JP2004204822A - 内燃機関の連続可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の連続可変動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、バルブリフト量を制御するトルクが少なくてすむ内燃機関の連続可変動弁装置を提供する。
【解決手段】本発明の連続可変動弁装置は、ドライブシャフト1の軸心の周りを旋回するリンクアーム15を用いて、ドライブシャフト1の回転により揺動カム5を周期的に揺動させる開弁機構26を前提に、リンクアーム15の偏心運動とは独立して、そのリンクアーム15の偏心方向を変化自在にドライブシャフト1に支持させる支持部16を設けて、偏心方向の変化から吸気バルブ10のカム面の領域を移動可能にして、バルブリフト量の可変動作が、ロッカシャフト2を支点としたロッカアーム14の回動方向の変位だけで行えるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動カムを用い、同揺動カムに形成されているカム面の領域を移動させることによって往復弁のバルブリフト量を連続的に可変可能とした内燃機関の連続可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジン(内燃機関)には、連続可変動弁装置を搭載して、スロットルバブルの仕事(吸入空気量の調整)を、吸入側の往復弁、すなわち吸気バルブで代行させる技術がある。この連続可変動弁装置には、揺動カムを用いて吸気バルブを開閉する技術を用いた構造が提案されている。
【0003】
同構造は、開弁機構として、揺動カムの上側に並行にロッカアームを配置し、揺動カムと直列にドライブシャフトを配置した構造が用いてある。具体的には、ロッカアームの中央の揺動支点を挟む片側の端部の作用点に、リンクアームの端部を回動自在に支持させ、ドライブシャフトに、リンクアームの反対側の端部をドライブシャフトの軸心の周りを旋回するように組付けて、ドライブシャフトの回転運動を直線運動に変えるようにする。残るロッカアームの端部の作用点は、リンクロッドを介して、揺動カムの揺動側につなげ、ロッカアームの端部から出力される揺動変位で揺動カムが揺動される構造が用いてある。つまり、開弁機構は、リンクアームの端部の旋回運動で、揺動カムを周期的に揺動させて、吸気バルブを開弁させる構造が用いてある。この開弁機構に組合うバルブリフト量の可変構造には、ロッカアームの中央の揺動支点を摺動自在に支えるロッカシャフトのシャフト部分に該ロッカシャフトの軸心と偏心した中心をもつ偏心軸部を形成した構造が用いてある。同構造により、ロッカシャフトをその軸心を中心に回転させて、偏心軸部の偏心方向を変えることで、それに応じて揺動カムの傾きが変化し、吸気バルブと当接する揺動カムのカム面の領域が移動するようにしてある。つまり、揺動カムのカム面には、揺動カムのベース円区間と吸気バルブのバルブリフト量を定めるリフト区間とが直列に並んでいて、吸気バルブが当接するベース円区間とリフト区間との領域が移動することを利用して、吸気バルブのバルブリフト量が連続的に可変されるようにしてある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−173469号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した構造は、ロッカアームの中央の揺動支点を可変させる構造であり、リンクアーム側とリンクロッド側の荷重が可変軸にかかるため、バルブリフト量を可変する際には、大トルクを必要とする問題がある。そのために、バルブリフト量の制御には大形の機器の使用が強いられ、コスト的な負担が大きくなりやすい。
【0006】
そこで、本発明の目的は、バルブリフト量を制御するトルクが少なくてすむ内燃機関の連続可変動弁装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ドライブシャフトの軸心の周りを旋回するリンクアームを用いてドライブシャフトの回転で揺動カムを周期的に揺動させる開弁機構を前提に、リンクアームの偏心運動とは独立して、そのリンクアームの旋回運動中心位置を変化自在にドライブシャフトに支持させる支持部、さらにはリンクアームの旋回運動中心位置を変化させる操作を行う入力部を設けて、独立した旋回運動中心位置の変化から往復弁に対するカム面の領域を移動可能とした。
【0008】
同構成により、入力部でリンクアームの旋回運動中心位置を変える操作を行うと、リンクアームの旋回運動中心が、ドライブシャフトによるリンクアームの旋回運動とは独立して変化する。すると、ロッカアームが、リンクアームの旋回運動中心の変化分、揺動支点を支点に回動し、その変化が伝達部材を介して、揺動カムへ伝わる。これにより、揺動カムの傾きが変化し、往復弁に対するカム面の領域を移動させ、バブルリフト量を可変させる。
【0009】
これにより、可変させるべき部分は、ロッカアーム中央部でなく、一端側にあるため、バルブリフト量の可変動作はロッカシャフトを支点としたロッカアームの回動方向の変位が伴うだけですみ、リンクアームにかかる荷重は小さくてすむ。それ故、バルブリフト量を制御するのに必要なトルクは少なくてすむ。しかも、バルブリフト量を可変する制御の応答性も向上する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、さらに簡単な構造で上記目的を達成するために、リンクアームは一端部に環状部を有して形成し、支持部は、ドライブシャフトの外周部に偏心させて摺動自在に嵌挿された第1偏心軸部と、該第1偏心軸部の外周部に第1偏心軸部の軸心と偏心させて摺動自在に嵌挿された第2偏心軸部とを有し、さらに第2偏心軸部の外周部に前記リンクアームの環状部を摺動自在に嵌挿して、第1偏心軸部および第2偏心軸のうちの一方にドライブシャフトからの回転を伝えると、揺動カムを周期的に揺動させ、他方の偏心軸部を回動させると、独立してリンクアームの環状部の旋回運動中心位置が変化する構成とし、入力部には、他方の偏心軸部をドライブシャフトの軸心を中心に回転させる入力機構で構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1および図7に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0012】
図1は、内燃機関、例えば複数気筒のレシプロ式ガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)のシリンダヘッド(図示しない)に組付く連続可変動弁装置の外観図を示し、図2はその異なる方向から見た連続可変動弁装置の外観図を示し、図3はその連続可変動弁装置の主な部分を分解した図を示し、図4は残る部分を分解した図を示している。同図中1は、例えばシリンダヘッドの上方に気筒が並ぶ前後方向に沿って配置されたドライブシャフト(断面が円形)、2は例えばドライブシャフト1の直上に並行に配置されたシャフト部材、例えばロッカシャフト(断面が円形)である。ドライブシャフト1およびロッカシャフト2は、いずれもシリンダヘッドの上面に設置された分割式のシャフトホルダ3を用いて、シリンダヘッドの上部に回転自在に組付けてある。このうちドライブシャフト1は、例えばスプロケットやタイミングチェーンなどで構成される伝動機構を用いてエンジンのクランクシャフトに接続されていて、クランクシャフトから出力される回転力で回転駆動されるようにしてある。
【0013】
ドライブシャフト1には、例えば複数の開弁用の揺動カム5を1部品化したカムモジュール4が摺動自在に組付けてある。すなわち、カムモジュール4は、例えば図3に示されるように下面にカム面6を有し、基部側に支持孔7を有した略三角形状の2個(一対)の揺動カム5,5を並行に並べ、基部間に双方の支持孔7が連通するよう筒部8で連結させて構成してある。このカムモジュール4に形成される円形な通孔(支持孔7および筒部8の孔部が連続する部分)がドライブシャフト1の外周面に摺動自在に嵌挿され、カムモジュール4の全体を各気筒の吸気側にそれぞれ配置させてある。そして、図1に示されるように各揺動カム3,3のカム面6に対して、気筒毎にシリンダヘッドの往復動可能に組付けてある往復弁の基端部、すなわち吸気バルブ10の基端部が、例えばバルブ直動用のロッカアーム11に付いているロッカアームローラ11aを介して当接させてある。お、各カム面6は、揺動カム5の基部側に形成されているバルブリフト量がゼロとなるベース円区間αと、それに続いて揺動カム5の先端部まで形成されたバルブリフト量が増加するリフト区間β(いずれも図2にのみ図示)とを有して形成してある。
【0014】
またドライブシャフト1の外周面には、駆動アーム12がカムモジュール4と並んで配置してある。駆動アーム12は、例えば図3に示されるようにドライブシャフト1の外周面に嵌挿される環状部分12aと、同環状部分12aから外側へ突き出るアーム部分12bを有している。そして、環状部分12aがドライブシャフト1の外周面に嵌挿されて固定、例えば環状部分12aおよび該環状部分12aで囲まれるドライブシャフト部分を突き通すピン部材13でドライブシャフト1に固定してある。
【0015】
一方、15はリンクアームである。リンクアーム15は、例えば一端部に円形の環状部15aを有し、他端部に同環状部15aから外側へ突き出るアーム部15bとを有している。このうちの環状部15aが、ドライブシャフト1の軸心と偏心した地点に形成した支持部16を用いて、例えば駆動アーム12と隣接したドライブシャフト部分に摺動自在に支持され、リンクアーム15の一端部をドライブシャフト1の軸心の周りを旋回するようにしている。またリンクアーム15の他端部は、例えば駆動アーム12の直上のロッカシャフト部分に組付けてあるロッカアーム14と組合う。
【0016】
支持部16には、ドライブシャフト1から伝わる回転力でリンクアーム15の一端部を旋回運動させながら、それとは独立してリンクアーム15の偏心方向(旋回運動中心位置)を変化させることを可能とした構造が用いてある。この詳細な構造が図4に示されている。支持部16について説明すると、17はハーモニックギヤである。ハーモニックギヤ17は、例えば全周に歯部18aが形成された大径のギヤ本体18を有している。そして、このギヤ本体18の軸心に形成された通孔18bがドライブシャフト1の外周部に摺動自在に嵌挿される。またギヤ本体18の駆動アーム12に向く側面中央部には、通孔18aの周りに、ドライブシャフト1の軸心とは偏心した地点に軸心をもつ環状の偏心軸部19(本願の第1偏心軸部に相当)が突設してある。この偏心軸部19もギヤ本体18と同様、ドライブシャフト1の外周面に摺動自在に嵌挿される。また偏心軸部19の外周面には、偏心軸部19とは偏心した地点に軸心をもつ軸状の偏心リング20(本願の第2偏心軸部に相当)が摺動自在に嵌挿される。この偏心リング20の外周面に、リンクアーム15の環状部15が摺動自在に嵌挿してある。そして、偏心軸部19、偏心リング20の一方である偏心リング20と駆動アーム12のアーム部分15bとは、偏心リング20の径方向に変位可能な動力伝達構造、例えば偏心リング20の肉厚の厚い部分の側面に径方向に延びる直線状の溝部21に形成し、アーム部分15bの先端部側面にピン部22を突出し、該ピン部22を溝部21内の一部に摺動自在に差し込む構造のクランク機構で接続してある。この構造により、吸気バルブ10を駆動するための直線運動が確保される。と共に環状部15aの偏心方向(旋回運動中心位置)が自在に変化できるようリンクアーム15をドライブシャフト1に支持させている。つまり、ドライブシャフト1が回転すると、クランク機構により、リンクアーム15の一端部がドライブシャフト1の軸心の周りを旋回して、ドライブシャフト1の回転運動を直線運動に変えてロッカアーム14へ伝える。また偏心軸部19を回動変位させると、ドライブシャフト1によるリンクアーム14の旋回動作とは独立して、リンクアーム14の偏心方向の向き(旋回運動中心位置)が自在に変化(調節)されるようにしてある。
【0017】
ロッカアーム14は、図1および図2に示されるようにロッカシャフト2で回転自在に支持される筒状の揺動支点部P(揺動支点を形成する部分)を中央にもち、その揺動支点部Pを挟む両側に作用点をなすレバー部分14a,14bをもつレバー部材で形成してある。さらにレバー部分14a,14bは、片側、例えばレバー部分14bの長さがレバー部分14aの長さよりも短くしてある。そして、短い側のレバー部分14bの先端部が、ピン部材23を介して、リンクアーム15の他端部(アーム部先端)に回転自在に支持される。また長い側のレバー部分14aの先端部は、伝達部材であるリンクロッド24ならびにピン部材25を介して、例えば片方の揺動カム5の先端部に回転自在に接続してある。つまり、ロッカアーム14に伝わる揺動変位をレバー比で大きな動きに変換して、揺動カム5へ伝えるようにしている。こうしたリンクアーム15、ロッカアーム14、リンクロッド24で構成されるリンク機構から、ドライブシャフト1が回転すると偏心運動するリンクアーム15により、揺動カム5を周期的に揺動させる機構、すなわち周期的に吸気バルブ10を開閉動作させる開弁機構27を構成している。
【0018】
他方、ハーモニックギヤ17のギヤ本体18は、図1および図2に示されるようにロッカシャフト2の外周部に固定されている小径のギヤ27aに噛合わせてある。そして、例えばロッカシャフト2は、バルブリフト制御用のアクチュエータ、例えばギヤ付の制御モータ28の出力軸に接続され、リンクアーム15の偏心方向を変化させる操作力を入力する入力部をなす入力機構28を構成している。すなわち、制御モータ28の回転力により、偏心軸部19がドライブシャフト1の軸心を中心に回動されると、リンクアーム15の偏心方向が自在に変えられる。つまり、リンクアーム15の偏心方向の変化から揺動カム5の傾きが変わり、図5および図6のようにロッカアームローラ11aと当接する揺動カム5のカム面6の領域が移動、すなわち吸気バルブ10に対するカム面6の領域が移動するようにしてある。これにより、揺動カム5の揺動中、リンクアーム15の偏心方向を変化させると、ロッカアームローラ11aが行き交うベース円区間αとリフト区間βとの比率が変化して、吸気バルブ10のバルブリフト量が連続的に可変されるようにしている。
【0019】
すなわち、吸気バルブ10の開弁動作を説明すれば、今、ドライブシャフト1がエンジンのクランク出力で回転しているとする。
【0020】
すると、ドライブシャフト1の回転力は、駆動アーム12のピン部22から偏心リング20の溝部21へ回転が伝達される。このとき、溝部21は直径方向へ延びる直線の溝で形成されているから、ピン部22の溝部21内の変位で偏心差を吸収しつつ偏心リング20を偏心軸部19の外周面にならって回転させる。これにより、リンクアーム15の環状部15aは、ドライブシャフト1の軸心の周りを旋回して、回転運動から上下方向の運動に変換する。この上下方向の運動が、リンクアーム15のアーム部15bから、ロッカアーム14のレバー部分14aへ伝達される。そして、レバー比で拡大された上下方向の変位が、残るロッカアーム14のレバー部分14bから、リンクロッド24を通じて、揺動カム5へ伝達され、揺動カム5を揺動支点(ドライブシャフト1)を中心に上下に揺動させ、吸気バルブ10を開閉させる。
【0021】
このリンクアーム15で揺動カム5を揺動中、例えば最も大きなバルブリフト量に設定するべく、制御モータ28により、図5(a),(b)に示されるようにリンクアーム15に最も大きな偏心量δ1を与えるよう偏心軸部19の偏心方向の向き(旋回運動中心位置)を変える。すると、ロッカアーム14は、ロッカシャフト2を支点に回動して、揺動のストロークが偏心方向(旋回運動中心)の変化がもたらす偏心変位分(旋回運動中心の変化分)、増し、最も大きなストロークで振れる。これにより、揺動カム5には、最も大きなストロークの変位が伝達される。すると、揺動カム5は、傾きが変化、具体的には図5(a)に示される倒立させる方向に最も大きく揺動した姿勢から、図5(b)に示される斜め上向きの姿勢まで揺動するように傾きが変わる。これにより、吸気バルブ10に対するカム面6の領域が移動、具体的にはロッカアームローラ11aに対して、カム面6のベース円区間αと最も長いリフト区間βとを行き交うようなる。これで、最大のバルブリフト量が確保される。
【0022】
またリンクアーム15で揺動カム5を揺動中、例えば小さなバルブリフト量に設定するべく、制御モータ28により、図6(a)、(b)に示されるように例えばリンクアーム15に小さな偏心量δ2を与えるよう偏心軸部19の偏心方向の向きを変える。すると、ロッカアーム14は、ロッカシャフト2を支点に回動して、揺動のストロークが偏心方向(旋回運動中心位置)の変化がもたらす偏心変位分(偏心運動中心の変位分)、減り、小さなストロークで振れる。これにより、揺動カム5には、小さなストロークの変位が伝達される。すると、揺動カム5は、傾きが変化、具体的には図6(a)に示される倒立させる方向に小さく揺動した姿勢から、図6(b)に斜め上向きの姿勢まで揺動するように傾きが変わる。これにより、吸気バルブ10に対するカム面6の領域が移動、具体的にはロッカアームローラ11aに対して、カム面6のベース円区間αと短いリフト区間βとを行き交うようになる。これで、小なるバルブリフト量が確保される。
【0023】
これにより、リンクアーム15の偏心方向(旋回運動中心位置)の向きを変えることにより、吸気バルブ10のバルブリフト量は、図7中の線図中Xに示される大リフト量から、同じくYに示される小リフト量まで連続的に可変制御される。むろん、リフト量ゼロの制御も行える。
【0024】
このように可変させるべき部分は、ロッカアーム中央部でなく、一端側にあるため、バルブリフト量の可変動作としては、ロッカシャフト2を支点としたロッカアーム14の回動方向の変位が伴うだけで、ロッカアーム全体を移動させるような動作は伴わずにすむようになる。それ故、バルブリフト量を制御するのに必要なトルクを少なくすることができる。特にロッカアーム14の左右レバーのレバー比を同じにすると、よりバルブリフト量を制御するに必要なトルクが少なくてすむ。
【0025】
したがって、バルブリフト量の制御は、小形の制御モータ28ですみ、コストの軽減を図ることができる。しかも、ロッカアーム全体を移動せずにすむので、バルブリフト量制御の応答性の向上も図れる。
【0026】
そのうえ、リンクアーム15の偏心方向(旋回運動中心位置)の変化は、偏心軸部19、偏心リング20を用いて、ドライブシャフト1の回転で揺動カム5を周期的に揺動させる系統と、偏心軸部19の回動でリンクアーム15の偏心方向を変化する系統とを形成する構造の採用により、簡単な構造、さらには占有スペースを抑えた小形の構造ですむ。
【0027】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した一実施形態では、本発明を吸気バルブに適用したが、これに限らず、排気バルブに適用してもよい。また一実施形態では、偏心リングを駆動側、偏心軸部をアームリンクの偏心方向を変化する側とした例を挙げたが、反対に偏心軸部を駆動側、偏心リングをアームリンクの偏心方向を変化する側とした構成としてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、バルブリフト量の可変動作は、ロッカシャフトを支点としたロッカアームの回動方向の変位が伴うだけですむので、バルブリフト量を制御するのに必要なトルクを少なくすることができる。
【0029】
それ故、バルブリフト量の制御は、小形のアクチュエータですみ、コストの軽減を図ることができる。しかも、ロッカアーム全体を移動せずバルブリフト量の可変が行えるから、バルブリフト量制御の応答性もよい。
【0030】
請求項2の発明によれば、上記効果に加え、簡単、かつ小形の構造で、バルブリフト量の制御が実現できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る連続可変動弁装置を示す斜視図。
【図2】同連続可変動弁装置を異なる方向から見た斜視図。
【図3】同連続可変動弁装置を主たる部分を分解した斜視図。
【図4】同連続可変動弁装置の残る部分を分解した斜視図。
【図5】(a)は、連続可変動弁装置の最大リフト制御時における開弁状態を説明するための一部断面した側面図。(b)は、同じく閉弁状態を説明するための一部断面した側面図。
【図6】(a)は、連続可変動弁装置の小リフト制御時における開弁状態を説明するための一部断面した側面図。(b)は、同じく閉弁状態を説明するための一部断面した側面図。
【図7】同連続可変動弁装置で行われるバルブリフト量の制御を示す線図。
【符号の説明】
1…ドライブシャフト、5…揺動カム、6…カム面、10…吸気バルブ(往復弁)、12…駆動アーム、14…ロッカアーム、15…リンクアーム、15a…環状部、16…支持部、19…偏心軸部(第1偏心軸部)、20…偏心リング(第2偏心軸部)、24…リンクロッド(伝達部材)、26…開弁機構、27…入力機構(入力部)。

Claims (2)

  1. 中央に揺動支点を有しかつ該揺動支点を挟んだ両端部にそれぞれ作用点を有するロッカアームと、該ロッカアームと並行に配置され周面に往復動弁を開閉させるカム面を有する揺動カムと、前記ロッカアームと並行に配置された回転駆動用のドライブシャフトと、一端部が前記ドライブシャフトにその軸心から偏心した地点で該シャフトの軸心の周りを旋回するように支持され、他端部が前記ロッカアームの一方の作用点に支持され、前記ドライブシャフトの回転運動を直線運動に変えて前記ロッカアームに伝えるリンクアームと、前記ロッカアームの他端部から出力される揺動変位を前記揺動カムへ伝える伝達部材とを有してなり、前記ドライブシャフトの回転にしたがって前記揺動カムを周期的に揺動させる開弁機構と、
    前記リンクアームの一端側を前記ドライブシャフトによる前記リンクアームの旋回運動とは独立して、そのリンクアームの旋回運動中心位置を変化自在に前記ドライブシャフトに支持させ、前記リンクアームの独立した旋回運動中心位置の変化から前記往復弁に対する前記カム面の領域を移動可能としてなる支持部と、
    前記リンクアームの偏心運動中心位置を変える操作を行うための入力部と
    を具備したことを特徴とする内燃機関の連続可変動弁装置。
  2. 前記リンクアームは、一端部に環状部を有して形成され、
    前記支持部は、前記ドライブシャフトの外周部に該ドライブシャフトの軸心と偏心させて摺動自在に嵌挿された第1偏心軸部と、該第1偏心軸部の外周部に該第1偏心軸部の軸心と偏心させて摺動自在に嵌挿された第2偏心軸部とを有し、さらに前記第2偏心軸部の外周部に前記リンクアームの環状部が摺動自在に嵌挿され、前記第1偏心軸部および第2偏心軸のうちの一方の偏心軸部へ前記ドライブシャフトからの回転を伝えると、前記揺動カムを周期的に揺動させ、他方の偏心軸部を回動させると、独立して前記リンクアームの環状部の旋回中心位置が変化するように構成してあり、
    前記入力部は、前記他方の偏心軸部を前記ドライブシャフトの軸心を中心に回動させる入力機構で構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の連続可変動弁装置。
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