【0056】
Sd15.センサ7がONでセンサ10がONしない場合は媒体の取り忘れと判断し、媒体を媒体収納部2に戻して終了する。
このように本実施の形態例においても、太陽光が媒体の出入口に当たっていても、装置を停止させずに正常に動作させることができることになり、しかも少ない動作で装置を運用させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、シャッタの完全な開閉を検知するセンサを設け、このセンサを監視することにより媒体の出入口に媒体がきたときに媒体の出入口に設けたセンサが太陽光が透過してそれを検知できなくてもシャッタの開閉動作を行って一時太陽光が出入口に入光するのを遮断して媒体の存在を検知するようにしたことにより、太陽光が媒体の出入口に当たって媒体を光が透過しても、装置を停止させずに正常に動作させることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】媒体処理装置の構成図
【図2】媒体を入れる場合のフローチャート
【図3】媒体を出す場合のフローチャート
【図4】第2実施の形態例の媒体処理装置の構成図
【図5】媒体を入れる場合のフローチャート
【図6】媒体を出す場合のフローチャート
【図7】従来例の媒体を入れる場合のフローチャート
【図8】従来例の媒体を出す場合のフローチャート
【符号の説明】
1 媒体処理装置
2 媒体収納部
3 出入口
4 シャッタ
5 搬送路
6 束搬送路
7、8、9、10、11 光学式センサ
Claims (2)
- 媒体の出入口のシャッタの内側に光学式センサを配置した媒体処理装置において、
シャッタの完全閉止状態を検知するセンサを設け、そのセンサがシャッタの閉動作時に不完全閉止を検知するとシャッタの開閉動作を行い、それによるシャッタの内側の光学式センサの切り替わりの有無を監視して媒体の有無を検知することを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1において、シャッタの外側に受光面を上向きにした光学式センサを配置し、外光を検知できるようにしたことを特徴とする媒体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002313A JP2004213549A (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | 媒体処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002313A JP2004213549A (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | 媒体処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004213549A true JP2004213549A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32820099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002313A Pending JP2004213549A (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | 媒体処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004213549A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006079428A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 硬貨処理装置 |
WO2008111148A1 (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-18 | Glory Ltd. | シャッタ装置 |
JP2009175934A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Internatl Currency Technologies Corp | 証明証を識別できる紙幣処理装置 |
-
2003
- 2003-01-08 JP JP2003002313A patent/JP2004213549A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006079428A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 硬貨処理装置 |
JP4544946B2 (ja) * | 2004-09-10 | 2010-09-15 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 硬貨処理装置 |
WO2008111148A1 (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-18 | Glory Ltd. | シャッタ装置 |
JP2009175934A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Internatl Currency Technologies Corp | 証明証を識別できる紙幣処理装置 |
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