JP2004211250A - 紡糸パック及び該紡糸パックを用いた紡糸方法。 - Google Patents

紡糸パック及び該紡糸パックを用いた紡糸方法。 Download PDF

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JP2004211250A JP2003000916A JP2003000916A JP2004211250A JP 2004211250 A JP2004211250 A JP 2004211250A JP 2003000916 A JP2003000916 A JP 2003000916A JP 2003000916 A JP2003000916 A JP 2003000916A JP 2004211250 A JP2004211250 A JP 2004211250A
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Tomotaka Yoshimori
友孝 吉森
Sadayuki Hamaya
貞行 浜屋
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

【課題】濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなる紡糸パックであって、上部ホルダーと下部ホルダーの接合部からのポリマー洩れがなく、上部ホルダーと下部ホルダーの着脱が容易である紡糸パック及び、該紡糸パックを用いた紡糸方法を提供するものである。
【解決手段】濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなり、上部ホルダーと下部ホルダーのポリマー流路の接合部で該ホルダー同士が垂直方向で接する面に弾性変形するパッキンを用いることを特徴とする紡糸パックにある。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濾過部分と口金部分が容易に取り外し可能な紡糸パックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、紡糸筒に取り付ける紡糸パックにおいては、パック内に濾材、多孔板(分配板)、パッキン、口金などを一つのホルダーに装着する紡糸パックが用いられている。しかし、生産品種切替やノズル閉塞の際に行う紡糸パック自体の交換は作業が複雑で時間を要し生産効率を大きく低下させてきた。
【0003】
このため、濾過部と口金部が分離できる構造の紡糸パックが種々開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、濾過部を有するパック本体に、口金板を押さえ板で着脱可能に取り付ける方法で、パック本体と押さえ板および口金板と押さえ板が、水平面で接する位置にパッキンを介して装着する方法が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、上部の濾過部と下部の口金室からなり、濾過部と口金室が水平面で接する位置にガスケットを介して口金板を装着する方法が記載されている。
【0006】
しかし、これらの方法では、濾過部と口金部との接合箇所のシール性が不十分でポリマー漏れが発生しやすく、十分なシール性を得るためには、複数のボルトにより締め付け強度を均一にして固定することが必要となり、口金部の着脱の作業性が悪くなる。
【0007】
また、口金内部が開孔された状態で濾過部と口金部の接続の作業に時間がかかると、その間に紡糸筒内の大気中に浮遊する異物が口金内部に混入し、糸切れ等の問題が発生する。
【0008】
【特許文献1】特公昭48−33412号公報
【0009】
【特許文献2】特開昭55−163204号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであって、濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなる紡糸パックであって、上部ホルダーと下部ホルダーの接合部からのポリマー洩れがなく、上部ホルダーと下部ホルダーの着脱が容易である紡糸パックを提供すること及び、該紡糸パックを用いた紡糸方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の要旨は、濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなり、上部ホルダーと下部ホルダーのポリマー流路の接合部で該ホルダー同士が垂直方向で接する面に弾性変形するパッキンを用いることを特徴とする紡糸パックにある。
【0012】
本発明の第2の要旨は、本発明の紡糸パックの、上部ホルダーのみを紡糸機に取り付け、該ホルダーに紡糸原液を供給し放流した後に下部ホルダーを取り付け紡出する紡糸方法にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の紡糸パックの一例図である。
【0014】
上部ホルダー1は、パッキン11でシールされた濾材9、多孔板10を備え、原液導入孔12から供給された紡糸原液は、濾材9で濾過された後、下部ホルダーへ送られる。下部ホルダー3は、パッキン11でシールされた口金13を備えている。
【0015】
本発明では、上部ホルダー1のポリマー流路2と下部ホルダー3のポリマー流路4の接合部分で、該ホルダー同士が垂直方向で接する上下ホルダー接続面5に弾性変形するパッキン6を用いることが必要である。
【0016】
該ホルダー同士が垂直方向で接する面5に弾性変形するパッキン6を用いることにより、該ホルダー同士を油圧プレスやボルトで締め付けることなく、手で接続するのみで接合部からのポリマー洩れを防ぐことが可能となる。
【0017】
該ホルダー同士が水平方向で接する面にパッキンを用いた場合は、ポリマー洩れを防ぐために充分なシール性を得るには、ボルトで均一に締め付けることが必要となる。
【0018】
また本発明では、弾性変形するパッキンが、リング状で断面が円形であることが、上部ホルダーと下部ホルダーの接合部からのポリマー洩れがなく、ホルダーの着脱が容易であることから好ましい。
【0019】
さらに本発明では、弾性変形するパッキンとして、耐熱性、耐薬品性の点からブチルゴムが好ましい。
【0020】
また本発明では、上部ホルダーと下部ホルダーが、ボルトを使用せず容易に着脱可能な構造となっていることが作業性の点から好ましく、上部ホルダーと下部ホルダーが、上部ホルダー鍔部7と下部ホルダー鍔部8を備えており、図2に示すように、下部ホルダーを回転し、上部ホルダー鍔部7に下部ホルダー鍔部8を組み合わせることにより容易に着脱可能となっていることがより好ましい。
【0021】
本発明の紡糸パックは、種々の繊維の紡糸に適用できるが、特にアセテート繊維などの乾式紡糸の紡糸パックに適している。
【0022】
本発明の紡糸パックを用いて紡出する際は、上部ホルダー1を紡糸機に取り付け、紡糸原液を供給し上部ホルダー内部等から発生した異物を流出した後、下部ホルダー3を上部ホルダー1に取り付けることが必要である。
【0023】
上部ホルダー1と下部ホルダー3を接続した状態で、紡糸機に取り付けた場合は、濾材や多孔板などから異物が押し出され、口金の吐出孔の閉塞や紡出直後の糸質低下に繋がる。
【0024】
尚、適正放流時間は原液粘度、濾材、口金の種類などにより異なる。放流時間が短すぎると、異物の流出が不十分で紡出時の口金の不良孔数が増加しやすく、放流時間が長すぎると紡糸原液の無駄になりやすい。
【0025】
また本発明の紡糸パックは、長時間の紡糸を行い経時的に口金孔が閉塞したり、品種切替等で口金のみを交換する要が生じた場合においても、上部ホルダーを紡糸機に取り付けたまま、容易に下部ホルダーのみを交換することが可能であり、作業性に優れたものである。
【0026】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を説明する。評価は以下の方法で行った。
【0027】
(原液漏れ発生率)10個の紡糸パックについて、3時間紡糸を行い、上部ホルダーと下部ホルダーの接続部分からの紡糸原液の漏れの有無を目視で判断した。
【0028】
(平均不良口金孔数)
10個の紡糸パックについて、異物等により口金孔が閉塞され、吐出された糸が斜行した口金孔を不良口金孔とし、その数を目視で測定し口金1個あたりの平均値を算出した。
【0029】
(不良口金発生数)
10個の紡糸パック中の、不良口金孔が発生した紡糸パックの数で評価した。
【0030】
(実施例1)
図1の装置において、ジアセテートセルロースをアセトン中に30%溶解させた紡糸原液を、定量ポンプ(図示せず)で原液導入孔12に供給した。予め上部ホルダー1のみ紡糸機に取り付け、5分間原液を通過させ放流した後、皿型円形状で同心円状に吐出孔が870孔配列されてなる口金を保持した下部ホルダー3を上部ホルダー1に取り付けた。
【0031】
パッキン6として、リング状で断面が円形である株式会社AWIマッハのブチルOリングP24を使用した。
【0032】
10個の紡糸パックで、上下ホルダーの取付平均所要時間は4秒、上下ホルダー接合部からの原液漏れは発生しなかった。
【0033】
また、平均不良ノズル孔数は0.1個で、不良ノズル孔を発生した紡糸パック数は1個であった。
【0034】
(比較例1)図3の濾過部と口金が一体となった紡糸パックを用い、ジアセテートセルロースをアセトン中に30%溶解させた紡糸原液を、定量ポンプ(図示せず)で原液導入孔に供給した。皿型円形状で同心円状にノズル孔が870孔配列されてなる口金にて紡出性を評価した。
【0035】
濾材や多孔板などから押し出された異物が口金孔に詰まり、平均不良ノズル孔数は1.6個で、不良ノズル孔を発生した紡糸パックは6個であった。
【0036】
(比較例2)
図4の紡糸パックを用いた以外は、実施例1と同様の条件で、予め上部ホルダーのみ紡糸機に取り付け、5分間原液を通過させ放流した後、皿型円形状で同心円状にノズル孔が870孔配列されてなる口金を保持した下部ホルダーを2本の締付ボルトにて、上部ホルダーに取り付け紡出性を評価した。
【0037】
上部ホルダーと下部ホルダーの水平方向の接続面に、三耐工業製のブチルゴムパッキンを使用した。
【0038】
10個の紡糸パックで、上下ホルダーの取付平均所要時間は21秒と作業に時間を要したため、大気中の異物が口金内部に混入し、平均不良ノズル孔数は0.5個で、不良ノズル孔を発生した紡糸パック数は4個であった。また、上下ホルダー接続部のシール性が不十分で、上下ホルダー接合部からの原液漏れは2個の紡糸パックで発生した。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなる紡糸パックであって、上部ホルダーと下部ホルダーの接合部からのポリマー洩れがなく、上部ホルダーと下部ホルダーの着脱が容易である紡糸パックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸パックの一例図である。
【図2】本発明の上部ホルダーと下部ホルダーの接続部の一例図である。
【図3】従来の紡糸パックの一例図である。
【図4】従来の紡糸パックの一例図である。
【符号の説明】
1 上部ホルダー
2 ポリマー流路
3 下部ホルダー
4 ポリマー流路
5 上下ホルダー接続面
6 弾性変形するパッキン
7 上部ホルダー鍔部
8 下部ホルダー鍔部
9 濾材
10 多孔板
11 パッキン
12 原液導入孔
13 口金
14 ボルト

Claims (5)

  1. 濾材を保持する上部ホルダーと口金を保持する下部ホルダーからなり、上部ホルダーと下部ホルダーのポリマー流路の接合部で該ホルダー同士が垂直方向で接する面に弾性変形するパッキンを用いることを特徴とする紡糸パック。
  2. 弾性変形するパッキンが、リング状で断面が円形である請求項1記載の紡糸パック。
  3. 上部ホルダーと下部ホルダーが、ボルトを使用せず容易に着脱可能な構造となっている請求項1または2記載の紡糸パック。
  4. 上部ホルダーと下部ホルダーが、上部ホルダー鍔部と下部ホルダー鍔部により着脱可能となっている請求項3記載の紡糸パック。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の紡糸パックの、上部ホルダーのみを紡糸機に取り付け、該ホルダーに紡糸原液を供給し放流した後に下部ホルダーを取り付け紡出する紡糸方法。
JP2003000916A 2003-01-07 2003-01-07 紡糸パック及び該紡糸パックを用いた紡糸方法。 Pending JP2004211250A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074239A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Daicel Corp 紡糸口金パック

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