JP2004211721A - フレキシブルホース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用冷凍サイクルの冷媒用通路として使用され、外側ホース10と、この外側ホース10内部に所定の間隔を空けて挿入される内側ホース20とからなるフレキシブルホース1の外側ホース10と内側ホース20の少なくともいずれか一方を可撓性を備えた樹脂で形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用冷凍サイクルの冷媒通路などに使用されるフレキシブルホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から車両用冷凍サイクルの冷媒通路などに使用されるフレキシブルホースとして、特許文献1に開示されるものが知られている。
【0003】
このフレキシブルホースは、ゴムからなる外側ホースと、この外側ホース内に所定間隔をあけて遊挿され、ゴムからなる内側ホースとの二重管構造を備え、前記外側ホース内を冷凍サイクルのコンプレッサ吸入口に連結される低圧冷媒通路として構成し、前記内側ホース内を冷凍サイクルのコンプレッサ吐出口に連結される高圧冷媒通路として構成することにより、ホースと大気との接触面積を小さくするとともに、内側ホースを漏れ量の多い高圧流体の通路として外側ホースを相対的に漏れ量の少ない低圧流体の通路としたことにより、フレキシブルホース全体からの冷媒の漏れ量、大気中への拡散量を極めて少なくすることができるものである。
【0004】
【特許文献1】
特許第2595578号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術は、ゴムで成形された外側ホースと内側ホースとによって形成される二重管構造を備えているため、ホース1本当たりの重量が増大する。これにより、フレキシブルホース端部に設けられる継ぎ手部分、および当該継ぎ手部分が接続される被継ぎ手部分の強度を高めるために、装置全体の重量が増大する恐れがあった。
【0006】
そこで、本発明は、二重管構造を備えつつ、ホース1本当たりの重量増大を防止するフレキシブルホースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、車両用冷凍サイクルの冷媒用通路として使用され、外側ホース(10)と、この外側ホース(10)内部に所定の間隔を空けて挿入される内側ホース(20)とからなる二重管構造を備えたフレキシブルホース(1)であって、前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくともいずれか一方が可撓性を備えた樹脂によって形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のフレキシブルホースであって、前記内側ホース(20)に使用される素材よりも柔軟性の高い素材を前記外側ホース(10)に使用したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1、または請求項2に記載のフレキシブルホースであって、略管形状を備えた基層(11)、(21)と、この基層(11)、(21)の外周に補強糸(12)、(22)が巻付けられた補強層(13)、(23)とからなる2層構造を前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくとのいずれか一方が備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1、または請求項2に記載のフレキシブルホースであって、略管形状を備えた基層(11)、(21)と、この基層(11)、(21)の外周に補強糸(12)、(22)が巻付けられた補強層(13)、(23)と、前記補強層(13)、(23)の外周に形成される保護層(14)、(24)とからなる3層構造を前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくとのいずれか一方が備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフレキシブルホースであって、前記内側ホース(20)の内部に高圧冷媒が流通し、該内側ホース(20)と前記外側ホース(10)との間に低圧冷媒が流通することを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、外側ホースと内側ホースの少なくとのどちらか一方が可撓性を備えた樹脂によって形成されていることにより、樹脂は比較的比重が小さいため、二重管構造を備えたフレキシブルホースを軽量化することができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、内側ホースに使用される素材よりも柔軟性の高い素材を外側ホースに使用することにより、二重管構造を備えたフレキシブルホースの屈曲性が向上し、フレキシブルホースを組付ける際の配索性を改善することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、請求項1、請求項2の効果に加えて、内側ホースに基層の外周に補強糸を巻付けることによって形成される補強層を備えることにより、内側ホースの柔軟性を損なうことなく耐圧性を向上させることができる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3の効果に加えて、内側ホースに補強層の外周に保護層を設けることにより、外側ホースと内側ホースとの間に流れる冷媒の流路抵抗を低減することができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜請求項4の効果に加えて、内側ホースに高圧冷媒を流し、内側ホースと外側ホースの間に低圧冷媒を流すことにより、流路断面積が狭い方に高圧冷媒が流れることになるので、当該冷凍サイクルに充填される冷媒の量を必要最小限にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態としてのフレキシブルホースについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態にかかるフレキシブルホースの断面図である。
【0018】
本実施形態のフレキシブルホース1は、車両用空調装置、および車両用冷凍装置などの冷凍サイクル内を循環する冷媒の循環経路として使用されている。
【0019】
たとえば、車両空調装置の場合には、冷媒を高温高圧に圧縮するコンプレッサはエンジン側に設置されるとともに、高圧状態のまま冷媒を冷却するコンデンサと冷媒を膨張させて周囲から熱を奪うエバポレータとが車体側に設置される。したがって、コンプレッサは、エンジン起動時およびエンジン稼働中には、エンジンが振動し、車体側と異なる動きをするために、冷媒を循環させるための通路として、硬質のパイプを用いてコンプレッサとコンデンサ、およびエバポレータとを連結した場合には、硬質パイプが破損してしまうため、可撓性を備えたフレキシブルホース1が従来から使用されている。また、フレキシブルホース1は可撓性を備えているため、車両艤装時の組付け作業が容易になることから従来から使用されている。
【0020】
本実施形態のフレキシブルホース1は、図1に示されるように、外側ホース10と内側ホース20とからなる同心の二重管構造を備えており、内側ホース20は、外側ホース10内部に所定の間隔を空けて挿入されている。
【0021】
外側ホース10と内側ホース20は、それぞれが内側から基層11、21、補強層13、23、保護層14、24の順に同心円状の三層構造が形成されている。また、外側ホース10と内側ホース20は、可撓性を備えているとともに、外側ホース10は内側ホース20よりも高い柔軟性を備えている。さらに、内側ホース20の内部には、高圧冷媒が流通し、内側ホース20と外側ホース10との間には、低圧冷媒が流通するように配管される。
【0022】
外側ホース10の基層11は、ブチルゴムなどのいわゆるゴム素材が略管形状に成形されたものである。そして、この基層11の外周に補強層13が形成され、ポリエステル系素材の補強糸12が巻付けられている。また、補強層13の外周には、保護層14がブチルゴム、およびEPDMゴムなどのいわゆるゴム素材によって同心円を形成するように一体に成形されている。
【0023】
内側ホース20の基層21は、ナイロンなどの樹脂素材が略管形状に成形されたものである。そして、この基層21の外周に補強層23が形成され、ポリエステル系素材の補強糸22が巻付けられている。また、補強層23の外周には、保護層24がポリウレタンなどの樹脂素材によって同心円を形成するように一体に成形されている。
【0024】
したがって、上記構成により、内側ホースが可撓性を備えた樹脂によって形成されていることにより、樹脂は比較的比重が小さいため、二重管構造を備えたフレキシブルホースを軽量化することができる。
【0025】
また、内側ホースに使用される樹脂素材よりも柔軟性の高いゴム素材を外側ホースに使用することにより、二重管構造を備えたフレキシブルホースの屈曲性が向上し、フレキシブルホースを組付ける際の配索性を改善することができるとともに、フレキシブルホースを曲げた場合でも、外部から状態を見ることができない内側ホースだけが折れ曲がることを防止することができる。
【0026】
さらに、内側ホースに基層の外周に補強糸を巻付けることによって形成される補強層を備えることにより、内側ホースの柔軟性を損なうことなく耐圧性を向上させることができるとともに、補強糸の繊維内に閉じこめられた空気が断熱層となって内側ホース内の冷媒と外側ホース内の冷媒との間での熱の授受を低減し、冷凍サイクルの効率低下を防止することができる。
【0027】
さらにまた、内側ホースに補強層の外周に保護層を設けることにより、外側ホースと内側ホースとの間に流れる冷媒の流路抵抗を低減することができる。
【0028】
内側ホースの基層をさらに二層とし、最内層に厚さ100μ程度のナイロン皮膜とし、その外周をウレタン層などから形成される樹脂層とし、その外側に補強層、保護層とすることで、基層がナイロン単層のものと比べると柔軟性が高く、さらにウレタン層と補強層を隣接させるため、密着性も向上するし、強度品質が安定する。
【0029】
また、内側ホースに高圧冷媒を流し、内側ホースと外側ホースの間に低圧冷媒を流すことにより、流路断面積が狭い方に高圧冷媒が流れることになるので、当該冷凍サイクルに充填される冷媒の量を必要最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるフレキシブルホースの断面図である。
【符号の説明】
1…フレキシブルホース
10…外側ホース
11…基層
12…補強糸
13…補強層
14…保護層
20…内側ホース
21…基層
22…補強糸
23…補強層
24…保護層
Claims (5)
- 車両用冷凍サイクルの冷媒用通路として使用され、外側ホース(10)と、この外側ホース(10)内部に所定の間隔を空けて挿入される内側ホース(20)とからなる二重管構造を備えたフレキシブルホース(1)であって、
前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくともいずれか一方が可撓性を備えた樹脂によって形成されていることを特徴とするフレキシブルホース。 - 請求項1記載のフレキシブルホースであって、
前記内側ホース(20)に使用される素材よりも柔軟性の高い素材を前記外側ホース(10)に使用したことを特徴とするフレキシブルホース。 - 請求項1、または請求項2に記載のフレキシブルホースであって、
略管形状を備えた基層(11)、(21)と、
この基層(11)、(21)の外周に補強糸(12)、(22)が巻付けられた補強層(13)、(23)とからなる2層構造を前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくとのいずれか一方が備えていることを特徴とするフレキシブルホース。 - 請求項1、または請求項2に記載のフレキシブルホースであって、
略管形状を備えた基層(11)、(21)と、
この基層(11)、(21)の外周に補強糸(12)、(22)が巻付けられた補強層(13)、(23)と、
前記補強層(13)、(23)の外周に形成される保護層(14)、(24)とからなる3層構造を前記外側ホース(10)と前記内側ホース(20)の少なくとのいずれか一方が備えていることを特徴とするフレキシブルホース。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフレキシブルホースであって、
前記内側ホース(20)の内部に高圧冷媒が流通し、該内側ホース(20)と前記外側ホース(10)との間に低圧冷媒が流通することを特徴とするフレキシブルホース。
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2002
- 2002-12-26 JP JP2002378667A patent/JP2004211721A/ja active Pending
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