JP2004203614A - エレベータの情報案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】かご室内に設けられた情報案内ユニットに施されている情報表示を乗客に明瞭に認識させることができるとともに、かご室内の意匠性を損なうことなくかご室に設置することができるエレベータの情報案内装置を提供する。
【解決手段】表面に情報表示が施されたケース19内に、その表面の情報表示を照光する光源としての冷陰極蛍光ランプ28を収納してなる薄形の情報案内ユニット18をエレベータのかご室1の側板に取り付ける。情報案内ユニット18のケース19は、反射板21と透光板22とならなり、透光板22の表面に前記情報表示が施されている。ケース19内には、冷陰極蛍光ランプ28を支持する支持台27、冷陰極蛍光ランプ28を点灯させる安定器30、この安定器30に所定電圧の電力を供給する変電圧器31が設けられている。
【選択図】 図5
【解決手段】表面に情報表示が施されたケース19内に、その表面の情報表示を照光する光源としての冷陰極蛍光ランプ28を収納してなる薄形の情報案内ユニット18をエレベータのかご室1の側板に取り付ける。情報案内ユニット18のケース19は、反射板21と透光板22とならなり、透光板22の表面に前記情報表示が施されている。ケース19内には、冷陰極蛍光ランプ28を支持する支持台27、冷陰極蛍光ランプ28を点灯させる安定器30、この安定器30に所定電圧の電力を供給する変電圧器31が設けられている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかご室内に乗り込んだ乗客に対して各種の情報を報知するエレベータの情報案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば百貨店や大型スーパーマーケット等におけるエレベータにあっては、そのかご室内の乗客に各種の情報を報知するための情報案内ボードを備える情報案内装置が設けられている。
【0003】
前記情報案内ボードの表面には、文字や記号、あるいはイラスト等による情報表示が施されている。そしてこの情報案内ボードは、がご室内の側板の表面に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の情報案内ボードは、表面に情報表示が施された単なる板部材で、それ自体に発光機能がなく、表面の情報表示がかご室内の照明装置により照らされるだけであり、このためその情報案内ボードの存在が視覚上目立たず、情報を乗客にアピールする効果が薄いという難点がある。
【0005】
そこで、情報案内ボードに、白熱ランプを光源とする照明ユニットを付設し、その光源の光で情報案内ボードの情報表示を明るく照らし、アピール効果を高める対策が採られる場合がある。
【0006】
この場合、情報案内ボードの背面に照明ユニットを取り付けることになる。ところが、白熱ランプを光源とする照明ユニットは厚さが100mm程度の厚形となり、したがってこの照明ユニット付きの情報案内ボードをかご室内の側板の表面に取り付けようとすると、その全体が側板の表面から大きく突出し、乗客にとって邪魔となり、またかご室内の意匠性が大幅に低下してしまう。
【0007】
そこで、側板に開口を切欠形成し、その開口に照明ユニット付きの情報案内ボードを嵌め込み、情報案内ボードの表面と側板の表面とが面一となるように取り付けることが考えられる。
【0008】
しかし、この場合には、情報案内ボードの背面の照明ユニットがかご室の側板の外側に大きく突出し、その突出部が昇降路内機器等と干渉してしまう恐れが生じ、これを避けるためには昇降路の断面積を拡張しなければならなくなる。
【0009】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、情報表示を乗客に明瞭に認識させることができるとともに、かご室内の意匠性を損なうことなくかご室に設置することができるエレベータの情報案内装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータのかご室と、このかご室に設けられ、表面に案内情報が施されたケース内に、その表面の案内情報を照光する光源としての冷陰極蛍光ランプを収納してなる情報案内ユニットとを具備することを特徴としている。
【0011】
請求項2の発明は、前記冷陰極蛍光ランプの点灯による光を導光板を介して前記ケースの表面に照射させることを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明は、前記情報案内ユニットがマグネットによる磁気吸引力、または吸盤による真空吸着力を介して前記かご室に取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明は、前記情報案内ユニットが、前記かご室に着脱可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1に記載の冷陰極蛍光ランプに替えて、発光ダイオードおよび有機エレクトロルミネッセンスのうちの少なくともいずれか一方を光源として用いることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図5には第1の実施形態を示してある。図1はエレベータのかご室1の側面視の断面構成図、図2はかご室1の平面視の断面構成図であり、このかご室1は、床板2、天板3、複数の側板4、一対の出入口柱5、出入口柱5間の出入口6、出入口6に設けられた出入口ドア7、かご室1内を照明するかご室照明装置8等を備えている。
【0017】
そしてこの実施形態においては、かご室1の側板4に情報案内ユニット18が設けられている。この情報案内ユニット18は、図4および図5に示すように、扁平な箱形状をなすケース19を備えている。
【0018】
ケース19は、反射板21と透光板22とならなり、反射板21は開口部24を有する薄箱型状をなし、前記開口部24に光透過性の例えば合成樹脂で形成された透光板22が嵌着され、この透光板22の表面にかご室1内の乗客に報知する文字、記号、イラスト等からなる情報表示が施されている。
【0019】
この情報表示は、透光板22の表面に印刷等により直接施す場合であっても、透光性のフィルムに印刷し、そのフィルムを透光板22の表面に貼り付けるような場合であってもよい。
【0020】
反射板21の内面の両端部には、一対の支持台27が互いに対向して取り付けられ、これら支持台27間に複数本、例えば3本の直管形の冷陰極蛍光ランプ28が互いに所定の間隔をあけて平行に架設されている。
【0021】
反射板21の内面の一側部には、インバータ機能を有する安定器30、および交流100Vを直流24Vの電圧に変換する変電圧器31が取り付けられている。そして前記各冷陰極蛍光ランプ28と安定器30と変電圧器31とが配線32を介して電気的に接続され、配線32の端部が反射板21に形成された配線穴33を通して反射板21の外面側に導出されている。
【0022】
前記冷陰極蛍光ランプ28は、1mm〜6mm程度の直径を有する透光性放電容器と、この放電容器の両端部に封止された一対の冷陰極(図示せず)と、放電容器の内面に塗布された蛍光体(図示せず)と、放電容器内に封入された放電媒体(図示せず)とを備えている。この冷陰極蛍光ランプ28は、陰極が加熱されることなく発光するため、点灯・消灯の回数によって寿命が左右されることはなく、単に発光時間に起因する要素だけで寿命が決まるという特性をもっている。また、この冷陰極蛍光ランプ28は、電圧を印加すると即点灯し、発光までの時間的な遅れがないことも特徴の1つとなっている。
【0023】
前記情報案内ユニット18は、図1および図2に示すように、透光板22の表面が側板4の表面とほぼ面一となるように、かご室1に取り付けられている。
【0024】
すなわち、かご室1の側板4の一部には、情報案内ユニット18の外形形状に対応する開口37が形成され、この開口37に情報案内ユニット18が嵌め込まれ、透光板22の表面が側板4の表面とほぼ面一となるようにその位置が調整されている。そして側板4の外側に露出した情報案内ユニット18の背面部が図3に示すようにブラケット38を介して側板4に固定されている。
【0025】
このように、かご室1の側板4に情報案内ユニット18が取り付けられる。そしてこの情報案内ユニット18内の変電圧器31に、エレベータの運転を制御する制御装置(図示せず)から配線32を通して交流100Vの電源が供給され、その電圧が変電圧器31により直流24Vに変換され、この直流24Vの電源が安定器30に供給される。そして安定器30による制御で各冷陰極蛍光ランプ28が点灯し、所定の波長を有する光が放射される。
【0026】
冷陰極蛍光ランプ28から放射された光は、一部が直接透光板22に入射し、他の一部が反射板21で反射して透光板22に入射し、これらの光により透光板22が明るく照光され、その表面の情報表示が明るく明瞭に表示される。
【0027】
したがって、かご室1内に乗り込んだ乗客は、情報案内ユニット18の存在を視覚上即座に認識し、透光板22の表面の情報表示を関心をもって観察するようになり、その情報内容のアピール度を高めることができる。
【0028】
情報案内ユニット18は、その光源として冷陰極蛍光ランプ28が用いられている。冷陰極蛍光ランプ28は前述したようにその直径が1mm〜6mm程度の細管であり、このためこの冷陰極蛍光ランプ28を収納するケース19を小型で薄形に構成することができる。
【0029】
このため、情報案内ユニット18をその透光板22の表面がかご室1の側板4とほぼ面一となるように取り付けても、その情報案内ユニット18の背面部が側板4の外側に大きく突出するようなことがない。したがって、その突出部が昇降路内の機器等と干渉するようなことがなく、このため昇降路の断面積を拡張するような必要もない。そして情報案内ユニット18の透光板22の表面とかご室1の側板4とをほぼ面一とすることにより、かご室1内の意匠性を良好に保つことができる。
【0030】
情報案内ユニット18の光源として用いられている冷陰極蛍光ランプ28は、従来一般の蛍光ランプ(熱陰極蛍光ランプ)のように通電により高温となる陰極をもたず、このため寿命が100000時間という長寿命特性をもっている。このため、透光板22の照光中に寿命で消灯するようなことがほとんどなく、またランプ交換期間を大幅に延ばすことができ、その保守管理が容易となる。
【0031】
図6および図7には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、情報案内ユニット18がかご室1の側板4の内側表面に取り付けられている。情報案内ユニット18を側板4の内側表面に固定する手段としては、図7(A)に示すように、ブラケット40を用いて固定する方式、あるいは図7(B)に示すように、マグネット41を用い、そのマグネット41の磁気吸着力で固定する方式、さらには図7(C)に示すように、吸盤42を用い、その吸盤42の真空吸着力で固定する方式等を採用することが可能である。
【0032】
情報案内ユニット18をかご室1の側板4の内側表面に取り付けた場合、その情報案内ユニット18が側板4の表面側に突出するが、情報案内ユニット18は前述したようにその光源が冷陰極蛍光ランプ28であることから全体の構成が薄形であり、その突出量は小さく抑えることができ、このためかご室1内の意匠性を損なうことがない。
【0033】
前記第1の実施形態においては、側板4に開口を切欠形成し、その開口に情報案内ユニット18を嵌め込んで取り付けるようにしているが、エレベータを建屋に据え付けて実際の運行を開始した後に、側板4に情報案内ユニットを嵌め込むための開口を設けようとすると、かご室1の大幅な改造が必要となる。
【0034】
ところが、この第2の実施形態においては、情報案内ユニット18をかご室1の側板4の内側表面に取り付ける構成であるから、かご室1の改造が不要であり、エレベータを建屋に据え付けて実際の運行を開始した後であっても情報案内ユニット18をかご室1に簡単に設置することができる。
【0035】
情報案内ユニット18を前述のマグネット41を用いる方式や、吸盤42を用いる方式で側板4に着脱可能に設けるようにすれば、既成のかご室1であっても、かご室1の改造を要することなく、必要に応じて情報案内ユニット18をかご室1に設けることができる。
【0036】
なお、情報案内ユニット18は、かご室1の側板4に設ける場合に限らず、例えばかご室1の出入口の上方部に配設されている幕板に取り付けるような場合であってもよい。
【0037】
前記各実施形態においては、情報案内ユニット18のケース19内に安定器30と併せて変電圧器31を組み込むようにしたが、安定器30に対する入力電圧を、エレベータの運転を制御する制御装置の使用電圧と同じにすれば、ケース19内への変電圧器31の組み込みを省略することができる。
【0038】
また、情報案内ユニット18のケース19内に導光体(導光板)を設け、冷陰極蛍光ランプ28の点灯による光をその導光体により導いて、ケース19の表面に向けて均等的に照射させるように構成することも可能である。
【0039】
前記各実施形態においては、光源として冷陰極蛍光ランプを用いたが、その冷陰極蛍光ランプに替えてLED(発光ダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)を用いることも可能である。この場合、例えば複数の白色のLEDや有機ELの素子を適宜な形状のホルダ等に組み付けて棒状や二次元平面状等の形態にユニット化し、そのユニットをケース内に組み込んで情報案内ユニットを構成する。なお、1個のLEDや有機ELの素子を用いて棒状や二次元平面状等に構成することも可能である。
【0040】
ケース内には、光源としてLEDのみを組み込む場合であっても、有機ELのみを組み込む場合であっても、あるいはLEDと有機ELとを適数ずつ組み合わせて組み込む場合であってもよい。
【0041】
LEDや有機ELは白色のものを用いる場合のほか、周囲環境、光量、使用時間帯、使用季節等に応じて他の色のものを用いることも可能であり、また複数の色のLEDや有機ELを混在させることも可能である。さらに、光源としてLEDや有機ELと併せて冷陰極蛍光ランプをケース内に組み込んで情報案内ユニットとして構成することも可能である。
【0042】
なお、LEDや有機ELを発光させる手段としては、従来一般に使用されている駆動制御装置を用いることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の情報案内装置によれば、情報表示を乗客に明瞭に認識させ、そのアピール度を高めることができるとともに、かご室内の意匠性を損なうことなくかご室に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す、エレベータのかご室の側面から見た断面構成図。
【図2】この発明の第1の実施形態を示す、エレベータのかご室の平面から見た断面構成図。
【図3】そのかご室の要部を拡大して示す断面図。
【図4】かご室に設ける情報案内ユニットの平面から見た断面図。
【図5】かご室に設ける情報案内ユニットの側面から見た断面図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す、エレベータのかご室の平面から見た断面構成図。
【図7】そのかご室に対する情報案内ユニットの取り付け構造の例を示す断面図。
【符号の説明】
1…かご室
2…床板
3…天板
4…側板
8…かご室照明装置
18…情報案内ユニット
19…ケース
21…反射板
22…透光板
28…冷陰極蛍光ランプ
30…安定器
31…変電圧器
37…開口
38…ブラケット
40…ブラケット
41…マグネット
42…吸盤
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータのかご室内に乗り込んだ乗客に対して各種の情報を報知するエレベータの情報案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば百貨店や大型スーパーマーケット等におけるエレベータにあっては、そのかご室内の乗客に各種の情報を報知するための情報案内ボードを備える情報案内装置が設けられている。
【0003】
前記情報案内ボードの表面には、文字や記号、あるいはイラスト等による情報表示が施されている。そしてこの情報案内ボードは、がご室内の側板の表面に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の情報案内ボードは、表面に情報表示が施された単なる板部材で、それ自体に発光機能がなく、表面の情報表示がかご室内の照明装置により照らされるだけであり、このためその情報案内ボードの存在が視覚上目立たず、情報を乗客にアピールする効果が薄いという難点がある。
【0005】
そこで、情報案内ボードに、白熱ランプを光源とする照明ユニットを付設し、その光源の光で情報案内ボードの情報表示を明るく照らし、アピール効果を高める対策が採られる場合がある。
【0006】
この場合、情報案内ボードの背面に照明ユニットを取り付けることになる。ところが、白熱ランプを光源とする照明ユニットは厚さが100mm程度の厚形となり、したがってこの照明ユニット付きの情報案内ボードをかご室内の側板の表面に取り付けようとすると、その全体が側板の表面から大きく突出し、乗客にとって邪魔となり、またかご室内の意匠性が大幅に低下してしまう。
【0007】
そこで、側板に開口を切欠形成し、その開口に照明ユニット付きの情報案内ボードを嵌め込み、情報案内ボードの表面と側板の表面とが面一となるように取り付けることが考えられる。
【0008】
しかし、この場合には、情報案内ボードの背面の照明ユニットがかご室の側板の外側に大きく突出し、その突出部が昇降路内機器等と干渉してしまう恐れが生じ、これを避けるためには昇降路の断面積を拡張しなければならなくなる。
【0009】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、情報表示を乗客に明瞭に認識させることができるとともに、かご室内の意匠性を損なうことなくかご室に設置することができるエレベータの情報案内装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータのかご室と、このかご室に設けられ、表面に案内情報が施されたケース内に、その表面の案内情報を照光する光源としての冷陰極蛍光ランプを収納してなる情報案内ユニットとを具備することを特徴としている。
【0011】
請求項2の発明は、前記冷陰極蛍光ランプの点灯による光を導光板を介して前記ケースの表面に照射させることを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明は、前記情報案内ユニットがマグネットによる磁気吸引力、または吸盤による真空吸着力を介して前記かご室に取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明は、前記情報案内ユニットが、前記かご室に着脱可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1に記載の冷陰極蛍光ランプに替えて、発光ダイオードおよび有機エレクトロルミネッセンスのうちの少なくともいずれか一方を光源として用いることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図5には第1の実施形態を示してある。図1はエレベータのかご室1の側面視の断面構成図、図2はかご室1の平面視の断面構成図であり、このかご室1は、床板2、天板3、複数の側板4、一対の出入口柱5、出入口柱5間の出入口6、出入口6に設けられた出入口ドア7、かご室1内を照明するかご室照明装置8等を備えている。
【0017】
そしてこの実施形態においては、かご室1の側板4に情報案内ユニット18が設けられている。この情報案内ユニット18は、図4および図5に示すように、扁平な箱形状をなすケース19を備えている。
【0018】
ケース19は、反射板21と透光板22とならなり、反射板21は開口部24を有する薄箱型状をなし、前記開口部24に光透過性の例えば合成樹脂で形成された透光板22が嵌着され、この透光板22の表面にかご室1内の乗客に報知する文字、記号、イラスト等からなる情報表示が施されている。
【0019】
この情報表示は、透光板22の表面に印刷等により直接施す場合であっても、透光性のフィルムに印刷し、そのフィルムを透光板22の表面に貼り付けるような場合であってもよい。
【0020】
反射板21の内面の両端部には、一対の支持台27が互いに対向して取り付けられ、これら支持台27間に複数本、例えば3本の直管形の冷陰極蛍光ランプ28が互いに所定の間隔をあけて平行に架設されている。
【0021】
反射板21の内面の一側部には、インバータ機能を有する安定器30、および交流100Vを直流24Vの電圧に変換する変電圧器31が取り付けられている。そして前記各冷陰極蛍光ランプ28と安定器30と変電圧器31とが配線32を介して電気的に接続され、配線32の端部が反射板21に形成された配線穴33を通して反射板21の外面側に導出されている。
【0022】
前記冷陰極蛍光ランプ28は、1mm〜6mm程度の直径を有する透光性放電容器と、この放電容器の両端部に封止された一対の冷陰極(図示せず)と、放電容器の内面に塗布された蛍光体(図示せず)と、放電容器内に封入された放電媒体(図示せず)とを備えている。この冷陰極蛍光ランプ28は、陰極が加熱されることなく発光するため、点灯・消灯の回数によって寿命が左右されることはなく、単に発光時間に起因する要素だけで寿命が決まるという特性をもっている。また、この冷陰極蛍光ランプ28は、電圧を印加すると即点灯し、発光までの時間的な遅れがないことも特徴の1つとなっている。
【0023】
前記情報案内ユニット18は、図1および図2に示すように、透光板22の表面が側板4の表面とほぼ面一となるように、かご室1に取り付けられている。
【0024】
すなわち、かご室1の側板4の一部には、情報案内ユニット18の外形形状に対応する開口37が形成され、この開口37に情報案内ユニット18が嵌め込まれ、透光板22の表面が側板4の表面とほぼ面一となるようにその位置が調整されている。そして側板4の外側に露出した情報案内ユニット18の背面部が図3に示すようにブラケット38を介して側板4に固定されている。
【0025】
このように、かご室1の側板4に情報案内ユニット18が取り付けられる。そしてこの情報案内ユニット18内の変電圧器31に、エレベータの運転を制御する制御装置(図示せず)から配線32を通して交流100Vの電源が供給され、その電圧が変電圧器31により直流24Vに変換され、この直流24Vの電源が安定器30に供給される。そして安定器30による制御で各冷陰極蛍光ランプ28が点灯し、所定の波長を有する光が放射される。
【0026】
冷陰極蛍光ランプ28から放射された光は、一部が直接透光板22に入射し、他の一部が反射板21で反射して透光板22に入射し、これらの光により透光板22が明るく照光され、その表面の情報表示が明るく明瞭に表示される。
【0027】
したがって、かご室1内に乗り込んだ乗客は、情報案内ユニット18の存在を視覚上即座に認識し、透光板22の表面の情報表示を関心をもって観察するようになり、その情報内容のアピール度を高めることができる。
【0028】
情報案内ユニット18は、その光源として冷陰極蛍光ランプ28が用いられている。冷陰極蛍光ランプ28は前述したようにその直径が1mm〜6mm程度の細管であり、このためこの冷陰極蛍光ランプ28を収納するケース19を小型で薄形に構成することができる。
【0029】
このため、情報案内ユニット18をその透光板22の表面がかご室1の側板4とほぼ面一となるように取り付けても、その情報案内ユニット18の背面部が側板4の外側に大きく突出するようなことがない。したがって、その突出部が昇降路内の機器等と干渉するようなことがなく、このため昇降路の断面積を拡張するような必要もない。そして情報案内ユニット18の透光板22の表面とかご室1の側板4とをほぼ面一とすることにより、かご室1内の意匠性を良好に保つことができる。
【0030】
情報案内ユニット18の光源として用いられている冷陰極蛍光ランプ28は、従来一般の蛍光ランプ(熱陰極蛍光ランプ)のように通電により高温となる陰極をもたず、このため寿命が100000時間という長寿命特性をもっている。このため、透光板22の照光中に寿命で消灯するようなことがほとんどなく、またランプ交換期間を大幅に延ばすことができ、その保守管理が容易となる。
【0031】
図6および図7には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、情報案内ユニット18がかご室1の側板4の内側表面に取り付けられている。情報案内ユニット18を側板4の内側表面に固定する手段としては、図7(A)に示すように、ブラケット40を用いて固定する方式、あるいは図7(B)に示すように、マグネット41を用い、そのマグネット41の磁気吸着力で固定する方式、さらには図7(C)に示すように、吸盤42を用い、その吸盤42の真空吸着力で固定する方式等を採用することが可能である。
【0032】
情報案内ユニット18をかご室1の側板4の内側表面に取り付けた場合、その情報案内ユニット18が側板4の表面側に突出するが、情報案内ユニット18は前述したようにその光源が冷陰極蛍光ランプ28であることから全体の構成が薄形であり、その突出量は小さく抑えることができ、このためかご室1内の意匠性を損なうことがない。
【0033】
前記第1の実施形態においては、側板4に開口を切欠形成し、その開口に情報案内ユニット18を嵌め込んで取り付けるようにしているが、エレベータを建屋に据え付けて実際の運行を開始した後に、側板4に情報案内ユニットを嵌め込むための開口を設けようとすると、かご室1の大幅な改造が必要となる。
【0034】
ところが、この第2の実施形態においては、情報案内ユニット18をかご室1の側板4の内側表面に取り付ける構成であるから、かご室1の改造が不要であり、エレベータを建屋に据え付けて実際の運行を開始した後であっても情報案内ユニット18をかご室1に簡単に設置することができる。
【0035】
情報案内ユニット18を前述のマグネット41を用いる方式や、吸盤42を用いる方式で側板4に着脱可能に設けるようにすれば、既成のかご室1であっても、かご室1の改造を要することなく、必要に応じて情報案内ユニット18をかご室1に設けることができる。
【0036】
なお、情報案内ユニット18は、かご室1の側板4に設ける場合に限らず、例えばかご室1の出入口の上方部に配設されている幕板に取り付けるような場合であってもよい。
【0037】
前記各実施形態においては、情報案内ユニット18のケース19内に安定器30と併せて変電圧器31を組み込むようにしたが、安定器30に対する入力電圧を、エレベータの運転を制御する制御装置の使用電圧と同じにすれば、ケース19内への変電圧器31の組み込みを省略することができる。
【0038】
また、情報案内ユニット18のケース19内に導光体(導光板)を設け、冷陰極蛍光ランプ28の点灯による光をその導光体により導いて、ケース19の表面に向けて均等的に照射させるように構成することも可能である。
【0039】
前記各実施形態においては、光源として冷陰極蛍光ランプを用いたが、その冷陰極蛍光ランプに替えてLED(発光ダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)を用いることも可能である。この場合、例えば複数の白色のLEDや有機ELの素子を適宜な形状のホルダ等に組み付けて棒状や二次元平面状等の形態にユニット化し、そのユニットをケース内に組み込んで情報案内ユニットを構成する。なお、1個のLEDや有機ELの素子を用いて棒状や二次元平面状等に構成することも可能である。
【0040】
ケース内には、光源としてLEDのみを組み込む場合であっても、有機ELのみを組み込む場合であっても、あるいはLEDと有機ELとを適数ずつ組み合わせて組み込む場合であってもよい。
【0041】
LEDや有機ELは白色のものを用いる場合のほか、周囲環境、光量、使用時間帯、使用季節等に応じて他の色のものを用いることも可能であり、また複数の色のLEDや有機ELを混在させることも可能である。さらに、光源としてLEDや有機ELと併せて冷陰極蛍光ランプをケース内に組み込んで情報案内ユニットとして構成することも可能である。
【0042】
なお、LEDや有機ELを発光させる手段としては、従来一般に使用されている駆動制御装置を用いることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の情報案内装置によれば、情報表示を乗客に明瞭に認識させ、そのアピール度を高めることができるとともに、かご室内の意匠性を損なうことなくかご室に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す、エレベータのかご室の側面から見た断面構成図。
【図2】この発明の第1の実施形態を示す、エレベータのかご室の平面から見た断面構成図。
【図3】そのかご室の要部を拡大して示す断面図。
【図4】かご室に設ける情報案内ユニットの平面から見た断面図。
【図5】かご室に設ける情報案内ユニットの側面から見た断面図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す、エレベータのかご室の平面から見た断面構成図。
【図7】そのかご室に対する情報案内ユニットの取り付け構造の例を示す断面図。
【符号の説明】
1…かご室
2…床板
3…天板
4…側板
8…かご室照明装置
18…情報案内ユニット
19…ケース
21…反射板
22…透光板
28…冷陰極蛍光ランプ
30…安定器
31…変電圧器
37…開口
38…ブラケット
40…ブラケット
41…マグネット
42…吸盤
Claims (5)
- エレベータのかご室と、
このかご室に設けられ、表面に案内情報が施されたケース内に、その表面の案内情報を照光する光源としての冷陰極蛍光ランプを収納してなる情報案内ユニットと、
を具備することを特徴とするエレベータの情報案内装置。 - 前記冷陰極蛍光ランプの点灯による光を導光体を介して前記ケースの表面に照射させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの情報案内装置。
- 前記情報案内ユニットはマグネットによる磁気吸引力、または吸盤による真空吸着力を介して前記かご室に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの情報案内装置。
- 前記情報案内ユニットは、前記かご室に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータの情報案内装置。
- 請求項1に記載の冷陰極蛍光ランプに替えて、発光ダイオードおよび有機エレクトロルミネッセンスのうちの少なくともいずれか一方を光源として用いることを特徴とするエレベータの情報案内装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003019202A JP2004203614A (ja) | 2002-10-31 | 2003-01-28 | エレベータの情報案内装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
JP2002317958 | 2002-10-31 | ||
JP2003019202A JP2004203614A (ja) | 2002-10-31 | 2003-01-28 | エレベータの情報案内装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004203614A true JP2004203614A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32828275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003019202A Pending JP2004203614A (ja) | 2002-10-31 | 2003-01-28 | エレベータの情報案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004203614A (ja) |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019202A patent/JP2004203614A/ja active Pending
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