JP2004212820A - 表示装置および表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のユーザが表示装置を簡易に利用可能とすること。
【解決手段】表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示装置において、ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段(I/F16)と、受け付け手段によって受け付けられた情報を記憶する記憶手段(HDD14)と、記憶手段に記憶されている情報を所定の順序で読み出す読み出し手段(CPU11)と、読み出し手段によって読み出された情報を公衆に呈示する呈示手段(液晶装置6)と、を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示装置において、ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段(I/F16)と、受け付け手段によって受け付けられた情報を記憶する記憶手段(HDD14)と、記憶手段に記憶されている情報を所定の順序で読み出す読み出し手段(CPU11)と、読み出し手段によって読み出された情報を公衆に呈示する呈示手段(液晶装置6)と、を有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置および表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像や文字等の情報を公衆に呈示する広告媒体としては、例えば、看板や大型表示装置がある。前者の場合、例えば、画像や文字等の情報が印刷された板状材や膜状材を壁面等に貼付することにより、公衆に情報を呈示する。一方、後者の場合、例えば、液晶装置により変調された光を表示面に拡大投射したり(特許文献1参照)、発光ダイオード等の発光素子を点滅させたりすることにより、公衆に情報を呈示する。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−088264号公報(要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の看板や大型表示装置では、特定の限られた人のみが表示内容を変更でき、誰でもが表示内容を自由に変更できるものとはなっていない。また、複数のユーザが大型表示装置を簡易に利用することができないという問題点もある。
【0005】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、複数のユーザが簡易に利用することができる表示装置および表示方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示装置において、ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段と、受け付け手段によって受け付けられた情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている情報を所定の順序で読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出された情報を公衆に呈示する呈示手段と、を有する。
【0007】
このため、複数のユーザが表示装置を簡易に利用可能とすることが可能になる。
【0008】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、読み出し手段は、記憶手段に記憶されている情報をその内容、用途、受け付け順、または、料金の少なくとも1以上の要素に応じた所定の順序で読み出すようにしている。
【0009】
この結果、情報の内容、用途、受付順、または料金等に応じて情報を表示する順位を決定し、この順位に基づいて情報を提示することが可能になるため、例えば、公益性や即時性が高い情報を優先的に表示することが可能になる。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記憶手段に格納されている少なくとも一部の情報の一覧をユーザまたは管理者に提供する提供手段をさらに有するようにしている。
【0011】
このため、今後どのような情報が呈示されるかを管理者やユーザが事前に知ることが可能になるため、他の情報との関係において、自己の情報を呈示するタイミングをはかることが可能になる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、提供手段は、所定の期間内に表示が予定されている情報の一覧を提供するようにしている。
【0013】
このため、ユーザは、例えば、所定の日にどのような情報が呈示されるかを事前に知ることが可能になるため、混雑している日を避けて情報の呈示を行うことができる。
【0014】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、提供手段は、記憶手段に記憶されている情報がすでに表示済みか否かを示す情報も併せて提供することを特徴とするようにしている。
【0015】
このため、自己が呈示しようとしている情報が現在どのような状況にあるかを知ることが可能になる。
【0016】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、受け付け手段は、提供手段によって提供された情報の一覧を参照して、ユーザが供給した情報を受け付けるようにしている。
【0017】
このため、他のユーザ等からの予約状況を参照して、最適なタイミングで自己の情報を呈示することが可能になるとともに、予約を簡易に行うことが可能になる。
【0018】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、提供手段によって提供された情報の一覧を参照して管理者が指定した所定の情報の表示を停止する停止手段をさらに有するようにしている。
【0019】
このため、公序良俗に違反する情報や第三者のプライバシーを侵害するおそれがある情報が呈示されることを未然に防止することが可能になる。
【0020】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、情報の表示を要求したユーザに対して所定の金額を課金する課金手段をさらに有するようにしている。
【0021】
このため、管理者は、ユーザから表示装置の使用に係る料金を容易に徴収することが可能になる。
【0022】
また、本発明は、表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示方法において、ユーザからの情報を受け付ける受け付けステップと、受け付けステップによって受け付けられた情報を記憶させる記憶ステップと、記憶ステップによって記憶された情報を所定の順序で読み出す読み出しステップと、読み出しステップによって読み出された情報を公衆に呈示する呈示ステップと、を有するようにしている。
【0023】
このため、複数のユーザが表示装置を簡易に利用可能とすることが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の外観を示す図である。この図1に示すように、表示装置1は、筐体2の開口部2aにスクリーン3aが係止されて形成された呈示手段である表示部3を有している。筐体2は、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面や駅の構内等に取り付けられている。なお、本明細書中において、印刷された内容や電気的な表示手段によって表示される「画像」とは、ディジタルカメラ等によって撮影された自然画像のみならず、線画、テキスト(文字)、および、アニメーション等も含むものとする。
【0026】
図2は、図1に示す表示装置1の内部の構造を示す断面図である。この図2に示すように、筐体2の内部には、光源4、凹面鏡5、液晶装置6、および投射光学系7が配置されている。また、筐体2の外部または内部には、装置を制御するための制御部10が設けられている。
【0027】
光源4は、例えば、ハロゲンランプ等によって構成されており、白色光を液晶装置6に向けて放射する。凹面鏡5は、光源4から放射された白色光を液晶装置6に集光する。
【0028】
液晶装置6は、例えば、アクティブマトリクス型の液晶パネルによって構成されており、凹面鏡5によって集光された光を表示しようとする画像に応じて変調して出力する。投射光学系7は、例えば、反射鏡によって構成されており、液晶装置6によって変調された光を反射して、スクリーン3aに投射する。
【0029】
なお、図2には、1枚の液晶装置205のみ図示してあるが、光源203から出射された光を赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の光に分離する光分離光学系を配置するとともに、各色の光をそれぞれ変調する3枚の液晶装置205を用い、各液晶装置205から出射された光をプリズムなどによって合成してから表示部3に拡大投射すれば、表示部3においてカラーの画像を表示することができる。
【0030】
図3は、制御部10の構成例を示す図である。この図3に示すように、制御部10は、読み出し手段および課金手段であるCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、記憶手段であるHDD(Hard Disk Drive)14、画像処理部15、受け付け手段および提供手段であるI/F(Interface)16、およびバス17によって構成されており、外部には液晶装置6が接続されている。また、I/F16には、インターネット20が接続されており、インターネット20にはクライアント装置21とサーバ装置22が接続されている。
【0031】
ここで、CPU11は、HDD14に格納されているプログラムおよびデータを読み出し、これらに基づいて種々の演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する演算処理部である。
【0032】
ROM12は、CPU11が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納しているメモリである。
【0033】
RAM13は、CPU11の実行対象となるプログラムおよび演算対象となるデータを一時的に格納するためのメモリである。
【0034】
HDD14は、CPU11が実行するOS(Operating System)等のプログラムおよび画像を表示するためのデータ等を格納している記憶装置である。
【0035】
画像処理部15は、CPU11から供給された描画命令に従って描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して出力する。
【0036】
I/F16は、インターネット20との間でデータを授受する際に、信号の表現形式やプロトコルを適宜変換する。
【0037】
バス17は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14、画像処理部15、およびI/F16を相互に電気的に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。
【0038】
インターネット20は、複数のコンピュータネットワークが相互に接続されて形成されたグローバルなコンピュータ通信ネットワークである。
【0039】
クライアント装置21は、ユーザが所有するコンピュータであり、表示装置1に対して情報の表示を要求する場合に使用される。
【0040】
サーバ装置22は、例えば、銀行等に配置された勘定系のコンピュータであり、表示装置1に表示要求を行ったユーザに対して所定の料金を課金する処理を実行する。
【0041】
つぎに、第1の実施の形態の動作について説明する。
【0042】
ユーザがクライアント装置21を操作し、インターネット20を経由して、表示装置1にアクセスすると、クライアント装置21の表示装置には、図4に示すような画面40が表示される。この表示例では、画面40には、テキストボックス41,42およびボタン43,44が表示されている。
【0043】
ここで、テキストボックス41には、ユーザを識別するためのユーザIDが入力される。テキストボックス42には、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するためのパスワードが入力される。ボタン43は、入力された内容で設定を行う場合に操作される。ボタン44は、入力された内容をキャンセルする際に操作される。
【0044】
このような画面40において所定の項目を入力した後、ボタン43が操作されると、入力された項目に関する情報が、クライアント装置21からインターネット20を介してCPU11に供給される。
【0045】
CPU11は、クライアント装置21から供給された情報を取得し、まず、ユーザIDに該当するパスワードをHDD14から検索し、クライアント装置21から取得したパスワードと照合することにより、これらが一致するか否かを判定する。なお、HDD14には、表示装置1の使用を許可するユーザのユーザIDとパスワードとをユーザ情報として予め登録しておく。
【0046】
パスワードが一致する場合には、CPU11は、要求を行ったユーザが正規のユーザであると判定し、HDD14に格納されている所定のデータ(例えば、HTMLによって記述されたデータ)を取得し、要求を行ったクライアント装置21に対して送信する。その結果、クライアント装置21の表示装置には、図5に示すような画面50が表示される。
【0047】
図5に示す画面50では、画面左上にログインしたユーザのユーザIDが表示されている。その右側には、年月日を指定するためのテキストボックス52が表示されている。画面中央には、テキストボックス52によって指定された年月日における、予約情報の一覧表53が表示されている。画面下には、予約を新規に登録する際に操作されるボタン54、および画面50の表示を終了する際に操作されるボタン55が表示されている。
【0048】
このような画面50において、ユーザは、まず、テキストボックス52に予約を行おうとする年月日を入力する。その結果、入力された年月日の情報が表示装置1に送信され、表示装置1では受信した年月日に対応するタイムテーブルをHDD14から読み出して所定の処理を施した後、クライアント装置21に返信する。その結果、テキストボックス52に入力された年月日に対応する一覧表53が表示される。
【0049】
この表示例では、テキストボックス52には、「2002年11月10日」が入力されており、一覧表53には入力された年月日に対応するタイムテーブルが表示されている。ここで、一覧表53において、「No.」はシリアル番号であり、予約を受け付けた順に付与される。なお、特定の期間のものを早めに予約した場合には、遅い期間のものに若いシリアル番号が付与される場合も生じる。
【0050】
「期間」は、画像を表示する期間を示している。この表示例では、指定された期間に隙間(間)がない状態となっているが、例えば、10:35〜10:50の期間に予約がなかった場合には、一覧表においてその期間には空白等が表示される。また、その場合、表示装置1には、管理者が予め用意していた情報が表示されたり、ニュースが流れたりすることになる。
【0051】
「ユーザID」は、予約を行ったユーザのユーザIDである。「表示情報」は、予約がなされた画像のサムネイル(Thumb nail)画像である。「状態」は、当該予約が表示されたか否かを示す情報であり「表示済」、「表示中」、「未表示」のいずれかによって表される。「編集」は、当該予約が「未表示」または「表示中」の状態である場合に、予約の内容を編集する際に操作されるハイパーテキストである。
【0052】
なお、画面50としては、予約されている状態、すなわち、予約している期間、ユーザID、表示情報等が表示されているが、ログインの画面50としては、そのユーザが予約済みのものと予約可能な期間の情報のみを表示するようにしてもよい。
【0053】
このような画面50において、ユーザがボタン54を操作したとすると、ボタン54が操作された旨を示す情報が表示装置1に送信され、その結果として、表示装置1から所定の情報が返信され、クライアント装置21の表示装置には図6に示すような画面60が表示される。
【0054】
この画面60では、画面左上にログインしているユーザのユーザIDが表示されている。画面右上には、予約を行おうとしている年月日(図5のテキストボックス52に入力された年月日)が示されている。その下には、後述するテキストボックス62〜65、ボタン67、支払い金額68、およびボタン69,70が表示されている。
【0055】
ここで、テキストボックス62には、表示を希望する期間が入力される。テキストボックス63には表示しようとする画像データのファイル名が入力される。なお、画像データは、実際にはクライアント装置21の図示せぬ記憶装置に記憶されている。テキストボックス64には、表示装置1に表示する際のサイズが入力される。例えば、表示サイズとしては、表示部3の1/1、1/2、1/4のサイズを選択することができる。テキストボックス65には、表示装置1の利用に係る対価を支払う方法を入力する。例えば、クレジットカード、プリペイドカード、または銀行振り込み等から選択することができる。ボタン67は、画像データを編集する際に操作されるボタンである。なお、このボタンが操作された場合の動作については後述する。
【0056】
支払い金額68は、テキストボックス62に入力された期間およびテキストボックス64に入力された表示サイズによって定まる金額であり、表示装置1を利用に係る対価である。なお、支払い金額については、時間帯に応じて金額を変えたり(例えば、人通りが少ない夜間は料金を低く設定したり)、繰り返し利用するユーザには料金を低く設定したり、するようにしてもよい。
【0057】
図7は、図6に示すボタン67が操作された場合に表示される画面の一例である。この画面80では、図6に示すテキストボックス63に入力されたファイル名に対応する画像データを編集するための画面である。この表示例では、画面80の中央には、編集の対象となる画像81が表示されている。ボタン82は、画像81に対してテキスト情報を入力する場合に操作される。この例では、「新型ステップワゴン11月20日新発売」、「1300cc 125馬力 カーナビ標準装備で125万円!」等のテキスト情報が入力されている。
【0058】
ボタン83は、画像81を編集する際に操作されるボタンであり、例えば、画像のサイズ、解像度、明るさ、コントラスト、および色調等を編集する場合に操作される。ボタン84は、画像データを編集内容に応じて変更する場合に操作される。ボタン85は、編集内容をキャンセルする際に操作される。
【0059】
図7に示す画面80において画像81が編集された後、ボタン84が操作されると、画像データが編集内容に応じて変更されることになる。そして、図6に示す画面60において、ボタン69が操作されると、入力された内容で予約が行われることになる。すなわち、クライアント装置21は、画面60において入力された情報を、編集された画像データとともに表示装置1に対して送信する。表示装置1のCPU11は、受信した情報をHDD14に供給して、そこに新たな予約として登録する。その結果、クライアント装置21の表示装置に表示されている画面50は、図8のように更新される。すなわち、この表示例に示すように、一覧表53の第5番目に新たな予約が追加される。
【0060】
以上のようにして予約がなされると、表示装置1のHDD14には、一覧表53に対応してタイムテーブルが更新され、当該タイムテーブルに従って表示動作が実行される。
【0061】
より詳細には、CPU11は、図示せぬタイマから出力される日時情報を参照し、タイムテーブルに格納されている予約の期間と比較することにより、新たな予約を処理する必要が生じたか否かを判定し、予約を処理する必要が生じたと判定した場合には、当該予約に関する画像データをHDD14から取得し、画像処理部15に供給する。画像処理部15は、供給された画像データに基づいて描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して液晶装置6に供給するとともに、投射を開始するために光源4を点灯させる。
【0062】
その結果、光源4から放射された白色光は、凹面鏡5によって反射されて液晶装置6に集光される。液晶装置6は、画像処理部15から供給された映像信号に基づいて、凹面鏡5からの白色光を変調して出射する。投射光学系7は、液晶装置6から出射された光を反射してスクリーン3aに投射する。その結果、スクリーン3aには、HDD14に格納されている画像データに対応する画像が表示されるので、公衆はこの画像を閲覧することが可能になる。
【0063】
このようにして画像の表示が開始されると、CPU11は、図示せぬタイマから供給される日時情報と、当該予約の「期間」とを比較し、予約された期間が経過した場合には、表示を終了し、それ以外の場合には同一の画像を表示し続ける。そして、予約された期間が経過した場合には、CPU11は、サーバ装置22にアクセスし、予約を行ったユーザの銀行口座から、図6に示す画面で表示された支払い金額68に対応する金額を引き落とす処理を実行する。そして、CPU11は、タイムテーブルを参照し、つぎの予約に関する情報を取得し、前述の場合と同様の処理を繰り返す。
【0064】
なお、以上の説明では、予約から表示までの基本的な処理の流れを中心に説明したが、予約を行った後に、当該予約の内容について変更することも可能である。そのような場合、図8に示す画面50において、一覧表53の右端にあるハイパーテキスト「編集」を操作することにより、表示内容を変更することができる。例えば、「005」の内容を変更する場合には、「005」の欄の右端にあるハイパーテキスト「編集」を操作すると、図6に示す画面60が表示されるので、この画面60により予約した内容を変更することができる。図8の例では、「状態」が「表示中」または「未表示」の予約については、ハイパーテキスト「編集」(下線が付されている)を表示し、それ以外の予約については単なるテキスト「編集」(下線が付されていない)を表示するようにして、表示中と未表示の予約についてのみ編集可能としている。
【0065】
ところで、不特定多数のユーザに表示装置1の利用を許可すると、公序良俗に反する画像や、第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像が表示されてしまう場合が考えられる。したがって、そのような画像は、表示対象から除外してしまうことが望ましい。そこで、本実施の形態に係る表示装置1では、管理者が予約されている画像を予めチェックすることが可能とされている。
【0066】
図9は、管理者が画像をチェックする際に、図示せぬ管理者のクライアント装置に表示される画面の一例である。この画面110は、管理者が図4に示す画面40において管理者であることが認証された場合に表示される画面である。図5または図8のユーザ用の画面50と比較すると、ユーザIDがハイパーテキスト(下線が付されたテキスト)として表示されており、また、右端の欄には予約を削除するためのハイパーテキスト(下線付きの「削除」)が表示されている点が異なっている。なお、ユーザIDのハイパーテキストは、この部分が操作されると、当該予約を行ったユーザに対して電子メールを送ることができるように構成されている。
【0067】
管理者は、画面110の「表示情報」の欄に表示されているサムネイル画像を参照することにより、予約されている画像が公序良俗に反したり、第三者のプライバシーを侵害したりするものでないか確認することができる。確認の結果、そのような画像が予約されている場合には、ユーザIDの欄に表示されているハイパーテキストを操作し、当該ユーザに対して、予約が取り消されることを示す内容の電子メールを送信する。つぎに、当該予約に対応するハイパーリンクの「削除」を操作することにより、当該予約をタイムテーブルから削除する。
【0068】
以上の処理により、公序良俗に違反する画像や、第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像が表示されることを未然に防止することが可能になる。また、予め表示を禁止する画像やテキスト(「禁止画像」および「禁止テキスト」と称する)を登録しておき、HDD14内の受信情報を自動的にチェックするようにしてもよい。すなわち、登録されている禁止画像や禁止テキストと、送られてきた記録情報とをCPU11が比較し、同一または類似と判断したとき、その旨を管理者に通知するようにしてもよい。より詳細には、禁止画像については、肌色の専有面積が多い画像については禁止画像とすることができる。また、禁止テキストについては該当する単語を登録しておき、それらが含まれるテキストは禁止テキストとすることができる。
【0069】
なお、前述の説明では、表示中や表示の直前においても予約内容を変更できるようにしたが、表示する内容を管理者が事前にチェックするという観点からはこのような構成は好ましくない。すなわち、表示中や表示直前の内容の変更を許すと、表示中や表示直前に内容が変更されて予期せぬ情報が表示されるおそれがあるため、管理者は常に表示装置1に表示されている画像をチェックし続ける必要が生じるからである。そこで、画像のチェックを徹底するとともに、管理人の負担を軽減する目的で、例えば、予約された時刻の1時間前になった場合には、予約の変更を制限するようにしてもよい。
【0070】
なお、以上の実施の形態では、期間(開始と終了の時刻)を指定して予約を行うようにしたが、単に時間のみを指定して予約を行うようにしてもよい。具体的には、時間として「10分」を指定して予約を行い、予約が受け付けられた順番に画像を表示するようにしてもよい。このとき、予約を処理する順番としては、単に受付順に処理するのみならず、支払われる料金によって順番を変更することも可能である。例えば、料金が高い予約を優先的に表示するようにしてもよい。また、予約が公的な機関や、企業によってなされた場合には、情報の公共性が高いことが推測でき、また、表示の用途も公共性が高いと推測できるので、個人によってなされた予約よりも優先的に処理するようにしてもよい。また、災害情報や交通情報等については、公共性が高く、また、情報の緊急性が高いことから、このような情報については最優先で表示するようにしてもよい。
【0071】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、複数の予約を受け付けてHDD14に記憶し、所定の順序で読み出して表示するようにしたので、不特定多数のユーザが表示装置1を利用することが可能になる。
【0072】
また、第1の実施の形態によれば、優先順位に基づいて表示する順番を変更するようにしたので、より公共性が高い情報や優先度が高い情報については、表示順位を上げることにより、公衆に有益な情報を迅速に呈示することが可能になる。
【0073】
また、第1の実施の形態では、図5または図8に示す画面50により、表示装置1に予約されている情報を一覧表示するとともに、GUI(Graphical User Interface)を介して予約を受け付けるようにしたので、簡易な操作により画像の表示予約を行うことが可能になる。また、図5および図8に示す画面50では、予約の処理状態を「表示済」、「表示中」、「未表示」として表示するようにしたので、ユーザは、自己の予約がどのような状態にあるのかを知ることが可能になる。
【0074】
なお、表示装置1にユーザが予約した画像が確実に表示されていることを示すために、例えば、表示装置1に表示されている画像を撮像素子によって撮像し、これをインターネット20を介してクライアント装置21に送信し、画面50の一部に表示するようにしてもよい。そのような構成によれば、ユーザは、自己が予約した画像が確実に表示されていることを遠隔地から確認することが可能になる。
【0075】
また、第1の実施の形態では、図9に示す画面110により、管理者が表示される画像を確認し、公序良俗に反する画像や第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像の表示予約がなされている場合には、これらの表示を停止することができるようにした。その結果、不適切な画像が表示されることを未然に防止することが可能になる。
【0076】
また、禁止画像や禁止テキストを登録しておき、送られてくる画像等とこれらをCPU11が比較してチェックすることで、表示したくない画像や不適切な画像を自動的に排除するようにもしているので、不適切な画像やテキストの排除を一層効率的に実行できる。
【0077】
さらに、第1の実施の形態では、予約を行ったユーザに対して所定の対価を自動的に課金するようにしたので、管理者は表示装置1の使用料金を簡易に徴収することが可能になる。しかも、表示処理を行った後に課金するようにしているので、課金されたのに表示がなされなかったというトラブルを防止することができる。
【0078】
つぎに、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0079】
本発明の第2の実施の形態に係る表示装置1Aは、内蔵されている印刷装置によって画像を印刷用部材に印刷して表示するように構成されている。なお、第2の実施の形態に係る表示装置1Aの外観は、図1の場合と同様であり、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面等に取り付けられている。
【0080】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置1Aの内部の構造を示す分解図である。この図10に示すように、筐体2の内部には、画像を印刷する印刷用部材であるロール紙126、画像を印刷するための印刷ヘッド125、ロール紙126の巻き上げおよび繰り出しを行なう一対のローラ121,122、ロール紙126が緊張した状態となるようにするテンションローラ123,124を有する印刷装置120が格納されている。印刷ヘッド125によってロール紙126に印刷された画像A〜Cは、表示部3の透明部材3bを介して外部から視認可能に呈示される。
【0081】
図11は、図10に示す印刷装置120の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、印刷装置120は、第1の実施の形態の制御部10の機能に加え、ローラ121,122を駆動するためのローラ駆動部127ならびに当該ローラ駆動部127および印刷ヘッド125を制御する制御部10Aを有している。ここで、ローラ駆動部127は、ローラ121,122を時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転させ、ロール紙126の巻き上げおよび繰り出しを行なう。制御部10Aは、ローラ駆動部127を制御し、必要に応じてロール紙126を繰り出したり、巻き上げたりする動作を行う。また、制御部10Aは、図示せぬキャリッジモータを制御し、印刷ヘッド125をロール紙126の短手方向(以下、「主走査方向」と称する)に往復させるとともに、印刷ヘッド125に印刷信号を供給して所定のノズルから所定の色のインクを吐出させ、ロール紙126の所定の位置にドットを形成することにより、画像を印刷させる。
【0082】
なお、この図には示していないが、印刷ヘッド125には、複数の色のインクを供給するためのインクカートリッジが具備されており、このインクカートリッジに貯納されている各色のインクが印刷ヘッド125に供給される構成となっている。なお、インクカートリッジを印刷ヘッド125に直接取り付けるのではなく、例えば、筐体2の底部や天部にインクカートリッジを設置しておき、そこからインクを供給するようにしてもよい。そのような構成によれば、印刷ヘッド125に取り付ける場合に比較して、場所的な制約を受けないため、貯納できるインクの量を増やすことができる。その結果、インクカートリッジの交換の頻度を下げることができる。
【0083】
つぎに、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。なお、第2の実施の形態では、画像を拡大投射装置ではなく印刷装置120によって表示する点が異なっているので、その点を中心に説明する。
【0084】
第1の実施の形態の場合と同様に、図4〜8に示す画面を介してユーザからの予約が受け付けられると、CPU11は、HDD14に格納されているタイムテーブルに応じて予約を処理していく。すなわち、CPU11は、図示せぬタイマから供給される日時情報とタイムテーブルとを比較し、新たな予約を処理する必要が生じた場合には、その予約に対応する画像データをHDD14から取得する。そして、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を所定量だけ移動させ、印刷領域の先頭部分が印刷ヘッド125の直下に来るようにする。つぎに、CPU11は、読み出した画像データを印刷ヘッド125に1ライン分だけ供給するとともに、図示せぬキャリッジモータを駆動して印刷ヘッド125を主走査方向に移動(走査)させる。その結果、1ライン分の印刷が完了するので、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を長手方向(以下、「副走査方向」と称する)に所定量だけ移動させ、次のラインの印刷を開始する。以上のような動作を繰り返すことにより、HDD14に格納されている画像データに対応する画像がロール紙126に印刷されることになる。
【0085】
画像の印刷が完了すると、CPU11は、ローラ駆動部127を制御してローラ121,122を回転させ、ロール紙126の画像が印刷された領域を、表示部3の位置まで移動させる。その結果、印刷された画像は、筐体2の透明部材3bを介して外部から視認可能となるため、公衆はこの画像を閲覧することができる。なお、画像を印刷してから表示するまでは所定の時間を要するので、タイムテーブルに設定されている期間よりも早いタイミングで、印刷を開始することも可能である。
【0086】
このようにして画像の表示が開始されると、CPU11は、図示せぬタイマによって発生される日時情報とタイムテーブルとを比較し、図6において入力された期間が経過したか否かを判定する。その結果、期間が経過した場合には、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動して、表示していた画像を表示部3から移動させて表示を終了する。なお、新たな画像を表示する場合には、前述の場合と同様の処理により当該新たな画像を印刷した後、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を移動させる。その結果、表示が終了した画像については、ローラ122に巻き取られ、新たな画像については表示部3に表示されることになる。
【0087】
なお、ロール紙126への各画像の記録位置をHDD14に記憶しておくことにより、既に表示が終了した画像を繰り返し表示させることが可能になる。すなわち、ロール紙126の一部に位置検出用の情報をバーコードによって印刷したり、または、エンコーダをロール紙126の駆動系に装着したりすることにより、ロール紙126の位置情報を検出できるようにしておき、画像を印刷する際には位置情報を当該画像の識別記号とともにHDD14に記憶しておく。そして、同一の画像を再度表示させる場合には、再表示する画像の位置情報をHDD14から取得し、印刷ヘッド125を駆動せずにローラ駆動部127のみを逆方向(図11では時計方向)に回転させて位置情報に対応する位置までロール紙126を移動させればよい。このような構成によれば、印刷された画像を有効に利用することが可能になる。
【0088】
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、不特定多数のユーザが表示装置1を自由に利用することが可能になる。
【0089】
また、第2の実施の形態では、画像をロール紙126に印刷して呈示するようにしたので、外光が明るい場合であっても視認性の高い情報を呈示することが可能になる。
【0090】
つぎに、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0091】
本発明の第3の実施の形態に係る表示装置1Bは、印刷装置と拡大投射装置の双方を内蔵しており、時間帯や環境の明るさに応じてこれらを選択して画像を表示する。第3の実施の形態に係る表示装置1Bの外観は、図1の場合と同様であり、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面等に取り付けられている。
【0092】
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る表示装置1Bの内部の構造を示す図である。なお、この図12において、図11に示す第2の実施の形態と対応する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態と比較して拡大投射装置140が新たに追加されている。このため、第2の実施の形態の制御部10Aの機能に加えて、拡大投射装置140をも制御する制御部10Bが設けられている。その他の構成は、第2の実施の形態の場合と同様である。
【0093】
ここで、拡大投射装置140は、図13にその断面図を示すように、筐体141、開口部142、光源143、凹面鏡144、液晶装置145、および投射光学系146によって構成されている。なお、第1の実施の形態と比較すると、第3の実施の形態では、投射光学系146によって投射された画像がスクリーン3aではなく、ロール紙126の裏面に投影される点が異なっている。
【0094】
なお、第3の実施の形態では、拡大投射装置140によってロール紙126の背面から画像を投射するため、ロール紙126としては、ある程度の透光性を有するペット紙等を用いる。
【0095】
つぎに、本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態と比較すると、画像を拡大投射装置140または印刷装置120により択一的に表示する点が異なっているので、当該相違点を中心に説明する。
【0096】
第2の実施の形態の場合と同様にして、図4〜図8に示す画面を介してユーザからの予約を受け付けると、CPU11は、タイムテーブルに設定された順番に予約を処理していく。すなわち、CPU11は、まず、図示せぬタイマから供給されたその時点における時刻を参照し、拡大投射装置140または印刷装置120のいずれによって画像を表示するかを決定する。例えば、その時点での時刻が午後6時〜午前6時の時間帯に該当する場合には、拡大投射装置140によって画像を表示することを決定し、また、この時間帯以外に該当する場合には印刷装置120によって画像を表示することを決定する。
【0097】
なお、前述した時間帯は、これ以外の時間帯とすることも可能である。また、季節等に応じて時間帯を適宜変更することも可能である。例えば、夏期には時間帯を短く設定し(例えば、午後8時〜午前4時に設定し)、逆に冬期にはこの時間帯を長く設定する(例えば、午後4時〜午前8時に設定する)ようにしてもよい。そのような構成によれば、季節に応じて最適な時間帯を設定することができる。
【0098】
また、時刻ではなく、設置された環境の明るさを、例えば、フォトセンサ等によって検出し、明るさが所定のレベル未満である場合には拡大投射装置140を選択し、所定のレベル以上である場合には印刷装置120を選択するようにしてもよい。そのような構成によれば、その日の天候や設置環境に応じた最適な表示方法を選択することが可能になる。
【0099】
CPU11は、例えば、現在の時刻が午後2時である場合には、前述した時間帯には該当しないので、印刷装置120によって表示することを決定する。そして、CPU11は、第2の実施の形態で説明したように、登録されている画像データをHDD14から読み出し、所定の変換を施した後、印刷装置120によってロール紙126に印刷する。印刷が終了すると、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動し、印刷が完了した画像を表示部3まで移動させて表示する。
【0100】
一方、現在の時刻が、例えば、午後10時である場合には、前述した時間帯に該当するので、拡大投射装置140によって表示することを決定する。そして、CPU11は、ローラ駆動部127を制御してロール紙126を移動させ、開口部142の前面に画像が印刷されていない部分(空白部分)がくるようにする。
【0101】
つづいて、CPU11は、HDD14に登録されている画像データを読み出し、画像処理部15に供給する。画像処理部15は、CPU11から供給された画像データを映像信号に変換し、拡大投射装置140に出力する。
【0102】
拡大投射装置140では、CPU11から供給された画像データを取得し、液晶装置145に供給して表示するとともに、光源143を点灯させる。その結果、光源143から白色光が放射され、凹面鏡144によって液晶装置145に集光される。液晶装置145は、CPU11から供給された映像信号に応じて白色光を変調し、投射光学系146に入射する。
【0103】
投射光学系146は、液晶装置145から入射された光を反射し、開口部142を通過してロール紙126の裏面に投射する。その結果、ロール紙126には、HDD14に登録されている画像が表示されることになる。なお、拡大投射装置140によって投射された画像は、光源143によって自ら発光しているので、環境が暗い場合であっても表示されている画像の視認性を高めることができる。
【0104】
一方、環境が明るい場合には、印刷装置120によって印刷された画像が表示される。印刷された画像は、明るい環境下では視認性が高く、また、拡大投射装置140に比べると、環境が過度に明るい場合でも視認性が低下することはない。
【0105】
以上に説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、環境が明るい場合には印刷装置120により画像を印刷し、環境が暗い場合には拡大投射装置140によって画像を投射することにより、常に、視認性の高い情報を提供することができる。
【0106】
なお、以上の説明では、設置されている環境の明るさまたは時間帯によって表示方法を切り替えるようにしたが、例えば、災害等に関連するメッセージを表示する際には、印刷装置120によって印刷された画像を表示するようにすることも可能である。そのような構成によれば、災害に起因して停電が発生した場合でも、災害等に関連するメッセージを表示し続けることが可能になる。
【0107】
また、切り替えを自動的に行うのではなく、例えば、権限を有する管理者が手動で行うようにしてもよい。そのような構成によれば、必要に応じて印刷装置120拡大投射装置140による表示を切り替えることが可能になる。
【0108】
また、図6に示す設定画面において、いずれの表示方法を選択するかをユーザ自身が設定し、設定された内容に応じて表示方法を選択するようにしてもよい。そのような構成によれば、ユーザのニーズに合致した方法によって情報を呈示することができる。
【0109】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。
【0110】
例えば、第2および第3の実施の形態では、印刷用部材としてロール紙126を用いるようにしたが、カットシートを用いることも可能である。なお、カットシートを用いる場合には、複数のカットシートを格納する格納部、格納部に格納されているカットシートを装置に供給する供給部、印刷が終了したカットシートを表示部3の前面まで搬送する搬送部、および表示が終了したカットシートを廃棄する廃棄部を設ける必要がある。なお、これらの技術は、例えば、プリンタ等に用いられており、すでに周知であるため、その詳細な説明は省略する。
【0111】
また、以上の各実施の形態では、ロール紙126の片面のみに画像を印刷するようにしたが、ロール紙126またはカットシートの両面に画像を印刷するようにしてもよい。例えば、ロール紙126がローラ122側に完全に巻き取られた後、そのローラ122ごとローラ121と入れ替え、印刷された裏面をつぎに利用して印刷するようにすることができる。そのような構成によれば、ランニングコストを低減することができる。
【0112】
また、以上の各実施の形態では、印刷装置120はインクジェット方式により画像を印刷するようにしたが、これ以外の方法(例えば、熱昇華式印刷方法、レーザ式印刷方法等)によって印刷することも可能である。
【0113】
また、以上の各実施の形態では、クライアント装置21から予約を行う場合を例に挙げて説明したが、これ以外の入力装置から予約を行うことも可能である。例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)に対して図4〜図8に示すような画面を表示させ、これらを介して予約を受け付けることも可能である。あるいは、表示装置1,1A,1BにキーボードとLCD(Liquid CrystalDisplay)モニタを設け、これを介して直接予約を行うようにしてもよい。さらに、表示装置1,1A,1Bに電話番号を付与しておき、公衆回線を介して表示装置1にピアトゥーピア(Peer to Peer)で通信回線を締結し、予約を行うことも可能である。
【0114】
また、第1および第3の実施の形態では、呈示手段となる拡大投射装置140としてリアプロジェクタを用いるようにしたが、呈示手段としてはこれ以外のプロジェクタ(フロントプロジェクタ)を用いることも可能である。また、プロジェクタではなく、例えば、発光ダイオードや液晶等による表示装置やテレビジョン(プラズマ方式、液晶方式等)を用いることも可能である。
【0115】
また、各表示とともに、音楽を流したり、所定のアナウンスを流したりしてもよい。さらには、筐体2の周辺の一部または全周に、表示部3に表示される内容と同期した動きまたは関連する動きを行う動作体を配置するようにしてもよい。また、その動作体の動きを上述の音楽やアナウンス等と同期させるようにしてもよい。
【0116】
さらに、印刷用部材としては、紙、樹脂、布等から形成されたロール紙スクリーンや多枚数からなるスクリーン等が採用される。また、各実施の形態では、印刷装置4や表示手段を筐体2の内部に配置しているが、例えば、ビルの窓を表示部3の代わりにとすることで、筐体2を特別に設けず、ビルそのものを筐体2の代わりとなるようにしたり、筐体2の外部に制御部10,10A,10Bを配置したりするようにしてもよい。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、不特定多数のユーザが表示装置を自由に利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の外観を示す図である。
【図2】図1に示す表示装置の内部構造を説明するための断面図である。
【図3】図2に示す表示装置の制御部の詳細な構成例を示す図である。
【図4】図1に示す表示装置にユーザがクライアント装置を介してアクセスした場合に、当該クライアント装置の表示部に表示されるユーザの認証のための画面の一例である。
【図5】図4に示す画面において認証に成功した場合に表示され、所定の日時における予約の状況を示す画面の一例である。
【図6】図5に示す画面において新規登録を行うためのボタンを操作した場合に表示され、予約の詳細を入力するための画面の一例である。
【図7】図6に示す画面において画像を編集するためのボタンを操作した場合に表示され、画像の編集およびテキストの追加を行うための画面の一例である。
【図8】図6および図7の画面において予約を行った後における図5の画面の更新例である。
【図9】管理者が表示装置にアクセスした場合に表示される画面の一例である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
【図11】図10に示す表示装置の詳細な構成例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
【図13】図12に示す表示装置の詳細な構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 表示装置
3 表示部(呈示手段)
11 CPU(読み出し手段、課金手段)
14 HDD(記憶手段)
16 I/F(受け付け手段、提供手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置および表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像や文字等の情報を公衆に呈示する広告媒体としては、例えば、看板や大型表示装置がある。前者の場合、例えば、画像や文字等の情報が印刷された板状材や膜状材を壁面等に貼付することにより、公衆に情報を呈示する。一方、後者の場合、例えば、液晶装置により変調された光を表示面に拡大投射したり(特許文献1参照)、発光ダイオード等の発光素子を点滅させたりすることにより、公衆に情報を呈示する。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−088264号公報(要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の看板や大型表示装置では、特定の限られた人のみが表示内容を変更でき、誰でもが表示内容を自由に変更できるものとはなっていない。また、複数のユーザが大型表示装置を簡易に利用することができないという問題点もある。
【0005】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、複数のユーザが簡易に利用することができる表示装置および表示方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示装置において、ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段と、受け付け手段によって受け付けられた情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている情報を所定の順序で読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出された情報を公衆に呈示する呈示手段と、を有する。
【0007】
このため、複数のユーザが表示装置を簡易に利用可能とすることが可能になる。
【0008】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、読み出し手段は、記憶手段に記憶されている情報をその内容、用途、受け付け順、または、料金の少なくとも1以上の要素に応じた所定の順序で読み出すようにしている。
【0009】
この結果、情報の内容、用途、受付順、または料金等に応じて情報を表示する順位を決定し、この順位に基づいて情報を提示することが可能になるため、例えば、公益性や即時性が高い情報を優先的に表示することが可能になる。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記憶手段に格納されている少なくとも一部の情報の一覧をユーザまたは管理者に提供する提供手段をさらに有するようにしている。
【0011】
このため、今後どのような情報が呈示されるかを管理者やユーザが事前に知ることが可能になるため、他の情報との関係において、自己の情報を呈示するタイミングをはかることが可能になる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、提供手段は、所定の期間内に表示が予定されている情報の一覧を提供するようにしている。
【0013】
このため、ユーザは、例えば、所定の日にどのような情報が呈示されるかを事前に知ることが可能になるため、混雑している日を避けて情報の呈示を行うことができる。
【0014】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、提供手段は、記憶手段に記憶されている情報がすでに表示済みか否かを示す情報も併せて提供することを特徴とするようにしている。
【0015】
このため、自己が呈示しようとしている情報が現在どのような状況にあるかを知ることが可能になる。
【0016】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、受け付け手段は、提供手段によって提供された情報の一覧を参照して、ユーザが供給した情報を受け付けるようにしている。
【0017】
このため、他のユーザ等からの予約状況を参照して、最適なタイミングで自己の情報を呈示することが可能になるとともに、予約を簡易に行うことが可能になる。
【0018】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて、提供手段によって提供された情報の一覧を参照して管理者が指定した所定の情報の表示を停止する停止手段をさらに有するようにしている。
【0019】
このため、公序良俗に違反する情報や第三者のプライバシーを侵害するおそれがある情報が呈示されることを未然に防止することが可能になる。
【0020】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、情報の表示を要求したユーザに対して所定の金額を課金する課金手段をさらに有するようにしている。
【0021】
このため、管理者は、ユーザから表示装置の使用に係る料金を容易に徴収することが可能になる。
【0022】
また、本発明は、表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示方法において、ユーザからの情報を受け付ける受け付けステップと、受け付けステップによって受け付けられた情報を記憶させる記憶ステップと、記憶ステップによって記憶された情報を所定の順序で読み出す読み出しステップと、読み出しステップによって読み出された情報を公衆に呈示する呈示ステップと、を有するようにしている。
【0023】
このため、複数のユーザが表示装置を簡易に利用可能とすることが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の外観を示す図である。この図1に示すように、表示装置1は、筐体2の開口部2aにスクリーン3aが係止されて形成された呈示手段である表示部3を有している。筐体2は、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面や駅の構内等に取り付けられている。なお、本明細書中において、印刷された内容や電気的な表示手段によって表示される「画像」とは、ディジタルカメラ等によって撮影された自然画像のみならず、線画、テキスト(文字)、および、アニメーション等も含むものとする。
【0026】
図2は、図1に示す表示装置1の内部の構造を示す断面図である。この図2に示すように、筐体2の内部には、光源4、凹面鏡5、液晶装置6、および投射光学系7が配置されている。また、筐体2の外部または内部には、装置を制御するための制御部10が設けられている。
【0027】
光源4は、例えば、ハロゲンランプ等によって構成されており、白色光を液晶装置6に向けて放射する。凹面鏡5は、光源4から放射された白色光を液晶装置6に集光する。
【0028】
液晶装置6は、例えば、アクティブマトリクス型の液晶パネルによって構成されており、凹面鏡5によって集光された光を表示しようとする画像に応じて変調して出力する。投射光学系7は、例えば、反射鏡によって構成されており、液晶装置6によって変調された光を反射して、スクリーン3aに投射する。
【0029】
なお、図2には、1枚の液晶装置205のみ図示してあるが、光源203から出射された光を赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の光に分離する光分離光学系を配置するとともに、各色の光をそれぞれ変調する3枚の液晶装置205を用い、各液晶装置205から出射された光をプリズムなどによって合成してから表示部3に拡大投射すれば、表示部3においてカラーの画像を表示することができる。
【0030】
図3は、制御部10の構成例を示す図である。この図3に示すように、制御部10は、読み出し手段および課金手段であるCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、記憶手段であるHDD(Hard Disk Drive)14、画像処理部15、受け付け手段および提供手段であるI/F(Interface)16、およびバス17によって構成されており、外部には液晶装置6が接続されている。また、I/F16には、インターネット20が接続されており、インターネット20にはクライアント装置21とサーバ装置22が接続されている。
【0031】
ここで、CPU11は、HDD14に格納されているプログラムおよびデータを読み出し、これらに基づいて種々の演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する演算処理部である。
【0032】
ROM12は、CPU11が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納しているメモリである。
【0033】
RAM13は、CPU11の実行対象となるプログラムおよび演算対象となるデータを一時的に格納するためのメモリである。
【0034】
HDD14は、CPU11が実行するOS(Operating System)等のプログラムおよび画像を表示するためのデータ等を格納している記憶装置である。
【0035】
画像処理部15は、CPU11から供給された描画命令に従って描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して出力する。
【0036】
I/F16は、インターネット20との間でデータを授受する際に、信号の表現形式やプロトコルを適宜変換する。
【0037】
バス17は、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14、画像処理部15、およびI/F16を相互に電気的に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。
【0038】
インターネット20は、複数のコンピュータネットワークが相互に接続されて形成されたグローバルなコンピュータ通信ネットワークである。
【0039】
クライアント装置21は、ユーザが所有するコンピュータであり、表示装置1に対して情報の表示を要求する場合に使用される。
【0040】
サーバ装置22は、例えば、銀行等に配置された勘定系のコンピュータであり、表示装置1に表示要求を行ったユーザに対して所定の料金を課金する処理を実行する。
【0041】
つぎに、第1の実施の形態の動作について説明する。
【0042】
ユーザがクライアント装置21を操作し、インターネット20を経由して、表示装置1にアクセスすると、クライアント装置21の表示装置には、図4に示すような画面40が表示される。この表示例では、画面40には、テキストボックス41,42およびボタン43,44が表示されている。
【0043】
ここで、テキストボックス41には、ユーザを識別するためのユーザIDが入力される。テキストボックス42には、ユーザが正規のユーザであるか否かを認証するためのパスワードが入力される。ボタン43は、入力された内容で設定を行う場合に操作される。ボタン44は、入力された内容をキャンセルする際に操作される。
【0044】
このような画面40において所定の項目を入力した後、ボタン43が操作されると、入力された項目に関する情報が、クライアント装置21からインターネット20を介してCPU11に供給される。
【0045】
CPU11は、クライアント装置21から供給された情報を取得し、まず、ユーザIDに該当するパスワードをHDD14から検索し、クライアント装置21から取得したパスワードと照合することにより、これらが一致するか否かを判定する。なお、HDD14には、表示装置1の使用を許可するユーザのユーザIDとパスワードとをユーザ情報として予め登録しておく。
【0046】
パスワードが一致する場合には、CPU11は、要求を行ったユーザが正規のユーザであると判定し、HDD14に格納されている所定のデータ(例えば、HTMLによって記述されたデータ)を取得し、要求を行ったクライアント装置21に対して送信する。その結果、クライアント装置21の表示装置には、図5に示すような画面50が表示される。
【0047】
図5に示す画面50では、画面左上にログインしたユーザのユーザIDが表示されている。その右側には、年月日を指定するためのテキストボックス52が表示されている。画面中央には、テキストボックス52によって指定された年月日における、予約情報の一覧表53が表示されている。画面下には、予約を新規に登録する際に操作されるボタン54、および画面50の表示を終了する際に操作されるボタン55が表示されている。
【0048】
このような画面50において、ユーザは、まず、テキストボックス52に予約を行おうとする年月日を入力する。その結果、入力された年月日の情報が表示装置1に送信され、表示装置1では受信した年月日に対応するタイムテーブルをHDD14から読み出して所定の処理を施した後、クライアント装置21に返信する。その結果、テキストボックス52に入力された年月日に対応する一覧表53が表示される。
【0049】
この表示例では、テキストボックス52には、「2002年11月10日」が入力されており、一覧表53には入力された年月日に対応するタイムテーブルが表示されている。ここで、一覧表53において、「No.」はシリアル番号であり、予約を受け付けた順に付与される。なお、特定の期間のものを早めに予約した場合には、遅い期間のものに若いシリアル番号が付与される場合も生じる。
【0050】
「期間」は、画像を表示する期間を示している。この表示例では、指定された期間に隙間(間)がない状態となっているが、例えば、10:35〜10:50の期間に予約がなかった場合には、一覧表においてその期間には空白等が表示される。また、その場合、表示装置1には、管理者が予め用意していた情報が表示されたり、ニュースが流れたりすることになる。
【0051】
「ユーザID」は、予約を行ったユーザのユーザIDである。「表示情報」は、予約がなされた画像のサムネイル(Thumb nail)画像である。「状態」は、当該予約が表示されたか否かを示す情報であり「表示済」、「表示中」、「未表示」のいずれかによって表される。「編集」は、当該予約が「未表示」または「表示中」の状態である場合に、予約の内容を編集する際に操作されるハイパーテキストである。
【0052】
なお、画面50としては、予約されている状態、すなわち、予約している期間、ユーザID、表示情報等が表示されているが、ログインの画面50としては、そのユーザが予約済みのものと予約可能な期間の情報のみを表示するようにしてもよい。
【0053】
このような画面50において、ユーザがボタン54を操作したとすると、ボタン54が操作された旨を示す情報が表示装置1に送信され、その結果として、表示装置1から所定の情報が返信され、クライアント装置21の表示装置には図6に示すような画面60が表示される。
【0054】
この画面60では、画面左上にログインしているユーザのユーザIDが表示されている。画面右上には、予約を行おうとしている年月日(図5のテキストボックス52に入力された年月日)が示されている。その下には、後述するテキストボックス62〜65、ボタン67、支払い金額68、およびボタン69,70が表示されている。
【0055】
ここで、テキストボックス62には、表示を希望する期間が入力される。テキストボックス63には表示しようとする画像データのファイル名が入力される。なお、画像データは、実際にはクライアント装置21の図示せぬ記憶装置に記憶されている。テキストボックス64には、表示装置1に表示する際のサイズが入力される。例えば、表示サイズとしては、表示部3の1/1、1/2、1/4のサイズを選択することができる。テキストボックス65には、表示装置1の利用に係る対価を支払う方法を入力する。例えば、クレジットカード、プリペイドカード、または銀行振り込み等から選択することができる。ボタン67は、画像データを編集する際に操作されるボタンである。なお、このボタンが操作された場合の動作については後述する。
【0056】
支払い金額68は、テキストボックス62に入力された期間およびテキストボックス64に入力された表示サイズによって定まる金額であり、表示装置1を利用に係る対価である。なお、支払い金額については、時間帯に応じて金額を変えたり(例えば、人通りが少ない夜間は料金を低く設定したり)、繰り返し利用するユーザには料金を低く設定したり、するようにしてもよい。
【0057】
図7は、図6に示すボタン67が操作された場合に表示される画面の一例である。この画面80では、図6に示すテキストボックス63に入力されたファイル名に対応する画像データを編集するための画面である。この表示例では、画面80の中央には、編集の対象となる画像81が表示されている。ボタン82は、画像81に対してテキスト情報を入力する場合に操作される。この例では、「新型ステップワゴン11月20日新発売」、「1300cc 125馬力 カーナビ標準装備で125万円!」等のテキスト情報が入力されている。
【0058】
ボタン83は、画像81を編集する際に操作されるボタンであり、例えば、画像のサイズ、解像度、明るさ、コントラスト、および色調等を編集する場合に操作される。ボタン84は、画像データを編集内容に応じて変更する場合に操作される。ボタン85は、編集内容をキャンセルする際に操作される。
【0059】
図7に示す画面80において画像81が編集された後、ボタン84が操作されると、画像データが編集内容に応じて変更されることになる。そして、図6に示す画面60において、ボタン69が操作されると、入力された内容で予約が行われることになる。すなわち、クライアント装置21は、画面60において入力された情報を、編集された画像データとともに表示装置1に対して送信する。表示装置1のCPU11は、受信した情報をHDD14に供給して、そこに新たな予約として登録する。その結果、クライアント装置21の表示装置に表示されている画面50は、図8のように更新される。すなわち、この表示例に示すように、一覧表53の第5番目に新たな予約が追加される。
【0060】
以上のようにして予約がなされると、表示装置1のHDD14には、一覧表53に対応してタイムテーブルが更新され、当該タイムテーブルに従って表示動作が実行される。
【0061】
より詳細には、CPU11は、図示せぬタイマから出力される日時情報を参照し、タイムテーブルに格納されている予約の期間と比較することにより、新たな予約を処理する必要が生じたか否かを判定し、予約を処理する必要が生じたと判定した場合には、当該予約に関する画像データをHDD14から取得し、画像処理部15に供給する。画像処理部15は、供給された画像データに基づいて描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換して液晶装置6に供給するとともに、投射を開始するために光源4を点灯させる。
【0062】
その結果、光源4から放射された白色光は、凹面鏡5によって反射されて液晶装置6に集光される。液晶装置6は、画像処理部15から供給された映像信号に基づいて、凹面鏡5からの白色光を変調して出射する。投射光学系7は、液晶装置6から出射された光を反射してスクリーン3aに投射する。その結果、スクリーン3aには、HDD14に格納されている画像データに対応する画像が表示されるので、公衆はこの画像を閲覧することが可能になる。
【0063】
このようにして画像の表示が開始されると、CPU11は、図示せぬタイマから供給される日時情報と、当該予約の「期間」とを比較し、予約された期間が経過した場合には、表示を終了し、それ以外の場合には同一の画像を表示し続ける。そして、予約された期間が経過した場合には、CPU11は、サーバ装置22にアクセスし、予約を行ったユーザの銀行口座から、図6に示す画面で表示された支払い金額68に対応する金額を引き落とす処理を実行する。そして、CPU11は、タイムテーブルを参照し、つぎの予約に関する情報を取得し、前述の場合と同様の処理を繰り返す。
【0064】
なお、以上の説明では、予約から表示までの基本的な処理の流れを中心に説明したが、予約を行った後に、当該予約の内容について変更することも可能である。そのような場合、図8に示す画面50において、一覧表53の右端にあるハイパーテキスト「編集」を操作することにより、表示内容を変更することができる。例えば、「005」の内容を変更する場合には、「005」の欄の右端にあるハイパーテキスト「編集」を操作すると、図6に示す画面60が表示されるので、この画面60により予約した内容を変更することができる。図8の例では、「状態」が「表示中」または「未表示」の予約については、ハイパーテキスト「編集」(下線が付されている)を表示し、それ以外の予約については単なるテキスト「編集」(下線が付されていない)を表示するようにして、表示中と未表示の予約についてのみ編集可能としている。
【0065】
ところで、不特定多数のユーザに表示装置1の利用を許可すると、公序良俗に反する画像や、第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像が表示されてしまう場合が考えられる。したがって、そのような画像は、表示対象から除外してしまうことが望ましい。そこで、本実施の形態に係る表示装置1では、管理者が予約されている画像を予めチェックすることが可能とされている。
【0066】
図9は、管理者が画像をチェックする際に、図示せぬ管理者のクライアント装置に表示される画面の一例である。この画面110は、管理者が図4に示す画面40において管理者であることが認証された場合に表示される画面である。図5または図8のユーザ用の画面50と比較すると、ユーザIDがハイパーテキスト(下線が付されたテキスト)として表示されており、また、右端の欄には予約を削除するためのハイパーテキスト(下線付きの「削除」)が表示されている点が異なっている。なお、ユーザIDのハイパーテキストは、この部分が操作されると、当該予約を行ったユーザに対して電子メールを送ることができるように構成されている。
【0067】
管理者は、画面110の「表示情報」の欄に表示されているサムネイル画像を参照することにより、予約されている画像が公序良俗に反したり、第三者のプライバシーを侵害したりするものでないか確認することができる。確認の結果、そのような画像が予約されている場合には、ユーザIDの欄に表示されているハイパーテキストを操作し、当該ユーザに対して、予約が取り消されることを示す内容の電子メールを送信する。つぎに、当該予約に対応するハイパーリンクの「削除」を操作することにより、当該予約をタイムテーブルから削除する。
【0068】
以上の処理により、公序良俗に違反する画像や、第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像が表示されることを未然に防止することが可能になる。また、予め表示を禁止する画像やテキスト(「禁止画像」および「禁止テキスト」と称する)を登録しておき、HDD14内の受信情報を自動的にチェックするようにしてもよい。すなわち、登録されている禁止画像や禁止テキストと、送られてきた記録情報とをCPU11が比較し、同一または類似と判断したとき、その旨を管理者に通知するようにしてもよい。より詳細には、禁止画像については、肌色の専有面積が多い画像については禁止画像とすることができる。また、禁止テキストについては該当する単語を登録しておき、それらが含まれるテキストは禁止テキストとすることができる。
【0069】
なお、前述の説明では、表示中や表示の直前においても予約内容を変更できるようにしたが、表示する内容を管理者が事前にチェックするという観点からはこのような構成は好ましくない。すなわち、表示中や表示直前の内容の変更を許すと、表示中や表示直前に内容が変更されて予期せぬ情報が表示されるおそれがあるため、管理者は常に表示装置1に表示されている画像をチェックし続ける必要が生じるからである。そこで、画像のチェックを徹底するとともに、管理人の負担を軽減する目的で、例えば、予約された時刻の1時間前になった場合には、予約の変更を制限するようにしてもよい。
【0070】
なお、以上の実施の形態では、期間(開始と終了の時刻)を指定して予約を行うようにしたが、単に時間のみを指定して予約を行うようにしてもよい。具体的には、時間として「10分」を指定して予約を行い、予約が受け付けられた順番に画像を表示するようにしてもよい。このとき、予約を処理する順番としては、単に受付順に処理するのみならず、支払われる料金によって順番を変更することも可能である。例えば、料金が高い予約を優先的に表示するようにしてもよい。また、予約が公的な機関や、企業によってなされた場合には、情報の公共性が高いことが推測でき、また、表示の用途も公共性が高いと推測できるので、個人によってなされた予約よりも優先的に処理するようにしてもよい。また、災害情報や交通情報等については、公共性が高く、また、情報の緊急性が高いことから、このような情報については最優先で表示するようにしてもよい。
【0071】
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、複数の予約を受け付けてHDD14に記憶し、所定の順序で読み出して表示するようにしたので、不特定多数のユーザが表示装置1を利用することが可能になる。
【0072】
また、第1の実施の形態によれば、優先順位に基づいて表示する順番を変更するようにしたので、より公共性が高い情報や優先度が高い情報については、表示順位を上げることにより、公衆に有益な情報を迅速に呈示することが可能になる。
【0073】
また、第1の実施の形態では、図5または図8に示す画面50により、表示装置1に予約されている情報を一覧表示するとともに、GUI(Graphical User Interface)を介して予約を受け付けるようにしたので、簡易な操作により画像の表示予約を行うことが可能になる。また、図5および図8に示す画面50では、予約の処理状態を「表示済」、「表示中」、「未表示」として表示するようにしたので、ユーザは、自己の予約がどのような状態にあるのかを知ることが可能になる。
【0074】
なお、表示装置1にユーザが予約した画像が確実に表示されていることを示すために、例えば、表示装置1に表示されている画像を撮像素子によって撮像し、これをインターネット20を介してクライアント装置21に送信し、画面50の一部に表示するようにしてもよい。そのような構成によれば、ユーザは、自己が予約した画像が確実に表示されていることを遠隔地から確認することが可能になる。
【0075】
また、第1の実施の形態では、図9に示す画面110により、管理者が表示される画像を確認し、公序良俗に反する画像や第三者のプライバシーを侵害するおそれがある画像の表示予約がなされている場合には、これらの表示を停止することができるようにした。その結果、不適切な画像が表示されることを未然に防止することが可能になる。
【0076】
また、禁止画像や禁止テキストを登録しておき、送られてくる画像等とこれらをCPU11が比較してチェックすることで、表示したくない画像や不適切な画像を自動的に排除するようにもしているので、不適切な画像やテキストの排除を一層効率的に実行できる。
【0077】
さらに、第1の実施の形態では、予約を行ったユーザに対して所定の対価を自動的に課金するようにしたので、管理者は表示装置1の使用料金を簡易に徴収することが可能になる。しかも、表示処理を行った後に課金するようにしているので、課金されたのに表示がなされなかったというトラブルを防止することができる。
【0078】
つぎに、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0079】
本発明の第2の実施の形態に係る表示装置1Aは、内蔵されている印刷装置によって画像を印刷用部材に印刷して表示するように構成されている。なお、第2の実施の形態に係る表示装置1Aの外観は、図1の場合と同様であり、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面等に取り付けられている。
【0080】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置1Aの内部の構造を示す分解図である。この図10に示すように、筐体2の内部には、画像を印刷する印刷用部材であるロール紙126、画像を印刷するための印刷ヘッド125、ロール紙126の巻き上げおよび繰り出しを行なう一対のローラ121,122、ロール紙126が緊張した状態となるようにするテンションローラ123,124を有する印刷装置120が格納されている。印刷ヘッド125によってロール紙126に印刷された画像A〜Cは、表示部3の透明部材3bを介して外部から視認可能に呈示される。
【0081】
図11は、図10に示す印刷装置120の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、印刷装置120は、第1の実施の形態の制御部10の機能に加え、ローラ121,122を駆動するためのローラ駆動部127ならびに当該ローラ駆動部127および印刷ヘッド125を制御する制御部10Aを有している。ここで、ローラ駆動部127は、ローラ121,122を時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転させ、ロール紙126の巻き上げおよび繰り出しを行なう。制御部10Aは、ローラ駆動部127を制御し、必要に応じてロール紙126を繰り出したり、巻き上げたりする動作を行う。また、制御部10Aは、図示せぬキャリッジモータを制御し、印刷ヘッド125をロール紙126の短手方向(以下、「主走査方向」と称する)に往復させるとともに、印刷ヘッド125に印刷信号を供給して所定のノズルから所定の色のインクを吐出させ、ロール紙126の所定の位置にドットを形成することにより、画像を印刷させる。
【0082】
なお、この図には示していないが、印刷ヘッド125には、複数の色のインクを供給するためのインクカートリッジが具備されており、このインクカートリッジに貯納されている各色のインクが印刷ヘッド125に供給される構成となっている。なお、インクカートリッジを印刷ヘッド125に直接取り付けるのではなく、例えば、筐体2の底部や天部にインクカートリッジを設置しておき、そこからインクを供給するようにしてもよい。そのような構成によれば、印刷ヘッド125に取り付ける場合に比較して、場所的な制約を受けないため、貯納できるインクの量を増やすことができる。その結果、インクカートリッジの交換の頻度を下げることができる。
【0083】
つぎに、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。なお、第2の実施の形態では、画像を拡大投射装置ではなく印刷装置120によって表示する点が異なっているので、その点を中心に説明する。
【0084】
第1の実施の形態の場合と同様に、図4〜8に示す画面を介してユーザからの予約が受け付けられると、CPU11は、HDD14に格納されているタイムテーブルに応じて予約を処理していく。すなわち、CPU11は、図示せぬタイマから供給される日時情報とタイムテーブルとを比較し、新たな予約を処理する必要が生じた場合には、その予約に対応する画像データをHDD14から取得する。そして、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を所定量だけ移動させ、印刷領域の先頭部分が印刷ヘッド125の直下に来るようにする。つぎに、CPU11は、読み出した画像データを印刷ヘッド125に1ライン分だけ供給するとともに、図示せぬキャリッジモータを駆動して印刷ヘッド125を主走査方向に移動(走査)させる。その結果、1ライン分の印刷が完了するので、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を長手方向(以下、「副走査方向」と称する)に所定量だけ移動させ、次のラインの印刷を開始する。以上のような動作を繰り返すことにより、HDD14に格納されている画像データに対応する画像がロール紙126に印刷されることになる。
【0085】
画像の印刷が完了すると、CPU11は、ローラ駆動部127を制御してローラ121,122を回転させ、ロール紙126の画像が印刷された領域を、表示部3の位置まで移動させる。その結果、印刷された画像は、筐体2の透明部材3bを介して外部から視認可能となるため、公衆はこの画像を閲覧することができる。なお、画像を印刷してから表示するまでは所定の時間を要するので、タイムテーブルに設定されている期間よりも早いタイミングで、印刷を開始することも可能である。
【0086】
このようにして画像の表示が開始されると、CPU11は、図示せぬタイマによって発生される日時情報とタイムテーブルとを比較し、図6において入力された期間が経過したか否かを判定する。その結果、期間が経過した場合には、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動して、表示していた画像を表示部3から移動させて表示を終了する。なお、新たな画像を表示する場合には、前述の場合と同様の処理により当該新たな画像を印刷した後、ローラ駆動部127を駆動してロール紙126を移動させる。その結果、表示が終了した画像については、ローラ122に巻き取られ、新たな画像については表示部3に表示されることになる。
【0087】
なお、ロール紙126への各画像の記録位置をHDD14に記憶しておくことにより、既に表示が終了した画像を繰り返し表示させることが可能になる。すなわち、ロール紙126の一部に位置検出用の情報をバーコードによって印刷したり、または、エンコーダをロール紙126の駆動系に装着したりすることにより、ロール紙126の位置情報を検出できるようにしておき、画像を印刷する際には位置情報を当該画像の識別記号とともにHDD14に記憶しておく。そして、同一の画像を再度表示させる場合には、再表示する画像の位置情報をHDD14から取得し、印刷ヘッド125を駆動せずにローラ駆動部127のみを逆方向(図11では時計方向)に回転させて位置情報に対応する位置までロール紙126を移動させればよい。このような構成によれば、印刷された画像を有効に利用することが可能になる。
【0088】
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様に、不特定多数のユーザが表示装置1を自由に利用することが可能になる。
【0089】
また、第2の実施の形態では、画像をロール紙126に印刷して呈示するようにしたので、外光が明るい場合であっても視認性の高い情報を呈示することが可能になる。
【0090】
つぎに、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0091】
本発明の第3の実施の形態に係る表示装置1Bは、印刷装置と拡大投射装置の双方を内蔵しており、時間帯や環境の明るさに応じてこれらを選択して画像を表示する。第3の実施の形態に係る表示装置1Bの外観は、図1の場合と同様であり、公衆が画像を広く閲覧可能となるように、例えば、ビルの壁面等に取り付けられている。
【0092】
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る表示装置1Bの内部の構造を示す図である。なお、この図12において、図11に示す第2の実施の形態と対応する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態と比較して拡大投射装置140が新たに追加されている。このため、第2の実施の形態の制御部10Aの機能に加えて、拡大投射装置140をも制御する制御部10Bが設けられている。その他の構成は、第2の実施の形態の場合と同様である。
【0093】
ここで、拡大投射装置140は、図13にその断面図を示すように、筐体141、開口部142、光源143、凹面鏡144、液晶装置145、および投射光学系146によって構成されている。なお、第1の実施の形態と比較すると、第3の実施の形態では、投射光学系146によって投射された画像がスクリーン3aではなく、ロール紙126の裏面に投影される点が異なっている。
【0094】
なお、第3の実施の形態では、拡大投射装置140によってロール紙126の背面から画像を投射するため、ロール紙126としては、ある程度の透光性を有するペット紙等を用いる。
【0095】
つぎに、本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態と比較すると、画像を拡大投射装置140または印刷装置120により択一的に表示する点が異なっているので、当該相違点を中心に説明する。
【0096】
第2の実施の形態の場合と同様にして、図4〜図8に示す画面を介してユーザからの予約を受け付けると、CPU11は、タイムテーブルに設定された順番に予約を処理していく。すなわち、CPU11は、まず、図示せぬタイマから供給されたその時点における時刻を参照し、拡大投射装置140または印刷装置120のいずれによって画像を表示するかを決定する。例えば、その時点での時刻が午後6時〜午前6時の時間帯に該当する場合には、拡大投射装置140によって画像を表示することを決定し、また、この時間帯以外に該当する場合には印刷装置120によって画像を表示することを決定する。
【0097】
なお、前述した時間帯は、これ以外の時間帯とすることも可能である。また、季節等に応じて時間帯を適宜変更することも可能である。例えば、夏期には時間帯を短く設定し(例えば、午後8時〜午前4時に設定し)、逆に冬期にはこの時間帯を長く設定する(例えば、午後4時〜午前8時に設定する)ようにしてもよい。そのような構成によれば、季節に応じて最適な時間帯を設定することができる。
【0098】
また、時刻ではなく、設置された環境の明るさを、例えば、フォトセンサ等によって検出し、明るさが所定のレベル未満である場合には拡大投射装置140を選択し、所定のレベル以上である場合には印刷装置120を選択するようにしてもよい。そのような構成によれば、その日の天候や設置環境に応じた最適な表示方法を選択することが可能になる。
【0099】
CPU11は、例えば、現在の時刻が午後2時である場合には、前述した時間帯には該当しないので、印刷装置120によって表示することを決定する。そして、CPU11は、第2の実施の形態で説明したように、登録されている画像データをHDD14から読み出し、所定の変換を施した後、印刷装置120によってロール紙126に印刷する。印刷が終了すると、CPU11は、ローラ駆動部127を駆動し、印刷が完了した画像を表示部3まで移動させて表示する。
【0100】
一方、現在の時刻が、例えば、午後10時である場合には、前述した時間帯に該当するので、拡大投射装置140によって表示することを決定する。そして、CPU11は、ローラ駆動部127を制御してロール紙126を移動させ、開口部142の前面に画像が印刷されていない部分(空白部分)がくるようにする。
【0101】
つづいて、CPU11は、HDD14に登録されている画像データを読み出し、画像処理部15に供給する。画像処理部15は、CPU11から供給された画像データを映像信号に変換し、拡大投射装置140に出力する。
【0102】
拡大投射装置140では、CPU11から供給された画像データを取得し、液晶装置145に供給して表示するとともに、光源143を点灯させる。その結果、光源143から白色光が放射され、凹面鏡144によって液晶装置145に集光される。液晶装置145は、CPU11から供給された映像信号に応じて白色光を変調し、投射光学系146に入射する。
【0103】
投射光学系146は、液晶装置145から入射された光を反射し、開口部142を通過してロール紙126の裏面に投射する。その結果、ロール紙126には、HDD14に登録されている画像が表示されることになる。なお、拡大投射装置140によって投射された画像は、光源143によって自ら発光しているので、環境が暗い場合であっても表示されている画像の視認性を高めることができる。
【0104】
一方、環境が明るい場合には、印刷装置120によって印刷された画像が表示される。印刷された画像は、明るい環境下では視認性が高く、また、拡大投射装置140に比べると、環境が過度に明るい場合でも視認性が低下することはない。
【0105】
以上に説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、環境が明るい場合には印刷装置120により画像を印刷し、環境が暗い場合には拡大投射装置140によって画像を投射することにより、常に、視認性の高い情報を提供することができる。
【0106】
なお、以上の説明では、設置されている環境の明るさまたは時間帯によって表示方法を切り替えるようにしたが、例えば、災害等に関連するメッセージを表示する際には、印刷装置120によって印刷された画像を表示するようにすることも可能である。そのような構成によれば、災害に起因して停電が発生した場合でも、災害等に関連するメッセージを表示し続けることが可能になる。
【0107】
また、切り替えを自動的に行うのではなく、例えば、権限を有する管理者が手動で行うようにしてもよい。そのような構成によれば、必要に応じて印刷装置120拡大投射装置140による表示を切り替えることが可能になる。
【0108】
また、図6に示す設定画面において、いずれの表示方法を選択するかをユーザ自身が設定し、設定された内容に応じて表示方法を選択するようにしてもよい。そのような構成によれば、ユーザのニーズに合致した方法によって情報を呈示することができる。
【0109】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。
【0110】
例えば、第2および第3の実施の形態では、印刷用部材としてロール紙126を用いるようにしたが、カットシートを用いることも可能である。なお、カットシートを用いる場合には、複数のカットシートを格納する格納部、格納部に格納されているカットシートを装置に供給する供給部、印刷が終了したカットシートを表示部3の前面まで搬送する搬送部、および表示が終了したカットシートを廃棄する廃棄部を設ける必要がある。なお、これらの技術は、例えば、プリンタ等に用いられており、すでに周知であるため、その詳細な説明は省略する。
【0111】
また、以上の各実施の形態では、ロール紙126の片面のみに画像を印刷するようにしたが、ロール紙126またはカットシートの両面に画像を印刷するようにしてもよい。例えば、ロール紙126がローラ122側に完全に巻き取られた後、そのローラ122ごとローラ121と入れ替え、印刷された裏面をつぎに利用して印刷するようにすることができる。そのような構成によれば、ランニングコストを低減することができる。
【0112】
また、以上の各実施の形態では、印刷装置120はインクジェット方式により画像を印刷するようにしたが、これ以外の方法(例えば、熱昇華式印刷方法、レーザ式印刷方法等)によって印刷することも可能である。
【0113】
また、以上の各実施の形態では、クライアント装置21から予約を行う場合を例に挙げて説明したが、これ以外の入力装置から予約を行うことも可能である。例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)に対して図4〜図8に示すような画面を表示させ、これらを介して予約を受け付けることも可能である。あるいは、表示装置1,1A,1BにキーボードとLCD(Liquid CrystalDisplay)モニタを設け、これを介して直接予約を行うようにしてもよい。さらに、表示装置1,1A,1Bに電話番号を付与しておき、公衆回線を介して表示装置1にピアトゥーピア(Peer to Peer)で通信回線を締結し、予約を行うことも可能である。
【0114】
また、第1および第3の実施の形態では、呈示手段となる拡大投射装置140としてリアプロジェクタを用いるようにしたが、呈示手段としてはこれ以外のプロジェクタ(フロントプロジェクタ)を用いることも可能である。また、プロジェクタではなく、例えば、発光ダイオードや液晶等による表示装置やテレビジョン(プラズマ方式、液晶方式等)を用いることも可能である。
【0115】
また、各表示とともに、音楽を流したり、所定のアナウンスを流したりしてもよい。さらには、筐体2の周辺の一部または全周に、表示部3に表示される内容と同期した動きまたは関連する動きを行う動作体を配置するようにしてもよい。また、その動作体の動きを上述の音楽やアナウンス等と同期させるようにしてもよい。
【0116】
さらに、印刷用部材としては、紙、樹脂、布等から形成されたロール紙スクリーンや多枚数からなるスクリーン等が採用される。また、各実施の形態では、印刷装置4や表示手段を筐体2の内部に配置しているが、例えば、ビルの窓を表示部3の代わりにとすることで、筐体2を特別に設けず、ビルそのものを筐体2の代わりとなるようにしたり、筐体2の外部に制御部10,10A,10Bを配置したりするようにしてもよい。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、不特定多数のユーザが表示装置を自由に利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の外観を示す図である。
【図2】図1に示す表示装置の内部構造を説明するための断面図である。
【図3】図2に示す表示装置の制御部の詳細な構成例を示す図である。
【図4】図1に示す表示装置にユーザがクライアント装置を介してアクセスした場合に、当該クライアント装置の表示部に表示されるユーザの認証のための画面の一例である。
【図5】図4に示す画面において認証に成功した場合に表示され、所定の日時における予約の状況を示す画面の一例である。
【図6】図5に示す画面において新規登録を行うためのボタンを操作した場合に表示され、予約の詳細を入力するための画面の一例である。
【図7】図6に示す画面において画像を編集するためのボタンを操作した場合に表示され、画像の編集およびテキストの追加を行うための画面の一例である。
【図8】図6および図7の画面において予約を行った後における図5の画面の更新例である。
【図9】管理者が表示装置にアクセスした場合に表示される画面の一例である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
【図11】図10に示す表示装置の詳細な構成例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
【図13】図12に示す表示装置の詳細な構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 表示装置
3 表示部(呈示手段)
11 CPU(読み出し手段、課金手段)
14 HDD(記憶手段)
16 I/F(受け付け手段、提供手段)
Claims (9)
- 表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示装置において、
ユーザからの情報を受け付ける受け付け手段と、
上記受け付け手段によって受け付けられた情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶されている情報を所定の順序で読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段によって読み出された情報を公衆に呈示する呈示手段と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記読み出し手段は、前記記憶手段に記憶されている情報をその内容、用途、受け付け順、または、料金の少なくとも1以上の要素に応じた所定の順序で読み出すことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記記憶手段に格納されている少なくとも一部の情報の一覧をユーザまたは管理者に提供する提供手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記提供手段は、所定の期間内に表示が予定されている情報の一覧を提供することを特徴とする請求項3記載の表示装置。
- 前記提供手段は、前記記憶手段に記憶されている情報がすでに表示済みか否かを示す情報も併せて提供することを特徴とする請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記受け付け手段は、前記提供手段によって提供された情報の一覧を参照して、ユーザが供給した情報を受け付けることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記提供手段によって提供された情報の一覧を参照して管理者が指定した所定の情報の表示を停止する停止手段をさらに有することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の表示装置。
- 情報の表示を要求したユーザに対して所定の金額を課金する課金手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 表示部に情報を表示して公衆に呈示する表示方法において、ユーザからの情報を受け付ける受け付けステップと、
上記受け付けステップによって受け付けられた情報を記憶させる記憶ステップと、
上記記憶ステップによって記憶された情報を所定の順序で読み出す読み出しステップと、
上記読み出しステップによって読み出された情報を公衆に呈示する呈示ステップと、
を有することを特徴とする表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001585A JP2004212820A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 表示装置および表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001585A JP2004212820A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 表示装置および表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004212820A true JP2004212820A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32819568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001585A Withdrawn JP2004212820A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 表示装置および表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004212820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7899876B2 (en) | 2006-09-29 | 2011-03-01 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image projection device, image projection method, computer readable recording medium recording program used in image projection device |
JP2019105815A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 株式会社ハッピースマイル | 表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法 |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003001585A patent/JP2004212820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7899876B2 (en) | 2006-09-29 | 2011-03-01 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image projection device, image projection method, computer readable recording medium recording program used in image projection device |
JP2019105815A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 株式会社ハッピースマイル | 表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法 |
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