JP2004213068A - コース作成システムおよびコース作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく巡回作業を行うことのできるコースを作成する。
【解決手段】コース作成システム100は、複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成する。コース形態選択部162は、巡回ポイントへの配送時間に関する情報または巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各巡回ポイントへの配送を行うかを選択する。店舗選択部112は、配送方式毎に、同一コースに含める巡回ポイントを順次選択する。算出処理部116は、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出する。修正処理部122は、第一の統計量および第二の統計量を考慮して、同一コースに含める巡回ポイントの選択を調整する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コース作成システムおよびコース作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、イメージ地図から経路探索に好適な経路データを作成し、その経路データを用いて距離または時間のより少ない経路を決定する経路決定方法が開示されている(特許文献1)。ここでは、道路の交通量、交差点の位置、道路の形状、一方通行等の地図上の地理を考慮して経路が決定されている。これにより、距離または時間のより小さい経路を決定することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−273181号公報
【0004】
しかし、従来は、決まった範囲内でいかに効率よく巡回するかということしか考えられておらず、地域内に複数のコースを作成する際に、どのようにしてそのコース内に含める巡回ポイントを選択するかという手法については考慮されていなかった。とくに、このようなコースを客観的な観点から作成するという方法は全く考慮されていない。
【0005】
さらに、従来、トラック等の車両での移動を想定して地域内に複数のコースを作成する際に、効率的に巡回することのできるコースの作成は考慮されてこなかった。しかし、物品を配送する業者等にとっては、作業員数や車両台数の削減によるコスト削減が要望されている。
【0006】
また、宅配便等のように、臨機応変的に如何に迅速に物品を配送できるかという課題を有するいわゆるディスパッチ型の配送業務であれば、空いている車両に順次物品を詰め込んでいく等の対応で、効率よく巡回することのできるコースを比較的容易に作成することができる可能性もある。しかし、たとえば毎週決まった日時に物品を配送する必要のあるいわゆる固定ルート型の配送業務においては、作業員数や車両台数をできるだけ減らしつつ効率よく巡回することのできるコースを作成するための柔軟な対応を別途考慮する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、地域内に複数の配送コースを作成する際に、必要な作業員数等を減らして効率よく巡回作業を行うことのできるコースを作成する技術を提供することにある。本発明の別の目的は、トラック等の車両で移動する配送コースを作成する際に、必要な作業員数や車両台数を減らして効率的に巡回することのできるコースを作成する技術を提供することにある。本発明のまた別の目的は、このようなコースを自動的に柔軟に作成することのできる技術を提供することにある。本発明のまた別の目的は、地域内に複数の配送コースを作成する際に、各コースにおいて効率よく巡回作業が行えるように、適切な配送方式のコースを作成することのできる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記したような、固定ルート型の配送業務を行う配送業者がコスト削減を行うための手法として、たとえばトラック等の車両の積載量を標準化(固定)しておくということが考えられる。積載量が標準化されれば、たとえば、配送拠点の配置、配達先の駐車スペース等の問題に対しても、車両の規模にバラツキが生ずる場合と比べ、対応は図り易くなる。また、このようにすることで、配送コースの作成作業を自動的に容易に行うことが可能となる。さらに、積載量を標準化した場合に、標準化された積載量の中で、許容される積載率に配慮することにより、作業員数や車両台数を削減して効率よく配送することのできるコースを作成することができる。
【0009】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成するシステムであって、巡回ポイントへの配送時間に関する情報または巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各巡回ポイントへの配送を行うかを選択する配送方式選択部と、配送方式毎に、同一コースに含める巡回ポイントを順次選択する選択部と、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出する算出部と、第一の統計量および第二の統計量を考慮して、同一コースに含める巡回ポイントの選択を調整する調整部と、を含むことを特徴とするコース作成システムが提供される。
【0010】
ここで、コースとは、たとえば巡回の出発点となる拠点から各巡回ポイントを巡回してまた拠点に戻るまでの経路をいう。ここで、配送方式とは、配送コースの形態とすることができ、たとえば配送拠点等を朝出発した後、夕方まで拠点に戻ることなく配送する方式(以下単にシングルコースという。)や、配送拠点を出発した後、いくつかの巡回ポイントを巡回する配送作業を行った後拠点に戻り、その日のうちに再度別の配送作業を行うような方式(以下単にピストンコースという。)を含むことができる。このようにすれば、たとえばトラック等の車両で物品を配送する場合に、配送時間と物品の配送量とを考慮して、適正化された配送コースを作成することができる。これにより、作業員や車両数を削減することができる。
【0011】
本発明のコース作成システムにおいて、複数の配送方式は、それぞれ第一の統計量の上限値が異なるようにすることができる。このようにすれば、たとえば労働時間の異なる作業員を適切な配送コースに割り当てることができ、作業員の削減化をはかることができる。
【0012】
本発明のコース作成システムにおいて、複数の配送方式のいずれにおいても、第二の統計量の上限値が略等しくなるようにすることができる。ここで、第二の統計量の上限値を略等しくするとは、たとえばトラック等の車両の積載量を均一にすることをいう。このように、車両の積載量を均一に標準化することにより、配送拠点の配置、配達先の駐車スペース等の問題に対しても、車両の規模にバラツキが生ずる場合と比べ、対応が図り易くなる。これにより、配送コースの作成作業を自動的に容易に行うことができる。
【0013】
本発明のコース作成システムにおいて、選択部は、まずコースを作成する際の基準となるシードを複数の巡回ポイントの中から選択することができ、当該シードに関する情報を考慮して同一コースに含める巡回ポイントを順次選択することができる。
【0014】
本発明のコース作成システムにおいて、地域は配送拠点を含むことができ、選択部は、拠点からの距離を考慮してシードを選択することができる。
【0015】
本発明のコース作成システムにおいて、選択部は、シードを、配送方式に応じて、複数の巡回ポイントの中から選択することができる。
【0016】
たとえば、配送方式がシングルコースの場合、シードを拠点から遠い位置に設置してよい。この場合、その配送コースに含める巡回ポイントは、シードから近い位置から選択していくことができる。また、配送方式がピストンコースの場合、シードを拠点から近い位置に設定してよい。この場合も、その配送コースに含める巡回ポイントは、シードから近い位置から選択していくことができる。また、いずれの場合も、たとえば各配送コースに含める巡回ポイントは、配送量の多いものを優先的に選択するようにすることもできる。
【0017】
本発明のコース作成システムにおいて、地域は配送拠点を含むことができ、配送方式選択部は、シードの拠点からの距離に応じて配送方式を選択することができる。たとえば、シードが拠点から遠い位置に設定された場合、配送方式をシングルコースにすることができる。また、シードが拠点から近い位置に設定された場合、配送方式をピストンコースにすることができる。
【0018】
本発明のコース作成システムにおいて、複数の巡回ポイントをコースに含める際の制限の度合いを示す融通性パラメータを各巡回ポイントに対応づけて保持するポイント情報保持部をさらに含むことができ、選択部は、融通性パラメータを考慮してシードを選択することができる。このように、配送コースに含める巡回ポイントを、配達条件の制限が強い順に選択することにより、配送コースを柔軟に作成することができ、これにより、効率よく配送作業を行うことのできる配送コースを作成することができる。
【0019】
本発明のコース作成システムにおいて、地域は配送拠点を含むことができ、調整部は、配送拠点の位置を考慮して巡回ポイントの選択を調整することができる。たとえば、配送拠点から近い位置にある巡回ポイントは、制限の度合いが低いため、ある配送コースの作成時にそのコースから外しても、他の配送コースに取り込みやすい。そのため、配送コース作成においては、配送拠点から遠い位置にある巡回ポイントを優先的に選択していくことにより、配送コースを柔軟に作成することができる。
【0020】
本発明のコース作成システムにおいて、調整部は、少なくとも第二の統計量が所定範囲内となるように巡回ポイントの選択を調整することができる。ここで、第二の統計量が所定範囲内となるようにするとは、たとえば車両等の許容積載率に範囲を設けることをいう。このように、所定範囲を設けることにより、コース作成処理における終了条件を満たす範囲を広くすることができ、配送コース作成処理を迅速に行うことができる。
【0021】
本発明のコース作成システムにおいて、調整部は、第一の統計量が所定範囲内となるように巡回ポイントの選択を調整することができる。このように、所定範囲を設けることにより、コース作成処理における終了条件を満たす範囲を広くすることができ、配送コース作成処理を迅速に行うことができる。
【0022】
本発明のコース作成システムは、コースに含まれる巡回ポイントの巡回順序を最適化する最適化処理部をさらに含むことができ、算出部は、最適化処理部により最適化された巡回順序を考慮して第一の統計量を算出することができる。
【0023】
本発明のコース作成システムにおいて、算出部は、選択部が店舗を選択した順に巡回ポイントを巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出することができ、調整部は、予備的な第一の統計量が所定の基準値を超えるか否かを判断し、当該予備的な第一の統計量が所定の基準値を超えた場合に、最適化処理部に最適化を行わせることができる。
【0024】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成するシステムであって、同一コースに含める巡回ポイントを順次選択する選択部と、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出する算出部と、第一の統計量、第二の統計量、および各巡回ポイントへの配送時間に関する情報または各巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、同一コースに含める巡回ポイントの選択を調整する調整部と、を含むことを特徴とするコース作成システムが提供される。
【0025】
本発明によれば、複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成する方法であって、巡回ポイントへの配送時間に関する情報または巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各巡回ポイントへの配送を行うかを選択するステップと、配送方式毎に、同一コースに含める巡回ポイントを順次選択するステップと、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出するステップと、第一の統計量および第二の統計量を考慮して、同一コースに含める巡回ポイントの選択を調整するステップと、を含むことを特徴とするコース作成方法が提供される。
【0026】
本発明のコース作成方法において、複数の配送方式は、それぞれ第一の統計量の上限値が異なるようにすることができる。
【0027】
本発明のコース作成方法において、複数の配送方式のいずれにおいても、第二の統計量の上限値が略等しくなるようにすることができる。
【0028】
本発明のコース作成方法において、選択するステップは、まずコースを作成する際の基準となるシードを複数の巡回ポイントの中から選択するステップと、当該シードに関する情報を考慮して同一コースに含める巡回ポイントを順次選択するステップと、を含むことができる。
【0029】
本発明のコース作成方法において、地域は配送拠点を含むことができ、シードを選択するステップにおいて、拠点からの距離を考慮してシードを選択することができる。
【0030】
本発明のコース作成方法において、シードを選択するステップにおいて、シードを、配送方式に応じて、複数の巡回ポイントの中から選択することができる。
【0031】
本発明のコース作成方法において、地域は配送拠点を含むことができ、方式を選択するステップにおいて、シードの拠点からの距離に応じて配送方式を選択することができる。
【0032】
本発明のコース作成方法において、地域は配送拠点を含むことができ、調整するステップにおいて、配送拠点の位置を考慮して巡回ポイントの選択を調整することができる。
【0033】
本発明のコース作成方法において、調整するステップにおいて、少なくとも第二の統計量が所定範囲内となるように巡回ポイントの選択を調整することができる。
【0034】
本発明のコース作成方法において、調整するステップにおいて、第一の統計量が所定範囲内となるように巡回ポイントの選択を調整することができる。
【0035】
本発明のコース作成方法において、コースに含まれる巡回ポイントの巡回順序を最適化するステップをさらに含むことができ、算出するステップにおいて、最適化するステップにおいて最適化された巡回順序を考慮して第一の統計量を算出することを特徴とするコース作成方法。
【0036】
本発明によれば、コンピュータシステムにより、複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成する方法であって、コンピュータシステムは、配送方式選択手段、ポイント選択手段、算出手段、および調整手段を備え、配送方式選択手段が、巡回ポイントへの配送時間に関する情報または巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各巡回ポイントへの配送を行うかを選択するステップと、ポイント選択手段が、配送方式毎に、同一コースに含める巡回ポイントを順次選択するステップと、算出手段が、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出するステップと、調整手段が、第一の統計量および第二の統計量を考慮して、同一コースに含める巡回ポイントの選択を調整するステップと、を含むことを特徴とするコース作成方法が提供される。
【0037】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、巡回ポイントを店舗として本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態において、複数の店舗を含む地域内で、各店舗にトラックで商品を配送する際の配送コースを複数作成する例を説明する。各担当者は、毎日配送拠点で物品をトラックに積載し、自己の配送コースに含まれる店舗への配送を行った後、配送拠点に戻るという配送作業を行うものとする。ここで、配送コースには、たとえば配送時間の上限が異なるもの等、複数のコース形態を設ける。したがって、全体の作業効率を上昇させるためには、各担当者が移動する拠点−店舗間および店舗−店舗間の距離がそれぞれなるべく短くなるように、適切なコース形態を選択して配送コースを設定するのが好ましい。
【0039】
また、以下の実施の形態において、トラックの積載量の上限が均一な場合を例として説明する。トラックの積載量の上限を均一とすることにより、システマティックな処理を行うことができる。この場合、トラック積載量の上限を考慮して配送コースを設定するのが好ましい。なお、以下の実施の形態においては、たとえば各巡回ポイントを毎週巡回する等、コース内に含まれる巡回ポイントが固定されたコースの作成を想定する。
【0040】
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態におけるコース作成処理の手順を示すフローチャートである。まず、コース作成に必要な地図情報データ、拠点情報データ、店舗情報データ等の各種データの登録が行われる(S2)。次に、コース作成のために必要な条件の設定が行われる(S4)。つづいて、同一コース内に含める店舗が順次選択され、コースが作成される(S6)。対象の地域内に未選択の店舗が残っている場合(S8のYes)、ステップ6に戻り、同様にして次のコースが作成される。全ての店舗がいずれかのコースに含まれるようになると(S8のNo)、コース作成結果の評価および再作成が行われる(S10)。評価および再作成が終了すると、コース作成処理を終了する。
【0041】
図2は、本実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。コース作成システム100は、表示処理部108と、条件設定受付部110と、店舗選択部112と、判断部114と、算出処理部116と、調整処理部122と、コース状態評価部124と、コース形態選択部162と、地図情報記憶部T1と、拠点情報記憶部T2と、店舗情報記憶部T3と、条件記憶部T4と、コース情報記憶部T5と、ロジック記憶部T6とを有する。算出処理部116は、算出部118および最適化処理部120を含む。
【0042】
地図情報記憶部T1は、コース作成の対象となる地域の地図情報データを記憶する。拠点情報記憶部T2は、拠点情報データを記憶する。拠点情報データは、拠点の識別コード、拠点の名称、拠点の位置(緯度および経度、またはX座標およびY座標)等を含む。ここで、拠点とは、たとえばその地域における物流センター等の配送拠点である。
【0043】
店舗情報記憶部T3は、店舗情報データを記憶する。店舗情報データは、拠点の識別コード、店舗の識別コード、店舗の名称、店舗の位置(緯度、経度および高さ、またはX座標、Y座標およびZ座標)、1回当たりの配送量、月配送回数、配送日時条件、1回あたりの作業時間(分)、拠点からの移動速度(km/時間)、店舗間移動速度(km/時間)、月売上(円)、商品毎の月販売量(個)、融通性パラメータ等、同一コース内に含める店舗を選択したり、合計物量やコース時間等の統計量を算出するために必要な情報を含む。融通性パラメータとは、コースに含める際の各店舗の制限の度合いを示すパラメータである。たとえば、配送曜日や時間が決まっている店舗はその曜日または時間に配送をしなければならず、制限の度合いが強い。そのため融通性パラメータが低く設定される。また、月当たりの配送回数が多い店舗も融通性パラメータが低く設定される。
【0044】
図3は、本実施の形態における店舗情報記憶部T3のデータ構造の一部を示す図である。ここでは、店舗情報記憶部T3は、拠点コード欄、店舗コード欄、名称欄、位置欄、高さ欄、作業時間欄、配送量欄、回数欄、日時条件欄、融通性パラメータ欄等を含む。ここで、たとえば、店舗コード「a」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「スーパー」で、位置が「(X,Y)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「25分」、1回当たりの配送量は「0.001t」、月当たりの配送回数は「8回」、配送の日時条件は「−(特になし)」である。また、この店舗は月当たりの配送回数が8回だが日時条件がないため、融通性パラメータは中程度の「3」である。たとえば、店舗コード「b」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「ショッピングモール1」で、位置が「(X,Y)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「15分」、1回当たりの配送量は0.002t、月当たりの配送回数は12回、配送の日時条件は「月・水・金」である。つまり、店舗コード「b」の店舗には毎週月曜日、水曜日、および金曜日に物品を配送する必要がある。この店舗は、月当たりの配送回数が12回で日時条件も決まっているため、融通性パラメータは最も低い「1」である。
【0045】
図2に戻り、表示処理部108は、各種データや作成されたコース状態を地図情報とともに画面(不図示)上に表示する処理を行う。
【0046】
条件設定受付部110は、ユーザからコース作成のための種々の条件の設定を受け付ける。条件設定受付部110は、たとえば、各担当者の1日の基準作業時間、下限作業時間、勤務開始時刻、物品の積込時間、休憩時間、拠点への帰所後の作業時間、各店舗での標準作業時間、店舗間の標準移動速度、拠点と店舗間の標準移動速度、トラックの積載量等の条件の設定を受け付ける。条件記憶部T4は、設定された条件を記憶する。
【0047】
また、条件設定受付部110は、トラックの最大積載量および下限積載量等、積載量の許容積載率の設定を受け付ける。ここで、最大積載量とは、各トラックにおいて、それ以上物品を積載することのできない量、下限積載量とは積載量の下限の目標値である。ここで、2tトラックを用いる場合、たとえば最大積載量を2tとし、たとえば許容積載率を80%として、下限積載量を最大積載量の80%の1.6tと設定することができる。このように、積載量の許容積載率を設定することにより、各トラックを効率よく利用することができ、これにより、トラック等の車両台数や作業員数を削減することができる。また、このような許容積載率の範囲を設けることにより、図1のステップ6に示したコース作成処理における終了条件を満たす範囲を広くすることができ、配送コース作成処理を迅速に行うことができる。
【0048】
また、条件設定受付部110は、コース時間の上限および下限の設定を受け付ける。ここで、コース時間とは、拠点からコース内の店舗を巡回してまた拠点に戻るまでの時間のことである。コース時間には物品の積込時間、トラックの走行時間および各店舗における作業時間、帰所後作業時間等が含まれる。たとえば、コース時間の上限は各担当者の1日の基準作業時間とすることができ、また、上限時間との差が1時間以内となるように下限時間を設定することができる。
【0049】
さらに、条件設定受付部110は、複数のコース形態等、コースの種類の設定を受け付けることができる。ここで、コース形態とは、たとえば、拠点を朝出発してコース内の各店舗を巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各店舗を巡回して夕方拠点に戻ってくるシングルコースや、拠点を朝出発して午前中コース内の各店舗を巡回して拠点に戻り、昼の休憩時間をとった後再度拠点を出発してコース内の各店舗を巡回して夕方拠点に戻るピストンコースのことである。たとえば、拠点から遠い位置にある店舗を回る場合は、拠点まで戻る時間が長くなるので、シングルコースとした方が効率がよい。一方、拠点から近い位置にある店舗を回る場合は、ピストンコースとした方が1台のトラックで配送することのできる1日当たりの合計物量が実質的に増加するため効率がよくなる。また、トラック台数を減らしてより柔軟なコース作成を行うためには、ピストンコースを多く作成した方が好ましい。
【0050】
図4は地域内の拠点および複数の店舗をポイントとして示した図である。ここで、たとえば拠点から所定範囲内の円Cで囲まれた領域内のたとえばポイントa、c、およびe等の店舗は、拠点から比較的近いので、ピストンコースに含めるようにすることができる。また、円Cで囲まれた領域外の円Cで囲まれた領域のたとえばポイントb、d、f等の店舗は、拠点から比較的遠いので、シングルコースに含めるようにすることができる。さらに、たとえば1回当たりに配送する物品の量が多い店舗については、ピストンコースに含めるようにすることもできる。これにより、トラックの積載率が高い場合であっても、配送時間を短くすることができ、総合的な効率を高めることができる。また、たとえば拠点から比較的近い位置にあるたとえばポイントa、c、およびe等の店舗は、これらの店舗への移動時間も短く融通性が高いので、一度シングルコースに含まれるようにして配送コースが決定された場合であっても、調整処理時にピストンコースに含まれるような調整処理の対象とすることもできる。
【0051】
さらに、条件設定受付部110は、一つのコースに含める店舗間の距離の上限や拠点と店舗との距離の上限等、種々の条件の設定を受け付けることができる。
【0052】
図5および図6は、コース作成のための条件の入力を受け付ける画面を示す図である。図5(a)では、その配送拠点におけるトラックの積載量、許容積載率、作業員の勤務開始時刻を入力する画面が示されている。ここでは、トラックの積載量が2t、許容積載率が80%、勤務開始時刻が8時と設定されている。このような場合、配送コース作成時のコース作成の終了条件を満たす範囲を、2tの80%の1.6t以上2t以下の範囲にすることができ、配送コース作成処理を迅速に行うことができる。
【0053】
また、図5(b)では、その配送拠点における基準作業時間、下限作業時間、積込時間、休憩時間、帰所後作業時間をシングルコースおよびピストンコースのそれぞれについて入力する画面が示されている。ここでは、シングルコースの場合の基準作業時間は405分、下限作業時間が10分、積み込み時間が10分、休憩時間が60分、帰所後作業時間が10分と設定されている。また、ピストンコースの場合、Aコースの基準作業時間が190分、下限作業時間が10分、Bコースの基準作業時間が195分、下限作業時間が10分と設定されている。ここで、たとえば、Aコースとは午前中に巡回するコースとすることができ、Bコースとは午後に巡回するコースとすることができる。また、両方とも積込時間は10分、休憩時間は60分、帰所後作業時間は10分と設定されている。
【0054】
図6(a)では、コース作成の順序、ピストンの作成方式、シードの選択方法等を設定する画面が示されている。ここでは、ピストンコースから作成する旨、ピストンの作成は通常、シードは内側から選択する旨が設定されている。
【0055】
また、図6(a)には、シードからの距離、検索角度、および軸線からの距離を入力するための画面も示されている。本実施の形態において、配送コースを作成する際に、配送拠点を中心として、拠点を一端とする軸線を基準とした角度制限および距離制限を設けて検索範囲を設定し、その検索範囲内から配送コースに含める店舗を選択することによりコースを作成する。ここでは、たとえば、初期値としてシードからの距離rが5km、検索角度αが5度、軸線からの距離dが1kmと設定され、これらの範囲内の領域が第一の検索範囲として設定される。また、第一の検索範囲内で同一コース内に含める店舗を選択する処理を行っても、まだ他の店舗を選択する必要がある場合、検索範囲が拡大される。ここでは、そのための増分の設定も行われる。増分としては、たとえばシードからの距離rが0.5km、検索角度αが5度、軸線からの距離dが1kmずつ拡大され、第二の検索範囲、第三の検索範囲・・というように検索範囲を拡大して同一コース内に含まれる店舗が選択される。また、たとえば軸線からの距離dの上限は30kmと設定されている。
【0056】
図2に戻り、条件記憶部T4は、このようにして設定されたパラメータを記憶する。図7は、条件記憶部T4のデータ構造の一部の一例を示す図である。ここでは、シード店舗の選択条件としては、拠点から近い位置(内側)から選択する旨が設定されている。また、検索角度としては初期値が5度、増分が5度に設定されている。拠点からの距離としては、初期値が10km、増分が1kmに設定されている。シード店舗からの距離としては、初期値が5km、増分が0.5kmに設定されている。軸線からの距離としては、初期値が1km、増分が1kmに設定されている。
【0057】
図6(b)では、ピストンコースに含めるための店舗の条件を入力する画面が示されている。たとえば、ここでは、ピストンコースに含めるための条件としては、その店舗までの移動時間の上限が60分、下限が30分、刻みが10分、その店舗へ配送する物品の量の上限が0.005t、下限が0.001t、刻みが0.0002tと設定されている。ここで、刻みとは、はじめに設定された条件を満たす店舗を対象として対象のコースに含める店舗の選択処理を行った後でも、まだそのコースに含めるべき店舗を選択する必要がある場合に、条件を緩和していくための条件である。
【0058】
また、条件設定受付部110は、複数の店舗のなかで、同じコース内に含める店舗の組合せの指定を受け付けることもできる。ユーザは、たとえば同じビル内にある店舗や同一担当者が配送することが好ましいような店舗について、組合せ指定を行うことができる。これにより、各担当者が効率よく配送作業を行うことができる。ユーザは画面上にマッピングされた店舗のポイントを参照にして組合せ指定を行うこともでき、また店舗情報記憶部T3を参照して組合せ指定を行うこともできる。
【0059】
図2に戻り、条件記憶部T4は、このようにして設定された種々の条件を記憶する。コース形態選択部162は、条件記憶部T4を参照して、シングルコースまたはピストンコースのいずれのコースを作成するかを選択する。
【0060】
店舗選択部112は、コース形態選択部162により選択されたコースに関する条件を考慮しつつ、同一コース内に含める店舗を順次選択する。コース作成処理については後述する。コース情報記憶部T5は、作成されたコースに関する情報を記憶する。
【0061】
算出処理部116において、算出部118は、店舗選択部112が選択した店舗の合計物量およびコース数を逐次算出する。最適化処理部120は、同一コース内に含まれる店舗の位置情報に基づき、これらの店舗を最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出する。複数の巡回ポイントを含む地域において、これらの巡回ポイントを巡回する最短経路は、いわゆる巡回セールスマン問題の手法で求めることができる。巡回セールスマン問題は、セールスマンがn個の都市を1回ずつ通って巡回する場合の最短経路を探索する問題である。都市数をnとすると、(n−1)!/2の組合せがあり、nの数が大きくなると、全ての組合せの数は指数関数的に増大するため、厳密解を求めるのは困難である。そこで、組合せの最適化を行うために種々の近似アルゴリズムが用いられる。このような近似アルゴリズムとしては、たとえばランダムサーチ、山登り法、焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)、遺伝的アルゴリズム(GA)等が挙げられる。本実施の形態において、最適化処理部120は、適宜このような近似アルゴリズムを用いてコース内に含まれる店舗を最短経路で巡回することのできる巡回順序を算出する。
【0062】
判断部114は、算出部118により算出された合計物量およびコース数が所定の範囲内であるか否かを判断する。調整処理部122は、合計物量またはコース数が所定の範囲内でない場合に、コースに含まれる店舗を未選択の他の店舗と交換する等の修正を行う。
【0063】
コース状態評価部124は、地域内の全ての店舗がいずれかのコースに含まれて、コース作成処理が終了すると、作成されたコースが適正であるか否かを判断する。コース状態評価部124は、たとえば、地域内に必要なコース数の理論値を算出し、実際に作成されたコース数と比較することにより、コース作成の適否を判断する。
【0064】
なお、ロジック記憶部T6は、種々の処理手順に関するロジックを記憶する。
【0065】
図8は、図1に示したステップ6のコース作成処理を具体的に示したフローチャートである。
まず、コース形態選択部162は、条件記憶部T4を参照して、これから作成するコースのコース形態を選択する(S14)。つづいて、店舗選択部112は、コース作成の基準となるシード店舗を選択する(S16)。店舗選択部112は、条件記憶部T4を参照して、拠点からの位置の遠近(内側から、または外側から)等に応じてシードを設定する。また、店舗選択部112は、たとえば、店舗情報記憶部T3を参照して、融通性パラメータの低い店舗から順にシードとして設定することもできる。融通性パラメータの低い店舗とは、たとえば月当たりの訪問回数が多い店舗や訪問日時の指定がある店舗等のことである。このように、配送条件の制限の強い配送先を優先的にシードとすることにより、柔軟なコース作成を行うことができる。
【0066】
次に、店舗選択部112は、選択されたシード店舗と同一コースに含める店舗を選択する(S40)。店舗選択部112は、拠点情報記憶部T2、店舗情報記憶部T3、および条件記憶部T4を参照して、拠点やシード店舗からの距離や位置関係等に基づいてそのコースに含める店舗を選択する。店舗の選択方法の詳細については後述する。
【0067】
店舗選択部112が新たな店舗を選択すると(S40)、算出部118はそのコースに含まれる店舗の合計物量およびコース時間を算出する(S42)。このとき、算出部118は、そのコース内の店舗が選択された順序で巡回した場合のコース時間を算出する。これにより算出に要する時間を短くすることができる。判断部114は、合計物量がそのトラックの最大積載量を超過しているか否かを判断する(S44)。合計物量が最大積載量を超過していない場合(S44のNo)、判断部114は、コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S46)。コース時間が上限時間を超過していない場合(S46のNo)、判断部114は、配送コースの設定の終了条件を満たしているか否かを判断する(S48)。終了条件は、たとえば合計物量が下限積載量以上最大積載量以下であり、かつコース時間が下限時間以上上限時間以下である場合とすることができる。また、終了条件は、以下に説明する調整処理において、所定範囲内の全ての店舗を対象として交換処理を行った場合でも、合計物量またはコース時間が改善されなかった場合とすることもできる。終了条件を満たしていない場合、ステップ40に戻り、店舗選択部112は次の店舗を選択する。
【0068】
ステップ46において、コース時間が上限時間を超過している場合(S46のYes)、最適化処理部120は、コースに含まれる店舗を最短経路序で巡回することのできる最適順序を検出する(S50)。算出部118は、その最適順序で配送を行った場合の実コース時間を算出する(S52)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S54)。実コース時間が上限時間を超過していない場合(S54のNo)、ステップ48に進み、終了条件を満たしているか否かが判断され、上述したのと同様の処理が繰り返される。ステップ48において、コース作成の終了条件を満たしていると判断された場合(S48のYes)、コース作成処理は終了する。なお、ステップ50で最適順序が検出され、ステップ52において実コース時間が算出された場合、コース情報記憶部T5は、最適順序および実コース時間を記憶しておき、それ以降は、ステップ42でコース時間を算出する際にこの実コース時間に、その後に選択された店舗を巡回する時間を追加してコース時間を算出するようにしてもよい。
【0069】
一方、ステップ44において合計物量が最大積載量を超過している場合(S44のYes)、またはステップ54において実コース時間が上限時間を超過している場合(S54のYes)、調整処理部122による調整処理(S56)を行う。
【0070】
図9は、図8のステップ40の店舗選択処理の一例を具体的に示したフローチャートである。まず、店舗選択部112は、拠点とシード店舗を通る軸線を設定する(S18)。つづいて、店舗選択部112は、検索範囲の設定を行う(S20)。
【0071】
検索範囲の設定方法の一例について、図10を参照して説明する。図10は、地域内の拠点および複数の店舗をポイントとして示した図である。ここでは、ポイントaがシード店舗であるとして説明する。店舗選択部112は、拠点を一端として拠点とポイントaとを結ぶ直線を軸線Lとして設定する。店舗選択部112は、条件記憶部T4を参照して、予め設定された各種条件に基づき、検索範囲を設定する。ここで、拠点からの距離の初期値が10kmで検索角度αの初期値が5度と設定されている場合、検索範囲は、半径10kmで角度が10度の扇形の領域となる。
【0072】
図9に戻り、店舗選択部112は、店舗選択部112により設定された検索範囲内で、軸線をサーチ軸として、拠点を中心にサーチ軸を回転させて移動させる(S22)。店舗選択部112は、サーチ軸が店舗とぶつかると(S24のYes)、その店舗を選択する(S26)。このように、本実施の形態において、サーチ軸とぶつかる店舗を自動的に順次コース内に取り込んでいくので、客観性の高いコースを作成することができる。
【0073】
また、店舗選択部112は、たとえばコース形態選択部162により選択されたコースの形態に応じて、拠点と選択対象の店舗との距離を考慮してそのコース内に取り込む店舗を選択することができる。たとえば、コース形態選択部162により、シングルコースの作成が選択されている場合、店舗選択部112は、拠点からの距離が遠い位置にある店舗を優先的に選択していくことができる。また、店舗選択部112は、たとえばコース形態選択部162により選択されたコースの形態に応じて、各店舗へ配送する物品の量を考慮してそのコース内に取り込む店舗を選択することもできる。たとえば、コース形態選択部162により、ピストンコースの作成が選択されている場合、店舗選択部112は、配送量の多い店舗を優先的に選択していくことができる。さらに、店舗選択部112は、融通性パラメータの低い店舗を優先的に選択していくこともできる。融通性パラメータの高い店舗は、その後の処理で他のコースに容易に組み込むことができるからである。
【0074】
再び図10を参照して説明すると、店舗選択部112は、サーチ軸を軸線Lとそれぞれ角度αをなす破線LおよびLの方向に同時に移動させる。店舗選択部112は、このようにしてサーチ軸を移動させたときに、サーチ軸にぶつかる店舗から順に選択していく。ここで、まず破線Lの方向に移動させたサーチ軸がポイントbとぶつかるので、店舗選択部112はポイントbを選択する。次に、破線Lの方向に移動させたサーチ軸がポイントcとぶつかるので、店舗選択部112はポイントcを選択する。店舗選択部112は、同様にしてポイントd、ポイントe、ポイントfの順で選択していく。
【0075】
一方、図8に示したステップ48において、コース作成の終了条件を満たしていないと判断された場合(S48のNo)、図9のステップ24に戻り、そのサーチ軸上に他の店舗があるか否かが判断される。
【0076】
ステップ24において、店舗がない場合(S24のNo)、判断部114は、検索範囲内の検索が終了したか否かを判断する(S36)。検索範囲内の検索が終了していない場合(S36のNo)、ステップ22に戻り、サーチ軸の移動が行われる。一方、ステップ36において、検索範囲内の検索が終了した場合(S36のYes)、店舗選択部112は、条件記憶部T4を参照して検索範囲を拡大する(S38)。
【0077】
以下に、検索範囲を拡大する処理を説明する。
図11および図12は、店舗選択部112により設定された検索範囲を示す図である。図11は、シード店舗aが拠点から比較的近い位置から選択された場合の例を示す。コース形態選択部162により、ピストンコースの作成が選択された場合、店舗選択部112は、拠点から比較的近い位置からシード店舗を選択することができる。まず、図11(a)に示すように、店舗選択部112は、直線Lと直線Lの間で、シード店舗からの距離が所定の範囲内にある第1領域を第一の検索範囲とする。また、店舗選択部112は、第1領域に含まれなくても、拠点とシード店舗aを結ぶ直線L(軸線)から所定の距離dにある破線Dと破線Dの間にある第2領域も第一の検索範囲に含めることができる。ここで、第2領域は、軸線Lに実質的に垂直で拠点を通る直線Hよりもシード店舗a側にある領域とする。このように、軸線Lとの角度が所定の範囲内に含まれなくても、軸線Lとの距離が所定範囲内にある第2領域を第一の検索範囲に含めることにより、効率よく巡回することのできるコースを作成することができる。本実施の形態において、拠点とシード店舗とを結ぶ軸線Lを基準として各検索範囲を設定するので、検索範囲の設定に要する処理時間を短縮することができ、効率よく客観性の高いコースを作成することができる。
【0078】
つづいて、図11(b)に示すように、店舗選択部112は、シード店舗からの距離を広げた第3領域を第二の検索範囲とする。その後、店舗選択部112は、図11(c)に示すように、軸線Lからの角度を広げて、直線L'と直線L'との間の第4領域を第三の検索範囲として順次検索範囲を拡大していく。このとき、店舗選択部112は、第4領域に含まれなくても、軸線Lから所定の距離にある破線D'と破線D'の間にある第5領域も第三の検索範囲に含めることができる。
【0079】
以上のような検索範囲において、店舗選択部112は、まず、図9のステップ26に関して説明したのと同様に、第一の検索範囲内で店舗の選択を行う。なお、このとき、たとえば店舗選択部112は、第一の検索範囲内の中でも第1領域内で店舗の選択を行い、ついで第2領域内で軸線Lとの距離が近い順に店舗の選択を行う。
【0080】
第一の検索範囲内での店舗の選択を終了しても、コース作成の終了条件を満たしていない場合、店舗選択部112は、第二の検索範囲を対象として店舗の選択を行う。つづいて、第二の検索範囲内での店舗の選択を終了しても、コース作成の終了条件を満たしていない場合、第三の検索範囲を対象として店舗の選択を行う。
【0081】
このようにして、店舗選択部112は、条件記憶部T4を参照して、増分として設定された条件に基づき、検索範囲を順次拡大していく。このとき、検索範囲の拡大方法は、軸線Lとの角度を優先的に拡大していっても、シード店舗または拠点からの距離を優先的に拡大していってもいずれでもよく、目的に応じて適宜設定される。店舗選択部112は、所定の終了条件を満たすまで、店舗の選択処理を行う。
【0082】
図12は、シード店舗aが拠点から比較的遠い位置から選択された場合の例を示す。コース形態選択部162により、シングルコースの作成が選択された場合、店舗選択部112は、拠点から比較的遠い位置からシード店舗を選択することができる。この場合、まず、図12(a)に示すように、店舗選択部112は、直線Lと直線Lの間で、シード店舗aからの距離が所定の範囲内にある第1領域、および第1領域内でなくても、シード店舗aよりも拠点に近い位置にある第2領域を第一の検索範囲とする。また、店舗選択部112は、第1領域および第2領域に含まれなくても、軸線Lから所定の距離にある破線Dと破線Dの間にある第3領域も第一の検索範囲に含めることができる。ここで、第3領域は、軸線に実質的に垂直で拠点を通る直線Hよりもシード店舗a側にある領域とする。
【0083】
つづいて、図12(b)に示すように、店舗選択部112は、シード店舗からの距離を広げた第4領域を第二の検索範囲とすることができる。さらに、店舗選択部112は、軸線Lからの角度を広げて、直線L'と直線L'との間の第5領域、および第5領域に含まれなくても、シード店舗aよりも拠点に近い位置にある第6領域を第三の検索範囲とする。また、店舗選択部112は、第5領域および第6領域に含まれなくても、軸線Lから所定の距離にある破線D'と破線D'の間にある第7領域も第三の検索範囲に含めることができる。
【0084】
図13は、図8のステップ56の調整処理の一例を具体的に示したフローチャートである。
合計物量が最大積載量を超過している場合(図8に示したステップ44のYes)、図8のステップ50〜ステップ54と同様にして実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断する(S60)。
【0085】
実コース時間が上限時間を超過している場合(S60のYes)、調整処理部122は、そのコースに含まれる店舗の中で、たとえば拠点から最も近い店舗の選択を外して新コースとする暫定処理を行う(S61)。拠点から最も近い店舗は、他のコースに組み込むこともでき、融通性が高いからである。また、調整処理部122は、店舗情報記憶部T3を参照して、融通性パラメータの高い店舗を外すようにすることもできる。つづいて、判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S62)。新コースの合計物量が下限積載量以上最大積載量以下となっている場合、判断部114は合計物量が改善されたと判断して(S62のYes)、ステップ61の暫定処理を確定させる(S63)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間以下となったか否かを判断する(S64)。実コース時間が上限時間以下となった場合(S64のYes)、調整処理を終了し、図8のステップ48に戻る。
【0086】
一方、ステップ62において、合計物量が下限積載量以上最大積載量以下でない場合(S62のNo)、判断部114は合計物量が改善されていないと判断して、ステップ61に戻り、拠点から次に近い店舗の選択を外して新コースとする暫定処理を行う(S61)。また、ステップ64において、実コース時間が上限時間以下となっていない場合(S64のNo)、ステップ61に戻り、店舗を外す暫定処理を繰り返す。
【0087】
ステップ60において、実コース時間が上限時間を超過していない場合(S60のNo)、調整処理部122は、拠点から最も近い店舗をその店舗よりも物品の量が少ない未選択の他の店舗と交換して新コースとする暫定処理を行う(S65)。判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S66)。判断部114は、新コースの合計物量が減少し、かつ合計物量が下限積載量以上である場合、合計物量が改善されたと判断し(S66のYes)、新コースの実コース時間を算出して実コース時間が改善されたか否かを判断する(S67)。判断部114は、実コース時間が上限時間以下で、実コース時間が下限時間以上または交換前よりも増えたという条件を満たしている場合、実コース時間が改善されていると判断し(S67のYes)、ステップ65の暫定処理を確定する(S68)。その後、合計物量が上限積載量を超過しているか否かを判断し(S69)、合計物量が上限積載量を超過していない場合(S69のNo)、調整処理を終了し、図8のステップ48に戻る。ステップ66において合計物量が改善されていない場合(S66のNo)、またはステップ67において実コース時間が改善されていない場合(S67のNo)、ステップ69において合計物量が上限積載量を超過している場合(S69のYes)、ステップ65に戻り、別の店舗と交換する暫定処理を行う。
【0088】
合計物量が最大積載量以下で、実コース時間が上限時間以下の場合(図8に示したステップ54のYes)、調整処理部122は、拠点から近い順に2つの店舗を未選択の他の1つの店舗と交換して新コースとする暫定処理を行う(S70)。判断部114は、新コースの合計物量が改善されたか否かを判断する(S72)。判断部は、(i)合計物量が最大積載量以下であるという条件、および(ii)下限積載量以上であるかまたは交換前よりも増えたという条件を満たしている場合、コースの合計物量が改善されていると判断し(S72のYes)、新コースの実コース時間を算出して実コース時間が改善されたか否かを判断する(S74)。判断部114は、実コース時間が交換前より減少している場合、実コースが改善されたと判断し(S74のYes)、ステップ70の暫定処理を確定する(S76)。つづいて、判断部114は、実コース時間が上限時間を超過しているか否かを判断し(S78)、実コース時間が上限時間を超過していない場合(S78のNo)、調整処理を終了し、図8のステップ48に戻る。
【0089】
一方、ステップ72で合計物量が改善されていなかった場合(S72のNo)、ステップ74で実コース時間が改善されていなかった場合(S74のNo)、またはステップ78で実コース時間が上限時間を超過していた場合(S78のYes)、ステップ70に戻り、別の店舗と交換する暫定処理を行う。
【0090】
次に、コース状態評価部124によるコース状態の評価処理を説明する。
図14は、地域内に必要なコース数の理論値を算出するための手順の一例を示す図である。
コース状態評価部124は、拠点情報記憶部T2に記憶された拠点情報データ、店舗情報記憶部T3に記憶された店舗情報データ、および条件記憶部T4に記憶された各種条件を適宜参照して、以下の手順で合計コース数を算出する。
【0091】
コース状態評価部124は、拠点から対象地域内の店舗への平均移動時間Mを算出する(S160)。まず、拠点から各店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された拠点と店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間を全店舗数で除すことによりMが求められる。
【0092】
つづいて、コース状態評価部124は、店舗間の平均移動時間Mを算出する(S162)。まず、各店舗から直近n個の店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間をnで除すことにより、各店舗から他の店舗への平均移動時間m〜mを得る。つづいて、これらの平均移動時間m〜mを合計し、全店舗数で除すことによりMを算出する。
【0093】
つづいて、コース状態評価部124は、この地域において、1日で作業可能な店舗数Nを算出する(S164)。1日の合計作業時間
Tz=M×2+M(N−1)+T×N
(Tは1店舗当たりの平均作業時間)
であるので、この式を変形して
=(Tz−M×2+M)/(M+T)
を算出する。
【0094】
一方、コース状態評価部124は、1日あたりの処理が必要な店舗数Nを算出する(S166)。まず、各店舗毎に月ごとの配送回数を算出して合計することにより、月ごとの装填回数Wを算出する。次いで、各担当者の1月の労働日数を4週間×5日=20として、N=W/20を求める。
【0095】
その後、コース状態評価部124は、1日あたりの処理が必要な店舗数Nを1日で作業可能な店舗数Nで除すことにより、1日あたりの必要コース数の理論値=N/Nを算出する(S168)。
【0096】
コース状態評価部124は、本実施の形態におけるコース作成システム100作成されたコースの数と、以上のようにして算出したコースの数とを比較して、作成されたコース数が理論値より低いか、所定範囲内であれば、コース作成が適正に行われたと判断する。一方、作成されたコース数が理論値より高く、所定範囲外であった場合、ユーザにその旨を通知し、新たな条件の設定等を促す。
【0097】
本実施の形態のコース作成システム100によれば、たとえばトラックで物品を配送する際等、物品の積載量に上限があるような場合であっても、物品の量を考慮しつつ、配送作業員の作業時間である配送時間をも考慮してコースが作成されるので、実効的なコース作成を行うことができる。また、トラックの積載量の上限を一定に固定した場合であっても、複数のコース形態の中から適切な形態を選択してコースを作成するので、効率よく配送することのできるコースを柔軟に作成することができる。
(第二の実施の形態)
図15は、第一の実施の形態で説明したコース作成システム100を含むネットワーク構成を示す図である。第一の実施の形態で説明したユーザからの処理は、ネットワーク148を介してユーザ端末150から行うことができる。本実施の形態において、ユーザ端末150は、ネットワーク148を介してコース作成システム100と通信可能であればどのようなものであってもよい。たとえば、ユーザ端末150は、PC、PDA、携帯電話、その他任意のハードウエアとすることができる。
【0098】
このようにすれば、ユーザは、ユーザ端末150を持って、店舗が設置された地域内を実際に巡回しながらコース作成処理に必要な指示をコース作成システム100に送信することができる。これにより、実際の現場の状況を反映させて、条件設定受付部110に条件設定を入力することができる。
【0099】
また、第一および第二の実施の形態で説明したコース作成システム100は、各実施の形態において説明した構成に加えて、拠点情報データや店舗情報データ等の各種データの登録を受け付けるデータ登録受付部を有してもよい。
【0100】
図16は、第一の実施の形態におけるコース作成システム100がデータ登録受付部152を有する場合の構成を示すブロック図である。データ登録受付部152は、ユーザから各種データの登録を受け付け、それらのデータを拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に記憶する。これにより、ユーザは、ユーザ端末150を持って店舗が設置された地域内を実際に巡回しながら各種データの登録を行うことができる。したがって、拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に、より正確で的確な情報を記憶することができる。また、予め拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に各種データを登録している場合であっても、現場の状況に変化があった場合に、迅速にデータの更新を行うことができる。拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に記憶された各種データを、的確かつ迅速に整備することにより、対象の地域のコース作成を適切に行うことができる。
【0101】
本実施の形態において、ネットワーク148を介して、ユーザ端末150からコース作成システム100に必要な情報の送受信を行うことができるので、実際に地域内を巡回しながらコース作成に必要な情報をコース作成システム100に送信することができる。そのため、たとえば各種データを的確かつ迅速に更新することができ、コース作成を好適に行うことができる。
【0102】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0103】
以上の実施の形態において、シングルコースとピストンコースしか示していないが、たとえば1日に2回以上拠点に戻って物品の積み込み作業を行うコースや、数日間かけて一つのコースを巡回するコース等、種々のコース形態を想定することができる。
【0104】
また、以上の実施の形態においては、トラック等の車両の積載量を均一として処理する例を説明したが、車両の積載量を異ならせた場合であっても、本発明を好適に適用することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、地域内に複数の配送コースを作成する際に、必要な作業員数等を減らして効率よく巡回作業を行うことのできるコースを作成することができる。本発明によれば、トラック等の車両で移動する配送コースを作成する際に、必要な作業員数や車両台数を減らして効率的に巡回することのできるコースを作成することができる。本発明によれば、このようなコースを自動的に柔軟に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるコース作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における店舗情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図4】地域内の拠点および複数の店舗をポイントとして示した図である。
【図5】コース作成のための条件の入力を受け付ける画面を示す図である。
【図6】コース作成のための条件の入力を受け付ける画面を示す図である。
【図7】条件記憶部のデータ構造の一部の一例を示す図である。
【図8】図1に示したステップ6のコース作成処理を具体的に示したフローチャートである。
【図9】図8のステップ40の店舗選択処理の一例を具体的に示したフローチャートである。
【図10】検索範囲の設定方法の一例を説明する図である。
【図11】検索範囲設定部により設定された検索範囲を示す図である。
【図12】検索範囲設定部により設定された検索範囲を示す図である。
【図13】図8のステップ56の調整処理の一例を具体的に示したフローチャートである。
【図14】地域内に必要なコース数の理論値を算出するための手順の一例を示す図である。
【図15】本発明のコース作成システムを含むネットワーク構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 コース作成システム
108 表示処理部
110 条件設定受付部
112 店舗選択部
114 判断部
116 算出処理部
118 算出部
120 最適化処理部
122 調整処理部
124 コース状態評価部
148 ネットワーク
150 ユーザ端末
152 データ登録受付部
162 コース形態選択部
T1 地図情報記憶部
T2 拠点情報記憶部
T3 店舗情報記憶部
T4 条件記憶部
T5 コース情報記憶部
T6 ロジック記憶部

Claims (24)

  1. 複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成するシステムであって、
    前記巡回ポイントへの配送時間に関する情報または前記巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各前記巡回ポイントへの配送を行うかを選択する配送方式選択部と、
    前記配送方式毎に、同一コースに含める前記巡回ポイントを順次選択する選択部と、
    選択された前記巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された前記巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出する算出部と、
    前記第一の統計量および前記第二の統計量を考慮して、同一コースに含める前記巡回ポイントの選択を調整する調整部と、
    を含むことを特徴とするコース作成システム。
  2. 請求項1に記載のコース作成システムにおいて、
    前記複数の配送方式は、それぞれ前記第一の統計量の上限値が異なることを特徴とするコース作成システム。
  3. 請求項1または2に記載のコース作成システムにおいて、
    前記複数の配送方式のいずれにおいても、前記第二の統計量の上限値が略等しいことを特徴とするコース作成システム。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記選択部は、まず前記コースを作成する際の基準となるシードを前記複数の巡回ポイントの中から選択し、当該シードに関する情報を考慮して同一コースに含める前記巡回ポイントを順次選択することを特徴とするコース作成システム。
  5. 請求項4に記載のコース作成システムにおいて、前記地域は配送拠点を含み、
    前記選択部は、前記配送拠点からの距離を考慮して前記シードを選択することを特徴とするコース作成システム。
  6. 請求項4または5に記載のコース作成システムにおいて、
    前記選択部は、前記シードを、前記配送方式に応じて、前記複数の巡回ポイントの中から選択することを特徴とするコース作成システム。
  7. 請求項6に記載のコース作成システムにおいて、前記地域は配送拠点を含み、
    前記配送方式選択部は、前記シードの前記配送拠点からの距離に応じて前記配送方式を選択することを特徴とするコース作成システム。
  8. 請求項4乃至7いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記複数の巡回ポイントを前記コースに含める際の制限の度合いを示す融通性パラメータを各前記巡回ポイントに対応づけて保持するポイント情報保持部をさらに含み、
    前記選択部は、前記融通性パラメータを考慮して前記シードを選択することを特徴とするコース作成システム。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載のコース作成システムにおいて、前記地域は配送拠点を含み、
    前記調整部は、前記配送拠点の位置を考慮して前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成システム。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記調整部は、少なくとも前記第二の統計量が所定範囲内となるように前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成システム。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記調整部は、前記第一の統計量が所定範囲内となるように前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成システム。
  12. 請求項1乃至11いずれかに記載のコース作成システムにおいて、
    前記コースに含まれる前記巡回ポイントの巡回順序を最適化する最適化処理部をさらに含み、
    前記算出部は、前記最適化処理部により最適化された巡回順序を考慮して前記第一の統計量を算出することを特徴とするコース作成システム。
  13. 請求項12に記載のコース作成システムにおいて、
    前記算出部は、前記選択部が前記巡回ポイントを選択した順に前記巡回ポイントを巡回した場合の配送時間を予備的な第一の統計量として算出し、
    前記調整部は、前記予備的な第一の統計量が所定の基準値を超えるか否かを判断し、当該予備的な第一の統計量が所定の基準値を超えた場合に、前記最適化処理部に前記最適化を行わせることを特徴とするコース作成システム。
  14. 複数の巡回ポイントを含む地域内に、物品を配送するコースを作成する方法であって、
    前記巡回ポイントへの配送時間に関する情報または前記巡回ポイントへの物品の配送量に関する情報を考慮して、複数の配送方式の中からいずれの方式で各前記巡回ポイントへの配送を行うかを選択するステップと、
    前記配送方式毎に、同一コースに含める前記巡回ポイントを順次選択するステップと、
    選択された前記巡回ポイントへの配送時間により定まる第一の統計量および選択された前記巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる第二の統計量を算出するステップと、
    前記第一の統計量および前記第二の統計量を考慮して、同一コースに含める前記巡回ポイントの選択を調整するステップと、
    を含むことを特徴とするコース作成方法。
  15. 請求項14に記載のコース作成方法において、
    前記複数の配送方式は、それぞれ前記第一の統計量の上限値が異なることを特徴とするコース作成方法。
  16. 請求項14または15に記載のコース作成方法において、
    前記複数の配送方式のいずれにおいても、前記第二の統計量の上限値が略等しいことを特徴とするコース作成方法。
  17. 請求項14乃至16いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記選択するステップは、まず前記コースを作成する際の基準となるシードを前記複数の巡回ポイントの中から選択するステップと、当該シードに関する情報を考慮して同一コースに含める前記巡回ポイントを順次選択するステップと、を含むことを特徴とするコース作成方法。
  18. 請求項17に記載のコース作成方法において、前記地域は配送拠点を含み、
    前記シードを選択するステップにおいて、前記配送拠点からの距離を考慮して前記シードを選択することを特徴とするコース作成方法。
  19. 請求項17または18に記載のコース作成方法において、
    前記シードを選択するステップにおいて、前記シードを、前記配送方式に応じて、前記複数の巡回ポイントの中から選択することを特徴とするコース作成方法。
  20. 請求項19に記載のコース作成方法において、前記地域は配送拠点を含み、
    前記配送方式を選択するステップにおいて、前記シードの前記配送拠点からの距離に応じて前記配送方式を選択することを特徴とするコース作成方法。
  21. 請求項14乃至20いずれかに記載のコース作成方法において、前記地域は配送拠点を含み、
    前記調整するステップにおいて、前記配送拠点の位置を考慮して前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成方法。
  22. 請求項14乃至21いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記調整するステップにおいて、少なくとも前記第二の統計量が所定範囲内となるように前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成方法。
  23. 請求項14乃至22いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記調整するステップにおいて、前記第一の統計量が所定範囲内となるように前記巡回ポイントの選択を調整することを特徴とするコース作成方法。
  24. 請求項14乃至23いずれかに記載のコース作成方法において、
    前記コースに含まれる前記巡回ポイントの巡回順序を最適化するステップをさらに含み、
    前記算出するステップにおいて、前記最適化するステップにおいて最適化された巡回順序を考慮して前記第一の統計量を算出することを特徴とするコース作成方法。
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