JP2004209666A - 液体タンク、液体吐出カートリッジ、液体吐出装置 - Google Patents

液体タンク、液体吐出カートリッジ、液体吐出装置 Download PDF

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Takumi Namekawa
巧 滑川
Takeo Eguchi
武夫 江口
Masato Nakamura
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Abstract

【課題】気液交換を適切に行うと共に液漏れを防止する。
【解決手段】液体4を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジ2に液体4を供給する液体タンク11であり、液体2が収容される収容部12と、収容部12の下面に設けられ、収容部12に収容された液体4を液体吐出ヘッドカートリッジ2に供給する供給部13と、収容部12の上面に設けられ、収容部12の内部を外部と連通させる外部連通孔14と、通気性及び撥水性を有し、外部連通孔14を閉塞するシール部材17とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体が収容された液体タンク、並びにそのような液体タンクから供給される液体を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジ、並びにそのような液体吐出ヘッドカートリッジを備える液体吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体を吐出する装置として、例えば記録紙の対象物に対してヘッドチップよりインクを吐出させて、画像や文字を記録するプリンタ装置としてインクジェット方式を用いたものがある。このインクジェット方式を用いたプリンタ装置は、低ランニングコスト、装置の小型化、プリント画像のカラー化が容易という利点がある。
【0003】
インクジェット方式を用いたプリンタ装置では、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック等のように複数の色のインクがそれぞれ充填されたインクタンクが、ヘッドチップまでのインクの供給路が形成されたインクヘッドカートリッジに装着され、それぞれの色に対応するインクタンクからそれぞれの供給路を経てヘッドチップにインクを供給する。そして、このプリンタ装置では、インクタンクから供給路を介して供給されたインクを、ヘッドチップに設けられた微小なインク吐出孔から吐出させて記録紙の対象物に対して画像や文字を印刷する。
【0004】
また、インクタンクには、上面に外部と連通される外部連通孔が設けられると共に、この外部連通孔からインクタンクの内部に延在されて、インクタンク内のインクが減少したときに、この減少したインク量に相当する空気をインクタンク内に導くための空気導入管とが設けられている。そして、このインクタンクでは、上述した気液交換を行うことで、インクをインクタンク側からヘッドチップ側に適切に供給するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−40043号公報(第4−5頁、第2図)
【特許文献2】
特開平7−60984号公報(第6−10頁、第11図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したインクタンクでは、上面に外部と連通される外部連通孔が形成されていることから、外部から振動が加わったり、傾斜させた際には、この外部連通孔からインクが漏れ出してしまう可能性があった。また、インクタンクでは、内部の圧力低下や温度上昇によって内部の空気が膨張した際には、インクが空気導入管を通して外部連通孔から漏れ出してしまう可能性があった。
【0007】
このため、従来では、空気導入管の長さを長くする、例えばインクタンク内において空気導入管を迷路状に配置することで、外部連通孔からのインク漏れを防ぐことが考えられる。しかしながら、この場合、上述した気液交換をスムーズに行うことができずに、インクタンク側からヘッドチップ側へとインクを適切に供給することができなくなってしまう。特に、インクタンクが大型化した場合により顕著なものとなる。
【0008】
また、従来では、このようなインク漏れを防止するために、例えばスポンジ等によりインクタンク内を負圧に保ち、所定の負圧に応じてインクをヘッドチップ側に供給することが行われている(例えば、特許文献1,2を参照。)。しかしながら、インクタンク内にスポンジ等を配置した場合には、内部に収容できるインクの量も自ずと制限されたものとなってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、気液交換を適切に行うと共に、液漏れを防止することを可能とした液体タンクを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、そのような液体タンクから適切に液体が供給されると共に、液体を適切に吐出することを可能とした液体吐出ヘッドカートリッジ、並びにそのような液体吐出ヘッドカートリッジを備える液体吐出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る液体タンクは、液体を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジに液体を供給するためのものであり、液体が収容される収容部と、収容部の下面に設けられ、収容部に収容された液体を液体吐出ヘッドカートリッジに供給する供給部と、収容部の上面に設けられ、収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、通気性及び撥水性を有し、外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係る液体吐出ヘッドカートリッジは、液体が収容された液体タンクと、液体タンクに収容された液体を吐出するヘッド部とを備える。そして、液体タンクは、液体が収容される収容部と、収容部の下面に設けられ、収容部に収容された液体をヘッド部に供給する供給部と、収容部の上面に設けられ、収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、通気性及び撥水性を有し、外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴としている。
【0013】
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジと、液体吐出ヘッドカートリッジが取り付けられる装置本体とを備える。液体吐出ヘッドカートリッジは、液体が収容された液体タンクと、液体タンクに収容された液体を吐出するヘッド部とを有する。そして、液体タンクは、液体が収容される収容部と、収容部の下面に設けられ、収容部に収容された液体をヘッド部に供給する供給部と、収容部の上面に設けられ、収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、通気性及び撥水性を有し、外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴としている。
【0014】
以上のように、本発明では、液体タンクの外部連通孔が通気性及び撥水性を有するシール部材によって閉塞されていることから、収容部内の液体が減少したときに、この減少したインク量に相当する空気を外部連通孔から収容部内に取り込むことができ、且つ、この外部連通孔からの液漏れを防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたインクジェットプリンタ装置について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1に示すように、本発明が適用されたインクジェットプリンタ装置1は、対象物となる記録紙に対してインクを吐出して画像や文字を印刷するものである。また、このインクジェットプリンタ装置1は、記録紙の印刷幅に合わせてインク吐出孔を設けた、いわゆるライン型のプリンタ装置である。
【0017】
このインクジェットプリンタ装置1は、インクを吐出するインクジェットプリントヘッドカートリッジ(以下では、ヘッドカートリッジと記述する。)2と、このヘッドカートリッジ2を装着するプリンタ本体3とを備える。インクジェットプリンタ装置1は、ヘッドカートリッジ2がプリンタ本体3に対して着脱可能であり、更に、ヘッドカートリッジ2に対してインク供給源となるインクタンク11が着脱可能となっている。すなわち、このプリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ2とインクタンク11が消耗品として取り扱われ交換可能となっている。
【0018】
先ず、上述したインクジェットプリンタ装置1を構成するプリンタ本体2に対して着脱可能なヘッドカートリッジ2について図面を参照して説明する。
【0019】
このヘッドカートリッジ2は、導電性の液体であるインクを、例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細に粒子化して吐出し、記録紙の記録媒体上にインク液滴を吹付ける。具体的に、ヘッドカートリッジ2は、図2及び図3に示すように、インク4が充填された容器であるインクタンク11が装着されるカートリッジ本体31を有する。
【0020】
インクタンク11は、図3に示すように、例えば樹脂材料等を射出成形することにより成形されるものであり、長手方向を使用する記録紙の幅方向の寸法と略同じ寸法となす略矩形状に形成され、カートリッジ本体31に対して着脱可能とされている。
【0021】
具体的に、インクタンク11は、インク4を収容するインク収容部12と、インク収容部12からカートリッジ本体31にインク4を供給するインク供給部13と、外部よりインク収容部12内に空気を取り込む外部連通孔14と、外部連通孔14より取り込まれた空気をインク収容部12内に導入する空気導入管15と、外部連通孔14と空気導入管15との間でインク4を一時的に貯留するインク貯留部16と、外部連通孔14から外部へのインク漏れを防ぐシール部材17と、インクタンク11をカートリッジ本体31に固定するための係止突部18及び係合段部19と、インクタンク11内におけるインク4の残量を検出するための端子部20と、インクタンク11を識別する識別突部21とを有している。
【0022】
インク収容部12は、気密性の高い材料によりインク4を収容するための空間を形成している。インク収容部12は、略矩形に形成され、長手方向の寸法が使用する記録紙の幅方向、すなわち記録紙の送り方向に対して直交する方向の寸法と略同じ寸法となるように形成されている。なお、インク収容部12は、インクと接する内面が外面より表面粗度が小さくなるように形成され、内部のクリーニングを行うときに、塵埃等の微小な異物が残存しないようにしている。
【0023】
インク供給部13は、インク収容部12の下側略中央部に設けられている。このインク供給部13は、インク収容部12と連通した略凸形状のノズルであり、このノズルの先端が後述する接続供給部37に嵌合されることによって、インクタンク11をカートリッジ本体31に接続される。なお、インク収容部12の底面は、インク供給部13が設けられた中央部が最も深くなるように形成され、収容しているインクがインク供給部13に集中するようになっている。
【0024】
なお、インク供給部13の先端部に設けられているインク供給口13bは、インクタンク11を装着部32に装着する際、インクヘッドカートリッジ2の装着部32に設けられた接続供給部37が円滑に嵌合するように、先端部に向かって直線状又は湾曲しながら拡径するように形成されている。
【0025】
具体的にインク供給部13は、図4及び図5に示すように、インクタンク11の底面13aと、インク4を供給する供給口13bと、供給口13bを開閉する弁13cと、弁13cを付勢するコイルバネ13dと、弁13cを開閉する開閉ピン13eとを有している。インク供給部13は、インクタンク11がカートリッジ本体31に装着される前において、図4に示すように、弁13cがコイルバネ13dの付勢力により供給口13dを閉じる方向に付勢されており、供給口13dを閉塞している。そして、インク供給部13は、インクタンク11がカートリッジ本体31に装着されると、図5に示すように、開閉ピン13eが後述するカートリッジ本体31の接続供給部37の上部により押し上げられて、コイルバネ13dの付勢力に抗して弁13cを押し上げて供給口13bを開放する。これにより、インクタンク11のインク供給部13が接続供給部37に装着され、インク収容部12と後述するカートリッジ本体31のインク溜め部51とが連通して、インク4の供給が可能となる。
【0026】
また、このインク供給部13は、図2及び図3に示すように、インクタンク11を接続供給部37から引き抜く場合に、上述した動作と逆の動作により、弁13cが供給口13bを閉塞する。これにより、インクタンク11をカートリッジ本体31に装着する直前にインク供給部13の先端部が下方を向いている状態であってもインク収容部12内のインク4が漏れることを防止することができる。また、インクタンク11をカートリッジ本体31から引き抜いたときには、直ちに弁13cが供給口13bを閉塞するので、インク供給部13の先端からインク4が漏れることを防止することができる。
【0027】
外部連通孔14は、インクタンク11外部からインク収容部12に空気を取り込む通気口である。外部連通孔14は、インクタンク11がカートリッジ本体31に装着されてインク収容部12からカートリッジ本体31側にインク4が流下した際に、インク収容部12内のインク4が減少した分に相当する分の空気を外部よりインクタンク11内に取り込むために、インクタンク11の外周面等に設けられている。
【0028】
空気導入管15は、インク収容部12と外部連通孔14とを連通し、外部連通孔14より取り込まれた空気をインク収容部12内に導入する。これにより、このインクタンク11では、カートリッジ本体31に装着された際に、カートリッジ本体31にインク4が供給されてインク収容部12内がインク4の減少に伴い減圧状態となっても、空気導入管15によりインク収容部12に空気が導入されることから、内部の圧力が平衡状態に保たれてインク4をカートリッジ本体31に適切に供給することができる。
【0029】
インク貯留部16は、外部連通孔14と空気導入管15との間に設けられ、インク収容部12に連通する空気導入管15よりインク4が漏れ出た際に、いきなり外部に流出することがないようにインク4を一時的に貯留する。
【0030】
具体的に、インクタンク11では、常温、常圧時においてインク貯留部16にインク4がない状態となる。しかしながら、インクタンク11においては、外部圧力の低下又は外部温度の上昇が起こると、インク収容部12内の空気が膨張し、膨張した空気がインク4をインク収容部12より空気導入管15を介してインク貯留部16に押し出してしまう。このとき、インクタンク11では、インク収容部12より押し出されたインク4をインク貯留部16で貯留することから外部連通孔14よりインク4が漏れ出ることを防止できる。
【0031】
インク貯留部16は、長い方の対角線をインク収容部12の長手方向とした略菱形に形成され、インク収容部12の最も下側に位置する頂部に空気導入管15が設けられ、インク収容部12より進入したインクが再度インク収容部12に戻すことができるようになっている。更に、この空気導入管15がインク供給部13上に位置するように設けられ、インク収容部12内のインク残量が少なくなったときにも、インク貯留部16のインクを効率良くインク供給部13に供給できるようにしている。
【0032】
シール部材17は、外部連通孔14までインク4が逆流してしまった場合でもインク4がインクタンク11の外部に漏れてしまうことを防止するとともに、外気から空気を取り込むと共に、塵埃透がインクタンク11の内部に混入することを防止する素材、すなわち空気を通する通気性及び水分を弾く撥水・防水性を有する選択透過性素材からなる。
【0033】
具体的に、このシール部材17としては、例えば、ゴアテックス(登録商標)や、日東電工社製のミクロテックス等の四フッ化エチレン樹脂からなる多孔質膜、ポール・エフエスジー・ジャパン社製の疎水膜(Polysulfone Air Vont Filtor)、ポール社製の疎水膜(Emflon PTFE、Versapor 800R 0.8μm)、住友電工社製のポアフロン・メンブレン等のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂等を挙げることができる。また、このシール部材17としては、不織布や織布、ガラスクロス、紙等の多孔質体(フィルタ)に上記材料を塗布したものを用いてもよい。この場合、外部連通孔14と対向する主面のみ撥水・防水性を有することになる。
【0034】
一方、外部連通孔14が形成されたインクタンク11の上面には、図18に示すように、このシール部材17の厚み及び外形に対応して、外部連通孔14の周囲が一段低くなされた段差部22が形成されている。そして、シール部材17には、外部連通孔14と対向する主面のうち、段差部22と当接する部分のみ接着層17aが設けられている。これにより、シール部材17は、接着層17aにより段差部22上に貼り付けられ、インクタンク11の上面と連続した主面を形成する。また、インクタンク11の外部連通孔14には、シール部材17の撥水・防水性を有する主面のみが臨むこととなり、この外部連通孔14から漏れ出そうとするインク4によってシール部材17が剥離してしまうのを防ぐことができる。
【0035】
そして、このインクタンク11では、外部から振動が加わったり、傾斜させた場合でも、この外部連通孔14からインク4が漏れ出すのをシール部材17により防止することができ、また、シール部材17が通気性を有することから、インクタンク11内の気液交換を適切且つスムーズに行うことができる。したがって、このインクタンク11では、インク収容部12内のインク4をヘッドチップ側に適切且つスムーズに供給することができる。
【0036】
係止突部18は、図3に示すように、インクタンク11の長手方向の一方の側面に設けられた突部であり、後述するカートリッジ本体31のラッチレバー34に形成された係合孔34aと係合する。この係止突部18は、上面がインク収容部12の側面に対して略直交するような平面で形成されるとともに、下面は側面から上面に向かって傾斜するように形成されている。
【0037】
係合段部19は、図3に示すように、インクタンク11の係止突部18が設けられた側面の反対側の面の上部に設けられ、インクタンク11の上面と一端を接する傾斜面19aと、この傾斜面19aの他端と接し、上面と平行な平面19bとからなる。インクタンク11は、係合段部19が設けられていることで、平面19bが設けられた側面の高さが、係止突部18が設けられた側面の高さに対して低くなるように形成され、この係合段部19で後述するカートリッジ本体31の係合片33と係合する。係合段部19は、ヘッドカートリッジ2の装着部32に挿入されるとき、挿入端側の側面に設けられ、装着部32側の係合片33に係合することで、インクタンク11を装着部32に装着する際の回動支点部となる。
【0038】
端子部20は、図6に示すように、インクタンク11の係合段部19が設けられた側面に、高さ方向に並設された電極端子であり、インクタンク11内のインク収容部12からインクタンク11の外部に引き出されている。端子部20は、後述するカートリッジ本体31のインク残量検出部36に接続される。すなわち、インク収容部12内に臨まされた一対の端子が、ここでは、高さ方向に3段設けられている。インク収容部12内に臨まされた一対の端子は、インク収容部12内のインクに浸漬しているとき、インクが導電性を有することから、抵抗値が小さくなる。これに対して、インク収容部12内のインクが減り、インク収容部12内に臨まされた一対の端子が空気に晒されたときには、抵抗値が高くなる。
【0039】
このような端子部20は、インク収容部12のインクが満杯のとき、全ての段の端子間の抵抗が小さくなる。そして、インクが使用されるに連れて、上之段から順に端子間の抵抗値が高く変化する。ここでは、インク残量検出部36が各段の抵抗値が高くなることを検出することで、インク収容部12内のインク残量を検出することができるようにしている。なお、インク収容部20の高さ方向に設ける端子部20の段数は、3段に限定されるものではなく、2段でも良くまた、より正確な残量検出を行う場合には、この段数を更に増やすようにすればよい。
【0040】
なお、この端子部20は、インクタンク11の内部から外部に引き出されているため内部のインク4が漏れ出してしまわないように接着剤で固定されている。このとき、端子部20は、内部の圧力が例えば150mmHO以下であればインク4が漏れないように設計されている。
【0041】
識別突部21は、インクタンク11の種類を識別するための突部であり、後述するカートリッジ本体31の識別凹部43に挿入されるようになっている。
【0042】
ここで、具体的なインクタンク11の種類としては、図2に示すように、例えばイエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの4色に対応するインクタンク11y,11m,11c,11kがある。これらインクタンク11y,11m,11c,11kを全てカートリッジ本体31に装着することで、ヘッドカートリッジ2は、カラー印刷に対応するようになっている。ここで、インクタンク11は、通常、印刷時にブラックのインクの消費量が最も多いので、インクタンク11kが他のインクタンク11y、11m、11cに比してインク収容部12の容量が大きいものとされている。カートリッジ本体31には、インクタンク11y,11m,11c,11kを全て装着することとなるため、カートリッジ本体31に各インクタンク11を装着する際に、装着位置を間違えるおそれがある。
【0043】
そこで、識別突部21は、上述したように各インクタンク11を所定の位置に間違いなく装着するために、識別凹部43にあわせてインクタンク11y,11m,11c,11kのそれぞれにおいて突部の位置が異なるようにしている。
【0044】
識別突部21は、インクタンク11y,11m,11c,11kを製造する際に、全て同じ位置に複数の突部を有するように形成した後に、インクタンク11y,11m,11c,11kのそれぞれぞれで異なる位置の突部を切り取るようにすることが好ましい。このように識別突部21を形成することで、インクタンク11y,11m,11c,11kを全て別工程で作製することなく上述した突部を切り取る工程までは同一の工程とすることができるため、製造効率を向上させることができる。
【0045】
このように構成されたインクタンク11は、上述したように各色に対応したインクタンク11y,11m,11c,11kがあり、それぞれヘッドカートリッジ2を構成するカートリッジ本体31に装着されてインク4をカートリッジ本体31側に供給することができる。
【0046】
インクタンク11が装着されるカートリッジ本体31は、図2及び図3に示すように、インクタンク11が装着される装着部32と、インクタンク11を固定する係合片33及びラッチレバー34と、インクタンク11を付勢する付勢部材35と、インクタンク11内におけるインク残量を検出するインク残量検出部36と、インク供給部13と接続されてインク4が供給される接続供給部37と、接続供給部37内におけるインク4の有無を検出するインク検出部38,39と、カートリッジ本体31をプリンタ本体3から取り外すための取手部40と、インクを吐出するヘッドチップ41と、ヘッドチップ41を保護するヘッドキャップ42とを有している。
【0047】
インクタンク11が装着される装着部32は、インクタンク11が装着されるように略凹形状となっており、ここでは4本のインクタンク11が並列に収納される。装着部32は、インクタンク11が収納されることから、インクタンク11と同様に印刷幅の方向に長く設けられている。カートリッジ本体31は、この収納部11にインクタンク11を収納することによりインクタンク11を装着することができる。
【0048】
装着部32は、図7に示すように、インクタンク11が装着される部分であり、イエロー用のインクタンク11yが装着される装着部32y、マゼンタ用のインクタンク11mが装着される装着部32m、シアン用のインクタンク11cが装着される装着部32c、ブラック用のインクタンク11kが装着される装着部32kからなり、装着部32y,32m,32c,32kが隔壁32aによりそれぞれ隣接するように区画されている。
【0049】
なお、上述したようにブラックのインクタンク11kは、インク4の内容量が大きいため、長手方向に対して垂直方向の幅が他のインクタンク11y,11m,11cよりも広く設けられており、これに合わせて装着部32kの幅も他の装着部32y,32m,32cよりも広く設けられている。
【0050】
装着部32の開口端に設けられる係合片33は、図3に示すように、装着部32の長手方向の一端縁に設けられており、インクタンク11の係合段部19と係合する。具体的に、係合片33は、インクタンク11の係合段部19と係合する。インクタンク11は、インクタンク11の係合段部19側を挿入端として斜めに装着部32内に挿入し、係合段部19と係合片33との係合位置を回動支点として、インクタンク11の係合段部19が設けられていない側を装着部32側に回動させるようにして、装着部32に装着することができる。これによって、インクタンク11は、装着部32に容易に装着することができる。
【0051】
ラッチレバー34は、図3に示すように、装着部32の係合片33に対して反対側の側面、すなわち長手方向の他端の側面に設けられており、略長方形状の係合孔34aを有している。ラッチレバー34は、基端部が装着部32を構成する長手方向の他端の側面の底面側に一体的に設けられ、先端側がこの側面に対して近接離間する方向に弾性変位するように形成され、先端側に係合孔33aが形成されている。ラッチレバー34は、インクタンク11が装着部32に装着されると同時に弾性変位し、係合孔34aがインクタンク11の係止突部18と係合するように付勢力が働き、装着部32に装着されたインクタンク11が装着部32より脱落しないようにする。
【0052】
また、ラッチレバー34は、インクタンク11を取り外すとき、弾性変位されることで、係合孔34aと係止突部18との係合状態が解除されて、インクタンク11が取り外し可能となる。
【0053】
付勢部材35は、インクタンク11の係合段部19に対応する側面側の底面上にインクタンク11を取り外す方向に付勢する付勢部材である。付勢部材35は、インクタンク11を取り外す方向に弾性変位可能とされた、例えば板バネが用いられている。付勢部材35は、その板バネを折曲し、折曲することにより形成された頂部でインクタンク11の底面を押圧し、装着部32に装着されているインクタンク11を装着部32より取り外す方向に付勢するようにしている。これにより付勢部材35は、ラッチレバー34を弾性変位させて装着部32からインクタンク11を取り外すとき、インクタンク11を取り外す方向にインクタンク11の底面を押圧するため、インクタンク11の取り外しを容易とすることができる。
【0054】
インク残量検出部36は、図8に示すように、インクタンク11内のインク4の残量を段階的に検出するための3つの導電性を有する部材36a,36b,36cがそれぞれ一対に設けられ、図示しない制御回路と接続された導体板36dに接続された検出部であり、各色のインクタンク11y,11m,11c,11kの装着部32y,32m,32c,32kに設けられている。
【0055】
インク残量検出部36は、インクタンク11がヘッドカートリッジ2に装着されたとき、インクタンク11内の側面の高さ方向に並設された端子部20に接触し電気的に接続される。インク残量検出部36は、インクタンク11を装着するとき、インクタンク11側へ付勢する図示しない弾性体により押圧されており、これによりインクタンク11を押圧されインクタンク11の端子部20に密着され確実に端子部20と電気的に接続されるようにしている。
【0056】
このようなインク残量検出部36は、一対の部材36a,36b,36c間の電気抵抗値を検出することで後述する制御回路がインクタンク11内におけるインク4の残量を検出する。具体的にインク残量検出部36では、インクタンク11内におけるインク4が導電性を有しているため、インクタンク11内におけるインク4の残量により一対の部材36a,36b,36c間の電気抵抗値が異なるようになっている。つまり、インク残量検出部36では、インクタンク11内にインク4があれば検出される電気抵抗値が下がり、インク4が無ければ空気が絶縁物質であるので検出される電気抵抗値が大きくなることを検出するようにしている。
【0057】
接続供給部37は、インク供給部13が接続されて、ヘッドチップ41にインク4を供給する供給路を形成する。接続供給部37は、インクタンク11が装着される際に、インクタンク11のインク供給部13と係合することで、インクタンク11の位置決めを行う。接続供給部37は、インク供給部13と嵌合し易くするため、先端部に向かって縮径するように形成されている。
【0058】
以上の例では、インク供給部13を先端部に向かって拡径するように形成し、接続供給部37を先端部に縮径するように形成する例を説明したが、インク供給部13の拡径部と接続供給部37の縮径部は何れか一方に設けるようにしてもよい。また、イン供給部13を縮径部とし接続供給部37を拡径部としても同様な効果を得ることができる。
【0059】
ここで、接続供給部37の構成について具体的に説明すると、接続供給部37は、図9に示すように、インクタンク11から供給されるインク4を溜めるインク溜め部51と、接続供給部37に連結されるインク供給部13をシールするシール部材52と、インク4内の不純物を除去するフィルタ53と、ヘッドチップ41側への供給路を開閉する弁機構54とを有している。
【0060】
インク溜め部51は、インク供給部13と接続されインクタンク11から供給されるインク4を溜める空間である。
【0061】
シール部材52は、インク溜め部51の上端に設けられたシール部材であり、インクタンク11のインク供給部13が接続供給部37のインク溜め部51に接続されるとき、インク4が外部に漏れないようインク溜め部51とインク供給部13との間を密閉するシール部材である。
【0062】
フィルタ53は、インクタンク11の着脱時等にインク4に混入してしまった塵や埃等のごみを取り除くフィルタである。フィルタ53は、インク検出部38,39よりも下部に設けられている。
【0063】
弁機構54は、図10及び図11に示すように、インク溜め部51からインクが供給される流入路61と、流入路61からインク4が流入するインク室62と、インク室62からインク4を流出する流出路63と、インク室62を流入路61側と流出路63側とを分割するように設けられた開口部64と、開口部64を開閉する弁65と、弁65を付勢するバネ66と、バネ66の強さを調節する負圧調整ネジ67と、弁65と接続される弁シャフト68と、弁シャフト68と接続されるダイアフラム69とを有している。
【0064】
インク流入路61は、インク溜め部51を介してインクタンク11のインク収容部12内のインク4をヘッドチップ41に供給可能にインク収容部12と連結する供給路である。インク流入路61は、インク溜め部51の底面側からインク室62まで延在されている。
【0065】
インク室62は、流入路61、インク流出路63及び開口部64と一体となって形成された略直方体をなすインク収容室であり、流入路61からインク4が流入し、開口部64を介して流出路63からインク4が流出するようにしている。
【0066】
インク流出路63は、インク室62から開口部64を介してインク4が供給されて、さらにヘッドチップ41と連結された供給路である。インク流出路63は、インク室62の底面側からヘッドチップ41まで延在されている。
【0067】
弁65は、インク流入路61側とインク流出路63側とで分割する開口部64を開閉する弁である。弁65は、バネ66の付勢力と、弁シャフト68を介して接続されたダイアフラム69の復元力と、流出路63側のインク4の負圧によって上下に移動するようになっている。弁65は、下端に位置するとき、インク室62をインク流入路61側とインク流出路63側とを分割するように開口部64を閉じ、インク4の供給を停止する。弁65は、上端に位置するとき、インク室62をインク流入路61側とインク流出路63側とを分割せずに、ヘッドチップ41へインク4の供給を可能とする。
【0068】
なお、弁65を構成する材質は、その種類を問わないが、例えばゴム弾性体、いわゆるエラストマーから形成されれば、高い閉塞性を有するので好ましい。
【0069】
バネ66は、付勢力により弁65を下方向に付勢する圧縮コイルバネであり、弁65の上面とインク室62の上面との間を連結するように取り付けられている。
【0070】
負圧調整ネジ67は、バネ66の付勢力を調整するネジであり、負圧調整ネジ67を調整することでバネ66の付勢力を調整することができるようにしている。これにより、負圧調整ネジ67は、開口部64を開閉する弁65を動作させるインク4の負圧を調整することができる。
【0071】
弁シャフト68は、一端に接続された弁65と、他端に接続されたダイアフラム69とを連結して運動するように設けられたシャフトである。
【0072】
ダイアフラム69は、弁シャフト68の他端に接続された付勢力を有する薄い弾性板である。このダイアフラム69は、インク室62の流出路63側の一主面と、外気と接する他主面とからなり、大気圧とインク4の負圧により外気側と流出路63側に弾性変位する。
【0073】
以上のような弁機構54では、弁65がバネ66の付勢力とダイアフラム69の付勢力とによってインク室62の開口部64を閉塞するように押圧されている。そして、ヘッドチップ41からインク4が吐出された際に、開口部64分割された流出路63側のインク室62のインク4の負圧が高まる。そして、インク4の負圧によりダイアフラム69が大気圧により押し上げられて、弁シャフト68とともに弁65を押し上げる。このとき、インク室62の流入路61側と流出路63側と間の開口部64が開放され、インク4が流入路61側から流出路63側に供給される。そして、インク4の負圧が低下してダイアフラム69が復元力により元の形状にもどり、バネ66の付勢力により弁シャフト68とともに弁65をインク室62が閉塞するように引き下げる。以上のようにして弁機構54では、インク4を吐出する度にインク4の負圧が高まると、上述の動作を繰り返す。
【0074】
また、この接続供給部37では、インク収容部12内のインク4がインク室62に供給されると、インク収容部12内のインク4が減少するが、このとき、空気導入管15から外気がインクタンク11内に入り込む。インクタンク11内に入り込んだ空気は、インクタンク11の上方に送られる。これにより、インク4が後述するヘッドチップ41のノズル104aから吐出される前の状態に戻り、平衡状態となる。このとき、空気導入管15内にインク4がほとんどない状態で平衡状態となる。
【0075】
なお、接続供給部37は、図示しない先端部が、上述したインク供給部13の開閉ピン13eを兼ねるようにしてもよく、この場合にインクタンク11がカートリッジ本体31に装着されると、この先端部が上述したインク供給部13の弁13cを押し上げてインク4の供給を可能とする。
【0076】
このように接続供給部37は、インクタンク11からヘッドチップ41へ適切な量のインク4を供給することができる。
【0077】
インク検出部38,39は、接続供給部37内におけるインク4の有無を検出する一対の導電性を有する線状部材であり、先端部が接続供給部37内に臨ませるように配設されている。インク検出部38,39は、接続供給部37のインク溜め部51の側面に接続供給部37の内部から外部に貫通するように設けられ、それぞれヘッドチップ41に接続されている。
【0078】
インク検出部38,39は、接続供給部37内におけるフィルタ53よりも上部に設けられている。これは、インク4がフィルタ53以下となる場合に、ヘッドチップ41側におけるインク4の負圧が高まり、装置の故障の原因となることを防止するためである。インク検出部38,39は、インク4をフィルタ53よりもインクタンク11側で検出することで、インク4がフィルタ53からヘッドチップ41側においてなくなってしまうことを防止することができる。
【0079】
さらに、インク検出部38,39は、インク残量検出部36と組み合わせて用いることでより詳細にインクタンク11内のインク4の残量を検出することが可能となる。具体的にインク検出部38,39では、インク4が導電性を有しているため、接続供給部37内におけるインク4の有無により両者間の電気抵抗値が異なるようになっている。つまり、インク検出部38,39では、接続供給部37内にインク4があれば検出される電気抵抗値が下がり、インク4が無ければ空気が絶縁物質であるので検出される電気抵抗値が大きくなる。
【0080】
このようにインク検出部38,39は、インクタンク11内におけるインク4の残量が無い状態であっても、接続供給部37内におけるインク4の有無を検出することができるため、装置全体としてより正確にインク4の残量を検出することができる。
【0081】
取手部40は、カートリッジ本体31が消耗する等して交換の必要がある場合や、インクジェットプリンタ装置1を修理する際等に、カートリッジ本体31の取り外しを容易にする。
【0082】
ヘッドチップ41は、接続供給部37から供給されるインク4を吐出するインク吐出孔であるノズル104aを多数有している。
【0083】
ヘッドキャップ42は、ヘッドチップ41を保護するために設けられたカバーであり、インク4を吐出する際には、後述するプリンタ本体3のヘッドキャップ開閉機構83により開閉される。ヘッドキャップ42は、図2に示すように、開閉方向に設けられた溝部71と、長手方向に設けられヘッドチップ41の吐出面41aに付着した余分なインクを吸い取る清掃ローラ72とを有している。
【0084】
ヘッドキャップ42は、開閉動作時にこの溝部71に沿って開閉するようにされており、このとき清掃ローラ72がヘッドチップ41の吐出面41aに当接しながら回転することで、余分なインク4を吸い取り、ヘッドチップ41の吐出面41aを清掃する。この清掃ローラ72は、例えば吸水性の高い部材が用いられる。また、ヘッドキャップ42は、ヘッドチップ41内のインク4が乾燥しないようにする。
【0085】
上述したヘッドチップ41は、各色のインク4に対応して、図12に示すように、ベースとなる回路基板101と、インク4を加熱する発熱抵抗体102と、インク4の漏れを防ぐフィルム103と、インク4が吐出されるノズル104aが多数設けられたノズルシート104と、これらに囲まれてインク4が供給される空間であるインク加圧室105と、インク加圧室105にインクを供給するインク流路部106とを備えている。
【0086】
回路基板101は、シリコン等の半導体基板からなるものであり、その一主面101aに、発熱抵抗体102が形成されており、この発熱抵抗体102と回路基板101上の図示しない制御回路とが接続されている。この制御回路は、ロジックIC(Integrated Circuit)やドライバートランジスタ等からなる。
【0087】
発熱抵抗体102は、制御回路から供給される電力により発熱し、インク加圧室105内のインク4を加熱して内圧を高める。これにより加熱されたインクは、後述するノズルシート104に設けられたノズル104aから吐出する。
【0088】
フィルム103は、回路基板101の一主面101aに積層されている。フィルム103は、例えば露光硬化型のドライフィルムレジストからなるものであり、回路基板101の一主面101aの略全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要部分が除去されて所定形状に形成される。これにより、フィルム103は各発熱抵抗体102の周囲部を略凹状に囲むように形成される。フィルム103により発熱抵抗体102を囲む部分がインク加圧室105の一部を形成している。
【0089】
ノズルシート104は、インク4を吐出させるためのノズル104aが形成されたシート状部材であり、フィルム103の回路基板101と反対側に積層されている。ノズル104aは、ノズルシート104に円形状に開口された孔であり、各発熱抵抗体102の下側に位置するように配置されている。なお、ノズルシート104はインク加圧室105の一部を形成している。
【0090】
インク加圧室105は、回路基板101、発熱抵抗体102、フィルム103及びノズルシート104に囲まれた空間であり、インク流路部106から供給されるインク4を発熱抵抗体102により加熱させて内圧を上昇させる。
【0091】
インク流路部106は、上述した接続供給部37の流出路63と連通されており、接続供給部37により供給されるインク4を各インク加圧室105に送り込む流路を形成している。
【0092】
以上のように構成されるヘッドチップ41は、図9に示すように、例えばイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各インクタンク11に対応するインク流路部106がそれぞれ記録紙の幅方向に渡って設けられ、図13に示すように、各色のインク4が供給されるインク流路部106に対応して、それぞれ印刷幅方向にノズル104aが略直線状に並設されている。
【0093】
具体的には、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックのインクタンク11y,11m,11c,11kの直下に各色に対応する接続供給部37が設けられており、この接続供給部37の下部にインク流路部106が記録紙の印刷幅にわたって設けられているため、ヘッドチップ41は、吐出面41aにおいて、各色のノズル104aが、このインク流路部106に沿って設けられている。
【0094】
ヘッドチップ41は、各色のノズル104aが略直線上に並設されているが、所定の数のノズル104aを組として、このノズル104aの組が印刷方向に前後するように設けられている。
【0095】
このようなヘッドチップ41は、発熱抵抗体102によりインク加圧室105が加圧されて、インク液滴iが記録紙に対して吐出される。
【0096】
このような構成とされたカートリッジ本体31において、ヘッドチップ41がインク液滴iを吐出する原理を説明する。
【0097】
まず、図示しない制御回路からの指令によって選択された発熱抵抗体102に短時間、例えば1〜3マイクロ秒程度、電流パルスが流されることにより、発熱抵抗体102が急速に加熱される。この結果、図14に示すように、発熱抵抗体102に接する部分にインク気泡Bが発生し、図15に示すように、そのインク気泡Bの膨張によってインク気泡Bの膨張分の体積と等しい体積のインク4が押しのけられる。これによって、ノズル104aに接する部分の押しのけられたインク4と同等の体積のインク液滴iがノズル104aから吐出され、記録紙の対象物に着弾される。
【0098】
インク液滴iが吐出されると、インク液滴iを吐出したインク加圧室105内に吐出された量と同量のインク4がインク流路部106から直ちに補充され、図12に示すように、もとの状態に戻る。このインク4は、接続供給部37を通じてインクタンク11から供給される。
【0099】
インク4がノズル104aから吐出される前、すなわちインク加圧室105内にインク気泡が発生する前は、インクタンク11の空気導入管15内と空気導入管15外でインク液面が同一の高さになった際にインク4が平衡状態にある。
【0100】
ここで、カートリッジ本体31にインクタンク11を装着する動作について説明する。カートリッジ本体31にインクタンク11を装着する際には、インクタンク11の係合段部19を係合片33に係合させ、この係合片33が回動支点となるようにインクタンク11を回動させて係止突部18とラッチレバー34の係合孔34aとを係合させる。このときに、付勢部材35がインクタンク11を取り外し方向に付勢することで、インクタンク11がカートリッジ本体31に固定される。
【0101】
カートリッジ本体31は、インクタンク11が装着された際に、インクタンク11のインク供給部13に対応する部分に、インク供給部13と接続される接続供給部37が設けられている。接続供給部37は、カートリッジ本体31の装着部32内の底面部に設けられたヘッドチップ41上から底面部の一部に設けられた係合孔から突出するように形成され、凸状のインク供給口13bに係合する凸状のインク供給調整部であり、インクジェットプリントヘッドのヘッドチップ41へのインク供給路を構成している。
【0102】
以上のように構成されたヘッドカートリッジ2では、各色に対応するヘッドチップ41が、ライン状のノズル104aを有するため、各色に対応するインク流路部106が記録紙の幅方向に延在されている。このようなヘッドチップ41にインク4を効率よく供給するために、幅方向の略中央にインク4を供給するための接続供給部37があることが好ましく、これにともないインクタンク11の供給部13も幅方向の略中央とされている。
【0103】
このようなヘッドカートリッジ2では、ヘッドチップ41を小型化するために、各色に対応するノズル104aのライン及びノズル104a上のインク流路部106の間隔を狭め、これにともない各色に対応する接続供給部37同士の間隔も狭めている。
【0104】
したがってインクタンク11の形状は、上述したように記録紙の幅方向に延在した形状とすることがインク4の容量の上で最も好ましい。インクタンク11をこのような形状とすることで、インクタンク11の高さ及び厚みを抑えてインク4の容量を確保することができる。
【0105】
ここで、ヘッドカートリッジ2では、上述した記録紙の幅方向に延在されたインクタンク11を用いることから、取り付けられるプリンタ本体3が傾いている場合に、インクタンク11の長手方向の一端に設けられた端子部20と当接するインク残量検出部36だけでインク4の残量を検出すると検出誤差が大きくなってしまう場合がある。しかし、ヘッドカートリッジ2では、インク残量検出部36だけでなく、接続供給部37内においてインク検出部38,39により、インク4の有無を検出しているため、より正確にインク4の残量を検出することができる。
【0106】
次に、以上のように構成されたヘッドカートリッジ2が装着されるインクジェットプリンタ装置1を構成するプリンタ本体3について図面を参照して説明する。
【0107】
プリンタ本体3は、図1に示すように、ヘッドカートリッジ2が装着されるヘッドカートリッジ装着部81と、ヘッドカートリッジ2を着脱するためのヘッドカートリッジ着脱機構82と、ヘッドキャップを開閉するヘッドキャップ開閉機構83と、記録紙を給排紙する給排紙機構84と、給排紙機構84に記録紙を供給する給紙口85と、給排紙機構84から記録紙が出力される排紙口86とを有する。
【0108】
ヘッドカートリッジ装着部81は、ヘッドカートリッジ2が装着される凹部であり、ヘッドカートリッジ2がヘッドカートリッジ着脱機構82により着脱できるようになっている。
【0109】
ヘッドカートリッジ着脱機構82は、ヘッドカートリッジ装着部81にヘッドカートリッジ2を着脱するための機構であり、例えばレバー等によりヘッドカートリッジ2を固定、開放するようになっている。
【0110】
ヘッドキャップ開閉機構83は、ヘッドカートリッジ2のヘッドキャップ42を開閉する駆動部を有しており、印刷を行うときにヘッドキャップ42を開放してチップヘッド41が記録紙に対して露出するようにし、印刷が終了したときにヘッドキャップ42を閉塞してチップヘッド41を保護する。
【0111】
給排紙機構84は、記録紙を搬送する駆動部を有しており、供給口85から供給される記録紙をヘッドカートリッジ2のチップヘッド41まで搬送し、インク4が吐出された記録紙を排紙部85に搬送して装置外部へ出力するようになっている。給紙口85は、給排紙機構84に記録紙を供給する開口部であり、トレー85a等に複数枚の記録紙を積層してストックすることができる。排紙口86は、インク4が吐出された記録紙が給排紙機構84により搬送されて排出される。
【0112】
次に、以上のように構成されたインクジョットプリンタ装置1の制御回路について図面を参照して説明する。なお、インクジェットプリンタ装置1において各部を制御する制御回路は、ヘッドカートリッジ2、プリンタ本体3のどちらに設けられていてもよいが、以下ではヘッドカートリッジ2に設けられているものとして説明する。
【0113】
制御回路は、図16に示すように、プリンタ本体3の各駆動部を駆動するプリンタ駆動部111と、各色のインク4に対応するヘッドチップ41の発熱抵抗体102を駆動するヘッド駆動部112と、各色のインク4の残量を警告する警告部113と、外部装置と信号の入出力を行う入出力端子114と、制御プログラム等が記録されたROM(Read Only Memory)115と、読み出された制御プログラム等が読み出されるRAM(Random Access Memory)116と、各部の制御を行う制御部117とを有している。
【0114】
プリンタ駆動部111は、制御部117からの制御信号に基づき、ヘッドキャップ開閉機構83を駆動させてヘッドキャップ42を開閉する。また、プリンタ駆動部111は、制御部117からの制御信号に基づき、給排紙機構84を駆動させてプリンタ本体3の給紙口85から記録紙を給紙し、記録後に排紙口86から排紙する。
【0115】
ヘッド駆動部112は、各色に対応するチップヘッド41の発熱抵抗体102を駆動して、所望のノズル104aから各色のインク4を吐出する。
【0116】
警告部113は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示手段であり、プリント条件、プリント状態、インク残量等の情報を表示する。また、警告部113は、例えばスピーカ等の音声出力手段であってもよく、この場合は、プリント条件、プリント状態、インク残量等の情報を音声で出力する。なお、警告部113は、表示手段及び音声出力手段をともに有するように構成してもよい。
【0117】
入出力端子114は、上述したプリント条件、プリント状態、インク残量等の情報をインターフェースを介して外部の情報処理装置118等に送信することができるようにする。また、入出力端子114は、外部の情報処理装置118等から、上述したプリント条件、プリント状態、インク残量等の情報を出力する制御信号や、画像データ等が入力される。ここで、上述した情報処理装置118は、例えば、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器である。
【0118】
情報処理装置118等と接続される入出力端子114は、インターフェースとして、例えばシリアルインターフェイスやパラレルインターフェイス等を用いることができ、具体的にUSB(Universal Serial Bus)、RS232C、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等の規格に準拠したものである。また入出力端子114は、インターフェースから有線通信及び無線通信のどちらでデータの通信を行うようにしてもよい。この無線通信規格としては、IEEE802.11a,802.11b,802.11g等がある。
【0119】
ROM115は、例えばEP−ROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)等のメモリであり、制御部117が行う各処理のプログラムが格納されている。この格納されているプログラムは、制御部117によりRAM116にロードされる。
【0120】
RAM116は、制御部117によりROM115から読み出されたプログラムや、インクジェットプリンタ装置1の各種状態を記憶する。
【0121】
入出力端子114と情報処理装置118との間に、例えばインターネット等のネットワークが介在していてもよく、この場合に入出力端子114は、例えばLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、xDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、CATV(Community Antenna TeleVision)、BS(Broadcasting Satellite)等のネットワーク網に接続され、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の各種プロトコルによりデータの送受信を行うことができる。
【0122】
制御部117は、入出力端子114から入力された画像データ及び制御信号や、インク検出部38,39による電気抵抗値の変化や、インク残量検出手部36による電気抵抗値の変化等に基づき、各部を制御する。制御部117、このような処理プログラムとしてROM115から読み出してRAM116に記憶し、このプログラムに基づき各処理を行う。
【0123】
具体的に、制御部117は、1対の導電線であるインク検出部38,39間の電気抵抗値の変化を、ヘッドチップ41を介して検出する検出手段を構成し、この電気抵抗値の変化を検出することで、インク検出部38,39がインク4に浸っている状態か否かを検出し、これにより接続供給部37内のインク4の有無を判断する。すなわち、制御部117は、インク検出部38,39の抵抗値が閾値以上となった否かを判断する。
【0124】
制御部117は、電気抵抗値が閾値以上となり、接続供給部37内にインク4がないと判断した場合に、インクタンク11内のインク4もないと判断する。
【0125】
この場合、制御部117は、警告部113にインク4が無い状態である旨を表示、すなわち警告表示するようにするとともに、プリント動作を禁止するようにプリンタ駆動部111及びヘッド駆動部112を制御する。
【0126】
また、制御部117は、インク残量検出部36の電気抵抗値の変化を検出し、電気抵抗値が変化したことが検出された場合にこの電気抵抗値が変化した端子部20のインクタンク11の高さ方向に位置に応じて警告部113に異なるレベルのインク残量表示を行う。すなわち、制御部117は、インクタンク11の高さ方向に複数段設けられた一対端子間の電気抵抗値が変化し、閾値以上に成ったか否かを判断する。
【0127】
また、制御部117は、情報処理装置がインターフェースを介して入出力端子114に接続されている場合、インク無しの情報及びインク残量の情報等を入出力端子114からインターフェースを介して外部の情報処理装置に出力するように制御する。
【0128】
なお、以上のように構成された制御回路においてROM115にプログラムを格納するようにしたが、プログラムを格納する媒体としては、ROMに限定されるものでなく、例えばプログラムが記録された光ディスクや、磁気ディスク、光磁気ディスク、ICカード等の各種記録媒体を用いることができる。この場合に制御回路は、各種記録媒体を駆動するドライブと接続されてこれら記録媒体からプログラムを読み出すように構成する。
【0129】
以下で、制御回路の各動作を図17に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本動作はROM115等の記憶手段に格納されたプログラムに基づいて制御部117内の図示しないCPU(Central Processing Unit)の処理に基づいて実行されるものである。
【0130】
まず、ステップS101において、制御部117は、インク残量検出部36の電気抵抗値の変化を検出し、電気抵抗値が変化したことが検出された場合に、この電気抵抗値が変化したインク残量検出部36の導体板にインクタンク11の高さ方向の位置に応じて警告部113に異なるレベルのインク残量表示を行う。すなわち、ここでは、インク残量検出部36がインクタンク11の高さ方向に3段設けられていことから、警告部113に3段階で残量表示を行うことができる。制御部117は、インクダンク11のインクが満杯のとき、全ての段のインク残量検出部36の電気抵抗値が閾値より小さくなっており、これに基づいて、警告部113に行くが満杯である旨を表示する。そして、インクが使用され、最上段のインク残量検出部36の電気抵抗値が変化し、閾値以下になると、警告部113に、インクが1レベル減ったことを表示する。更にインクが使用され、中段のインク残量検出部36の電気抵抗値が変化し、閾値以下になると、警告部113に、インクが更に1レベル減ったことを表示する。更にインクが使用され、最下段のインク残量検出部36の電気抵抗値が変化し、閾値以下になると、警告部113に、インク残量が残り僅かであることを表示する。
【0131】
次に、ステップS102において、制御部117は、接続供給部37内のインク4が所定量以下、すなわちインク無し状態であるか否かを判断し、インク無し状態であると判断された場合には、ステップS103において、警告部113にその旨を表示、すなわち警告表示を行い、ステップS104において、プリント動作を禁止する。
【0132】
上述した処理により、本発明を適用したインクジェットプリンタ装置1は、インクタンク11からヘッドカートリッジ2へのインク供給路である接続供給部37の側面にインク供給調整部37の内部からインク供給調整部37の外部に貫通する少なくとも1対の導電線であるインク検出部38,39を設け、インク検出部38,39間の電気抵抗値の変化を検出し多彩にインクタンク11内のインク無し状態を判断し、警告表示を行うようにしたので、インク吐出量が使用温度等の使用環境に応じて変化しても、インクタンク11の交換時期を正確に知らせることができる。
【0133】
なお、上述したインクジェットプリンタ装置1では、ヘッドカートリッジ2をプリンタ本体3に対して着脱可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッドチップ41等が本体部3に固定されている場合にも適用できる。
【0134】
また、上述したインクジェットプリンタ装置1では、ヘッドチップ41が発熱抵抗体102によりインク4を加熱する電気熱変換方式について説明したが、圧電素子により機械的にインク4を押し出す圧電素子等電気機械変換素子を用いたヘッドチップとしてもよい。
【0135】
さらに、上述したインクジェットプリンタ装置1では、ヘッドチップ41等が設けられたヘッドカートリッジ2がプリンタ本体3に対して着脱自在としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッドチップ41等がプリンタ本体3に設けられている場合にも適用できる。
【0136】
さらにまた、本発明はインクジェットプリンタ装置に限定されるものではなく、微少量の液体を吐出する他の装置に広く適用することができる。具体的に、本発明は、例えば液体中のDNA等を微少量だけ吐出したり、プリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出したりする液体吐出装置に適用してもよい。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液体タンクの外部連通孔が透湿性を有するシール部材によって閉塞されていることから、収容部内の液体が減少したときに、この減少したインク量に相当する空気を外部連通孔から収容部内に取り込むことが可能であり、且つ、この外部連通孔からの液漏れを防止することが可能である。したがって、この液体タンクの気液交換を適切に行うことが可能なことから、そのような液体タンクから適切に液体が供給されることによって、液体吐出装置が備える液体吐出ヘッドカートリッジでは、ヘッド部から液体を適切に吐出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適したプリンタ装置の構成を示す斜視図である。
【図2】上記プリンタ装置が備えるヘッドカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図3】上記プリンタ装置が備えるヘッドカートリッジの構成を示す断面図である。
【図4】ヘッドカートリッジに装着されるインクタンクの供給部における供給口が閉塞された状態を説明するための模式図である。
【図5】ヘッドカートリッジに装着されるインクタンクの供給部における供給口が開放された状態を説明するための模式図である。
【図6】ヘッドカートリッジに装着されるインクタンクの端子部を説明するための模式図である。
【図7】ヘッドカートリッジの構成を説明するための平面図である。
【図8】ヘッドカートリッジにおけるインク残量検出部の構成を説明するための平面図である。
【図9】インクタンク及びヘッドカートリッジの構成を説明するための模式図である。
【図10】ヘッドカートリッジのインク供給機構を説明するための図であり、弁が閉塞された状態を示す断面図である。
【図11】ヘッドカートリッジのインク供給機構を説明するための図であり、弁が開放された状態を示す断面図である。
【図12】ヘッドカートリッジのヘッドチップを説明するための断面図である。
【図13】ヘッドカートリッジのヘッドチップを説明するための平面図である。
【図14】ヘッドカートリッジのヘッドチップにおいて、気泡が発生した状態を説明するための断面図である。
【図15】ヘッドカートリッジのヘッドチップにおいて、発生した気泡によりインク液滴が吐出される状態を説明するための断面図である。
【図16】上記プリンタ装置の制御回路を説明するためのブロック図である。
【図17】上記プリンタ装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図18】インクタンクの要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ装置、2 ヘッドカートリッジ、3 プリンタ本体、4 インク、11 インクタンク、12 インク収容部、13 インク供給部、13a 底面、13b 供給口、13c 弁、13d コイルバネ、13e開閉ピン、14 外部連通孔、15 空気導入管、16 インク貯留部、17シール部材、17a 接着層、18 係止突部、19 係合段部、19a 斜面部、19b 平面、20 端子部、21 識別突部、22 段差部、31 カートリッジ本体、32 装着部、33 係合片、34 ラッチレバー、34a 係合孔、35 付勢部材、36 インク残量検出部、37 接続供給部、38,39 インク検出部、40 取手部、41 ヘッドチップ、42 ヘッドキャップ、43 識別凹部、51 インク溜め部、52 シール部材、53 フィルタ、54 弁機構、61 流入路、62 インク室、63 流出路、64 開口部、65 弁、66 バネ、67 負圧調整ネジ、68 弁シャフト、69 ダイアフラム、71 溝部、72 清掃ローラ、81 ヘッドカートリッジ装着部、82 ヘッドカートリッジ着脱機構、83 ヘッドキャップ開閉機構、84 給排紙機構、85 給紙口、86 排紙口、101 回路基板、101a 一主面、102 発熱抵抗体、103 フィルム、104 ノズルシート、104a ノズル、105 インク加圧室、106 インク流路部、111 プリンタ駆動部、112 ヘッド駆動部、113 警告部、114 入出力端子、115 ROM、116 RAM、117 制御部、118 情報処理装置

Claims (15)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジに液体を供給するための液体タンクにおいて、
    上記液体が収容される収容部と、
    上記収容部の下面に設けられ、上記収容部に収容された液体を上記液体吐出ヘッドカートリッジに供給する供給部と、
    上記収容部の上面に設けられ、上記収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、
    通気性及び撥水性を有し、上記外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴とする液体タンク。
  2. 上記シール部材は、上記外部連通孔と対向する主面のみ上記撥水性を有することを特徴とする請求項1記載の液体タンク。
  3. 上記外部連通孔から上記収容部の内部へと延長して設けられ、上記外部連通孔より取り込まれる外部の空気を上記収容部の内部へと導く空気導入管を備えることを特徴とする請求項1記載の液体タンク。
  4. 上記空気導入管の中途部に設けられ、当該空気導入管を通して上記収容部から逆流した液体が貯留される貯留部を備えることを特徴とする請求項3記載の液体タンク。
  5. 液体が収容された液体タンクと、
    上記液体タンクに収容された液体を吐出するヘッド部とを備え、
    上記液体タンクは、上記液体が収容される収容部と、上記収容部の下面に設けられ、上記収容部に収容された液体を上記ヘッド部に供給する供給部と、上記収容部の上面に設けられ、上記収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、通気性及び撥水性を有し、上記外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴とする液体吐出ヘッドカートリッジ。
  6. 上記シール部材は、上記外部連通孔と対向する主面のみ上記撥水性を有することを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  7. 上記液体タンクは、上記外部連通孔から上記収容部の内部へと延長して設けられ、上記外部連通孔より取り込まれる外部の空気を上記収容部の内部へと導く空気導入管を備えることを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  8. 上記液体タンクは、上記空気導入管の中途部に設けられ、当該空気導入管を通して上記収容部から逆流した液体が貯留される貯留部を備えることを特徴とする請求項7記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  9. 上記液体タンクは、着脱可能とされていることを特徴とする請求項5記載の液体吐出ヘッドカートリッジ。
  10. 液体を吐出する液体吐出ヘッドカートリッジと、
    上記液体吐出ヘッドカートリッジが取り付けられる装置本体とを備え、
    上記液体吐出ヘッドカートリッジは、上記液体が収容された液体タンクと、上記液体タンクに収容された液体を吐出するヘッド部とを有し、
    上記液体タンクは、上記液体が収容される収容部と、上記収容部の下面に設けられ、上記収容部に収容された液体を上記ヘッド部に供給する供給部と、上記収容部の上面に設けられ、上記収容部の内部を外部と連通させる外部連通孔と、通気性及び撥水性を有し、上記外部連通孔を閉塞するシール部材とを備えることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 上記シール部材は、上記外部連通孔と対向する主面のみ上記撥水性を有することを特徴とする請求項10記載の液体吐出装置。
  12. 上記液体タンクは、上記外部連通孔から上記収容部の内部へと延長して設けられ、上記外部連通孔より取り込まれる外部の空気を上記収容部の内部へと導く空気導入管を備えることを特徴とする請求項10記載の液体吐出装置。
  13. 上記液体タンクは、上記空気導入管の中途部に設けられ、当該空気導入管を通して上記収容部から逆流した液体が貯留される貯留部を備えることを特徴とする請求項12記載の液体吐出装置。
  14. 上記液体タンクは、上記液体吐出ヘッドカートリッジに対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項10記載の液体吐出装置。
  15. 上記液体吐出ヘッドカートリッジは、上記装置本体に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項10記載の液体吐出装置。
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