JPH08307396A - Ss方式無線装置 - Google Patents

Ss方式無線装置

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JPH08307396A
JPH08307396A JP7129008A JP12900895A JPH08307396A JP H08307396 A JPH08307396 A JP H08307396A JP 7129008 A JP7129008 A JP 7129008A JP 12900895 A JP12900895 A JP 12900895A JP H08307396 A JPH08307396 A JP H08307396A
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Japan
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modulated wave
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JP7129008A
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Inventor
Yukinobu Ishigaki
行信 石垣
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信部と受信部の回路を兼用して簡略化及び
低コスト化し、また、SS方式を微弱電波方式の半二重
型無線装置に適用した場合の干渉を防止する。 【構成】 ベースバンド送信情報が1次変調回路18に
より情報変調され、中間周波数の情報変調波がダブルバ
ランスドミキサ11及び局部発振器13により高周波に
変換され、高周波の情報変調波がダブルバランスドミキ
サ7及び拡散符号発生器10により拡散変調される。高
周波、広帯域の受信信号がダブルバランスドミキサ7及
び拡散符号発生器10により逆拡散復調され、高周波、
狭帯域の情報変調波がダブルバランスドミキサ11及び
局部発振器13により中間周波数に変換され、中間周波
数の情報変調波が1次復調回路17により情報復調され
る。送信変調部と受信変調部において1次の情報変調及
び情報復調回路18、17と、IF増幅器15、16と
送信アンプ5及び受信アンプ4のみが独立している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1次の情報変調と2次
の拡散変調を行う二重変調方式のスペクトル拡散(S
S)技術を半二重型無線装置に適用したSS方式無線装
置に関し、特にSS方式及び微弱電波方式のSS方式無
線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SS通信方式は電波の解放ととも
に民生分野への応用が活発化している。例えば2.4G
Hz帯におけるSSデータ伝送システムの運用が可能に
なり、また、微弱電波の広帯域変調波に対する電界強度
測定法の改正に伴って微弱電波によるSSシステムへの
応用が可能になり、特に安価な無線装置に応用するニー
ズも高まっている。
【0003】図7は従来の2.4GHz帯のSS方式無
線モデムにおけるSS部53とIF部及びRF部31〜
46を示し、この回路は電子情報通信学会,信学技法Vo
l. 94,No. 419,pp33-38 に示されている。SS部53は
LSI化されており、ベースバンド情報入力端子50、
クロック入力端子51、ベースバンド情報出力端子5
2、中間周波数且つ広帯域のSS変調波出力端子47、
SS変調波入力端子48及び49を有する。また、この
SS部53は外部のCPU54により制御され、送信時
の拡散変調と受信時の逆拡散復調をともにベースバンド
帯で行っている。
【0004】先ず、変調送信部の構成及び動作を説明す
る。SS部53の情報入力端子50を介して入力したシ
リアルの情報信号(データ)がシリアル/パラレル(S
/P)変換回路によりパラレル信号に変換される。これ
は1次変調として差動符号化によるPSK(すなわちD
PSK)変調を1次変調回路56により行うためであ
り、1次変調回路56により情報変調されたDPSK変
調波は、クロック入力端子51を介して入力されるクロ
ック信号CKに基づいて拡散符号発生器(PNG)59
が発生する拡散符号と乗算器57、58により乗算を行
うことにより2次変調として拡散変調される。乗算器5
7、58により得られた拡散変調波はマルチプレクサ6
0により広帯域のSS変調波に変換され、SS変調波出
力端子47を介してIF部及びRF部31〜46に出力
される。
【0005】このSS変調波は中間周波数であり、IF
部ではバンドパスフィルタ(BPF)39を介してアッ
プコンバージョン用ミキサ37に印加され、局部発振器
36の局部発振周波数と混合することにより2.4GH
z帯の高周波(RF)に変換される。この高周波のSS
変調波信号は電力増幅器34、送受信切り換えスイッチ
33、BPF32、アンテナ31を介して送信される。
【0006】受信時には、アンテナ31を介して受信し
た高周波、広帯域のSS変調波信号は、BPF32、送
受信切り換えスイッチ33、RF増幅器35を介して周
波数変換ミキサ38に印加され、局部発振器36の局部
発振周波数に基づいて送信時とは逆に中間周波数に変換
され、次いで、この中間周波数のSS変調波信号はミキ
サ41、42によりベースバンド帯に変換される。ここ
で、ベースバンド変換用の局部発振器の出力が直接にミ
キサ41に、また、π/2移相回路44を介してミキサ
42に印加されており、ミキサ41、42の出力は直交
変換されている。このベースバンド帯の直交変換された
ミキサ41、42の各出力はそれぞれA/D変換器4
5、46によりデジタル化され、SS部53のSS変調
波入力端子48、49に印加される。
【0007】SS部53では、このベースバンドのSS
変調波が複素乗算器61、積分ダンプ回路62、63、
マッチドフィルタ(MF)64、65により逆拡散復調
され、次いで差動復号回路66、P/S変換回路67に
より最終的に情報復調され、情報出力端子52を介して
出力される。SS部53ではまた、差動復号回路66の
出力に基づいて周波数誤差検出回路68、ループフィル
タ(LF)69及び数値制御発振器(OSC)70のフ
ィードバックにより複素乗算器61のコサイン(cos )
とサイン(sin )を制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のSS方式無線装置では、アンテナ31から送受信切
り換えスイッチ33までを送受信に兼用しているのみで
あって、他の送信変調部と受信変調部の2系統が独立し
ているので、回路構成が複雑且つ高価となるという問題
点がある。
【0009】また、上記従来のSS方式無線装置では、
逆拡散変調をベースバンド帯で行うので、微弱電波のS
S方式無線装置に適用すると、干渉を受けるという問題
点がある。すなわち、微弱電波の無線装置の送信出力は
約0.045マイクロワット程度であり、2.4GHz
帯のSS方式無線装置の260mWと比較して68dB
の電力差から明らかなように極端に低いので、微弱電波
の無線装置ではロジック回路などから輻射される干渉妨
害により、受信電界強度に対応した希望信号レベルに対
してほぼ同レベルの干渉を与えるという問題点がある。
したがって、2.4GHz帯のSS方式無線装置では問
題にならない干渉レベルであっても、微弱電波の無線装
置では実用化が困難であり、また、このような干渉を避
けるために大がかりな遮蔽手段を講じる必要が必要にな
るという問題がある。
【0010】また、2.4GHz帯に適用可能なSS方
式の無線装置は、高周波部品のコスト高により装置自体
のコストが高く、大きく普及していない。一方、一般的
な微弱電波による無線装置は、限られた伝送距離の範囲
では実用化されているが、SS方式及び微弱電波による
無線装置は応用範囲が広く、また、周波数が322MH
z以下であるので周波数が低い分だけ安価な回路部品を
使用することができ、種々の分野における応用が期待さ
れている、しかしながら、SS用の回路部品が未だコス
ト高であるので、微弱電波への応用も期待が大きいわり
には普及していない。ここで、コストを下げる方法とし
ては、SS回路部を集積化(IC化)する方法が一般的
であるが、市販のSS方式集積回路の殆どが2.4GH
z帯を前提として開発されており、周波数が322MH
z以下の微弱電波方式に適用することができない。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、送信部
と受信部の回路を兼用して簡略化及び低コスト化するこ
とができ、また、SS方式を微弱電波方式の半二重型無
線装置に適用した場合の干渉を防止することができるS
S方式無線装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1のダブルバランスドミキサ手段により
送信時の高周波の情報変調波を拡散変調するとともに、
受信時の高周波の拡散変調波を逆拡散復調用の拡散符号
により逆拡散復調し、また、第2のダブルバランスドミ
キサ手段により送信時の中間周波の情報変調波を高周波
に変換して第1のダブルバランスドミキサ手段に印加
し、受信時に第1のダブルバランスドミキサ手段により
逆拡散復調された高周波の情報変調波を中間周波数に変
換するようにしている。
【0013】すなわち、本発明によれば、受信アンテナ
と送信アンテナを兼用するアンテナ手段と、拡散変調用
の拡散符号と逆拡散復調用の拡散符号を発生する拡散符
号発生手段と、送信時の高周波の情報変調波を前記拡散
変調用の拡散符号により拡散変調して前記アンテナ手段
に出力し、受信時の前記アンテナ手段からの高周波の拡
散変調波を前記逆拡散復調用の拡散符号により逆拡散復
調する第1のダブルバランスドミキサ手段と、送信時の
中間周波の情報変調波を高周波に変換して前記第1のダ
ブルバランスドミキサ手段に印加し、受信時に前記第1
のダブルバランスドミキサ手段により逆拡散復調された
高周波の情報変調波を中間周波数に変換する第2のダブ
ルバランスドミキサ手段と、送信時のベースバンド情報
を情報変調して前記第2のダブルバランスドミキサ手段
に印加し、受信時に前記第2のダブルバランスドミキサ
手段により中間周波数に変換された情報変調波をベース
バンド情報に復調する情報変調復調手段とを有するSS
方式無線装置が提供される。
【0014】また、本発明は、第2のダブルバランスド
ミキサ手段により局部発振周波数を前記拡散変調用の拡
散符号により拡散変調し、また、第1のダブルバランス
ドミキサ手段により、送信時に中間周波数の情報変調波
を第2のダブルバランスドミキサ手段により拡散変調さ
れた拡散変調波により高周波の拡散変調波に拡散変調す
るとともに、受信時の高周波の拡散変調波を第2のダブ
ルバランスドミキサ手段により拡散変調された拡散変調
波により中間周波の情報変調波に逆拡散復調するように
している。
【0015】すなわち、本発明によれば、受信アンテナ
と送信アンテナを兼用するアンテナ手段と、拡散変調用
の拡散符号を発生する拡散符号発生手段と、局部発振周
波数を前記拡散変調用の拡散符号により拡散変調する第
2のダブルバランスドミキサ手段と、送信時に中間周波
数の情報変調波を前記第2のダブルバランスドミキサ手
段により拡散変調された拡散変調波により高周波の拡散
変調波に拡散変調して前記アンテナ手段に出力し、受信
時の前記アンテナ手段からの高周波の拡散変調波を前記
第2のダブルバランスドミキサ手段により拡散変調され
た拡散変調波により中間周波の情報変調波に逆拡散復調
する第1のダブルバランスドミキサ手段と、送信時のベ
ースバンド情報を情報変調して前記第2のダブルバラン
スドミキサ手段に印加し、受信時に前記第2のダブルバ
ランスドミキサ手段により中間周波数に変換された情報
変調波をベースバンド情報に復調する情報変調復調手段
とを有するSS方式無線装置が提供される。
【0016】
【作用】本発明では、第1のダブルバランスドミキサ手
段により送信時の高周波の情報変調波を拡散変調すると
ともに、受信時の高周波の拡散変調波を逆拡散復調用の
拡散符号により逆拡散復調し、また、第2のダブルバラ
ンスドミキサ手段により送信時の中間周波の情報変調波
を高周波に変換して第1のダブルバランスドミキサ手段
に印加し、受信時に第1のダブルバランスドミキサ手段
により逆拡散復調された高周波の情報変調波を中間周波
数に変換するので、第1及び第2のダブルバランスドミ
キサ手段を送信部と受信部の回路において兼用して簡略
化及び低コスト化することができる。また、高周波段で
逆拡散復調するので、SS方式を微弱電波方式の半二重
型無線装置に適用した場合の干渉を防止することができ
る。
【0017】また、本発明では、第2のダブルバランス
ドミキサ手段により局部発振周波数を前記拡散変調用の
拡散符号により拡散変調し、第1のダブルバランスドミ
キサ手段により送信時に中間周波数の情報変調波を第2
のダブルバランスドミキサ手段により拡散変調された拡
散変調波により高周波の拡散変調波に拡散変調するとと
もに、受信時の高周波の拡散変調波を第2のダブルバラ
ンスドミキサ手段により拡散変調された拡散変調波によ
り中間周波の情報変調波に逆拡散復調するので、第1及
び第2のダブルバランスドミキサ手段を送信部と受信部
の回路において兼用して簡略化及び低コスト化すること
ができる。また、高周波段で逆拡散復調するので、SS
方式を微弱電波方式の半二重型無線装置に適用した場合
の干渉を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るSS方式無線装置の第
1実施例を示すブロック図、図2は図1において拡散変
調と逆拡散復調の両方を行う第1のダブルバランスドミ
キサを詳細に示す回路図である。
【0019】図1において、ベースバンドの送信情報は
入力端子21、1次(情報)変調回路18、IF増幅器
16、送受信切り換えスイッチ14、双方向性のパッシ
ブ型BPF12、中間周波数(IF)から高周波(R
F)に変換するための第2のダブルバランスドミキサ1
1(及び局部発振器13)、双方向性のパッシブ型BP
F8、2次(拡散)変調用の第1のダブルバランスドミ
キサ7(及び拡散符号発生器10)、送受信切り換えス
イッチ6、電力増幅器5、送受信切り換えスイッチ3、
BPF2及びアンテナ1を介して送信される。
【0020】これに対し、高周波、広帯域の受信信号は
アンテナ1、BPF2、送受信切り換えスイッチ3、R
F増幅器4、送受信切り換えスイッチ6、2次(逆拡
散)復調用の第1のダブルバランスドミキサ7(及び拡
散符号発生器10)、BPF8、高周波から中間周波数
に変換するための第2のダブルバランスドミキサ11
(及び局部発振器13)、BPF12、送受信切り換え
スイッチ14、IF増幅器15、1次復調回路17及び
出力端子20を介してベースバンド情報に復調される。
また、スイッチ3、6、14は端子19を介して入力す
る送受信切り換え信号T/Rにより送信側T又は受信側
Rに切り換えられる。
【0021】したがって、図1に示す回路構成は、1次
の情報変調及び情報復調回路18、17と、IF増幅器
15、16と送信アンプ(電力増幅器)5及び受信アン
プ(RF増幅器)4が独立しているのみであり、他の構
成1〜3、6〜14は送信変調部と受信変調部が兼用し
ている。また、送信時の拡散変調と受信時の逆拡散復調
は高周波段で行われる。
【0022】第1のダブルバランスドミキサ7は図2に
詳しく示すように、ダイオードブリッジD1〜D4によ
り構成され、ダイオードブリッジD1、D2の接続点と
ダイオードブリッジD3、D4の接続点を介して双方向
伝送が可能である(図示ei、eo )。この場合、ダイ
オードブリッジD1、D3の接続点には拡散信号を印加
し、ダイオードブリッジD2、D4の接続点には拡散信
号の反転信号(図示INV)を印加することにより、拡
散変調と逆拡散復調を行うことができる。
【0023】以下、第1実施例の構成及び動作を詳細に
説明する。先ず、送信時には、入力端子21を介して入
力したベースバンド帯の情報信号(データ)は、1次変
調回路18によりFSK、PSKなどの変調が行われて
中間周波数の1次変調波が出力される。この中間周波数
の1次変調波はIF増幅器15、送受信切り換えスイッ
チ14、IF段BPF12を介してダブルバランスドミ
キサ11に印加され、局部発振器13の発振周波数を用
いて高周波に変換される。この高周波の1次変調波はR
F段BPF8を介してダブルバランスドミキサ7に印加
され、2次(拡散)変調される。
【0024】この場合、クロック信号CKが端子9を介
して拡散符号発生器10に印加され、拡散符号発生器1
0はこのクロック信号CKを基にして拡散符号を発生し
てダブルバランスドミキサ7に印加し、ダブルバランス
ドミキサ7はこの拡散符号により高周波の1次変調波を
拡散変調することにより高周波、広帯域のSS変調波を
出力する。この高周波、広帯域のSS変調波は送受信切
り換えスイッチ6、電力増幅器5、送受信切り換えスイ
ッチ3、RF段BPF2及びアンテナ1を介して送信さ
れる。
【0025】次に、受信時の構成及び動作を説明する。
アンテナ1を介して受信された高周波、広帯域のSS変
調波はBPF2、送受信切り換えスイッチ3、RF増幅
器4、送受信切り換えスイッチ6を介してダブルバラン
スドミキサ7に印加される。この場合、クロック信号C
Kが端子9を介して拡散符号発生器10に印加され、拡
散符号発生器10はこのクロック信号CKを基にして拡
散符号を発生してダブルバランスドミキサ7に印加し、
ダブルバランスドミキサ7はこの拡散符号により受信S
S変調波を逆拡散復調することにより高周波、狭帯域の
1次変調波を出力する。
【0026】この高周波の1次変調波はBPF8を介し
てダブルバランスドミキサ11に印加され、局部発振器
13の発振周波数を用いて周波数変換され、後段のBP
F12から中間周波数の1次変調波が得られる。そし
て、この中間周波数の1次変調波が送受信切り換えスイ
ッチ14、IF増幅器15を介して1次復調回路17に
印加され、ベースバンドの情報信号(データ)に復調さ
れる。
【0027】次に、図3及び図4を参照して第2実施例
について説明する。図3は第2の実施例のSS方式無線
装置を示し、図4は図3の1次変調復調回路を詳細に示
している。図3に示すようにこの第2実施例では、アン
テナ1から中間周波数のBPF12までが第1の実施例
と同一であり、図1に示す送受信切り換えスイッチ1
4、IF増幅器15、16、1次復調回路17及び1次
変調回路18の代わりに図4に示すような1次変調復調
回路100が設けられている。したがって、この回路構
成は、送信アンプ(電力増幅器)5及び受信アンプ(R
F増幅器)4が独立しているのみであり、他の構成1〜
3、6〜13、100は送信変調部と受信変調部が兼用
している。また、同様に送信時の拡散変調と受信時の逆
拡散復調は高周波段で行われる。
【0028】図4において、1次変調復調回路100は
ベースバンドの送受信情報の出力端子20及び入力端子
21の他に、中間周波数の1次変調波の入出力端子11
8と送受信切り換え信号入力端子127を有し、また、
送受信切り換え信号T/Rにより送受信切り換えスイッ
チ119、123が切り換えられる。この回路は基本的
にはPLL回路で構成され、受信時に端子118を介し
て入力した中間周波数の1次変調波は、送受信切り換え
スイッチ119、IF増幅器120を介して位相比較器
(φ)121に印加され、位相比較器121により電圧
制御発振器(VCO又はVCXO))124が発振する
信号との位相差が検出される。
【0029】位相比較器121の出力はループフィルタ
(LF)122に印加され、この場合、ループフィルタ
122の出力は誤差信号と復調出力の混合信号となって
送受信切り換えスイッチ123を介してVCO124に
印加される。そして、VCO124の出力が位相比較器
121に印加される位相同期ループにより、位相比較器
121の出力がバッファ増幅器125、LPF126、
出力端子20を介して復調情報信号(データ)として出
力される。
【0030】他方、送信時には入力端子21から入力し
た情報信号が送受信切り換えスイッチ123を介してV
CO124に印加され、VCO124によりデータの伝
送速度、データの振幅に応じてFSK変調又はMSK変
調され、VCO124の出力が1次変調波として送受信
切り換えスイッチ119を介して端子118に出力され
る。
【0031】次に、図5を参照して第3実施例を説明す
る。この実施例では、ダブルバランスドミキサ7におい
て送信時の拡散変調及び中間周波数から高周波数へのア
ップコンバージョンと、受信時の逆拡散復調及び高周波
数から中間周波数ダウンコンバージョンが行われるよう
に構成され、また、送信アンプ(電力増幅器)5及び受
信アンプ(RF増幅器)4が独立しているのみである。
【0032】すなわち、ダブルバランスドミキサ11に
は、拡散符号発生器10からの拡散符号がLPF101
により周波数スペクトルが制限されて印加されるととも
に局部発振器13からの局部発振周波数が印加され、ダ
ブルバランスドミキサ7に対するダブルバランスドミキ
サ11の出力は、局部発振周波数により拡散変調された
信号となる。そして、送信時のダブルバランスドミキサ
7の出力は高周波、広帯域の拡散変調波となり、他方、
受信時のダブルバランスドミキサ7の出力は中間周波
数、狭帯域の逆拡散復調波となる。
【0033】次に、図6を参照して第4実施例について
説明する。この実施例では、送信情報は1次変調回路1
8、IF増幅器16、中間周波から高周波への周波数変
換回路103、スイッチ14、BPF8、スイッチ6、
増幅器4を介してダブルバランスドミキサ7に印加さ
れ、したがって、高周波段で拡散変調される。そして、
この高周波、広帯域の拡散変調波はRF増幅器5、スイ
ッチ3、BPF2、アンテナ1を介して送信される。
【0034】他方、アンテナ1、BPF2を介して受信
した高周波、広帯域の拡散変調波は、スイッチ3、増幅
器4を介してダブルバランスドミキサ7に印加され、し
たがって、高周波段で逆拡散復調される。そして、この
高周波、狭帯域の逆拡散復調波はRF増幅器5、スイッ
チ6、BPF8、スイッチ14、高周波から中間周波へ
の周波数変換回路102、IF増幅器16を介して1次
復調回路17に印加され、情報復調される。したがっ
て、この回路構成は、高周波段の回路は全て共通であ
り、中間周波数とベースバンド帯が独立している。な
お、周波数変換回路102、103は第1〜第3の実施
例におけるダブルバランスドミキサ11と局部発振器1
3に置き換えることにより共有することができる。
【0035】したがって、本発明によれば、請求項1、
2に記載された発明の他に、次のようなSS方式無線装
置が得られる。
【0036】(1)前記第1、第2のダブルバランスド
ミキサ手段は、双方向性のダイオードブリッジ回路によ
り構成されていることを特徴とする請求項1、2のいず
れかに記載のSS方式無線装置。
【0037】(2)前記情報変調回路及び情報復調回路
は、位相比較器、ループフィルタ及び電圧制御発振器を
有するPLL回路により構成され、送信時に送信情報を
前記電圧制御発振器を印加することによりFSK変調又
はMSK変調し、受信時に前記第2のダブルバランスド
ミキサにより中間周波数に変換された情報変調波と前記
電圧制御発振器の出力信号を前記位相比較器により比較
することによりFSK復調又はMSK復調することを特
徴とする請求項1、2、上記(1)のいずれかに記載の
SS方式無線装置。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1のダブルバランスドミキサ手段により送信時の高周波
の情報変調波を拡散変調するとともに、受信時の高周波
の拡散変調波を逆拡散復調用の拡散符号により逆拡散復
調し、第2のダブルバランスドミキサ手段により送信時
の中間周波の情報変調波を高周波に変換して第1のダブ
ルバランスドミキサ手段に印加し、受信時に第1のダブ
ルバランスドミキサ手段により逆拡散復調された高周波
の情報変調波を中間周波数に変換するので、第1及び第
2のダブルバランスドミキサ手段を送信部と受信部の回
路において兼用して簡略化及び低コスト化することがで
きる。また、高周波段で逆拡散復調するので、SS方式
を微弱電波方式の半二重型無線装置に適用した場合の干
渉を防止することができる。
【0039】また、本発明では、第2のダブルバランス
ドミキサ手段により局部発振周波数を前記拡散変調用の
拡散符号により拡散変調し、第1のダブルバランスドミ
キサ手段により送信時に中間周波数の情報変調波を第2
のダブルバランスドミキサ手段により拡散変調された拡
散変調波により高周波の拡散変調波に拡散変調するとと
もに、受信時の高周波の拡散変調波を第2のダブルバラ
ンスドミキサ手段により拡散変調された拡散変調波によ
り中間周波の情報変調波に逆拡散復調するので、第1及
び第2のダブルバランスドミキサ手段を送信部と受信部
の回路において兼用して簡略化及び低コスト化すること
ができる。また、高周波段で逆拡散復調するので、SS
方式を微弱電波方式の半二重型無線装置に適用した場合
の干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るSS方式無線装置の第1実施例を
示すブロック図である。
【図2】図1において拡散変調と逆拡散復調の両方を行
う第1のダブルバランスドミキサを詳細に示す回路図で
ある。
【図3】本発明のSS方式無線装置の第2実施例を示す
ブロック図である。
【図4】図3の1次変調復調回路を詳細に示すブロック
図である。
【図5】本発明のSS方式無線装置の第3実施例を示す
ブロック図である。
【図6】本発明のSS方式無線装置の第4実施例を示す
ブロック図である。
【図7】従来例のSS方式無線装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 アンテナ(アンテナ手段) 2,8,12 BPF 3,6,14 スイッチ 7 ダブルバランスドミキサ(第1のダブルバランスド
ミキサ手段) 10 拡散符号発生回路(拡散符号発生手段) 11 ダブルバランスドミキサ(第2のダブルバランス
ドミキサ手段) 13 局部発振器 17 1次復調回路(1次変調回路18とともに情報変
調復調手段を構成する。) 18 1次変調回路(情報変調手段) D1〜D4 ダイオードブリッジ 100 1次変調復調回路(情報変調復調手段) 121 位相比較器 122 ループフィルタ 124 電圧制御発振器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信アンテナと送信アンテナを兼用する
    アンテナ手段と、 拡散変調用の拡散符号と逆拡散復調用の拡散符号を発生
    する拡散符号発生手段と、 送信時の高周波の情報変調波を前記拡散変調用の拡散符
    号により拡散変調して前記アンテナ手段に出力し、受信
    時の前記アンテナ手段からの高周波の拡散変調波を前記
    逆拡散復調用の拡散符号により逆拡散復調する第1のダ
    ブルバランスドミキサ手段と、 送信時の中間周波の情報変調波を高周波に変換して前記
    第1のダブルバランスドミキサ手段に印加し、受信時に
    前記第1のダブルバランスドミキサ手段により逆拡散復
    調された高周波の情報変調波を中間周波数に変換する第
    2のダブルバランスドミキサ手段と、 送信時のベースバンド情報を情報変調して前記第2のダ
    ブルバランスドミキサ手段に印加し、受信時に前記第2
    のダブルバランスドミキサ手段により中間周波数に変換
    された情報変調波をベースバンド情報に復調する情報変
    調復調手段とを有するSS方式無線装置。
  2. 【請求項2】 送信時に高周波の拡散変調波を増幅する
    送信アンプと、 受信時に高周波の拡散変調波を増幅する受信アンプと、 前記アンテナと前記送信アンプの出力側及び前記受信ア
    ンプの入力側の間に設けられ、送信時と受信時に信号の
    流れを切り換える第1のスイッチと、 前記送信アンプの入力側及び前記受信アンプの出力側と
    前記第1のダブルバランスドミキサ手段の間に設けら
    れ、送信時と受信時に信号の流れを切り換える第2のス
    イッチとを更に有することを特徴とする請求項1記載の
    SS方式無線装置。
  3. 【請求項3】 高周波の拡散変調波を増幅して前記第1
    のダブルバランスドミキサに印加する第1のアンプと、 前記第1のダブルバランスドミキサの出力信号を増幅す
    る第2のアンプと、 送信時に前記第2のアンプの出力信号を前記アンテナに
    印加し、受信時にアンテナの受信信号を前記第1のアン
    プに印加する第1のスイッチと、 送信時に高周波の拡散変調波を前記第1のアンプに印加
    し、受信時に前記第2のアンプの出力信号を前記情報復
    調側に印加する第2のスイッチとを更に有することを特
    徴とする請求項1記載のSS方式無線装置。
  4. 【請求項4】 前記情報変調復調手段は、送信時のベー
    スバンド情報を情報変調して前記第2のダブルバランス
    ドミキサ手段に印加する情報変調手段と、受信時に前記
    第2のダブルバランスドミキサ手段により中間周波数に
    変換された情報変調波をベースバンド情報に復調する情
    報復調手段を有し、さらに、前記第2のダブルバランス
    ドミキサと前記情報変調手段の出力側及び前記情報復調
    手段の入力側の間に設けられ、送信時と受信時に信号の
    流れを切り換える第3のスイッチとを有することを特徴
    とする請求項2または3記載のSS方式無線装置。
  5. 【請求項5】 送信時に前記第1のダブルバランスドミ
    キサにより拡散変調された高周波の拡散変調波をろ波し
    て前記アンテナに印加し、受信時に前記アンテナを介し
    て受信した高周波の拡散変調波をろ波して前記第1のダ
    ブルバランスドミキサに印加する双方向性の第1のBP
    F手段と、 送信時に前記第2のダブルバランスドミキサにより高周
    波に変換された情報変調波をろ波して前記第1のダブル
    バランスドミキサに印加し、受信時に前記第1のダブル
    バランスドミキサにより逆拡散復調された高周波の情報
    変調波をろ波して前記第2のダブルバランスドミキサに
    印加する双方向性の第2のBPF手段と、 送信時に前記情報変調手段により情報変調された中間周
    波数の情報変調波をろ波して前記第2のダブルバランス
    ドミキサに印加し、受信時に前記第2のダブルバランス
    ドミキサにより中間周波数に変換された情報変調波をろ
    波して前記情報復調手段に印加する双方向性の第3のB
    PF手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のSS方式無線装置。
  6. 【請求項6】 受信アンテナと送信アンテナを兼用する
    アンテナ手段と、 拡散変調用の拡散符号を発生する拡散符号発生手段と、 局部発振周波数を前記拡散変調用の拡散符号により拡散
    変調する第2のダブルバランスドミキサ手段と、 送信時に中間周波数の情報変調波を前記第2のダブルバ
    ランスドミキサ手段により拡散変調された拡散変調波に
    より高周波の拡散変調波に拡散変調して前記アンテナ手
    段に出力し、受信時の前記アンテナ手段からの高周波の
    拡散変調波を前記第2のダブルバランスドミキサ手段に
    より拡散変調された拡散変調波により中間周波の情報変
    調波に逆拡散復調する第1のダブルバランスドミキサ手
    段と、 送信時のベースバンド情報を情報変調して前記第2のダ
    ブルバランスドミキサ手段に印加し、受信時に前記第2
    のダブルバランスドミキサ手段により中間周波数に変換
    された譲歩変調波をベースバンド情報に復調する情報変
    調復調手段とを有するSS方式無線装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2763768A1 (fr) * 1997-05-26 1998-11-27 Canon Kk Dispositif et procede de codage et decodage de donnees
KR20010029112A (ko) * 1999-09-29 2001-04-06 김종수 공용 필터를 구비하는 반이중 무선통신장치
JP2001144723A (ja) * 1999-09-30 2001-05-25 Sony Internatl Europ Gmbh 直交周波数分割多重通信装置
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US7860204B2 (en) 2001-01-17 2010-12-28 International Business Machines Corporation Digital baseband system

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