JP2004209484A - 半溶融金属の成形用金型 - Google Patents

半溶融金属の成形用金型 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な機構を用いることなく、簡便な構造により半溶融金属の射出スリーブ内で発生する凝固層の製品中への混入を防止する成形用金型を提供する。
【解決手段】可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置にスライドコアの開閉方向と同一方向に刻設された有底部状の凝固物トラップ溝とで構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半溶融金属の成形用金型に係り、特に、凝固物を浸入させないようにランナー部の途中でトラップするようにした半溶融金属の成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、特許第3246363号公報に記載のように、微細化剤を添加した液相線温度に対する過熱度が50℃未満のアルミニウム合金溶湯を、冷却治具を使用することなく直接保持容器内に注湯し、該合金の75 %未満の液相率を示す成形温度まで冷却しつつ30秒〜30分間保持した後、微細な球状の初晶を多数発生させることにより、簡便容易に、微細な初晶を有する半溶融金属を得て、加圧成形できることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半溶融金属が持つ潜熱量が少ないために、射出スリーブ内へ半溶融金属を供給した際に、射出スリーブ内壁面に接触した半溶融金属の表層部分は急激に冷却され、いわゆる凝固層を形成しやすい。このような凝固層が製品中に混入すると、周囲の健全な半溶融金属部分と完全に融合することができず、湯境と同様の欠陥を生じることとなる。
【0004】
このような凝固物をトラップするために、半溶融金属をキャビティ部に装填する前に射出スリーブの射出端面に、着脱自在な射出スリーブのスリーブ内径よりも小径の酸化膜トラップ部材を装着して凝固物を捕獲するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−15429号(第3頁第3欄第17行−第3頁第4欄第34行)
【0006】
ところが、特開2000−15429号に記載されている酸化膜トラップ部材は、半溶融金属を射出した後に両金型を開放してキャビティ部から成形体を取り出す際、ビスケット部と一緒に取り出されることから、半溶融金属を用いて成形体を得ようとするとショット毎に酸化膜トラップ部材をセットしなければならず、工業的な連続運転の障害になっていた。
【0007】
本発明は、上述の凝固層発生の問題点に着目し、複雑な機構を用いることなく、簡便な構造により半溶融金属の射出スリーブ内で発生する凝固層の製品中への混入を防止する半溶融金属の成形用金型を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために、本発明に係る第1の発明では、可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置にスライドコアの開閉方向と同一方向に刻設された有底部状の凝固物トラップ溝とで構成した。
【0009】
第1の発明を主体とする第2の発明では、該開口部を射出スリーブの中心部と略一致するように設けた。また、第3の発明では、可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該スライドコア上にあって該開口部より離間した上方位置と下方位置にスライドコアの開閉方向と同一方向に刻設された有底部状の凝固物トラップ溝と、該射出スリーブの先端部に段差状に刻設された拡径部を設けて該スライドコアと該拡径部間にリング状溝を構成した。
【0010】
第4の発明では、可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、可動金型の端部からスライドコアの内壁面から離間した位置に該開口部を通って該射出スリーブ方向に延在する突起部を構成した。
【0011】
第4の発明を主体とする第5の発明では、該開口部を該射出スリーブの中心から上方に位置する小径の上方円弧状溝と、該射出スリーブの中心から下方に位置する該上方円弧状溝より大径の下方円弧状溝とで構成した。
【0012】
第6の発明では、可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置に該射出スリーブと面一の内壁面を有する欠円弧開口部と、該可動金型の端部に半溶融金属の表面層に生成した凝固物をトラップし貯留するための空間部と、該空間部と該欠円弧開口部間とを結ぶ凝固物トラップ溝を挿通した。
【0013】
第6の発明を主体とする第7の発明では、該空間部から可動金型の両側端部に向かって挿通したエアーベント孔を設けた。また第8の発明では、可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置に該射出スリーブと面一の内壁面を有する欠円弧開口部と、該可動金型の端部に半溶融金属の表面層に生成した凝固物をトラップし貯留するための空間部と、該空間部と該欠円弧開口部間とを結ぶ凝固物トラップ溝と、該射出スリーブの先端部に段差状に刻設された拡径部を有し該スライドコアと該拡径部間にリング状溝を構成した。
【0014】
さらに第1および第3の発明を主体とする第9の発明では、該凝固物トラップ溝は正面から見て正方形状または矩形形状とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半溶融金属の成形用金型について、図1〜図8を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアを設けた横型締め横鋳込み方式による金型の断面図、図2は図1のA〜Aから見た正面図、図3は本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアとリング状溝とを備えた金型構造の縦断面図、図4は可動金型表面から固定金型側に延在する凝固物トラップ溝を形成する突起部を有した金型構造の縦断面図、図5は図4のB〜Bから見た正面図、図6は本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアと該トラップ溝に望むように可動金型に設けられた空間部を有する金型構造の縦断面図、図7は図6のC〜Cから見た正面図、図8は可動金型に設けられた空間部に望むようにスライドコアに設けられた凝固物トラップ溝とリング状溝とを備えた金型構造の縦断面図である。
【0016】
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施例1〜実施例5を詳細について説明する。
【0017】
【実施例1】
図1と図2を用いて実施例1を説明する。図1と図2は半溶融金属の成形用金型を示すもので、4は固定プラテン6に固定された固定金型、8は可動プラテン10に固定された可動金型、14(a、b)は固定金型4の端部で左右に開閉摺動する一対のスライドコア、20は射出装置、22は射出スリーブ、24はプランジャチップ、26はプランジャロッド、28は半溶融金属の供給口である。
【0018】
可動金型8は図示を省略したシリンダ装置の作動により固定金型4に対して前進・後退させられるようになっており、これに応じて可動金型8は、固定金型4に対して所定の型締力で合わされた型閉じ状態(図1)と固定金型4から離間した型開き状態とに位置決めされている。固定金型4と可動金型8とが型閉じした状態で、両金型4、8との間でキャビティ部30が形成される。
【0019】
固定金型4には、キヤビティ部30内に半溶融金属Mを高圧射出するための射出装置20が付設されている。この射出装置20は、図1に示すように、固定金型4の背面部(反可動金型8側)に段部状の刻設部を設け、ここに射出スリーブ22の外径より大きい凸状の係止部29が係止された状態で射出スリーブ22が固定されている。
【0020】
さらに射出スリーブ22内に摺動可能に嵌装されたプランジャチップ24と、このプランジャチップ24から延ばしたプランジャロッド26に連結させた射出シリンダ(図示略)とからなっている。
【0021】
射出装置20は、射出シリンダの作動でプランジャチップ24を後退位置から前進させることにより、半溶融金属Mの供給口28から射出スリーブ22内に供給された半溶融金属Mを前記キャビティ部30内に高圧射出するようになっている。
【0022】
一方、図2に示すように、固定金型4の両側端部36(a、b)には、スライドコア14(a、b)を開閉するためのスライドコア開閉シリンダ38(a、b)が装着されている。スライドコア開閉シリンダ38(a、b)には、前後進自在なシリンダロッド40(a、b)が設けられ、シリンダロッド40(a、b)の先端部には、スライドコア14(a、b)が射出スリーブ22の前方で左右に接離可能なように一対配設されている。
【0023】
この一対のスライドコア14(a、b)は、固定金型4の射出スリーブ22側を段差状に刻設して段差部45を設けるとともに、固定金型4と射出スリーブ22の先端部間に挟持された状態でこの段差部45上をスムースに前後移動自在に配設されている。
【0024】
図2に示すように、スライドコア14(a、b)の開閉によりスライドコア14(a、b)の接離端部34の略中央部には各半円状の開口部43(a、b)が設けられ、スライドコア14(a、b)が閉じた状態下では、円形状の開口部43を形成するようになっている。
【0025】
図1に示すようにスライドコア14(a、b)の厚みは、スライドコア14(a、b)の上半分の厚み(t1)が、下半分の厚み(t2)より薄く(t1<t2)なっており、両者の厚みは異なっている。このようにスライドコア14(a、b)の上半分の厚み(t1)を薄くする目的は、射出スリーブ22に供給された半溶融金属Mをプランジャチップ24の前進によりランナー部32を介してキャビティ部30にスムースに装填するための通路を確保するためである。さらに、下半分の厚み(t2)を厚くする目的は、半円形状の開口部43(a、b)から離間したスライドコア14(a、b)上の下部位置に略矩形状の有底部を有した凝固物トラップ溝44を設けるためである。
【0026】
符号46はキャビティ部30に半溶融金属Mを装填した場合、キャビティ部30内に滞留している空気を排出するためのエアーベント溝を示し、48はオーバーフロー部である。
【0027】
上記したスライドコア14を有した両金型4、8を用いて半溶融金属Mの成形を行う場合、まず、スライドコア開閉シリンダ38(a、b)に圧油を供給し、スライドコア14(a、b)を閉止しておく。次いで、可動金型8を図示を略すシリンダ装置の作動により固定金型4に対して前進させ、固定金型4に可動金型8を合わせた後、供給口28から射出スリーブ22内に予め加熱されている半溶融金属Mをキャビティ部30に装充し高圧を負荷することで製品を成して成形体を得るものである。
【0028】
すなわち、半溶融金属Mは液相線温度に対する過熱度が50℃未満の、微細化剤を添加したアルミニウム合金溶湯を、冷却治具を使用することなく直接保持容器内に注湯し、該合金の75%未満の液相率を示す成形温度まで冷却しつつ30秒〜30分間保持し、微細な球状の初晶を多数発生させものである。
【0029】
截頭円錐形状を有した半溶融金属Mが保持容器から細径をランナー部32側(太径をプランジャチップ24側)に向けて供給され、図1に示すように断面が円形形状をした射出スリープ22の内壁面に接するように横向き状態になる。射出スリープ22に供給された半溶融金属Mの温度は、温度の低い射出スリープ22の内壁面に接触した部分の半溶融金属Mは急冷されて温度が下がり、半溶融金属Mの表面に凝固層が生成する。
【0030】
次いでプランジャチップ24を前進させると、半溶融金属Mは射出スリープ22の内径より小径のスライドコア14の開口部43を通る際に、流通抵抗が生じることとなる。このため、半溶融金属Mの中心部近傍に位置する半溶融金属Mは開口部43をスムースに流通するが、該中心部より離れた外周部近傍に位置する半溶融金属Mは、流通抵抗により流通ができず停滞気味となる。
【0031】
このため、半溶融金属Mの表面に生成した凝固層は射出スリーブ22とスライドコア14(a、b)とが当接する個所がデッドスペースとなることから、当該デッドスペースに凝固層がトラップされる。さらに、スライドコア14の射出スリーブ22側に設けられた凝固物トラップ溝44では一旦当該デッドスペースでトラップされた凝固層が再度半溶融金属Mの主流部に合流しないようにするため、一層多くの凝固層が確実に捕獲できる。このようにスライドコア14の開口部43を通過した凝固層を含まない半溶融金属Mは、ランナー部32を通ってキャビティ部30に装填される。
【0032】
半溶融金属Mがキャビティ部30に装填される際に、最初に装填される半溶融金属Mの先端部(図1のキャビティ部30の上端部)はキャビティ部30の内部に滞留する残留空気をエアーベント溝46を通って外部に放出される。引続きプランジャチップ24の前進によりキャビティ部30に高圧負荷充填された半溶融金属Mの一部は、半溶融金属Mに同伴した酸化物やランナー部32やキャビティ部30内で生成した凝固層などの不純物はオーバーフロー部48に到達し、ここでトラップされる。
【0033】
この後、両金型4、8を冷却して半凝固金属Mを急冷固化する。次いで、可動金型8を後退させ固定金型4から離した後、スライドコア14(a、b)を両開きする。引続き可動金型8に張り付いたままの成形体を可動金型4から脱型する。この型開き完了により、押出機構(図示を省略)の押出板が前進して押出しピンが成形体を可動金型8から押出し、成形体搬出装置(図示略)で把持して型外へ搬出される。
【0034】
その後、固定金型4と可動金型8との間に図示を省略した離型剤塗布装置と、エアー噴射ノズルとの一体装置が進入し、離型剤の塗布、エアーブローが順に行われて次の鋳造準備が完了する。
【0035】
【実施例2】
図3を用いて実施例2を説明する。図3については、全体構成はすでに図1と図2を用いて実施例1を説明しているため、異なる部分のみを説明する。
【0036】
図1および図2と比較して異なる部分は、図3では射出スリーブ22の先端部にリング状溝50を新たに設けるとともに、スライドコア14(a、b)の射出スリープ22側上部と下部に凝固物トラップ溝52(a、b)を設けたものである。
【0037】
まず、リング状溝50について説明する。リング状溝50は、射出スリーブ22の先端部に円形形状を有した射出スリーブ22の内径より大きい段差状の円形拡径部を有している。一方、射出スリーブ22の先端部に当接しつつ開閉自在なスライドコア14(a、b)との間でリング状の溝部を構成している。
【0038】
このリング状溝50の空間体積は、半溶融金属Mの鋳込み体積で除した値を2%〜20%にすることが望ましい。リング状溝50の空間体積が20%より大きいほど凝固層のトラップの効果も大きいが、鋳込み体積に対する割合が大きすぎると製品歩留まりが鋳込み体積の50%以下になる可能性が高いので生産効率上望ましくない。逆に2%より小さいと十分な量の凝固層がトラップできなくなる。
【0039】
一方、開口部43から離間したスライドコア14(a、b)上の上部位置と下部位置に平行に刻設された略矩形状の有底部の凝固物トラップ溝44が設けてある。この凝固物トラップ溝52(a、b)は、半溶融金属Mを射出スリーブ22に供給した際、射出スリーブ22の底部と接する半溶融金属Mの表層部に凝固層ができるため、この凝固層を確実にトラップするためにもスライドコア14の下部側に位置する凝固物トラップ溝52bの深さを、上部側に位置する凝固物トラップ溝52aの深さより深くするとよい。
【0040】
これらリング状溝50と凝固物トラップ溝52(a、b)でトラップされるものは、凝固層と酸化膜の不純物である。この不純物のうち、射出スリーブ22の底部と接して半溶融金属Mの表層部に生成する凝固層量が、保持容器(図示略)から射出スリーブ22に供給する際に大気に触れて生成する酸化膜量より圧倒的に多く、むしろ酸化膜量は遥かに少ない。
【0041】
【実施例3】
図4と図5を用いて実施例3を説明する。実施例3については、すでに全体構成を実施例1を用いて図1と図2を用いて説明しているため、異なる部分のみを説明する。
【0042】
実施例3が実施例1と比較して異なる部分は、可動金型8の表面から固定金型4側に延在する凝固物トラップ溝56を形成する突起部54と、スライドコア14(a、b)の接離端部34に開口する小径の上方円弧状溝58と大径の下方円弧状溝60で構成される開口部57が設けられている。
【0043】
すなわち射出スリーブ22の中心から上方に位置する上方円弧状溝58と、この中心から下方に位置する下方円弧状溝60とを有する。上方円弧状溝58の直径は、下方円弧状溝60の直径よりも小径に設定されている。
【0044】
一方、可動金型8にはこの可動金型8の表面部から開口部57を貫通して固定金型4側に延在する突起部54が配設されている。この突起部54は図5に示すように上側が凹状になった下方円弧状溝60と同心状の半円弧形状を呈し、下方円弧状溝60の内周端部から離間して上方に配設するとともに、突起部54の先端部は射出スリーブ22の先端部よりプランジャチップ24側に位置するように延在している。
【0045】
そして、有底部状の下方円弧状溝60の内周端部と突起部54間で凝固物トラップ溝56を構成している。この凝固物トラップ溝56は、半溶融金属Mを射出スリーブ22に供給した際、射出スリーブ22の底部と接する半溶融金属Mの表層部に凝固層ができるため、この凝固層を多量にかつ確実にトラップするためにも突起部54を延在させて凝固物トラップ溝52bの深さを深くしたのものである。
【0046】
【実施例4】
図6と図7を用いて実施例4を説明する。実施例4につては、すでに全体構成を図1と図2を用いて実施例1で説明しているため、異なる部分のみを説明する。
【0047】
実施例4の特徴は、スライドコア14(a、b)の開閉により接離する端部34の略中央部には半円状の開口部67(a、b)が設けられ、スライドコア14(a、b)が閉じた状態下では、円形状の開口部67を形成するようになっている。
【0048】
さらに該半円状の開口部67(a、b)より離間した下方位置に、欠円弧開口部69(a、b)を構成している。この欠円弧開口部69(a、b)は、上方部が水平状の直線部を形成し、下方部が欠円弧状を有する。
【0049】
次に欠円弧開口部69(a、b)について詳述する。欠円弧開口部69(a、b)は、スライドコア14(a、b)を射出スリーブ22の先端部に当接しながら摺動閉止した際に円形状を呈する射出スリーブ22の下部内壁面と半円弧状の開口部67(a、b)を有するリング状溝66の下部内壁面とが面一をなす内壁面を構成している。
【0050】
符号70は空間部であり、可動金型8に刻設して設けられた正面から見て正方形または矩形形状をなし一定深さの空間部70を構成している。この空間部70は欠円弧開口部69(a、b)から凝固物トラップ溝68を介して空間部70に連通された構成をなしている。
【0051】
このため半溶融金属Mを射出スリーブ22に供給した際、プランジャチップ24の前進に伴って半溶融金属Mをキャビティ部30に装填するが、このとき射出スリーブ22の底部と接する半溶融金属Mの表層部にできた凝固層は、欠円弧開口部69(a、b)から空間部70間に配設された凝固物トラップ溝68を介して空間部70に流入し、多量にかつ確実にトラップされるようになっている。
【0052】
符号72はエアーベント孔であり、空間部70から可動金型8の両側端部36(a、b)を挿通するエアーベント用の孔である。射出スリーブ22の底部(内壁面)と接して半溶融金属Mの表面が冷却されて凝固層が生成する。凝固層を除く大部分は開口部67からランナー部32を介してキャビティ部30に装填されるが、この凝固層は欠円弧開口部69から凝固物トラップ溝68を通って空間部70に貯留される。この時、空間部70の内部に滞留する空気は、凝固層の浸入に伴って可動金型8の外部に排出される。
【0053】
【実施例5】
図8を用いて実施例5を説明する。図8の金型構造の主要部はすでに図1と図2で説明しているため、異なる部分のみについて説明する。
【0054】
先に実施例5を構造的に類似している図6と比較すると、大きく異なる部分は、射出スリーブ22の先端部にリング状溝80を新たに設けたものである。
【0055】
まず、リング状溝80について説明する。リング状溝80は、射出スリーブ22の先端部に円形形状を有する射出スリーブ22の内径より大きい段差状の拡径部を有している。一方、射出スリーブ22の先端部に当接しつつ開閉自在なスライドコア14(a、b)との間できたリング状の溝部を構成している。
【0056】
さらに該半円状の開口部83より離間した下方位置に、欠円弧開口部86を構成している。この欠円弧開口部86は、上方部が水平状の直線部を形成し、下方部が欠円弧状を有する。
【0057】
したがって、欠円弧開口部86を有するスライドコア14(a、b)を射出スリーブ22の先端部に当接しながら摺動閉止した際に、スライドコア14(a、b)に設けられた欠円弧開口部86がリング状溝80を望むように開口するとともに、欠円弧開口部86底部の円弧状の内壁面と射出スリーブ22の内壁面とが略面一をなすように構成している。
【0058】
一方、可動金型8に刻設して設けられた正面形状が正方形または矩形の形状をなし一定深さの空間部84を構成している。半溶融金属Mを射出スリーブ22に供給した際、プランジャチップ24の前進に伴って半溶融金属Mをキャビティ部30に装填するが、このとき射出スリーブ22の底部と接する半溶融金属Mの表層部にできた凝固層は、欠円弧開口部86から空間部84間に配設された凝固物トラップ溝82を介して空間部84に流入し、多量にかつ確実にトラップされるようになっている。
【0059】
これらリング状溝80と空間部84間でトラップされるものは、凝固層と酸化膜の不純物である。この不純物のうち、射出スリーブ22の底部と接して半溶融金属Mの表層部に生成する凝固層の量が、保持容器(図示略)から射出スリーブ22に供給する際に大気に触れて生成する酸化膜量より圧倒的に多く、むしろ酸化膜の量は一般的には少量である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明では、射出スリーブ内で発生する半溶融金属表層部の凝固層が製品キャビティへ混入することを防止し、微細かつ均一な組織を有する優れた成形体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアを設けた横型締め横鋳込み
方式による金型の断面図である。
【図2】図1のA〜Aから見た正面図である。
【図3】本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアとリング状溝とを備えた金
型構造の縦断面図である。
【図4】可動金型表面から固定金型側に延在する凝固物トラップ溝を形成する突起部を有した金型構造の縦断面である。
【図5】図4のB〜Bから見た正面である。
【図6】本発明に係る凝固物トラップ溝を有するスライドコアと該トラップ溝に望むように可動金型に設けられた空間部を有する金型構造の縦断面である。
【図7】図6のC〜Cから見た正面図である。
【図8】可動金型に設けられた空間部に望むようにスライドコアに設けられた凝固物トラップ溝とリング状溝とを備えた金型構造の縦断面図である。
【符号の説明】
4 固定金型
6 固定プラテン
8 可動金型
10 可動プラテン
14(a、b) スライドコア
20 射出装置
22 射出スリーブ
24 プランジャチップ
26 プランジャロッド
28 半溶融金属の供給口
29 係止部
30 キャビティ部
32 ランナー部
34 スライドコアの接離端部
36(a、b) 固定金型の両側端部
38(a、b) スライドコア開閉シリンダ
40(a、b) シリンダロッド
43 スライドコアの開口部
43(a、b) 半円形状開口部
44 凝固物トラップ溝
45 段差部
46 エアーベント溝
48 オーバーフロー部
50 リング溝
52(a、b) 凝固物トラップ溝
54 突起部
56 凝固物トラップ溝
57 スライドコアの開口部
58 上方円弧状溝
60 下方円弧状溝
67(a、b) 開口部
68 凝固物トラップ溝
69(a、b) 欠円弧開口部
70 空間部
72 エアーベント孔
80 リング状溝
82 凝固物トラップ溝
83 開口部
84 空間部
86 欠円弧開口部

Claims (9)

  1. 可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置にスライドコアの開閉方向と同一方向に刻設された有底部状の凝固物トラップ溝とで構成したことを特徴とする半溶融金属の成形用金型。
  2. 該開口部を射出スリーブの中心部と略一致するように設けたことを特徴とする請求項1記載の半溶融金属の成形用金型。
  3. 可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該スライドコア上にあって該開口部より離間した上方位置と下方位置にスライドコアの開閉方向と同一方向に刻設された有底部状の凝固物トラップ溝と、該射出スリーブの先端部に段差状に刻設された拡径部を設けて該スライドコアと該拡径部間にリング状溝を構成したことを特徴とする半溶融金属の成形用金型。
  4. 可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、可動金型の端部からスライドコアの内壁面から離間した位置に該開口部を通って該射出スリーブ方向に延在する突起部を構成したことを特徴とする半溶融金属の成形用金型。
  5. 該開口部を該射出スリーブの中心から上方に位置する小径の上方円弧状溝と、該射出スリーブの中心から下方に位置する該上方円弧状溝より大径の下方円弧状溝とで構成したことを特徴とする請求項4記載の半溶融金属の成形用金型。
  6. 可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置に該射出スリーブと面一の内壁面を有する欠円弧開口部と、該可動金型の端部に半溶融金属の表面層に生成した凝固物をトラップし貯留するための空間部と、該空間部と該欠円弧開口部間とを結ぶ凝固物トラップ溝を挿通したことを特徴とする半溶融金属の成形用金型。
  7. 該空間部から可動金型の両側端部に向かって挿通したエアーベント孔を設けたことを特徴とする請求項6記載の半溶融金属の成形用金型。
  8. 可動金型と固定金型間で形成されるキャビティ部と、半溶融金属を該キャビティ部に射出装填する射出スリーブと、該キャビティ部と該射出スリーブ間に設けられて水平に開閉する一対のスライドコアと、該スライドコアの当接部に該射出スリーブの内径より小径で半溶融金属を該キャビティ部に向けて流通する開口部と、該開口部より離間した下方位置に該射出スリーブと面一の内壁面を有する欠円弧開口部と、該可動金型の端部に半溶融金属の表面層に生成した凝固物をトラップし貯留するための空間部と、該空間部と該欠円弧開口部間とを結ぶ凝固物トラップ溝と、該射出スリーブの先端部に段差状に刻設された拡径部を有し該スライドコアと該拡径部間にリング状溝を構成したことを特徴とする半溶融金属の成形用金型。
  9. 該凝固物トラップ溝は正面から見て正方形状または矩形形状としたことを特徴とする請求項1記載と請求項3記載の半溶融金属の成形用金型。
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