JP2004205031A - 浄水器および切換弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】原水と浄水の吐出口を共用しかつそれぞれストレート吐出とシャワー吐出とに切換可能にした構造が簡単で操作も容易な浄水器を提供する。
【解決手段】原水取入口4、切換弁5およびストレート吐出口7並びにシャワー吐出口8を備えた浄水器本体1と、原水を浄化する浄化部10と、を有し、上記切換弁5は、原水導入口22及び浄水導入口27を開口するとともにストレート吐出口7及びシャワー吐出口8に連なるストレート導出口23及びシャワー導出口24を互いに軸方向にずらせて開口した円筒形の弁室ボディ20と、上記弁室ボディ20に回転可能に収容され、回転により上記原水導入口及び浄水導入口を開く原水流入口32および浄水流入口35を有し、互いに180度の位相差をなして上記ストレート導出口23及びシャワー導出口24を開く各一対のストレート流出口33a、33b及びシャワー流出口34a、34bを備えた円筒弁21と、で構成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の水道蛇口に直結され、蛇口から出る原水をそのまま吐出する原水吐出と、カートリッジ等の浄化部を経て浄化された浄水を吐出する浄水吐出とに切換可能であり、しかも上記原水と浄水の吐出形態をストレート吐出とシャワー吐出に切換可能にした浄水器および液体の流れを多方向に切り換え可能な切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特開平7−116657号公報
一般に、蛇口直結型浄水器は、例えば特開平7−116657号公報に示されているように、本体を水道蛇口に取り付け、この蛇口から導入した水道原水を切換弁を介して本体底部に開口した原水吐出口より原水のまま吐出するとともに、上記本体の側部にフィルターカートリッジ等の塩素除去機能などを備えた浄化部を連結し、上記切換弁の切り換えによって原水を浄化部に送って浄化し、この浄水を浄水吐出口より吐出するようになっている。すなわち、切換弁を操作することにより、原水と浄水とに切り換える構造になっている。
そして、吐出口はストレート吐出口とシャワー吐出口に分かれており、原水吐出の時に上記切換弁の操作でストレート吐出口よりストレート水を吐出し、シャワー吐出口よりシャワー水を吐出するように切り換える構造になっている。
【0003】
しかしながら、上記浄水器は、原水吐出のときは本体の下面に設けたストレート吐出口又はシャワー吐出口より吐出されるが、浄水吐出の場合は浄化部の下面に開口した他の浄水吐出口から吐出するようになっている。すなわち、原水吐出口と浄水吐出口は互いに異なる位置に設けられており、このような場合は、原水と浄水の出る位置、すなわち水の落下する位置が異なるため、原水と浄水を切り換えて調理や食器洗浄等をする場合は、その都度洗う場所を移動しなければならず、使い勝手が良くないといった不具合があった。
また、浄水はストレート吐出されるようになってはいるが、浄水をシャワー状に吐出するものはなかった。つまり、従来の浄水器は、吐出形態が原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレートの3パターンであり、浄水をシャワー状に吐出するパターンがなかった。しかし、使用者より浄水のシャワー吐出が要請されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなことから、本発明者は、原水と浄水の吐出口を共用にし、水の落下位置を一定にして使い勝手が良くなる浄水器を実用化すべく研究開発中である。
原水の場合と浄水の場合に吐出口を共用し、しかもストレート吐出とシャワー吐出に切り換えようとすると、水の吐出形態は原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーの4種類になる。
このような4種類の流れの切換を行うための切換弁として、複数の切換弁を用いて多段式に切り換えれば実現可能であるが、切換弁を複数個使用すると構造が複雑になり、部品点数も増えて高価になり、かつ浄水器が大型になる等の不具合があり、しかも切換操作も複数段の操作になるので、使い勝手がよくないといった欠点がある。
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、原水と浄水の吐出口を共用し、しかもそれぞれストレート吐出とびシャワー吐出に切換可能にし、かつ構造が簡単で操作も容易な浄水器、およびこのような使用にも好適する簡単な構造の切換弁を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、残留塩素を含んだ原水を導入する原水取入口、切換弁およびストレート吐出口並びにシャワー吐出口を備えた浄水器本体と、上記浄水器本体に連設され原水が導かれてこの原水を浄化する浄化部と、を備え、上記切換弁は、原水取入口より原水を導く原水導入口及び上記浄化部で浄化された浄水を導く浄水導入口を開口するとともに、周壁に互いに軸方向に離れてそれぞれ上記ストレート吐出口及びシャワー吐出口に連通するストレート導出口及びシャワー導出口を開口した円筒形の弁室ボディと、円筒形をなして上記弁室ボディに同軸状にして回転可能に収容され、それぞれ回転方向の2位置で上記原水導入口及び浄水導入口を開く原水流入口および浄水流入口を有するとともに、周壁に互いに軸方向に離れてかつそれぞれが所定の回転角度の位相差をなして設けられ上記ストレート導出口及びシャワー導出口をそれぞれ開く各一対のストレート流出口及びシャワー流出口を備えた円筒弁と、で構成され、上記円筒弁を操作して、原水取入口の原水を原水導入口、原水流入口、ストレート流出口又はシャワー流出口を介してストレート導出口又はシャワー導出口に切り換えて導くとともに、浄化部で浄化された浄水を浄水導入口、浄水流入口、ストレート流出口又はシャワー流出口を介して上記ストレート導出口又はシャワー導出口に切り換えて導き、原水ストレートの吐出口と浄水ストレートの吐出口を共用するとともに、原水シャワー吐出口と浄水シャワー吐出口を共用した浄水器が提供される。
【0006】
このような発明によれば、切換弁を回動操作することにより、原水取入口に導入した原水を原水導入口、原水流入口を通じて円筒弁内に導いた後、一方のストレート流出口、ストレート導出口を経てストレート吐出口に流して原水ストレートとして吐出する吐出形態と、原水を原水導入口、原水流入口を通じて円筒弁内に導いた後、一方のシャワー流出口、シャワー導出口を通じてシャワー吐出口に流して原水シャワーとして吐出する吐出形態と、浄化部で浄化された浄水を浄水導入口、浄水流入口を通じて円筒弁内に導いた後、他方のストレート流出口、ストレート導出口を経てストレート吐出口に流して浄水ストレートとして吐出する吐出形態と、および浄水を浄水導入口、浄水流入口を通じて円筒弁内に導いた後、他方のシャワー流出口、シャワー導出口を通じてシャワー吐出口に流して浄水シャワーとして吐出する形態とに切り換えることができる。
このため、1個のストレート吐出口が原水ストレートおよび浄水ストレートの出口として共用できるとともに、1個のシャワー吐出口が原水シャワーおよび浄水シャワーの出口として共用でき、原水と浄水の出る位置、すなわち水の落下する位置が同じ位置になる。このため、原水と浄水を切り換えて調理や食器洗浄等をする場合、洗う場所を移動する必要がなくなり、使い勝手が良くなる。
そして、この場合、浄水もシャワー吐出口よりシャワー状に吐出できるので、吐出パターンが増し、使い易くなる。
しかも、4種類の吐出形態の切換を単一の切換弁で行えるので、切換操作が容易になる。また、弁室ボディおよび円筒弁はそれぞれ円筒形状をなし、円筒弁の内部を原水及び浄水の通路として使用するので、構造が簡単で、部品点数が少なくてすみ、安価に製造することができる。
【0007】
本発明の好ましい態様は、上記原水導入口及び浄水導入口はそれぞれ弁室ボディの周壁に互いに軸方向にずらせて形成するとともに、上記原水流入口及び浄水流入口はそれぞれ円筒弁の周壁に軸方向に離れて形成した浄水器が提供される。
この場合、弁室ボディの周壁に原水導入口及び浄水導入口を開口するから、切換弁の高さを低くすることができる。
他の好ましい態様は、弁室ボディの端部壁に原水導入口及び浄水導入口を2個づつ形成し、円筒弁の端部壁に1個の流入口を形成した浄水器が提供される。
さらに、他の好ましい態様は、原水導入口及び浄水導入口はそれぞれ弁室ボディの端部壁に180度離れて形成するとともに、上記原水流入口及び浄水流入口はそれぞれ円筒弁の端部壁に90度離れて形成した浄水器が提供される。
これらの好ましい態様の場合は、切換弁の軸方向長さを小さくすることができる。
さらに他の好ましい態様は、円筒弁は90度づつ回転操作されて原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーに切り換え可能になっている浄水器が提供される。
この場合、4種類の吐出形態を、円筒弁の90度づつの回転操作で切り換えることができ、切換操作が容易である。
【0008】
他の本発明は、液体Aの導入口及び液体Bの導入口を開口するとともに互いに軸方向にずらせて第1の導出口及び第2の導出口を開口した円筒型の弁室ボディと、円筒形をなして上記弁室ボディに同軸状して回転可能に収容され、それぞれ回転方向2位置で上記液体Aの導入口および液体Bの導入口を開く液体Aの流入口および液体Bの流入口を有し、かつ胴部に互いに所定の回転角度の位相差をなして形成され上記第1の導出口及び第2の導出口をそれぞれ開く各一対の第1の流出口及び第2の流出口を備えた円筒弁と、を具備した切換弁が提供される。
このような発明であれば、2種の液体A、Bを選択的に導入し、これら液体A、Bをそれぞれ異なる導出から選択的に吐出させるといった、4種類の流れ形態を構造および操作が簡単な切換弁で実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明について、第1の実施例を図1ないし図5にもとづき説明する。図1は蛇口直結型浄水器の外観及び流路系統を概略的に示す図、図2は浄水器の本体部分の縦断面図、図3は同横断面図、図4は切換弁の主要部の分解斜視図、図5は4種類の切り換え状態を説明する図である。
図において、1は浄水器本体であり、連結具2を介して水道蛇口3に取り付けられる。上記本体1には、蛇口3に連なる原水取入口4が形成されており、この原水取入口4の下方に位置して切換弁5が設けられている。切換弁5はハンドル6を回転させることによって操作される。また、切換弁5の下方位置には、本体1の下面に開口してストレート水を吐出するストレート吐出口7とシャワー水を吐出するシャワー吐出口8がそれぞれ形成されている。
本体1の側方(図1では左側)には、浄化部10が連設されている。浄化部10は、例えば周知のようにフィルターカートリッジ11を脱着可能に収容し、このカートリッジ11に原水を通したときフィルターが原水に含まれる臭い成分、汚れ成分、残留塩素、トリハロメタン等を吸着濾過して浄化する作用を有する。なお、フィルターとしては、活性炭、中空糸膜、不織布、セラミックス、逆浸透膜などが知られている。また、この浄化部10としては、上記フィルターによる物理的吸着の他に、イオン交換樹脂などの媒体を用いる方式であってもよく、またはアスコルビン酸(ビタミンC)を原水に混ぜることによって残留塩素を中和する化学反応的浄化手段を用いた浄水方式であってもよい。
上記浄化部10は上記本体1に設けた切換弁5に対し、原水送り通路12及び浄水戻り通路13によって連通されている。原水送り通路12は切換弁5から原水を浄化部10に送る往路であり、浄水戻り通路13は浄化部10で浄化された浄水を切換弁5に帰還させる復路である。
【0010】
次に、本発明の主要部となる上記本体1および切換弁5の構造について、図2ないし図5にもとづき説明する。
本体1の上部には前記連結具2が設けられており、この連結具は、図2に示すように、原水取入口4にリング状のパッキング15を装着するとともに、蛇口3を挟み付ける挟持具16を配置し、これらパッキング15および挟持具16を上記原水取入口4の周壁に螺合した固定ナット17で押え付ける構造になっており、この固定ナット17を締め付けることにより挟持具16が蛇口3に係止し、本体1を蛇口3に取り付けるようになっている。これにより蛇口3から原水を原水取入口4に導入する。
原水取入口4の下部には切換弁5が設けられている。切換弁5は、合成樹脂にて形成された弁室ボディ20と、この弁室ボディ20内で回転される合成樹脂製のロータリー式円筒弁21とで構成されている。
【0011】
本実施例の弁室ボディ20は両端が開放された円筒形をなしており、その軸線が水平方向に伸びるように配置されている。この弁室ボディ20の図示左側の開口端は、前記原水送り通路12を構成しており、この原水送り通路12より原水が浄化部10に向かって送られるようになっている。
この弁室ボディ20の上面には、上記原水取入口4に連なる原水導入口22が開口されている。この原水導入口22は例えば円形孔となっている。
また、弁室ボディ20の下面には、ストレート導出口23及びシャワー導出口24が形成されている。これらストレート導出口23とシャワー導出口24は互いに軸方向に位置をずらせてあり、しかもそれぞれ前記原水導入口22に対し、180度の位相をずらし、かつ軸方向にも位置がずれている。これらストレート導出口23及びシャワー導出口24もそれぞれ円形孔となっている。
【0012】
上記ストレート導出口23は、図2に示す通り、ストレート吐出口7に連なっており、ストレート水は実質的にこのストレート吐出口7より下向きに吐出されるようになっている。また、シャワー導出口24は、図2に示すように、シャワー吐出口8に連なっている。このシャワー吐出口8は上記ストレート吐出口7の周囲を囲むようにドーナツ状に形成されており、下面開口部に散水板25を備えている。したがって、シャワー吐出口8より放出されるシャワー水はストレート吐出口7を囲んでドーナツ状に落下するようになっている。
【0013】
上記弁室ボディ20の側面には、本実施例では図2の向こう側の面に位置して、浄水導入口26が開口されている。この浄水導入口26は、前記原水導入口22に対し、90度の位相をずらし、かつ軸方向にずれているとともに、ストレート導出口23及びシャワー導出口24に対しても軸方向にずれている。なお、この浄水導入口26も円形孔となっている。 この浄水導入口26は、前記浄水戻り通路13に連なっている。浄水戻り通路13は、図3に示すように、弁室ボディ20と平行な通路となっており、弁室ボディ20と一体に形成されている。
浄水戻り通路13の左側開放端は前記浄化部10に連結され、浄化部10で浄化された浄水がこの浄水戻り通路13を通って浄水導入口26に供給されるようになっている。なお、浄水戻り通路13の右側端部は樹脂の成形型抜きの都合で開放構造になっており、この開口部は閉塞部材27にて液密に封止されている。
【0014】
このような弁室ボディ20に回転自在に挿入される円筒弁21は、両端が開放された円筒形をなしており、軸方向の途中に仕切壁30を備えている。この仕切壁30は例えば断面クランク形をなしており、この仕切壁30で区画される左側の開放端は前記弁室ボディ20の端部の原水送り通路12に連なっている。そして、この仕切壁30より左側に位置して円筒弁21の側壁に原水送り口31が形成されている。
この原水送り口31は前記弁室ボディ20の原水導入口22に対応しており、円筒弁21を回転して原水送り口31が原水導入口22に対向したとき、原水取入口4の原水を原水導入口22、原水送り口31を通じて原水送り通路12へ供給するようになっている。この原水送り口31は、円筒弁21の周方向に沿って略180度の範囲に亙り、スリット状に形成されている。
【0015】
また、円筒弁21の側壁には、上記仕切壁30よりも右側に位置して、原水流入口32が開口されている。この原水流入口32は前記原水送り口31と同一円周上で、原水送り口31に対して180度位相がずれて形成されている。したがって、この原水流入口32も前記原水導入口22と対応しており、円筒弁21を回転して原水流入口32が原水導入口22に対向したとき、原水取入口4の原水を原水導入口22、原水流入口32を通じて、仕切壁30よりも右側の円筒弁21内部に導入するようになっている。
この原水流入口32も、円筒弁21の周方向に沿って略180度の範囲に亙りスリット状に形成されている。このため、円筒弁21を回転して原水送り口31が原水導入口22に連通したとき原水流入口32は原水導入口22と非連通になり、逆に原水流入口32が原水導入口22に連通するときは原水送り口31は原水導入口22と非連通状態になる。
【0016】
さらに、円筒弁21の側壁には、上記仕切壁30よりも右側に位置し、かつ上記原水流入口32より軸方向にずらせて、ストレート流出口33a、33bが開口されている。これらストレート流出口33a、33bは弁室ボディ20の前記ストレート導出口23に対応しており、円筒弁21を回転してこれらストレート流出口33a又は33bがストレート導出口23に対向したとき、円筒弁21内の原水または浄水をストレート導出口23よりストレート吐出口7に流出させるようになっている。これらストレート流出口33a、33bは、互いに円筒弁21の周方向に沿って180度の位相をずらせてそれぞれ円形状の孔に形成されており、原水取入口4の原水を円筒弁21内に導入したときは一方のストレート流出口33aがストレート導出口23と対向し、また後述するが浄化部10の浄水を円筒弁21内に導入したときには、他方のストレート流出口33bがストレート導出口23に対向するようになっている。
【0017】
さらにまた、円筒弁21の側壁には、上記仕切壁30よりも右側に位置し、かつ上記ストレート流出口33a、33bより軸方向に位置をずらせてシャワー流出口34a、34bが開口されている。これらシャワー流出口34a、34bは弁室ボディ20の前記シャワー導出口24に対応しており、円筒弁21を回転してこれらシャワー流出口34a、34bがシャワー導出口24に対向したとき、円筒弁21内の原水または浄水をシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8に流出させるようになっている。これらシャワー流出口34a、34bも、円筒弁21の周方向に沿って互いに180度の位相をずらせてそれぞれ円形状の孔に開口形成されており、原水取入口4の原水を円筒弁21内に導入したときには一方のシャワー流出口34aがシャワー導出口24と対向し、また後述するが浄化部10の浄水を円筒弁21内に導入したときには、他方のシャワー流出口34bがシャワー導出口24に対向するようになっている。ただし、これらシャワー流出口34a、34bはストレート流出口33a、33bに対し、周方向に90度の位相をずらせて開口してある。
【0018】
そしてまた、円筒弁21の側壁には、上記仕切壁30よりも右側に位置し、かつ原水流入口32より軸方向にずらせて、浄水流入口35が開口されている。この浄水流入口35は弁室ボディ20の前記浄水導入口26と対応しており、円筒弁21を回転して浄水流入口35が浄水導入口26に対向したとき、浄水戻り通路13の浄水を浄水導入口26、浄水流入口35を通じて円筒弁21内に導入するようになっている。
この浄水流入口35は、円筒弁21の周方向に沿って略180度の範囲に亙りスリット状に形成されており、上記原水送り口31に対して周方向に90°位相をずらせて開口してある。このため、円筒弁21を回転して原水送り口31が原水導入口22と連通した時に浄水流入口32も浄水導入口26と連通する。また、原水送り口31が原水導入口22と非連通になった時には浄水流入口32も浄水導入口26と非連通になる。
【0019】
このような構造の円筒弁21は、その右側開放端が、この開放端を液密に閉塞する閉塞部材を兼ねる連結軸40に連結されており、この連結軸40には前記ハンドル6が連結されている。ハンドル6は360度の範囲を回転可能となっているが、図示しないバネなどを用いた節度感を付与する手段によって、90度ずつ間欠的に回動されるようになっている。そして、このハンドル6を90度ずつ間欠操作することにより円筒弁21も一体的に90度ずつ回転され、後述するように、ハンドル6の90度ずつの回動操作で吐出水の吐出形態を、原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーに切り換えできるようになっている。なお、例えばハンドル6の90度ずつの回転に応じて原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーの表示をしておけば、外から吐水状態を判別することができる。
【0020】
このような構成による実施例の浄水器について作用を説明する。
浄水器本体1を連結具2により蛇口3に取り付け、蛇口3を開けると蛇口3の水道水(原水)が原水取入口4に導入される。
「原水ストレート」
ハンドル6を回転操作して、原水ストレートの位置にセットすると、図5の「原水ストレート」の欄に示すように、円筒弁21の原水送り口31が原水導入口22と非連通になっており、よって原水取入口4の原水は原水送り通路12へ供給されない。同時に弁室ボディ20の浄水導入口26も円筒弁21で閉じられており、よって浄水戻り通路13の浄水が円筒弁21内に流入するのが阻止されている。つまり、原水が浄化部10へ送られないので、浄化部10は機能しない状態になっている。
このとき原水流入口32が原水導入口22に対向するので原水取入口4の原水が原水導入口22、原水流入口32を通じて円筒弁21内に導入される。またこのとき、一方のストレート流出口33aがストレート導出口23に対向しているので、円筒弁21内に導入した原水がストレート導出口23を経てストレート吐出口7から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてストレート吐出口7に供給されることになり、このストレート吐出口7より原水のトレート水が吐出される。
「原水シャワー」
次にハンドル6を90度回動すると、図5の「原水シャワー」の欄に示すように、円筒弁21の原水送り口31が原水導入口22と非連通になっており、よって原水取入口4の原水は依然として原水送り通路12へ供給されず、また、浄水導入口27も円筒弁21で閉じられているので、原水が浄化部10へ水が送られず、よってこの時も浄化部10は機能しない状態になっている。
この状態では原水流入口32が原水導入口22に対向するので原水取入口4の原水が原水導入口22、原水流入口32を通じて円筒弁21内に導入されるとともに、一方のシャワー流出口34aがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の原水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてシャワー吐出口8へ供給され、このシャワー吐出口8より原水がシャワー水として吐出される。
【0021】
「浄水ストレート」
さらに、ハンドル6を90度回動操作して、浄水ストレートの位置にセットすると、図5の「浄水ストレート」の欄に示すように、円筒弁21の原水送り口31が弁室ボディ20の原水導入口22に対向し、よって原水取入口4の原水は原水送り通路12へ供給され、この原水は浄化部10へ送られてカートリッジ11にて浄化される。
同時に弁室ボディ20の浄水導入口26が円筒弁21の浄水流入口35と対向するので浄水戻り通路13の浄水が円筒弁21内に流入する。すなわち、蛇口3から原水取入口4に取り入れた原水が切換弁5及び原水送り通路12を経て浄化部10へ送られ、カートリッジ11で浄化され、この浄水が浄水戻り通路13を通じて切換弁5に戻される。
なお、このとき原水導入口22は円筒弁21で閉塞されているので原水取入口4の原水は円筒弁21内に流入されることはない。
そしてこのとき、他方のストレート流出口33bがストレート導出口23に対向するので円筒弁21内の浄水はストレート導出口23を通じてストレート吐出口7から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がストレート吐出口7より吐出されるようになり、前記した原水がストレートに吐出されたときと同じストレート吐出口7を通って浄水がトレート状に吐出される。
「浄水シャワー」
さらにハンドル6を90度回動して浄水シャワーに切り換えると、図5の「浄水シャワー」の欄に示すように、弁室ボディ20の原水導入口22が依然として円筒弁21の原水送り口31に対向し、よって原水取入口4の原水は原水送り通路12へ供給される。同時に弁室ボディ20の浄水導入口26は円筒弁21の浄水流入口35と対向するので浄水戻り通路13の浄水が円筒弁21内に流入する。すなわち、このときも蛇口3から原水取入口4に取り入れた原水が切換弁5及び原水送り通路12を経て浄化部10へ送られ、カートリッジ11で浄化され、この浄水が浄水戻り通路13を通じて切換弁5内に流入される。
このとき、他方のシャワー流出口34bがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の浄水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がシャワー吐出口8より吐出されるようになるから、前記した原水シャワーのときと同じシャワー吐出口8から浄水がシャワー状に吐出される。
【0022】
上記実施例によれば、ストレート吐出口7が原水ストレートおよび浄水ストレートに共用されるとともに、シャワー吐出口8が原水シャワーと浄水シャワーに共用されるので、それぞれ原水と浄水を切り換えても水の出口は一定位置になる。このため、水の落下位置が変化しなく、浄水器の下方で調理や洗いものをする場合、作業場所を移す必要がなくなり、作業がやり易くなる。
しかも、このような吐出水の切り換えは、原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーの4種類になるが、ハンドル6を90度ずつ間欠的に回して円筒弁21を回転操作すればよいので、切換え操作が容易である。
また、ハンドル6は90度ずつ4段階に回動操作するので、結局360度回転できる。このため、吐出水を選択して切り換えるとき、一方向および逆方向に回転することができ、どの吐出状態からでもハンドル6を進めたりまたは戻すことによって希望する吐出状態の位置に素早く移動させることができ、ハンドル操作の自由度が大きい。このため、切換の操作性に優れる。
【0023】
特に、図4から理解できるように、弁室ボディ20は円筒形をなし、その周壁に原水導入口22、ストレート導出口23、シャワー導出口24および浄水導入口26を開設した構造であるから、合成樹脂による一体成形が可能である。この場合、原水送り通路12および浄水戻り通路13も一体成形が可能であり、製造に際し、部品点数が少なく、成形用金型も少なくてすむ。
一方、円筒弁21も円筒形をなしており、途中にクランク形仕切壁30を有するとともに、周壁に原水送り口31、原水流入口32、ストレート流出口33a、33b、シャワー流出口34a、34bおよび浄水流入口35を設けた構造となっており、合成樹脂による一体成形が可能である。この製造に際し、部品点数が少なく、成形用金型も少なくてすむ。よって、製造コストが安価になる。
そして、上記実施例では、円筒弁21にクランク形仕切壁30を設けて原水送り口31と原水流入口32を同一円周上に形成したので、弁室ボディ20の原水導入口22を共用することができる。よって、これら原水送り口31と原水流入口32を別個にかつ軸方向にずらせて設ける場合に比べて、弁室ボディ20および円筒弁21の軸方向寸法を短縮することができ、小型化が可能になる。
なお、図4では図示を省略したが、図2に示すように、上記弁室ボディ20に原水取入口4、ストレート吐出口7およびシャワー吐出口24を一体に成形することもできる。このような一体成形の場合はさらに金型などが少なくてすみ、製造が安価になる。
【0024】
上記実施例の浄水器に用いた切換弁5は、上記の説明から理解できるとおり、互いに異なる2種類の液体(実施例では原水と浄水)をそれぞれ2カ所の出口(実施例ではストレート吐出口7とシャワー吐出口8)より切り換えて送出させる場合の切換弁に用いて有効であり、すなわち弁室ボディ20に、液体A(実施例では原水)の導入口22と液体B(実施例では浄水)の導入口26を互いに軸方向に異なる位置に設けるとともに、これら導入口22、26に対し周方向に位相をずらせて(ストレート)導出口23および(シャワー)導出口24を互いに軸方向にずらせて開設し、一方、上記弁室ボディ20に挿入されて回転可能な円筒形の弁21には上記導入口22、26を開く互いに周方向に位相をずらせた(原水)流入口32および(浄水)流入口35を設け、かつ互いに周方向に位相をずらせた対をなす(ストレート)流出口33a、33bおよび対をなす(シャワー)流出口34a、34bを設けることで実現できる。
このような切換弁の構造は、部品点数が少なく、構造が簡単であるとともに、円筒弁21の回転操作で4種の切換ができるので、操作も容易である。
【0025】
なお、上記実施例では、原水送り口31、原水流入口32および浄水流入口35を180度の角度の範囲に亘るスリット形状に開口したが、これらはそれぞれ90度ずつの位相をずらせて独立した孔であってもよい。
また、上記実施例では、弁室ボディ20に原水導入口22を設けるとともに、円筒弁21に原水送り口31を形成し、円筒弁21の回動により原水取入口4の原水を原水送り通路12に供給するようにしたが、原水送り通路12は常時原水取入口4と導通させておいてもよく、この場合は原水送り口31を省略してもよい。
さらに、円筒弁21に設けられる仕切壁30はクランク形に限らず、傾斜壁であってもよい。
【0026】
そしてまた、上記第1の実施例の場合、弁室ボディ20の側壁に浄水導入口26を形成するとともに、円筒弁21の周壁に原水送り口31、原水流入口32および浄水流入口35を形成したが、円筒弁21の端部を利用して切り換えることもできる。このような例を第2の実施例として図6ないし図9にもとづき説明する。
第2の実施例では、弁室ボディ20に、この弁室ボディ20の内部を軸方向に区画する区画壁40を設けるとともに、この区画壁40によって区画された一方の部屋に円筒弁21を回転自在に収容し、かつ他方の部屋には径方向に仕切る仕切壁41を設けてある。仕切壁41は弁室ボディ20の他方の部屋を原水送り通路12と浄水戻り通路13とに区画している。原水送り通路12は原水を浄化部10に送る通路であり、浄水戻り通路13は浄化部10より浄水を帰還させる通路である。そして、原水送り通路12は弁室ボディ20に形成した原水導入口22を通じて原水取入口4に連通しており、原水取入口4の原水が常に原水送り通路12に導入されるようになっている。
上記区画壁40には、4個の導入口が90度づつの位相差をなして開けられている。これら導入口は、その内の2個が原水ストレート導入口42a、原水シャワー導入口42bであり、他の2個は浄水ストレート導入口43a、浄水シャワー導入口43bである。原水ストレート導入口42aおよび原水シャワー導入口42bは、仕切壁41によって区画された原水送り通路12に臨んでおり、浄水ストレート導入口43aおよび浄水シャワー導入口43bは浄水戻り通路13に臨んでいる。
上記弁室ボディ20に回転自在に収容された円筒弁21は、端部を閉塞する端部壁44を有し、この端部壁44に1個の流入口45を開口している。この流入口45は円筒弁21を90度づつ回転させた場合、上記原水ストレート導入口42a、原水シャワー導入口42b、浄水ストレート導入口43aおよび浄水シャワー導入口43bのいずれか1個と対向し、これらいずれかの導入口を開くようになっている。
その他、弁室ボディ20に形成したストレート導出口23、シャワー導出口24、および円筒弁21に形成したストレート流出口33a、33b、シャワー流出口34a、34bは、第1の実施例と同様な構成であってよい。
【0027】
上記構成の第2の実施例について、作用を説明する。
「原水ストレート」
ハンドル6を回転操作して、原水ストレートの位置にセットすると、図9の「原水ストレート」の欄に示すように、原水取入口4は原水導入口22を通じて原水送り通路12と常時連通しているので原水取入口4の原水は原水送り通路12に供給されている。このとき、円筒弁21の端部壁44に形成した1個の流入口45が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水ストレート導入口42aに対向する。したがって、原水送り通路12の原水が、原水ストレート導入口42a、流入口45を通じて円筒弁21内に流入する。このとき、弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水ストレート導入口43a、浄水シャワー導入口43bは、円筒弁21の端部壁44によって閉塞されている。したがって、浄水戻り通路13内の水は円筒弁21内に流入しない。つまり、原水送り通路12から浄化部10を経て浄水戻り通路13に向かう循環流路は、末端の浄水ストレート導入口43aおよび浄水シャワー導入口43bが閉止されているため閉じられた流路となっており、よって浄化部10に水は流れず、浄化部10は機能しないとともに、浄水戻り通路13内の水が円筒弁21内に流入するのが阻止されている。
このとき、一方のストレート流出口33aがストレート導出口23に対向するので、円筒弁21内に導入した原水がストレート導出口23を経てストレート吐出口7から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてストレート吐出口7に供給され、このストレート吐出口7より原水のトレート水が吐出される。
「原水シャワー」
次にハンドル6を90度回動すると、図9の「原水シャワー」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成した1個の流入口45が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水シャワー導入口42bに対向する。したがって、原水送り通路12の原水が、原水シャワー導入口42b、流入口42を通じて円筒弁21内に流入する。このときも、弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水ストレート導入口43a、浄水シャワー導入口43bは円筒弁21の端部壁44により閉塞されており、よって、浄水戻り通路13内の水は円筒弁21内に流入しない。
この状態では、一方のシャワー流出口34aがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の原水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてシャワー吐出口8へ供給され、このシャワー吐出口8よりシャワー水として吐出される。
【0028】
「浄水ストレート」
さらに、ハンドル6を90度回動操作して、浄水ストレートの位置にセットすると、図9の「浄水ストレート」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成した流入口45が弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水ストレート導入口43aに対向する。これにより、浄水戻り通路13の浄水が浄水ストレート導入口43a、流入口42を通じて円筒弁21内に流入する。このときは、円筒弁21の端部壁44が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水ストレート導入口42aおよび原水シャワー導入口42bを閉じており、よって原水が円筒弁21内に流入することはなく、代わりに原水送り通路12から浄化部10を経て浄水戻り通路13に向かう循環流路が開通した状態になり、よって原水取入口4の原水が原水導入口22より原水送り通路12を経て浄化部10に送られ、この浄化部10で残留塩素が除去され、この残留塩素が除去された浄水が浄水ストレート導入口43a、流入口42を経て円筒弁21内に導かれることになる。
そしてこのとき、他方のストレート流出口33bがストレート導出口23に対向するので、円筒弁21内の浄水はストレート導出口23を通じてストレート吐出口7から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がストレート吐出口7より吐出されるようになり、前記した原水ストレートのときと同じストレート吐出口7を通って浄水がトレート状に吐出される。
「浄水シャワー」
さらにハンドル6を90度回動して浄水シャワーに切り換えると、図9の「浄水シャワー」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成した流入口45が弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水シャワー導入口43bに対向する。これにより、浄水戻り通路13の浄水が浄水シャワー導入口43b、流入口45を通じて円筒弁21内に流入する。このときは、依然として円筒弁21の端部壁44が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水ストレート導入口42aおよび原水シャワー導入口42bを閉じており、原水取入口4の原水は、原水導入口22より原水送り通路12を経て浄化部10に送られ、この浄化部10で残留塩素が除去され、この残留塩素が除去された浄水が浄水シャワー導入口43a、流入口45を通じて円筒弁21内に流入する。
このとき、他方のシャワー流出口34bがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の浄水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がシャワー吐出口8より吐出されるようになるから、前記した原水がシャワーに吐出されたときと同じシャワー吐出口8から浄水がシャワー状に吐出される。
【0029】
このような第2の実施例の場合も、ストレート吐出口7が原水ストレートおよび浄水ストレートに共用されるとともに、シャワー吐出口8が原水シャワーと浄水シャワーに共用されるので、それぞれ原水と浄水を切り換えても水の出口は一定位置になり、よって水の落下位置が変化しなく、浄水器の下方で調理や洗いものをする場合、作業場所を移す必要がなくなり、作業がやり易くなる。
しかも、このような吐出水の切り換えは、原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーの4種類になるが、ハンドル6を90度ずつ間欠的に回して円筒弁21を回転操作すればよいので、切り換え操作が容易である。
【0030】
上記第2の実施例では、円筒弁21の端部壁44を利用して流路の切換を行う場合、端部壁44に1個の流入口45を形成するとともに弁室ボディ20の区画壁40に4個の導入口42a,42b、43a、43bを形成したが、端部壁44を利用する場合、図10および図11に示す第3の実施例のように構成してもよい。
すなわち、第3の実施例では、弁室ボディ20の区画壁40に、2個の導入口が180度の位相差をなして開けられており、一方の導入口は原水導入口51であり、この原水導入口51は仕切壁41によって区画された原水送り通路12に臨んでいるとともに、他方の導入口は浄水導入口52であり、この浄水導入口52は浄水戻り通路13に臨んでいる。
そして、円筒弁21の端部壁44には2個の流入口が90度の位相差をなして開口されており、一方の流入口はストレート流入口53aであり、他方の流入口はシャワー流入口53bとなっている。
その他の構成は、第1および第2の実施例と同様であってよい。
【0031】
このような構成の第3の実施例について、作用を説明する。
「原水ストレート」
ハンドル6を回転操作して、原水ストレートの位置にセットすると、図11の「原水ストレート」の欄に示すように、原水取入口4は原水導入口22を通じて原水送り通路12と常時連通しているので原水取入口4の原水は原水送り通路12に供給されている。このとき、円筒弁21の端部壁44に形成したストレート流入口53aが弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水導入口51に対向する。したがって、原水送り通路12の原水が、原水導入口51、ストレート流入口53aを通じて円筒弁21内に流入する。このとき、弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水導入口52は、円筒弁21の端部壁44によって閉塞されている。したがって、浄水戻り通路13内の水は円筒弁21内に流入しない。同時に、浄水導入口52が閉止されていることから浄化部10に水は流れず、浄化部10は機能しない状態になっている。
このとき、一方のストレート流出口33aがストレート導出口23に対向するので、円筒弁21内に導入した原水がストレート導出口23を経てストレート吐出口7から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてストレート吐出口7に供給され、このストレート吐出口7より原水のトレート水が吐出される。
「原水シャワー」
次にハンドル6を90度回動すると、図11の「原水シャワー」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成したシャワー流入口53bが弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水導入口51に対向する。したがって、原水送り通路12の原水が、原水導入口51、シャワー流入口53bを通じて円筒弁21内に流入する。このときも、弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水導入口52は円筒弁21の端部壁44により閉塞されており、よって、浄水戻り通路13内の水は円筒弁21内に流入しない。
この状態では、一方のシャワー流出口34aがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の原水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、原水取入口4の原水は切換弁5を通じてシャワー吐出口8へ供給され、このシャワー吐出口8よりシャワー水として吐出される。
【0032】
「浄水ストレート」
さらに、ハンドル6を90度回動操作して、浄水ストレートの位置にセットすると、図11の「浄水ストレート」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成したストレート流入口53aが弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水導入口52に対向する。これにより、浄水戻り通路13の浄水が浄水導入口52、ストレート流入口53aを通じて円筒弁21内に流入する。このときは、円筒弁21の端部壁44が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水導入口51を閉じており、よって原水が円筒弁21内に流入することはなく、代わりに原水送り通路12から浄化部10を経て浄水戻り通路13に向かう循環流路が開通した状態になり、よって原水取入口4の原水が原水導入口22より原水送り通路12を経て浄化部10に送られ、この浄化部10で残留塩素が除去され、この残留塩素が除去された浄水が浄水導入口52、ストレート流入口53aを経て円筒弁21内に導かれることになる。
そしてこのとき、他方のストレート流出口33bがストレート導出口23に対向するので、円筒弁21内の浄水はストレート導出口23を通じてストレート吐出口7から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がストレート吐出口7より吐出されるようになり、前記した原水ストレートのときと同じストレート吐出口7を通って浄水がトレート状に吐出される。
「浄水シャワー」
さらにハンドル6を90度回動して浄水シャワーに切り換えると、図11の「浄水シャワー」の欄に示すように、円筒弁21の端部壁44に形成したシャワー流入口53bが弁室ボディ20の区画壁40に形成した浄水導入口52に対向する。これにより、浄水戻り通路13の浄水が浄水導入口52、シャワー流入口53bを通じて円筒弁21内に流入する。このときは、依然として円筒弁21の端部壁44が弁室ボディ20の区画壁40に形成した原水導入口51を閉じており、原水取入口4の原水は、原水導入口22より原水送り通路12を経て浄化部10に送られ、この浄化部10で残留塩素が除去され、この残留塩素が除去された浄水が浄水導入口52、シャワー流入口53bを通じて円筒弁21内に流入する。
このとき、他方のシャワー流出口34bがシャワー導出口24に対向するので、円筒弁21内の浄水がシャワー導出口24を通じてシャワー吐出口8から流出する。
すなわち、浄化部10で浄化された浄水がシャワー吐出口8より吐出されるようになるから、前記した原水がシャワーに吐出されたときと同じシャワー吐出口8から浄水がシャワー状に吐出される。
【0033】
このような第3の実施例の場合も、ストレート吐出口7が原水ストレートおよび浄水ストレートに共用されるとともに、シャワー吐出口8が原水シャワーと浄水シャワーに共用されるので、それぞれ原水と浄水を切り換えても水の出口は一定位置になり、よって水の落下位置が変化しなく、調理や洗いものの作業がやり易くなる。
しかも、このような吐出水の切り換えは、原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーの4種類になるが、ハンドル6を90度ずつ間欠的に回して円筒弁21を回転操作すればよいので、切り換え操作が容易である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、切換弁の操作で、1個のストレート吐出口を原水ストレートと浄水ストレートに共用できるとともに、他の1個のシャワー吐出口を原水シャワーと浄水シャワーに共用することができ、よって原水と浄水の出る位置、すなわち水の落下する位置を同じ位置にすることができるので、原水と浄水を切り換えて調理や食器洗浄等をする場合、洗う場所を移動する必要がなくなり、使い勝手が良くなる。しかも、4種類の吐出形態を単一の切換弁で切り換えることができるので、切換操作が容易になる。さらに、弁室ボディおよび円筒弁はそれぞれ円筒形状をなし、これらの周壁又は端部壁に切換用の孔を開口するから、構造が簡単で、部品点数が少なくてすみ、製造も容易で安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、蛇口直結型浄水器の外観及び流路系統を概略的に示す図
【図2】、同実施例の浄水器の本体部分を断面した縦断面図
【図3】同横断面図
【図4】同実施例の切換弁の主要部の分解斜視図
【図5】同実施例の4種類の切り換え状態を説明する図
【図6】、本発明の第2の実施例を示し、浄水器の本体部分を断面した縦断面図
【図7】同横断面図
【図8】同実施例の切換弁の主要部の分解斜視図
【図9】同実施例の4種類の切り換え状態を説明する図
【図10】本発明の第3の実施例を示し、切換弁の主要部の分解斜視図
【図11】同実施例の4種類の切り換え状態を説明する図
【符号の説明】
1…浄水器本体
2…連結具
3…水道蛇口
4…原水取入口
5…切換弁
6…ハンドル
7…ストレート吐出口
8…シャワー吐出口
10…浄化部
11…カートリッジ
12…原水送り通路
13…浄水戻り通路
20…弁室ボディ
21…円筒弁
22…原水導入口
23…ストレート導出口
24…シャワー導出口
26…浄水導入口
30…仕切壁
31…原水送り口
32…原水流入口
33a、33b…ストレート流出口
34a、34b…シャワー流出口
35…浄水流入口20…弁室ボディ
40…区画壁
41…仕切壁
42a…原水ストレート導入口
42b…原水シャワー導入口
43a…浄水ストレート導出口
43b…浄水シャワー導出口
44…端部壁
45…流入口
51…原水導入口
52…浄水導入口
53a…ストレート流入口
53b…シャワー流入口

Claims (6)

  1. 残留塩素を含んだ原水を導入する原水取入口、切換弁およびストレート吐出口並びにシャワー吐出口を備えた浄水器本体と、上記浄水器本体に連設され原水が導かれてこの原水を浄化する浄化部と、を備え、上記切換弁は、
    原水取入口より原水を導く原水導入口及び上記浄化部で浄化された浄水を導く浄水導入口を開口するとともに、周壁に互いに軸方向に離れてそれぞれ上記ストレート吐出口及びシャワー吐出口に連通するストレート導出口及びシャワー導出口を開口した円筒形の弁室ボディと、
    円筒形をなして上記弁室ボディに同軸状にして回転可能に収容され、それぞれ回転方向の2位置で上記原水導入口及び浄水導入口を開く原水流入口および浄水流入口を有するとともに、周壁に互いに軸方向に離れてかつそれぞれが所定の回転角度の位相差をなして設けられ上記ストレート導出口及びシャワー導出口をそれぞれ開く各一対のストレート流出口及びシャワー流出口を備えた円筒弁と、
    で構成され、
    上記円筒弁を操作して、原水取入口の原水を原水導入口、原水流入口、ストレート流出口又はシャワー流出口を介してストレート導出口又はシャワー導出口に切り換えて導くとともに、浄化部で浄化された浄水を浄水導入口、浄水流入口、ストレート流出口又はシャワー流出口を介して上記ストレート導出口又はシャワー導出口に切り換えて導き、原水ストレートの吐出口と浄水ストレートの吐出口を共用するとともに、原水シャワー吐出口と浄水シャワー吐出口を共用したことを特徴とする浄水器。
  2. 上記原水導入口及び浄水導入口はそれぞれ弁室ボディの周壁に互いに軸方向に離れて形成するとともに、上記原水流入口及び浄水流入口はそれぞれ円筒弁の周壁に軸方向に離れて形成したことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
  3. 弁室ボディの端部壁に原水導入口及び浄水導入口を2個づつ形成し、円筒弁の端部壁に1個の流入口を形成したことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
  4. 上記原水導入口及び浄水導入口はそれぞれ弁室ボディの端部壁に180度離れて形成するとともに、上記原水流入口及び浄水流入口はそれぞれ円筒弁の端部壁に90度離れて形成したことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
  5. 上記円筒弁は90度づつ回転操作されて原水ストレート、原水シャワー、浄水ストレート及び浄水シャワーに切り換え可能になっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の浄水器。
  6. 液体Aの導入口及び液体Bの導入口を有するとともに互いに軸方向に離れて第1の導出口及び第2の導出口を開口した円筒型の弁室ボディと、
    円筒形をなして上記弁室ボディに同軸状して回転可能に収容され、それぞれ回転方向の2位置で上記液体Aの導入口および液体Bの導入口を開く液体Aの流入口および液体Bの流入口を有し、かつ胴部に互いに所定の回転角度の位相差をなして形成され上記第1の導出口及び第2の導出口をそれぞれ開く各一対の第1の流出口及び第2の流出口を備えた円筒弁と、
    を具備したことを特徴とする切換弁。
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