JP2004203318A - タイヤおよびタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部に設けられた溝の溝底部に配設されたトレッドウエアインジケータを具えてなるタイヤにおいて、このトレッドウエアインジケータを色彩の変化により摩耗の進行状況を表示することができ、しかも、クラックや剥離を生じさせることのないものとする。
【解決手段】トレッドウエアインジケータ2は、その表層部に設けられた表層部ゴム層7と、表層部ゴム層より半径方向内側に設けられた異色ゴム層6とを具え、表層部ゴム層7は、前記溝底部4の表層部に連続して設けられるとともに溝底部表層部をなすゴム材料と同じゴム材料よりなり、異色ゴム層6は、表層部ゴム層7、および、異色ゴム層6の半径方向内側に隣接するゴム部分のいずれとも異なる色彩を有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッド部に設けられた溝の溝底部に配設されたトレッドウエアインジケータ(以下「TWI」という)を具えたタイヤおよびタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、タイヤのトレッド部の摩耗が進行してそれが摩耗限界に達したことを表示するためトレッド部の溝の溝底部に設けられたTWIと呼ばれる隆起部分を配設したものが知られ、さらに、このTWIに他のタイヤ表面部分と色彩の異なる異色ゴム部分を露出させて設け、摩耗に伴って異色ゴム部分の露出状況が変化する際の色彩パターンの変化から摩耗の進行状況を表示するものが提案されている(例えば、特許文献1。)。これによれば、色彩パターンの違いにより摩耗の進行度合い判別できるのでわかりやすく、また、摩耗の進行度合いを段階的に表示できるという利点がある。
【0003】
しかしながら、前記異色ゴムは、いかにそのゴム配合を工夫したとしても、所要の色彩を担持しなければならずその配合には自ずと制限があり、逆に色彩以外の性能に関して、これが最適となるようゴム配合を調整することはむつかしく、上記の従来技術の場合、TWIの表面に露出して設けられた異色ゴムは、所要の色彩を呈することを優先して選択されなければならず、そのためゴム強度を高めるために用いられるカーボンブラックの含有量を極めて低く抑える必要があり、その結果、異色ゴム部分は溝底部に溝幅を広げる方向に作用する外力に耐えることできず、TWIが摩耗する前にこれにクラックが入ってしまうという問題がある。また、異色ゴム部分と溝底部の表層部との間で剥離が起きやすいという問題もある。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案第3067056号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、トレッド部の溝の溝底部に設けられたTWIに関し、色彩の変化により摩耗の進行状況を表示することができ、しかも、クラックや剥離を生じさせることのないTWIを具えたタイヤおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明はなされたものであり、その要旨構成ならびに作用を以下に示す。
【0007】
請求項1に記載のタイヤは、トレッド部に設けられた溝の溝底部に配設されたトレッドウエアインジケータを具えてなるタイヤにおいて、
トレッドウエアインジケータは、その表層部に設けられた表層部ゴム層と、表層部ゴム層より半径方向内側に設けられた異色ゴム層とを具え、表層部ゴム層は、前記溝底部の表層部に連続して設けられるとともに溝底部表層部をなすゴム材料と同じゴム材料よりなり、異色ゴム層は、表層部ゴム層、および、異色ゴム層の半径方向内側に隣接するゴム部分のいずれとも異なる色彩を有してなるものである。
【0008】
本発明に係るこのタイヤによれば、表層部ゴム層とその半径方向内側の異色ゴム層とを具えているので、摩耗が進行して表層部ゴム層が摩滅して異色ゴム層が露出した時点、および、さらに摩耗が進行して異色ゴム層が摩滅した時点のそれぞれで摩耗の進行度合いを色彩の変化で表示することができる。そして、異色ゴム層を、その下面が摩耗限界に合致するよう配設することにより、異色ゴム層が摩滅した時点を摩耗限界の表示として用いることができ、表層部ゴム層が摩滅し異色ゴム層が露出した時点を摩耗限界を予告する表示として用いることができる。
【0009】
また、表層部ゴム層は、前記溝底部の表層部に連続して設けられるとともに溝底部表層部をなすゴム材料と同じゴム材料より形成されているので、TWI表層部に前記溝底部の表層部と同等の耐クラック性能を担持させることができるとともに、溝底部の表層部との間で剥離を発生させることもない。
【0010】
請求項2に記載のタイヤは、請求項1に記載するところにおいて、前記表層部ゴム層および異色ゴム層を前記溝底部の少なくとも一部まで延在させてなるものである。
【0011】
このタイヤによれば、異色ゴム層を溝底部の少なくとも一部まで延在させたので、TGI頂部に配設された異色ゴム層の下面の位置を摩耗限界に合致させた場合、仮に摩耗限界を過ぎてなおタイヤが使用されたとしても、TGI側面に配設されて溝底部に連なる異色ゴム層の断面が露出し続けるので、摩耗限界を越えていることを警告する危険表示として用いることができる。なお、表層部ゴム層も異色ゴム層とともにTGIから延在して配設されているので、溝底部の耐クラック性を確保することができる。
【0012】
請求項3に記載のタイヤは、請求項1もしくは2に記載するところにおいて、トレッドウエアインジケータを周方向溝に配設し、前記異色ゴム層を周方向溝の全周に延在させてなるものである。
【0013】
このタイヤによれば、異色ゴム層を周方向溝の全周に延在させたので、タイヤの成型に際して異色ゴム層用ゴム部材を、リボン状ゴムを一周巻回し、もしくは、複数回螺旋巻回して形成することができるので、簡易にこれを形成することができる。
【0014】
請求項4に記載のタイヤの製造方法は、請求項3に記載のタイヤを成型するに際し、リボン状ゴムを回転する支持体に螺旋巻回して、トレッド部用ゴム部材を組み付けるものである。
【0015】
このタイヤの製造方法は、トレッド部用ゴム部材を、リボン状ゴムを回転する支持体に螺旋巻回して形成するので、広幅ゴムを一周分巻回する方法に対比して、幅方向に延在する継ぎ目をなくしてタイヤのバランスやユニフォーミティを向上させることができ、また、異なる断面形状のゴム部材に対しても同じリボン状ゴムを用いてその巻回数と巻付け位置とを変更するだけで対応させることができ、サイズ切り替えに時間を要せず、多サイズ小ロットの生産体制に用いることができる。なお、ここで「支持体」とは、タイヤ成型ドラム、成型途中のタイヤ、ゴム部材成型ドラム、成型途中のゴム部材、あるいは、更生タイヤにおける台タイヤなどを含むものとする。また、「螺旋巻回」とは、螺旋状に巻回することのほかに、渦巻き状に半径方向外側に巻回することも含むものとする。
【0016】
請求項5に記載のタイヤの製造方法は、請求項4に記載するところにおいて、前記周方向溝の溝底部のゴム部材を形成するに際し、トレッド部主要部のゴム部材を形成したあと、前記異色ゴム層用ゴム部材をリボン状ゴムを螺旋巻回して形成し、その後、前記表層部ゴム層用ゴム部材をリボン状ゴムを螺旋巻回して形成するものである。
【0017】
このタイヤの製造方法によれば、異色ゴム層用ゴム部材および表層部ゴム層用ゴム部材についてもリボン状ゴムを螺旋巻回して形成するので、前述のリボン状ゴムの螺旋巻回による作用を奏することができ、また、半径方向内側から外側に、ゴム部材の材料が異なるごとにリボン状ゴムを螺旋巻回して積層するので、ゴム材料替えを最小限に抑制することができる。
【0018】
請求項6に記載のタイヤの製造方法は、請求項4もしくは5に記載するところにおいて、前記主要部分ゴム部材、前記異色ゴム層ゴム部材、および、前記表層部ゴム層ゴム部材の形成の最初から最後まで連続してリボン状ゴムを螺旋巻回し、リボン状ゴムのゴム材料をゴム部材ごとに段階的に変化させるものである。
【0019】
このタイヤの製造方法によれば、リボン状ゴムのゴム材料をゴム部材ごとに段階的に変化させるので、一回のリボン状ゴムの連続した螺旋巻回の操作でトレッド部を構成する複数のゴム部材全部を成型することができ、小型の設備、例えば一台の押出機だけを用いてこれらのゴム部材を組み付けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1ないし図9に基づいて説明する。図1は、タイヤ1のTWIを示す平面図、図2は、図1の矢視a−aに対応してTWIを示す断面図、図3は、図1の矢視b−bに対応してTWIを示す断面図である。タイヤ1はトレッド部に設けられ陸部5を区切る周方向溝3を具え、周方向溝3の溝底部4には、周方向に沿って複数のTWI2が配設される。ここで、TWI2は、摩耗の進行状況を表示するための、溝底部4から隆起した部分全体を指す。図1に示すTGI2は、矩形状の頂面を有し、その頂面は溝3の壁面に直接つながって設けられる。
【0021】
それぞれのTGI2とこれらのTGI2の間に延在するそれぞれの溝底部4の表層部には周方向に連続して一周する表層部ゴム層7が設けられ、表層部ゴム層7の半径方向内側に表層部ゴム層7に隣接して異色ゴム層6が設けられる。表層部ゴム層7は、カーボンブラックを含む補強材で補強されたゴム材料よりなり、黒色を呈するとともに、TGI2および溝底部4の表層部に必要な耐クラック性を担持する。
【0022】
異色ゴム層6の半径方向内側に隣接するトレッド部主要部8は、耐摩耗性等、トレッド部のゴムとして具えるべき特性を有し、そのためカーボンブラックを含む補強材で補強されたゴム材料よりなり、やはり黒色を呈する。
【0023】
異色ゴム層6は、表層部ゴム層7ともトレッド部主要部8とも異なる色彩を有し、例えば赤色を呈す。ここで、異色ゴム層6のゴム材料は、異色の色彩を呈することを優先して選択されるため、ゴム強度を高めるために用いられるカーボンブラックの含有量の低いものでなければならず、必然的に、表層部ゴム層7と同等の耐クラック性等の力学的特性を有することはできない。
【0024】
図3はTGI2の近傍のトレッド部分の平面図であり、これを参照して、タイヤ1の摩耗の進行に伴う、TWI2の近傍の外観変化について説明する。図3(a)は、図1に示す新品タイヤの状態から摩耗が進行して、TGI2の頂面の表層部ゴム層7が摩滅し、異色ゴム層6が露出した状態を示し、この状態は摩耗限界に近づいたことを表わす。
【0025】
図3(b)は、摩耗がさらに進行して、TGI2はまだ残留するがTGI2の頂面の異色ゴム層6も摩滅した状態を示し、この状態は摩耗限界に達したことを表わす。このとき、TGI2の側面に異色ゴム層6の断面が現われる。
【0026】
摩耗限界を超えてさらに摩耗が進行した場合も、TGI2側面に配設された異色ゴム層6の断面は継続して現われていて、このことにより摩耗が限界を超えて進行していることを警告し続けることができ、この警告の表示は、図3(c)に示すように、溝3が消失しTGI2が消失しても現われ続ける。
【0027】
図4は、他の実施形態のタイヤ11のTWIを示す平面図、図5は、図4の矢視a−aに対応してTWIを示す断面図、図6は、図4の矢視b−bに対応してTWIを示す断面図である。タイヤ11はトレッド部に設けられ陸部15を区切る周方向溝13を具え、周方向溝13の溝底部14には、周方向に沿って複数のTWI12が配設される。図4に示すTGI2は、円筒状をなし溝底部14から独立して隆起する。
【0028】
それぞれのTGI12とTGI12の間に延在するそれぞれの溝底部14の表層部には周方向に連続して一周する表層部ゴム層17が設けられ、表層部ゴム層17の半径方向内側に表層部ゴム層17に隣接して異色ゴム層16が設けられる。表層部ゴム層17、異色ゴム層16、ならびに、異色ゴム層16に半径方向内側に隣接するトレッド部主要部18のそれぞれをなすゴム材料及びそれらの物性は、先述の実施形態に示したタイヤ1の、それぞれに対応する部分と同じであり、詳細の説明を省略する。
【0029】
図6はTGI12の近傍のトレッド部分の平面図であり、これを参照して、タイヤ11の摩耗の進行に伴う、TWI12の近傍の外観変化について説明する。図6(a)は、図4に示す新品タイヤの状態から摩耗が進行して、TGI12の頂面の表層部ゴム層17が摩滅し、異色ゴム層16が露出した状態を示し、この状態は摩耗限界に近づいたことを表わす。
【0030】
図6(b)は、摩耗がさらに進行して、TGI12はまだ残留するがTGI12の頂面の異色ゴム層16も摩滅した状態を示し、この状態は摩耗限界に達したことを表わす。このとき、TGI12の側面に異色ゴム層16の断面が現われる。
【0031】
摩耗限界を超えてさらに摩耗が進行した場合も、TGI12側面に配設された異色ゴム層16の断面は継続して現われていて、このことにより摩耗が限界を超えて進行していることを警告し続けることができ、この警告の表示は、図6(c)に示すように、溝13が消失しTGI12が消失しても現われ続ける。
【0032】
なお、前述の実施形態のそれぞれのタイヤ1、11においては、周方向溝3、13の全周にわたって連続する異色ゴム層ゴム層6、16を配設するが、この異色ゴム層6、16をTGI2、12の頂部にだけに設けることも可能であり、この場合も、摩耗限界ならびに摩耗限界の予告を表示できることにはかわりない。
【0033】
次に、これらのタイヤ1、11を製造する方法について説明する。図7は、タイヤ1、11を成型するに際し、トレッド部のゴム部材を組み付ける方法を説明する模式図である。トレッド部を構成するゴム部材Gを組み付けるに際し、成型途中のタイヤを支持体28として、この支持体28を回転させながら押出機21から押し出されたリボン状ゴムRをその断面形状を特定する一対の型付けローラ29の間を通過させ、支持体28上にこれを螺旋巻回して積層しゴム部材Gを形成する。
【0034】
図8は、この方法により形成されたトレッド部のゴム部材を示す断面図である。異色ゴム層6を有するトレッド部のゴム部材をリボン状ゴムRを巻回して形成する第一の方法は、図8(a)に示すように、まず、ベーストレッド用ゴム部材31をこれに対応する押出機から押し出されたリボン状ゴム31Rを螺旋巻回して積層し、次にキャップトレッド用ゴム部材32をこれに対応する押出機から押し出されたリボン状ゴム32Rを螺旋巻回して積層し、次いで、異色ゴム層用ゴム部材33を同様にリボン状ゴム33Rを螺旋巻回して積層し、最後に、表層部ゴム層用ゴム部材34を同様にリボン状ゴム34Rを螺旋巻回して積層する方法であり、この方法によれば、ゴム部材ごとにまとめてリボン状ゴムを螺旋巻回するのでゴム材料替えを最小限にすることができる。
【0035】
異色ゴム層6を有するトレッド部のゴム部材を形成する第二の方法は、トレッド部ゴム部材の形成の最初から最後までリボン状ゴム35Rを連続して螺旋巻回するものであり、図8(b)に示すように、例えば、図中の左から右へ、一層ずつ、連続するリボン状ゴム35Rを螺旋巻回してゆき、異なるゴム材料よりなるゴム部材同士の境界で、リボン状ゴム35Rのゴム材料を変化させることによりそれぞれのゴム部材を形成する方法である。そして、この方法においては、巻回開始から巻回終了までの時間ごとのリボン状ゴム35Rのトレッド部断面における巻回位置は予めプログラムされているので、ゴム部材同士の境界に対応するリボン状ゴム部材の部分を予め特定することができ、この部分でリボン状ゴム35Rのゴム材料が変化するようリボン状ゴム35Rを押し出すことによりこれを実現することができる。この方法によれば、一回のリボン状ゴムの螺旋巻回操作だけでトレッド部ゴム部材を形成することができ、形成時間を短縮することができ、また、小型の設備でこれを形成することができる。
【0036】
図9は、リボン状ゴム35Rをその途中で材料を変化させて押し出す方法の例を説明する、押出機21の模式図である。図9に示す押出機21は、ベーストレッド用ゴム部材31のゴム材料A、キャップトレッド用ゴム部材32のゴム材料Bおよび異色ゴム層用ゴム部材33のゴム材料Cをペレットの形状でそれぞれ受け入れるタンク24A、24B、24Cを具える。ここで、表層部ゴム層用ゴム部材34のゴム材料はキャップトレッド用ゴム部材32と同じゴム材料Bを用いる。
【0037】
リボン状ゴム35Rをその途中で材料を変化させて押し出すには、予め定められたタイミングで、タンク24A、24B、24Cのそれぞれの出口に設けられたバルブ25A、25B、25Cを開閉して、それぞれのタンク24A、24B、24Cからペレット状のゴム材料をA、B、C、Bの順に供給し、バルブ25A、25B、25Cの開閉の前後でゴム材料が切り替わるリボン状ゴム部材35Rを押し出すことができる。供給されたそれぞれのペレット状ゴム材料A、B、Cはスクリュー部22で可塑化された後、ギアポンプ23で計量供給されて押し出される。
【0038】
このようにしてトレッド部のゴム部材を組み付けてタイヤを成型したあと、これを、TWI2、12の外輪郭形状に対応する表面形状を有する加硫金型で加硫することにより、図2もしくは図5に示した断面を有するタイヤ1、11を形成することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明によれば、溝底部4に配設されたトレッドウエアインジケータ2は、その表層部に設けられた表層部ゴム層7と、表層部ゴム層より半径方向内側に設けられた異色ゴム層6とを具えているので、色彩の変化により摩耗の進行状況を表示することができ、しかも、クラックや剥離を生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のタイヤのTWIを示す平面図である。
【図2】図1の矢視a−aに対応するTWIの断面図である。
【図3】図1の矢視b−bに対応するTWIの断面図である。
【図4】他の実施形態のタイヤのTWIを示す平面図である。
【図5】図4の矢視a−aに対応するTWIの断面図である。
【図6】図4の矢視b−bに対応するTWIの断面図である。
【図7】トレッド部のゴム部材を組み付ける方法を説明する模式図である。
【図8】リボン状ゴムを螺旋巻回して形成されたトレッド部のゴム部材を示す断面図である。
【図9】押出機の模式図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 TWI
3 周方向溝
4 溝底部
5 陸部
6 異色ゴム層
7 表層部ゴム層
8 トレッド部主要部
11 タイヤ
12 TWI
13 周方向溝
14 溝底部
15 陸部
16 異色ゴム層
17 表層部ゴム層
18 トレッド部主要部
21 押出機
22 スクリュー部
23 ギアポンプ
24A、24B、24C タンク
25A、25B、25C バルブ
27 型付けローラ
28 支持体
29 型付けローラ
31 ベーストレッド用ゴム部材
32 キャップトレッド用ゴム部材
33 異色ゴム層用ゴム部材
34 表層部ゴム層用ゴム部材
31R〜35R リボン状ゴム
R リボン状ゴム
G ゴム部材

Claims (6)

  1. トレッド部に設けられた溝の溝底部に配設されたトレッドウエアインジケータを具えてなるタイヤにおいて、
    トレッドウエアインジケータは、その表層部に設けられた表層部ゴム層と、表層部ゴム層より半径方向内側に設けられた異色ゴム層とを具え、表層部ゴム層は、前記溝底部の表層部に連続して設けられるとともに溝底部表層部をなすゴム材料と同じゴム材料よりなり、異色ゴム層は、表層部ゴム層、および、異色ゴム層の半径方向内側に隣接するゴム部分のいずれとも異なる色彩を有してなるタイヤ。
  2. 前記表層部ゴム層および異色ゴム層を前記溝底部の少なくとも一部まで延在させてなる請求項1に記載のタイヤ。
  3. トレッドウエアインジケータを周方向溝に配設し、前記異色ゴム層を周方向溝の全周に延在させてなる請求項1もしくは2に記載のタイヤ。
  4. 請求項3に記載のタイヤを成型するに際し、リボン状ゴムを回転する支持体に螺旋巻回して、トレッド部用ゴム部材を組み付けるタイヤの製造方法。
  5. 前記周方向溝の溝底部のゴム部材を形成するに際し、トレッド部主要部のゴム部材を形成したあと、前記異色ゴム層用ゴム部材をリボン状ゴムを螺旋巻回して形成し、その後、前記表層部ゴム層用ゴム部材をリボン状ゴムを螺旋巻回して形成する請求項4に記載のタイヤの製造方法。
  6. 前記主要部分ゴム部材、前記異色ゴム層ゴム部材、および、前記表層部ゴム層ゴム部材の形成の最初から最後まで連続してリボン状ゴムを螺旋巻回し、リボン状ゴムのゴム材料をゴム部材ごとに段階的に変化させる請求項4もしくは5に記載のタイヤの製造方法。
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