JP2004209114A - ポップアップ玩具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】起立部3を副折線Bが主折線Aに対して重なるように配置して、副折線Bに沿って左右対称にほぼ半分割に区画された起立片331,32の各々を主折線Aに対して直交する仮想基準線Lに対して所定の傾斜角θ(θ≧5°)をもって折り目線Dを介して台紙2のいずれか一方の辺に一体的に連結する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉面を開くことで立体的な視覚効果が得られるポップアップ玩具に関し、さらに詳しく言えば、1,2歳児などの幼児であっても簡単に組立および収納が可能なポップアップ玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
子供向け雑誌などの一部には、ページを開くことで、動物などのイラストや文字などが立体的に飛び出して見える、いわゆる「飛び出る絵本(ポップアップ絵本)」がよく用いられる。そのひとつに例えば実用新案文献1に示すような立体絵本がある。
【0003】
この立体絵本は、4枚の起立板を中央の折り目で連結した冊子体であって、各起立板をほぼ90°に開くことで、起立板の間に折り畳まれた扇状の平面板が立体的に展開されるようになっている。各平面板を被設置面上に平行に設置することで、平面板上が各起立片によって4つの空間に区切られる。
【0004】
これによれば、各起立板および平面板に例えば庭、居間、キッチンおよび風呂などのように4パターンの印刷を施しておき、さらに各起立板に各空間に連通する扉などを形成しておくことで、そこに使用者である幼児が人形や模型などを並べてままごと遊びなどを興じることができる。
【0005】
【実用新案文献1】
実公平3−11039号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通常、この種のポップアップ玩具は、幼児用雑誌などの付録として設けられる場合が多く、対象年齢は1〜3歳の幼児向けとされている。しかしながら、上述したポップアップ玩具は、各起立板を一方の手で保持しながら、他方の手で平面板を展開していくため、子供が展開するには、ある程度の時間を要する。
【0007】
また、後片づけする際も平面板を起立板の間に織り込みながら起立板を折り畳まなくてはならなかった。
【0008】
特に、幼児教育においては、単に遊ぶ行為だけでなく、準備と後片づけする行為も教育上好ましいため、幼児が片付ける癖を習得するためにも、より簡単な手順で準備や片付けができる方が好ましい。
【0009】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、1,2歳の幼児であっても、ワンタッチで展開および片付け可能なポップアップ玩具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、一対の扉面が主折線を介して互いに対向および離反する方向に折り畳まれる台紙と、上記扉面の間に折り畳まれた状態で収納され、上記扉面を互いに離反する方向に開くことで、上記台紙に対して立体的に展開される起立部とを有するポップアップ玩具において、上記起立部は、上記主折線に対して重なるように配置される副折線に沿って左右対称にほぼ半分に区画された起立片を含み、上記起立片の各々が、上記主折線に対して直交する仮想基準線に対して所定角度傾斜した状態で上記台紙に取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
より好ましい態様として、上記起立片の各々が、上記主折線に対して直交する軸線に対して所定角度傾斜された折り目線を介して上記台紙の上辺もしくは下辺のいずれか一方の辺に一体的に連結されている。
【0012】
なお、上記台紙および上記起立部は1枚のシート片からなることが好ましい。これによれば、台紙を左右に展開した際の力が、斜めの折り目線を介して起立部に伝えられることにより、小さな力であってもワンタッチで起立部を展開することができる。
【0013】
本発明の第2の特徴としては、一対の扉面が主折線を介して互いに対向および離反する方向に折り畳まれる台紙と、上記扉面の間に折り畳まれた状態で収納され、上記扉面を互いに離反する方向に開くことで、上記台紙に対して立体的に展開される起立部とを有するポップアップ玩具において、上記台紙には、上記主折線に沿って上記台紙からほぼ直角に立設されるガイド片が設けられており、上記起立部は、上記主折線に対して重なるように配置されるガイドスリットと、上記ガイドスリットを挟んで左右対称にほぼ半分に区画された一対の起立片とを備え、上記各起立片は、一端側(自由端側)が上記主折線に沿って折り畳み可能な折り畳み部を介して互いに連結されており、他端側(固定端側)が上記主折線に対して直交する仮想基準線に対して所定角度傾斜した状態で上記台紙に取り付けられていることを特徴としている。
【0014】
これによれば、起立部がガイド片に沿って台紙から立設されるため、起立部およびガイド片がパーティションとなって台紙上が4カ所に区画される。また、起立部が所定角度で台紙に貼着されているため、小さな力であってもワンタッチで起立部を展開することができる。
【0015】
より好ましい態様として、上記ガイド片と上記起立部との間には、上記起立部の起立状態を維持するための固定手段が設けられていることが好ましい。固定手段としては、ボタンファスナーなどが好ましい態様として例示される。
【0016】
上記各実施形態はともに、上記各起立片の上記台紙に対する取付傾斜角が5°以上とすることが好ましく、より好ましくは5°〜45°が好適な範囲として例示される。なお、傾斜角は、起立片の大きさや紙種、板厚などによって調節される。
【0017】
また、上記台紙を折り畳んだ際に折り畳まれた上記起立片の厚さを吸収するために、上記主折線には、襠(マチ)が設けられていることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るポップアップ玩具を展開した状態の平面図であり、図2〜図5は、ポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図である。
【0019】
このポップアップ玩具1Aは、全体が1枚のシート片Sからなり、このシート片Sが所定間隔をもって配置された3カ所の折り目線C〜Eによって、図1の上端側から順に裏台紙片2b、表台紙片2a、表起立片3a、裏起立片3bの4つの片に区画されている。
【0020】
この例において、シート片Sは、例えばボール紙などの比較的厚手の紙片からなるが、その材質については、紙製だけでなく樹脂製や金属製など任意に選択可能であり、また、その形状については、基本的に主折線Aを介して折り畳み可能であれば、仕様に応じて種々の形態としてよい。
【0021】
表台紙片2aおよび裏台紙片2bは、互いに折り目線Cを挟んでほぼ対称な矩形状を呈し、これらが折り目線Cに沿って互いに対向するように折り畳まれることにより、台紙2を構成する。各台紙片2a、2bのほぼ中央には、折り目線Cに対して直交する折り目線A(主折線A)が設けられている。
【0022】
主折線Aは、所定間隔を持って互いに平行配置された2本の折り目線A,Aからなり、各折り目線A,Aの間には、台紙2を折り畳んだ際に各扉面21,22の間に挟まれる起立部3の厚さを吸収するための襠(マチ)部23a,23bが設けられている。この例において、表台紙片2aの襠部23aは、裏台紙片2bの襠部23bよりも若干細幅に形成されている。
【0023】
表台紙片2aには、主折線Aを挟んでそれぞれ左右対称な一対の表扉面21a,22aが形成されており、この表扉面21a,22aが主折線Aを挟んで谷折りにされる。他方の裏台紙面2bには、主折線Aを挟んでそれぞれ左右対称な一対の裏扉面21b,22bが形成されており裏扉面21b,22bが主折線Aを挟んで山折りにされる。
【0024】
表台紙片2aの両端側(図1では、左右方向)には、ポップアップ玩具1Aを開閉する際に手によって把持される把持部24a,24aがそれぞれ主折線Aを挟んで左右対称に設けられている。
【0025】
同様に、裏台紙片2bの両端側(図1では左右方向)にも、ポップアップ玩具1Aを開閉する際に手によって把持される把持部24b,24bがそれぞれ主折線Aを挟んで左右対称に設けられている。
【0026】
これら各把持部24a,24a(24b,24b)は、それぞれ台紙2の一部を切り抜いた切り抜き孔からなり、表台紙片2aと裏台紙片2bとを折り目線Cに沿って折り畳んだ際に互いに相対する位置に設けられている。
【0027】
表起立片3aおよび裏起立片3bは、互いに折り目線Eを挟んでほぼ対称な形状を呈し、これらが折り目線Eに沿って折り畳まれることにより、起立片3を構成する。各起立片3a,3bのほぼ中央には、折り目線Eに対して直交する折り目線B(副折線B)が設けられている。
【0028】
表起立片3aは、表台紙片2aの下端側(図1では下側)から折り目線Dを介して一体的に延設されており、他端側の折り目線Eに向かって徐々に幅が減少する逆台形状に形成されている。
【0029】
裏起立片3bは、折り目線Eを挟んで表起立片3aからほぼ対称に延設されており、折り目線Eから自由端側にかけて幅が徐々に増加する台形状に形成されている。
【0030】
副折線Bは、2本の折り目線からなり、各折り目線Bが、折り目線Dから折り目線Eに向かって徐々に間隔が狭くなるように形成されている。副折り目線B,Bの間には、主折線Aと同じく所定幅の襠部33a,33bが設けられている。
【0031】
表起立片3aには、副折線Bを介して左右対称な一対の表起立面31a,32aを有し、同様に裏起立片3bにも副折線Bを介して左右対称な一対の裏起立面31b,32bを有し、それらが副折線Bを介して互いに対向および離反する方向に折り畳み可能になっている。
【0032】
表起立片3aの各表起立面31a,32aは、それぞれ折り目線Dを介して表台紙片2aに連結されているが、この例において、各表起立面31a,32aは主折線Aに対して直交する仮想基準線Lに対して所定の傾斜角θ(θ≧5°)をもって形成されており、折り目線Cは、両端から主折線Aに向かって山形状に形成されている。
【0033】
なお、この例において、傾斜角θは5°に設定されているが、傾斜角θは、起立片3の大きさ(幅と高さ)や、シート片Sの板厚や紙種に応じて、θ=5°以上(θ<45°)に設定してもよく、使用時応じて任意に設定可能である。
【0034】
主折線Aと折り目線Dとの交点部分には、起立片3が起立しやすいように切欠孔4が設けられている。これによれば、台紙2を開いた際に起立片3に加わる力を効果的に伝えることができる。
【0035】
次に、図2〜5を参照して、本発明のポップアップ玩具1Aの組立手順の一例について説明する。まず、折り目線Cに沿って裏台紙片2bを表台紙片2aの裏側(図1では、紙面の裏側)にほぼ180°折り曲げる。このとき、裏台紙片2bを一旦折り曲げて折り癖を付けておくことにより、復元力によって裏台紙片2bが持ち上がるのを効果的に防止できる。
【0036】
次に、折り曲げられた裏台紙片2bを表台紙片2aに固定する。固定するに当たっては、裏台紙片2bの裏面側に粘着剤を塗布して固着すればよい。この例において、固着手段は粘着剤を用いるが、これ以外に例えば裏台紙面2bの裏面側に両面粘着テープを貼着してもよいし、熱融着などによって一体化してもよい。
【0037】
次に、折り目線Dに沿って表起立片3aを台紙2側に折り畳む。このときも起立片3の復元力を殺すため、あらかじめ一旦折り癖を付けておくことが好ましい。さらに、折り目線Eに沿って裏起立片3bを表台紙片3aの裏側に沿ってほぼ180°折り畳むことで、表起立片3aの裏面側に裏起立片3bが重なり合う。
【0038】
重なり合った表起立片3aと裏起立片3bは、両面粘着テープなどの固着手段を介して一体化される。なお、台紙2と同様に、固着手段は任意である。
【0039】
これにより、図3に示すように、表台紙片2aと裏台紙片2bとが一体化されて台紙2が、表起立片3aと裏起立片3bとが一体化されて起立部3がそれぞれ形成される。
【0040】
最後に、各扉面21,22の折り畳んだ際に互いに相対する位置に折り畳んだ状態(図5参照)で固定するための固定部25,25を取り付ける。この例において、固定部25,25は、雌雄一対の面ファスナーからなるが、例えばボタンファスナーなどであってもよく、固定可能なものであれば任意に選択可能である。
【0041】
図6(a)および(b)には、ポップアップ玩具1Aを使った使用形態の一例が示されている。この使用形態に示すように、このポップアップ玩具1Aには、台紙2の扉面21,22と、起立部3の各起立片31,32とにそれぞれ関連する印刷P1,P2が施されている。
【0042】
この例において、扉面21,22の印刷P1は、いわゆる「いないいない・ばあ」の「ばあ」の部分を印刷したものからなる。他方の起立片31,32の印刷P2は、「いないいない」の部分を印刷したものからなり、図6(a)に示すように、扉面21,22が半開の状態においては、印刷P1は起立部3の印刷P2によって覆い隠された状態になる。
【0043】
このポップアップ玩具1Aを使用するに当たっては、例えば幼児などの前にポップアップ玩具1Aを図6(a)の状態で差し出し、「いないいない・ばあ」のかけ声とともに、扉面21,22を開くことで、印刷P2が印刷された起立部3が下側に広がり、「ばあ」を表現する印刷P1が露出することで、「いないいない・ばあ」の表現をキャラクターを通して表すことができる。
【0044】
この例において、印刷P1,P2は「いないいない・ばあ」を模写したものが用いられているが、例えば海や地中の生物を模式化したものなどであってもよく、印刷P1,P2は、目的に応じて任意に選択することができる。また、印刷P1,P2は、必ずしも動作を関連付けて構成する必要もない。
【0045】
このポップアップ玩具1Aを折り畳むに当たっては、図4に示すように、把持部24,24を手でもって両側の各扉面21,22を互いに対向する方向に折り畳んでいく。このとき、起立部3は、折り目線Dに沿って自然と内側(扉面21,22側)に折り込まれ、副折線Bに沿ってさらに半分に折り畳まれる。
【0046】
最後に、図5に示すように、各扉面21,22に設けられた固定部25,25同士を固定させることにより、両扉面21,22を閉じた状態に保持することができ、扉面21,22の間に収納された起立部3は襠部23によって覆い隠すことができる。
【0047】
これによれば、1,2歳の幼児であっても、極めて簡単に、小さな力で展開、収納することができる。
【0048】
次に、本発明の第2実施形態について図7〜図12を参照して説明する。図7は本発明の第2実施形態に係るポップアップ玩具の展開図であり、図8〜12は、そのポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図である。なお、上述した図1〜図6の第1実施形態と同一もしくは同一と見なされる箇所には同じ参照符号を付した。
【0049】
このポップアップ玩具1Bは、1枚の矩形状シート片を互いに折り畳むことにより形成される台紙6と、台紙6とは別部材からなり、上記台紙6に対して後付けされる起立部7とを備えている。
【0050】
台紙6は、上述した第1実施形態と同じく例えばボール紙などの比較的厚手の紙片からなり、所定間隔をもって互いに平行に配置された3カ所の折り目線F〜Hによって、図7の左端側から順に第1台紙片61、第2台紙片62、第3台紙片63、第4台紙片64の4つの片に区画されている。
【0051】
なお、台紙6の材質については、紙製だけでなく樹脂製や金属製など任意に選択可能であり、また、その形状については、基本的に各折り目線F〜Hを介して折り畳み可能であれば、仕様に応じて種々の形態としてよい。
【0052】
第1〜第3台紙片61〜63は、ほぼ同一形状を有する矩形状を呈し、折り畳んだ際に各折り目線F,Gを介して互いに隣接する台紙片61〜63と重なり合うように形成されている。
【0053】
第4台紙片63は、一端側が第3台紙片63と折り目線Hを介して連結されており、他端側が自由端とされている。第4台紙片64の側面側(図1では下側面)には、起立部7を起立させる際、そのガイド役となるガイド面641が円弧状に形成されている。
【0054】
第4台紙片63には、さらに起立部7を起立状態で保持するためのストッパ片65が折り目線Iを介して一体的に設けられている。ストッパ片65は、ガイド面641の終端(反折り目線H側)と第4台紙片の自由端側とを結ぶ位置に設けられている。
【0055】
起立片7は、1枚のシート片を打ち抜き加工したものからなり、一対の起立片71,72と、一対の連結片73,74とを備え、それらが折り目線J〜Lを介して折り畳み可能に連結されている。
【0056】
一方の起立片71(以下、第1起立片71とする)は、一端側(図7では上端側)が第1台紙片71の幅とほぼ同一の幅を有し、他端側(下側)に向かって徐々に幅が減少する逆台形状に形成されている。第1起立片71の上端側には折り目線Mを介してのり付け用の貼着片711が延設されている。
【0057】
他方の起立片72(以下、第2起立片72とする)も同様に、一端側(図7では上端側)が第3台紙片73の幅とほぼ同一の幅を有し、他端側(下側)に向かって徐々に幅が減少する逆台形状に形成されている。第2起立片72の上端側には折り目線Mを介してのり付け用の貼着片721が延設されている。
【0058】
第1起立片71と第2起立片72との間には、ガイド片74のガイド面741を跨ぐように配置されるガイドスリット75が設けられている。ガイドスリット75は、上端側から折線Kの付け根部まで形成されており、この例において、ガイドスリット75の長さは、ガイド面75の円弧面の半径にほぼ相当する。
【0059】
第1起立片71の他端側には、折り目線Jを介して一方の連結片73(以下、第1連結片73とする)が延設されている。第1連結片73は、3角形状を呈し、他端側(反折り目線J側)が折り目線Kを介して他方の連結片74に連結されている。
【0060】
第2起立片72の他端側には、折り目線Lを介して他方の連結片74(以下、第2連結片74とする)が延設されている。第2連結片74は、3角形状を呈し、他端側(反折り目線J側)が折り目線Kを介して他方の第1連結片73に連結されている。
【0061】
折り目線J,Lは、折り目線Kに対して左右対称に所定角度傾斜した折り目線からなり、折り目線Kは、主折線Aと重なり合うように配置される副折線Bに相当し、折り目線Kとガイドスリット75とはともに同一直線上に設けられている。
【0062】
この例においてストッパ片65の裏面側(図7では紙面裏側)および第2連結片74の裏面側(図7では紙面裏側)には、起立片7を起立した状態で保持するための固定手段としての固定部81,82が設けられている。
【0063】
固定部81,82は、例えばボタンファスナーなどからなり、起立状態にある起立片7を固定可能なものであれば適宜選択可能である。
【0064】
次に、このポップアップ玩具1Bの組立手順の一例について説明する。まず、台紙6を組み立てるに当たっては、折り目線Gを介して第3台紙片73をガイド片74とともに第2台紙片72に重なり合うようにほぼ180°に折り畳む。このとき、第3台紙片73を一旦折り畳んで折り癖を付けておくことが好ましい。
【0065】
折り目線Gを介して第3台紙片73を第2台紙片72に重なるように折り畳んだ後、第3台紙片73を第2台紙片72に貼り付ける。貼り付ける当たっては、両面粘着テープなどを第2および第3台紙片72,73の間に介装することで簡単に貼り付けることができる。なお、のり付けなどによって貼り付けてもよい。
【0066】
次に、第3台紙片63とともに折り畳まれたガイド片64を折り目線Hに沿って起立させる。ガイド片64は、折り目線Hに沿ってほぼ90°に折り畳まれ、第1台紙片71と第2台紙片72の中間位置(主折線A)からほぼ垂直に立設される。
【0067】
なお、台紙6の組立中にいつでもよいが、ガイド片64に設けられたストッパ片65を折り目線Iに沿って一旦折り曲げて折り癖を付けておくことが好ましい。図8において、ストッパ片65は、固定部81が第2連結片74の固定部82と対向するように折り目線Iに沿って山折りにされる。
【0068】
最後に、左右の各台紙片61,63(62)折り目線Fに沿ってを互いに対向する方向、すなわち、ガイド片64を挟む方向に180°折り畳んで、癖付けを行い、再度展開しておくことにより、台紙6の組立が完了する。
【0069】
次に、この台紙6に起立片7を取り付ける。図9に示すように、まず、折り目線J〜Lに沿って各起立片71,72および各連結片73,74をそれぞれ一旦180°程度折り畳んでおき、一旦折り癖をつけておく。
【0070】
各起立片71,72の下端側に設けられた各貼着片711,721を折り目線Mに沿ってほぼ90°(図9では手前側)折り曲げて、ガイド片64のガイド面641にガイドスリット75が跨るように差し込んでいく。
【0071】
次に、図10に示すように、各起立片71,72をそれぞれ副折線B(折り目線K)に沿って、主折線Aに対して直交する仮想基準線Lから所定角度θ傾く位置まで折り曲げる。この位置で、各貼着片711,721を台紙6の台紙片61,63に貼り付けて固定する。
【0072】
この例において、傾斜角θは、θ=5°に設定されているが、傾斜角θは、起立部7の大きさや形状に応じて任意に設定可能であり、少なくとも傾斜角θが5°以上(より好ましくは45°以下)であれば適宜選択可能である。
【0073】
貼着片711,721の貼り付けに際しては、両面粘着テープや糊付けなど任意の方法を用いることができる。最後に、ガイド片64のストッパ片65に設けられた固定部82と、第2連結片74の固定部81とを互いに係止することにより、ポップアップ玩具1Bの組立が完了する。
【0074】
これにより、ポップアップ玩具1Bの台紙6の上には、ガイド片64と起立片7とで仕切られた4つの空間が形成される。この4つの空間に、例えば庭、居間、キッチン、風呂場などの各種装飾プリントを印刷しておき、使用者である幼児が家具模型や人形などを置いて、ポップアップ玩具1B上でままごと遊びなどに興じることができる。
【0075】
この例において、起立部7の各起立片71,72には、型抜きされた窓Wが形成されており、各空間を窓Wを介して見ることができるようになっている。なお、同様にガイド片64に窓や扉などの装飾を施してもよい。
【0076】
使用後は、図11に示すように、台紙6の両端を手で保持し、互いに対向する方向に折り畳む。すなわち、各台紙片61,63を互いに対向する方向に折り畳み始めると、起立片71,72は折り目線Mを介して倒れ始め、ガイド片64に沿ってガイドスリット75が案内されながら台紙6側に倒れる。同時に、連結片73,74は、折り目線J、Lに沿って内側に折り畳まれ始める。
【0077】
このとき、各起立片71,72は、その付け部が傾斜角θ(θ=5°)をもって取り付けられていることにより、折り畳んだ際にかかる力を効果的に起立部7に集めることができ、幼児などの小さな力であっても、簡単に起立部7を折り畳むことができる。
【0078】
さらに、折り畳むと、図12に示すように、各連結片73,74は、折り目線Kに沿って互いに対向するようにV字状に折り畳まれながら、各起立片71,72の間に挟み込まれる。同時に、各起立片71,72は、ガイド片64を挟み込むようにして、各台紙片61,63の間に挟み込まれる。以上の一連の動作によって、台紙6内に起立部7が完全に収納される。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一対の扉面が主折線を介して互いに対向および離反する方向に折り畳まれる台紙と、扉面の間に折り畳まれた状態で収納され、扉面を互いに離反する方向に開くことで、台紙に対して立体的に展開される起立部とを有するポップアップ玩具において、起立部は、主折線に対して重なるように配置される副折線に沿って左右対称にほぼ半分割に区画された起立片を含み、起立片の各々が、主折線に対して直交する軸線に対して所定角度傾斜した状態で上記台紙に取り付けられていることにより、幼児であっても複雑な作業をすることなく、台紙を折り畳むだけで、起立片をワンタッチで収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るポップアップ玩具を展開した平面図。
【図2】上記第1実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図3】上記第1実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図4】上記第1実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図5】上記第1実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図6】上記第1実施形態のポップアップ玩具の使用形態の一例を説明する説明図。
【図7】本発明の第2実施形態に係るポップアップ玩具を展開した平面図。
【図8】上記第2実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図9】上記第2実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図10】上記第2実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図11】上記第2実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【図12】上記第2実施形態のポップアップ玩具の組立手順を説明する説明図。
【符号の説明】
1A,1B ポップアップ玩具
2 台紙
2a 表台紙片
2b 裏台紙片
21,22 扉面
23 襠(マチ)部
24 把持部
3 起立部
3a 表起立片
3b 裏起立片
4 切欠孔
51,52 固定部
6 台紙
61 第1台紙片
62 第2台紙片
63 第3台紙片
64 ガイド片
65 ストッパ片
7 起立部
71 第1起立片
72 第2起立片
73 第1連結片
74 第2連結片
75 ガイドスリット
81,82 固定部
A 主折線
B 副折線
C〜M 折り目線
S シート片
W 窓
Claims (7)
- 一対の扉面が主折線を介して互いに対向および離反する方向に折り畳まれる台紙と、上記扉面の間に折り畳まれた状態で収納され、上記扉面を互いに離反する方向に開くことで、上記台紙に対して立体的に展開される起立部とを有するポップアップ玩具において、
上記起立部は、上記主折線に対して重なるように配置される副折線に沿って左右対称にほぼ半分に区画された起立片を含み、上記起立片の各々が、上記主折線に対して直交する仮想基準線に対して所定角度傾斜した状態で上記台紙に取り付けられていることを特徴とするポップアップ玩具。 - 上記起立片の各々が、上記主折線に対して直交する軸線に対して所定角度傾斜された折り目線を介して上記台紙の上辺もしくは下辺のいずれか一方の辺に一体的に連結されている請求項1に記載のポップアップ玩具。
- 上記台紙および上記起立部は1枚のシート片からなる請求項1または2に記載のポップアップ玩具。
- 一対の扉面が主折線を介して互いに対向および離反する方向に折り畳まれる台紙と、上記扉面の間に折り畳まれた状態で収納され、上記扉面を互いに離反する方向に開くことで、上記台紙に対して立体的に展開される起立部とを有するポップアップ玩具において、
上記台紙には、上記主折線に沿って上記台紙からほぼ直角に立設されるガイド片が設けられており、
上記起立部は、上記主折線に対して重なるように配置されるガイドスリットと、上記ガイドスリットを挟んで左右対称にほぼ半分に区画された一対の起立片とを備え、上記各起立片は、一端側(自由端側)が上記主折線に沿って折り畳み可能な折り畳み部を介して互いに連結されており、他端側(固定端側)が上記主折線に対して直交する仮想基準線に対して所定角度傾斜した状態で上記台紙に取り付けられていることを特徴とするポップアップ玩具。 - 上記ガイド片と上記起立部との間には、上記起立部の起立状態を維持するための固定手段が設けられている請求項4に記載のポップアップ玩具。
- 上記各起立片の上記台紙に対する取付傾斜角が5°以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載のポップアップ玩具。
- 上記主折線は、上記台紙を折り畳んだ際に折り畳まれた上記起立片の厚さを吸収するための襠(マチ)が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載のポップアップ玩具。
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JP2008306785A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Murata Mfg Co Ltd | 変位拡大装置 |
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- 2003-01-08 JP JP2003001775A patent/JP3916568B2/ja not_active Expired - Lifetime
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