JP2004208810A - ベッド装置における側柵の保護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】身体をぶつけても怪我することなく、手足など挟み込むようなことのないようにする。
【解決手段】柵部5の上半部に、保護カバー6を保持具7により装着する。
前記保護カバー6は、発泡樹脂板で構成して、二つ折りして前記柵部5の上方から上部パイプに被せるようにして装着する。かかる保護カバー6として、柵部5の両端側がカバーされるように長い寸法に設定した双方の端部6E,6Eと、中間部6Cを柵部5のほぼ上半部をカバーする寸法とし、双方の端部6E,6Eは、それぞれヘッドボード8に隙間なく突き当たるようにし、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵の柵部に隙間なく突き当たるようにする。
そして前記保護カバー6の端部6E,6E、中間部6Cには、前記保持具7を装填して、折り曲げた保護カバー6を、柵部5を介して挟み合わせ保持するための装填穴9を要所要所に穿設する。
【選択図】 図1
【解決手段】柵部5の上半部に、保護カバー6を保持具7により装着する。
前記保護カバー6は、発泡樹脂板で構成して、二つ折りして前記柵部5の上方から上部パイプに被せるようにして装着する。かかる保護カバー6として、柵部5の両端側がカバーされるように長い寸法に設定した双方の端部6E,6Eと、中間部6Cを柵部5のほぼ上半部をカバーする寸法とし、双方の端部6E,6Eは、それぞれヘッドボード8に隙間なく突き当たるようにし、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵の柵部に隙間なく突き当たるようにする。
そして前記保護カバー6の端部6E,6E、中間部6Cには、前記保持具7を装填して、折り曲げた保護カバー6を、柵部5を介して挟み合わせ保持するための装填穴9を要所要所に穿設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッド装置における側柵の柵部を覆うことで、身体をぶつけても怪我することのないようにし、手足など挟み込むようなことのないようにした、ベッド装置における側柵の保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベッド装置のサイドフレームに設けられる側柵は、柵部をスチール製、アルミ製などの金属パイプ等で構成することが多かった。そのために、就寝中、無意識に手足をぶつけたり、柵の間に挟み込んだりして思わぬ怪我をすることがあった。そこで、柵部に例えば網目状の袋体、布部材などの身体保護用手段を被せたり、あるいは柵部をビニールレザー製のカバーで覆うという手段が提案されている。
さらには、側柵では、巻き取り方式のスクリーン部材を張設させる身体保護用手段を提案している(特開2000−245780号、特開2000−245781号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の身体保護用手段では、側柵の柵部を網目状袋体でカバーすることで、柵部に対する固定手段が問題である。また網目であるために、看護行為や回診の際にワゴン、カート、その他の機器類を引っ掛け易い。
また、柵部をビニールレザー製のカバーで覆うというのでは、柵部を目隠し状態で覆うため、使用者は閉塞感を感じることとなる。
さらに、後者の身体保護用手段では、保持枠体、係止枠、巻き取り機構等部品点数が多く、取付スペースも考慮せねばならない。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、構成が簡単で、常時、身体が入り込んだり、手足など挟み込むようなことのないようにした、ベッド装置における側柵の保護カバーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド装置における側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に保持する保持具とを備えたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項2において、ベッド装置におけるサイドフレームに装着してなる側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を挟み込むように覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に挟み込んだ状態で保持する保持具とを備えたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項3において、前記軟質性部材は、柵部を少なくとも上半部を覆う構成としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項4において、前記軟質性部材は、少なくとも前記柵部に隣接する側柵の柵部に達する長さ寸法としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項5において、前記軟質性部材は、ボードに対向する端部側をボードに達する長さ寸法としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項6において、前記軟質性部材は、発泡樹脂板で構成したベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
さらに本発明では、請求項7において、前記軟質性部材は、透明性部材で構成したベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
【0005】
請求項1によれば、側柵の柵部の上部および両端側を、軟質性部材によって覆うので、手足をぶつけたり、挟み込んだりすることを防止でき、併せてベッド上の使用者の観察の妨げとなるようなことはない。
【0006】
請求項2によれば、前記軟質性部材を柵部に挟み込んだ状態で保持具により保持することができるので、装着作業が容易である。
【0007】
請求項3によれば、軟質性部材により柵部の上半部を覆うことで、柵部に上方側から手足などを振り下ろしてぶつけることで起こるような衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。
【0008】
請求項4によれば、前記軟質性部材は、隣接する側柵の柵部との間に生じる隙間をなくすことができ、その隙間に身体が入り込むようなおそれはない。
【0009】
請求項5によれば、柵部とボード間の隙間を軟質性部材によりなくすことができ、その隙間に身体を挟めるようなことはない。
【0010】
請求項6によれば、軟質性部材を発泡樹脂板で構成することで、適度な反発性により、手足をぶつけても衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。また、清拭作業も容易となる。
【0011】
請求項7によれば、軟質性部材を透明性部材で構成すれば、視界が遮られることへの圧迫感をなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるベッド装置における側柵の保護カバーにつき、一つの実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2に示す側柵1は、ベッド装置2におけるサイドフレーム3の取付穴(図示省略)に、着脱可能に設けたパイプ材で構成したもので、取付穴に差し込む足部4,4と、これら足部4,4と一体構造の柵部5とで構成している。
かかる柵部5の上半部に、軟質性部材(後述)によって構成した保護カバー6を保持具7により装着している。
【0013】
前記保護カバー6は、例えば軟質性部材として所定厚さの発泡樹脂板で構成して、二つ折りして前記柵部5の上方から上部パイプに被せるようにして装着するようにしている。もちろん、軟質性部材であれば、発泡樹脂板に限らず、他の素材も可能である。また、透明性のある板体でもよい。かかる保護カバー6として、柵部5の長さに比較して長い寸法とし、柵部5の両端側がカバーされるように長い寸法に設定した双方の端部6E,6Eと、中間部6Cを柵部5のほぼ上半部をカバーする寸法としている。これら双方の端部6E,6Eのうち図中、左方の端部6Eは、ベッド装置2におけるヘッドボード8に隙間なく突き当たるようにし、一方、右方の端部6Eは、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵の柵部に隙間なく突き当たるようにしている。
【0014】
そして前記保護カバー6の端部6E,6E、中間部6Cには、前記保持具7を装填して、折り曲げた保護カバー6を、柵部5を介して挟み合わせ保持するための装填穴9を要所要所に穿設している(図3参照)。すなわち前記端部6E,6Eには、下端側の位置において、柵部5の端部パイプに当たる箇所の両側の位置に一対の装填穴9,9をそれぞれ設けている。また、保護カバー6の折り曲げ箇所T近傍には、柵部5の上部側パイプを挟み込むように、上部側パイプが当たる箇所の直下に、且つ縦パイプ間の位置に設けている(図4参照)。
【0015】
前記保持具7としては、例えば頭の大きいボルトとナットで構成したものを用いることができる。もちろん、その他、スナップファスナも可能である。
【0016】
以上のように構成されるベッド装置における側柵の保護カバー6において、側柵1に、保護カバー6を取り付ける手順を説明する。
サイドフレーム3における取付穴に側柵1を取り付ける前に、床面に拡げた保護カバー6上に側柵1の柵部5を載置する。
【0017】
ここで、側柵1における柵部5の上部側パイプと保護カバー6の折り曲げ箇所Tとを合わせ、この折り曲げ箇所Tを中心に前記保護カバー6を折り曲げていき、これによって柵部5を保護カバー6によって挟み込んで、装填穴9にそれぞれ保持具7を挿通して固定し、保護カバー6を柵部5にずれないように固定することができる。
そして、側柵1の足部4,4をサイドフレーム3の取付穴に差し込んで作業が完了する。
【0018】
側柵1をサイドフレーム3における取付穴に装着すると、保護カバー6の双方の端部6E,6Eのうち図中、左方の端部6Eは、ベッド装置2におけるヘッドボード8に隙間なく突き当たり、一方、右方の端部6Eは、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵1の柵部5に隙間なく突き当たるので、側柵1とヘッドボード8間にできる隙間をなくし、また、足側の側柵1の柵部5との隙間をなくすことができ、人の手足が入り込むおそれはなく、安全性が高いものとなる。
また、柵部5の下半部は、露出したままであるが、固定式の柵部5であり、手足を差し入れても挟み込むようなことはなく、問題はない。また、保護カバー6として発泡性板体を用いたことで、布製のものと比較して清拭性に優れる。
【0019】
保護カバー6により柵部5上半部をカバーすることで、特に柵部5に上方側から手足などを、就寝中に無意識に振り下ろしてぶつけることで起こるような衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。しかも保護カバー6は柵部5上半部のみをカバーするだけであるから、使用者観察の必要がある場合などその妨げとなるようなことはない。その一方で使用者は閉塞感や圧迫感を抱くようなことはない。なお、保護カバー6の素材として透明性部材を用いたものにあっては、一層、開放感が高い。
【0020】
以上、本発明における側柵1の保護カバー6について一例を挙げ、説明したが、以下のように構成することもできる。
保護カバー6において、二つ折りして柵部5を挟み、保持具7を用いて固定する以外に、面ファスナで固定する構造としてもよい。かかる面ファスナで固定する構造とすれば、保護カバー6に装填穴9を形成する必要はなく、加工が容易である。
【0021】
また、前記保護カバー6は、肉厚の素材で構成し、中をくり抜いて柵部5を差し込み可能な空洞部を形成するようにして、空洞部内に配設したスナップファスナ等の保持具で要所要所を固定するようにしてもよい。
【0022】
このような保護カバー6によれば、保護カバー6の装着作業が容易であり、保護カバーとしての効果は変わらない。
【0023】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、
(1)保護カバーで覆う部分を上半部、両端側と最小限にしているため、無意識に使用者が手足をぶつけたりすることで怪我するのを防止でき、併せて使用者観察が必要な場合の観察の妨げとなることはない。
(2)隣接する側柵の柵部との間に生じる隙間をなくすことができ、その隙間に身体が入り込むようなおそれはない。
(3)柵部とボード間の隙間を軟質性部材によりなくすことができ、その隙間に身体を挟めるようなことはない。
(4)使用者に対し、閉塞感を与えることはない。
(5)布地を縫製したものに比較し清拭性に優れている。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保護カバーを、ベッド装置における側柵に装着した状態を示す、外観斜視図である。
【図2】図1に示す保護カバーを装着した側柵の側面図である。
【図3】図1に示す保護カバーの外観斜視図である。
【図4】図1に示す保護カバーを柵部に組み付ける際の斜視説明図である。
【図5】図1に示す保護カバーを柵部に組み付ける過程における斜視説明図である。
【符号の説明】
1 側柵
2 ベッド装置
3 サイドフレーム
4 足部
5 柵部
6 保護カバー
6E 端部
6C 中間部
7 保持具
8 ヘッドボード
9 装填穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッド装置における側柵の柵部を覆うことで、身体をぶつけても怪我することのないようにし、手足など挟み込むようなことのないようにした、ベッド装置における側柵の保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベッド装置のサイドフレームに設けられる側柵は、柵部をスチール製、アルミ製などの金属パイプ等で構成することが多かった。そのために、就寝中、無意識に手足をぶつけたり、柵の間に挟み込んだりして思わぬ怪我をすることがあった。そこで、柵部に例えば網目状の袋体、布部材などの身体保護用手段を被せたり、あるいは柵部をビニールレザー製のカバーで覆うという手段が提案されている。
さらには、側柵では、巻き取り方式のスクリーン部材を張設させる身体保護用手段を提案している(特開2000−245780号、特開2000−245781号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の身体保護用手段では、側柵の柵部を網目状袋体でカバーすることで、柵部に対する固定手段が問題である。また網目であるために、看護行為や回診の際にワゴン、カート、その他の機器類を引っ掛け易い。
また、柵部をビニールレザー製のカバーで覆うというのでは、柵部を目隠し状態で覆うため、使用者は閉塞感を感じることとなる。
さらに、後者の身体保護用手段では、保持枠体、係止枠、巻き取り機構等部品点数が多く、取付スペースも考慮せねばならない。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、構成が簡単で、常時、身体が入り込んだり、手足など挟み込むようなことのないようにした、ベッド装置における側柵の保護カバーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド装置における側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に保持する保持具とを備えたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項2において、ベッド装置におけるサイドフレームに装着してなる側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を挟み込むように覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に挟み込んだ状態で保持する保持具とを備えたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項3において、前記軟質性部材は、柵部を少なくとも上半部を覆う構成としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項4において、前記軟質性部材は、少なくとも前記柵部に隣接する側柵の柵部に達する長さ寸法としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項5において、前記軟質性部材は、ボードに対向する端部側をボードに達する長さ寸法としたベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
また本発明では、請求項6において、前記軟質性部材は、発泡樹脂板で構成したベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
さらに本発明では、請求項7において、前記軟質性部材は、透明性部材で構成したベッド装置における側柵の保護カバーを提案する。
【0005】
請求項1によれば、側柵の柵部の上部および両端側を、軟質性部材によって覆うので、手足をぶつけたり、挟み込んだりすることを防止でき、併せてベッド上の使用者の観察の妨げとなるようなことはない。
【0006】
請求項2によれば、前記軟質性部材を柵部に挟み込んだ状態で保持具により保持することができるので、装着作業が容易である。
【0007】
請求項3によれば、軟質性部材により柵部の上半部を覆うことで、柵部に上方側から手足などを振り下ろしてぶつけることで起こるような衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。
【0008】
請求項4によれば、前記軟質性部材は、隣接する側柵の柵部との間に生じる隙間をなくすことができ、その隙間に身体が入り込むようなおそれはない。
【0009】
請求項5によれば、柵部とボード間の隙間を軟質性部材によりなくすことができ、その隙間に身体を挟めるようなことはない。
【0010】
請求項6によれば、軟質性部材を発泡樹脂板で構成することで、適度な反発性により、手足をぶつけても衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。また、清拭作業も容易となる。
【0011】
請求項7によれば、軟質性部材を透明性部材で構成すれば、視界が遮られることへの圧迫感をなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるベッド装置における側柵の保護カバーにつき、一つの実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2に示す側柵1は、ベッド装置2におけるサイドフレーム3の取付穴(図示省略)に、着脱可能に設けたパイプ材で構成したもので、取付穴に差し込む足部4,4と、これら足部4,4と一体構造の柵部5とで構成している。
かかる柵部5の上半部に、軟質性部材(後述)によって構成した保護カバー6を保持具7により装着している。
【0013】
前記保護カバー6は、例えば軟質性部材として所定厚さの発泡樹脂板で構成して、二つ折りして前記柵部5の上方から上部パイプに被せるようにして装着するようにしている。もちろん、軟質性部材であれば、発泡樹脂板に限らず、他の素材も可能である。また、透明性のある板体でもよい。かかる保護カバー6として、柵部5の長さに比較して長い寸法とし、柵部5の両端側がカバーされるように長い寸法に設定した双方の端部6E,6Eと、中間部6Cを柵部5のほぼ上半部をカバーする寸法としている。これら双方の端部6E,6Eのうち図中、左方の端部6Eは、ベッド装置2におけるヘッドボード8に隙間なく突き当たるようにし、一方、右方の端部6Eは、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵の柵部に隙間なく突き当たるようにしている。
【0014】
そして前記保護カバー6の端部6E,6E、中間部6Cには、前記保持具7を装填して、折り曲げた保護カバー6を、柵部5を介して挟み合わせ保持するための装填穴9を要所要所に穿設している(図3参照)。すなわち前記端部6E,6Eには、下端側の位置において、柵部5の端部パイプに当たる箇所の両側の位置に一対の装填穴9,9をそれぞれ設けている。また、保護カバー6の折り曲げ箇所T近傍には、柵部5の上部側パイプを挟み込むように、上部側パイプが当たる箇所の直下に、且つ縦パイプ間の位置に設けている(図4参照)。
【0015】
前記保持具7としては、例えば頭の大きいボルトとナットで構成したものを用いることができる。もちろん、その他、スナップファスナも可能である。
【0016】
以上のように構成されるベッド装置における側柵の保護カバー6において、側柵1に、保護カバー6を取り付ける手順を説明する。
サイドフレーム3における取付穴に側柵1を取り付ける前に、床面に拡げた保護カバー6上に側柵1の柵部5を載置する。
【0017】
ここで、側柵1における柵部5の上部側パイプと保護カバー6の折り曲げ箇所Tとを合わせ、この折り曲げ箇所Tを中心に前記保護カバー6を折り曲げていき、これによって柵部5を保護カバー6によって挟み込んで、装填穴9にそれぞれ保持具7を挿通して固定し、保護カバー6を柵部5にずれないように固定することができる。
そして、側柵1の足部4,4をサイドフレーム3の取付穴に差し込んで作業が完了する。
【0018】
側柵1をサイドフレーム3における取付穴に装着すると、保護カバー6の双方の端部6E,6Eのうち図中、左方の端部6Eは、ベッド装置2におけるヘッドボード8に隙間なく突き当たり、一方、右方の端部6Eは、隣接するベッド装置2の足側に装着した側柵1の柵部5に隙間なく突き当たるので、側柵1とヘッドボード8間にできる隙間をなくし、また、足側の側柵1の柵部5との隙間をなくすことができ、人の手足が入り込むおそれはなく、安全性が高いものとなる。
また、柵部5の下半部は、露出したままであるが、固定式の柵部5であり、手足を差し入れても挟み込むようなことはなく、問題はない。また、保護カバー6として発泡性板体を用いたことで、布製のものと比較して清拭性に優れる。
【0019】
保護カバー6により柵部5上半部をカバーすることで、特に柵部5に上方側から手足などを、就寝中に無意識に振り下ろしてぶつけることで起こるような衝撃を緩和することができ、打撲などの怪我を抑えることができる。しかも保護カバー6は柵部5上半部のみをカバーするだけであるから、使用者観察の必要がある場合などその妨げとなるようなことはない。その一方で使用者は閉塞感や圧迫感を抱くようなことはない。なお、保護カバー6の素材として透明性部材を用いたものにあっては、一層、開放感が高い。
【0020】
以上、本発明における側柵1の保護カバー6について一例を挙げ、説明したが、以下のように構成することもできる。
保護カバー6において、二つ折りして柵部5を挟み、保持具7を用いて固定する以外に、面ファスナで固定する構造としてもよい。かかる面ファスナで固定する構造とすれば、保護カバー6に装填穴9を形成する必要はなく、加工が容易である。
【0021】
また、前記保護カバー6は、肉厚の素材で構成し、中をくり抜いて柵部5を差し込み可能な空洞部を形成するようにして、空洞部内に配設したスナップファスナ等の保持具で要所要所を固定するようにしてもよい。
【0022】
このような保護カバー6によれば、保護カバー6の装着作業が容易であり、保護カバーとしての効果は変わらない。
【0023】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、
(1)保護カバーで覆う部分を上半部、両端側と最小限にしているため、無意識に使用者が手足をぶつけたりすることで怪我するのを防止でき、併せて使用者観察が必要な場合の観察の妨げとなることはない。
(2)隣接する側柵の柵部との間に生じる隙間をなくすことができ、その隙間に身体が入り込むようなおそれはない。
(3)柵部とボード間の隙間を軟質性部材によりなくすことができ、その隙間に身体を挟めるようなことはない。
(4)使用者に対し、閉塞感を与えることはない。
(5)布地を縫製したものに比較し清拭性に優れている。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保護カバーを、ベッド装置における側柵に装着した状態を示す、外観斜視図である。
【図2】図1に示す保護カバーを装着した側柵の側面図である。
【図3】図1に示す保護カバーの外観斜視図である。
【図4】図1に示す保護カバーを柵部に組み付ける際の斜視説明図である。
【図5】図1に示す保護カバーを柵部に組み付ける過程における斜視説明図である。
【符号の説明】
1 側柵
2 ベッド装置
3 サイドフレーム
4 足部
5 柵部
6 保護カバー
6E 端部
6C 中間部
7 保持具
8 ヘッドボード
9 装填穴
Claims (7)
- ベッド装置における側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に保持する保持具とを備えたことを特徴とするベッド装置における側柵の保護カバー。
- ベッド装置におけるサイドフレームに装着してなる側柵を構成する柵部の上部側と、柵部長手方向両端側を挟み込むように覆う軟質性部材と、この軟質性部材を前記柵部に挟み込んだ状態で保持する保持具とを備えたことを特徴とするベッド装置における側柵の保護カバー。
- 前記軟質性部材は、柵部を少なくとも上半部を覆う構成としたことを特徴とする請求項1または2記載のベッド装置における側柵の保護カバー。
- 前記軟質性部材は、少なくとも前記柵部に隣接する側柵の柵部に達する長さ寸法としたことを特徴とする請求項1ないし3記載のうち、いずれか1記載のベッド装置における側柵の保護カバー。
- 前記軟質性部材は、ボードに対向する端部側をボードに達する長さ寸法としたことを特徴とする請求項1ないし4記載のうち、いずれか1記載のベッド装置における側柵の保護カバー。
- 前記軟質性部材は、発泡樹脂板で構成したことを特徴とする請求項1ないし5記載のうち、いずれか1記載のベッド装置における側柵の保護カバー。
- 前記軟質性部材は、透明性部材で構成したことを特徴とする請求項1ないし5記載のうち、いずれか1記載のベッド装置における側柵の保護カバー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002379821A JP2004208810A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | ベッド装置における側柵の保護カバー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002379821A JP2004208810A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | ベッド装置における側柵の保護カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004208810A true JP2004208810A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32816217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002379821A Pending JP2004208810A (ja) | 2002-12-27 | 2002-12-27 | ベッド装置における側柵の保護カバー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004208810A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006055477A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Paramount Bed Co Ltd | 折畳み式サイドレール用カバー |
JP2010099321A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | France Bed Co Ltd | ベッド装置 |
JP2011103927A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Paramount Bed Co Ltd | ベッド装置及び差込柵用カバー |
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