JP2004203395A - 貨物用断熱カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱カバーの外部から熱が加えられたとしても貨物に悪影響が及ぶことがない貨物用断熱カバーを提供する。
【解決手段】表皮材によってアルミニウム不織布が覆われるように構成したので、断熱カバーの外部から熱が加えられたとしても貨物に悪影響が及ぶことがない。すなわち、外部から加えられた熱をアルミニウム不織布の作用により貨物用断熱カバー内部で分散し、貨物に対して局部的に加熱されることがなくなるようにすることができ、貨物全体を貨物が損傷する臨界温度以下に保つことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、貨物用断熱カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パレット(スキッドともいう)上に多数個の貨物を載せて輸送する貨物輸送手段がある。パレット上の貨物には、荷崩れを防止するために、プラスチックフィルムが巻き付けられたり、網が被せられたりしている。
【0003】
このような輸送手段において、貨物が冷凍食品や生鮮食品など、保冷が必要である場合、貨物を断熱性を有するカバーで覆うことが提案されている。このような断熱カバーとしては、発泡樹脂やグラスウールなどからなる断熱材の両面に熱反射性シートを貼着したものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−180767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の断熱カバーでは、直射日光が貨物を照射するような貨物の一部のみに熱が加わるような場合、加熱された部分に位置する貨物の温度が上昇し、貨物の品質が劣化することがあるという問題があった。このような問題は、特に生鮮食品を航空貨物便によって輸入すると手続を受けるのを待つ間、やむを得ず屋外に一時保管する場合に顕著に発生する。
【0006】
したがって、この発明は、上記のような欠点を解消し、断熱カバーの外部から熱が加えられたとしても貨物に悪影響が及ぶことがない貨物用断熱カバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の貨物用断熱カバーは、上記の目的を達成するために、つぎのように構成した。
【0008】
すなわち、この発明の貨物用断熱カバーは、表皮材によってアルミニウム不織布が覆われるように構成した。
【0009】
また、上記の発明において、貨物の上面、側面および下面の少なくとも一面を覆う形状であるように構成してもよい。
【0010】
また、上記の発明において、貨物の上面および側面を覆う形状であるように構成してもよい。
【0011】
また、上記の発明において、貨物の各面に位置するアルミニウム不織布が相互に連続した形状であるように構成してもよい。
【0012】
また、上記の発明において、貨物の天面に位置する箇所にのみアルミニウム不織布が封入されているように構成してもよい。
【0013】
また、表皮材によってアルミニウム不織布が覆われ貨物の少なくとも一面を覆う形状である内部断熱カバーと、表皮材からなり貨物の上面および側面を少なくとも覆う形状である外部カバーとから構成されるように構成してもよい。
【0014】
また、上記の発明において、表皮材が、プラスチックフィルム表面にアルミニウム薄膜が積層されたものであるように構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0016】
図1〜3は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。図4〜5は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の一部を示す斜視図である。図6は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す斜視図である。図7は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す平面図である。図8は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す斜視図である。図9〜10は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。図11は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す平面図である。図12は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。図13〜15は、この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の断熱性を示すグラフである。図中、1は貨物用断熱カバー、2は表皮材、3はアルミニウム不織布、4は結合手段、5は差込側接合部、6は受入側接合部、8は結合手段、7は貨物、8は板状部材、21は透明層、22は熱反射層、23は補強層、25は外部カバー、26は内部断熱カバーである。
【0017】
この発明の貨物用断熱カバー1は、表皮材2によってアルミニウム不織布3が覆われるように構成されている(図1参照)。
【0018】
表皮材2としては、プラスチック材料で構成されるフィルムやシートなど、空気と水を遮断する素材を用いるのが好ましい。表皮材2により断熱材であるアルミニウム不織布3を密閉する閉塞空間を形成することで、空気層も兼ねさせ断熱性能を向上させることができる。また、アルミニウム不織布3からなる断熱材を水に濡らさず、断熱性能の低下を防止することも可能となる。
【0019】
また、直射日光下での使用が想定される場合、表皮材2としてアルミニウム箔やアルミニウム蒸着膜からなる熱反射層22を有するものを用いてもよい(図2参照)。熱反射層22によりさらなる保冷性能の向上が得られる。
【0020】
アルミニウム不織布3は、溶融紡糸法で作成したアルミニウム繊維よりなり、アルミニウムのみで作られる。アルミニウム繊維を積層化して不織布状に加工してアルミニウム不織布3とする。アルミニウム不織布3は、熱伝導率も0.06〜0.07W/(m・K)であり、グラスウールの熱伝導率の0.033〜0.052W/(m・K)とほぼ同等の断熱性能を有している。
【0021】
アルミニウム不織布3には、不織布面に水平な方向の熱伝導率は不織布面に垂直な方向(厚さ方向)の熱伝導率に比べ約30倍程度熱伝導率が大きいという異方性という特徴がある。貨物用断熱カバー1に断熱材としてアルミニウム不織布3を用いることにより、外部からの熱を遮断すると共に、断熱材自身の温度も均一化することができる。したがって、貨物用断熱カバー1の高温部から貨物7に熱が伝播するまえに、熱を断熱材であるアルミニウム不織布3全体に拡散させることができ、貨物7の局部的な温度変化を軽減することができる。したがって、アルミニウム不織布3の異方性を有効活用するためには、カバーではアルミニウム不織布3は全て連結していることが望ましい。
【0022】
また、アルミニウム不織布3はアルミニウムのみで構成されているため、廃アルミニウム缶などからの形成や、廃アルミニウム不織布からの再溶融による再生が容易であり、断熱材の資材としてリサイクル性に非常に優れている。すなわち、一度金属となったアルミニウムは、新地金を製造するときの約3%のエネルギーで再生地金になるため他金属にくらべてリサイクルは容易である。また、同じ種類のアルミニウム合金だけを溶解すれば同じ品質のものが再生でき、リサイクルによる品質劣化も起こらない。
【0023】
袋状の表皮材2によってアルミニウム不織布3が覆われる。すなわち、アルミニウム不織布3を入れた袋状の表皮材2内部を閉塞空間とすることで、表皮材2内部に空気層も兼ねさせ断熱性能が向上し、アルミニウム不織布3を水に濡らすことによる断熱性能の低下を防止できる貨物用断熱カバー1となる。
【0024】
また、表皮材2とアルミニウム不織布3の結合には、糸を切るだけで解体できる縫製などの分解が容易な方法をとることでリサイクルに伴う解体分別作業が容易になる。貼着などの解体が困難な方法は、リサイクル性を考慮すると好ましくない。
【0025】
また、アルミニウム不織布3が袋状の表皮材2内部にてよれたり、型崩れを起こしたり、表皮材2がたわんでしまうことが予期される場合、以下の方法で対策を施すとよい。
【0026】
たとえば、必要な箇所でアルミニウム不織布3の周囲を覆う表皮材2とアルミニウム不織布3を重ねて縫製を施すなどの方法でアルミニウム不織布3を表皮材2に固定してもよい(図4参照)。表皮材2は縫製を施した場合、断熱層に水分が浸入すると断熱性能が低下してしまうのと、表皮材2内部を閉塞空間とすることで空気層を形成し断熱能力の向上を得ることも兼ねているので、縫い目より外気が進入すると断熱性能が低下してしまうので対策が必要である。その対策として、縫い目に空気・水不透過性のテープを張るなどの方法で目張りを施すか、もう一回り大きい閉塞空間にできる袋状に縫製した袋状表皮材2を入れるなどの手段で、表皮材2内部へ水や外気が進入するのを防ぐことが望ましい。また、表皮材2とアルミニウム不織布3を貼着させるのは分離が困難なため、解体作業が煩雑になりリサイクル性が低下することが予想され好ましくない。
【0027】
また、アルミニウム不織布3に圧力を加えて固めたり、樹脂を加えて硬化させたりすることでアルミニウム不織布3が変形してしまうのを防ぐことができる。この方法ではアルミニウム不織布3が硬化し柔軟性が損なわれるが、縫製などを施す箇所が少なくなり、表皮材2内部の閉塞性を保つことが容易となる。また、アルミニウム繊維が袋内で飛散するのも抑制できる。
【0028】
輸送用パレットなどの断熱性を持つ板状部材8に搭載した貨物7に貨物用断熱カバー1を用いるような場合には、貨物7下面まで貨物用断熱カバー1は覆わず、貨物7の下面を板状部材8の上に搭載して用いることができる(図8参照)。下部を開口部とすることでその面積分の製造コストが軽減される。また、貨物7が重量物であったり数が多かったりする場合には、貨物7を持ち上げて貨物用断熱カバー1内部に格納せずとも板状部材8上の貨物7に貨物用断熱カバー1を上から被せれば済むので作業性も向上する。
【0029】
また、貨物用断熱カバー1は、表皮材2で構成される外部カバー25と、アルミニウム不織布3を内部に包含する閉塞空間を成す内部断熱カバー26とが独立して存在し、外部カバー25と内部断熱カバー26とを組み合わせて構成してもよい(図3参照)。外部カバー25と内部断熱カバー26の結合には、糸を切るだけで解体できる縫製などの分解が容易な方法をとることでリサイクルに伴う解体分別作業が容易になる。内部断熱カバー26が配置される箇所としては、貨物7の上面、下面および側面を覆う貨物用断熱カバー1の各面および複数にわたる面などが想定される。
【0030】
このように、本発明の貨物用断熱カバー1においては、貨物7の上面、下面および側面の少なくとも一面を覆う外部カバー25と、アルミニウム不織布3を包含する内部断熱カバー26とを独立して存在させることで、熱反射層22の有無や耐摩擦性などを変更した貨物7の上面および側面を覆う外部カバー25と、アルミニウム不織布3の厚さや貨物7を覆う面の多寡などを変更したアルミニウム不織布3を包含する内部断熱カバー26を組み合わせることで、貨物用断熱カバー1に要求される能力に対し柔軟に対応させることもできる。
【0031】
また、直射日光の照射による加熱を最も効果的に遮断すると共に、貨物用断熱カバー1の重量を軽減させるために、貨物用断熱カバー1の構造を、貨物7の上面にのみ表皮材2に覆われたアルミニウム不織布3が位置するようにし、貨物7の上面以外は表皮材2のみで覆うようにしてアルミニウム不織布3が位置しないようにしてもよい。また、貨物7の特定の側面のみが加熱されるような環境にある場合は、貨物7の特定側面にのみ表皮材2に覆われたアルミニウム不織布3が位置するようにし、貨物7のその他の面は表皮材2のみで覆うようにしてアルミニウム不織布3が位置しないようにしてもよい。
【0032】
また、貨物用断熱カバー1は、貨物7の上面、下面および側面の少なくとも一面を覆う外部カバー25と、アルミニウム不織布3を内部に包含する閉塞空間を有する袋状表皮材2とを組み合わせて構成するようにしてもよい(図3参照)。このように構成することにより、一方の表皮材2が破損しても全体を修復することなく、破損した表皮材2の修理又は交換で対応でき、維持費用を軽減することができる。
【0033】
貨物用断熱カバー1に、ジッパー、面ファスナー、スナップファスナーなどの結合手段4を取り付けるように構成してもよい。たとえば、アルミニウム不織布3を包含する袋状の表皮材2にファスナーやマジックテープ(登録商標)などの結合手段4を設けることで、外部とアルミニウム不織布3を包含する部分内との間を開閉自由にしてアルミニウム不織布3を容易に袋状の表皮材2に出し入れできるようになる(図5参照)。
【0034】
また、貨物用断熱カバー1の一側面に結合手段4を設けることにより開閉自由にできるよう構成してもよい(図6参照)。このように構成することにより、貨物用断熱カバー1内部に貨物7を自由に出し入れして貨物7の収納を容易にすると同時に密閉性も得られるようにすることができる。
【0035】
また、貨物用断熱カバー1の各側面同士を結合手段4によって連結するように構成してもよい(図7参照)。このように構成することにより、貨物用断熱カバー1の使用時には組み立てて箱状で運用し、保管時は畳んで収納することが可能になる。
【0036】
アルミニウム不織布3には、不織布面に水平な方向の熱伝導率は不織布面に垂直な方向の熱伝導率に比べて約30倍程度熱伝導率が大きいという異方性がある。したがって、貨物7の各面に位置するアルミニウム不織布3が相互に連続するように構成することによって、貨物用断熱カバー1の特定の領域のみが加熱される場合であっても、その熱を貨物用断熱カバー1の全体に分散させ、貨物用断熱カバー1内部の局部的な温度上昇を防止することができる。
【0037】
貨物用断熱カバー1内部においてアルミニウム不織布3が連続した構成にするには、たとえば、貨物用断熱カバー1にアルミニウム不織布3を露出させることができる接合部を形成し、接合部の一方を差込側接合部5に、他方を受入側接合部6になるよう構成するとよい(図9参照)。接合部は、アルミニウム不織布3を挟む2枚の表皮材2の内側に、表皮材2に重なるようにジッパーなどの結合手段4を設けて、接合時に結合手段4の外側を表皮材2が覆い隠すようにする。差込側接合部5はアルミニウム不織布3を表皮材2よりはみ出すように延伸させて表皮材2に固定する。また、受入側接合部6はアルミニウム不織布3端部にアルミニウム不織布3をもう一枚重ねて固定して受入口を形成し、差込側接合部5と受入側接合部6の結合手段4を結合した時に差込側接合部5のアルミニウム不織布3端部が受入口に差し込まれる程度に表皮材2端部から奥まった位置で表皮材2に固定する。また、接合部において重なり合う表皮材2にも面ファスナーなどの結合手段4を取り付けることにより、外気の流入を妨げるとともに、使用中に分離しないように固定することができる(図10参照)。また、アルミニウム不織布3端部の少し内側に縫製などを施し、外気の流入を妨げるようにするとよい。
【0038】
また、受入側接合部6のアルミニウム不織布3の端部と差込側接合部5のアルミニウム不織布3の端部とに、スナップファスナーなどの結合手段4が形成された接合部を形成し(図11参照)、結合手段4を用いて両者を固定することによって受入側接合部6と差込側接合部5のアルミニウム不織布3とが接するように構成してもよい(図12参照)。
【0039】
このように、貨物用断熱カバー1は、外部から加えられた熱をアルミニウム不織布3の作用により貨物用断熱カバー1内部で分散し、貨物7に対して局部的に加熱されることがなくなるようにすることができ、貨物7全体を貨物7が損傷する臨界温度以下に保つことができる。
【0040】
【実施例】
(実施例1) 表皮材として、ポリエステルフィルムからなる補強層の上に、アルミニウム蒸着膜からなる反射層とポリエチレンからなる透明層とが積層され、裏面に発泡ポリエチレンシートが積層された株式会社オーエ製DXアルミニウム押入れシートを用い、貨物の上面とほぼ同じ大きさの上面部分と、上面部分の各辺に接続された貨物の各側面とほぼ同じ大きさの側面部分とになるようにしたものを2枚作成した。
【0041】
アルミニウム不織布として、線径80〜120μm、厚さ約15mm、空隙率約0.97の株式会社アルム製アルミニウム不織布を用い、外側に表皮材のアルミニウム蒸着面が現れるように2枚の表皮材でアルミニウム不織布を挟んで重ね合わせ、各側面の下辺を内側から布テープで密封し、上面および各側面の四隅において表皮材とアルミニウム不織布を糸で縫い止め、布テープで縫い目に目張りを施し、貨物用断熱カバーを得た。
【0042】
このようにして得た貨物用断熱カバーは、アルミニウム不織布による断熱層により優れた断熱効果を有すると共に、表皮材の反射層によって日光を反射して熱の吸収を抑えるものであった。特に、日光が当たる部分に蓄えられる熱が日光が当たらない側に伝播し、貨物用断熱カバー全体での温度の偏りを緩和する効果が見られた。また、解体後の分別回収も容易にでき、アルミ不織布を用いたことでリサイクル性にも優れたものであった。
【0043】
(比較例1) 比較例1として、実施例1と同様の表皮材を用い、貨物の上面とほぼ同じ大きさの上面部分と、上面部分の各辺に接続された貨物の各側面とほぼ同じ大きさの側面部分とになるようにして外側にアルミニウム蒸着面が現れる熱反射カバーを得た。
【0044】
貨物として、発泡ポリスチレン製保冷箱の内部に冷却材として乾燥重量にして1kgの凍らせたタオルを入れたものを用意し、発泡スチロール板の上に貨物を置き、実施例1の貨物用断熱カバーと、比較例1の熱反射カバーとをそれぞれ貨物に被せて屋内に放置して内部温度の時間変化について比較実験をしたところ、図13に示す結果を得た。また、同様にして屋外に放置した場合の内部温度の時間変化について比較実験をしたところ、図14に示す結果を得た。
【0045】
このように、屋内、屋外共に熱反射カバーよりも貨物用断熱カバーの方が優れた断熱性を有することを確認できた。
【0046】
(比較例2) また、比較例1と同様の貨物に貨物用断熱カバーを被せないものを用い、比較例1と同様に屋外に放置して内部温度の時間変化について比較実験をしたところ、図15に示す結果を得た。
【0047】
このように、貨物用断熱カバーが優れた断熱性を有することを確認できた。
【0048】
(実施例2) 実施例1で用いたものと同様の表皮材を1枚使用して、外部カバーを得た。外部カバーの各側面同士は、結合手段としてジッパーを用いて結合自在に構成した。また、内部断熱カバーとして、貨物の上面とほぼ同じ大きさの2枚の上面部分からなるものを用意し、実施例1と同様のアルミニウム不織布を挟んで重ね合わせ、四隅において表皮材とアルミニウム不織布を糸で縫い止め、布テープで縫い目に目張りを施した。外部カバーと内部断熱カバーとは糸で縫い止め、布テープで縫い目に目張りを施して貨物用断熱カバーを得た。
【0049】
このようにして得た貨物用断熱カバーは、実施例1と同様に優れた断熱性を有するものであった。また、外部カバーが破損しても、内部断熱カバーやアルミニウム不織布の交換や修理をすることなく、外部カバーのみを交換または修理するだけで対応できる。また、結合手段の使用により外部カバーが開閉できるので、貨物に貨物用断熱カバーをかぶせる際の作業効率も向上できた。
【0050】
【発明の効果】
この発明は、以上のような構成を採るので、以下のような効果を奏する。
【0051】
この発明の貨物用断熱カバーは、表皮材によってアルミニウム不織布が覆われるように構成したので、断熱カバーの外部から熱が加えられたとしても貨物に悪影響が及ぶことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の一部を示す斜視図である。
【図5】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の一部を示す斜視図である。
【図6】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す斜視図である。
【図7】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す平面図である。
【図8】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す斜視図である。
【図9】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図10】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図11】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す平面図である。
【図12】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例を示す断面図である。
【図13】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の断熱性を示すグラフである。
【図14】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の断熱性を示すグラフである。
【図15】この発明の貨物用断熱カバーの一実施例の断熱性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 貨物用断熱カバー
2 表皮材
3 アルミニウム不織布
4 結合手段
5 差込側接合部
6 受入側接合部
8 結合手段
7 貨物
8 板状部材
21 透明層
22 熱反射層
23 補強層
25 外部カバー
26 内部断熱カバー

Claims (7)

  1. 表皮材によってアルミニウム不織布が覆われたことを特徴とする貨物用断熱カバー。
  2. 貨物の上面、側面および下面の少なくとも一面を覆う形状である請求項1記載の貨物用断熱カバー。
  3. 貨物の上面および側面を覆う形状である請求項1記載の貨物用断熱カバー。
  4. 貨物の各面に位置するアルミニウム不織布が相互に連続した形状である請求項3記載の貨物用断熱カバー。
  5. 貨物の天面に位置する箇所にのみアルミニウム不織布が封入されている請求項3記載の貨物用断熱カバー。
  6. 表皮材によってアルミニウム不織布が覆われ貨物の少なくとも一面を覆う形状である内部断熱カバーと、表皮材からなり貨物の上面および側面を少なくとも覆う形状である外部カバーとから構成されることを特徴とする貨物用断熱カバー。
  7. 表皮材が、プラスチックフィルム表面にアルミニウム薄膜が積層されたものである請求項1〜6のいずれかに記載の貨物用断熱カバー。
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