JP2004203613A - エレベータのかご外装照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装照明寸法の低減化、ひいては機器レイアウトの不変更、狭い外装パネルでも外装照明の取付けを可能とすることにある。
【解決手段】かご室2の下部または展望用窓12の下部に配置される外装パネル13に、内側に光を発光する冷陰極ランプ18、正面側に光を透過する光透過板16を設けた外装照明器17を設けたエレベータのかご外装照明装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】かご室2の下部または展望用窓12の下部に配置される外装パネル13に、内側に光を発光する冷陰極ランプ18、正面側に光を透過する光透過板16を設けた外装照明器17を設けたエレベータのかご外装照明装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのかご外装照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータのかご外装照明は、図7に示すように展望用窓ガラス51が取り付けられたかご室52外側の外装パネル53に、内部に光源となる白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ(熱陰極管)54を内蔵され、かつ、表面側に光を透過する光発光部となるアクリル板55が配置された箱形照明筐体56が設けられ、蛍光ランプ等54を点灯することにより、アクリル板55を通して外部へ照光させる構成となっている。57は昇降路ピット、57は乗場床、59はホールドア、60はかごドア、61はかご室内壁、62はコンペンロープ、63はコンペンロープ緊張滑車、64は緩衝器である。
【0003】
従って、以上のようなかご外装照明は、専ら白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54を用いて、かご室52の外装照明を行うのが一般的である。
【0004】
しかしながら、これら白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54は、外形が大きく、発熱量も大きく、またアクリル板55から透過する光のムラをなくすこと等の観点から、蛍光ランプ54から表面のアクリル板55までの距離寸法を大きくとる必要があり、ひいては箱形照明筐体56の奥行寸法が大きくなってしまう。
【0005】
その結果、外装パネル53の外形が大きくなり、コンペンロープ緊張滑車63等のごとき昇降路ピット内の設備機器に干渉する恐れが出てくる。このことは、機器レイアウト若しくは外装パネル53の設計変更を余儀なくされることがある。また、白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54は、オン・オフを繰り返すたびに寿命が短くなる特性を有している。その理由は、蛍光ランプ始動時に過大電流を必要とし、この過大電流によって陰極が損傷するためである。その結果、一般家庭用蛍光ランプは、約1年に一回程度球切れを起こすことが多い。よって、その都度、保守員が現場のエレベータ据付け場所に出向き、エレベータを停止させて蛍光ランプの交換作業を行う必要があるが、ピットの高さ方向の寸法が長い場合や作業足場の無い昇降路の場合、足場を組む等の時間が必要になり、エレベータの設置台数が多い場合には頻繁に交換作業をしなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、以上のようなエレベータのかご外装照明は、白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54を用いることから、箱形照明筐体56の奥行き寸法が大きくなり、機器レイアウト若しくは外装パネル53の設計変更を余儀なくされ、またランプの交換作業が頻繁に行われることから、メンテナンスコストが高くなり、交換作業の都度エレベータの運転を停止させなければならない問題がある。
【0007】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、外装照明寸法の低減化,ひいては機器レイアウトの不変更、狭い外装パネルでも外装照明の取付けを可能とするエレベータのかご照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、ランプ交換作業の実施サイクルを長くし、作業時間の短縮化及びコストの低減化を図るエレベータのかご外装照明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータのかご外装照明装置は、かご室の外側を覆う外装パネルに、光を発光する冷陰極ランプ及び外部に面する側に光透過部を有する外装筐体を有する外装照明器を設けた構成である。
【0010】
この発明は以上のような構成とすることにより、例えばかご室下部側の外装パネルに外装照明器を取り付けた場合には昇降路ピットの機器レイアウトの変更等を回避でき、かご室側面側,つまり展望用窓の下部に配置される外装パネルに外装照明器を取り付ける場合には昇降路の拡張を必要とせず、また狭い空間をもつ外装パネルでも確実に外装照明器を取り付けることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の一実施の形態を説明するためのエレベータの構成図である。
【0013】
このエレベータは、昇降路1上部の機械室などに設置される巻上機(図示せず)に掛け渡されるメインロープ(図示せず)の一方端側にかご室2が吊下され、メインロープ他方端側には釣合いおもり(図示せず)が取り付けられ、巻上機の駆動によってかご室2を昇降制御する構成となっている。
【0014】
このかご室2の底部と釣合いおもりの底部との間にはコンペンロープ緊張滑車3を介してコンペンロープ4が接続され、かご室2及び釣合いおもりが昇降路内を昇降する際のメインロープの重量を相殺する役割をもっている。1aは昇降路ピット、5は乗場側のホールドア、6はかご室2を受け止める機能をもった非常止め装置であるばねや油圧などの緩衝器である。この緩衝器6は、かご室2の真下である昇降路ピット1aに突設され、かご重量や昇降路長さ等に応じてその長さが異なるものである。
【0015】
一方、かご室2は、ホールドア5と向き合う側に配置され、各階の乗場に到着した際に開閉するかごドア11と、このかごドア11に対する反対面側及び左右面側の何れか一方又は両方に配置され、かご室外部への展望が可能な展望用窓12と、これらかごドア11及び展望用窓12を除いてかご室2の外側を覆う外装パネル13と、かご室2の下部に面する外装パネル13に取り付けられ、かご室外部を照光する外装照明器14とが設けられている。15はかご室内壁である。
【0016】
なお、昇降路1としては、全体としてガラス張りであるとか、或いは外側に面する側だけガラス張りである場合、かご室2内部から展望用窓12を通して外部を展望できる。また、昇降路1が無い場合、同様にかご室2内部から展望用窓12を通して外部を展望できる。
【0017】
この外装照明器14は、表面側に光を透過するアクリル材を含む光透過板16を設けた箱状筐体17と、この箱状筐体17の内部に取り付けられる支持台(図示せず)に支持され、光を発光する1つ以上の直管型冷陰極蛍光ランプ18と、1つ以上の直管型冷陰極蛍光ランプ18を個別または複数個点灯するインバータ機能をもつ安定器(図示せず)と、この安定器に所要の電力を供給する電源(図示せず)とが設けられている。
【0018】
この冷陰極蛍光ランプ18は、少なくとも1mm〜6mm程度の直径を有する透光性放電容器と、この放電容器の両端に封止された一対の冷陰極と、放電容器の内面に塗布された蛍光体と、放電容器内に封入された放電媒体とを有し、陰極が加熱されることなく発光するので、照明のオン・オフの回数によって寿命が左右されることがなく、単に発光時間に起因する特性をもっている。また、冷陰極蛍光ランプ18は、高電圧を印加すると即点灯し、発光までに時間的な遅れない特徴をもっている。
【0019】
以上のような構成を有する第1の実施の形態の動作について説明する。
【0020】
電源から所要の電力が安定器に供給され、これら安定器により所要の値の電圧・電流に変換され、冷陰極蛍光ランプ18に供給される。ここで、陰極蛍光ランプ18は、所要の電力を受けると、点灯して所定波長を有する光を照射し、光透過板16を透過して外装外部を照光する。
【0021】
従って、以上のような実施の形態によれば、かご室下部の外装パネル13に、光を発光する1つ以上の冷陰極蛍光ランプ18が取付けられ、かつ、この冷陰極蛍光ランプ18から外装外部となる表面側に光透過板16を設けた箱形の外装照明器14を取付けた構成であるが、冷陰極蛍光ランプ18の直径が非常に小さいので、外装照明器14の奥行き方向の寸法が非常に小さくなり、外装パネル13から昇降路ピット1a側への突き出し分が少なくなり、昇降路ピット1aに設置される各種の機器に干渉することが減少し、ピット内の機器のレイアウト変更や外装意匠の変更が低減化できる。
【0022】
また、冷陰極蛍光ランプ18を用いた外装照明器14は、従来の一般的な蛍光ランプと比較し、ランプの長寿命化、ひいてはランプの使用期間が延び、冷陰極蛍光ランプ18の交換回数が減少し、長い期間を通してみたときにメンテナンスにかかる作業時間が大幅に短縮でき、メンテナンスコストが大幅に低減化できる。
【0023】
なお、上記実施の形態では、かご室2下部の外装パネル13に外装外部を照光する外装照明器14が取り付けられたが、例えば図2に示すように、展望用窓12下部の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた構成であっても、図1と同様の作用効果を奏する。この装置においても、冷陰極蛍光ランプ18の外形が小さいので、外装パネル13とかご室内壁15との隙間を広げることなく、外装パネル13の一部を照光させることができる。つまり、外装パネル13の平面寸法を変更することなく、また昇降路1の幅寸法を変えずに、外装照明器14を取り付けることが可能である。
【0024】
(第2の実施の形態)
図3は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第2の実施の形態を説明するエレベータの構成図であり、さらに詳しくは、外装照明装置14に用いられる冷陰極蛍光ランプ18の交換に好適な構成を説明する図である。なお、同図において、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1に譲る。
【0025】
この外装照明器14は、図示右側端面から左端部方向にU字状の装着溝21aが設けられ、かつ、少なくとも外部に面する側が光を透過するアクリル材を含む光透過部21bにより形成された外装筐体21と、内部に冷陰極蛍光ランプ18及びランプ点灯に必要な電圧・電流に変換するインバータ機能をもつ安定器(図示せず)が収納され、少なくとも光透過部21b側に面する側が光を透過するアクリル材を含む光透過部22aにより形成され、外装筐体21の挿着溝21aに脱着可能に挿入する箱形筐体の照明ユニット22と、外装筐体21の挿着溝21aに照明ユニット22を挿入した後、外装筐体21の外側または内側に形成されるネジ山に螺着するか、或いは外装筐体21の右端面等に掘設されるL字溝にそって直進及び回動することによりロックし、外装筐体21に固定する点検蓋23とによって構成されている。
【0026】
なお、外装筐体21には電源が引込まれており、この外装筐体21の電源と照明ユニット22の安定器との電気的接続手段としては、例えば外装筐体21の装着溝21a底部に所定の間隔をもって電源端となる接点が設けられ、一方、照明ユニット22の図示左端面に電源を取込む接点を付設すれば、外装筐体21の光透過部21bに光透過部22aが対面するような位置決めを行って挿入すれば、外装筐体21側の電源が安定器に電気的に接続される。
【0027】
次に、以上のように構成された装置の動作に関し、冷陰極蛍光ランプ18の交換作業について説明する。
【0028】
冷陰極蛍光ランプ18の交換が必要になった場合、作業員が所要の方向に点検蓋23を回すと、外装筐体21の挿着溝21aから点検蓋23が離脱する。この状態において、外装筐体21の挿着溝21aから照明ユニット22を引き出し、新しい照明ユニット22と交換し、位置決めをしながら外装筐体21の挿着溝21aに挿入し、点検蓋23を閉じれば、冷陰極蛍光ランプ18の交換作業が完了する。
【0029】
従って、以上のような実施の形態によれば、冷陰極蛍光ランプ18の外形が非常に小さいので、冷陰極蛍光ランプ18を含んでユニット化することができ、ひいては外装筐体21に着脱可能な挿入溝21aを形成しておけば、ワンタッチで冷陰極蛍光ランプ18の交換が可能となり、しかも従来の蛍光ランプに比較して寿命が長いことを考えると、交換作業時間が大幅に低減化でき、メンテナンスコストを大幅に低減できる。
【0030】
なお、冷陰極蛍光ランプ18の交換手段としては、図1に示す外装照明器14の箱形筐体17の表面側に施されている光透過板16の図示左端部を箱形筐体17に蝶番にて取付け、右端部側が開閉する開閉蓋とすれば、箱形筐体17内部の冷陰極蛍光ランプ18を容易に交換することが可能である。
【0031】
(第3の実施の形態)
図4は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第3の実施の形態を説明するエレベータの構成図であって、同図(a)は図1と同様にかご室2下部の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた図、同図(b)は図2と同様に展望用窓12下部側の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた図である。従って、同図において、図1及び図2と同一部分は同一符号を付し、詳しくは図1,図2の説明に譲る。
【0032】
この外装照明器14は、図1,図2に示す箱形筐体17の表面側に光を透過させるためにアクリル材を含む光透過板16を設けたが、この光透過板16に代わって導光板31を設け、かつ、この導光板31の端面に対峙するように冷陰極蛍光ランプ18を設けた構成である。その他の構成は図1,図2と全く同様である。その結果、陰極蛍光ランプ18が点灯すると、陰極蛍光ランプ18から発する光が導光板31の端面に入射され、内部的には光の屈折による伝播を通して導光板31の所要とする一方面部から光が出るものである。
【0033】
この導光板31は、冷陰極蛍光ランプ18から導入される光が光ファイバと同様に内部で屈折しながら一定方向にだけ指向性をもって外部に光を放つ機能をもっている。従って、エレベータかご内部から見たとき、外装パネルから光が出るような働きをする。
【0034】
従って、以上のしような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する他、光透過板16に代わる導光板31と冷陰極蛍光ランプ18が同一の線上に配置できるので、上記実施の形態よりも更に狭い内部空間を有する外装パネル13であっても、容易に外装照明器14を取り付けることが可能である。
【0035】
(第4の実施の形態)
図5及び図6は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第4の実施の形態を説明する図であって、さらに詳しくは窓柱に外装照明器14を取り付けた図である。図5はかご室外部からかご室2の展望用窓12を含む外装パネル13を見た外装背面図、図6は窓柱近傍の平面断面図である。
【0036】
すなわち、かご室外部からかご室2を見たとき、図5に示すように外装パネル13に設けられた展望用窓(窓枠)12と所要の間隔で立設された2本の窓柱40との間に展望用窓ガラス12aが嵌め込まれた構成となっている。
【0037】
この窓柱40は、具体的には、図6に示すように展望用窓ガラス12aを、内外側から挟み込むような状態で2つの中空窓柱41a,41bが立設され、そのうち外側の中空窓柱41bは例えばネジ止めによる開蓋構造とし、その中空窓柱41b内にはランプ保持部材42を介して冷陰極蛍光ランプ18を取り付け、また開蓋構造面部側には光を透過するアクリル材等の光透過部43を設けた構成である。開蓋構造面部側に光透過部43を取り付ける例は、開蓋面部に開蓋の一部を構成するように光透過部43を取り付けるとか、或いは図示するように開蓋側を2つに分割し、光透過部43を挟み込むように2つの開蓋を配置し、互いの開蓋をボルト・ナットで締め付けることにより、光透過部43を定位置に固定する例がある。
【0038】
従って、以上のような実施の形態によれば、冷陰極蛍光ランプ18の外形が非常に小さいので、窓柱40内部の狭い空間であっても、外装照明器14を取り付けることが可能であり、ひいては窓柱を照光することができる。
【0039】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。上記実施の形態では、外装照明器に冷陰極蛍光ランプ11を用いた例を説明したが、当該冷陰極蛍光ランプ11に替えて、例えばLED(発光ダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)等の素子を用いて発光するように構成してもよい。また、LEDや有機EL等の素子は、棒状(蛍光ランプ)、リング状(サークライン)或いは二次元平面状に配列し、外装照明器の光源として構成する。なお、1個のLEDや有機EL等の素子を用いて、棒状、リング状或いは二次元平面状に構成することも可能である。また、外装照明器ないし外装照明器の一部を構成する照明ユニット内或いは外装パネルには、LEDのみを組み込む場合であっても、有機ELのみを組み込む場合であっても、或いは冷陰極蛍光ランプ11とELDと有機ELとを適宜に組み合わせて構成することもできる。
【0040】
さらに、ELDや有機ELは白色のものを用いる場合のほか、周囲環境、光量、使用時間帯、使用季節等に応じて他の色のものを用いることも可能であり、また複数の色のLEDや有機ELを混在させることも可能である。また、LEDや有機EL等の素子を発光させるために、従来一般に使用されている駆動制御装置を用いることは言うまでもない。
【0041】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、かご室の外装照明の外形寸法を大幅に低減化でき、例えばかご室下部側の外装パネルに取り付ける場合には昇降路ピットの機器レイアウトの変更等を回避でき、かご室側面側の外装パネルに取り付ける場合には昇降路の拡張を必要とせず、また狭い外装パネルでも確実に取り付け可能である。
【0043】
また、本発明は、外装照明として、冷陰極蛍光ランプ,LED,有機EL等を用いているので、従来のランプと比較し、ランプ交換作業の実施サイクルを長くでき、ひいてはランプ交換作業時間の短縮及びメンテナンスコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の一実施の形態を説明するエレベータの構成図。
【図2】図1に示すエレベータのかご外装照明装置の変形例を示すエレベータの構成図。
【図3】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の他の実施の形態を説明するエレベータの構成図。
【図4】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置のさらに他の実施の形態を説明するエレベータの構成図であって、同図(a)はかご室下部の外装パネルに外装照明装置を取り付けた図、同図(b)はかご室下部側部の外装パネルに外装照明装置を取り付けた図。
【図5】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の他の取付け例を説明する図。
【図6】図5に示す窓柱に外装照明装置を取り付けた平面断面図。
【図7】従来のエレベータのかご外装照明装置を説明するエレベータの構成図。
【符号の説明】
1…昇降路
1a…昇降路ピット
2…かご室
3…コンペンロープ緊張滑車
4…コンペンロープ
6…緩衝器
11…かごドア
12…展望用窓
13…外装パネル
14…外装照明器
15…かご室内壁
16…光透過板)
17…箱形筐体
18…冷陰極蛍光ランプ(LED,有機EL)
21…階層筐体
22…照明ユニット
23…点検蓋
31…導光板
40…窓柱
41a,41b…中空窓柱
43…光透過部
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのかご外装照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータのかご外装照明は、図7に示すように展望用窓ガラス51が取り付けられたかご室52外側の外装パネル53に、内部に光源となる白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ(熱陰極管)54を内蔵され、かつ、表面側に光を透過する光発光部となるアクリル板55が配置された箱形照明筐体56が設けられ、蛍光ランプ等54を点灯することにより、アクリル板55を通して外部へ照光させる構成となっている。57は昇降路ピット、57は乗場床、59はホールドア、60はかごドア、61はかご室内壁、62はコンペンロープ、63はコンペンロープ緊張滑車、64は緩衝器である。
【0003】
従って、以上のようなかご外装照明は、専ら白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54を用いて、かご室52の外装照明を行うのが一般的である。
【0004】
しかしながら、これら白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54は、外形が大きく、発熱量も大きく、またアクリル板55から透過する光のムラをなくすこと等の観点から、蛍光ランプ54から表面のアクリル板55までの距離寸法を大きくとる必要があり、ひいては箱形照明筐体56の奥行寸法が大きくなってしまう。
【0005】
その結果、外装パネル53の外形が大きくなり、コンペンロープ緊張滑車63等のごとき昇降路ピット内の設備機器に干渉する恐れが出てくる。このことは、機器レイアウト若しくは外装パネル53の設計変更を余儀なくされることがある。また、白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54は、オン・オフを繰り返すたびに寿命が短くなる特性を有している。その理由は、蛍光ランプ始動時に過大電流を必要とし、この過大電流によって陰極が損傷するためである。その結果、一般家庭用蛍光ランプは、約1年に一回程度球切れを起こすことが多い。よって、その都度、保守員が現場のエレベータ据付け場所に出向き、エレベータを停止させて蛍光ランプの交換作業を行う必要があるが、ピットの高さ方向の寸法が長い場合や作業足場の無い昇降路の場合、足場を組む等の時間が必要になり、エレベータの設置台数が多い場合には頻繁に交換作業をしなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、以上のようなエレベータのかご外装照明は、白熱電球や一般家庭用蛍光ランプ54を用いることから、箱形照明筐体56の奥行き寸法が大きくなり、機器レイアウト若しくは外装パネル53の設計変更を余儀なくされ、またランプの交換作業が頻繁に行われることから、メンテナンスコストが高くなり、交換作業の都度エレベータの運転を停止させなければならない問題がある。
【0007】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、外装照明寸法の低減化,ひいては機器レイアウトの不変更、狭い外装パネルでも外装照明の取付けを可能とするエレベータのかご照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、ランプ交換作業の実施サイクルを長くし、作業時間の短縮化及びコストの低減化を図るエレベータのかご外装照明装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータのかご外装照明装置は、かご室の外側を覆う外装パネルに、光を発光する冷陰極ランプ及び外部に面する側に光透過部を有する外装筐体を有する外装照明器を設けた構成である。
【0010】
この発明は以上のような構成とすることにより、例えばかご室下部側の外装パネルに外装照明器を取り付けた場合には昇降路ピットの機器レイアウトの変更等を回避でき、かご室側面側,つまり展望用窓の下部に配置される外装パネルに外装照明器を取り付ける場合には昇降路の拡張を必要とせず、また狭い空間をもつ外装パネルでも確実に外装照明器を取り付けることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の一実施の形態を説明するためのエレベータの構成図である。
【0013】
このエレベータは、昇降路1上部の機械室などに設置される巻上機(図示せず)に掛け渡されるメインロープ(図示せず)の一方端側にかご室2が吊下され、メインロープ他方端側には釣合いおもり(図示せず)が取り付けられ、巻上機の駆動によってかご室2を昇降制御する構成となっている。
【0014】
このかご室2の底部と釣合いおもりの底部との間にはコンペンロープ緊張滑車3を介してコンペンロープ4が接続され、かご室2及び釣合いおもりが昇降路内を昇降する際のメインロープの重量を相殺する役割をもっている。1aは昇降路ピット、5は乗場側のホールドア、6はかご室2を受け止める機能をもった非常止め装置であるばねや油圧などの緩衝器である。この緩衝器6は、かご室2の真下である昇降路ピット1aに突設され、かご重量や昇降路長さ等に応じてその長さが異なるものである。
【0015】
一方、かご室2は、ホールドア5と向き合う側に配置され、各階の乗場に到着した際に開閉するかごドア11と、このかごドア11に対する反対面側及び左右面側の何れか一方又は両方に配置され、かご室外部への展望が可能な展望用窓12と、これらかごドア11及び展望用窓12を除いてかご室2の外側を覆う外装パネル13と、かご室2の下部に面する外装パネル13に取り付けられ、かご室外部を照光する外装照明器14とが設けられている。15はかご室内壁である。
【0016】
なお、昇降路1としては、全体としてガラス張りであるとか、或いは外側に面する側だけガラス張りである場合、かご室2内部から展望用窓12を通して外部を展望できる。また、昇降路1が無い場合、同様にかご室2内部から展望用窓12を通して外部を展望できる。
【0017】
この外装照明器14は、表面側に光を透過するアクリル材を含む光透過板16を設けた箱状筐体17と、この箱状筐体17の内部に取り付けられる支持台(図示せず)に支持され、光を発光する1つ以上の直管型冷陰極蛍光ランプ18と、1つ以上の直管型冷陰極蛍光ランプ18を個別または複数個点灯するインバータ機能をもつ安定器(図示せず)と、この安定器に所要の電力を供給する電源(図示せず)とが設けられている。
【0018】
この冷陰極蛍光ランプ18は、少なくとも1mm〜6mm程度の直径を有する透光性放電容器と、この放電容器の両端に封止された一対の冷陰極と、放電容器の内面に塗布された蛍光体と、放電容器内に封入された放電媒体とを有し、陰極が加熱されることなく発光するので、照明のオン・オフの回数によって寿命が左右されることがなく、単に発光時間に起因する特性をもっている。また、冷陰極蛍光ランプ18は、高電圧を印加すると即点灯し、発光までに時間的な遅れない特徴をもっている。
【0019】
以上のような構成を有する第1の実施の形態の動作について説明する。
【0020】
電源から所要の電力が安定器に供給され、これら安定器により所要の値の電圧・電流に変換され、冷陰極蛍光ランプ18に供給される。ここで、陰極蛍光ランプ18は、所要の電力を受けると、点灯して所定波長を有する光を照射し、光透過板16を透過して外装外部を照光する。
【0021】
従って、以上のような実施の形態によれば、かご室下部の外装パネル13に、光を発光する1つ以上の冷陰極蛍光ランプ18が取付けられ、かつ、この冷陰極蛍光ランプ18から外装外部となる表面側に光透過板16を設けた箱形の外装照明器14を取付けた構成であるが、冷陰極蛍光ランプ18の直径が非常に小さいので、外装照明器14の奥行き方向の寸法が非常に小さくなり、外装パネル13から昇降路ピット1a側への突き出し分が少なくなり、昇降路ピット1aに設置される各種の機器に干渉することが減少し、ピット内の機器のレイアウト変更や外装意匠の変更が低減化できる。
【0022】
また、冷陰極蛍光ランプ18を用いた外装照明器14は、従来の一般的な蛍光ランプと比較し、ランプの長寿命化、ひいてはランプの使用期間が延び、冷陰極蛍光ランプ18の交換回数が減少し、長い期間を通してみたときにメンテナンスにかかる作業時間が大幅に短縮でき、メンテナンスコストが大幅に低減化できる。
【0023】
なお、上記実施の形態では、かご室2下部の外装パネル13に外装外部を照光する外装照明器14が取り付けられたが、例えば図2に示すように、展望用窓12下部の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた構成であっても、図1と同様の作用効果を奏する。この装置においても、冷陰極蛍光ランプ18の外形が小さいので、外装パネル13とかご室内壁15との隙間を広げることなく、外装パネル13の一部を照光させることができる。つまり、外装パネル13の平面寸法を変更することなく、また昇降路1の幅寸法を変えずに、外装照明器14を取り付けることが可能である。
【0024】
(第2の実施の形態)
図3は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第2の実施の形態を説明するエレベータの構成図であり、さらに詳しくは、外装照明装置14に用いられる冷陰極蛍光ランプ18の交換に好適な構成を説明する図である。なお、同図において、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1に譲る。
【0025】
この外装照明器14は、図示右側端面から左端部方向にU字状の装着溝21aが設けられ、かつ、少なくとも外部に面する側が光を透過するアクリル材を含む光透過部21bにより形成された外装筐体21と、内部に冷陰極蛍光ランプ18及びランプ点灯に必要な電圧・電流に変換するインバータ機能をもつ安定器(図示せず)が収納され、少なくとも光透過部21b側に面する側が光を透過するアクリル材を含む光透過部22aにより形成され、外装筐体21の挿着溝21aに脱着可能に挿入する箱形筐体の照明ユニット22と、外装筐体21の挿着溝21aに照明ユニット22を挿入した後、外装筐体21の外側または内側に形成されるネジ山に螺着するか、或いは外装筐体21の右端面等に掘設されるL字溝にそって直進及び回動することによりロックし、外装筐体21に固定する点検蓋23とによって構成されている。
【0026】
なお、外装筐体21には電源が引込まれており、この外装筐体21の電源と照明ユニット22の安定器との電気的接続手段としては、例えば外装筐体21の装着溝21a底部に所定の間隔をもって電源端となる接点が設けられ、一方、照明ユニット22の図示左端面に電源を取込む接点を付設すれば、外装筐体21の光透過部21bに光透過部22aが対面するような位置決めを行って挿入すれば、外装筐体21側の電源が安定器に電気的に接続される。
【0027】
次に、以上のように構成された装置の動作に関し、冷陰極蛍光ランプ18の交換作業について説明する。
【0028】
冷陰極蛍光ランプ18の交換が必要になった場合、作業員が所要の方向に点検蓋23を回すと、外装筐体21の挿着溝21aから点検蓋23が離脱する。この状態において、外装筐体21の挿着溝21aから照明ユニット22を引き出し、新しい照明ユニット22と交換し、位置決めをしながら外装筐体21の挿着溝21aに挿入し、点検蓋23を閉じれば、冷陰極蛍光ランプ18の交換作業が完了する。
【0029】
従って、以上のような実施の形態によれば、冷陰極蛍光ランプ18の外形が非常に小さいので、冷陰極蛍光ランプ18を含んでユニット化することができ、ひいては外装筐体21に着脱可能な挿入溝21aを形成しておけば、ワンタッチで冷陰極蛍光ランプ18の交換が可能となり、しかも従来の蛍光ランプに比較して寿命が長いことを考えると、交換作業時間が大幅に低減化でき、メンテナンスコストを大幅に低減できる。
【0030】
なお、冷陰極蛍光ランプ18の交換手段としては、図1に示す外装照明器14の箱形筐体17の表面側に施されている光透過板16の図示左端部を箱形筐体17に蝶番にて取付け、右端部側が開閉する開閉蓋とすれば、箱形筐体17内部の冷陰極蛍光ランプ18を容易に交換することが可能である。
【0031】
(第3の実施の形態)
図4は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第3の実施の形態を説明するエレベータの構成図であって、同図(a)は図1と同様にかご室2下部の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた図、同図(b)は図2と同様に展望用窓12下部側の外装パネル13に外装照明器14を取り付けた図である。従って、同図において、図1及び図2と同一部分は同一符号を付し、詳しくは図1,図2の説明に譲る。
【0032】
この外装照明器14は、図1,図2に示す箱形筐体17の表面側に光を透過させるためにアクリル材を含む光透過板16を設けたが、この光透過板16に代わって導光板31を設け、かつ、この導光板31の端面に対峙するように冷陰極蛍光ランプ18を設けた構成である。その他の構成は図1,図2と全く同様である。その結果、陰極蛍光ランプ18が点灯すると、陰極蛍光ランプ18から発する光が導光板31の端面に入射され、内部的には光の屈折による伝播を通して導光板31の所要とする一方面部から光が出るものである。
【0033】
この導光板31は、冷陰極蛍光ランプ18から導入される光が光ファイバと同様に内部で屈折しながら一定方向にだけ指向性をもって外部に光を放つ機能をもっている。従って、エレベータかご内部から見たとき、外装パネルから光が出るような働きをする。
【0034】
従って、以上のしような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する他、光透過板16に代わる導光板31と冷陰極蛍光ランプ18が同一の線上に配置できるので、上記実施の形態よりも更に狭い内部空間を有する外装パネル13であっても、容易に外装照明器14を取り付けることが可能である。
【0035】
(第4の実施の形態)
図5及び図6は本発明に係わるエレベータのかご外装照明装置の第4の実施の形態を説明する図であって、さらに詳しくは窓柱に外装照明器14を取り付けた図である。図5はかご室外部からかご室2の展望用窓12を含む外装パネル13を見た外装背面図、図6は窓柱近傍の平面断面図である。
【0036】
すなわち、かご室外部からかご室2を見たとき、図5に示すように外装パネル13に設けられた展望用窓(窓枠)12と所要の間隔で立設された2本の窓柱40との間に展望用窓ガラス12aが嵌め込まれた構成となっている。
【0037】
この窓柱40は、具体的には、図6に示すように展望用窓ガラス12aを、内外側から挟み込むような状態で2つの中空窓柱41a,41bが立設され、そのうち外側の中空窓柱41bは例えばネジ止めによる開蓋構造とし、その中空窓柱41b内にはランプ保持部材42を介して冷陰極蛍光ランプ18を取り付け、また開蓋構造面部側には光を透過するアクリル材等の光透過部43を設けた構成である。開蓋構造面部側に光透過部43を取り付ける例は、開蓋面部に開蓋の一部を構成するように光透過部43を取り付けるとか、或いは図示するように開蓋側を2つに分割し、光透過部43を挟み込むように2つの開蓋を配置し、互いの開蓋をボルト・ナットで締め付けることにより、光透過部43を定位置に固定する例がある。
【0038】
従って、以上のような実施の形態によれば、冷陰極蛍光ランプ18の外形が非常に小さいので、窓柱40内部の狭い空間であっても、外装照明器14を取り付けることが可能であり、ひいては窓柱を照光することができる。
【0039】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。上記実施の形態では、外装照明器に冷陰極蛍光ランプ11を用いた例を説明したが、当該冷陰極蛍光ランプ11に替えて、例えばLED(発光ダイオード)や有機EL(エレクトロルミネッセンス)等の素子を用いて発光するように構成してもよい。また、LEDや有機EL等の素子は、棒状(蛍光ランプ)、リング状(サークライン)或いは二次元平面状に配列し、外装照明器の光源として構成する。なお、1個のLEDや有機EL等の素子を用いて、棒状、リング状或いは二次元平面状に構成することも可能である。また、外装照明器ないし外装照明器の一部を構成する照明ユニット内或いは外装パネルには、LEDのみを組み込む場合であっても、有機ELのみを組み込む場合であっても、或いは冷陰極蛍光ランプ11とELDと有機ELとを適宜に組み合わせて構成することもできる。
【0040】
さらに、ELDや有機ELは白色のものを用いる場合のほか、周囲環境、光量、使用時間帯、使用季節等に応じて他の色のものを用いることも可能であり、また複数の色のLEDや有機ELを混在させることも可能である。また、LEDや有機EL等の素子を発光させるために、従来一般に使用されている駆動制御装置を用いることは言うまでもない。
【0041】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、かご室の外装照明の外形寸法を大幅に低減化でき、例えばかご室下部側の外装パネルに取り付ける場合には昇降路ピットの機器レイアウトの変更等を回避でき、かご室側面側の外装パネルに取り付ける場合には昇降路の拡張を必要とせず、また狭い外装パネルでも確実に取り付け可能である。
【0043】
また、本発明は、外装照明として、冷陰極蛍光ランプ,LED,有機EL等を用いているので、従来のランプと比較し、ランプ交換作業の実施サイクルを長くでき、ひいてはランプ交換作業時間の短縮及びメンテナンスコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の一実施の形態を説明するエレベータの構成図。
【図2】図1に示すエレベータのかご外装照明装置の変形例を示すエレベータの構成図。
【図3】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の他の実施の形態を説明するエレベータの構成図。
【図4】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置のさらに他の実施の形態を説明するエレベータの構成図であって、同図(a)はかご室下部の外装パネルに外装照明装置を取り付けた図、同図(b)はかご室下部側部の外装パネルに外装照明装置を取り付けた図。
【図5】本発明に係るエレベータのかご外装照明装置の他の取付け例を説明する図。
【図6】図5に示す窓柱に外装照明装置を取り付けた平面断面図。
【図7】従来のエレベータのかご外装照明装置を説明するエレベータの構成図。
【符号の説明】
1…昇降路
1a…昇降路ピット
2…かご室
3…コンペンロープ緊張滑車
4…コンペンロープ
6…緩衝器
11…かごドア
12…展望用窓
13…外装パネル
14…外装照明器
15…かご室内壁
16…光透過板)
17…箱形筐体
18…冷陰極蛍光ランプ(LED,有機EL)
21…階層筐体
22…照明ユニット
23…点検蓋
31…導光板
40…窓柱
41a,41b…中空窓柱
43…光透過部
Claims (6)
- 展望用窓及び外装パネルが設けられたかご室を備えたエレベータにおいて、
前記外装パネルに、光を発光する冷陰極ランプを内蔵する外装照明器を設けたことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。 - 展望用窓及び外装パネルが設けられたかご室を備えたエレベータにおいて、
前記外装パネルに、一側面側に挿着溝、外部に面する側に光透過部を有する蓋付き外装筐体及びこの外装筐体の挿着溝に着脱自在に挿着する冷陰極蛍光ランプを内蔵した照明ユニットよりなる外装照明器を設けたことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。 - 展望用窓及び外装パネルが設けられたかご室を備えたエレベータにおいて、
前記外装パネルに、内部に光を発光する冷陰極蛍光ランプが取り付けられ、外部に面する側に光透過部をもつ一端側開放形の開閉蓋となる箱形の外装照明器を設けたことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。 - 展望用窓及び外装パネルが設けられたかご室を備えたエレベータにおいて、
前記外装パネルに、光を発光する冷陰極蛍光ランプ及びこのランプからの光を一方端面側で受け取り、かご室外部側の面部から光を出す導光体を有する外装照明器を設けたことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。 - 展望用窓及び外装パネルが設けられたかご室を備えたエレベータにおいて、
前記展望用窓の窓ガラスを支持する中空窓柱と、この中空窓柱の内部に取り付けられ、光を発光する冷陰極蛍光ランプと、前記中空窓柱の外側に面する柱側に冷陰極蛍光ランプからの光を透過する光透過部とを設けたことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。 - 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のエレベータのかご外装照明装置において、
前記冷陰極蛍光ランプに替えて、発光ダイオード及び有機エレクトロルミネッセンスのうち何れか一方を用いて発光するように構成したことを特徴とするエレベータのかご外装照明装置。
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