JP2004207171A - 金属接合構造体及び固体電解質型燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本金属接合構造体1は、耐熱合金成形体(SUS430等のステンレス鋼などからなる。)11、12の間が接合材(Ag及びPdを含有し、更に少量のTiが含まれる接合材等。)により接合され、形成されている。この金属接合構造体における接合部13は、AgとPdとからなる接合材を用いた場合、一方の耐熱合金成形体11の側から他方の耐熱合金成形体12の側へと、(1)Pd拡散層1311、(2)Pdの含有量が接合材に比べて少ない(40〜80%、特に50〜70%少ない。)Pd減量層1341、(3)Pd拡散層1312、を順次有している。(1)及び(3)のPd拡散層1311、1312の厚さは、それぞれ2〜20μm、特に3〜15μmである。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属接合構造体及び固体電解質型燃料電池に関する。更に詳しくは、複数の耐熱合金成形体をAgとPdとを含有する接合材、又はAg、Pd及び少量のTiを含有する接合材等により接合してなる金属接合構造体及びこの構造体を一部に有する固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
平板型の固体電解質型燃料電池(以下、「平板型SOFCスタック」という。)は、通常、複数の単セルが積層されて形成される。この平板型SOFCスタックでは、蓋部材、各種のセパレータ及び底部材等が接合材により接合され、気密にシールされている。このセパレータ等としては、強度が大きく、安価な金属製のものを使用することが好ましい。しかし、燃料電池は、従来、1000℃以上の高温で動作させることが多く、金属製のセパレータ等では耐熱性が不足するため、脆く、破損し易いという問題はあるもののセラミック製のセパレータ等が使用されてきた。
【0003】
ところで、近年、固体電解質層を薄くして内部抵抗を低減し、平板型SOFCスタックを800℃以下の低温域で動作させる研究が活発化しており、この場合、金属製のセパレータ等を使用することができ、注目されている。特に、より安価なステンレス鋼を用いることができれば、大幅にコストを引き下げることができる。しかし、ガラス質のガスシール材を使用する限り、接合部の信頼性の向上は望めない。この信頼性の向上のためには金属シール材を用いることが好ましく、例えば、酸素製造装置の固体電解質層とステンレス鋼からなるセパレータとを金属シール材により接合する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−20180号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1には、電解質管とステンレス鋼とを金属シール材により接合し、気密にシールすることは開示されているものの、形成される接合部の構成、組成等については何ら記載がない。特に、平板型SOFCスタックのように、可燃性ガスと酸素とが高温で接触する装置では、容易に剥離しない強靭な接合部とする必要があり、接合材の融点を越える温度で接合することが好ましいが、このような高温域において接合した場合の接合部の構成、組成等の詳細については言及されていない。
【0006】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、複数の耐熱合金成形体を、AgとPdとを含有する接合材、又はAg、Pd及び少量のTiを含有する接合材等により、容易に剥離しないように強固に接合してなり、形成される接合層が特定の構成及び組成等を有する金属接合構造体及びこの構造体を一部に有する固体電解質型燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の通りである。
1.複数の耐熱合金成形体が接合材により接合されてなる金属接合構造体において、該接合材はAgとPdとを含有し、該接合により形成された接合部は、一方の耐熱合金成形体の側から他方の耐熱合金成形体の側へと、(1)Pd拡散層、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ない層、及び(3)Pd拡散層、を順次有していることを特徴とする金属接合構造体[以下、「金属接合構造体(I)」ということもある。]。
2.複数の耐熱合金成形体が接合材により接合されてなる金属接合構造体において、該接合材はAg、Pd及びTiを含有し、該接合により形成された接合部は、一方の耐熱合金成形体の側から他方の耐熱合金成形体の側へと、(1)Ti偏析層、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層、及び(3)Ti偏析層、を順次有していることを特徴とする金属接合構造体[以下、「金属接合構造体(II)」ということもある。]。
3.上記Pd減量層に、Ag、Pd及びTiを含む塊状物が含有されている上記2.に記載の金属接合構造体。
4.上記Ag、上記Pd及び上記Tiの合計を100質量%とした場合に、該Tiの含有量は0.05〜10質量%である上記2.に記載の金属接合構造体。
5.上記接合の温度が、上記接合材の固相点温度以上で、且つ液相点温度を50℃越える温度以下である上記1.至乃4.のいずれかに記載の金属接合構造体。
6.上記1.乃至5.のいずれかに記載の金属接合構造体により形成された構造を備えることを特徴とする固体電解質型燃料電池。
【0008】
【発明の効果】
本発明の金属接合構造体(I)及び(II)では、それぞれ特定の接合材を使用し、特定の構成及び組成の接合部を形成することにより、耐熱合金成形体を強固に接合することができ、熱応力等による強度の低下も抑えられる。
また、金属接合構造体(II)において、Pd減量層に、Ag、Pd及びTiを含有する塊状物が含有されている場合も、耐熱合金成形体を強固に接合することができる。
更に、Ag、Pd及びTiの合計を100質量%とした場合に、Tiの含有量が0.05〜10質量%である場合は、特に、表面に強固な酸化被膜が形成される耐熱合金成形体であっても、それらを強固に接合することができる。
また、接合の温度が、接合材の固相点温度以上で、且つ液相点温度を50℃越える温度以下である場合は、耐熱合金成形体を特に強固に接合することができ、剥離することがない。
本発明の固体電解質型燃料電池は、本発明の金属接合構造体からなる構造を備えるため、優れた耐久性を有し、長期に渡って良好な発電効率が維持される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
[1]金属接合構造体
上記「金属接合構造体」は、複数の耐熱合金成形体が特定の接合材により接合され、形成されたものである。例えば、図1のように、この金属接合構造体1は、一の耐熱合金成形体11と他の耐熱合金成形体12とが、接合部13を介して接合され、形成されたものである。接合される耐熱合金成形体は図1のように2個であってもよいし、3個以上であってもよい。また、図1のように、それぞれの耐熱合金成形体の対向する各々の面の全面が接合されていてもよいし、一部が接合されていてもよい。更に、この金属接合構造体は、接合された耐熱合金成形体のみからなり、それ自体が特定の製品を構成するものであってもよいし、平板型SOFCスタックにおいてセパレータ等が接合されてなる金属接合構造体のように、特定の製品の一部を構成するものであってもよい。
【0010】
(1)耐熱合金成形体及び耐熱合金
上記「耐熱合金成形体」を構成する耐熱合金は特に限定されず、ステンレス鋼、ニッケル基合金、クロム基合金等が挙げられる。ステンレス鋼としては、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼が挙げられる。フェライト系ステンレス鋼としては、SUS430、SUS434、SUS405等が挙げられる。マルテンサイト系ステンレス鋼としては、SUS403、SUS410、SUS431等が挙げられる。オーステナイト系ステンレス鋼としては、SUS201、SUS301、SUS305等が挙げられる。更に、ニッケル基合金としては、インコネル600、インコネル718、インコロイ802等が挙げられる。クロム基合金としては、Ducrlloy CRF(94Cr5Fe1Y2O3)等が挙げられる。これらの各種の耐熱合金は、それぞれ金属接合構造体の用途等によって選択することができる。また、耐熱合金成形体の形状及び寸法も特に限定されず、形成される金属接合構造体の用途等によって設定することができる。
【0011】
(2)接合材
上記「接合材」はAgとPdとを含有する。接合材における上記「Ag」及び上記「Pd」の各々の含有量は特に限定されないが、AgとPdとの合計を100質量%とした場合に、Agの含有量は90〜98質量%、特に93〜97質量%、Pdの含有量は2〜10質量%、特に3〜7質量%であることが好ましい。Agの含有量が98質量%を越えると、即ち、Pdの含有量が2質量%未満であると、接合材の耐酸化性等が低下し、十分な耐久性を有する接合部を形成することができない場合がある。一方、Agの含有量が90質量%未満であると、即ち、Pdの含有量が10質量%を越えると、接合時に接合材が十分に流動せず、接合部のシール性が低下する傾向にある。
【0012】
接合材には、更にCuが含有されていてもよい。Cuが含有されている場合のAg、Pd及びCuの各々の含有量は特に限定されないが、Ag、Pd及びCuの合計を100質量%とした場合に、Agの含有量は45〜65質量%、特に50〜60質量%、Pdの含有量は15〜35質量%、特に20〜30質量%、Cuの含有量は10〜30質量%、特に15〜25質量%であることが好ましい。Cuが含有されている場合、含有されていない接合材に比べてより多量のPdを含有していても、十分な流動性を有し、優れたシール性が維持される。一方、AgとCuの合計が65質量%未満、即ち、Pdの含有量が35質量%を越えると、流動性が低下し、シール性が不十分になる傾向にある。
【0013】
接合材は、Ag、Pd及び少量のTiを含有するものであってもよい。このTiを含有する接合材では、AgとPdとの好ましい含有量、又は更にCuを含有する場合は、Ag、Pd及びCuの好ましい含有量は上記と同様である。また、Tiの含有量は、Ag、Pd及びTiの合計を100質量%とした場合に、又はCuが含有されているときは、Ag、Pd、Cu及びTiの合計を100質量%とした場合に、0.05〜10質量%であることが好ましく、特に0.05〜8質量%、更には0.05〜6質量%であることが好ましい。Tiの含有量が0.05〜10質量%であれば、接合雰囲気が真空ではなく、アルゴン等の不活性雰囲気であっても、実用上、十分な接合強度を有する接合部を形成することができる。また、例えば、微量のAl、Ti、Ni、Ce、La等を含有し、表面に強固な酸化被膜が形成される特殊な耐熱合金成形体であっても、接合強度が低下することなく、強固に接合することができる。
【0014】
尚、このAg、Pd、更にはCu、Tiを含有する接合材は、通常、20×10−6/℃以上の熱膨張係数を有し、被接合材であるステンレス鋼の12〜17×10−6/℃とは大きく異なることが多い。しかし、優れた柔軟性を有するAgにより熱膨張係数の差異による応力が緩和されるため、安定した十分な接合強度及びシール性を有する接合部を形成することができる。
【0015】
接合材には、Ag、Pd、Cu及びTi以外に、接合強度及びシール性等が損なわれない範囲で他の成分が含有されていてもよい。この他の成分としてはSn、In、Ni等が挙げられる。これらの他の成分の含有量は、AgとPdとの合計、更にCuを含有している場合はAg、Pd及びCuの合計、更にTiを含有する場合はAg、Pd及びTiの合計、又はAg、Pd、Cu及びTiの合計、を100質量部とした場合に、10質量部以下、特に5質量部以下、更には3質量部以下であることが好ましい。
【0016】
(3)接合部の構成及び組成
各々の耐熱合金成形体の間の接合部13の構成及び組成は、接合材に含有される金属により異なる。以下、AgとPaとからなる接合材、及びAg、Pd及び少量のTiからなる接合材の各々の場合について詳述する。
▲1▼AgとPdとからなる接合材の場合
この接合材では、接合部13は、図2のように、一方の耐熱合金成形体11の側から他方の耐熱合金成形体12の側へと、(1)Pd拡散層1311、(2)Pdの含有量が接合材に比べて少ないPd減量層1321、(3)Pd拡散層1312、を順次有している。上記(1)及び(3)の各々の「Pd拡散層」の厚さは、それぞれ2〜20μm、特に3〜15μm、更には4〜10μmである。これら(1)及び(3)の各々のPd拡散層の厚さ及びPd含有量は、同じであることもあり、異なっていることもある。更に、上記(2)のPd減量層におけるPd含有量は、接合材におけるPd含有量に比べて40〜80%少なく、特に50〜70%少ない。
このAgとPdとからなる接合材の場合、接合部の構成及び組成には、耐熱合金の種類による大きな変化はない。
【0017】
▲2▼Ag、Pd及び少量のTiからなる接合材の場合
この接合材では、接合部13は、図3のように、一方の耐熱合金成形体11の側から他方の耐熱合金成形体12の側へと、(1)Ti偏析層1331、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層1322、及び(3)Ti偏析層1332、を有している。この(1)〜(3)の各々の層は耐熱合金の種類にかかわりなく形成されるが、それぞれの層の厚さ及び各々の金属の含有量は耐熱合金の種類によって変化する。また、各々のTi偏析層には、接合材に含有されるTi以外の金属、及び耐熱合金に含有される金属が含まれている。更に、耐熱合金の種類によって上記(1)〜(3)とは異なる組成の層が形成されることもある。
【0018】
また、上記(2)のPd減量層には、Ag、Pd及びTiを含み、Agの含有量が多い塊状物1341、及びAg、Pd及びTiを含み、Pdの含有量が多い塊状物1342が含有されている。これらの塊状物はPd減量層に散在しており、その形状及び寸法は多様であり、微小な塊状物の集合体も混在している。この塊状物も耐熱合金の種類にかかわりなく形成されるが、その組成及び各々の金属の含有量は耐熱合金の種類によって変化する。
【0019】
一方及び他方の耐熱合金成形体がいずれもSUS430からなる場合、上記(1)及び(3)の各々の「Ti偏析層」の厚さは、それぞれ0.1〜10μm、特に0.5〜2μmである。更に、このTi偏析層におけるTiの含有量は、接合材におけるTiの含有量の12〜20倍、特に14〜18倍と多く、各々のTi偏析層を100質量%とした場合に、それぞれ65〜95質量%、特に70〜90質量%である。また、これら(1)及び(3)の各々のTi偏析層の厚さ及びTi含有量は、同じであることもあり、異なっていることもある。
【0020】
更に、上記(2)のPd減量層におけるPd含有量は、接合材におけるPdの含有量に比べて60〜100%少なく、特に70〜100%少ない。尚、この「100%」少ないとは、例えば、X線マイクロアナライザーにより定量した場合に、Pdが検出限界値以下であるという意味である。また、このPd減量層には、Pdの他、Tiも含有されず、実質的にAgのみが含有されることもある。
【0021】
また、上記(2)のPd減量層に含有されているAgの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Agが55〜85質量%、特に60〜75質量%、Pdが5〜20質量%、特に10〜15質量%、Tiが10〜25質量%、特に15〜20質量%含まれている。更に、Pdの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが74.9〜95質量%、特に80〜90質量%、Agが0.1〜5質量%、特に0.5〜2質量%、Tiが5〜20質量%、特に10〜15質量%含まれている。
尚、▲1▼及び▲2▼の各々の(1)〜(3)のそれぞれの層の厚さ及び組成は、例えば、接合部の断面をX線マイクロアナライザー等により観察することにより確認することができる。
【0022】
(4)接合温度
接合材を用いて複数の耐熱合金成形体を接合する際の温度は特に限定されないが、接合材の固相点温度以上で、且つ液相点温度を50℃越える温度以下とすることが好ましい。Agの融点は約962℃であるが、接合材の固相点温度以上の温度で接合すれば、Agを含む接合材成分が融解し、展延性に富むAgが耐熱合金成形体の間に十分に流動し、これらを密着させることができる。また、特に接合材の液相点温度を越える温度で接合した場合は、より安定した十分なシール性及び接合強度が維持され、容易に剥離することがない。一方、この接合の温度は液相点温度を50℃を越えて高い温度とする必要はなく、固相点温度以上、且つ液相点温度を50℃越える温度以下で接合すれば、十分なシール性及び接合強度が得られる。
【0023】
(5)接合雰囲気
接合の際の雰囲気は不活性雰囲気であれば特に限定されず、真空、及びアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気とすることができる。接合雰囲気は特に真空であることが好ましく、真空雰囲気であれば接合強度を大きく向上させることができる。尚、真空の程度は10Pa以下、特に1×10−2〜1Paとすることが好ましい。
【0024】
[2]平板型SOFCスタック
本発明の金属接合構造体は、平板型SOFCスタック等の、複数の耐熱合金成形体が互いに接合された構造を有する製品において有用である。以下、平板型SOFCスタックの一例を示す図5を用いて説明する。
この平板型SOFCスタック100は、2個の単セルが上下に積層されて形成されている。また、各々の単セルは発電層を備え、それぞれの発電層は、固体電解質層21と、この固体電解質層21の一面に設けられた燃料極22と、他面に設けられた空気極23とを有する。
【0025】
上部単セルは、上部セパレータ31と上部単セル用中間セパレータ32とを備える。これらはいずれもSUS430等の耐熱合金により形成される。
上部セパレータ31は、支燃性ガスの流路311を有し、下面が上部単セルの空気極23と接し、且つ下側周面が接合層41を介して固体電解質層21の上側周面と接合されている。更に、上部単セル用中間セパレータ32は、燃料ガスの流路321を有し、上面が上部単セルの燃料極22と接し、且つ上側周面が接合層41を介して固体電解質層21の下側周面と接合されている。
【0026】
また、下部単セルは、下部単セル用中間セパレータ33と下部セパレータ34とを備える。これらはいずれもSUS430等の耐熱合金により形成される。
下部単セル用中間セパレータ33は、支燃性ガスの流路331を有し、下面が下部単セルの空気極23と接し、且つ下側周面が接合層41を介して固体電解質層21の上側周面と接合されている。更に、下部セパレータ34は、燃料ガスの流路341を有し、上面が下部単セルの燃料極22と接し、且つ上側周面が接合層41を介して固体電解質層21の下側周面と接合されている。
【0027】
平板型SOFCスタックは、それぞれ上記の構造を有する上部、下部の各々の単セルを、上部単セル用中間セパレータ32の下面と、下部単セル用中間セパレータ33の上面とを接合することにより形成される。この接合は本発明において用いられるAgとPdとを含有する接合材、及びAg、Pd及び少量のTiを含有する接合材を用いてなされ、上部、下部の各々の単セルは接合層42を介して一体に接合されている。尚、耐熱合金からなる各々のセパレータと固体電解質層とは、同様にAgとPdとを含有する接合材、及びAg、Pd及び少量のTiを含有する接合材により接合されている。
【0028】
固体電解質層21は、電池の動作時に燃料極に導入される燃料ガス又は空気極に導入される支燃性ガスのうちの一方の一部をイオンとして移動させることができるイオン伝導性を有する。どのようなイオンを伝導することができるかは特に限定されないが、イオンとしては、例えば、酸素イオン及び水素イオン等が挙げられる。また、燃料極22は、水素源となる燃料ガスと接触し、負電極として機能し、空気極23は、酸素源となる支燃性ガスと接触し、正電極として機能する。更に、上部単セルにおける上部セパレータ31と上部単セル用中間セパレータ32との間、及び下部単セルにおける下部単セル用中間セパレータ33と下部セパレータ34との間、はそれぞれ固体電解質層21により絶縁されている。
【0029】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1(SUS430からなる2個の角柱体の接合)
AgとPdとからなる接合材、これに更に特定量のTiが含有される接合材、又はAg、Pd及びCuからなる接合材により、平板型SOFCスタックのセパレータとして用いられることが多い耐熱合金を接合し、その接合強度及び接合部の構成及び組成を評価した。この耐熱合金としてはフェライト系ステンレス鋼であるSUS430を用いた。
【0030】
比較実験例1及び実験例1〜8
(1)被接合材及び接合材
被接合材としては15×15×20mmの寸法のSUS430からなる角柱体を用いた。接合材としては、厚さが50μmのシート状であり、(a)95質量%のAgと5質量%のPdとからなる接合材(固相点温度は970℃、液相点温度は1010℃である。)、(b)54質量%のAg、25質量%のPd及び21質量%のCuからなる接合材(固相点温度は900℃、液相点温度は950℃である。)を使用した。また、(c)接合時に下記のように(a)の接合材にTi箔を積層して用いることにより、(a)の接合材との合計で、0.1質量%、2質量%、5質量%及び10質量%のTiを含有する接合部(0.1質量%、2質量%、5質量%及び10質量%のTiを含有する接合の固相点温度は、いずれも約970℃であり、液相点温度はそれぞれ約1010℃、約1010℃、約1020℃、約1030℃である。)が形成されるように接合した。更に、比較のため市販の結晶化ガラスペースト(ガラス組成は、BaO;43質量%、SiO2;33質量%、ZnO;15質量%、Al2O3;6質量%、ZrO2;2質量%、及びCaO;1質量%である。)を用いた。
【0031】
(2)金属接合構造体の形成
角柱体の15×15mmの面が上面になるように縦置きし、表1の実験例1〜2の場合、この面に15×15mmに切断した接合材(a)を2枚載置し、この接合材上に他の角柱体を載置した。そして、各々の角柱体が接触面で相互にずれないように、上部の角柱体の上面に質量500gのタングステンを主成分(含有量;95質量%)とする錘を載せ、これを雰囲気制御熱処理炉に収容し、真空雰囲気(1Pa以下)又はアルゴン雰囲気にて表1に記載の所定の温度で30分保持して接合し、金属接合構造体を形成した。昇降温速度は500℃/時間とした。
【0032】
また、表1の実験例3〜7では、実験例1〜2の場合における2枚の接合材(a)の間に、それぞれ所定の質量となるように切断した厚さ10μmの純Ti箔を載置した他は、実験例1と同様にして金属接合構造体を作製した。更に、実験例5では、接合材(b)を用いた他は、実験例1〜2と同様にして金属接合構造体を作製した。また、比較実験例1では、それぞれの角柱体の接合されることとなる面に結晶化ガラスペーストを塗布し、アルゴンガス雰囲気の熱処理炉に収容し、1050℃で1時間保持して熱処理した他は、実験例1と同様にして金属接合構造体を作製した。尚、この比較実験例1では昇降温速度は200℃/時間とした。
【0033】
(3)試験片の作製及び接合強度の評価
(2)において作製した比較実験例1及び実験例1〜8の各々の金属接合構造体を、それぞれ接合面に対して垂直方向に切断し、7.5×7.5×約40mmの寸法の4本の棒状体とした。その後、JIS R 1624に従って各々の棒状体の側面を研磨し、6×6×約40mmの試験片とし、4点曲げ法により接合強度を測定した。結果を4本の試験片の平均値として表1に併記する。
【0034】
【表1】
【0035】
表1の結果によれば、結晶化ガラスペーストを使用した比較実験例1では、研削時に剥離してしまい、極めて接合強度が低いことが推察される。一方、AgとPdとからなる接合材(a)を用いた実験例1、2、更に0.1質量%のTiを含有させた接合材(c)を用いた実験例3、及びAg、Pd及びCuからなる接合材(b)を用いた実験例8では、いずれも試験片の塑性変形が顕著であり、母材以上の極めて大きい接合強度、即ち、500MPaを越える接合強度を有していることが分かる。特に、実験例2のように、アンゴン雰囲気で接合しても、500MPaを越える大きな接合強度が得られる。尚、Tiの含有量が多い実験例4〜7では、Tiを含有することにより強度が低下しているが、接合雰囲気にかかわらず、接合材として結晶化ガラスを用いた比較実験例1に比べて遥かに大きな、実用上、十分な強度が得られている。
【0036】
(4)接合部の構成及び組成
実験例1の金属接合構造体において、接合部の断面をX線マイクロアナライザーにより観察した。その結果、接合部は一方のSUS430と他方のSUS430との間で複数の組成の異なる層を有していることが分かった。具体的には、この複数の層は、一方のステンレス鋼成形体の側から他方のステンレス鋼成形体の側へと、(1)5μmの厚さのPd拡散層、(2)Pdの含有量が接合材に比べて60%少ないPd減量層、(3)5μmの厚さのPd拡散層、を有していた。また、各々のPd拡散層を100質量%とした場合のPdの含有量は、(1)の拡散層及び(3)の拡散層のいずれにおいても1〜5質量%であった。
【0037】
更に、実験例5の金属接合構造体における接合部の断面を同様にして観察した。その結果、一方のステンレス鋼成形体の側から他方のステンレス鋼成形体の側へと、(1)Ti偏析層、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層、及び(3)Ti偏析層、を有していることが分かった。また、上記(2)のPd減量層には、Agの含有量が多い塊状物及びPdの含有量が多い塊状物が含有されていることが分かった。
【0038】
上記(1)及び(3)の各々の「Ti偏析層」の厚さは、いずれも2μmであった。更に、これらのTi偏析層におけるTiの含有量は、各々のTi偏析層を100質量%とした場合に、(1)のTi偏析層では77質量%、(3)のTi偏析層では87質量%であった。また、それぞれのTi偏析層を100質量%とした場合に、(1)のTi偏析層では、Agが20質量%、Pdが1質量%、Crが2質量%、(3)のTi偏析層では、Agが9質量%、Pdが1質量%、Feが1質量%、Crが2質量%含有されていた。更に、Agの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Agが68質量%、Pdが14質量%、Tiが18質量%含まれていた。更に、Pdの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが86質量%、Agが1質量%、Tiが13質量%含まれていた。
【0039】
実施例2(Wを含有するフェライト系ステンレス鋼からなる2個の角柱体の接合)
SUS430に代えてWを含有するフェライト系ステンレス鋼(Crを16質量%、Wを7質量%含有する。)を用いた他は実施例1の実験例1及び5と同様にして、金属接合構造体を形成し、試験片を作製し、接合部の構成及び組成を確認した。その結果、実施例1の実験例1と同じ組成の接合材を使用した場合は、接合部の構成及び組成は実施例1の実験例1の場合と同様であった。
【0040】
また、実施例1の実験例5と同じ組成の接合層となるようにした場合は、図4のように、一方のステンレス鋼成形体の側から他方のステンレス鋼成形体の側へと、(1)W偏析層1351、(2)Ti偏析層1333、(3)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層1323、(4)Ti偏析層1334、及び(5)W偏析層1352を有していることが分かった。更に、上記(3)のPd減量層には、▲1▼Ti偏析塊状物1344、▲2▼Pdの含有量が多い塊状物1343、及び▲3▼Pdの含有量が更に多い塊状物1345が含有されていることが分かった。
【0041】
上記(1)及び(5)の各々の「W偏析層」の厚さは、いずれも3μmであり、各々のW偏析層におけるWの含有量は、それぞれのW偏析層を100質量%とした場合に、いずれも44質量%であった。また、上記(2)及び(4)の各々の「Ti偏析層」の厚さは、いずれも3μmであり、各々のTi偏析層におけるTiの含有量は、それぞれのTi偏析層を100質量%とした場合に、いずれも35質量%であった。更に、それぞれのW偏析層を100質量%とした場合に、(1)及び(5)のいずれのW偏析層にも、Agが12質量%、Pdが6質量%、Tiが5質量%、Feが23質量%、Crが10質量%含有されていた。また、それぞれのTi偏析層を100質量%とした場合に、(2)及び(4)のいずれのTi偏析層にも、Agが1質量%、Pdが7質量%、Wが10質量%、Feが41質量%、Crが6質量%含有されていた。
【0042】
更に、Ti偏析塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Tiが30質量%、Agが8質量%、Pdが11質量%、Wが12質量%、Feが33質量%、Crが6質量%含まれていた。また、Pdの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが63質量%、Agが14質量%、Tiが18質量%、Feが4質量%、Crが1質量%含まれていた。更に、Pdの含有量が更に多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが86質量%、Agが1質量%、Tiが13質量%含まれていた。
【0043】
尚、本発明では上記の実施例に限られず、目的、用途等によって本発明の範囲内において種々変更した実施例とすることができる。例えば、被接合材として、SUS430以外のステンレス鋼等からなる成形体を使用することもでき、その場合も十分な強度で接合された金属接合構造体を形成することができる。
【0044】
また、実施例2において、(1)及び(5)の各々のW偏析層におけるWの含有量は、ステンレス鋼のW含有量等により、それぞれのW偏析層を100質量%とした場合に、35〜55質量%になり得る。また、(2)及び(4)の各々のTi偏析層におけるTiの含有量は、それぞれのTi偏析層を100質量%とした場合に、25〜45質量%になり得る。更に、Ti偏析塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Tiが20〜40質量%、Feが25〜45質量%含有され得る。また、Pdの含有量が多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが50〜70質量%、Agが10〜20質量%、Tiが15〜25質量%含有され得る。更に、Pdの含有量が更に多い塊状物には、この塊状物を100質量%とした場合に、Pdが75〜90質量%、Tiが5〜20質量%含有され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属積層構造体の断面を模式的に示す説明図である。
【図2】接合部を構成する複数の層の一例を模式的に示す説明図である。
【図3】接合部を構成する複数の層の他例を模式的に示す説明図である。
【図4】接合部を構成する複数の層の更に他の例を模式的に示す説明図である。
【図5】平板型SOFCスタックの一例の断面を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1;金属積層構造体、11、12;SUS430成形体、13;接合部、1311、1312;Pd拡散層、1321、1322、1323;Pdの含有量が接合材に比べて少ないPd減量層、1331、1332、1333、1334;Ti偏析層、1341;Agの含有量が多い塊状物、1342、1343;Pdの含有量が多い塊状物、1344;Ti偏析塊状物、1345;Pdの含有量が更に多い塊状物、1351、1352;W偏析層、100;平板型SOFCスタック、21;固体電解質層、22;燃料極、23;空気極、31;上部セパレータ、311;支燃性ガスの流路、32;上部単セル用中間セパレータ、321;燃料ガスの流路、33;下部単セル用中間セパレータ、331支燃性ガスの流路、34;下部セパレータ、341;燃料ガスの流路、41、42;接合層。
Claims (6)
- 複数の耐熱合金成形体が接合材により接合されてなる金属接合構造体において、該接合材はAgとPdとを含有し、該接合により形成された接合部は、一方の耐熱合金成形体の側から他方の耐熱合金成形体の側へと、(1)Pd拡散層、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層、及び(3)Pd拡散層、を順次有していることを特徴とする金属接合構造体。
- 複数の耐熱合金成形体が接合材により接合されてなる金属接合構造体において、該接合材はAg、Pd及びTiを含有し、該接合により形成された接合部は、一方の耐熱合金成形体の側から他方の耐熱合金成形体の側へと、(1)Ti偏析層、(2)Pdの含有量が上記接合材に比べて少ないPd減量層、及び(3)Ti偏析層、を順次有していることを特徴とする金属接合構造体。
- 上記Pd減量層に、Ag、Pd及びTiを含む塊状物が含有されている請求項2に記載の金属接合構造体。
- 上記Ag、上記Pd及び上記Tiの合計を100質量%とした場合に、該Tiの含有量は0.05〜10質量%である請求項2に記載の金属接合構造体。
- 上記接合の温度が、上記接合材の固相点温度以上で、且つ液相点温度を50℃越える温度以下である請求項1至乃4のうちのいずれか1項に記載の金属接合構造体。
- 請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の金属接合構造体により形成された構造を備えることを特徴とする固体電解質型燃料電池。
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