JP2004208405A - 支線ガード用反射バンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電柱1の支線2に取り付けられた支線ガード3の一部に、留め具兼用で反射体10を表面に取り付けた反射バンド8をひと捲きして取り付ける。このようにすることで、夜間、周囲の明りや自転車、自動車のヘッドライトを反射体10が反射するため、歩行者や運転者の注意を惹き、支線2に関係する事故防止に役立つ。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力あるいは通信線用電柱の支線に取り付けて用いられる支線ガード用反射バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱には、通常1本又は2本の支線が取り付けられていて、この支線の下端は地中のアンカーに結ばれているのが普通である。
このような支線は、通常数本の金属線を撚り合わせたワイヤーで構成されており、その地上側には、一定の長さ(約2m)の高さまで、支線の保護と、通行者や自転車、自動車等が触れても安全なように、支線ガードと称されるプラスチック製の筒状カバーが取り付けられている。そして、このカバーには黄色が着色されていて、目につき易いような工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、夜間においては、周囲の建物やライトの光に吸収されて、場所によっては支線(ガード)の存在に気付かなかったり、気付くのが遅れたりすることがある。この結果、特に自転車やオートバイの場合には、支線に触れて転倒したりする事故が発生する心配がある。一方、自動車の場合には支線を引っ掛けてしまうことがあり、この場合には電柱が傾いたり、断線を引き起こしたりして大きな事故を招く心配がある。
本発明は係る点に鑑みて提案されるものであって、その目的は、夜間、自動車のヘッドライトや周囲の光を反射するか、自発光することで支線の存在が判るように、支線ガードに取り付けて使用されると共に支線ガードを新規に取り付ける時に用いることができるばかりでなく、既設の支線ガードにも簡単に取り付けて用いることができる支線ガード用反射バンドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、支線ガード用反射バンドにおいて、帯状本体の表面に反射体又は自発光体を取り付けると共に前記帯状本体の一端に支線ガード側のリベット穴に嵌合する2ヶのリベット付留め具を取り付け、更に前記帯状本体の他端には、前記留め具において先端側に位置するリベットが通る開口部を形成して成ることを特徴とするものである。
【0005】
更に、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、自発光体は、LEDから成り、この電源には、電池又は太陽電池が用いられていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
上記構成から成る支線ガード用反射バンドは、支線ガードにひと捲きしたのち、先端側の留め具のリベットを他端側の開口部内に通し、このリベットの先を支線ガードの割りを間にして左側のリベット穴内に嵌合し、更に、もう一方のリベットを右側のリベット穴内に嵌合することにより、反射バンドを支線ガードに取り付け、併せて、支線ガードの支線挿入用に形成された割りを留める。
【0007】
反射バンドの表面には反射体又は自発光体が取り付けられているため、夜間、周囲の明りや自動車のヘッドライトの光を反射することで、注意を惹き、事故防止に役立つ。
反射バンドは、支線ガードの1ヶ所、又は複数箇所に取り付けて用いることができ、この数は、現場の状況に合わせて任意に選択される。
【0008】
【実施例】
上記構成の本発明について、図を参照しながらその実施例を詳細に説明する。図1は電柱とこの支線及び支線ガードの説明図、図2は支線ガードに本発明に係る反射バンドを取り付けた状態の説明図、図3〜図6は反射バンドの説明図、図7〜図9は支線ガード及び反射バンドの取り付け状態の説明図である。
【0009】
上記各図において、符号の1は電柱、2はこの電柱1の支線、3は支線2に取り付けられた支線ガードであって、この支線ガード3はプラスチック製の長尺筒体から成り、その長手方向に支線2を内部に挿入するための割り4(図2参照)が設けられている。そして、この割り4の両側(左右)には、リベット穴5、5aが設けられていて、留め具6のリベット7、7aを嵌合することによって、割り4は留められて開かない。
【0010】
8は本発明に係る反射バンドであって、この反射バンド8は、図3〜図6に示すように、バンド本体9の表面に反射体10を装着し、一端に前記留め具6と同一構造、すなわちリベット12、12aから成るバンド留め具11を設け、他端に外側のリベット12を通すことが出来る開口部13を設けた構造である。
【0011】
なお、上記実施例において、反射体10は、ライトの光を反射する構造、材質のものならば何でも良く、この反射体10は、現在、道路に沿って各種設備に取り付けられているもの、或いはトラック等の後部に取り付けられている追突防止用の反射シート等と同一構造のものであっても良い。図2、図7において、14は支線ガード本体10内に装入されたスペーサ、14aはスペーサ用固定用リベットであって、支線2を支線ガード3内の中心に位置させている。
【0012】
上記構成の反射バンド8は、図2に示すように、支線ガード3のリベット穴5、5aがある場所に、留め具6の代りに取り付けられる。この取り付け方としては、図9に示すように、バンド本体9を支線ガード3にひと捲きした後、バンド留め具11の外側のリベット12を外から開口部13に通すことでバンド本体9を輪状に形成し、その上でリベット12、12aを支線ガード3のリベット穴5、5a内に嵌合し、リベット子15、15aをリベット12、12aの穴内に外から挿入することにより、リベット12、12aを支線ガード3内においてV字状に開脚させることで抜け止めを行い、これで取り付けを終了する。
【0013】
なお、上記実施例は、ライトの光を受けて反射する反射体10を取り付けた例であるが、この反射体10に併せて、或いは反射体10に代えて、LED(発光素子)と太陽電池あるいは各種電池を組み合わせた自発光体を反射バンド8の要所に取り付けても本発明の目的は達成出来る。
【0014】
【発明の効果】
本発明は以上のように、支線ガードの一部に反射体又は自発光体を取り付けたことにより、夜間、支線の存在が周囲の明りやヘッドライトの光で良く判り、通行者や自動車、オートバイ等で走行中の人が支線に触れたり、引っ掛かったりするのを防止できる。
また、トラック等において、支線を荷台や積荷に引っ掛けて電柱を倒したり、電力線や通信線を切断したりする事故も防止できる。
【0015】
次に本発明の反射バンドは、支線ガードを新規に取り付ける場合ばかりでなく、既設の支線ガードにおいては、最初からあった留め具を取り外し、ここに反射バンド側の留め具を取り付けることで、反射バンドを手軽に既設の支線ガードに取り付けることができて便利である。
また、反射バンドは、支線ガードの留め具も兼ねるため、この分従来の留め具が不要となり、部品コストの低減にも寄与できる。
また、反射バンドは、支線ガードをひと捲きするため、支線ガードの強度アップを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射バンドを支線ガードに取り付けた状態の説明図
【図2】支線ガードとこれに取り付けられた反射バンドの説明図
【図3】反射バンドの正面図
【図4】反射バンドの側面図
【図5】D−D´線断面図
【図6】E−E´線断面図
【図7】C−C´線断面図
【図8】B−B´線断面図
【図9】A−A´線断面図
【符号の説明】
1 電柱
2 支線
3 支線ガード
4 割り
5、5a リベット穴
6 留め具
7、7a リベット
8 反射バンド
9 バンド本体
10 反射体
11 バンド留め具
12、12a リベット
13 開口部
14 スペーサ
14a スペーサ用リベット
15、15a リベット子
Claims (2)
- 帯状本体の表面に反射体又は自発光体を取り付けると共に前記帯状本体の一端に支線ガード側のリベット穴に嵌合する2ヶのリベット付留め具を取り付け、更に前記帯状本体の他端には、前記留め具において先端側に位置するリベットが通る開口部を形成して成る支線ガード用反射バンド。
- 請求項1に記載の自発光体は、LEDから成り、この電源には、電池又は太陽電池が用いられていることを特徴とする支線ガード用反射バンド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002374235A JP2004208405A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 支線ガード用反射バンド |
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JP2002374235A JP2004208405A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 支線ガード用反射バンド |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004208405A true JP2004208405A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32812313
Family Applications (1)
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JP2002374235A Pending JP2004208405A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 支線ガード用反射バンド |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004208405A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103633602A (zh) * | 2013-11-13 | 2014-03-12 | 李朝晖 | 电力架空线路过路管状式警示装置及其安装工装 |
CN117614175A (zh) * | 2024-01-17 | 2024-02-27 | 山东盛宝复合材料科技有限公司 | 一种冷却塔用电机架 |
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2002
- 2002-12-25 JP JP2002374235A patent/JP2004208405A/ja active Pending
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CN103633602B (zh) * | 2013-11-13 | 2016-03-02 | 李朝晖 | 电力架空线路过路管状式警示装置及其安装工装 |
CN117614175A (zh) * | 2024-01-17 | 2024-02-27 | 山东盛宝复合材料科技有限公司 | 一种冷却塔用电机架 |
CN117614175B (zh) * | 2024-01-17 | 2024-04-12 | 山东盛宝复合材料科技有限公司 | 一种冷却塔用电机架 |
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