JP2004200930A - 無線装置 - Google Patents

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Kiyoshi Yanagisawa
潔 柳澤
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Abstract

【課題】一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を可能にさせた無線装置を提供する。
【解決手段】送信データに応じ搬送波の位相を変化させる位相変調手段2と、位相変調手段2の出力信号の振幅を送信データに応じて調整する振幅調整手段3と、振幅変調動作時は、位相変調手段2から一定振幅で一定位相の信号を出力させる第1制御信号を位相変調手段2に供給すると共に振幅調整手段3に送信データを供給し、位相変調動作時は、振幅調整手段3から一定振幅の信号を出力させる第2制御信号を振幅調整手段3に供給すると共に位相変調手段2に送信データを供給するように位相変調手段2及び振幅調整手段3の入力をそれぞれ制御する信号制御手段1と、を備えて構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振幅変調機能と位相変調機能を備えた無線装置に関し、特に、一つの位相変調手段を用いて位相変調(Phase Shift Keying:PSK)及び振幅変調(Amplitude Shift Keying:ASK)の両方の送信を可能にした無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線装置には、デジタルデータを送信する場合、送信データに応じて搬送波を振幅変調して行うASK方式や、同相信号(以下、I信号)と直交信号(以下、Q信号)とを用いて搬送波の位相を変調して行うPSK方式等がある。
【0003】
ASKは、現在、ETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)において、車載器と路側器との無線通信に使用されている。このASK方式の無線装置は、高周波信号源から出力される搬送波を、ASK手段において送信データに応じて振幅変調し、これを増幅してアンテナから送信する機能と、アンテナで受信したASKの受信信号と高周波信号源の出力とを復調手段で混合してASK復調波を生成し、これを、例えば、包絡線検波して受信データを得る機能を備えたものである。
【0004】
一方、このような車載器の無線装置を用いて、移動中に動画像、交通情報、自動運転支援、物流・運行管理等の高度情報をも扱えるようにすることが検討されている。
【0005】
ところが、ASKは、波形干渉等のノイズに弱い欠点があり、上記高度情報を無線通信する手段には適さない。そこで、上記高度情報の無線通信にはノイズに強いPSKを適用し、ETCにはそのままASKを適用するようにしたPSK・ASK併有の無線装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−216178号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の無線装置は、一つの無線装置にPSK機能とASK機能の両方を併有させるために、PSK用及びASK用の二つの変調手段を個別に備えているので、無線装置の製造コストが上昇し、装置が大型化し、重量・消費電力が増大する問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に着目してなされたもので、一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を可能にさせた無線装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このために、請求項1の第1の発明は、送信データに応じ搬送波の位相を変化させる位相変調手段と、振幅変調動作時は、前記位相変調手段から一定振幅で一定位相の信号を出力させる第1制御信号を前記位相変調手段に供給すると共に、前記振幅調整手段に送信データを供給し、位相変調動作時は、前記振幅調整手段から一定振幅の信号を出力させる第2制御信号を振幅調整手段に供給すると共に前記位相変調手段に送信データを供給するように前記位相変調手段及び振幅調整手段の入力をそれぞれ制御する信号制御手段と、を備える構成とした。
【0010】
このような構成により、信号制御手段から位相変調手段及び振幅調整手段に制御信号を入力し、振幅変調動作時は、位相変調手段から一定振幅で一定位相の信号を出力させる第1制御信号を位相変調手段に供給すると共に、振幅調整手段に送信データを供給し、位相変調動作時は、前記振幅調整手段から一定振幅の信号を出力させる第2制御信号を振幅調整手段に供給すると共に前記位相変調手段に送信データを供給する。これにより、一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を可能にする。
【0011】
本発明の無線装置は、具体的には請求項2のように、前記信号制御手段は、前記送信データを並列送信データに変換するパラレル変換器と、該並列送信データを同相信号及び直交信号のデータに変換して出力するデータ変換器と、振幅変調と位相変調との切換信号に応じて、前記第1制御信号と前記データ変換器の出力とを選択して前記位相変調手段に出力する第1セレクタ及び前記第2制御信号と送信データとを選択して前記振幅調整手段に出力する第2セレクタを有する切換手段と、を備えて構成するとよい。
【0012】
また、請求項3の第2の発明は、送信データに応じ搬送波の位相を変化させる位相変調手段と、振幅変調動作時は、前記位相変調手段から一定位相で振幅が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる第3制御信号を前記位相変調手段に供給し、位相変調動作時は、前記位相変調手段から一定振幅で位相が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる送信データを前記位相変調手段に供給するように前記位相変調手段及び振幅調整手段の入力をそれぞれ制御する信号制御手段と、を備えて構成した。
【0013】
このような構成により、信号制御手段から位相変調手段及び振幅調整手段に制御信号を入力し、振幅変調動作時は、位相変調手段から一定位相で振幅が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる第3制御信号を第1データ変換手段で生成して位相変調手段に供給し、位相変調動作時は、位相変調手段から一定振幅で位相が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる送信データを位相変調手段に供給する。これにより、一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を可能にする。
【0014】
本発明の無線装置は、具体的には請求項4のように、前記信号制御手段は、送信データに応じて前記第3制御信号を生成して出力する第1データ変換手段と、前記送信データを並列送信データに変換するパラレル変換器及び該並列送信データを同相信号及び直交信号のデータに変換して出力するデータ変換器を有する第2データ変換手段と、振幅変調と位相変調との切換信号に応じて前記第1データ変換手段の出力と前記第2データ変換手段の出力とを選択して前記位相変調手段に出力する切換手段と、を備えて構成するとよい。または、前記第1データ変換手段を、請求項5のように、送信データに応じて「1」,「0」,「−1」の3値で符号化された前記第3制御信号を出力するように構成してもよい。この場合、請求項6のように、前記第3制御信号は、「1」と「−1」の符号が同数現れるようにするとよい。または、請求項7のように、送信データの同一符号に対応付けられた「1」と「−1」の符号が交互に現れるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、本発明に係る無線装置の第1実施形態における送信部の概略構成を、また、図2に受信部の概略構成をそれぞれブロック図で示す。
図1において、本実施形態の無線装置の送信部は、PSK及びASKの両変調機能を併有したものであり、信号制御手段1と、位相変調手段2と、振幅調整手段3と、電力増幅器4と、アンテナ5と、を備えて構成している。
【0016】
ここで、信号制御手段1は、振幅変調動作時は、後述の位相変調手段2から一定振幅で一定位相の信号を出力させる第1制御信号を位相変調手段2に供給すると共に後述の振幅調整手段3に送信データを供給し、位相変調動作時は、振幅調整手段3から一定振幅の信号を出力させる第2制御信号を振幅調整手段3に供給すると共に位相変調手段2に送信データを供給するように位相変調手段2及び振幅調整手段3の入力をそれぞれ制御するものである。
【0017】
そして、信号制御手段1は、送信データD(t)を並列送信データに変換するパラレル変換器6と、該並列送信データをデータ状のI信号及びQ信号(以下、Id信号及びQd信号)に変換して出力するデータ変換器としてのIQ変換器7と、ASKとPSKとの切換信号に応じて上記第1制御信号としての一定信号と上記IQ変換器7の出力であるId信号及びQd信号とを選択して位相変調手段2に出力する第1セレクタ9及び上記第2制御信号としての一定電位と送信データとを選択して振幅調整手段3に出力する第2セレクタ10を有する切換手段8と、を備えて構成している。
【0018】
上記位相変調手段2は、第1セレクタ9から入力する一定信号またはId信号及びQd信号に応じて出力の信号形態を変化させるものであり、例えば、位相変調手段2に一定信号が入力されると、それに応じて一定振幅で一定位相の正弦波が出力し、位相変調手段2にId信号とQd信号が入力されると、それに応じて搬送波の位相を離散的に変化させた一定振幅の位相変調波が出力するようにされている。そして、この位相変調手段2は、D/A変換器(以下、DAC)11と、混合器12a,12bと、高周波信号源13と、π/4位相器14と、加算器15と、を備える。
【0019】
上記DAC11は、入力する一定信号またはデータ状のId信号及びQd信号を、アナログのIa信号及びQa信号に変換して出力し混合器12a,12bに供給する。混合器12aは、Ia信号の供給線上に設けられており、後述の高周波信号源13から供給される余弦波(cosωt)を受け、アナログ変換されたIa信号と混合してIacosωtを出力する。また、混合器12bは、Qa信号の供給線上に設けられており、高周波信号源13から、π/4位相器14を介して受けた正弦波(sinωt)を、アナログ変換されたQa信号と混合してQasinωtを出力する。また、高周波信号源13は、搬送波を生成するものであり、例えば1〜10GHz程度の周波数の余弦波(cosωt)を出力している。そして、混合器12a,12bから出力したIacosωt及びQasinωtの各信号は、加算器15で加算される。なお、図1においては、位相器にπ/4位相器14を適用した8相PSKの構成例を示しているが、これに限られない。
【0020】
上記位相変調手段2の出力は、振幅調整手段3に供給される。この振幅調整手段3は、位相変調手段2の出力と上記切換手段8の第2セレクタ10から供給される送信データD(t)または一定電位と混合するものであり、ASK送信する場合に位相変調手段2から入力される一定振幅で一定位相の正弦波(搬送波)を第2セレクタ10から供給される送信データD(t)に応じて振幅変調してASK信号を出力し、PSK送信する場合は、位相変調手段2から供給される位相変調波を第2セレクタ10から供給される一定電位で増幅してPSK信号を出力するものである。
【0021】
そして、上記振幅調整手段3の出力端には電力増幅器4が、また増幅器5の出力端にはアンテナ5が設けられており、振幅調整手段3から出力されたASKまたはPSK信号を、電力増幅器4で所定の送信電力まで増幅してアンテナ5から無線送信するように構成している。
【0022】
また、図2に示す受信部は、無線送信されたASKまたはPSK信号を受信して受信データに復調するものであり、アンテナ5と、増幅器16と、直交復調手段17と、デジタル信号処理部18と、を備えて構成している。
【0023】
増幅器16は、アンテナ5で受信したASKまたはPSK信号を増幅し、直交復調手段17に供給する。直交復調手段17は、上記ASKまたはPSKの受信信号をId信号とQd信号のデータに変換して出力するものであり、二つの混合器19a,19bと、高周波信号源13と、π/4位相器14と、ローパスフィルター(以下、LPF)20と、A/D変換器(以下、ADC)21と、を備えて構成している。混合器19aは、Ia信号出力線上に設けられ高周波信号源13から余弦波(cosωt)を直接受け、入力した上記ASKまたはPSK信号と混合してIa信号を出力し、混合器19bは、Qa信号出力線上に設けられ高周波信号源13から、例えばπ/4位相器14を介して正弦波(sinωt)を受け、入力した上記PSKまたはASK信号と混合してQa信号を出力する。そして、LPF20は、上記Ia信号及びQa信号から高周波成分を除去して、送信時と同じIa信号及びQa信号を得るためのものであり、ADC21は、LPF20を通過したIa信号及びQa信号をA/D変換して出力するものである。
【0024】
次に、上記第1実施形態の無線装置の動作を説明する。
先ず、送信データD(t)をASK送信する場合について図1を参照して説明する。
この場合、切換手段8に対してASK/PSK切換信号が入力し、図1中実線で示すように、第1セレクタ9の電極端子cとe及びdとfとを接続するように信号供給線の系を切換える。これにより、第1セレクタ9からは、電極端子c及びdに供給されている一定信号がId信号及びQd信号供給線に出力し、位相変調手段2に供給される。
【0025】
次に、位相変調手段2においては、第1セレクタ9から入力した一定信号は、DAC11でD/A変換され、DAC11から振幅が一定電位Aであり位相が一定値φのIa信号及びQa信号が出力する。この場合、Ia信号は、
a=Asinφ
と、また、Qa信号は、
a=Acosφ
と表される。
【0026】
これらのIa信号及びQa信号は、混合器12a,12bで搬送波と混合される。即ち、Ia信号は、高周波信号源13から直接供給される余弦波(cosωt)と混合され、Iacosωtの信号を出力する。また、Qa信号は、高周波信号源13からπ/4位相器14を介して供給される正弦波(sinωt)と混合され、Qasinωtの信号を出力する。そして、上記二つの信号は、加算器15で加算され、S’(t)の信号を出力する。この場合、S’(t)は、
S’(t)=Iacosωt+Qasinωt
=Asinφcosωt+Acosφsinωt
=Asin(ωt+φ)
と表され、一定振幅で位相が一定の正弦波の搬送波である。
【0027】
なお、DAC11に入力する一定信号は、いずれか一方が、ゼロ値で他方が一定信号であってもよい。この場合、加算器15の一方の端子部には、常時ゼロ値の信号が入力することになる。したがって、加算器15の出力はAcosωtまたはAsinωtの搬送波となる。
【0028】
一方、切換手段8の第2セレクタ10は、図1中に実線で示すように、ASK/PSK切換信号に応じて電極端子gとiとを接続するように信号供給線の系を切換えている。したがって、第2セレクタ10からは送信データD(t)が出力し、振幅調整手段3に供給される。これにより、振幅調整手段3では、上記搬送波のS’(t)が送信データD(t)に応じて振幅変調され、変調波S(t)が得られる。この場合、変調波S(t)は、
S(t)=D(t)Asin(ωt+φ)
と表されASK信号となる。そして、このASK信号は、電力増幅器4で所定の送信電力まで増幅されアンテナ5より無線送信される。
【0029】
次に、送信データD(t)をPSK送信する場合には、切換手段8に対してASK/PSK切換信号が入力され、図1中破線で示すように、第1セレクタ9の電極端子aとe及びbとfとを接続するように信号供給線の系が切換えられる。この場合、第1セレクタ9の電極端子a及びbには、送信データがパラレル変換器6でパラレル変換され、さらにIQ変換器7でId信号とQd信号のデータに変換されて入力しており、該Id信号とQd信号が第1セレクタ9を介して位相変調手段2に供給されることになる。
【0030】
次に、位相変調手段2においては、第1セレクタ9から入力したId信号及びQd信号は、DAC11でそれぞれD/A変換され、Id信号及びQd信号に応じてアナログのIa信号及びQa信号となる。なお、図1において、位相変調手段2は、π/4位相器14を適用して8相PSKを構成しているので、Ia信号及びQa信号は、8つのシンボル(000),(001),(010),(011),(100),(101),(110),(111)に基づくものとなる。この場合、Ia信号は、
a=Asinφi
と、また、Qa信号は、
a=Acosφi
と表される。ここで、位相φiは、0,π/4,π/2,3π/4,π,5π/4,3π/2,7π/4に設定される。
【0031】
これらのIa信号及びQa信号は、混合器12a,12bで搬送波と混合される。即ち、Ia信号は、高周波信号源13から供給される余弦波(cosωt)と混合器12aで混合されIacosωtの信号に、また、Qa信号は、高周波信号源13からπ/4位相器14を介して供給される正弦波(sinωt)と混合器12aで混合されQasinωtの信号になる。そして、これら混合された二つの信号は、加算器15で加算され、信号S’(t)を出力する。この場合、S’(t)は、
S’(t)=Iacosωt+Qasinωt
=Asinφicosωt+Acosφisinωt
=Asin(ωt+φi
と表され、送信データD(t)に応じて搬送波の位相がφiで離散的に変化する位相変調の信号形態をなしている。
【0032】
一方、切換手段8の第2セレクタ10は、図1中に破線で示すように、ASK/PSK切換信号に応じて電極端子hとiとを接続するように信号供給線の系を切換えている。したがって、第2セレクタ10からは一定電位が出力し、振幅調整手段3に供給される。これにより、振幅調整手段3では、上記加算器15から出力するS’(t)を一定電位で増幅して、変調波S(t)を得る。この場合、変調波S(t)は、
S(t)=Bsin(ωt+φi
と表されPSK信号となる。そして、このPSK信号は、電力増幅器4で所定の送信電力まで増幅されアンテナ5より無線送信される。なお、上記Bは増幅後の振幅を示す。
【0033】
次に、上述のうように変調されたASK信号を受信する場合について、図2を参照して説明する。
アンテナ5で受信したASK信号は、増幅器16で所定のレベルまで増幅され直交復調手段17に送られる。直交復調手段17に入力したASK信号は、二つの経路に分けられ、一方は混合器19aに、他方は混合器19bに供給される。
【0034】
上記混合器19aにおいて、ASK信号は、高周波信号源13から供給される余弦波(cosωt)と混合され、Ia信号として、
a=D(t)Asin(ωt+φ)cosωt
=D(t)C{sin(2ωt+φ)+sinφ}
を出力する。ここで、Cは一定の振幅値を示す。
【0035】
また、混合器19bにおいては、ASK信号は、高周波信号源13からπ/4位相器14を介して供給される正弦波(sinωt)と混合され、Qa信号として、
a=D(t)Asin(ωt+φ)sinωt
=D(t)C{−cos(2ωt+φ)+cosφ}
を出力する。ここで、Cは一定の振幅値を示す。
【0036】
これらの、Ia信号及びQa信号は、それぞれローパスフィルター20を通り高周波成分が除去される。そして、Ia信号は、
a=D(t)Csinφ
となり、また、Qa信号は、
a=D(t)Ccosφ
となってADC21にそれぞれ供給される。
【0037】
ここで、Ia信号及びQa信号は、送信データD(t)に応じてD/A変換して得たIa信号及びQa信号とほぼ同様のものとなっている。したがって、これらのIa信号及びQa信号を、ADC21においてA/D変換し、さらに、デジタル信号処理部18において信号処理することによって、送信データD(t)と同じ受信データD(t)が復元される。
【0038】
次に、PSK信号を受信する場合について、図2を参照して説明する。この場合も、ASK信号と同様にして行われる。
先ず、アンテナ5で受信したPSK信号は、増幅器16介して直交復調手段17に送られる。そして、ここで、二つの経路に分けられ、一方は混合器19aに、他方は混合器19bに供給される。
【0039】
上記混合器19aにおいて、PSK信号は、高周波信号源13から供給される余弦波(cosωt)と混合され、Ia信号として、
a=Asin(ωt+φi)cosωt
=C{sin(2ωt+φi)+sinφi
を出力する。ここで、Cは一定の振幅値を示す。
【0040】
また、混合器19bにおいては、PSK信号は、高周波信号源13からπ/4位相器14を介して供給される正弦波(sinωt)と混合され、Qa信号として、
a=Asin(ωt+φi)sinωt
=C{−cos(2ωt+φi)+cosφi
を出力する。ここで、Cは一定の振幅値を示す。
【0041】
これらの、Ia信号及びQa信号は、それぞれローパスフィルター20を通り高周波成分が除去される。そして、Ia信号は、
a=Csinφi
となり、また、Qa信号は、
a=Ccosφi
となり、送信時のIa信号及びQa信号とほぼ同様のものとなってADC21にそれぞれ供給される。したがって、ADC21において、上記Ia信号及びQa信号をそれぞれA/D変換することによって送信時と同じId信号及びQd信号が復調される。さらに、デジタル信号処理部18において、該Id信号及びQd信号を信号処理して送信データD(t)と同じ、受信データD(t)が復元される。
【0042】
このように、第1実施形態によれば、送信データを一つの位相変調手段2でASK変調またはPSK変調して送信することができ、無線装置の製造コストを低減し、小型・省力化を図ることができる。
【0043】
次に、本発明に係る第2実施形態の無線装置について説明する。
図3は、第2実施形態の概略構成を示すブロック図である。第1実施形態と同じ要素については、同一の符号を用いて示し、異なる部分についてのみ説明する。
【0044】
図3の第2実施形態は、信号制御手段1にASK/PSK切換信号に応じて信号の供給線路を切換える切換手段8として第1セレクタ9のみを備え、該切換手段8の入力側に第1のデータ変換手段22と、第2データ変換手段23とを設けて構成している。上記第1のデータ変換手段22は、位相変調手段2から一定位相で振幅が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる第3制御信号として二つの同一信号を送信データに基づいて得るものであり、第2データ変換手段23は、送信データD(t)をパラレル変換するパラレル変換器6及びパラレル変換されたデータをId信号及びQd信号に変換するIQ変換器7を備えたものである。
【0045】
この場合、ASK送信をするときは、ASK/PSK切換信号を切換手段8に供給して、図3中に実線で示すように、第1セレクタ9の電極端子aとe及びbとfを接続するように信号供給線の系を切換える。これにより、送信データD(t)が第1データ変換手段22で二つの同一信号に変換されて、第1セレクタ9を介してId信号供給線及びQd信号供給線に供給され、位相変調手段2に入力する。
【0046】
位相変調手段2において、入力した送信データD(t)に基づく二つの同一信号は、D/A変換されてアナログのIa信号及びQa信号となる。この場合、Ia信号は、
a=D(t)Asinφ
a信号は、
a=D(t)Acosφ
と表される。ここで、Aは一定電位の振幅値を示し、φは一定値の位相である。
【0047】
さらに、これらIa信号及びQa信号は、混合器12a,12bで高周波信号源13から供給される余弦波(cosωt)及びπ/4位相器14を介して供給される正弦波(sinωt)とそれぞれ混合され、それぞれ
a=D(t)Asinφcosωt
a=D(t)Acosφsinωt
となる。
【0048】
そして、上記Ia信号及びQa信号は、加算器15で共に加算され、変調波S(t)が出力する。この場合、S(t)は、
S(t)=D(t)Asin(ωt+φ)
と表され、搬送波が送信データD(t)に応じて振幅変調されたASK信号となる。
【0049】
また、PSK送信する場合は、PSK切換信号を切換手段8に与え、図3中に破線で示すように、電極端子cとe及びdとfとが接続するように切換手段8を切換える。そして、送信データD(t)を第2データ切換手段83において、パラレル変換器6でパラレル変換し、さらにIQ変換器7でIQ変換して得たId及びQd信号が切換手段8を介して位相変調手段2に供給される。
【0050】
位相変調手段2においては、第1実施形態と同様にして、搬送波が送信データD(t)に応じて位相変調され、変調波S(t)が出力する。この場合、S(t)は、
S(t)=Asin(ωt+φi
と表され、PSK信号となる。
【0051】
このように、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、送信データを一つの位相変調手段2でASK変調またはPSK変調して送信することができ、無線装置の製造コストを低減し、小型・省力化を図ることができる。
【0052】
次に、本発明に係る第3実施形態の無線装置について説明する。
図4は、第3実施形態の概略構成を示すブロック図である。第2実施形態と同じ要素については、同一の符号を用いて示し、異なる部分についてのみ説明する。
【0053】
図4の第3実施形態は、位相変調手段2にDAC11の後段でIa信号及びQa信号のそれぞれの供給線上にノイズ除去等のためのカップリングコンデンサ24を挿入すると共に、第2実施形態における第1データ変換手段22に替えて、送信データD(t)を「1」,「0」,「−1」の3値に符号化したデータに変換する第3データ変換手段25を備えたものであり、該3値の符号からなる同一のデータを第1セレクタ9の電極端子a及びbにそれぞれ供給している。なお、上記カップリングコンデンサ24に替えて、図5に示すように、トランス26をIa信号及びQa信号の供給線上にそれぞれ挿入してもよい。
【0054】
一般に、図4または図5に示すようなカップリングコンデンサ24またはトランス26を挿入した位相変調手段2に対して、図6に示す「1」,「0」の2値の符号からなる直流成分を含む同一のデータを第1セレクタ9を介して供給し、搬送波をASKしようとした場合には、カップリングコンデンサ24またはトランス26によって直流成分が除去され、変調波S(t)には、時間tの経過と共に、送信データD(t)の符号「0」に対応する部分に搬送波に対して位相が180度ずれた信号が現れる。そして、一定時間経過後には、変調波S(t)は、振幅が一定となり、送信データD(t)の符号「1」に対応して搬送波と同相の信号が、また符号「0」に対応して搬送波と位相が180度ずれた信号が発生し、いわゆるBPSKと同様の変調波が生成されることになる。
【0055】
そこで、本第3実施形態においては、ASK送信する場合、送信データD(t)を第3データ変換手段25により、「1」,「0」,「−1」の3値の符号からなるデータに変換して直流成分を含まないようにし、該3値の符号からなる同一のデータを第1セレクタ9を介して位相変調手段2に供給するようにしている。
【0056】
これにより、図7に示すように、送信データD(t)の符号[1],「0」に対応して、第3データ変換手段25においてデータ変換し、符号「1」,「0」,「−1」で表された3値データを得る。ここで、送信データD(t)の符号「1」は、データ変換後「1」と「−1」の符号で表され、この符号「1」と「−1」は、送信データD(t)の符号「1」に対応して交互に発生するように設定される。なお、符号「1」と「−1」の発生は、交互に発生する場合に限られず、「1」と「−1」の符号が同数出現するように定めるならばいかなる配列でもよい。そして、図7に示すように、上記3値データに応じて搬送波を変調すると、送信データD(t)に応じて振幅変調された変調波S(t)が得られる。
【0057】
このように、第3実施形態によれば、位相変調手段2にカップリングコンデンサ24が挿入されている場合でも、該位相変調手段2により送信データD(t)をASKして送信することができ、一つの位相変調手段2によりASK及びPSK送信が可能となり、無線装置の製造コストを低減し、小型・省力化を図ることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の無線装置によれば、振幅変調動作時は、位相変調手段から一定振幅で一定位相の信号を出力させるような一定信号を位相変調手段に供給すると共に、振幅調整手段に送信データを供給し、位相変調動作時は、位相変調手段から一定振幅で位相が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させるようなI信号及びQ信号を位相変調手段に供給すると共に、振幅調整手段に一定電位を供給する構成としたことにより、一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を行うことができる。したがって、無線装置の製造コストを低減し、小型・省力化を図ることができる。
【0059】
また、振幅変調動作時は、位相変調手段から一定位相で振幅が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させるような二つの同一の信号を位相変調手段に供給し、位相変調動作時は、位相変調手段から一定振幅で位相が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させるようなI信号及びQ信号を位相変調手段に供給する構成としても、一つの位相変調手段でPSK及びASKの両方の送信を行うことができ、無線装置の製造コストを低減し、小型・省力化を図ることができる。
【0060】
さらに、カップリングコンデンサやトランス等を信号供給線上に備えた位相変調手段を用いてASKを行う際、送信データに応じて「1」,「0」,「−1」の3値で符号化された直流成分を含まないデータを位相変調手段に供給することにより、「1」,「0」の2値で符号化されたデータを供給する場合のような時間経過と共に位相変調された信号が出力されてしまう不都合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線装置の第1実施形態における送信部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における受信部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態における送信部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施形態における送信部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図4の位相変調手段の他の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図4の位相変調手段に2値のデータを供給したときに、生成される変調波を示す説明図である。
【図7】図4の位相変調手段に3値のデータを供給したときに、生成される変調波を示す説明図である。
【符号の説明】
1…信号制御手段
2…位相変調手段
3…振幅調整手段
4…パラレル変換器
7…IQ変換器
8…切換手段
9…第1セレクタ
10…第2セレクタ

Claims (7)

  1. 送信データに応じ搬送波の位相を変化させる位相変調手段と、
    前記位相変調手段の出力信号の振幅を送信データに応じて調整する振幅調整手段と、
    振幅変調動作時は、前記位相変調手段から一定振幅で一定位相の信号を出力させる第1制御信号を前記位相変調手段に供給すると共に前記振幅調整手段に送信データを供給し、位相変調動作時は、前記振幅調整手段から一定振幅の信号を出力させる第2制御信号を振幅調整手段に供給すると共に前記位相変調手段に送信データを供給するように前記位相変調手段及び振幅調整手段の入力をそれぞれ制御する信号制御手段と、
    を備えて構成したことを特徴とする無線装置。
  2. 前記信号制御手段は、前記送信データを並列送信データに変換するパラレル変換器と、該並列送信データを同相信号及び直交信号のデータに変換して出力するデータ変換器と、振幅変調と位相変調との切換信号に応じて、前記第1制御信号と前記データ変換器の出力とを選択して前記位相変調手段に出力する第1セレクタ及び前記第2制御信号と送信データとを選択して前記振幅調整手段に出力する第2セレクタを有する切換手段と、を備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 送信データに応じ搬送波の位相を変化させる位相変調手段と、
    振幅変調動作時は、前記位相変調手段から一定位相で振幅が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる第3制御信号を前記位相変調手段に供給し、位相変調動作時は、前記位相変調手段から一定振幅で位相が送信データに応じて離散的に変化する信号を出力させる送信データを前記位相変調手段に供給するように前記位相変調手段及び振幅調整手段の入力をそれぞれ制御する信号制御手段と、
    を備えて構成したことを特徴とする無線装置。
  4. 前記信号制御手段は、送信データに応じて前記第3制御信号を生成して出力する第1データ変換手段と、前記送信データを並列送信データに変換するパラレル変換器及び該並列送信データを同相信号及び直交信号のデータに変換して出力するデータ変換器を有する第2データ変換手段と、振幅変調と位相変調との切換信号に応じて前記第1データ変換手段の出力と前記第2データ変換手段の出力とを選択して前記位相変調手段に出力する切換手段と、を備えて構成したことを特徴とする請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記第1データ変換手段は、送信データに応じて「1」,「0」,「−1」の3値で符号化された前記第3制御信号を出力するように構成したことを特徴とする請求項4に記載の無線装置。
  6. 前記第3制御信号は、「1」と「−1」の符号が同数現れるようにしたものであることを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記第3制御信号は、送信データの同一符号に対応付けられた「1」と「−1」の符号が交互に現れるようにしたものであることを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
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