JP2004202609A - 対をなす係合面を有する被回転操作部材の回転操作工具 - Google Patents

対をなす係合面を有する被回転操作部材の回転操作工具 Download PDF

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Abstract

【課題】ボルト等の被回転操作部材を、工具の往復回動操作によって一方向に回転させるとともに、必要に応じて反対方向にも回転させることができるようにした、構造の簡単な回転操作工具を提供する。
【解決手段】先端に下あご12を備えたハンドル6には、先端にヘッド4を有するレバー5が回動自在に連結されている。そのヘッド4には、ボルト頭2の係合面2aに係合する上あご7が設けられている。レバー5とハンドル6との間には、レバー5のストッパ面11がハンドル6に当接する方向にレバー5を回動付勢するスプリング14が設けられている。ハンドル6を一方向に回動させたときには、その先端の下あご12がボルト頭2の係合面2bに当接して、ボルト頭2を上あご7との間で挟持する。ハンドル6を反対方向に回動させると、その挟持が解除された状態となる。また、レバー5をスプリング14に抗して回動させたときにも、ボルト頭2が上あご7と下あご12との間で挟持される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,六角ボルトや六角ナット,あるいは六角形断面の軸のような,周方向に180°の間隔を置いて対をなす係合面が設けられた操作部を有する被回転操作部材を,その操作部において回転操作するための回転操作工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述のような操作部を有する被回転操作部材の回転操作には,一般にスパナが用いられる。しかしながら,通常のスパナでは,被回転操作部材をある程度の角度回転させるたびに,一旦被回転操作部材から外して,再び被回転操作部材の操作部の他の係合面に掛け直す必要があり,その作業が面倒で,特に長時間の作業には適していない。そこで,ハンドルを一方向に回動操作するときには被回転操作部材が回転するが,反対方向に回動操作したときには被回転操作部材にその回転操作力が伝わらないようにしたラチェット式の特殊工具も用いられている。しかしながら,そのような特殊工具は,被回転操作部材を一方向にしか回転させることができないので,反対方向に回転させようとするときには,その都度,工具を反対向きに掛け替えることが必要となる。そして,被回転操作部材を一方向に回転させた後,反対方向に回転させることが求められることは多い。例えば自動車のタイロッドのような被回転操作部材の場合には,その回転によって長さの調整が行われるので,その微調整のために,両方向に回転させる必要がある。上述のように被回転操作部材を一方向にのみ回転させる工具では,そのような場合,かえって作業が煩雑となる。
【0003】
このようなことから,被回転操作部材にいずれの方向の回転操作力をも与えることができるようにしながら,比較的小さな角度範囲での往復回動操作によって被回転操作部材を所望の方向に回転させることができるようにした改良スパナも提案されている(例えば,特許文献1参照)。その改良スパナにおいては,作業者が把持するハンドルの先端部に固定あごと可動あごとが設けられ,その固定あごと可動あごとの間に被回転操作部材の操作部を位置させてハンドルをその操作部に向けて押し付けたときには,可動あごが固定あごとの間で被回転操作部材の操作部を挟持する位置に回動し,ハンドルの押し付け力を緩めたときには,可動あごが挟持位置から挟持解除位置に回動するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2913251号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記特許文献1に記載されているようなものでは,被回転操作部材の操作部に対するハンドルの押し付け状態を検知する手段が必要となるので,どうしても部品点数が増加し,高価となり,しかも重くなるという問題がある。
【0006】
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたもので,工具の往復回動操作によって被回転操作部材が一方向に回転するようにしながら,必要に応じてその被回転操作部材を反対方向へも回転させることができるようにした,構造の極めて簡単な回転操作工具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,周方向に180°の間隔を置いて対をなす係合面が設けられた操作部を有する被回転操作部材を,その操作部において回転操作するための回転操作工具であって,先端に,前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の一方に係合し得る上あごを備えたフック状のヘッドが一体的に設けられているレバーと,先端に,前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の他方に係合し得る下あごが設けられ,基端側を作業者が把持して回動操作するハンドルと,を備え,前記レバーの中間部が前記ハンドルに,前記上あごが前記下あごに対して接近・離隔する方向に回動自在に連結されていて,前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の一方に前記レバーの先端の上あごを係合させ,そのレバーに対して前記ハンドルを,前記下あごが前記上あごに接近する方向に相対的に回動させたときには,その下あごが前記上あご側に向かって突出して,前記対をなす係合面の他方に当接することにより前記被回転操作部材の操作部を前記上あごとの間で挟持し,前記ハンドルを反対方向に回動させたときには,そのハンドルが前記レバーに形成されているストッパ面に当接することによりそのレバーをともに回動させるようにされていることを第1の特徴とする。
【0008】
なお,ここで「上あご」,「下あご」という用語は,単に区別をするために用いられているにすぎず,上下の位置関係を示すものではない。
【0009】
この第1の特徴によれば,レバーの先端に設けられているフック状のヘッドを被回転操作部材の操作部に引っ掛け,その状態でハンドルを引くと,ヘッドに設けられている上あごが操作部の係合面の一方に係合するとともに,ハンドルがレバーに対して相対的に回動し,その先端に設けられている下あごが操作部の係合面の他方に当接する。したがって,操作部が上あごと下あごとの間で挟持されることになり,そのまま下あごが上あごに接近する方向にハンドルを回動させれば,被回転操作部材もその方向に回転する。そして,ハンドルを反対方向に回動させると,下あごが操作部の係合面から離れ,操作部の挟持が解除されるとともに,ハンドルがレバーのストッパ面に当接してそのレバーに回動力が加えられるので,レバーは操作部に回転操作力を与えることなくその外周面を滑る。このようにして,ハンドルの往復回動操作により,被回転操作部材が一方向に回転する。
【0010】
また,被回転操作部材を反対方向に回転させようとするときには,レバーのヘッドとは反対側の端部をハンドルとともに把持する。すると,ハンドルがレバーに対して相対的に回動し,その先端に設けられている下あごが操作部の係合面に当接して,操作部が上あごと下あごとの間で挟持される。したがって,そのままハンドルを反対方向に回動させれば,被回転操作部材もその方向に回転する。
【0011】
このように,本発明の第1の特徴を有する回転操作工具によれば,その工具の往復回動操作によって被回転操作部材が一方向に回転するようにしながら,必要に応じてその被回転操作部材を反対方向へも回転させることが可能となる。そして,その工具は,ハンドルにレバーを回動自在に連結するのみでよいので,構造は極めて簡単で,安価に製造することができる。
【0012】
また,本発明は,第1の特徴に加えて,前記ハンドルと前記レバーとの間に,前記ハンドルが前記レバーのストッパ面に当接する方向に前記レバーを回動付勢するスプリングが設けられていることを第2の特徴とする。
【0013】
この第2の特徴によれば,レバーに力を加えていないときにはそのレバーがハンドルに対して一定の位置で保持されるので,レバーの先端に設けられているヘッドを被回転操作部材の操作部に引っ掛けることが容易となるとともに,ハンドルとともに把持していたレバーから手を離したとき,そのレバーが所定の位置に戻り,ハンドルの先端に設けられている下あごが操作部の係合面から自動的に離れるので,その後の操作が容易となる。
【0014】
さらに,本発明は,第2の特徴に加えて,前記スプリングが弾性材からなる板状のものであり,そのスプリングが,前記レバーのヘッドとは反対側の端部と前記ハンドルの中間部との間に設けられていることを第3の特徴とする。
【0015】
この第3の特徴によれば,被回転操作部材の操作部の近傍に異物があったとしても,その異物がハンドルとレバーとの間に挟まれることが防止されるので,レバーの確実な回動を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施例を,被回転操作部材としてのボルトを回転させる場合について示す側面図,図2は図1の状態からボルト頭を挟持させるときの状態を示す作用説明図,図3は図2の状態から,ハンドルを一方向に回動させてボルト頭を回転させたときの状態を示す作用説明図,図4は図3の状態から,ハンドルを反対方向に回動させるときの状態を順に示す作用説明図,図5は図1の状態において,ハンドルとともにレバーを把持したときの状態を示す作用説明図である。
【0018】
先ず,図1において,被回転操作部材の一例であるボルト1には,それを回転させる操作部としてのボルト頭2が設けられている。そのボルト頭2はほぼ正六角形をなし,周方向に180°の間隔を置いて対をなす係合面2a,2bを3組,有している。本発明に係る回転操作工具3は,そのボルト頭2のような操作部を回転操作することによってボルト1等の被回転操作部材を回転させるものである。
【0019】
回転操作工具3は,先端にヘッド4が一体的に設けられているレバー5と,基端側を作業者が把持して回動操作するハンドル6とを備えている。レバー5のヘッド4はフック状をなし,その先端側は,係合面2a,2bの一方2aに係合し得る内面7aを有する上あご7とされている。ヘッド4の基端部の内面4aは,上あご7の内面7aに対してほぼ60°の角度をなすようにされている。
【0020】
レバー5には,ヘッド4の基端部の近傍に,その内面4a側から突出する軸受板8が一体的に取り付けられている。その軸受板8には軸受孔9が形成され,その軸受孔9に,レバー5に直交するレバーピン10が挿通されている。前記ハンドル6は,そのレバーピン10により,ハンドル6の先端面6aよりやや基端側の位置において,レバー5に対して回動自在に連結されている。レバー5には,そのハンドル6の先端面6aに対向する部分にストッパ面11が形成されている。
【0021】
ハンドル6のレバーピン10嵌合部より先端側は下あご12とされ,ハンドル6を図で反時計方向に回動させたとき,その下あご12の図で左側の面12aが,ボルト頭2の係合面2a,2bの他方2bと係合するようにされている。ハンドル6の基端部には,作業者が通常の作業時に握って操作しやすくするための握り13が取り付けられている。
【0022】
ハンドル6とレバー5との間には,レバー5を図で反時計方向に回動させるように付勢するスプリング14が設けられている。したがって,通常は,レバー5がそのストッパ面11をハンドル6の先端面6aに当接させた状態で保持されるようになっている。スプリング14は,樹脂等の弾性材からなる中空ホース状のもので,その両端部がハンドル6の中間部とレバー5のヘッド4とは反対側の端部とにそれぞれ嵌合固定されている。また,そのスプリング14の中間部は,押し潰すことによって板状に形成されている。
【0023】
このようにレバー5の自由端とハンドル6との間に板状のスプリング14を架設することによって,ボルト1の近傍に電気配線等が配設されているときにも,レバー5とハンドル6との間にその電気配線等が挟まれることがなくなるので,その損傷が防止されるとともに,レバー5の十分な回動が確保される。
【0024】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0025】
前述のように,レバー5は,スプリング14により,そのストッパ面11をハンドル6の先端面6aに当接させた状態で保持されている。したがって,図1に示すように,レバー5の先端の上あご7とハンドル6の先端の下あご12との間が開放されている。
【0026】
そこで,握り13を握ることによりハンドル6を操作して,その上あご7と下あご12との間にボルト頭2が進入するようにして,ハンドル6を図1の下方向に引き下げる。すると,レバー5の先端のヘッド4がボルト頭2に引っ掛かり,レバー5がそのヘッド4を中心として時計方向に回動する。そして,ヘッド4先端の上あご7の内面7aがボルト頭2の係合面2a,2bの一方2aに係合するとともに,ヘッド4の基端部内面4aがボルト頭2の他の係合面に係合して,レバー5がほぼ固定される。また,レバー5の時計方向への回動により,ハンドル6がレバーピン10を中心としてレバー5に対して相対的に反時計方向に回動することになる。その結果,図2に示すように,ハンドル6の先端の下あご12が上あご7側に向かって突出し,その下あご12の左側の面12aがボルト頭2の係合面2a,2bの他方2bに当接する。すなわち,ボルト頭2が上あご7と下あご12との間で挟持される。したがって,その状態でハンドル6を矢印で示す反時計方向に回動させれば,ボルト頭2はより強く挟持されることになり,図3に矢印で示すように,ボルト頭2はハンドルとともに反時計方向に回転し,ボルト1が緩められる。
【0027】
このようにしてボルト1を一定角度回転させた後,ハンドル6を時計方向に回動させる。すると,ハンドル6の先端の下あご12がボルト頭2の係合面2bから離れ,ボルト頭2とハンドル6との間に隙間が形成される。すなわち,ボルト頭2の挟持が解除される。そして,レバー5とハンドル6とは,レバー5のストッパ面11にハンドル6の先端面6aが当接した状態で保持される。そこで,図4(A)に矢印で示すように,そのままの状態でハンドル6を更に時計方向に回動させる。それによって,レバー5も,ハンドル6と一体となって時計方向に回動する。上述のように,このときにはボルト頭2の挟持が解除されている。したがって,そのようにレバー5が回動しても,その先端のヘッド4は,図4(B)および(C)に示すようにボルト頭2の外周面に沿って滑るのみで,ボルト頭2に回転操作力は与えない。このように,ハンドル6を時計方向に回動させたときには,ボルト1は回転操作されず,元の回転位置で保持される。
【0028】
そして,ハンドル6を最初の位置まで戻すと,図4(D)に示すように,上あご7がボルト頭2の係合面2aに係合した状態となる。その状態からハンドル6を反時計方向に回動させると,前述したのと同様にしてボルト頭2が反時計方向に回転操作され,ボルト1が緩められる。
【0029】
このようにして,ハンドル6を往復回動させることによって,ボルト頭2が一方向,この例では反時計方向にのみ回転操作される。この間において,工具3はボルト頭2に引っ掛けたままでよく,通常のスパナのようにボルト1を一定角度回転させるたびに工具3をボルト頭2の異なる係合面2a,2bに掛け替える必要がない。
【0030】
ボルト1を緩めすぎたときには,握り13から手を離し,ハンドル6を持ち替えて,レバー5のスプリング14が取り付けられている側の端部をハンドル6とともに把持する。すると,図5に矢印で示すように,レバー5がハンドル6に対して相対的に回動し,ハンドル6の先端の下あご12がレバー5の先端の上あご7側に向かって突出する。それによって,ボルト頭2が上あご7と下あご12との間で挟持される。したがって,その状態でハンドル6を時計方向に回動させれば,ボルト頭2も時計方向に回転することになり,ボルト1が締め付けられる。また,その状態では,ボルト頭2を反時計方向にも回転させることができる。すなわち,レバー5をハンドル6とともに把持することによって,その工具3を通常のスパナと同様に用いることもできる。そして,このときにも,工具3をボルト頭2に対して掛け直す必要がない。
【0031】
以上,本発明に係る回転操作工具3によりボルト1を回転操作する場合について説明したが,その工具3は,六角形のボルト頭2を有するボルト1のみではなく,四角ナットや,自動車のタイロッドのような角軸,あるいは円形断面の軸の両側面を削って平面に形成した回転操作部を有する部材等を回転操作する場合にも使用することができる。特に,その工具3は,自動車のタイロッドのように狭い空間で下方から操作しなければならない被回転操作部材の回転操作に適している。
【0032】
また,本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,スプリング14は,上記実施例のような中空ホース状のものではなく,薄い金属板からなる板ばねとすることもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように,本発明の第1の特徴によれば,レバーの先端に設けられている上あごを,被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の一方に係合させ,ハンドルを一方向に回動させると,そのハンドルの先端に設けられている下あごが,対をなす係合面の他方に当接して,上あごと下あごとの間で被回転操作部材の操作部が挟持され,ハンドルを反対方向に回動させると,下あごが係合面から離れて操作部の挟持が解除された状態となるので,ハンドルの往復回動操作によって被回転部材を一方向にのみ回転させることができる。また,レバーをハンドルに対して相対的に回動させることによっても,被回転操作部材の操作部が上あごと下あごとの間で挟持された状態となるので,工具を掛け替えることなく,被回転部材を反対方向に回転させることもできる。しかも,その工具は,ハンドルとレバーとを回動自在に連結するのみで構成されるので,構造が極めて簡単で,安価に製造することができる。
【0034】
また,本発明の第2の特徴によれば,レバーを回動付勢するスプリングを設けるようにしているので,レバーに力を加えていないときにはそのレバーがハンドルに対して一定の位置で保持されるようになり,レバーの先端に設けられているヘッドを被回転操作部材の操作部に引っ掛けるような作業も容易に行うことができる。しかも,ハンドルとともに把持していたレバーから手を離したとき,そのレバーが所定の位置に戻り,ハンドルの先端に設けられている下あごが操作部の係合面から自動的に離れるので,その後の作業を容易に行うことができる。
【0035】
そして,本発明の第3の特徴によれば,スプリングをレバーの自由端とハンドルとの間に設けるようにしているので,被回転操作部材の操作部の近傍に電気配線等の異物があったとしても,その異物がハンドルとレバーとの間に挟まれることが防止され,レバーの確実な回動を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を,被回転操作部材としてのボルトを回転させる場合について示す側面図。
【図2】図1の状態からボルト頭を挟持させるときの状態を示す作用説明図。
【図3】図2の状態から,ハンドルを一方向に回動させてボルト頭を回転させたときの状態を示す作用説明図。
【図4】図3の状態から,ハンドルを反対方向に回動させるときの状態を順に示す作用説明図。
【図5】図1の状態において,ハンドルとともにレバーを把持したときの状態を示す作用説明図。
【符号の説明】
1…ボルト(被回転操作部材)
2…ボルト頭(操作部)
2a,2b…係合面
3…回転操作工具
4…ヘッド
5…レバー
6…ハンドル
7…上あご
10…レバーピン
11…ストッパ面
12…下あご
14…スプリング

Claims (3)

  1. 周方向に180°の間隔を置いて対をなす係合面が設けられた操作部を有する被回転操作部材を,その操作部において回転操作するための回転操作工具であって,
    先端に,前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の一方に係合し得る上あごを備えたフック状のヘッドが一体的に設けられているレバーと,
    先端に,前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の他方に係合し得る下あごが設けられ,基端側を作業者が把持して回動操作するハンドルと,を備え,
    前記レバーの中間部が前記ハンドルに,前記上あごが前記下あごに対して接近・離隔する方向に回動自在に連結されていて,
    前記被回転操作部材の操作部の,対をなす係合面の一方に前記レバーの先端の上あごを係合させ,そのレバーに対して前記ハンドルを,前記下あごが前記上あごに接近する方向に相対的に回動させたときには,その下あごが前記上あご側に向かって突出して,前記対をなす係合面の他方に当接することにより前記被回転操作部材の操作部を前記上あごとの間で挟持し,前記ハンドルを反対方向に回動させたときには,そのハンドルが前記レバーに形成されているストッパ面に当接することによりそのレバーをともに回動させるようにされていることを特徴とする,対をなす係合面を有する被回転操作部材の回転操作工具。
  2. 前記ハンドルと前記レバーとの間に,前記ハンドルが前記レバーのストッパ面に当接する方向に前記レバーを回動させるように付勢するスプリングが設けられていることを特徴とする,請求項1記載の対をなす係合面を有する被回転操作部材の回転操作工具。
  3. 前記スプリングが弾性材からなる板状のものであり,そのスプリングが,前記レバーのヘッドとは反対側の端部と前記ハンドルの中間部との間に設けられていることを特徴とする,請求項2記載の対をなす係合面を有する被回転操作部材の回転操作工具。
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