JP2004204575A - パネルの嵌合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端部に各一対の接続脚を突設したパネル同士を、接続脚を互いに嵌合させて連結する構造であり、一方のパネルの接続脚1は、内面側に突出する突起3をそなえ、他方のパネルの接続脚2は、一方のパネルの接続脚1の内側に位置し、他方のパネルの接続脚2に設けた爪片4が一方のパネルの接続脚の前記突起3に係合される第1嵌合部J1、一方のパネルの接続脚の先端5が、他方のパネルの端部から延出する突出片7と接続脚2とで形成される溝部6に挿着される第2嵌合部J2をそなえ、第1嵌合部と第2嵌合部の間で、一方のパネルの接続脚と他方のパネルの接続脚との間に隙間8が形成されているものにおいて、前記第1嵌合部、第2嵌合部、および第1嵌合部と第2嵌合部との間の隙間の少なくとも1つの部位にシール材を装入したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネルの嵌合構造、とくにトラックのあおり、建築用パネルとして好適なパネルの嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラックのあおりや建築用パネルとして、アルミニウムまたはアルミニウム合金の押出形材などからなる金属製中空パネルを、リベット止めやボルト結合によることなく、互いに嵌合して連結する方式のものが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この嵌合構造は、基本的には、図4に示すように、嵌合して連結すべきパネルA、Bの端部に各一対の接続脚1、1および2、2を突設し、この接続脚を互いに嵌合させて連結する構造であり、詳しくは、一方のパネルAの接続脚1、1に内面側に突出する突起3、3を形成し、他方のパネルBの接続脚2、2がパネルAの接続脚1、1の内側に位置するようにして、他方のパネルBの接続脚2、2に設けた爪片4、4がパネルAの接続脚1、1の突起3、3に係合される第1嵌合部J1、一方のパネルの接続脚Aの先端5、5が他方のパネルBの端部から延出する突出片7、7と接続脚2、2とで形成される溝部6、6に挿着される第2嵌合部J2をそなえており、第1嵌合部J1と第2嵌合部J2の間で、一方のパネルAの接続脚1、1と他方のパネルBの接続脚2、2との間に隙間8、8が形成されてなるものである。
【0004】
【特許文献1】
実公昭56−4889号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の嵌合構造は、とくにトッラックのあおりとして、組み立て作業性に優れているとともに、強度的にも優れており、略成功裡に使用されているが、道路が悪いなど、厳しい使用条件下においては、一方のパネルAと他方のパネルBとの継ぎ目T、Tから、雨水が侵入して積み荷に影響することがあり、一層の水密性の改善が求められている。
【0006】
本発明は、嵌合パネルにおける上記の要求を満足させるためになされたものであり、その目的は、さらに水密性に優れ、嵌合強度を向上させることが可能で、とくに、トラックのあおりとして好適に使用できるパネルの嵌合構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明によるパネルの嵌合構造は、端部に各一対の接続脚を突設したパネル同士を、接続脚を互いに嵌合させて連結する構造であり、一方のパネルの接続脚は、内面側に突出する突起をそなえ、他方のパネルの接続脚は、一方のパネルの接続脚の内側に位置し、他方のパネルの接続脚に設けた爪片が一方のパネルの接続脚の前記突起に係合される第1嵌合部、一方のパネルの接続脚の先端が、他方のパネルの端部から延出する突出片と接続脚とで形成される溝部に挿着される第2嵌合部をそなえ、第1嵌合部と第2嵌合部の間で、一方のパネルの接続脚と他方のパネルの接続脚との間に隙間が形成されているものにおいて、前記第1嵌合部、第2嵌合部、および第1嵌合部と第2嵌合部との間の隙間の少なくとも1つの部位にシール材を装入したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の嵌合構造は、基本的には図4に示すものを前提とする。嵌合すべきパネルA、Bは、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム合金の押出形材などからなる金属製パネルであり、パネルの嵌合部において、図1に示すように、第1嵌合部J1の部位J11、第2嵌合部J2の部位J21、および第1嵌合部J1と第2嵌合部J2との間の隙間8の少なくとも1つの部位にシール材が装入されていることを特徴とする。
【0009】
シール材を装入する部位としては、第1嵌合部J1においては、爪片4、4の上方(爪片4とパネルAの端部壁との間)、第2嵌合部J2においては、継ぎ目T、T、溝部6、6の少なくとも1つの部位が好ましく、隙間8においては、隙間8の全体または一部に装入される。
【0010】
シール材としては、シリコンシーラントなどのシーラント、ゴムなどの弾性体が好ましく、水密効果を与えるものが適用される。シール材を第1嵌合部J1の部位J11に装入した場合には、継ぎ目Tから侵入した雨水は、第1嵌合部J1で侵入が阻まれ、隙間8に装入した場合には、内部への侵入が隙間8で阻止される。
【0011】
第1嵌合部J1と第2嵌合部J2の継ぎ目Tに装入した場合には、継ぎ目Tから雨水が入ることが防止でき、溝部6にシール材を装入した場合には、継ぎ目Tから雨水が侵入しても溝部6から内部へは侵入することはない。
【0012】
第2嵌合部J2の溝部6にゴムなどの弾性体Sを装入した場合には、図2、3に示すように、弾性体Sは、第1のパネルAの接続脚1の先端で押圧されて弾性的に変形し、接続脚1を上方へ押すから、接続脚1の突起3が押し上げられ、突起3と接続脚2の爪片4との係合が強くなって、嵌合パネルの嵌合強度の向上も期待できる。
【0013】
第1嵌合部J1の爪片4の上方(爪片4とパネルAの端部壁との間)にシール材を装入した場合にも、シール材の介在により接続脚2の爪片4が接続脚1の突起3に押し付けられるようになるから、両者の係合が強固となり、嵌合強度が高められる。
【0014】
また、シール材を第1嵌合部J1と第2嵌合部J2の継ぎ目に装入した場合を除けば、装入したシール材がパネルの外から見えることがないから、意匠性に優れ、トラックのあおりに適用した場合には、洗車時にシール材が脱落することがないという利点がある。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、水密性に優れ、嵌合強度を向上させることが可能で、とくに、トラックのあおりとして好適に使用できるパネルの嵌合構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルの嵌合構造を示す一部断面図である。
【図2】図1において、接続脚1の先端を接続脚2の溝部6に挿着する前の拡大図である。
【図3】図1において、接続脚1の先端を接続脚2の溝部6に挿着した後の拡大図である。
【図4】従来のパネルの嵌合構造を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 一方のパネルの接続脚
2 他方のパネルの接続脚
A 一方のパネル
B 他方のパネル
3 突起
4 爪片
5 接続脚1の先端
6 溝部
7 突出片
8 隙間
J1 第1の嵌合部
J2 第2の嵌合部
J11 第1の嵌合部の部位
J21 第2の嵌合部の部位
T 継ぎ目
S シール材
Claims (2)
- 端部に各一対の接続脚を突設したパネル同士を、接続脚を互いに嵌合させて連結する構造であり、一方のパネルの接続脚は、内面側に突出する突起をそなえ、他方のパネルの接続脚は、一方のパネルの接続脚の内側に位置し、他方のパネルの接続脚に設けた爪片が一方のパネルの接続脚の前記突起に係合される第1嵌合部、一方のパネルの接続脚の先端が、他方のパネルの端部から延出する突出片と接続脚とで形成される溝部に挿着される第2嵌合部をそなえ、第1嵌合部と第2嵌合部の間で、一方のパネルの接続脚と他方のパネルの接続脚との間に隙間が形成されているものにおいて、前記第1嵌合部、第2嵌合部、および第1嵌合部と第2嵌合部との間の隙間の少なくとも1つの部位にシール材を装入したことを特徴とするパネルの嵌合構造。
- トラックのあおりとして用いられる請求項1記載のパネルの嵌合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002375789A JP2004204575A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | パネルの嵌合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002375789A JP2004204575A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | パネルの嵌合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004204575A true JP2004204575A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32813412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002375789A Pending JP2004204575A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | パネルの嵌合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004204575A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101435959B1 (ko) * | 2013-01-21 | 2014-09-02 | 한국건설기술연구원 | 조립식 건축패널 및 그 조립방법 |
KR101736805B1 (ko) * | 2016-12-27 | 2017-05-17 | 노현기 | 샌드위치 패널 |
KR102507450B1 (ko) * | 2022-05-09 | 2023-03-08 | 주식회사 성강 | 덮개용 조립식 패널 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002375789A patent/JP2004204575A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101435959B1 (ko) * | 2013-01-21 | 2014-09-02 | 한국건설기술연구원 | 조립식 건축패널 및 그 조립방법 |
KR101736805B1 (ko) * | 2016-12-27 | 2017-05-17 | 노현기 | 샌드위치 패널 |
KR102507450B1 (ko) * | 2022-05-09 | 2023-03-08 | 주식회사 성강 | 덮개용 조립식 패널 |
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A02 | Decision of refusal |
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