JP2004205319A - 金属判別装置 - Google Patents

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Yoshiaki Gonda
美明 権田
Hiroshi Enomoto
寛 榎本
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Abstract

【課題】金属製被測定物に対し、非接触状態下で、その種類の正確な判別を可能とする。
【解決手段】発振部3は、近接した金属製被測定物に対して周波数の異なる高周波信号を切り換え発射する。レベル検出部7は、高周波信号発射による発振部5の動作レベル変化を検出する。データ記録部11は、事前に、テスト用被測定物に対して複数の高周波信号を切り換え発射してそのレベル検出部7から得られた個々の事前検出レベルを、被測定物の種類とその高周波信号毎に対応させて格納する。判別部9は、実測時に、被測定物に対して高周波信号を切り換え発射してレベル検出部から得られた実測検出レベルを、高周波信号毎にデータ記録部内の事前検出レベルとを比較し、その実測検出レベルが最も近い事前検出レベルに対応する種類を示す判別信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属判別装置に係り、特に金属物の具体的種類の判別又は区別が可能な金属判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、非接触状態で金属物を判別する金属判別装置としては、図示はしないが、例えば、高周波信号を発生する発振部からその高周波信号を金属製の被測定物に向けて発射すると、被測定物の種類に応じてその高周波信号レベルが変化する点に着目し、その高周波信号レベルを検出して基準レベルと比較し、被測定物の有無を判別する構成が提案されている。
【0003】
この種の特許文献1をあげれば、実用新案登録第3001701号公報がある。
【0004】
この特許文献1は、渦電流式センサーの下方に所定の隙間をおいて搬送コンベアを設置し、この搬送コンベアに載置した被判別金属片が渦電流式センサーの下を通過する際、渦電流式センサーから被判別金属片の種類によって異なる電気信号を出力させ、これをセンサーカウンタで標準値と比較判断することによって金属、特に純金の真偽を判別しようとしたものと考えられる。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3001701号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の金属判別装置では、金属製の被測定物に向けて発射した際の発振部における高周波信号レベルを検出し、これと基準レベルとを比較して被測定物の有無を判別するが、一般に、被測定物の有無や種類によって変化する高周波信号レベルが小さいから、実際には、被測定物の有無を判別し難く、誤判別も生じ易い。
【0007】
ましてや、被測定物の種類によって検出レベルが少しずつ種々に変化し、事実上、被測定物の種類の判別は困難であった。特許文献1についても同様である。
【0008】
そこで、本発明者は種々の金属製被測定物とこれに発射する高周波信号について実験を繰り返した結果、種々の金属製被測定物とこれに発射する高周波信号の周波数の間に着目すべき関係のある点を見いだし、本発明を完成させた。
【0009】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、非接触状態下で、金属製被測定物の種類の正確な判別が可能な金蔵判別装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、近接した検出位置に置かれた金属製被測定物に対して周波数の異なる複数の高周波信号を切り換え発射する発振部と、その高周波信号の発射に伴う発振部の動作レベル変化を検出するレベル検出部と、事前にその検出位置に置かれた金属製のテスト用被測定物に対してそれらの高周波信号を切り換え発射してそのレベル検出部から得られた個々の事前検出レベルを、そのテスト用被測定物の種類および高周波信号毎に対応させて格納されるデータ記録部と、実測時にその検出位置に置かれた被測定物に対してそれらの高周波信号を切り換え発射してレベル検出部から得られた実測検出レベルを、その高周波信号毎にデータ記録部内の事前検出レベルとを比較し、その実測検出レベルが最も近い事前検出レベルに対応するテスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する判別部とを具備している。
【0011】
そして、本発明において、上記判別部には、その高周波信号の切り換え毎に、レベルの最も近い同じテスト用被測定物の数が過半数以上あるとき、当該テスト用被測定物の種類を示すその判別信号を出力する機能を設けることが可能である。
【0012】
また、本発明において、上記判別部には、その高周波信号の切り換え毎に、そのテスト用被測定物の事前検出レベルとのレベル差を算出し、同じテスト用被測定物毎のレベル差を累積して最も小さい累積値に対応する当該テスト用被測定物の種類を示すその判別信号を出力する機能を設けることも可能である。
【0013】
さらに、本発明において、上記発振部には、その高周波信号の切り換え毎に、レベルの等しい高周波信号を発射する機能を設けることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明に係る金属判別装置の実施の形態を示すブロック図である。
図1において、電源部1は、発振部3の駆動部5、レベル検出部7、判別部9およびデータ記録部11に所定の直流電源を供給する公知のものである。
【0016】
駆動部5は、これに接続されたコイルLとコンデンサC、C1、C2からなるLC共振回路Tを駆動して後述する複数の高周波信号を発振し、それら高周波信号を外部へ発射するものであり、コイルL、コンデンサC、C1、C2、後述するスイッチSW1、SW2とともに発振部3を形成し、レベル検出部7に接続されている。
【0017】
コイルLにはタップtが設けられており、共振回路Tは、それらコイルLと、このタップtとコイルLの他端との間に接続されたコンデンサCやC1と、コイルLの一端と他端との間に接続されたコンデンサC2とから形成されており、コイルLのタップtおよび他端が駆動部5に接続されている。
【0018】
共振回路Tは、コンデンサC1、C2とコイルLの他端間に直列に接続されたスイッチSW1、SW2のオンオフによって発振周波数が切り換えられるようになっている。
【0019】
すなわち、スイッチSW1、SW2が共にオフ(開放)の状態では、最も高い周波数の高周波信号f1が、例えばスイッチSW1がオン(閉)の状態では2番目に高い周波数の高周波信号f2が、スイッチSW2のオン(閉)の状態では3番目に高い周波数の高周波信号f3が、スイッチSW1、SW2がともにオン(閉)の状態では最も低い周波数の高周波信号f4が発振されるようになっている。
【0020】
駆動部5は、判別部9からの後述する制御信号S1、S2により、スイッチSW1、SW2が切り換えられても、一定の強さの高周波信号f1〜f4を発振するようにして共振回路Tを駆動制御している。
【0021】
なお、一定の強さの高周波信号f1〜f4を発振しても、後述するように、被測定物25との関係では動作レベルが変化する。
【0022】
発振部3は、具体的には例えば図2に示すように、薄い底蓋13を有するステンレス製のカップ状ケース15と、このケース15内側にて底蓋13に載置された磁性体製のつぼ型コア17と、絶縁ボビン19に巻かれそのコア17にはめ込まれたコイルLとを有して形成されている。
【0023】
発振部3は、底蓋13を下に向けた状態で、載置台23に載置した被測定物25にケース15を向け、上述した高周波信号f1〜f4を発射するようになっている。
【0024】
図2中の符号21は、例えば上述した駆動部5その他を形成する回路基板であり、図2中のケース15、コア17、絶縁ボビン19は図1では図示されていない。
【0025】
図1において、レべル検出部7は、駆動部5が上述した高周波信号f1〜f4を切り換え発射することにより、その発射信号レベルの発射に応じた駆動部5の動作レベルを検出し、アナログ検出値として判別部9に出力するものである。
【0026】
判別部9は、スイッチSW3を介して停止モードa、事前検出モードb、実測モードcの動作設定機能、スイッチSW4を介して被測定物25の種類1、2、3、4を設定する機能、事前検出モードbおよび実測モードc時に、オンオフ制御信号S1、S2を駆動部5およびスイッチSW1、SW2に出力する機能、事前検出モードb時に、金属製のテスト用被測定物25の種類に対応してレベル検出部7から得られた検出レベルをAD変換して参照テーブルの形式で作成する機能の他、実測モードc時に、レベル検出部7からの検出レベルに基づき参照テーブルを参照し、該当する被測定物25の種類を示す判別信号P1、P2、Pnを出力する機能を有している。
【0027】
すなわち、判別部9は、スイッチSW3によって停止モードaが選択されている状態下で、スイッチSW4の選択端子1〜4に応じた被測定物25の種類1〜4を設定する機能を有する。
【0028】
被測定物25の種類1〜4は、対応する単なる符号1〜4や、対応する「鉄・スチール(Fe)」、「アルミニウム(Al)」、「ステンレス(SUS)」「真鍮(CuZn)」といった具体的名称である(図3参照)。
【0029】
判別部9は、スイッチSW3によって停止モードaから事前検出モードbが選択されると、制御信号S1、S2の出力なしの状態、制御信号S1の出力状態、制御信号S2の出力状態、制御信号S1、S2の出力状態を所定の期間(例えば数秒間)毎に繰り返し、テスト用被測定物25の種類について高周波信号f1〜f4の切り換えに対応してレベル検出部7から入力された事前検出レベルのデジタル電圧値Vを、それら高周波信号f1〜f4および被測定物25の種類に対応する組合せで参照テーブルを作成する機能を有し、この参照テーブルをデータ記録部11へ出力して格納させる機能を有している。被測定物25の検出状態は図2に示すように行われる。
【0030】
参照テーブルは、図3に示すように、被測定物25の種類「鉄(Fe)」、「アルミニウム(Al)」、「ステンレス(SUS)」「真鍮(CuZn)」について、発射する高周波信号f1〜f4毎の検出レベル(電圧値V)との組合せである。
【0031】
判別部9は、スイッチSW3によって実測モードcが選択されると、データ記録部11から上述した図3の参照テーブルを読み込むとともに、制御信号S1、S2の出力なしの状態、制御信号S1の出力状態、制御信号S2の出力状態、制御信号S1、S2の出力状態を、所定の期間毎に、高周波信号f1〜f4の切り換えに対応してレベル検出部7から実測検出レベルをデジタル電圧値にして入力し、その検出レベルを高周波信号f1〜f4に対応して参照テーブル中の事前検出レベルと比較し、実測検出レベルが最も近い事前検出レベルに対応するテスト用被測定物の種類を判別し、それを示す判別信号を出力する機能を有している。
【0032】
判別部9により具体的な判別手法は、高周波信号の切り換え毎に、実測検出レベルの最も近い同じテスト用被測定物25の数をカウントし、過半数以上をカウントした当該被測定物25の種類を示す判別信号を出力する手法がある。
【0033】
他方、高周波信号切り換え毎に、参照テーブルを参照してテスト用被測定物の事前検出レベルと実測検出レベルとのレベル差を算出し、同じテスト用被測定物毎のレベル差(値)を累積して最も小さい累積値に対応する被測定物25の種類を示す判別信号を出力する構成も可能である。
【0034】
判別部9は、図示はしないが、例えば比較演算機能を有するCPU、このCPUの動作プログラムを格納したROM、比較演算中のデータを一時的に格納したRAM、データの入出力インターフェースであるI/Oからなるマイクロコンピュータで構成されている。
【0035】
データ記録部11は、図3のような参照テーブルを記録格納する半導体記憶装置や磁気記憶装置であり、判別部9の管理下で動作するものである。
【0036】
次に、上述した本発明の金属判別装置の動作を説明する。
【0037】
まず、判別部9において、スイッチSW3で停止モードaを選択した状態下で、スイッチSW4の選択端子1を選択して被測定物25に関して例えば「鉄(Fe)」を選定する。
【0038】
ここで、図2に示すように、スチール(鉄)缶など種類が判明している被測定物25を発振部3の下方に数mmの固定した間隔で置いて、判別部9のスイッチSW3で事前モードbを選択する。
【0039】
すると、判別部9から制御信号S1、S2の出力なしの状態、制御信号S1の出力状態、制御信号S2の出力状態および制御信号S1、S2の出力状態が、所定の期間毎に繰り返され、判別部9が、スチール(鉄)缶25に対する高周波信号f1〜f4の切り換えに対応してレベル検出部7から入力された事前検出レベルのデジタル電圧値Vを、それら高周波信号f1〜f4および被測定物25に対応した組合せで参照テーブル(図3)を作成する。
【0040】
その後、スイッチSW4の選択端子2を選択して「アルミニウム(Al)」を選定し、アルミ缶25を発振部3の下方に置き、同様にして、判別部9が、アルミ缶25に対して高周波信号f1〜f4の切り換えに対応して得られた事前検出レベルのデジタル電圧値Vを、それら高周波信号f1〜f4および被測定物25に対応した組合せで参照テーブル(図3)に追加する。
【0041】
以降、これを繰り返し、判別部9が図3に示した参照テーブルを作成し、データ記録部11へ格納する。
【0042】
その後、判別部9のスイッチSW3を実測モードcに選択すると、データ記録部11から上述した図3の参照テーブルが読み込まれる一方、制御信号S1、S2の上述した出力状態が繰り返され、高周波信号f1〜f4の切り換えに対応して得られた実測検出レベルが判別部9に入力され、判別部9が参照テーブル中の事前検出レベルと実測検出レベルとを比較する。
【0043】
このとき、判別部9では、高周波信号f1〜f4毎に実測検出レベルが最も近く同じテスト用被測定物25の数をカウントする一方、テスト用被測定物25の事前検出レベルとのレベル差を絶対値で算出し、同じテスト用被測定物毎のレベル差(絶対値)を累積して最も小さい累積値に対応する被測定物25の種類を判別する。
【0044】
そして、判別部9は、過半数以上をカウントした当該テスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する一方、カウント値が同数であった場合には、最も小さい累積値に対応するテスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する。
【0045】
例えば、予め、a「Fe」、b「Al」のみが設定された図3において、高周波信号f1〜f4毎の実測検出レベルが、その順で「5.00V」、「4.90V」、「4.85V」、「4.80V」であった場合、高周波信号f1〜f4毎の事前検出レベルとのレベル差が近い方の金属種類は、「Fe」、「Fe」、「Al」、「Fe」となり、過半数以上をカウントした「Fe」を示す判別信号を判別部9が出力する。
【0046】
他方、高周波信号f1〜f4毎の実測検出レベルが、その順で「5.00V」、「4.92V」、「4.85V」、「4.80V」であった場合、高周波信号f1〜f4毎の事前検出レベルとのレベル差が近い方の金属種類は、「Fe」、「Al」、「Al」、「Fe」となってカウント値が同数となり、この場合には、高周波信号f1〜f4毎の事前検出レベルとのレベル差を絶対値で加算すると、「Fe」については「1.1」、「Al」については「1.06」となり、最も小さい累積値に対応する「Al」を示す判別信号を出力する。
【0047】
この例は説明を分かり易くするためのものであり、レベル差が近い金属種類の過半数のカウントやレベル差の絶対値の最小累積値により、該当する金属種類を正確に判別可能である。
【0048】
そのため、本発明に係る金属判別装置は、被測定物25の種類によって変化する動作レベルが小さくても、高周波信号f1〜f4を切り換えて被測定物25に向けて発射し、高周波信号f1〜f4毎の発振部3の複数の動作レベル変化から被測定物25の種類を特定するから、被測定物25の種類によって検出レベルが種々に変化しても、その特定が可能となる。
【0049】
図4〜図7は、上述した本発明において、高周波信号f1〜f4の発振周波数を22.2KHz、14.6KHz、9.1KHzおよび5KHzで切り換え、図2に示す発振部3の下方に、「鉄(Fe)」、「アルミニウム(Al)」、「ステンレス(SUS)」「真鍮(CuZn)」の被測定物25を配置するとともに、各々の被測定物25について、ケース15の底蓋13と被測定物25との間隔(距離)を変化させた場合につき、レベル検出部7から得られた検出レベル電圧値Vを表にした実験例であり、図8〜図11はそれら実験例による検出レベル電圧値Vをグラフ化したものである。
【0050】
なお、高周波信号f1〜f4の発振周波数は、回路などの浮遊容量などの関係から、単純にコンデンサC、C1、C2を切り換えた場合の計算値とはなっていない。
【0051】
これら図4〜図11の表やグラフによれば、高周波信号f1〜f4の発振周波数に対して、被測定物25の種類Fe、SVS、Al、CuZnの間で異なる検出レベル差が生じるので、複数のレベル差の組合せによって金属製の被測定物25の種類を特定できることが分かる。
【0052】
特に、発振部3の先端と被測定物25との間の間隔を1〜3mmといった数mmの範囲では、その差異が顕著であるから、発振部3と被測定物25間を数mmに設定すれば、確実な特定検出の可能であることが分かる。
【0053】
上述した構成では、データ記録部11を判別部9と別個に形成したが、データ記録部11を判別部9内に内蔵する構成も可能である。
【0054】
上述した本発明の構成では、異なる4個の種類の金属製の被測定物25を判別する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、2個以上の金属製被測定物25の判別が可能である。
【0055】
特に、2個以上の金属製の被測定物25の判別では、ほぼ確実に判別可能であるし、この場合、飲料用のアルミ缶とスチール(鉄)缶の判別が容易となるから、資源回収の過程でそれらアルミ缶とスチール缶の分別が簡単となり、リサイクリに寄与できる。
【0056】
さらにまた、本発明の金属判別装置は、製造ラインにおいて、供給部品を入れたパレットなどに対して内容物に応じた金属片を付着させ、その金属片の種類を判別することで、パレットの内容物を自動的に判別できるから、製造の自動化に寄与できる。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る金属判別装置は、近接した検出位置に置かれた被測定物に対して周波数の異なる複数の高周波信号を発振部から切り換え発射し、それら高周波信号の発射に伴う発振部の動作レベル変化をレベル検出部で検出し、事前にその検出位置に置かれたテスト用被測定物に対してそれら複数の高周波信号を切り換え発射してそのレベル検出部から得られた個々の事前検出レベルを、そのテスト用被測定物の種類および高周波信号毎に対応させてデータ記録部に格納させるとともに、実測時に置かれた被測定物に対してそれら高周波信号を切り換え発射してレベル検出部から得られた実測検出レベルを、判別部にhて、その高周波信号毎にデータ記録部内の事前検出レベルとを比較し、その実測検出レベルが最も近い事前検出レベルに対応するテスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する構成としたので、非接触状態下で、金属製被測定物の種類の正確な判別が可能となる。
そして、上記判別部に、その高周波信号の切り換え毎に、その実測検出レベルの最も近い同じテスト用被測定物の数が過半数以上あるとき、当該テスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する機能を設ける構成では、被測定物の種類の比較や判別演算が簡単となり、判別が早くなる。
また、上記判別部に、その高周波信号の切り換え毎に、そのテスト用被測定物の事前検出レベルとのレベル差を算出し、同じテスト用被測定物毎のレベル差を累積して最も小さい累積値に対応するテスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する機能を設ける構成では、たとえテスト用被測定物の事前検出レベルとのレベル差が異なったり小さくなっても、被測定物の種類のより正確な判別が可能となる。
さらに、その高周波信号の切り換え時にレベルの等しい高周波信号を発射する機能を上記発振部に設ける構成では、より安定した検出動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属判別装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1中の発振部の具体的構成を示す断面図である。
【図3】本発明における参照テーブルの例を示す図である。
【図4】本発明の金属判別装置に係る実験例を示す図である。
【図5】本発明の金属判別装置に係る実験例を示す図である。
【図6】本発明の金属判別装置に係る実験例を示す図である。
【図7】本発明の金属判別装置に係る実験例を示す図である。
【図8】本発明の金属判別装置に係る実験例を示すグラフである。
【図9】本発明の金属判別装置に係る実験例を示すグラフである。
【図10】本発明の金属判別装置に係る実験例を示すグラフである。
【図11】本発明の金属判別装置に係る実験例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電源部
3 発振部
5 駆動部
7 レベル検出部
9 判別部
11 データ記録部
13 底蓋
15 ケース
17 コア
19 絶縁ボビン
21 回路基板
23 載置台
25 被測定物
C、C1、C2 コンデンサ
L コイル
SW1、SW2、SW3、SW4 スイッチ
T 共振回路
t タップ

Claims (4)

  1. 近接した検出位置に置かれた金属製の被測定物に対して周波数の異なる複数の高周波信号を切り換え発射する発振部と、
    前記高周波信号の発射に伴う前記発振部の動作レベル変化を検出するレベル検出部と、
    事前に前記検出位置に置かれた金属製のテスト用被測定物に対して複数の前記高周波信号を切り換え発射して前記レベル検出部から得られた個々の事前検出レベルを、前記テスト用被測定物の種類および前記高周波信号毎に対応させて格納されるデータ記録部と、
    実測時に前記検出位置に置かれた被測定物に対して複数の前記高周波信号を切り換え発射して前記レベル検出部から得られた実測検出レベルを、前記高周波信号毎に前記データ記録部内の前記事前検出レベルとを比較し、前記実測検出レベルが最も近い前記事前検出レベルに対応する前記テスト用被測定物の種類を示す判別信号を出力する判別部と、
    を具備することを特徴とする金属判別装置。
  2. 前記判別部は、前記高周波信号の切り換え毎に、前記実測検出レベルの最も近い同じ前記テスト用被測定物の数が過半数以上あるとき、当該テスト用被測定物の種類を示す前記判別信号を出力するものである請求項1記載の金属判別装置。
  3. 前記判別部は、前記高周波信号の切り換え毎に、前記テスト用被測定物の事前検出レベルとのレベル差を算出し、同じ前記テスト用被測定物毎のレベル差を累積して最も小さい累積値に対応する前記テスト用被測定物の種類を示す前記判別信号を出力するものである請求項1記載の金属判別装置。
  4. 前記発振部は、前記高周波信号の切り換え毎に、レベルの等しい前記高周波信号を発射するものである請求項1、2又は3項記載の金属判別装置。
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