JP2004208628A - 飼・肥料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、魚残滓を素材にして、動植物等に有効な飼・肥料を従来より簡便、迅速且つ安価に製造する方法を提供することを目的としている。
【解決手段】素材としての魚残滓を10mm以下に粉砕し、醗酵用の微生物菌及び米ぬかを加えて18〜48時間撹拌しながら、発生する醗酵熱で乾燥する。さらに、フスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物を1種又は2種以上添加するのが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】素材としての魚残滓を10mm以下に粉砕し、醗酵用の微生物菌及び米ぬかを加えて18〜48時間撹拌しながら、発生する醗酵熱で乾燥する。さらに、フスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物を1種又は2種以上添加するのが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飼・肥料の製造方法に係わり、詳しくは、動物の飼料又は農作物の肥料を、魚の加工で生じた残滓を原料に製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
動物の飼料や植物、農産物の肥料として、従来より牛、豚等の動物肉を粉砕して製造した所謂「肉骨粉」が利用されている。該肉骨粉は、種々の栄養素が含まれており、動植物の成長に非常に有効であったからである。ところが、狂牛病の発生以来、日本では肉骨粉の製造量が極めて減少しており、それに代わる動植物の飼料や農産物の肥料が求められている。そして、動植物の飼育に有効な多種の栄養素を含む「魚の残滓(以下、魚残滓という」を素材にした魚肉骨粉が有力と考えられている。ここで、魚残滓とは、魚の加工、調理等で生じる魚のアラ、ひれ、尾等の廃棄物のことである。
【0003】
この魚残滓を原料にした飼料は従来より既に製造されており、その製造技術の一つに、『魚残滓を熱殺菌した後脱脂し、これに糸状菌微生物、酵母及び細菌微生物を米あるいは麦の糠及びフスマの一方かあるいは両者の混合物と共に混在せしめて。30℃で通気撹拌培養した後40℃にて再度通気撹拌培養を行い、生成する培養物を水分が10〜13%になるまで温風乾燥する』という養殖魚用飼料の方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、この方法では、魚残滓を、オートクレーブ等を用いて150〜180℃で熱殺菌した後、油分を油絞り機で抽出してから種々の微生物等を添加して30及び40℃の温度で2回に分けて通気撹拌により醗酵させ、さらに60〜80℃の温風で乾燥させる。そのため、製造工程が非常に複雑で、しかもオートクレーブ、圧縮絞り機や温風発生装置を必要とし、得られる魚骨肉粉は高価になるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−9661号公報(1〜2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる事情に鑑み、魚残滓を素材にして、動植物等に有効な飼・肥料を従来より簡便、迅速且つ安価に製造する方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究し、魚残滓が腐り始める前に迅速処理すれば、それに含まれる油分の除去が比較的容易に醗酵分解で除去できることを見出し、それを基に本発明を完成させたのである。
【0008】
すなわち、本発明は、素材としての魚残滓を10mm以下に粉砕し、醗酵用の微生物菌及び米ぬかを加えて18〜48時間撹拌しながら、発生する醗酵熱で乾燥することを特徴とする飼・肥料の製造方法である。この場合、さらに、フスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物を1種又は2種以上添加するのが好ましい。
【0009】
本発明によれば、魚の残滓に含まれる油分は無害なCO2及びH2Oのガスになって一部が除去されるので、特別な殺菌装置、油分分離装置を利用する必要がない。また、米ぬかの一部を油分の少ないフスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物の1種又は2種以上で代替するようにすれば、製品の油含有量を一層低減できる。さらに、撹拌中に発生する醗酵熱だけで水分を18質量%以下にする乾燥も行えるので、乾燥のための加熱源が不要であるばかりでなく、蓋無しの槽内で悪臭を発生させずに、迅速且つ安価に飼・肥料が製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、発明をなすに至った経緯をまじえ、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
まず、発明者は、従来技術の熱殺菌及び油分の一部除去をもっと簡便にすることに着眼し、研究を重ねた。そして、魚残滓が腐り始める前に粉砕して迅速処理すれば、それに含まれる水分及び油分の一部が醗酵分解だけで除去できることを見出した。その魚残滓を粉砕する大きさは、10mm以下であった。10mm以上であると、製品にまだ骨が残存するからである。なお、処理の開始は、季節によっても異なるが、魚残滓の発生から1〜2日以内である。それ以上の日数が経過すると、別途熱殺菌が必要になり、大掛かりな殺菌装置が入用となるばかりでなく、醗酵だけで水分及び油分の一部除去が難しくなるからである。また、粉砕には、ミンチ・クラッシャ及びロール・クラッシャ等が利用できる。
【0012】
上記の大きさに粉砕した魚残滓は、次に醗酵用の微生物菌及び米糠と混合する。微生物菌及び米糠の混合量は、魚残滓100質量部に対してそれぞれ200質量部程度で十分である。微生物菌としては、悪臭防止、油分解、発酵分解に有効な菌ならば如何なる菌を用いても良い。米ぬかを添加するのは、周知のごとく、微生物菌の活動を活発にする促進剤として働かせるためである。ただし、小型の動物、魚、鳥等の飼料は油分が少ないことが望ましいが、米ぬかは油分(例えば、20.1質量%)が多い。そこで、本発明では、油分の低い飼料等を製造する場合には、米ぬかの一部を油分の少ないフスマ(麦ぬか)や、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物の1種又は2種以上で代替するようにもした。それらは、油分が少ないばかりでなく、整腸剤や栄養分としても有効だからである。さらに、素材の貯蔵場所、破砕工程等での腐敗及び悪臭を防止するには、製品である魚骨肉の粉末を上記素材の上に散布すれば良いことも見出した。
【0013】
そして、本発明の重要ポイントは、これらの混合物を18〜48時間にわたって撹拌すると共に、その間に発生する醗酵熱で乾燥させることにある。この醗酵が進むと、油分の一部は無害なCO2及びH2Oのガスになって除去され、残渣が製品の魚肉骨粉となる。なお、撹拌時間を上記のように定めたのは、18時間未満では、油分の除去が不十分であり、48時間を超えても、除去効果が飽和し、それ以上の撹拌は無駄になるからである。また、醗酵熱は、前記混合物の温度を20〜50℃に昇温し、その水分を飼・肥料として許容できる18質量%以下に低減する。さらに、前記撹拌は、例えば図1に示すような有蓋で且つガス抜き手段を備えた槽内で行うのが好ましい。しかし、本発明では、前記したように、処理中に生じる臭気を防止できるので、蓋無しの槽を用いてもかまわないし、また生ゴミを醗酵処理する装置で行っても良い。
【0014】
【実施例】
かまぼこの加工工場で生じた魚残滓を、その発生から5時間後に素材ホッパ1を介してミンチ・クラッシャ2で10mm以下に粉砕した。そのうちの200kgを図1に示した機械式撹拌手段6を備えた槽4に、投入口3より装入して撹拌を開始すると共に、上蓋9に貫通して設けた孔を介して微生物菌を1kg、米糠を400kg添加し、撹拌を開始した。攪拌中に生じたガスは、上蓋9のガス抜出口5を介して排気手段で吸引除去した。そして、撹拌開始から24時間後に槽底の取出口7より醗酵残渣(すなわち、製品8)を取り出した。この製品8を「にわとり」に与えて、成長程度を観察したところ非常に良好であった。また、飼料安全法に従い重要項目の化学分析を行ったところ、表1に示すように、カビ菌は検出されないばかりでなく、油分も少なかった。つまり、安全衛生上の問題がないことも確認した。なお、本製品は、鶏、豚等の動物ばかりでなく、魚の養殖用の飼料になるばかりでなく、植物の生育の肥料としても利用できることは、言及するまでもない。また、上記米ぬかの量を半分に低減し、フスマを200kg添加した場合の製品も、「にわとり」に与えたが、成長程度は同様に良好であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明により、魚残滓を素材にして、特別な殺菌装置、油分分離装置を利用することなく、また乾燥のための加熱源を準備することなく、動植物等に有効な飼・肥料を従来より簡便、迅速且つ安価に製造できるようになる。また、製造中の悪臭の発生は殆んど生じなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飼・肥料の製造に用いた装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 素材ホッパ
2 クラッシャ
3 素材投入口
4 槽
5 ガス抜出口
6 撹拌手段
7 製品取出口
8 製品
9 上蓋
【発明の属する技術分野】
本発明は、飼・肥料の製造方法に係わり、詳しくは、動物の飼料又は農作物の肥料を、魚の加工で生じた残滓を原料に製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
動物の飼料や植物、農産物の肥料として、従来より牛、豚等の動物肉を粉砕して製造した所謂「肉骨粉」が利用されている。該肉骨粉は、種々の栄養素が含まれており、動植物の成長に非常に有効であったからである。ところが、狂牛病の発生以来、日本では肉骨粉の製造量が極めて減少しており、それに代わる動植物の飼料や農産物の肥料が求められている。そして、動植物の飼育に有効な多種の栄養素を含む「魚の残滓(以下、魚残滓という」を素材にした魚肉骨粉が有力と考えられている。ここで、魚残滓とは、魚の加工、調理等で生じる魚のアラ、ひれ、尾等の廃棄物のことである。
【0003】
この魚残滓を原料にした飼料は従来より既に製造されており、その製造技術の一つに、『魚残滓を熱殺菌した後脱脂し、これに糸状菌微生物、酵母及び細菌微生物を米あるいは麦の糠及びフスマの一方かあるいは両者の混合物と共に混在せしめて。30℃で通気撹拌培養した後40℃にて再度通気撹拌培養を行い、生成する培養物を水分が10〜13%になるまで温風乾燥する』という養殖魚用飼料の方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、この方法では、魚残滓を、オートクレーブ等を用いて150〜180℃で熱殺菌した後、油分を油絞り機で抽出してから種々の微生物等を添加して30及び40℃の温度で2回に分けて通気撹拌により醗酵させ、さらに60〜80℃の温風で乾燥させる。そのため、製造工程が非常に複雑で、しかもオートクレーブ、圧縮絞り機や温風発生装置を必要とし、得られる魚骨肉粉は高価になるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−9661号公報(1〜2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる事情に鑑み、魚残滓を素材にして、動植物等に有効な飼・肥料を従来より簡便、迅速且つ安価に製造する方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究し、魚残滓が腐り始める前に迅速処理すれば、それに含まれる油分の除去が比較的容易に醗酵分解で除去できることを見出し、それを基に本発明を完成させたのである。
【0008】
すなわち、本発明は、素材としての魚残滓を10mm以下に粉砕し、醗酵用の微生物菌及び米ぬかを加えて18〜48時間撹拌しながら、発生する醗酵熱で乾燥することを特徴とする飼・肥料の製造方法である。この場合、さらに、フスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物を1種又は2種以上添加するのが好ましい。
【0009】
本発明によれば、魚の残滓に含まれる油分は無害なCO2及びH2Oのガスになって一部が除去されるので、特別な殺菌装置、油分分離装置を利用する必要がない。また、米ぬかの一部を油分の少ないフスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物の1種又は2種以上で代替するようにすれば、製品の油含有量を一層低減できる。さらに、撹拌中に発生する醗酵熱だけで水分を18質量%以下にする乾燥も行えるので、乾燥のための加熱源が不要であるばかりでなく、蓋無しの槽内で悪臭を発生させずに、迅速且つ安価に飼・肥料が製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、発明をなすに至った経緯をまじえ、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
まず、発明者は、従来技術の熱殺菌及び油分の一部除去をもっと簡便にすることに着眼し、研究を重ねた。そして、魚残滓が腐り始める前に粉砕して迅速処理すれば、それに含まれる水分及び油分の一部が醗酵分解だけで除去できることを見出した。その魚残滓を粉砕する大きさは、10mm以下であった。10mm以上であると、製品にまだ骨が残存するからである。なお、処理の開始は、季節によっても異なるが、魚残滓の発生から1〜2日以内である。それ以上の日数が経過すると、別途熱殺菌が必要になり、大掛かりな殺菌装置が入用となるばかりでなく、醗酵だけで水分及び油分の一部除去が難しくなるからである。また、粉砕には、ミンチ・クラッシャ及びロール・クラッシャ等が利用できる。
【0012】
上記の大きさに粉砕した魚残滓は、次に醗酵用の微生物菌及び米糠と混合する。微生物菌及び米糠の混合量は、魚残滓100質量部に対してそれぞれ200質量部程度で十分である。微生物菌としては、悪臭防止、油分解、発酵分解に有効な菌ならば如何なる菌を用いても良い。米ぬかを添加するのは、周知のごとく、微生物菌の活動を活発にする促進剤として働かせるためである。ただし、小型の動物、魚、鳥等の飼料は油分が少ないことが望ましいが、米ぬかは油分(例えば、20.1質量%)が多い。そこで、本発明では、油分の低い飼料等を製造する場合には、米ぬかの一部を油分の少ないフスマ(麦ぬか)や、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物の1種又は2種以上で代替するようにもした。それらは、油分が少ないばかりでなく、整腸剤や栄養分としても有効だからである。さらに、素材の貯蔵場所、破砕工程等での腐敗及び悪臭を防止するには、製品である魚骨肉の粉末を上記素材の上に散布すれば良いことも見出した。
【0013】
そして、本発明の重要ポイントは、これらの混合物を18〜48時間にわたって撹拌すると共に、その間に発生する醗酵熱で乾燥させることにある。この醗酵が進むと、油分の一部は無害なCO2及びH2Oのガスになって除去され、残渣が製品の魚肉骨粉となる。なお、撹拌時間を上記のように定めたのは、18時間未満では、油分の除去が不十分であり、48時間を超えても、除去効果が飽和し、それ以上の撹拌は無駄になるからである。また、醗酵熱は、前記混合物の温度を20〜50℃に昇温し、その水分を飼・肥料として許容できる18質量%以下に低減する。さらに、前記撹拌は、例えば図1に示すような有蓋で且つガス抜き手段を備えた槽内で行うのが好ましい。しかし、本発明では、前記したように、処理中に生じる臭気を防止できるので、蓋無しの槽を用いてもかまわないし、また生ゴミを醗酵処理する装置で行っても良い。
【0014】
【実施例】
かまぼこの加工工場で生じた魚残滓を、その発生から5時間後に素材ホッパ1を介してミンチ・クラッシャ2で10mm以下に粉砕した。そのうちの200kgを図1に示した機械式撹拌手段6を備えた槽4に、投入口3より装入して撹拌を開始すると共に、上蓋9に貫通して設けた孔を介して微生物菌を1kg、米糠を400kg添加し、撹拌を開始した。攪拌中に生じたガスは、上蓋9のガス抜出口5を介して排気手段で吸引除去した。そして、撹拌開始から24時間後に槽底の取出口7より醗酵残渣(すなわち、製品8)を取り出した。この製品8を「にわとり」に与えて、成長程度を観察したところ非常に良好であった。また、飼料安全法に従い重要項目の化学分析を行ったところ、表1に示すように、カビ菌は検出されないばかりでなく、油分も少なかった。つまり、安全衛生上の問題がないことも確認した。なお、本製品は、鶏、豚等の動物ばかりでなく、魚の養殖用の飼料になるばかりでなく、植物の生育の肥料としても利用できることは、言及するまでもない。また、上記米ぬかの量を半分に低減し、フスマを200kg添加した場合の製品も、「にわとり」に与えたが、成長程度は同様に良好であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明により、魚残滓を素材にして、特別な殺菌装置、油分分離装置を利用することなく、また乾燥のための加熱源を準備することなく、動植物等に有効な飼・肥料を従来より簡便、迅速且つ安価に製造できるようになる。また、製造中の悪臭の発生は殆んど生じなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飼・肥料の製造に用いた装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 素材ホッパ
2 クラッシャ
3 素材投入口
4 槽
5 ガス抜出口
6 撹拌手段
7 製品取出口
8 製品
9 上蓋
Claims (2)
- 素材としての魚残滓を、10mm以下に粉砕して醗酵用の微生物菌及び米ぬかを加えて18〜48時間撹拌しながら、発生する醗酵熱で乾燥することを特徴とする飼・肥料の製造方法。
- さらに、フスマや、ヘミセルローズ、セルローズ及びリグニンを主成分とする有機物を1種又は2種以上添加することを特徴とする請求項1記載の飼・肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000133A JP2004208628A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 飼・肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000133A JP2004208628A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 飼・肥料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004208628A true JP2004208628A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32818550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003000133A Withdrawn JP2004208628A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 飼・肥料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004208628A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102992905A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-03-27 | 潘少波 | 一种适合大棚作物滴灌的发酵液体肥料 |
-
2003
- 2003-01-06 JP JP2003000133A patent/JP2004208628A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102992905A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-03-27 | 潘少波 | 一种适合大棚作物滴灌的发酵液体肥料 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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