JP2004209376A - 有機物処理装置 - Google Patents

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Hidefumi Nomura
英史 野村
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Abstract

【課題】蓋体の開放にワイヤを用いても、部品コストや取り付け作業時間が増大することなく対応できる有機物処理装置を提供する。
【解決手段】蓋体の開放をアウターチューブ37cに挿通されたワイヤ37dを介して足で操作するように構成された足用操作部材を備えると共に、ワイヤ37dのアウターチューブ37cの端部37jを単一の固定部材(ストッパー37m)を用いて固定した。具体例としては、固定部材(ストッパー37m)に、アウターチューブ37cの端部外周に形成された溝37kが嵌め込まれる切り込み37nを形成すると共に、その切り残し部分を折り曲げて押さえ片37pを形成し、切り込み37nにアウターチューブ37cの端部37j側を嵌め込んだ後に、押さえ片37pを切り込み37n側に折り曲げてアウターチューブ37cの端部37jを抜け止め固定した。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、生ごみ等の有機物を処理する有機物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の有機物処理装置においては、生ごみ等の有機物を処理する処理槽への投入口に開閉可能な蓋体が備えられており、この蓋体を手で直接開けるか、又は開放する方向に付勢された蓋体を閉鎖状態にロックするロック手段等を設けて、押ボタン等を押すことによりロック状態を解除することで、蓋体を開けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−198550号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、生ごみを処理槽に投入するとき、生ごみ等で両手が塞がっていると、少なくとも片手に持っているものをどこかに置くなどして、空いた方の手で、蓋体を開ける必要があった。なお、上記特許文献1には、両手が塞がっていても腕や体でロック手段の押ボタンを押込み操作してロック解除することによって蓋体を開くことができる旨の記載があるが、このような操作方法は、商品を購入した使用者に違和感を与えると共に、決して使い勝手の良いものではない。
【0005】
そこで、本願出願人は、上記蓋体の開放をアウターチューブに挿通されたワイヤを介して足で操作するように構成された足用操作部材を備えたものを既に提案している(特願2002−341193号)。
【0006】
ところで、上記構成の場合、ワイヤのアウターチューブの端部を固定する必要があるが、取り付けを容易にすると共にしっかりと固定するためには、アウターチューブの端部を嵌め込むように取り付けるための部品と抜け止め用の部品等の複数部品が必要となり、部品コストや取り付け作業時間が増大する課題が生じる。また、ワイヤを用いる場合、取り付け時等に個々の装置毎にワイヤの長さの微調整が必要となるが、そのための部品も別途必要となるので、さらに、部品コストや取り付け作業時間が増大する課題が生じる。
【0007】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、蓋体の開放にワイヤを用いても、部品コストや取り付け作業時間が増大することなく対応できる有機物処理装置を提供することを目的とするのものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本願発明は、生ごみ等の有機物を処理する処理槽への投入口に開閉可能な蓋体を備えた有機物処理装置において、前記蓋体の開放をアウターチューブに挿通されたワイヤを介して足で操作するように構成された足用操作部材を備えると共に、前記ワイヤのアウターチューブの端部を単一の固定部材を用いて固定したことを特徴とするものである。
【0009】
具体例としては、前記固定部材に、アウターチューブの端部外周に形成された溝が嵌め込まれる切り込みを形成すると共に、その切り残し部分を折り曲げて押さえ片を形成し、前記切り込みにアウターチューブの端部を嵌め込んだ後に、前記押さえ片を切り込み側に折り曲げてアウターチューブの端部を抜け止め固定したことを特徴とするものである。
【0010】
また、操作後の足用操作部材を元の状態に戻す方向に付勢するスプリングを備え、このスプリングの固定端の取付部を前記アウターチューブの固定部材に設けたことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記固定部材に、前記ワイヤの長さを調整する調整部を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
具体例しては、前記ワイヤの長さ調整部として、前記固定部材をネジ止め固定するための孔を長孔で構成したことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記蓋体の開放を手で操作するように構成された手用操作部材を備え、この手用操作部材に前記足用操作部材が前記ワイヤを介して連結されて成ることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1〜図20は本願発明の一実施形態の構成及び作用を示す図であり、この有機物処理装置は、微生物分解処理方式によるもので、微生物の担体(おが屑などの木質細片等)を収納して、生ごみ等の有機物が投入される上面開口の処理槽1が外装ケース2内に収容されて構成されている。
【0016】
上記処理槽1は、図20に示すように、前後方向から見て下部側が後述の攪拌翼の回転軌跡に合わせた円弧状を成す断面略U字状に形成されている。
【0017】
また、外装ケース2は、処理槽1の上面開口縁を覆う上ケース3と、処理槽1等が載置される下ケース4と、これら上下ケース3,4間の前面側にあって後述するストッカーが取り付けられる前ケース5、背面側を覆う後ケース6及び側面側から前面側の一部を覆うステンレス等の外装板金パネル7などから成っている。
【0018】
上ケース3の上面は、処理槽1の上面開口に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投入するための投入口8が形成され、この投入口8には、上ケース3後部側に設けられた支軸9aを中心に回動し、リッドスプリング9bにより開放する方向に付勢された蓋体9が設けられている。そして、上ケース3の前面側中央部には、手で押すことによって蓋体9を開けるためのハンドルレバー10が設けられている。このハンドルレバー10の前面上端に形成された凹部10aに蓋体9の前端に形成された爪部9cが引っ掛かることにより、蓋体9は閉鎖状態にロックされ、ハンドルレバー10を押して前記凹部10aと爪部9cの引っ掛かりを解除することにより、リッドスプリング9bの付勢力で開放するようになっている。
【0019】
上記ハンドルレバー部分の拡大図を図4に示して具体的に説明すると、ハンドルレバー10は上ケース3の前端下部に設けられた支軸10bを中心に回動するようになっているが、通常は、後部に設けられたハンドルスプリング10cにより、ハンドルレバー10の後端側が上ケース3側に形成された凸部3aに当たった状態に付勢されている。
【0020】
また、蓋体9は、前述したように上ケース3後部側に設けられた支軸9aを中心に回動し、リッドスプリング9bにより開放する方向に付勢されているが、蓋体9の前端に形成された爪部9cがハンドルレバー10の前面上端に形成された凹部10aに図4に示すように引っ掛かることにより、閉じた状態にロックされるようになっている。
【0021】
従って、ハンドルレバー10の前面上部側を手で押すことにより、ハンドルレバー10が支軸10bを中心に図4の時計廻り方向に回動し、ハンドルレバー10の凹部10aと蓋体9の爪部9cの引っ掛かりが解除されることにより、図3に示すように、蓋体9がリッドスプリング9bの付勢力によって開放されるようになっている。
【0022】
また、上ケース3の両側部には、装置本体持ち運び用の取手部11が形成されている。
【0023】
一方、処理槽1内には、前後壁間に、複数の攪拌翼12が立設された攪拌軸13が正逆回転自在に設けられている。この攪拌軸13は、両端側が処理槽1の前後壁に形成された軸受部14,14によって支持されると共に、後壁側の軸端が背面側に設けられたギアやプーリ等から成る減速駆動機構15を介して、正逆回転駆動する攪拌用モータ16に連結され、攪拌用モータ16の回転が減速されて伝達されることにより、正逆回転駆動されるようになっている。
【0024】
また、上記減速駆動機構15の上方には、マイクロコンピュータから成る制御部等が搭載された制御基板17が取り付けられており、この制御基板17に搭載された制御部により本装置の各部が制御される。また、この制御基板17の上方の上ケース3には、脱臭のオン/オフ操作や状態表示等を行う操作表示部18が設けられている。蓋体9には、図1に示すように、蓋体9が閉鎖状態で各状態表示が見えるように、各状態表示ランプに対応する位置に孔が形成されて各状態表示ランプの内容表示(図示せず)がなされており、これにより表示パネル19が構成されている。
【0025】
また、処理槽1の側面から底面側等には、図20に示すようにヒータ芯線20aがアルミ箔(図示せず)で覆われて成る面状ヒータ20が貼り付けられており、上記制御部により、面状ヒータ20に内装されたサーミスタを用いて、処理槽1内を微生物の活性化に適する温度範囲内(約40℃〜60℃)に維持するように制御される。
【0026】
また、処理槽1の底部外面には、円弧状の最下部で後壁近くに、槽壁を介して非接触で処理槽1内の含水率が検出可能な光学式や熱容量式等の含水率センサ21が取り付けられており、この含水率センサ21を用いて定期的に検出される処理槽1内の含水率に基づき、運転モードの制御や処理槽1内の状態表示等が行われるようになっている。
【0027】
一方、図16〜図20に示すように、上記処理槽1の後壁上部には、一側に脱臭運転時に処理槽1内の排気を排出する脱臭排気排出口22が形成され、他側には通常運転時に処理槽1内の排気を排出する通常排気排出口23が形成されている。通常排気排出口23には、掃除等のメンテナンスを容易に行えるように取り外し自在に装着されるフィルタ24のみが備えられているが、脱臭排気排出口22には、同じく掃除等のメンテナンスを容易に行えるように取り外し自在に装着されるフィルタ25と共に、このフィルタ25が取り外された状態で脱臭運転が行われても微粉の浸入を防ぐために、取り外し不可に固定されるフィルタ26が備えられている。
【0028】
上記通常排気排出口23には、下方に延びる通常用排気ダクト27が連結され、この排気ダクト27は通常用排気ファン28を介して下ケース4の背面側と下面側に開口する排気口29に連通している。
【0029】
一方、脱臭排気排出口22には、下方に延びる脱臭用排気ダクト30が連結され、この排気ダクト30の下端側は処理槽1の下方に配置された脱臭ユニット31と脱臭用排気ファン32を介して前記排気口29に連通している。すなわち、1つの排気口29が通常排気用及び脱臭排気用として共用化されている。
【0030】
上記脱臭ユニット31は、上流側に管状ヒータ(シーズヒータ)31aが配置され、その下流側にセラミックでハニカム構造に形成された触媒31bが配置され、それらが耐熱,耐食性を有するステンレス等の金属筒状体31c内に収納され、さらに断熱材31dで覆われている。これにより、流入する排気がヒータ31aによって加熱され、この加熱された排気が触媒31bを通ることにより触媒31bが加熱されて、排気に含まれる臭気成分の酸化分解反応が促進されるようになっている。
【0031】
また、上記脱臭用排気ファン32は、排気経路を構成するファンケース32a内に収納されているが、この脱臭用排気ファン32を駆動するモータ32bは排気経路外に配置されている。
【0032】
また、図20に示すように、下ケース4の底面側には、外気を取り入れる吸気孔33が形成されており、この吸気孔33から取り入れられた外気は、脱臭ユニット31や脱臭用排気ファン32のモータ32bの熱を奪いながら脱臭用排気ファン32の外気吸込口32c(図18に図示)から吸い込まれ、脱臭ユニット31を介して加熱された高温排気を希釈して、温度の低下した排気が排気口29から外部に排出されるようになっている。
【0033】
一方、図2,図3に示すように、処理槽1の底部から前壁下部にわたって、担体等の全量交換時用の底部排出口34がシャッター35により開閉可能に形成されている。上記底部排出口34の下側には、前部下方に向けて傾斜する取り出し用ガイド36が取り付けられ、シャッター35を取り外すことにより、ガイド36を経て外装ケース2の前側に交換時期に達した担体等を取り出すことができるようになっている。なお、上記取り出し用ガイド36には、延長部品36aが下面側からのネジ止めによって取り付けられるようになっている。また、上記シャッター35は、ネジ止めによって底部排出口34を密閉した状態に固定されるようになっている。
【0034】
また、上記取り出し用ガイド36の下側には、前述したハンドルレバー10とワイヤーで連結されて、足で踏むことにより前記蓋体9を開放するためのフットレバー37が備えられている。
【0035】
図5〜図15を用いて具体的に説明すると、フットレバー37は足で踏まれると、処理槽1の前部下側に設けられた支軸37aを中心として回動し、支軸37aの一端側にはフットレバー37と共に回動するアーム37bが取り付けられている。このアーム37bの前端側は、前述したハンドルレバー10の後端側とアウターチューブ37cに挿通されたワイヤ37dによって連結されている。このワイヤ37dのアーム37b側端部には抜止球37eが設けられており、この抜止球37eがアーム37b前端に引っ掛けられているので、フットレバー37の回動に伴ってアーム37bが下方に回動すると、ワイヤー37dも下方に引っ張られる。ワイヤ37dのハンドルレバー10側端部にも抜止球37fが設けられており、この抜止球37fはハンドルレバー10の後端側に引っ掛けられているので、フットレバー37を踏むと、アーム37bに取り付けられたワイヤ37dがハンドルレバー10の後端側を下方に引っ張り、ハンドルレバー10は手で押された時と同様に支軸10bを中心に回動する。従って、ハンドルレバー10の凹部10aと蓋体9の爪部9cとの引っ掛かりが解除されるので、蓋体9がリッドスプリング9bの付勢力によって開放される。上記アーム37bは、フットスプリング37gによって常に上方に引っ張られているので、フットレバー37から足を離すと、フットレバー37は元の位置に戻る。
【0036】
上記ワイヤ37dが挿通されたアウターチューブ37cの両端部には、キャップ状のアウターホルダー37jが取り付けられており、このアウターホルダー37jの外周には環状溝37kが形成されている。ハンドルレバー10側のアウターホルダー37jは、ハンドルベース10dに固定されており、フットレバー37側のアウターホルダー37jは、本願発明に係る固定部材としてのストッパー37mに固定されている。
【0037】
本実施形態においては、図10〜図13に示すように、上記ストッパー37mに、アウターチューブ37cの端部に取り付けられたアウターホルダー37j外周の環状溝37kが嵌め込まれる切り込み37nを形成すると共に、その切り残し部分を折り曲げて押さえ片37pを形成し、図10,図11に示すように切り込み37nにアウターホルダー37jの環状溝37kを嵌め込んだ後に、図12,図13に示すように、押さえ片37pを切り込み37n側に折り曲げてアウターチューブ37cの端部(アウターホルダー37j)を抜け止め固定するようにしている。
【0038】
このように構成することにより、ストッパー37mだけの1部品で、ワイヤ37dのアウターチューブ37cの端部を固定することができるので、蓋体9の開放にワイヤ37dを用いても、部品コストや取り付け作業時間が増大することなく対応できる。さらに、押さえ片37pを折り曲げるだけの簡単な作業で、アウターチューブ37cの端部を容易に抜け止め固定できる。
【0039】
また、このストッパー37mには、上記フットレバー37のアーム37bに取り付けられたフットスプリング37gの固定端が取り付けられる取付孔37qが形成されている。このようにフットスプリング37gは、フットレバー37のアーム37bとストッパー37mに取り付けられているので、図8に示すようにフットレバー37を常に上方に引っ張っている。図9は、フットレバー37が踏まれた状態を示している。
【0040】
このように、アウターチューブ37cの端部を固定するストッパー37mを有効利用してフットスプリング37gの固定端を取り付けることにより、部品を増やさずにフットスプリング37gの固定端を取り付けることができる。
【0041】
また、上記ストッパー37mは、本体側への取付面に形成された縦長孔37rにネジ38sを通して本体側に固定されるようになっている。このストッパー37mには、上述したようにアウターチューブ37cの端部に取り付けられたアウターホルダー37jが固定されているので、ストッパー37mの取付時に、上記縦長孔37rの範囲内で上下に移動調整して取り付けることによって、アウターチューブ37cの端部を固定するためのストッパー37mを有効利用して、部品コストや取り付け作業時間が増大することなくワイヤー37dの長さの微調整を行うことができる。前述した図10〜図13等は中間位置に取り付けた場合であるが、図14は上位置に取り付けた状態を示し、図15は下位置に取り付けた状態を示している。このように、アウターチューブ37cの端部固定用のストッパー37mの本体取付位置が変えられるので、結果的にワイヤ37dの長さの微調整が容易にできることになる。
【0042】
ところで、フットレバー37を踏んで蓋体9を開けるとき、フットレバー37に乗ってしまうと、装置本体が傾いて不安定になり、危険である。特に、この種の装置は、戸外にブロック等を置いて、その上に設置されることが多く、フットレバー37に乗ってしまうと、片足が浮いてしまい、かつ本体が傾くので体も不安定になり、かなり危険である。
【0043】
そこで、本実施形態では、図5に示すように、フットレバー37の操作面37hを垂直方向に対して35゜以下の斜面となるように形成して、足で踏んでもフットレバー37に乗れない形状に形成している。すなわち、足で踏んでフットレバー37に乗ろうとしても、フットレバー37に乗ることができずフットレバー37を押すようになる。
【0044】
また、上記のようなフットレバー37を設けると、担体の全量交換時に、処理槽1の前面下部の底部排出口34より担体を排出するときに、担体がフットレバー37に載って上面の隙間から奥に入ると、取り出すための掃除がしづらくなる。また、靴に付着した泥などがフットレバー37を踏む度にフットレバー37に載って奥に入ると、同様に取り出すための掃除がしづらくなる。また、前述した取り出し用ガイド36に取り付ける延長部品36aは、フットレバー37を組み付けた後に取り付ける方がフットレバー37の取り付けが容易になるが、フットレバー37を先に取り付けると、取り出し用ガイド36に延長部品36aを取り付ける際に下面側からのネジ止めができなくなる。
【0045】
そこで、本実施形態においては、フットレバー37に、取り出し用ガイド36に延長部品36aをネジ36bでネジ止めする位置にも対応するように、上面と下面間を連通する孔37iを形成している。
【0046】
一方、処理槽1の前壁上部には、処理物をオーバーフローにより排出する上部排出口38が形成されている。この上部排出口38は前ケース5の前面側上部に露出している。
【0047】
前ケース5の前面側凹部には、上部側に前記上部排出口38に連通する流入口39aが形成されたストッカー39が着脱自在に取り付けられるようになっている。このストッカー39は、透明又は半透明樹脂で形成されており、内部に溜まった処理物が外から見えるように構成されている。
【0048】
さて、以上の構成において、本装置の使用開始時には、予め一定量の微生物担体を処理槽1内に投入しておく。そして、生ごみを処理するときは、蓋体9を開けて投入口8から処理槽1内に生ごみを投入して蓋体9を閉じる。蓋体9を閉じると、これを図示しない検出手段が検出し、その出力に基づいて制御基板17上に実装された制御部が攪拌用モータ16、面状ヒータ20及び通常用排気ファン28等への通電制御を開始する。
【0049】
攪拌用モータ16への通電制御により、攪拌翼12が立設された攪拌軸13が間欠的に(例えば30分周期で1分間ずつ2分間)正逆回転して担体と有機物とを攪拌混合すると共に、面状ヒータ20への通電制御により処理槽1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲に維持して、担体に培養される微生物により有機物を二酸化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0050】
また、通常用排気ファン28への通電制御により、処理槽1内の湿った空気を排気口29より外部へ排出し、処理槽1内が高湿度状態となるのを防止すると共に、処理槽1内の空気が外部に排出されるのに伴い、下ケース3の底部に形成した吸気孔33等から外装ケース2内に新鮮な外気を取り入れ、処理槽1内に微生物の活性化に必要な酸素を供給する。
【0051】
一方、通常排気により排出される排気の臭いが気になるときには、操作表示部18に設けられた脱臭ボタンをオンにする。脱臭ボタンがオンになると、制御部により、通常用排気ファン28への通電が停止されると共に、脱臭ユニット31の管状ヒータ31a及び脱臭用排気ファン32への通電が開始されることにより、処理槽1からの排気が脱臭ユニット31への脱臭用排気ダクト27に流れるようになる。これにより、外部に悪臭が排出されるのを防ぐことができる。
【0052】
すなわち、脱臭運転時の排気は、脱臭用排気ファン32が駆動されることにより、図16〜図20に矢印aで示すように、処理槽1内から脱臭排気排出口22のフィルタ25,26を通して、脱臭用排気ダクト30を通過した後、脱臭ユニット31内を通り、脱臭用排気ファン32を介して排気口29から外部に排出される。このときの排気は、脱臭ユニット31内にて、管状ヒータ31aで高温(200℃以上)に熱せられ、触媒31bにて酸化反応し、脱臭される。
【0053】
また、通常運転時の排気は、通常用排気ファン28が駆動されることにより、矢印bで示すように、処理槽1内から通常排気排出口23のフィルタ24を通して、通常用排気ダクト27を通過し、通常用排気ファン28を介して排気口29から外部に排出される。
【0054】
このように、いずれか一方の排気経路からの排気を共用化された1つの排気口29から常に排気することにより、排気口29からの排気圧で虫等の浸入を防止することができ、シャッター等の開閉機構や切替機構を備えることなく、簡単且つ安価な構成で、衛生面の向上が図れる。
【0055】
また、両排気経路に共用化されている排気口29は、脱臭運転時は正圧となる。この排気口29から上方に延びている通常用排気ダクト27は処理槽1内に連通しており、脱臭運転時、処理槽1内は負圧となることにより、脱臭ユニット31で加熱されて脱臭用排気ファン32から排出される排気(廃熱)の一部が通常用排気ダクト27内を矢印a1で示すように処理槽1内へ循環される。
【0056】
このように、脱臭運転時、排気(廃熱)の一部を処理槽1内に循環させて再利用することで、処理槽1内を暖めるための面状ヒータ20の通電率が減少したり、脱臭用の管状ヒータ31aの通電率が減少することにより、ランニングコストを抑制することが可能となる。
【0057】
また、脱臭運転時に、処理槽1内の処理物が乾燥して飛散した微粉は、取り外し自在に装着されたフィルタ25によって脱臭ユニット31内への浸入が防止されるが、万一、掃除等のメンテナンスのために上記フィルタ25を取り外した後に装着するのを忘れて脱臭運転が行われた場合にも、取り外し不可に固定されたフィルタ26が設けられているので、上記同様、脱臭ユニット31内への微粉の浸入を防止することが可能となる。
【0058】
このように、脱臭運転時において、取り外し自在のフィルタ25の装着の有無に拘わらず、処理槽1内で飛散する微粉が脱臭ユニット31内に浸入するのを防ぐことができ、安価な構成で、安全性の向上が図れる。また、微粉が触媒31bに付着して目詰まりするようなことも防ぐことができるので、触媒31bの長寿命化を図ることができる。
【0059】
また、取り外し自在のフィルタ25は掃除等のメンテナンスが容易に行えると共に、取り外し不可のフィルタ26も、取り外し自在のフィルタ25の万一の装着忘れがない限り、当該フィルタ25によって微粉が濾過された排気が通るので、長期間にわたって掃除等のメンテナンスは不要となる。それでも掃除が必要になった場合には、ブラシを用いたり、掃除機で吸い取ることにより、掃除することは可能である。
【0060】
一方、生ごみ投入時には、前述したように足でフットレバー37を踏んで蓋体9を開けるように構成しているので、生ごみ等で両手が塞がっているときでも、足で違和感なく簡単に蓋体9を開けることができ、生ごみの投入がし易くなって、使い勝手が向上する。特に、片手に生ごみの入った三角コーナーを持ち、もう一方の手に三角コーナーから滴る水を受けるトレー等を持っているときなどには、水をこぼさないように腕なども使えないので、足で蓋体9が簡単に開けられると、とても使い易くなる。
【0061】
また、手又は足のどちらでも蓋体9をワンタッチで開放できると共に、ハンドルレバー10を有効利用しているので、比較的簡単な構成で蓋体9を開放できるフットレバー37を実現できる。
【0062】
また、フットレバー37を足で踏み込んでも乗れない形状に形成したことにより、足で踏み込んでもフットレバー37に乗れずに押すようになるので、装置本体が不安定になることがなく、安全性が向上する。
【0063】
また、ハンドルレバー10とフットレバー37の連結手段にワイヤ37dを用いているので、処理槽1と外装ケース2間等の隙間を利用して容易に連結することができる。
【0064】
さらに、担体の全量交換時には、ストッカー39を外し、処理槽1の前面下部のシャッター35を取り外してから担体を取り出す。このとき、延長部品36aが取り付けられた取り出し用ガイド36に沿って担体が排出されるが、排出された担体がフットレバー37の上面の隙間から奥に入り込む。この奥に入った担体を掃除するときは、フットレバー37を押して上面の隙間にほうき等を差し込んで掃除すると、奥に入った担体がフットレバー37に形成した孔37iから下に落ちるので、掃除がし易くなる。また、靴に付着した泥が奥に入った場合も同様に掃除することで、奥に入った泥が孔37iから下に落ちるので、掃除がし易くなる。また、この孔37iを通して、取り出し用ガイド36に延長部品36aを取り付けるためのネジ36bをドライバで締め付けることができるので、フットレバー37を組み付けた後でも取り出し用ガイド36に延長部品36aを取り付けることができ、組み立て性が向上する。
【0065】
なお、上記実施形態においては、本願発明を微生物分解処理方式のものに適用した場合について説明したが、本願発明はこれに限らず、加熱乾燥処理方式のものに適用しても上記とほぼ同様な作用効果が得られる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、生ごみ等の有機物を処理する処理槽への投入口に開閉可能な蓋体を備えた有機物処理装置において、前記蓋体の開放をアウターチューブに挿通されたワイヤを介して足で操作するように構成された足用操作部材を備えると共に、前記ワイヤのアウターチューブの端部を単一の固定部材を用いて固定したことにより、両手が塞がっていても違和感なく蓋体を開けることができ、使い勝手が向上すると共に、蓋体の開放にワイヤを用いても、部品コストや取り付け作業時間が増大することなく対応できる。
【0067】
具体例としては、前記固定部材に、アウターチューブの端部外周に形成された溝が嵌め込まれる切り込みを形成すると共に、その切り残し部分を折り曲げて押さえ片を形成し、前記切り込みにアウターチューブの端部を嵌め込んだ後に、前記押さえ片を切り込み側に折り曲げてアウターチューブの端部を抜け止め固定したことで、上記効果に加えて、押さえ片を折り曲げるだけの簡単な作業で、アウターチューブの端部を容易に抜け止め固定できる。
【0068】
また、操作後の足用操作部材を元の状態に戻す方向に付勢するスプリングを備え、このスプリングの固定端の取付部を前記アウターチューブの固定部材に設けたことにより、アウターチューブの固定部材を有効利用して、部品を増やさずにスプリングの固定端を取り付けることができる。
【0069】
また、前記固定部材に、前記ワイヤの長さを調整する調整部を備えたことにより、アウターチューブの固定部材を有効利用して、部品コストや取り付け作業時間が増大することなくワイヤの長さ調整を行うことができる。
【0070】
具体例しては、前記ワイヤの長さ調整部として、前記固定部材をネジ止め固定するための孔を長孔で構成したことにより、アウターチューブの固定部材の本体取付位置が変えられるので、結果的にワイヤの長さの微調整が容易にできる。
【0071】
また、前記蓋体の開放を手で操作するように構成された手用操作部材を備え、この手用操作部材に前記足用操作部材が前記ワイヤを介して連結されて成るものであるから、手又は足のどちらでも蓋体を開放できると共に、手用操作部材を有効利用して、比較的簡単な構成の足用操作部材で実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る有機物処理装置の全体斜視図。
【図2】同じく、左側面側から見た中央縦断面図。
【図3】同じく、その蓋体が開放された状態を示す中央縦断面図。
【図4】上記図2のハンドルレバー部分の拡大図。
【図5】同じく、左側面側から見た要部縦断面図。
【図6】同じく、フットレバーを踏んで蓋体が開放された状態を示す要部縦断面図。
【図7】上記図5のハンドルレバー部分の拡大図。
【図8】同じく、図5のフットレバー側のワイヤ取付部分の拡大図。
【図9】同じく、図6のフットレバー側のワイヤ取付部分の拡大図。
【図10】同じく、フットレバー側のワイヤ取付部分を正面側から見た拡大図で、抜け止め固定する前の状態を示している。
【図11】同じく、その斜視図。
【図12】同じく、フットレバー側のワイヤ取付部分を正面側から見た拡大図で、抜け止め固定した後の状態を示している。
【図13】同じく、その斜視図。
【図14】同じく、フットレバー側のワイヤ取付部分を正面側から見た拡大図で、ワイヤの長さ微調整のためストッパーを上位置に取り付けた状態を示している。
【図15】同じく、フットレバー側のワイヤ取付部分を正面側から見た拡大図で、ワイヤの長さ微調整のためストッパーを下位置に取り付けた状態を示している。
【図16】装置全体の背面側から見た要部縦断面図。
【図17】同じく、左側面側から見た要部縦断面図。
【図18】同じく、底面側から見た要部横断面図。
【図19】同じく、右側面側から見た要部縦断面図。
【図20】同じく、前面側から見た要部縦断面図。
【符号の説明】
1 処理槽
2 外装ケース
8 投入口
9 蓋体
9a 支軸
9b リッドスプリング
9c 爪部
10 ハンドルレバー
10a 凹部
10b 支軸
10c ハンドルスプリング
12 攪拌翼
13 攪拌軸
16 攪拌用モータ
17 制御基板
20 面状ヒータ
21 含水率センサ
28 通常用排気ファン
29 排気口
31 脱臭ユニット
32 脱臭用排気ファン
34 底部排出口
35 シャッター
37 フットレバー
37a 支軸
37b アーム
37c アウターチューブ
37d ワイヤ
37g フットスプリング
37h 操作面
37i 孔
37j アウターホルダー
37k 環状溝
37m ストッパー
37n 切り込み
37p 押さえ片
37q 取付孔
37r 縦長孔
37s ネジ

Claims (6)

  1. 生ごみ等の有機物を処理する処理槽への投入口に開閉可能な蓋体を備えた有機物処理装置において、
    前記蓋体の開放をアウターチューブに挿通されたワイヤを介して足で操作するように構成された足用操作部材を備えると共に、前記ワイヤのアウターチューブの端部を単一の固定部材を用いて固定したことを特徴とする有機物処理装置。
  2. 前記固定部材に、アウターチューブの端部外周に形成された溝が嵌め込まれる切り込みを形成すると共に、その切り残し部分を折り曲げて押さえ片を形成し、前記切り込みにアウターチューブの端部を嵌め込んだ後に、前記押さえ片を切り込み側に折り曲げてアウターチューブの端部を抜け止め固定したことを特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。
  3. 操作後の足用操作部材を元の状態に戻す方向に付勢するスプリングを備え、このスプリングの固定端の取付部を前記アウターチューブの固定部材に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の有機物処理装置。
  4. 前記固定部材に、前記ワイヤの長さを調整する調整部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の有機物処理装置。
  5. 前記ワイヤの長さ調整部として、前記固定部材をネジ止め固定するための孔を長孔で構成したこと特徴とする請求項4記載の有機物処理装置。
  6. 前記蓋体の開放を手で操作するように構成された手用操作部材を備え、この手用操作部材に前記足用操作部材が前記ワイヤを介して連結されて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の有機物処理装置。
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