JP2004201806A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】変動入賞装置の検査時等に、球保留部材に遊技球が保留状態で残ってしまった際でも、その遊技球の保留状態を簡単に解除できる弾球遊技機とする。
【解決手段】弾球遊技機の変動入賞装置5は、可動部材51,51の変換により受け入れた遊技球Tの入賞領域のうち特別入賞領域52を区画する特別入賞領域区画壁52bと、特別入賞領域方向に流下する遊技球を保留状態と解除状態とに変換可能な球保留部材53aと、入賞領域の前方側を閉鎖する前面構成部材57を備える。球保留部材は、ガイド55に従って前後方向にスライド可能な平板状で構成され、その上面の所定箇所で遊技球を載置可能に構成され、前面構成部材には、球保留部材を後方側に手動でスライドさせる操作ピンPを前面構成部材の前方から挿入するためのピン用開口部57bが設けられ、ピン用開口部を、球保留部材におけるガイドに対応した部位に操作ピンが当接する位置に形成した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ遊技機などの弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、弾球遊技機の中には、第3種のパチンコ遊技機とよばれる(権利物ともよばれる)タイプの遊技機がある。
【0003】
このタイプの弾球遊技機は、権利発生装置(変動入賞装置)と特別変動入賞装置と変動表示装置とを備え、所定の始動条件の成立に基づき変動表示装置にて図柄の変動表示を行い、該変動表示の表示結果態様が予め定められた特定の表示結果態様となった場合に、権利発生装置の可動部材を閉状態(遊技者にとって不利な第1状態)から開状態(遊技者にとって有利な第2状態)に変換制御し、権利発生装置が開状態となることにより該権利発生装置内に遊技球が受け入れられ、さらに受け入れられた遊技球が該権利発生装置内の特別入賞領域へ入賞した場合に、遊技状態を遊技者にとって特別有利な特別遊技状態(特別権利状態)にするように構成されている。
そして、この特別遊技状態中は、所定の入賞口への遊技球の入賞に基づき特別変動入賞装置を開放するサイクル遊技を所定回数を上限に実行可能となる。
【0004】
ところで、このような弾球遊技機の変動入賞装置(例えば、前記した権利発生装置)においては、例えば、その製造時や遊技店への設置の際等に、動作確認のため、変動入賞装置に遊技球を強制的に入賞させて検査を行うことがある。
また、前記変動入賞装置の中には、特別入賞領域方向に流下する遊技球を、特別入賞領域の上部で保留状態と解除状態とに変換可能な球保留機構(球保留部)を備えているものもある。
【0005】
一方、従来、パチンコ遊技機等に対し不正行為を行って遊技球の払い出しを受ける所謂ゴト行為も問題となっている。例えば、遊技機の変動入賞装置にピアノ線等の不正部材を挿入して、強制的に変動入賞装置の可動部材を開放させる不正行為があるが、従来の変動入賞装置はその前方側が開放されていた(前方に蓋部材がない)ため、ピアノ線等の不正部材による不正行為が行われ易いといった問題があった。
【0006】
前記したような不正行為に対する防止策の意味も含めて、従来、前記変動入賞装置の中には、前記球保留機構における球保留部材により保留されている遊技球が外部から視認可能な部位を設けた前面構成部材を備え、この前面構成部材によって、変動入賞装置における特別入賞領域を含む部分が前面側から覆われたものもある。
しかし、球保留部材付近を前面構成部材で覆ってしまうと、前記したような変動入賞装置の検査時等に、球保留部材に遊技球が保留状態で残ってしまった際に、その遊技球が取り除けなくなってしまう場合がある。
【0007】
これに関連して、従来、第1種のパチンコ遊技機と呼ばれるタイプの遊技機で、針金やピアノ線等を用いて変動入賞装置(ここではアタッカータイプの大入賞口)をこじ開けて当該大入賞口に遊技球を不正に入賞させ、賞球を得ようとする不正行為が行われることがあり、これに対して、大入賞口の入賞案内部材を入賞不可能状態(起立状態)にしてロックするロック機構を有すると共に、所定部位にピンを挿入することにより、ロック機構を解除可能として、所謂ゴト行為を防止すると共に通常の遊技に不具合がないようにしようとする弾球遊技機もある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−293197号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、当該第3種の弾球遊技機で、球保留部材の前面側を前面構成部材で覆ってしまっても、特許文献1のようにピンを外部から挿入して遊技球を保留解除できるように構成することも考えられる。しかし、前記特許文献1は単に変動入賞装置における大入賞口の開閉機構を遊技球が流下しない箇所で操作するための技術であるのに対し、当該変動入賞装置の球保留機構を操作するに当たっては、ピンが遊技球に接触する可能性があり、遊技球の流下を妨げる虞があるため、例えばピンによって保留解除された遊技球がスムーズに流下するように構成する必要がある。このため、特許文献1のような球が流下しない部位にピンを挿入する技術を転用した場合、保留解除された球にピンが当たって球が流下できなくなってしまうといった問題が発生する。
【0010】
さらに、従来、変動入賞装置の球保留機構は大型で複雑なものであったため、変動入賞装置自体が大型化してしまうといった課題があった。これを解決するために、変動入賞装置の球保留機構をより簡単で小型のものにした場合、ピンで球保留機構を操作することがさらに困難になってしまうという不具合が生じる(なお、特許文献1のような、変動入賞装置(大入賞口)の大型の開閉機構を単に開閉操作する技術では解決は困難である。)。
【0011】
この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、変動入賞装置に対する不正行為を防止する前面構成部材を備えると共に、変動入賞装置の検査時等に、球保留部に遊技球が保留状態で残ってしまった際でも、その遊技球の保留状態を不具合なく簡単に解除することができ、さらに、球保留部を簡単で小型のものにしても遊技球の保留解除操作に支障をきたさない弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、
遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な可動部材を有するとともに該可動部材の第2状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞領域および特別入賞領域を有する変動入賞装置を、遊技領域が形成される遊技盤に備え、遊技球が前記特別入賞領域へ入賞したことに基づき遊技者にとって特別有利な特別遊技状態を発生させる弾球遊技機において、
前記変動入賞装置は、
前記遊技盤に取り付けられる取付基盤と、
前記取付基盤から前方に突出して形成され、前記可動部材の第2状態への変換により受け入れられた遊技球の入賞領域を形成可能な起立壁と、
前記起立壁のうち前記特別入賞領域を区画する特別入賞領域区画壁と、
前記特別入賞領域の上部に配設され、前記特別入賞領域方向に流下する遊技球を一時的に保留可能な保留状態と、保留された遊技球を該特別入賞領域に向けて解除可能な解除状態とに変換可能な球保留部材と、
前記入賞領域の前方側を閉鎖する前面構成部材と、
を備え、
前記球保留部材は、前記特別入賞領域区画壁の所定部に形成されたガイドに従って前後方向にスライド可能な平板状で構成されるとともに、前方側に位置した状態においてその上面の所定箇所で遊技球を載置して保留するように構成され、
前記前面構成部材には、
透光性を有し、前記球保留部材により保留されている遊技球を外部から視認可能にする視認部と、
前記球保留部材を後方側に手動でスライドさせる操作ピンを当該前面構成部材の前方から挿入するためのピン用開口部と、
が設けられ、
前記ピン用開口部を、前記球保留部材におけるガイドに対応した部位に前記操作ピンが当接する位置に形成したことを特徴としている。
【0013】
ここで、弾球遊技機には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技機が含まれる。
「遊技者にとって不利な第1状態」とは、遊技球が入賞しない(閉)状態、遊技球が入賞し難い(閉)状態等を指す。
「遊技者にとって有利な第2状態」とは、遊技球が入賞する(開)状態、遊技球が入賞し易い(開)状態等を指す。
「球保留部材におけるガイドに対応した部位」とは、球保留部材の前方端の左右方向側方部、球保留部材のガイドが位置する部位(ガイドがスリットで構成されている場合は、球保留部材のスリット内に位置する部位)、球保留部材のガイドが位置する部位の近傍(ガイドがスリットで構成されている場合は、球保留部材のスリット内に位置する部位の近傍)等を指す。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、球保留機構を簡単で小型なものにできる。また、前面構成部材で覆っているので、各センサに対する不正を防止できる。さらに、変動入賞装置の検査時等に、球保留部材に遊技球が保留状態で残ってしまった際でも、その遊技球の保留状態を簡単に解除することができる。
また、細い操作ピンで平板状の球保留部材を前後方向に押圧することは困難であるが、ガイドに対応する部位で当接させることで、確実に押圧することができる。
さらに、ガイドに対応する部位を押圧することにより、解除された遊技球が操作ピンに接触することがないので、遊技球の解除に支承をきたすこともない(解除された遊技球が接触して遊技球が解除されないまま再び保留状態となってしまうこともない)。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記取付基盤には、遊技状態に応じて点灯する発光部材が備えられ、
前記前面構成部材には、透光性を有する装飾部が前記発光部材の前方を覆う状態で前記起立壁の外側に延在することを特徴としている。
【0016】
この請求項2に記載の発明によれば、入賞領域を必要以上大きくすることなく、大きな範囲で効果的に装飾を行うことができる。
また、前面構成部材の機能として装飾効果を高める機能を大きくした場合に、ピン用開口部は僅かな範囲であるため、装飾効果を下げることがない。例えば、遊技球の径より大きい開口部等を開けて遊技球の保留状態を解除することも考えられるが、このような開口部では装飾効果を低下させてしまう。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記前面構成部材には、前記特別入賞領域に対応した部位に後方に突出して形成され、前記球保留部材に載置された遊技球の前後方向の載置位置を規制する載置位置規制部が設けられ、
前記球保留部材には、前方端部の左右方向中央部に、後方に凹んだ凹部が形成されていることを特徴としている。
【0018】
この請求項3に記載の発明によれば、球保留部材の凹部により遊技球の解除時にスムーズな解除が行える。しかし、この場合、凹部付近に上部から遊技球が落下すると保留されずに下部に入賞してしまう虞がある。また、載置箇所が凹部付近であるとその後に落下する遊技球が載置している遊技球に衝突してその衝突力で載置していた遊技球が下部に落下してしまう虞もある。これに対し、載置位置規制部を備えることにより、遊技球を凹部付近で載置したり落下させたりすることを防止できるので、前記課題を解決することができる。
さらに、ピン用開口部は球保留部材のガイドに対応した部位(凹部とは関係ない部位)を押圧するように形成されているので、前記のような凹部や載置位置規制部に何ら影響を与えることなく保留状態を解除する機能を備えることができるし、挿入したピンを即座に当接させることにもなる(左右端部は凹部よりも前方に位置するため)。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の弾球遊技機において、
前記ガイドの前方側には、操作ピンの先端の挿入方向を規制して当該先端を前記球保留部材におけるガイドに対応した部位に導く導入部が形成されていることを特徴としている。
【0020】
この請求項4に記載の発明によれば、操作ピンの先端を平板状の球保留部材の前方端部に確実に当接させることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾球遊技機において、
前記ガイドを、前記球保留部材が所定範囲で上下動可能な間隔のスリット状に設定し、
前記球保留部材を上方に付勢する付勢手段を備え、
前記球保留部材には、該球保留部材が前記付勢手段により上方に付勢された状態では前記ガイドの所定部位に係止して当該球保留部材の後方側へのスライドを阻止する一方、該球保留部材への遊技球の載置により当該球保留部材が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動すると前記係止状態が解除される係止部材を備えたことを特徴としている。
【0022】
この請求項5に記載の発明によれば、遊技球が球保留部材に保留されていない場合には、球保留部材がスライド不能となることで、このスライド不能となった球保留部材の前方端部により外部からの不正部材(ピアノ線等をピン用開口部を介して外部から挿入してセンサを悪戯する不正部材)を阻止することが可能となる。しかも、遊技球が保留された場合には、自動的にスライドの阻止状態が解除されるので、遊技球の保留状態を解除する際には何ら問題なく操作を行える。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る弾球遊技機の適例としてのパチンコ遊技機、特に、いわゆる「第3種」に属するタイプのパチンコ遊技機について説明を行うものである。
【0024】
このパチンコ遊技機は、図1に示すように、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを構成する遊技盤1を備え、遊技領域1a内に遊技球を発射して遊技を行うものである。
前記遊技領域1aには、始動入賞装置3、変動表示装置4、権利発生装置(変動入賞装置)5、特定始動入賞装置6、特別変動入賞装置7、一般入賞口8,…、サイド装飾装置(サイドランプ)12、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示省略)、多数の障害釘15,…(一部のみ図示)などが配設されている。また、遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴(図示省略)が設けられている。
【0025】
このうち、始動入賞装置3は、遊技球が流入可能な始動入賞口3aを備え、この始動入賞口3aの奥には該始動入賞口3aに流入する遊技球を検出する始動入賞口センサ(図示省略)を備えている。この始動入賞口センサで遊技球を検出することに基づき、変動表示装置4で行う図柄の変動表示の始動条件が成立するようになっている。なお、前記始動入賞装置3は、遊技球が通過するだけの(すなわち、賞球の付与は行われない)始動ゲートでも良い。
【0026】
変動表示装置4は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる表示部4aを備え、前記始動入賞装置3への遊技球の流入に基づき、この表示部4aにて図柄の変動表示を行う。
前記表示部4aにおける図柄の変動表示としては、例えば、次のようなものが挙げられる。すなわち、前記表示部4aには複数の変動表示領域が設定可能となっており、該変動表示領域の各々に、識別情報としての複数種類の図柄(数字、記号などでも可)を順次変動表示させた後に停止させるものである。
そして、この変動表示の表示結果態様が、予め定められた特定の表示結果態様(例えば、「7,7,7」などのぞろ目)となることにより、権利発生装置(変動入賞装置)5を開放動作するための条件が成立する。
【0027】
なお、変動表示装置の表示部は、例えば、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発光素子を配列した表示装置、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置、7セグメントのLEDの点灯状態を変化させることにより表示状態を変化可能な表示装置などの図柄が変動表示可能な適宜のものでよく、また、これら装置を組み合わせたものでも良い。
【0028】
権利発生装置(変動入賞装置)5は、図2〜図6に示すように、閉状態(遊技者にとって不利な第1状態)と開状態(遊技者にとって有利な第2状態)とに変換可能で当該開閉動作により権利発生装置5への遊技球の流入を可能とする開閉部材(可動部材)51,51を備えている。さらに、前記可動部材51,51が開状態(第2状態)に変換されることにより権利発生装置5内に受け入れられた遊技球を検出可能な入賞検出センサ54a(図3)、受け入れられた遊技球が入賞可能に形成された特別入賞領域52、この特別入賞領域52に入賞した遊技球を検出可能な特別入賞検出センサ52a(図3)、特別入賞領域52の左右両脇に設けられ権利発生装置5内に入賞したにも拘わらず特別入賞領域5に入賞しない遊技球が入賞する一般入賞領域54などを備えて、前記権利発生装置5が構成されている。
【0029】
権利発生装置5の開閉部材51,51は、常時は遊技球が流入不可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者に不利な第1状態)を保持しているが、変動表示装置4における変動表示の表示結果態様が、予め定められた特定の表示結果態様(例えば、「7,7,7」などのぞろ目)となることに基づき、所定時間(例えば、0.5秒)、逆「ハ」の字状に開いて権利発生装置5内に遊技球が流入可能な開状態(遊技者に有利な第2状態)に変換されるようになっている。
なお、符号51aは、可動部材51,51の開閉動作を行うソレノイドである。また、符号51bは、ピアノ線等の不正部材を挿入して強制的にソレノイド51aの可動部を動かして可動部材51,51を開放させる不正行為を防止するために、前記ソレノイド51aの可動部を覆っているカバーである。
【0030】
また、権利発生装置5には、当該権利発生装置5を遊技盤1に取り付けるための取付基盤56から前方に突出して形成され、前記可動部材51,51の第2状態への変換により受け入れられた遊技球の入賞領域52,54,54を形成可能な起立壁54bを備えている。ここでは、前記したように入賞領域として、中央の特別入賞領域52と、その左右に設けられた一般入賞領域54,54が備えられている。そして、入賞領域と外部及び入賞領域同士を起立壁54bで区画している。なお、特に、入賞領域同士(詳しくは、特別入賞領域52と一般入賞領域54,54)を区画している起立壁を、特別入賞領域区画壁52bとしている。
【0031】
また、権利発生装置5における特別入賞領域52の上部には、球保留部(球保留機構)53が配設されている。この球保留部53は、可動部材51,51の開放動作の終了後、所定時間が経過するまで、特別入賞領域方向に流下する遊技球を1個だけ一時的に保留可能であり、その後、該保留状態を解除して解除状態に変換することにより、それまで保留していた遊技球を特別入賞領域に向けて流下させて特別入賞領域52に入賞させることを可能とするものである。なお、ここでは、権利発生装置5の入口(入賞検出センサ54aの部位)の直下方に球保留部53(詳しくは、球保留部材53aの平板部53f)及び特別入賞領域52が配置されている。これにより、入口から入った最初の遊技球(可動部材51,51が開状態(第2状態)に変換されることにより権利発生装置5内に最初に受け入れられた遊技球)が球保留部53に保留されるようになっている。このように、最初に権利発生装置5内に入った遊技球が球保留部53に保留されるので、確実に遊技球が特別入賞領域52に入賞することがわかり、権利発生装置5内に入った遊技球が特別入賞領域52に入賞するかどうかを不安に思っている遊技者を早いうちに安心させることができる。
【0032】
前記球保留部53は、球保留部材53a、電気的駆動源(特別入賞領域保留用ソレノイド)53c(図5)、球誘導部材52c、ガイド55等で構成されている。
【0033】
前記球保留部材53aは、図4に示すように、板面方向が略水平を保ったまま遊技盤1に対する前後方向にスライド可能な略平板状に構成された平板部53f、当該平板部53fの最後方で平板部53fと一体に形成された駆動伝達部53gからなっている。なお、平板部53fは、前方側に位置した状態(手前側に突出した保留状態)においてその上面の所定箇所で遊技球を載置して保留する部位である。また、駆動伝達部53gは、電気的駆動源(特別入賞領域保留用ソレノイド)53cからの動力を平板部53fに伝えるための部位であり、ここでは、平板部53fに対して略垂直に立設された板状部材で構成されている。
【0034】
この球保留部材53aは、取付基板56における所定箇所(具体的には、特別入賞領域52の上部)に設けられた球保留部材取付け用貫通孔56aを通して取付基板56の裏面側から平板部53fを表面側に突出させており、駆動伝達部53gは取付基板56の裏面に位置して、電気的駆動源(特別入賞領域保留用ソレノイド)53cと接続されている。そして、この電気的駆動源(特別入賞領域保留用ソレノイド)53cの駆動(遊技盤の前後方向に駆動する)により、駆動伝達部53gを介して平板部53fが、手前側に突出した状態(保留状態)と引っ込んだ状態(解除状態)とに変換されるように構成されている。
なお、球保留部材53aは、常態では弾性部材(ここでは前記ソレノイド53cに付帯したバネ)の付勢力により平板部53fが遊技盤の手前側に突出した状態(保留状態)を維持し、電気的駆動源の作動により、平板部53fが奥側に引っ込んだ状態(解除状態)に変換するようになっている。
【0035】
また、前記平板部53fには、窪み部53hが形成されている。当該窪み部53hは、球保留部材53aに遊技球を1個保留する際に、当該部位に載置されるように形成されたものであり、手前(遊技盤正面側)から見て、平板部53fの左右方向の中央よりもやや左側にずれた位置に形成されている。これにより、保留した遊技球の載置場所も上方からの遊技球の流下位置よりも左側にずれ、遊技球が1個保留された後に流下してきた遊技球が、当該保留した遊技球に真上から衝突しないで、ずれた状態で当るようになっている。この結果、球を1個保留した状態となった後に遊技球が流下してきたときに、当該流下してきた遊技球をスムーズに一般入賞領域54に流すことができ、遊技球が1個だけ保留された状態を維持することができる。
【0036】
さらに、球保留部材53aの平板部53fには、前方端部の左右方向中央部に、後方に略円弧状に凹んだ凹部53bが設けられている。この凹部53bは、平板部53fが遊技盤1の手前側に突出した保留状態のときには、遊技球が通過不可能な大きさとなっている。そして、電気的駆動源53cの作動により、平板部53fが奥側に引っ込んだ解除状態となって、保留されていた遊技球を特別入賞領域52に入賞させる際には、この凹部53bにより、球保留部材53aのスライド移動が少なくても遊技球を特別入賞領域52に流下させることができる。
【0037】
すなわち、平板部53fに当該凹部53bが形成されていない場合、遊技球を特別入賞領域52に入賞させるためには、特別入賞領域52を覆っている球保留部材53aの平板部53fを奥側(後方)に少なくとも遊技球の直径分だけスライド移動させる必要がある。これに対し、凹部53bが形成されている場合には、球保留部材53aが予め後方に凹部53bの分だけ引っ込んだ状態となっているのと同様の効果を有するため、遊技球を特別入賞領域52に入賞させるように遊技球の直径分の穴を形成するのに、球保留部材53aの平板部53fを少しだけ奥側にスライド移動させるだけで済む。これにより、保留していた遊技球をスムーズ(迅速)に特別入賞領域52に流すことができると言える。
【0038】
前記球誘導部材52cは、特別入賞領域区画壁52bの上部に当該特別入賞領域区画壁52bと一体に形成されている。この球誘導部材52cは、前記球保留部材53aの平板部53fの左右両側に位置する部位に設けられており、双方とも外側(一般入賞領域54側)に向かって傾斜した板状部材となっている。
また、ここでは、前記球保留部材53aの平板部53fが球誘導部材52c,52cの下側に位置するようになっており、当該球誘導部材52c,52cの内側面と、球保留部材53aの平板部53fの上面とで球1個を保留可能な空間53iを形成している。
【0039】
前記した球誘導部材52c,52cの内側面と、球保留部材53aの平板部53fの上面とで形成された球保留空間53iは、権利発生装置5において最初に受け入れられた遊技球を前記平板部53fの窪み部53hに載置して保留しやすいような深さ、幅に形成されている。すなわち、前記球誘導部材52c,52c間の幅は、遊技球の直径より少し長い程度(遊技球が2個は載置できない状態)とされており、また球誘導部材52cの最上部と平板部53fの距離(深さ)は、遊技球が1個保留されている状態でその上から遊技球が流下してきた場合に、流下してきた遊技球が保留されている遊技球に衝突しても、その衝撃で保留されている遊技球が跳ねて球保留空間53i外に飛びだして一般入賞領域54に入賞してしまうような不具合がないような深さに形成されている。
【0040】
また、前記したように、球誘導部材52c,52cは、双方とも外側(一般入賞領域54側)に向かって傾斜している。そのため、球保留部53の球保留空間53i(平板部53f)に遊技球が1個保留状態にあるときに、さらに上部から遊技球が流下してきた場合には、流下してきた遊技球が保留されている遊技球に一旦当たった後で球誘導部材52cに載って、一般入賞領域54にスムーズに誘導されるようになっている。なお、場合によっては、上部から流下してきた遊技球が保留されている遊技球に当らず、直接、球誘導部材52cに落ちてくることもあるが、この場合も作用は同じである。
【0041】
なお、前記した球保留部53の球保留空間53i(平板部53f)で遊技球を(複数個でなく)1個だけ保留可能としているのは、当該遊技機の制御においては、特別入賞領域52に遊技球が入賞して特別遊技状態(ここでは、特別権利状態)が発生している間に、遊技球が特別入賞領域52に再び入賞してしまうと、特別遊技状態が途中で消滅(所謂、パンク)するような制御になっており、それを防止するためである。
【0042】
前記ガイド55は、球保留部材53aの平板部53fを遊技盤1に対する前後方向にスムーズにスライド移動させるためのものである。
このガイド55は、左右に設けられた上レール状部材55c,55cと当該上レール状部材と対応するように設けられた下レール状部材55d,55dで、平板部53fの略厚み分を空けたスリット状部を形成しており、この間に平板部53fの左右端部を位置させてガイドすることにより、当該ガイド55に従って平板部53fがスムーズなスライド移動可能となるようにしている。前記ガイド55のそれぞれの部材は、前記特別入賞領域区画壁52bと一体に形成されている。また、ここでは、前記上レール状部材55c,55cは、前記球誘導部材52c,52cの下部に、下側に向けて突出形成されている。さらに、前記下レール状部材55d,55dは、前記上レール状部材55c,55cの直下に上側に向けて設けられており、双方の間には平板部53fの略厚み分の間隙を設けてある。
【0043】
また、権利発生装置(変動入賞装置)5は、前記入賞領域52,54,54を含む変動入賞装置5の前方側の一部を閉鎖する前面構成部材57を備えている。この前面構成部材57には、透光性を有し、前記球保留部材53aにより保留されている遊技球を外部から視認可能にする視認部57aが、所定位置に設けられている。
【0044】
さらに、前記球保留部材53aを後方側にスライドさせる操作ピンP(図7、図10、図11)を当該前面構成部材の前方から挿入するためのピン用開口部57bを、前記球保留部材53aにおけるガイド55に対応した部位に前記操作ピンが当接する位置に形成している。ここでは、ガイドのうち、図3における右側のガイド55のスリット間に操作ピンPが進入し、該スリット間に位置する球保留部材53aの前方端部53jに操作ピンPの先端が当接するように、前記ピン用開口部57bが形成されている。
【0045】
また、この実施の形態では、前記取付基盤56には、遊技状態に応じて点灯する発光部材58,58が備えられている。またさらに、前記前面構成部材57には、透光性を有する装飾部57c,57cが前記発光部材58,58の前方を覆う状態で前記起立壁54bの外側に延在している。ここでは、発光部材58,58は、起立壁の左右の外側に設けられており、2つ設けられている。また、起立壁54bの前後方向の寸法(突出長さ)は、遊技球の直径より大きくなっているため、発光部材58と前面構成部材57との間は遊技球が流下可能な空間となっている。
【0046】
さらに、前記したように、球保留部材53aには、前方端部の左右方向中央部に、後方に凹んだ凹部53bが形成されている。
また、前記凹部53bの部分或いはその近傍に遊技球が載置されたり、或いは上方から凹部53b方向に遊技球が流下しないように、前記前面構成部材57には、前記特別入賞領域52に対応した部位(ここでは特に、特別入賞領域52の上部の球保留部材の正面部分)に後方に突出して形成され、前記球保留部材53aに載置された遊技球の前後方向の載置位置を規制する載置位置規制部57d(図6)が設けられている(ここでは、左右2つの細長状の突起で構成されており、遊技球をスムーズに奥側に流下させるために当該突起の上部は後方に傾斜している)。この載置位置規制部57dにより、遊技球が球保留部材53aの奥側に載置されると共に、流下方向が奥側に変更されるようになっている。
【0047】
パチンコ遊技機は、権利発生装置(変動入賞装置)5が開放することに関連して特別入賞領域52に遊技球が入賞してこの遊技球が特別入賞検出センサ52aに検出された場合に遊技者に特別有利な特別遊技状態(ここでは、特別権利状態)を発生するように構成されている。この特別権利状態中は、特別変動入賞装置7を開放するサイクル遊技(後述)を実行可能となる。
【0048】
<変形例1>
なお、前記ガイド55の前方側には、変形例1として、図7〜図9に示すように、操作ピンPの先端の挿入方向を規制して当該先端を前記球保留部材53aにおけるガイド55に対応する部位に導く導入部55aが形成されていても良い。この導入部55aでは、上レール状部材55cと下レール状部材55dの間隔がさらに狭くなっており(導入部55a部分では平板部53fがスリット状部の間に入れない)、その狭くなった部位に操作ピンPの方向を上下左右方向で規制するように加工されている。この導入部55aがあるために、操作ピンPの方向が上下左右方向で規制される。すなわち、操作ピンPの上下の進入方向が規制されて操作ピンの先端が球保留部材53aにおける前方端部53jの上下方向略中央部に当接するようになり、また、操作ピンPの左右の進入方向が規制されてスリットの横幅の略中央に進入するようになる。
【0049】
<変形例2>
さらに、変形例2として、図10〜図12に示すように、前記ガイド55を、前記球保留部材53a(平板部53f)が所定範囲で上下動可能な間隔のスリット状に設定し、前記球保留部材53aを上方に付勢する付勢手段(ばね等による)53dを備え、前記球保留部材53aには係止部材53eを備える構成となっていても良い。このとき、球保留部材53aが手前側に突出した状態(保留状態)では、前記係止部材(ここでは上側に曲がった鉤状部材)53eは、ガイド55の上レール状部材55cの前方端部55eより手前側(前方側)に位置するようになっている必要がある。
【0050】
このような構成であれば、前記球保留部材53aが手前側に突出した状態(保留状態)では、前記付勢手段53dにより球保留部材53aが上方に付勢されて前記ガイド55の所定部位(ここでは、上レール状部材55cの前方端部55e)に係止部材53eが係止して、操作ピンPを挿入して手動で球保留部材53aを後方側へスライドさせようとしても当該球保留部材53aの後方側へのスライドが阻止される(図10)。一方、付勢手段の付勢力は、1個の遊技球が載った場合に球保留部材が下方(係止部材53eの前方端部55eへの係止状態が解除する位置)に移動するように設定されているので、該球保留部材53aへ遊技球Tが載置すると当該球保留部材53aが前記付勢手段53dの付勢力に抗して下方に移動し、係止部材53eの前記係止状態が解除されるので、操作ピンを挿入して手動で球保留部材を後方側にスライドさせることが可能となり、保留球の解除が行えるようになる。
【0051】
なお、ここでは、前記球保留部材53aの係止部材53eは、球保留部材53aの他の部位よりも前方側に延出しているため、球保留部材53aが前方にスライドした状態(手前側に突出した状態)では、係止部材53eが前面構成部材57の近傍まで位置することとなり、ピン用開口部57bを塞ぐようになっている(図10)。これにより、不正部材を斜めから挿入しても内部への進入を防止することができる。すなわち、ここでは、係止部材53eは、球保留部材53aの後方へのスライドを規制するほか、その前面部がピン用開口部57bを塞ぐ機能も有している。
【0052】
特定始動入賞装置(第3種始動装置)6は、開口部61aが形成された枠部材61、この枠部材61内で特定(第3種)始動口用モータ(図示省略)の駆動により回動可能な回転体62、この回転体62に形成された球保持部62a、この球保持部62aに保持されて搬送される遊技球を遊技盤1奥に流入させる特定始動入賞口(第3種始動入賞口)63、この特定始動入賞口63に流入した遊技球を検出可能な特定入賞センサ(第3種始動センサ(図示省略))などを備えて構成されている。
【0053】
この特定始動入賞装置(第3種始動装置)6の回転体62は、(パチンコ遊技機への電源投入がなされているときには)、常時、一方向(例えば、図1の右回り方向)に回転している。
そして、特別権利状態でない通常遊技状態の場合には、開口部61aから遊技球が取り入れられ、この遊技球が回転体62の球保持部62a内に保持されて搬送され、やがて特定始動入賞口(第3種始動入賞口)63に入賞し、特定入賞センサにより検出されることに基づき、所定数の遊技球が排出されるだけであり、特別変動入賞装置7の可動部材71,71(後述)が開放されたりはしない。
【0054】
ただし、特別権利状態の場合には、特定始動入賞口63に遊技球が入賞して特定入賞センサにより検出されることに基づき、所定数の遊技球が排出されるのは勿論のこと、特別変動入賞装置7の可動部材71,71(後述)が開放される(開状態にされる)。
【0055】
特別変動入賞装置7は、閉状態と開状態とに変換可能で当該開閉動作により特別変動入賞装置7への遊技球の流入(入賞)を可能とする開閉部材(可動部材)71,71、前記可動部材71,71が開状態に変換されることにより特別変動入賞装置7に入賞した遊技球を検出可能な入賞検出センサ(図示省略)などを備えて構成されている。
【0056】
特別権利状態の場合に、特定始動入賞口(第3種始動入賞口)63に遊技球が入賞して特定入賞センサにより検出されると、前記可動部材71,71が開状態に変換され、所定時間の経過あるいは所定数(例えば10個)の遊技球の入賞により閉じる。このような可動部材71.71の開閉動作により、特別変動入賞装置7内に遊技球を容易に入賞させることが可能となる。特別権利状態中は、特定入賞センサによる遊技球の検出に基づき可動部材71,71が1回開いて閉じるまでを1サイクル(以下、1ラウンドともいう)としたサイクル遊技を、所定回数(例えば、16回)を上限に実行可能となる。
【0057】
なお、上記の各構成要素のうち、始動入賞装置3と権利発生装置(変動入賞装置)5は、例えば、遊技領域1aの中央部分に配置され、特定始動入賞装置(第3種始動装置)6と特別変動入賞装置7は、例えば、遊技領域1aの右側部分に配置されている。
従って、遊技球の発射勢を調節することにより、始動入賞装置3及び権利発生装置(変動入賞装置)5を狙い打ったり、あるいは、特定始動入賞装置(第3種始動装置)6及び特別変動入賞装置7を狙い打ったりすることができる。
【0058】
また、パチンコ遊技機は、当該パチンコ遊技機の遊技に関する統括的な制御を行う遊技制御装置(制御装置)を備えている。
【0059】
この遊技制御装置(図示省略)は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備えた遊技用マイクロコンピュータ、クロック、インターフェース等を備えて構成されている。
このうち、CPUは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、各種乱数値を生成している。即ち、始動入賞口センサによる遊技球の検出に基づき変動表示装置4の表示部4aにて行われる図柄の変動表示の結果、特定の表示結果態様(例えば、「7,7,7」などのぞろ目)を導出して権利発生装置(変動入賞装置)5の開閉部材(可動部材)51,51を開放するか否かを抽選するのに必要な変動入賞装置開放判定用乱数値などを生成している。
RAMは、現在の遊技状態が特別権利状態であるか否かを記憶する記憶領域、CPUで生成される上記各乱数値の記憶領域、その他の各種データ(賞球に関するデータを含む)を一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPUの作業領域等を備えている。
ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、始動入賞口センサによる遊技球の検出に基づき変動表示装置4の表示部4aにて行われる変動表示の結果、特定の表示結果態様を表示部4aに導出して変動入賞装置5の開閉部材51,51を開放するか否かを判定するための変動入賞装置開放判定値などが書き込まれている。
【0060】
遊技制御装置のインターフェースには、始動入賞口センサ、入賞口センサ、特別入賞検出センサ52a、入賞検出センサ54a、特定入賞センサなどが、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して接続されていて、これらから出力される各種信号をCPUに出力している。
また、インターフェースは、CPUから出力される制御信号を入力して、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、開閉部材用ソレノイド(電気的駆動源)51a、特別入賞領域保留用ソレノイド、排出制御装置、演出制御装置(装飾制御装置及び音制御装置等を含む)、変動表示装置4、特定(第3種)始動口用モータ、遊技盤用外部出力端子板などに出力している。つまり、開閉部材用ソレノイド51a、特別入賞領域保留用ソレノイド、排出制御装置、演出制御装置(装飾制御装置及び音制御装置等を含む)、変動表示装置4等は、遊技制御装置のCPUにより制御される。
また、前記変動表示装置4は、表示制御装置を備え、該表示制御装置は、遊技制御装置からの表示制御情報に基づき、変動表示装置の表示制御を行うようになっている。
【0061】
なお、排出制御装置は、遊技制御装置からの指令に基づき賞球の排出などを行うための装置である。すなわち、遊技制御装置のCPUは、始動入賞口センサ、入賞口センサ、特別入賞検出センサ52a、入賞検出センサ54a、特定入賞センサから入賞球の検出信号が入力された場合に、これら検出信号に基づいて、排出制御装置に指令信号(賞球制御指令)を送って、排出ユニット(図示省略)より、各々所要数の賞球を排出させる。
また、装飾制御装置としての演出制御装置は遊技制御装置からの指令に基づきLED類やランプ類などの装飾部材の点灯状態を制御したりするためのものであり、音制御装置としての演出制御装置は遊技制御装置からの指令に基づきスピーカ(図示省略)による発音動作などを制御するためのものである。
【0062】
また、パチンコ遊技機は、電源供給装置を備えている。
この電源供給装置は、電源回路(図示省略)を有している。この電源回路は、パチンコ遊技機の外部の電源手段(図示省略)から供給されるAC24Vの電源を元に各種のDC電圧(例えば、DC32V、DC12V等)を生成することができるようになっている。
さらに、電源供給装置はDC5V生成回路を備えている。このDC5V生成回路はDC12Vから更にDCVを生成する回路である。
そして、電源供給装置は、遊技制御装置等の電気的に駆動する各構成要素に対し、それぞれ所要の電源電圧を供給するようになっている。
なお、DC5V生成回路にはダイオードを介して、遊技制御装置のRAMとコンデンサが並列接続されている。このため、コンデンサがRAMのバックアップ用電源として機能し、例えば、停電時など、RAMへの電源供給が遮断されても、RAMの記憶内容が所定時間保持されるようになっている。
【0063】
以上のように構成されたパチンコ遊技機の遊技制御について、説明する。
【0064】
先ず、パチンコ遊技機に電源が投入された初期状態の遊技状態は、特別権利状態ではなく通常遊技状態であり、未だ始動入賞口センサにより遊技球が検出されていない段階では、図柄の変動表示装置の待機状態である。
【0065】
この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が始動入賞口5aに流入して始動入賞口センサに検出されると、該検出信号が遊技制御装置のCPUに入力される。この検出信号の入力に基づいて、遊技制御装置のCPUでは、RAMに記憶されている変動入賞装置開放判定用乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROMに記憶されている変動入賞装置開放判定値との比較を行う。CPUは、この比較により、図柄の変動表示の内容(例えば、特定の表示結果態様を導出するか否か、リーチ状態を発生するか否か、リーチ演出の種類、確定停止させる図柄の種類など)を決定する。さらにCPUは、この決定に基づいて、変動表示装置4の表示制御装置に表示制御情報(指令)を出力する。
【0066】
この表示制御情報を表示制御装置が受け取ると、変動実行の状態に遷移する。
即ち、表示制御装置では、その表示制御情報に基づいて変動表示装置4の表示部4aにて、図柄を変動表示させた後に停止させる変動表示を行う。具体的には、表示制御情報として変動状態データの受信に基づき変動表示を開始し、表示制御情報に含まれる変動パターンデータに基づいて、所定時間の間、前記指定された変動パターンで図柄を変動表示した後、表示制御情報で指定された図柄を確定停止させる。なお、図柄の変動表示の過程で、仮停止後、再変動を行ってから図柄を確定停止させることとしても良い。
このように、図柄を変動表示した後、確定停止することにより、1回の変動表示が終了する。
【0067】
以上のように、この実施の形態における弾球遊技機によれば、球保留機構を簡単で小型なものにできる。また、前面構成部材で覆っているので、各センサに対する不正を防止できる。さらに、変動入賞装置の検査時等に、球保留部材に遊技球が保留状態で残ってしまった際でも、その遊技球の保留状態を簡単に解除することができる。
また、細い操作ピンで幅の薄い平板状の球保留部材における前方端部を前後方向に押圧することは困難であるが、ガイドに対応する部位で当接させることで、確実に押圧することができる。
さらに、ガイドに対応する部位を押圧することにより、解除された遊技球が操作ピンに接触することがないので、遊技球の解除に支承をきたすこともない(解除された遊技球が接触して遊技球が解除されないまま再び保留状態となってしまうこともない)。
【0068】
また、この実施の形態では、入賞領域を必要以上大きくすることなく、大きな範囲で効果的に装飾を行うことができる。
さらに、前面構成部材の機能として装飾効果を高める機能を大きくした場合に、ピン用開口部は僅かな範囲であるため、装飾効果を下げることがない。例えば、遊技球の径より大きい開口部等を開けて遊技球の保留状態を解除することも考えられるが、このような開口部では装飾効果を低下させてしまう。
【0069】
さらに、この実施の形態では、球保留部材の凹部により遊技球の解除時にスムーズな解除が行える。しかし、この場合、凹部付近に上部から遊技球が落下すると保留されずに下部に入賞してしまう虞がある。また、載置箇所が凹部付近であるとその後に落下する遊技球が載置している遊技球に衝突してその衝突力で載置していた遊技球が下部に落下してしまう虞もある。これに対し、載置位置規制部を備えることにより、遊技球を凹部付近に載置したり落下させたりすることを防止できるので、前記課題を解決することができる。
さらに、ピン用開口部は球保留部材のガイドに対応した部位(凹部とは関係ない部位)を押圧するように形成されているので、前記のような凹部や載置位置規制部に何ら影響を与えることなく保留状態を解除する機能を備えることができるし、挿入したピンを即座に当接させることにもなる(左右端部は凹部よりも前方に位置するため)。
【0070】
またさらに、前記変形例1では、操作ピンの先端を平板状の球保留部材の前方端部に確実に当接させることができる。
【0071】
加えて、前記変形例2では、遊技球が球保留部材に保留されていない場合には、球保留部材がスライド不能となることで、このスライド不能となった球保留部材の前方端部により外部からの不正部材(ピアノ線等をピン用開口部を介して外部から挿入してセンサを悪戯する不正部材)を阻止することが可能となる。しかも、遊技球が保留された場合には、自動的にスライドの阻止状態が解除されるので、遊技球の保留状態を解除する際には何ら問題なく操作を行える。
【0072】
なお、本発明は、前記実施の形態のいわゆる第3種のパチンコ遊技機に限らず、例えば、始動入賞口への遊技球の入賞に基づき(変動表示を行わずに)変動入賞装置が開放する構成の第2種のパチンコ遊技機(例えば、変動入賞装置に入賞した遊技球が特別入賞領域に入賞した場合に特別遊技状態が発生する遊技機)やその他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
この発明に係る弾球遊技機によれば、球保留機構を簡単で小型なものにできる。また、前面構成部材で覆っているので、各センサに対する不正を防止できる。さらに、変動入賞装置の検査時等に、球保留部材に遊技球が保留状態で残ってしまった際でも、その遊技球の保留状態を簡単に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機として例示する第3種のパチンコ遊技機の遊技盤を示す概略正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の変動入賞装置を示す拡大斜視図である。
【図3】図2の変動入賞装置における前面構成部材を外した状態を示す拡大斜視図である。
【図4】図3の球保留部材の拡大斜視図である。
【図5】図2の変動入賞装置を構成する部材を表面側からみるように示した斜視図である。
【図6】図2の変動入賞装置を構成する部材を裏面側からみるように示した斜視図である。
【図7】特別入賞領域区画壁に形成されたガイド付近の一例を示す断面図である。
【図8】図7のガイド付近を示す斜視図である。
【図9】図7のガイド付近を示す正面図である。
【図10】係止部材が球保留部材の後方側へのスライドを阻止している係止状態時のガイド付近を示す断面図である。
【図11】係止部材による係止状態の解除時のガイド付近を示す断面図である。
【図12】係止部材を備えた球保留部材の平面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
1a 遊技領域
5 変動入賞装置
51 可動部材
52 特別入賞領域
52b 特別入賞領域区画壁
53a 球保留部材
53b 凹部
53d 付勢手段
53e 係止部材
54 一般入賞領域
54b 起立壁
55 ガイド
55a 導入部
56 取付基盤
57 前面構成部材
57a 視認部
57b ピン用開口部
57c 装飾部
57d 載置位置規制部
58 発光部材
P 操作ピン
T 遊技球

Claims (5)

  1. 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な可動部材を有するとともに該可動部材の第2状態への変換により受け入れられた遊技球が入賞する一般入賞領域および特別入賞領域を有する変動入賞装置を、遊技領域が形成される遊技盤に備え、遊技球が前記特別入賞領域へ入賞したことに基づき遊技者にとって特別有利な特別遊技状態を発生させる弾球遊技機において、
    前記変動入賞装置は、
    前記遊技盤に取り付けられる取付基盤と、
    前記取付基盤から前方に突出して形成され、前記可動部材の第2状態への変換により受け入れられた遊技球の入賞領域を形成可能な起立壁と、
    前記起立壁のうち前記特別入賞領域を区画する特別入賞領域区画壁と、
    前記特別入賞領域の上部に配設され、前記特別入賞領域方向に流下する遊技球を一時的に保留可能な保留状態と、保留された遊技球を該特別入賞領域に向けて解除可能な解除状態とに変換可能な球保留部材と、
    前記入賞領域の前方側を閉鎖する前面構成部材と、
    を備え、
    前記球保留部材は、前記特別入賞領域区画壁の所定部に形成されたガイドに従って前後方向にスライド可能な平板状で構成されるとともに、前方側に位置した状態においてその上面の所定箇所で遊技球を載置して保留するように構成され、
    前記前面構成部材には、
    透光性を有し、前記球保留部材により保留されている遊技球を外部から視認可能にする視認部と、
    前記球保留部材を後方側に手動でスライドさせる操作ピンを当該前面構成部材の前方から挿入するためのピン用開口部と、
    が設けられ、
    前記ピン用開口部を、前記球保留部材におけるガイドに対応した部位に前記操作ピンが当接する位置に形成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記取付基盤には、遊技状態に応じて点灯する発光部材が備えられ、
    前記前面構成部材には、透光性を有する装飾部が前記発光部材の前方を覆う状態で前記起立壁の外側に延在することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記前面構成部材には、前記特別入賞領域に対応した部位に後方に突出して形成され、前記球保留部材に載置された遊技球の前後方向の載置位置を規制する載置位置規制部が設けられ、
    前記球保留部材には、前方端部の左右方向中央部に、後方に凹んだ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記ガイドの前方側には、操作ピンの先端の挿入方向を規制して当該先端を前記球保留部材におけるガイドに対応した部位に導く導入部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記ガイドを、前記球保留部材が所定範囲で上下動可能な間隔のスリット状に設定し、
    前記球保留部材を上方に付勢する付勢手段を備え、
    前記球保留部材には、該球保留部材が前記付勢手段により上方に付勢された状態では前記ガイドの所定部位に係止して当該球保留部材の後方側へのスライドを阻止する一方、該球保留部材への遊技球の載置により当該球保留部材が前記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動すると前記係止状態が解除される係止部材を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
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JP2007111199A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
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