JP2004200863A - デジタル放送受信システムおよびデジタル放送受信方法 - Google Patents

デジタル放送受信システムおよびデジタル放送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放送コンテンツを再取得する際の通信料金や送受信時間を削減する。
【解決手段】放送コンテンツ302をパケットに分解したトランスポートパケットを放送波303で放送する放送局301と、放送波303を受信する携帯テレビ受信端末305と、放送コンテンツ302に関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベース310を備える通信サーバ309とを有する。携帯テレビ受信端末305は、受信したトランスポートパケット304に受信エラーを生じた場合は、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、通信サーバ309に対してデータの再取得を要求する。通信サーバ309は、その要求に応じて、上記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを放送コンテンツデータベース310から読み出して携帯テレビ受信端末305に送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送を受信するシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2003年末から、地上デジタル放送が開始される予定であり、この地上デジタル放送を利用した携帯端末向けの放送サービスが実施されることになっている。また、携帯向け衛星放送サービスの準備もすすめられており、携帯端末でデジタル放送を直接受信して提示するサービスが始まろうとしている。しかし、これらのサービスの実施に際しては、以下に述べるようないくつかの問題がある。
【0003】
携帯テレビ受信端末は、携帯電話などに搭載されているアンテナ環境と同等な実装環境となることから、固定テレビ受信機のアンテナ環境(地上高10mの屋根上に高利得の八木アンテナで受信する環境が標準的)に比較して、きわめて低利得な環境しか実現することができない。このように搭載可能なアンテナの性能に限界があるため、受信エラーを生じることなくトランスポートパケットを受信するための十分な受信電力を確保できない場合がある。
【0004】
また、視聴者の受信環境(受信場所、移動状況、遮蔽物の状況)などが頻繁に変化するため、受信環境の悪化によってトランスポートパケットに受信エラーを生じるケースが多発する。
【0005】
そこで、上記の問題を解決するシステムや方法がいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、受信した配信情報に欠落データが発生した場合に、その欠落データをインターネット経由で提供する情報配信システムが開示されている。その主なシステム構成は、放送局と、この放送局からのデジタル放送波を受信するデータ通信端末とからなり、放送局には、放送内容に関する情報(配信情報)が格納された配信情報データベースと、インターネットを介してデータ通信端末との間で相互通信が行われる配信情報管理サーバとが設けられている。
【0006】
上記の情報配信システムでは、データ通信端末は、放送局からデジタル放送波で受信した配信情報に欠落データがある場合は、インターネット経由で配信情報管理サーバに対してその欠落データの送信を要求する。配信情報管理サーバは、データ通信端末から欠落データの送信要求を受けると、配信情報データベースからその欠落データに対応するデータを読み出し、該読み出したデータをパケット化してインターネット経由でデータ通信端末に送信する。データ通信端末は、デジタル放送波で受信した配信情報の欠落部分を配信情報管理サーバから受信した欠落データで補完する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−237813号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシステムには、以下のような問題がある。
【0009】
インターネット経由での欠落データの取得は、通常、有料の回線を用いて行われる。上述した従来のシステムでは、データ通信端末は、全ての欠落データを配信情報管理サーバからインターネット経由で取得するようになっているため、欠落データのデータ量が多い場合には、通信料金が高くなる、という問題がある。加えて、欠落データのデータ量が多い場合は、欠落データの送受信にかかる時間も長くなり、配信情報を再生するまでの待ち時間が長くなる、という問題もある。
【0010】
本発明の目的は、上述した各問題点を解決し、放送波の直接受信によって受信できなかった放送コンテンツを再取得する際の通信料金や送受信時間を削減することのできる、デジタル放送受信システムおよびデジタル放送受信方法を提供することにある。
【0011】
本発明のさらなる目的は、そのようなデジタル放送受信方法を実現する携帯テレビ受信端末および通信サーバならびにプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタル放送受信システムは、
放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、
前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、
前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有し、
前記携帯テレビ受信端末は、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合は、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求し、
前記通信サーバは、前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信することを特徴とする。
【0013】
本発明の携帯テレビ受信端末は、
放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットを受信する受信手段と、
前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える通信サーバとの間で相互通信が行われる通信手段と、
前記受信手段にて受信されるトランスポートパケットについて受信エラーを生じたか否かを分析するエラーパケット分析手段と、
前記エラーパケット分析手段から前記受信エラーを生じた旨の報告がなされると、前記受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たしていない場合にのみ、前記通信手段を介して、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたトランスポートパケットを復元するための必要最小限のデータを前記通信サーバから取得する制御手段とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明の通信サーバは、
放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットを受信する携帯テレビ受信端末との間で相互に通信が行われる通信手段と、
前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースと、
前記通信手段を介して前記携帯テレビ受信端末から受信エラーを生じたトランスポートパケットのデータの再取得要求を受信すると、前記携帯テレビ受信端末に予め設定されている再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを、前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記通信手段から前記携帯テレビ受信端末に送信する処理制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明のデジタル放送受信方法は、放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有するシステムにおいて行われるデジタル放送受信方法であって、
前記携帯テレビ受信端末が、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合に、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求するステップと、
前記通信サーバが、前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信するステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のプログラムは、放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有するシステムにおいて用いられるプログラムであって、
前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合に、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求する処理を、前記携帯テレビ受信端末のコンピュータに実行させ、
前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信する処理を、前記通信サーバのコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
上述した本発明のデジタル放送受信システム、携帯テレビ受信端末、通信サーバ、デジタル放送受信方法およびプログラムによれば、受信エラーを生じたトランスポートパケットを復元する場合は、予め設定された再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを通信サーバから取得するようになっている。この場合の通信料金および通信時間は、受信エラーを生じたトランスポートパケットの全データをサーバから取得する従来のシステムに比べて大幅に削減される。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるデジタル放送受信システムの概略構成を示すブロック図である。このデジタル放送受信システムは、放送コンテンツ302を情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケット304をデジタル放送波303で放送する放送局301と、放送局301からのデジタル放送波303を受信する携帯テレビ受信端末305と、携帯テレビ受信端末305との間で無線通信が行われる、無線キャリア基地局306およびホットスポットAP(アクセスポイント)307と、放送コンテンツ302に関する情報が格納された放送コンテンツデータベース310を備える通信サーバ309とを有する。
【0020】
携帯テレビ受信端末305は、デジタル放送波303によって伝送されるトランスポートパケット304を受信する機能およびそれを再生する機能を備えており、放送局301が放送する放送コンテンツ302を再生して視聴者に提示することができる。また、携帯テレビ受信端末305は、無線通信機能も搭載されており、無線通信キャリア基地局306およびホットスポットAP307との間で無線通信波311による無線通信を行うことができる。
【0021】
無線通信キャリア基地局306およびホットスポットAP307は、バックボーンの通信ネットワーク308に接続されており、この通信ネットワーク308上には通信サーバ309が存在する。通信サーバ309に備えられている放送コンテンツデータベース310は、放送局301が放送している放送コンテンツ302に関する情報(放送されているトランスポートパケット304に含まれているデータを含む)を格納したものである。
【0022】
ホットスポットAP307はインターネット接続サービスでよく知られているものであって、携帯テレビ受信端末305はこのホットスポットAP307または無線キャリア基地局306の通信エリア内において、通信ネットワーク308上に存在する通信サーバ309にアクセスすることができる。
【0023】
本実施形態のデジタル放送受信システムでは、携帯テレビ受信端末305は、受信環境の悪化により、放送局301から送信されたトランスポートパケット304内のデータの一部または全部を受信できなかった場合、またはバースト的なエラーの発生によりトランスポートパケット304そのものを受信できなかった場合で、そのまま再生したのでは視聴者によって予め設定された再生品質条件を満たすことができない場合に、その設定された再生品質条件を満たすことのできる、受信できなかったデータを復元するための必要最小限のデータを通信サーバ309から通信パケット312により取得する。そして、携帯テレビ受信端末305は、その通信サーバ309から取得した必要最小限のデータを用いてトランスポートパケット304を復元する。これにより、視聴者によって設定された再生品質を確保するとともに、動画再生画面や再生音声がフリーズしたり、ブラックアウトしたりするのを防止することができる。
【0024】
以下、上記の復元動作を実現することのできる、携帯テレビ受信端末および通信サーバの具体的な構成および動作について説明する。
【0025】
(携帯テレビ受信端末)
図2に、携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示す。この携帯テレビ受信端末は、デジタルチューナ部401、デジタルベースバンド復調部402、TS-DeMUX(トランスポート・ストリーム・デマルチプレクサ)部403、ビデオデコーダ部404、表示部405、オーディオデコーダ部406、ヘッドスピーカ部407、システム制御/パケット復元制御部408、UI(ユーザーインタフェース)部409、受信エラーパケット検出部410、パケット蓄積部411、パケット復元部412、再生条件設定部413、無線通信部414および通信制御部415を有する。
【0026】
デジタルチューナ部401は所望のチャネルの選局が可能で、搭載されたアンテナにて受信される放送波のうちから、選択されたチャネルに該当する帯域の放送波を取り出すことができる。デジタルチューナ部401で取り出された放送波の信号は、デジタルベースバンド復調部402に入力されており、ここでデジタルベースバンド信号、すなわちトランスポートパケットが復調されて取り出される。
【0027】
デジタルベースバンド復調部402で復調されたトランスポートパケットはTS-DeMUX部403に入力されており、ここでトランスポートパケットの構成が解析され、多重化されているパケット構成から所定の放送コンテンツが取り出される。具体的には、TS-DeMUX部403では、選局された放送チャネルで放送されている、オーディオストリームパケット、ビデオストリームパケット、データ放送パケット、その他サービス情報パケット等が分離される。図2に示した構成例は、そのようなストリームパケットのうち、オーディオストリームパケットとビデオストリームパケットを処理する端末構成例である。
【0028】
また、デジタルベースバンド部402およびTS-DeMUX部403は、受信したパケットの構成を分析する過程において、受信したトランスポートパケットが正常に受信されたものであるか、あるいは受信エラーが発生したものであるかを識別することが可能である。TS-DeMUX部403は、取り出した放送コンテンツとともにその識別結果を次段の受信エラーパケット検出部410に供給する。
【0029】
受信エラーパケット検出部410は、TS-DeMUX部403から入力された識別結果に基づいて個々のトランスポートパケットの受信状況を体系的に分析するエラーパケット分析手段であって、例えば、
(1)パケットのフォーマットは正しく受信されたが、データの一部に誤りがある。
(2)一部のトランスポートパケット全体が欠落している。
などの受信状況を把握して、トランスポートパケット固有の識別子(トランスポートパケットID)ごとにエラーの有無とその把握内容を含む受信エラー分析情報を出力する。この受信エラーパケット検出部410から出力された各トランスポートパケットの受信エラー分析情報は、システム制御/パケット復元制御部408に報告される。
【0030】
また、受信エラーパケット検出部410は、トランスポートパケットの受信状況の分析が終了すると、TS-DeMUX部403から入力された放送コンテンツの再生を行うためのビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットをパケット蓄積部411に転送する。こうして転送されたストリームパケットは、パケット蓄積部411内部に一時的に蓄積される。
【0031】
システム制御/パケット復元制御部408は、受信エラーパケット検出部410からの受信エラー分析情報に基づいて、受信したトランスポートパケットに受信エラーが発生していないかどうかを判断する。受信エラーは発生していないと判断した場合は、システム制御/パケット復元制御部408は、パケット蓄積部411に一時的に蓄積されたビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットを直ちに読み出す。こうして読み出したビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットはそれぞれ、パケット復元部412をそのまま通過してビデオデコーダ部404およびオーディオデコーダ部406に入力される。ビデオデコーダ部404では、入力されたビデオストリームパケットが動画像データに復号されて、その動画像データが表示部405にて動画として提示される。オーディオデコーダ部406では、入力されたオーディオストリームパケットが音声データに復号されて、その音声データがヘッドホンスピーカ部407にて音声再生出力される。
【0032】
システム制御/パケット復元制御部408にはUI部409が接続されており、これにより選局動作などのユーザーインタフェースを実現している。視聴者は、このUI部409を介して、受信エラーが発生した場合における放送コンテンツの再生品質を任意に設定することができる。こうして設定された要求再生品質に関する設定情報は、再生条件設定部413に格納されるようになっており、システム制御/パケット復元制御部408はその再生条件設定部413に格納された設定情報にアクセスすることができる。
【0033】
システム制御/パケット復元制御部408は、受信エラーが発生した場合は、その状態のままで再生条件設定部413に設定された要求再生品質条件を満足す画質または音声品質を確保できるかどうかを判断し、確保できないと判断した場合は、通信制御部415に対してデータを復元するための必要最小限のデータの取得を指示する。確保できると判断した場合は、そのまま上述した受信エラーを生じていない場合と同じ動作が行われる。
【0034】
無線通信部414を介した無線通信により、外部の通信ネットワーク上に配された通信サーバへのアクセスが可能になっている。通信制御部415は、システム制御/パケット復元制御部408からデータ復元のためのデータ取得指示を受けると、外部の通信サーバにアクセスして復元のための必要最小限のデータを取得する。こうして取得したデータは、受信エラーパケット検出部410から送出されたビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットとともにパケット蓄積部411に一時的に蓄積された後、システム制御/パケット復元制御部408によって読み出される。
【0035】
システム制御/パケット復元制御部408によって読み出されたデータはパケット復元部412に供給され、そこで受信エラーで欠落した部分が復元される。この復元後のビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットの再生品質は、再生条件設定部413に設定された要求再生品質を満たす。
【0036】
パケット復元部412によって生成されたビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットはそれぞれ、ビデオデコーダ部404およびオーディオデコーダ部406に入力される。ビデオデコーダ部404では、入力されたビデオストリームパケットが動画像データに復号されて、その動画像データが表示部405にて動画として提示される。オーディオデコーダ部406では、入力されたオーディオストリームパケットが音声データに復号されて、その音声データがヘッドホンスピーカ部407にて音声再生出力される。
【0037】
上記のデジタルチューナ部401、デジタルベースバンド復調部402、TS-DeMUX部403、ビデオデコーダ部404、表示部405、オーディオデコーダ部406、ヘッドホンスピーカ部407、受信エラーパケット検出部410、パケット蓄積部411、パケット復元部412および通信制御部415の各機能ブロックにおける動作は全てシステム制御/パケット復元制御部408によって実時間で制御される。
【0038】
次に、上述した携帯テレビ受信端末305の最も特徴的な動作である、受信エラーを生じた場合の動作を図1および図2を参照して詳細に説明する。
【0039】
携帯テレビ受信端末305は放送局301から放送波303を受信すると、まず、デジタルベースバンド部402およびTS-DeMUX部403が、受信パケットの構成を分析する過程において、受信したトランスポートパケットが正常に受信されたものであるか、あるいは受信エラーが発生したものであるかを識別する。そして、受信エラーパケット検出部410が、その識別結果に基づいて個々のトランスポートパケットの受信状況を体系的に分析する。この分析では、例えば、
(a)「ID=AAA」のトランスポートパケットで放送された音声パケットの一部のデータがエラーにより正常ではない、
(b)「ID=BBB〜ID=CCC」のトランスポートパケットで放送されたビデオフレームのIフレームを含むXXフレームのデータが欠落している、
(c)「ID=XXXX〜ID=YYYY」までのトランスポートパケットすべてが受信エラーにより受信できない、
などの分析結果を得る。こうして得られた分析結果は、受信エラー分析情報としてシステム制御/パケット復元制御部408に報告される。
【0040】
受信エラー分析情報の報告を受けたシステム制御/パケット復元制御部408は、まず、受信エラーが生じたトランスポートパケットをそのままの状態でビデオデコーダ部404およびオーディオデコーダ部406にてストリーム再生を行った場合の再生品質を予測する。この予測では、例えば、
(a)再生時の音声が10ms欠落する。
(b)再生時の動画がXXフレームフリーズするが、音声は正常に再生される。
(c)ある期間の放送コンテンツが取得できていないため、再生品質が最大X秒間予測できない状態となる。
などの再生品質の予測結果を得る。
【0041】
次いで、システム制御/パケット復元制御部408は、予測した再生品質が再生条件設定部413に予め設定された要求再生品質条件を満たしているかどうかを判断する。もし、要求再生品質条件を満たしていないと判断した場合は、システム制御/パケット復元制御部408は、受信したビデオストリームパケットおよびオーディオストリームパケットをパケット蓄積部411に蓄積させるとともに、要求再生品質条件を満たすために最低限必要な欠落トランスポートパケットを特定する。このようにして特定された再取得の必要なトランスポートパケットの情報は、通信制御部415に渡される。
【0042】
通信制御部415は、システム制御/パケット復元制御部408から再取得の必要なトランスポートパケットの情報が入力されると、無線通信部414を介した無線通信により無線キャリア基地局306またはホットスポットAP307経由で通信ネットワーク308上に存在する通信サーバ309にアクセスするとともに、通信サーバ309に対して、再取得の必要なトランスポートパケットに関する情報(例えば、再取得の必要なトランスポートパケットのパケットIDなど)を送出してトランスポートパケットの再取得を要求する。
【0043】
トランスポートパケットの再取得要求を受けた通信サーバ309は、その要求されたトランスポートパケットに関する、必要最小限のデータを放送コンテンツデータベース310から取得する。そして、通信サーバ309は、その取得した必要最小限のデータ(再取得ビデオ/オーディオストリームパケット)を通信ネットワーク308経由で無線キャリア基地局306またはホットスポットAP307から無線通信により携帯テレビ受信端末305に送信する。
【0044】
無線通信網を経由して送信されてきた再取得ビデオ/オーディオストリームパケットは、無線通信部414、通信制御部415を順次経由して、パケット蓄積部411に一時的に蓄積される。システム制御/パケット復元制御部408は、所望のビデオ/オーディオストリームパケットの再取得が完了した時点で、放送局301から正常に受信したビデオ/オーディオストリームパケットと通信サーバ309から再取得したビデオ/オーディオストリームパケットをパケット蓄積部411からそれぞれ読み出してパケット復元部412に供給する。パケット復元部412は、その供給されたビデオ/オーディオストリームパケットから、再生条件設定部413に設定された要求再生品質を確保可能なビデオ/オーディオストリームパケットを復元する。
【0045】
パケット復元部412で生成されたビデオ/オーディオストリームパケットのうち、ビデオストリームパケットはビデオデコーダ部404でデコードされて表示部405にて動画提示され、オーディオストリームパケットはオーディオデコーダ部406でデコードされてヘッドホンスピーカ部407にて音声再生される。
【0046】
次に、放送局301から送出されるトランスポートパケットと携帯テレビ受信端末305で受信されるトランスポートパケットについて具体的に説明するとともに、データの再取得要求がどのようにして行われるかについて具体的に説明する。
【0047】
図3は、トランスポートパケットフォーマットの概念図である。図3において、送出トランスポートパケット501は、放送局301が送出するトランスポートパケットで、受信トランスポートパケット506は携帯テレビ受信端末305で受信されるトランスポートパケットである。なお、実際のトランスポートパケットは、この概念図に比べると極めて複雑な構成となるが、ここでは、本発明の骨子を説明するための必要最小限の概念を示している。
【0048】
送出トランスポートパケット501は、ビデオ/オーディオストリームパケットなどの放送コンテンツであるペイロード505と、そのヘッダに付加される、トランスポートパケットID502(図3中のAの部分)、ビデオパケット/オーディオパケット識別子503(図3中のBの部分)、ペイロード505で放送されているコンテンツ、すなわちビデオ/オーディオストリームパケットの再生品質に与える影響度合いを示すパラメータ(コンテンツパラメータ)504(図3中のCの部分)とからなる。ペイロード505の放送コンテンツには、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツおよびデータコンテンツなどがある。
【0049】
トランスポートパケットID502は、ある時刻やある番組の開始点をスタート値として、連続的なデータと考えることができる。よって、トランスポートパケットID502から目的のトランスポートパケット(例えば再取得の必要なトランスポートパケット)を特定することができる。ビデオパケット/オーディオパケット識別子503は、ペイロード505に格納されて放送されるストリームパケットが、ビデオパケットなのかオーディオパケットなのかを示すものである。コンテンツパラメータ504は、ペイロード505に格納されて放送されているストリームコンテンツが欠落した場合の再生時における影響度を示すものであって、例えば、ビデオストリームパケットによって構成されるフレームがIフレーム、Pフレーム、Bフレームのいずれなのかを示す圧縮情報や、コンテンツの内容から再生されなくてもコンテンツのストーリーの理解には影響が少ない(例えば、そもそもコンテンツそのものが無音期間であるオーディオストリームなど)といった情報により構成される。
【0050】
一方の受信トランスポートパケット506には、上記のトランスポートパケットID502、ビデオパケット/オーディオパケット識別子503、コンテンツパラメータ504、ペイロード505に加えて、トランスポートパケットが正常に受信されたものか否かを示す受信エラーフラグ507が付与されている。TS-DeMUX部403にて受信エラーが認識された受信トランスポートパケット506には、受信エラーフラグ507として「E」が付与される。受信エラーが認識されなかった場合は、受信エラーフラグ507は「N」となる。
【0051】
図3の例では、放送局301から、トランスポートパケットID502が「1」〜「12」の送信トランスポートパケットが順次送信され、携帯テレビ受信端末305側で、トランスポートパケットID502が「1」〜「3」、「7」〜「12」の受信トランスポートパケットが順次受信された様子が示されている。トランスポートパケットID502が「3」の受信トランスポートパケットの次にトランスポートパケットID502が「7」の受信トランスポートパケットが受信されていることから、トランスポートパケットID502が「4」〜「6」までのトランスポートパケットについてはパケットそのものが受信できていないことが分かる。また、トランスポートパケットID502が「2」、「3」、「11」の受信トランスポートパケットについては、受信エラーフラグ507が「E」となっていることから、パケット内のデータの一部に受信エラーを生じていることが分かる。
【0052】
図2に示した携帯テレ部受信端末305では、受信エラーパケット検出部410が、上記の受信トランスポートパケット506に含まれている受信エラーに関する情報、具体的にはビデオパケット/オーディオパケット識別子503、コンテンツパラメータ504および受信エラーフラグ507から得られる受信エラー状況をトランスポートパケット毎に体系的に分析し把握することになる。例えば図3の例で説明すると、トランスポートパケットID502が「2」の受信トランスポートパケットは、受信エラーフラグ507が「E」、ビデオパケット/オーディオパケット識別子503が「V」、コンテンツパラメータ504が「中」となっており、これらから影響度中のビデオストリームパケットの一部のデータにエラーが生じている、という分析結果を得られる。このようにして分析された結果は、システム制御/パケット復元制御部408に報告される。
【0053】
システム制御/パケット復元制御部408では、受信エラーパケット検出部410から報告された分析結果から再生品質を予測し、その予測結果と再生条件設定部413に予め設定されている要求再生品質情報とを比較する。予め設定されている要求再生品質情報とは、視聴者が設定した再生品質情報をブレークダウンしたもので、例えば、高品質(レベル5)から低品質(レベル1)まで5段階で設定することができる場合、
(a)「音声品質=レベル4」:オーディオストリームパケットに関しては、影響度=大、影響度=中のものは必ず再生する。
(b)「映像品質=レベル2」:ビデオストリームパケットに関しては、影響度大のものは連続して2パケットが欠落することがないようにして50%以上の再生を行う。
などの設定が考えられる。
【0054】
予測した再生品質が上記のような要求再生品質条件を満たしている場合は、システム制御/パケット復元制御部408は、受信エラーとなったトランスポートパケットを削除する。例えば図3の例で説明すると、受信エラーパケット検出部410は、トランスポートパケットID502が「2」の受信トランスポートパケットの分析結果として、影響度中のビデオストリームパケットの一部のデータにエラーが生じている、という結果の報告をする。システム制御/パケット復元制御部408は、その報告に基づいて、トランスポートパケットID502が「2」の受信トランスポートパケットを削除した場合に予測される再生品質が上記の「映像品質=レベル2」の条件を満たすかどうかを判断する。この場合、予測された再生品質は「映像品質=レベル2」の条件を満たすため、システム制御/パケット復元制御部408は、トランスポートパケットID502が「2」の受信トランスポートパケットを削除して、正常に受信できたトランスポートパケットによって放送されたビデオ/オーディオストリームパケットを各デコーダ部404、406でデコードさせる。このとき、ストリームコンテンツの一部が欠落した状態でデコードが行われるが、デコーダのエラー処理機能によって、例えば欠落している期間が無音化される、欠落しているフレームは直前のフレームを繰り返して提示するなどの処理が行われる。
【0055】
一方、受信エラーを生じた、またはパケットそのものが受信されなかったトランスポートパケットで、予測した再生品質が要求再生品質条件を満たしていないものがある場合は、システム制御/パケット復元制御部408は、そのトランスポートパケットのパケットIDを特定し、通信制御部415に対してその特定したパケットIDに基づくデータの再取得を指示する。この再取得指示の動作を、図3の例で説明すると、以下のようなことになる。
【0056】
受信エラーパケット検出部410は、トランスポートパケットID502が「3」の受信トランスポートパケットについて、影響度大のオーディオストリームパケットの一部のデータにエラーが生じている、という分析結果をシステム制御/パケット復元制御部408に報告する。システム制御/パケット復元制御部408は、その報告に基づいて、トランスポートパケットID502が「3」の受信トランスポートパケットを削除した場合に予測される再生品質が上述した「音声品質=レベル4」の条件を満たすかどうかを判断する。この場合は、予測された再生品質は「音声品質=レベル4」の条件を満たさないため、システム制御/パケット復元制御部408は、その受信エラーとなった受信トランスポートパケットのパケットID502の「3」を特定し、通信制御部415に対してその特定したパケットID「3」に基づくデータの再取得を指示する。
【0057】
また、受信エラーパケット検出部410は、トランスポートパケットID502が「4」〜「6」の受信トランスポートパケットについては、パケットIDが「4」〜「6」までのトランスポートパケットすべてが受信エラーにより受信できない、という分析結果をシステム制御/パケット復元制御部408に報告する。システム制御/パケット復元制御部408は、その報告された分析結果から、ある期間の放送コンテンツが取得できていないため、再生品質が最大X秒間予測できない状態となる、と予測する。この予測結果は上述した「映像品質=レベル2」および「音声品質=レベル4」のいずれの条件も満たしていないので、システム制御/パケット復元制御部408は、その受信できなかったトランスポートパケットのパケットID502の「4」〜「6」を特定し、通信制御部415に対してその特定したパケットID「4」〜「6」に基づくデータの再取得を指示する。
【0058】
上述のようにしてトランスポートパケットの再取得を指示された通信制御部415は、所定のフォーマットの通信パケットを生成し、これを無線通信部414経由で外部の通信サーバに送出する。通信パケットのフォーマットについては、後述の通信サーバの説明で詳述する。
【0059】
(通信サーバ)
図4に、図1に示したシステムに用いられる通信サーバの具体的な構成を示す。この通信サーバは、図1に示した放送コンテンツデータベース310を備える他、ネットワークインタフェース(I/F)部601、通信制御部602、システム制御部603、パケット要求処理部604、コンテンツ判定部605、再生条件格納部606を有する。
【0060】
上述した携帯テレビ受信端末から送出された通信パケットは、無線通信網を経由してネットワーク308からネットワークI/F部601を介して通信制御部602によって受信される。図5に、その通信パケットの構成概念図を示す。
【0061】
図5を参照すると、通信パケットは、当該通信サーバと上述した携帯テレビ受信端末の間で送受信されるデータが格納されるペイロード704と、そのヘッダに付与される、通信パケットID701(図5のAの部分)、要求コマンド702(図5のBの部分)およびペイロード704のパラメータ数703(図5のCの部分)とからなる。通信パケットID701は、ある時点をスタート点として連続的なデータであって、その体系は通信の方向によって異なる。この図5の例では、携帯テレビ受信端末側から送信される、通信パケットID701が「1」〜「3」の通信パケットと、通信サーバ側から送信される、通信パケットID701が「100」の通信パケットが示されている。
【0062】
通信パケットID701が「1」の通信パケットは、携帯テレビ受信端末から通信サーバへの設定で、要求コマンド702は「要求再生品質設定」(図5中では「設定」)であり、ペイロード704には、携帯テレビ受信端末に視聴者が設定した要求再生品質に関する情報が格納されている。通信パケットID701が「2」の通信パケットは、携帯テレビ受信端末から通信サーバへの要求で、要求コマンド702は「パケット要求」(図5中では「要求1」)であり、ペイロード704には、再取得を要求するトランスポートパケットのIDが一つまたは複数個格納されている。通信パケットID701が「3」の通信パケットは、携帯テレビ受信端末から通信サーバへの要求で、要求コマンド702は「バーストエラー要求」(図5中では「要求2」)であり、ペイロード704には、取得できなかったトランスポートパケットのIDが一つまたは複数個格納されている。通信パケットID701が「101」の通信パケットは、通信サーバから携帯テレビ受信端末への応答で、要求コマンド702は「パケット応答」(図5中では「応答1」)であり、ペイロード704には再取得を要求されたトランスポートパケットのペイロードに格納されていたビデオ/オーディオストリームパケットが一つまたは複数個格納されている。
【0063】
携帯テレビ受信端末側において、パケット内のデータの一部に受信エラーを生じた場合やパケットそのものが受信できなかった場合で、そのままでは視聴者が設定した要求再生品質を確保することができない場合には、上記のような通信パケットID701が「1」〜「3」の通信パケットが順次送出される。通信サーバ側では、携帯テレビ受信端末側から通信パケットを受信すると、通信サーバ全体の動作を制御するシステム制御部603が、受信した通信パケットの要求コマンド702の内容に応じて以下のような応答動作を行う。
【0064】
(1)要求コマンドが要求再生品質設定の場合
受信した通信パケットの要求コマンド702が「要求再生品質設定」である場合(図5のパケットID701が「1」の通信パケットに対応する)は、システム制御部603は、ペイロード704から視聴者の要求再生品質情報を取得して、それを再生条件格納部608に格納する。
【0065】
(2)要求コマンドがパケット要求の場合
受信した通信パケットの要求コマンド702が「パケット要求」である場合(図5のパケットID701が「2」の通信パケットに対応する)は、システム制御部603は、ペイロード704から再取得が要求されたトランスポートパケットのID情報を取得し、それをパケット要求処理部604に通知する。パケット要求処理部604は、通知されたID情報をキーにして放送コンテンツデータベース310内を検索し、要求されているビデオ/オーディオストリームパケットを読み出す。
【0066】
読み出されたビデオ/オーディオストリームパケットは通信制御部602に渡される。通信制御部602は、渡されたビデオ/オーディオストリームパケットをペイロード704に格納した通信パケット(図5のパケットID701が「101」の通信パケットに対応する)を生成し、それをネットワークインタフェース部601から通信ネットワーク308上に送出する。通信ネットワーク308上に送出された通信パケットは、無線通信網を経由して携帯テレビ受信端末にて受信される。
【0067】
(3)要求コマンドがバーストエラー要求の場合
受信した通信パケットの要求コマンド702が「バーストエラー要求」である場合(図5のパケットID701が「3」の通信パケットに対応する)は、システム制御部603は、ペイロード704からバーストエラーによって取得できなかったトランスポートパケットに関する情報を取り出し、それをコンテンツ判定部605に供給する。
【0068】
コンテンツ判定部605は、入力されたバーストエラーによって取得できなかったトランスポートパケットに関する情報をキーにして放送コンテンツデータベース310内を検索し、該当情報を読み出す。放送コンテンツデータベース310には、図3に示したようなフォーマットにおける情報が格納されており、コンテンツ判定部605によって読み出される該当情報には、少なくとも重要度に関する情報が含まれる。
【0069】
次いで、コンテンツ判定部605は、読み出した該当情報の重要度と再生条件格納部608に格納された視聴者の要求再生品質情報とを用いて、要求されている再生品質を確保するためには、最低限どのトランスポートパケットに格納されて放送されているビデオ/オーディオストリームパケットを再取得する必要があるかを判定する。そして、コンテンツ判定部605は、その判定結果により、再取得が必要と判断されたビデオ/オーディオストリームパケットを放送コンテンツデータベース310から読み出す。
【0070】
読み出されたビデオ/オーディオストリームパケットは通信制御部602に渡される。通信制御部602は、渡されたビデオ/オーディオストリームパケットをペイロード704に格納した通信パケット(図5のパケットID701が「101」の通信パケットに対応する)を生成し、それをネットワークインタフェース部601から通信ネットワーク308上に送出する。通信ネットワーク308上に送出された通信パケットは、無線通信網を経由して携帯テレビ受信端末にて受信される。
【0071】
上述の(1)〜(3)の応答動作は、図5に示した通信パケットID701が「1」〜「3」の通信パケットが順次受信される場合の基本動作であり、ここでは一連の動作として説明しているが、順番はこれに限定されるものではない。例えば、携帯テレビ受信端末側において、パケット内のデータの一部に受信エラーを生じた場合にのみ、視聴者が設定した要求再生品質を確保することができない状態が生じた場合には、(2)の応答動作のみが行われる。また、携帯テレビ受信端末側において、パケットそのものが受信されなかった場合にのみ、視聴者が設定した要求再生品質を確保することができない状態が生じた場合には、(1)と(3)の応答動作が行われる。
【0072】
以上説明した本実施形態にデジタル放送受信システムによれば、受信環境が悪化した場合においても、視聴者が所望する再生品質を確保することができる。しかも、放送波の直接受信によって受信できなかった放送コンテンツを再取得する場合には、視聴者が所望する再生品質を確保することができる必要最小限のデータを取得するようになっているので、データの再取得に要する通信料金および送受信時間を大幅に削減することができる。
【0073】
(第2の実施形態)
本実施形態のデジタル放送受信システムは、上述した要求再生品質条件を満たしていない場合のトランスポートパケットの再取得に加えて、その再取得を行う際に、視聴者によって予め設定された通信料金条件を満たすような無線通信網を選択したり、通信料金条件を満たさない場合には通信自体を中止したりする、といった通信制御を行うようにしたものである。その構成は、携帯テレビ受信端末の構成および動作の一部が異なる以外は、基本的には図1に示したシステム構成と同じであるので、ここでは、携帯テレビ受信端末の構成および動作についてのみ説明する。
【0074】
図6に、本実施形態のデジタル放送受信システムに用いられる携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示す。この携帯テレビ受信端末は、デジタルチューナ部801、デジタルベースバンド復調部802、TS-DeMUX部803、ビデオデコーダ部804、表示部805、オーディオデコーダ部806、ヘッドスピーカ部807、システム制御/パケット復元制御部808、UI部809、受信エラーパケット検出部810、パケット蓄積部811、パケット復元部812、再生条件設定部813、無線通信部814、816および通信制御部815を有する。これらの構成部は、以下の点が異なる以外は、基本的には図2に示した携帯テレビ受信端末と同じものである。
【0075】
UI部809では、上述した視聴者による要求再生品質の条件設定などに加えて、有料通信網を経由してトランスポートパケットを再取得する場合に発生する通信費に関する制約条件などの設定を行うことができる。設定された制約条件は、要求再生品質の条件設定情報とともに再生条件設定部813に格納される。
【0076】
通信サーバへの接続を行う際に使用可能な無線通信網の系統は、無線通信部814を介した通信系統と無線通信部816を介した通信系統の2系統がある。このような無線通信網の系統としては、例えば、無線LANや3G携帯電話ネットワークなどがある。通信制御部815は、システム制御/パケット復元制御部808からの指示に従ってそれら通信系統を選択的に使用する。
【0077】
システム制御/パケット復元制御部808は、再生条件設定部813に設定されている通信料金に関する制約条件を取得すると共に、通信制御部815を制御して無線通信を行う場合には、通信料金を把握して積算する。通信料金の把握は、予め与えられる、視聴者が契約した有料通信網の料金情報に基づいて行われる。また、システム制御/パケット復元制御部808は、通信制御部815を介した通信を行う場合は、通信が可能な通信系列を認識すると共に、各々の通信系列について、通信料金、通信速度、通信路の混み具合、などの情報を収集して最適な通信路を決定する。さらに、システム制御/パケット復元制御部808は、常時、積算されている通信料金を管理しており、設定されている通信料金に関する制限情報に反する事がないように通信制御を行う。
【0078】
次に、システム制御/パケット復元制御部808による通信制御について具体的に説明する。要求再生品質条件を満たしていない場合のトランスポートパケットの再取得についての基本的な動作は上述した第1の実施形態の場合と同じであるので、ここでは、その説明は省略し、再取得時におけるシステム制御/パケット復元制御部808による通信制御についてのみ説明する。
【0079】
システム制御/パケット復元制御部808は、受信エラー頻度が増加し、通信によりストリームパケットの再取得を行う必要が増加した場合で、積算された通信料が増加して、視聴者が予め設定した通信料金に関する制限条件を満たすことができないことが予測される場合には、表示部805に所定の警告メッセージを表示して視聴者に判断を求めることができる。このときの選択肢としては、例えば、
(a)通信による再生品質を補償した再生動作を中止し、受信されたままのコンテンツの再生動作に移行する。
(b)視聴者の判断により、通信料金の制限を変更する。
(c)視聴者の判断により、設定されている再生品質を緩和する、あるいは、強制的に通信料金の制限を確保可能な範囲での再生品質に移行する。
(d)通信単価が高価な無線通信系統でのストリームパケットの再取得を中止し、エラーパケット情報のみを蓄積して、安価な通信環境が実現できる環境が確保できた時点で、ストリームパケットの再取得を行う。
等が考えられる。
【0080】
視聴者がUI部809を介して上記の(a)の項目に関する選択入力を行った場合は、システム制御/パケット復元制御部808は、トランスポートパケットの再取得を中止し、受信されたままの放送コンテンツでの再生動作に移行する。
【0081】
視聴者がUI部809を介して上記の(b)の項目に関する選択入力を行って、通信料金の制限を変更した場合は、システム制御/パケット復元制御部808は、その変更された通信料金の制約を満たす範囲で、トランスポートパケットの再取得の動作を継続する。
【0082】
視聴者がUI部809を介して上記の(c)の項目に関する選択入力を行って、設定されている再生品質を緩和した場合は、システム制御/パケット復元制御部808は、その緩和された再生品質の条件を満たす範囲で、トランスポートパケットの再取得の動作を継続する。また、上記の(c)の項目に関する選択入力を行った後、強制移行を行う旨の入力がなされた場合は、システム制御/パケット復元制御部808は、通信料金の制限を確保可能な範囲での再生品質に強制的に移行してトランスポートパケットの再取得の動作を継続する。この場合、通信料金の制限を確保できなくなった時点で、上記の(a)の場合の動作に移行する。
【0083】
視聴者がUI部809を介して上記の(d)の項目に関する選択入力を行った場合は、システム制御/パケット復元制御部808は、通信単価が高価な現在の無線通信系統でのストリームパケットの再取得を中止し、エラーパケット情報のみをパケット蓄積部811に蓄積する。そして、安価な通信環境が実現できる無線通信系統が確保できた時点で、蓄積部811に蓄積したエラーパケット情報を読み出して、それに該当するトランスポートパケットの再取得の動作を実行する。
【0084】
上述の(b)〜(d)のいずれかの選択入力が行われた場合は、通信制御部815は、システム制御/パケット復元制御部808からの指示に従って、無線通信部814、816のうちから選択した無線通信部を介して、通信サーバに対して、再取得を要求するトランスポートパケットに関する情報(例えば再取得を要求するトランスポートパケットのパケットIDなど)を送出して、トランスポートパケットの再取得を要求する。
【0085】
トランスポートパケットの取得要求を受けた通信サーバは、要求されたトランスポートパケットによって放送されているビデオストリームパケットあるいはオーディオストリームパケットを、携帯テレビ受信端末に通信網を経由して送信する。無線通信網を経由して送信されてきた再取得ビデオ/オーディオストリームパケットは、上記選択された無線通信部、通信制御部815を経由して、パケット蓄積部811に入力される。
【0086】
システム制御/パケット復元制御部808は、所望のビデオ/オーディオストリームパケットの再取得が完了した時点で、放送局から正常に受信したビデオ/オーディオストリームパケットと、通信網を経由して再取得したビデオ/オーディオストリームパケットとパケット蓄積部811からそれぞれ読み出してパケット復元部812に供給する。パケット復元部812は、その入力されたビデオ/オーディオストリームパケットを元に、要求再生品質を確保可能なビデオ/オーディオストリームパケットを復元する。
【0087】
パケット復元部812で復元されたビデオ/オーディオストリームパケットのうちビデオストリームパケットは、ビデオデコーダ部804においてデコードされ、表示部805に動画提示される。一方、オーディオストリームパケットは、オーディオデコーダ部806においてデコードされ、ヘッドホンスピーカ部807で音声再生される。
【0088】
(第3の実施形態)
上述した第1の実施形態のデジタル放送受信システムにおいては、受信エラーにより取得できなかったビデオ/オーディオストリームパケットを通信サーバから再取得して再生品質を補償する際に、再取得するパケットの量が多い場合や、通信のスループットが悪く時間を要する場合には、放送コンテンツの提示すべきタイミングに再取得パケットが取得出来ていない恐れがある。このため、通信によりビデオ/オーディオストリームパケットを再取得する場合には、何がしかのディレイが発生することを考慮する必要がある。本実施形態のデジタル放送受信システムは、この問題を解決するものであって、携帯テレビ受信端末の構成および動作の一部が異なる以外は、基本的には図1に示したシステム構成と同じ構成である。ここでは、携帯テレビ受信端末の構成および動作についてのみ説明する。
【0089】
図7に、本実施形態のデジタル放送受信システムに用いられる携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示す。この携帯テレビ受信端末は、デジタルチューナ部901、デジタルベースバンド復調部902、TS-DeMUX部903、ビデオデコーダ部904、表示部905、オーディオデコーダ部906、ヘッドスピーカ部907、システム制御/パケット復元制御部908、UI部909、受信エラーパケット検出部910、パケット蓄積部911、パケット復元部912、再生条件設定部913、無線通信部914、通信制御部915およびメモリーカード916を有する。これらの構成部は、以下の点が異なる以外は、基本的には図2に示した携帯テレビ受信端末と同じものである。
【0090】
メモリーカード916を配したことにより、システム制御/パケット復元制御部908は、以下のような録画モード(蓄積受信モード)、追いかけ再生モード、フリーズ再生モードのいずれかのモードによる再生を選択的に行うことができる。
【0091】
(a)録画モード:ビデオ/オーディオストリームパケット(正常に受信したパケットと通信から再取得したパケットを結合して復元したもの)をメモリーカード916にすべて蓄積してから再生する。
【0092】
(b)追いかけ再生モード:予め発生が想定される再生ディレイの最大値分のビデオ/オーディオストリームパケット(正常に受信したパケットと通信から再取得したパケットを結合して復元したもの)をメモリーカード916に蓄積してから再生する。
【0093】
(c)フリーズ再生モード:リアルタイムで再生を開始するが、受信エラーが発生した場合、その都度、待ち状態(例えば画面のフリーズなど)を発生させ、再取得されるべきビデオ/オーディオストリームパケットがそろった時点で再生を続行する。
【0094】
上述した各モードは、視聴者がUI部909でモードの選択入力を行うことで実行される。
【0095】
以下、図7を参照して上記モードを使用した制御を詳細に説明する。
【0096】
携帯テレビ受信端末では、搭載されたアンテナにて放送波が受信されると、デジタルチューナ部901、デジタルベースバンド復調部902によってトランスポートパケットが復調されて取り出される。復調されたトランスポートパケットは、TS-DeMUX部903に入力され、そこでトランスポートパケットの構成が解析されて、多重化されているパケット構成から所定の放送コンテンツが取り出される。
【0097】
また、デジタルベースバンド部902、TS-DeMUX部903では、受信したパケットの構成を分析する過程において、受信したトランスポートパケットが正常に受信されたものであるか、あるいは受信エラーが発生したものであるかが識別される。そして、受信エラーパケット検出部910にて、トランスポートパケットの受信状況が体系的に分析される。このようにして得られた受信エラー分析情報は、システム制御/パケット復元制御部908に報告される。
【0098】
受信エラー分析情報の報告を受けたシステム制御/パケット復元制御部908は、そのままの状態で、ビデオデコーダ部904、オーディオデコーダ部906にてストリーム再生を行った場合の再生品質を予測し、その予測結果が要求再生品質条件を満たしているか否かを判断する。そして、システム制御/パケット復元制御部908は、予測結果が要求再生品質条件を満たしていないと判断した場合は、受信したビデオストリームパケット及びオーディオストリームパケットをパケット蓄積部911に蓄積すると共に、要求再生品質条件を満たすために最低限必要な欠落トランスポートパケットを特定し、通信制御部915に対してその特定情報を渡してデータの再取得を指示する。
【0099】
通信制御部915は、システム制御/パケット復元制御部908からの再取得指示に応じて、無線通信部914を介してネットワーク上に存在する通信サーバにアクセスし、ビデオ/オーディオストリームパケットの再取得を行う。無線通信網を経由して送信されてきた必要最小限のデータ(再取得ビデオ/オーディオストリームパケット)は、無線通信部914、通信制御部915を経由して、パケット蓄積部911に入力される。
【0100】
システム制御/パケット復元制御部908は、所望のビデオ/オーディオストリームパケットの再取得が完了した時点で、放送局から正常に受信したビデオ/オーディオストリームパケットと、通信網を経由して再取得したビデオ/オーディオストリームパケットとをパケット蓄積部911からそれぞれ読み出してパケット復元部812に供給する。パケット復元部812は、その入力されたビデオ/オーディオストリームパケットを元に、要求再生品質を確保可能なビデオ/オーディオストリームパケットを復元する。パケット復元制御部912で復元されたストリームパケットは、メモリーカード916に格納される。
【0101】
メモリーカード916に格納されたビデオ/オーディオストリームパケットは、所定のタイミングで読み出され、ビデオストリームパケットについてはビデオデコーダ部904においてデコードされて表示部905に動画提示され、オーディオストリームパケットについては、オーディオデコーダ部906においてデコードされてヘッドホンスピーカ部907にて音声再生される。
【0102】
上述の一連の再生動作において、視聴者がUI部909にて「(a)録画モード」を選択入力した場合は、例えば録画指定した番組コンテンツ(放送コンテンツ)に関する、パケット復元制御部912で復元されたストリームパケットのすべてがメモリーカード916に格納(録画)される。そして、システム制御/パケット復元制御部908の制御によって、メモリーカード916に格納されたストリームパケットが順次読み出されて再生される。この場合、視聴者はタイムシフト視聴を行うことができる。また、録画中の受信環境の悪化に対するケアーからも開放されることになる。
【0103】
また、視聴者がUI部909にて「(b)追いかけ再生モード」を選択入力した場合は、指定した番組コンテンツ(放送コンテンツ)に関する、パケット復元制御部912で復元されたストリームパケットの、所定の再生遅延量分に相当する量をメモリーカード916に格納(録画)してから再生が行われる。この場合は、放送のタイミングに対して、ある一定時間遅れてから視聴を開始することになる。また、想定された受信環境内での視聴であれば、要求した再生品質にて連続的に番組の視聴が可能である。
【0104】
視聴者がUI部909にて「(c)フリーズ再生モード」を選択入力した場合は、指定した番組コンテンツ(放送コンテンツ)に関する、パケット復元制御部912で復元されたストリームパケットがリアルタイムに再生される。この場合は、受信環境が安定していればリアルタイムな視聴を行うことができる。また、受信環境が一時的に悪化した場合には、その時点から「(b)追いかけ再生モード」に移行する。具体的には、リアルタイム再生中に、受信エラーが発生した場合は、再生を一旦停止すると同時に、該停止以降に受信されるトランスポートパケットの録画を開始して通信サーバから前記受信エラーを復元するための必要最小限のデータを取得する。これにより、受信エラー発生の瞬間のコンテンツも見ることができる。
【0105】
上述したモードでの再生に加えて、システム制御/パケット復元制御部908が、受信エラーの発生から該受信エラーを復元するための必要最小限のデータを通信サーバから取得するまでの間に生じる再生ディレイが予め設定されている要求再生品質条件を満たすことのできる再生ディレイ条件を確保できるか否かを判断し、該判断が否となった場合に、所定のメッセージを表示部905またはヘッドホンスピーカ部907から出力させることもできる。この所定のメッセージは、要求再生品質条件を満たすことができない旨を示す警告メッセージであってもよく、視聴者に対して放送コンテンツの再生の継続可否の判断または要求再生品質条件の変更を促すためのメッセージであってもよい。
【0106】
以上説明した各実施形態のデジタル放送受信システムにおいて、携帯テレビ受信端末および通信サーバにおける各機能ブロックにおける一連の動作は、基本的にはプログラムによってソフト的に実現することができる。この場合、プログラムは、携帯テレビ受信端末および通信サーバに搭載される記憶装置に予め格納されるか、CD−ROMなどの記録媒体で提供される。いずれの場合も、携帯テレビ受信端末および通信サーバのコンピュータが、そのプログラムにしたがって一連の動作を実行する。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、放送波の直接受信によって受信できなかった放送コンテンツ(トランスポートパケット)については、予め設定した再生品質を確保するための必要最小限のトランスポートパケットを通信サーバから取得して再生するようになっているので、従来のシステムに比べて、通信サーバからデータを再取得する際の通信料金を安くすることでき、また、通信時間も短くなるので、再生時の待ち時間を短縮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるデジタル放送受信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデジタル放送受信システムの携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すデジタル放送受信システムにおいて使用されるトランスポートパケットのフォーマットの概念図である。
【図4】図1に示すデジタル放送受信システムの通信サーバの具体的な構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すデジタル放送受信システムにおいて使用される通信パケットのフォーマットの概念図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のデジタル放送受信システムに用いられる携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態のデジタル放送受信システムに用いられる携帯テレビ受信端末の具体的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
301 放送局
302 放送コンテンツ
303 放送波
304 トランスポートパケット
305 携帯テレ部受信端末
306 無線キャリア基地局
307 ホットスポットAP
308 通信ネットワーク
309 通信サーバ
310 放送コンテンツデータベース
311 無線通信
312 通信パケット
401、801、901 デジタルチューナ部
402、802、902 デジタルベースバンド復調部
403、803、903 TS-DeMUX部
404、804、904 ビデオデコーダ部
405、805、905 表示部
406、806、906 オーディオデコーダ部
407、807、907 ヘッドホンスピーカ部
408、808、908 システム制御/パケット復元制御部
409、809、909 UI部
410、810、910 受信エラーパケット検出部
411、811、911 パケット蓄積部
412、812、912 パケット復元部
413、813、913 再生条件設定部
414、814、816、914 無線通信部
415、815、915 通信制御部
501 送出トランスポートパケット
502 トランスポートパケットID
503 ビデオパケット/オーディオパケット識別子
504 パラメータ
505、704 ペイロード
506 受信トランスポートパケット
507 受信エラーフラグ
601 ネットワークI/F部
602 通信制御部
603 システム制御部
604 パケット要求処理部
605 コンテンツ判定部
608 再生条件格納部
916 メモリーカード
701 通信パケットID
702 要求コマンド
703 パラメータ数

Claims (56)

  1. 放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、
    前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、
    前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有し、
    前記携帯テレビ受信端末は、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合は、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求し、
    前記通信サーバは、前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信することを特徴とするデジタル放送受信システム。
  2. 前記携帯テレビ受信端末は、受信したトランスポートパケット内の少なくとも一部のデータに欠落がある場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合は、前記欠落があるトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報を前記通信サーバに送信し、
    前記通信サーバは、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当データを読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  3. 前記携帯テレビ受信端末は、前記デジタル放送波の受信時にパケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットがある場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合は、前記パケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報および前記再生品質条件を前記通信サーバに送信し、
    前記通信サーバは、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当情報を読み出し、該読み出した該当情報から、前記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  4. 前記携帯テレビ受信端末は、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしている場合は、前記受信エラーを生じた状態のまま前記トランスポートパケットを再生することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のデジタル放送受信システム。
  5. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記携帯テレビ受信端末は、前記重要度に基づいて前記再生品質の予測を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送受信システム。
  6. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記放送コンテンツデータベースは、前記重要度を含む情報が予め格納されており、
    前記通信サーバは、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから前記重要度を含む該当情報を読み出し、該読み出した重要度に基づいて前記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定することを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信システム。
  7. 前記携帯テレビ受信端末と前記通信サーバとを接続するための回線が有料の通信回線であり、
    前記携帯テレビ受信端末は、前記必要最小限のデータを取得する際の前記有料の通信回線において発生する通信料金を積算するとともに、該積算結果が予め設定された通信料金の制限範囲内に納まるか否かを予測し、該予測結果が否となった場合に所定の動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  8. 前記所定の動作は、所定のメッセージを出力することであることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信システム。
  9. 前記所定のメッセージは、前記積算結果が前記通信料金の制限範囲を超える旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送受信システム。
  10. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記再生品質条件または前記通信料金の制限範囲の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送受信システム。
  11. 前記所定の動作は、前記通信料金の制限範囲での通信が可能なように前記再生品質条件の内容を強制的に変更することであることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信システム。
  12. 前記携帯テレビ受信端末は、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットを全て蓄積した状態から再生を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  13. 前記携帯テレビ受信端末は、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットの所定の再生遅延量分に相当する量を蓄積した状態から再生を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  14. 前記携帯テレビ受信端末は、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットをリアルタイムに再生し、該再生中に、前記受信エラーが発生した場合は、前記再生を一旦停止すると同時に、該停止以降に受信されるトランスポートパケットの録画を開始して前記通信サーバから前記受信エラーを復元するための必要最小限のデータを取得することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信システム。
  15. 前記携帯テレビ受信端末は、前記受信エラーの発生から該受信エラーを復元するための必要最小限のデータを前記通信サーバから取得するまでの間に生じる再生ディレイが前記再生品質条件を満たすことのできる再生ディレイ条件を確保できるか否かを判断し、該判断が否となった場合に、所定のメッセージを出力することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載のデジタル放送受信システム。
  16. 前記所定のメッセージは、前記再生品質条件を満たすことができない旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項15に記載のデジタル放送受信システム。
  17. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記放送コンテンツの再生の継続可否の判断または前記再生品質条件の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項15に記載のデジタル放送受信システム。
  18. 放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットを受信する受信手段と、
    前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える通信サーバとの間で相互通信が行われる通信手段と、
    前記受信手段にて受信されるトランスポートパケットについて受信エラーを生じたか否かを分析するエラーパケット分析手段と、
    前記エラーパケット分析手段から前記受信エラーを生じた旨の報告がなされると、前記受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たしていない場合にのみ、前記通信手段を介して、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたトランスポートパケットを復元するための必要最小限のデータを前記通信サーバから取得する制御手段とを有することを特徴とする携帯テレビ受信端末。
  19. 前記制御手段は、前記エラーパケット分析手段から前記トランスポートパケット内の少なくとも一部のデータに欠落がある旨の報告がなされた場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合は、前記欠落があるトランスポートパケットを特定するとともに、前記通信手段を介して、前記特定情報を前記通信サーバに送信して前記欠落があるトランスポートパケットを復元するための前記必要最小限のデータを前記通信サーバから取得することを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  20. 前記制御手段は、前記エラーパケット分析手段から前記トランスポートパケットそのものを受信できない旨の報告がなされた場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合は、前記パケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットを特定するとともに、前記通信手段を介して、前記特定情報および再生品質条件を前記通信サーバに送信して前記パケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットを復元するための前記必要最小限のデータを前記通信サーバから取得することを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  21. 前記受信手段にて受信されるトランスポートパケットを再生する再生手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記エラーパケット分析手段から前記受信エラーを生じた旨の報告がなされた場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしている場合は、前記受信エラーを生じた状態のまま前記トランスポートパケットを前記再生手段にて再生させることを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  22. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記制御手段は、前記重要度に基づいて前記再生品質の予測を行うことを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  23. 前記通信手段と前記通信サーバとを接続するための回線が有料の通信回線であり、
    前記制御手段は、前記必要最小限のデータを取得する際の前記有料の通信回線において発生する通信料金を積算するとともに、該積算結果が予め設定された通信料金の制限範囲内に納まるか否かを予測し、該予測結果が否となった場合に所定の動作を行うことを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  24. 表示手段をさらに有し、
    前記所定の動作は、所定のメッセージを前記表示手段に出力することであることを特徴とする請求項23に記載の携帯テレビ受信端末。
  25. 前記所定のメッセージは、前記積算結果が前記通信料金の制限範囲を超える旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項24に記載の携帯テレビ受信端末。
  26. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記再生品質条件または前記通信料金の制限範囲の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項24に記載の携帯テレビ受信端末。
  27. 前記所定の動作は、前記通信料金の制限範囲での通信が可能なように前記再生品質条件の内容を強制的に変更することであることを特徴とする請求項23に記載の携帯テレビ受信端末。
  28. 記憶手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットを全て前記記憶手段に蓄積し、該蓄積したデータを順次読み出して前記再生手段にて再生させることを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  29. 記憶手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットを所定の再生遅延量分だけ前記記憶手段に蓄積し、該蓄積したデータを順次読み出して前記再生手段にて再生させることを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  30. 前記制御手段は、受信したトランスポートパケットを前記再生手段にてリアルタイムに再生させ、該再生中に、前記受信エラーが発生した場合は、前記再生を一旦停止すると同時に、該停止以降に受信されるトランスポートパケットの録画を開始して前記通信サーバから前記受信エラーを復元するための必要最小限のデータを取得することを特徴とする請求項18に記載の携帯テレビ受信端末。
  31. 表示手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記受信エラーの発生から該受信エラーを復元するための必要最小限のデータを前記通信サーバから取得するまでの間に生じる再生ディレイが前記再生品質条件を満たすことのできる再生ディレイ条件を確保できるか否かを判断し、該判断が否となった場合に、所定のメッセージを前記表示手段に出力することを特徴とする請求項28から30のいずれか1項に記載の携帯テレビ受信端末。
  32. 前記所定のメッセージは、前記再生品質条件を満たすことができない旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項31に記載の携帯テレビ受信端末。
  33. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記放送コンテンツの再生の継続可否の判断または前記再生品質条件の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項31に記載の携帯テレビ受信端末。
  34. 放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットを受信する携帯テレビ受信端末との間で相互に通信が行われる通信手段と、
    前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースと、
    前記通信手段が前記携帯テレビ受信端末から受信エラーを生じたトランスポートパケットのデータの再取得要求を受信すると、前記携帯テレビ受信端末に予め設定されている再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを、前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記通信手段から前記携帯テレビ受信端末に送信する処理手段とを有することを特徴とする通信サーバ。
  35. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記放送コンテンツデータベースは、前記重要度に関する情報が予め格納されており、
    前記処理手段は、
    前記携帯テレビ受信端末から前記通信手段を介して受信される前記再生品質条件を格納する再生条件格納手段と、
    前記携帯テレビ受信端末から前記通信手段を介して受信される、前記受信エラーを生じたトランスポートパケットに関する情報に基づいて、前記放送コンテンツデータベースから前記重要度を含む該当情報を読み出し、該読み出した重要度に基づいて前記再生条件格納手段に格納されている再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定するコンテンツ判定手段とを有することを特徴とする請求項34に記載の通信サーバ。
  36. 放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有するシステムにおいて行われるデジタル放送受信方法であって、
    前記携帯テレビ受信端末が、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合に、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求するステップと、
    前記通信サーバが、前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信するステップとを含むことを特徴とするデジタル放送受信方法。
  37. 前記携帯テレビ受信端末が、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケット内の少なくとも一部のデータに欠落があり、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合に、前記欠落があるトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報を前記通信サーバに送信するステップと、
    前記通信サーバが、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当情報を読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信するステップを含むことを特徴とする請求項36に記載のデジタル放送受信方法。
  38. 前記携帯テレビ受信端末が、前記トランスポートパケットそのものを受信できない場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合に、前記パケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報および前記再生品質条件を前記通信サーバに送信するステップと、
    前記通信サーバが、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当情報を読み出し、該読み出した該当情報から、前記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定するステップとを含むことを特徴とする請求項36に記載のデジタル放送受信方法。
  39. 前記携帯テレビ受信端末が、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしている場合は、前記受信エラーを生じた状態のまま前記トランスポートパケットを再生するステップを含むことを特徴とする請求項36から38のいずれか1項に記載のデジタル放送受信方法。
  40. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記携帯テレビ受信端末による前記再生品質の予測が前記重要度に基づいて行われることを特徴とする請求項36または37に記載のデジタル放送受信方法。
  41. 前記トランスポートパケットは、当該トランスポートパケットに格納されている放送コンテンツの重要度を示す情報を少なくとも含み、
    前記放送コンテンツデータベースは、前記トランスポートパケットおよび重要度に関する情報が予め格納されており、
    前記通信サーバが、前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから前記重要度を含む該当情報を読み出し、該読み出した重要度に基づいて前記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定するステップを含むことを特徴とする請求項38に記載のデジタル放送受信方法。
  42. 前記携帯テレビ受信端末と前記通信サーバとを接続するための回線が有料の通信回線であり、
    前記携帯テレビ受信端末が、前記必要最小限のデータを取得する際の前記有料の通信回線において発生する通信料金を積算するとともに、該積算結果が予め設定された通信料金の制限範囲内に納まるか否かを予測し、該予測結果が否となった場合に所定の動作を行うステップを含むことを特徴とする請求項36に記載のデジタル放送受信方法。
  43. 前記所定の動作は、所定のメッセージを出力することであることを特徴とする請求項42に記載のデジタル放送受信方法。
  44. 前記所定のメッセージは、前記積算結果が前記通信料金の制限範囲を超える旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項43に記載のデジタル放送受信方法。
  45. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記再生品質条件または前記通信料金の制限範囲の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項43に記載のデジタル放送受信方法。
  46. 前記所定の動作は、前記通信料金の制限範囲での通信が可能なように前記再生品質条件の内容を強制的に変更することであることを特徴とする請求項42に記載のデジタル放送受信方法。
  47. 前記携帯テレビ受信端末が、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットを全て蓄積した状態から再生を行うステップを含むことを特徴とする請求項36に記載のデジタル放送受信方法。
  48. 前記携帯テレビ受信端末が、前記放送コンテンツに関するトランスポートパケットの所定の再生遅延量分に相当する量を蓄積した状態から再生を行うステップを含むことを特徴とする請求項46に記載のデジタル放送受信方法。
  49. 前記携帯テレビ受信端末が、前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットをリアルタイムに再生し、該再生中に、前記受信エラーが発生した場合は、前記再生を一旦停止すると同時に、該停止以降に受信されるトランスポートパケットの録画を開始して前記通信サーバから前記受信エラーを復元するための必要最小限のデータを取得するステップを含むことを特徴とする請求項46に記載のデジタル放送受信方法。
  50. 前記携帯テレビ受信端末が、前記受信エラーの発生から該受信エラーを復元するための必要最小限のデータを前記通信サーバから取得するまでの間に生じる再生ディレイが前記再生品質条件を満たすことのできる再生ディレイ条件を確保できるか否かを判断し、該判断が否となった場合に、所定のメッセージを出力するステップを含むことを特徴とする請求項47から49のいずれか1項に記載のデジタル放送受信方法。
  51. 前記所定のメッセージは、前記再生品質条件を満たすことができない旨を示す警告メッセージであることを特徴とする請求項50に記載のデジタル放送受信方法。
  52. 前記所定のメッセージは、視聴者に対して前記放送コンテンツの再生の継続可否の判断または前記再生品質条件の変更を促すためのメッセージであることを特徴とする請求項50に記載のデジタル放送受信方法。
  53. 放送コンテンツを情報単位であるパケットに分解したトランスポートパケットをデジタル放送波で放送する放送局と、前記放送局からのデジタル放送波を受信する携帯テレビ受信端末と、前記放送コンテンツに関する情報が予め格納された放送コンテンツデータベースを備える、前記携帯テレビ受信端末と相互通信が可能な通信サーバとを有するシステムにおいて用いられるプログラムであって、
    前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケットに受信エラーを生じた場合に、該受信エラーを生じたままで再生した場合の再生品質を予測し、該予測結果が予め設定された再生品質条件を満たさない場合に、前記通信サーバに対して前記受信エラーを生じたデータの再取得を要求する処理を、前記携帯テレビ受信端末のコンピュータに実行させ、
    前記データの再取得の要求に応じて、前記再生品質条件を満たすことのできる、前記受信エラーを生じたデータを復元するための必要最小限のデータを前記放送コンテンツデータベースから読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信する処理を、前記通信サーバのコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  54. 前記デジタル放送波により受信したトランスポートパケット内の少なくとも一部のデータに欠落がある場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合に、前記欠落があるトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報を前記通信サーバに送信する処理を、前記携帯テレビ受信端末のコンピュータに実行させ、
    前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当情報を読み出して前記携帯テレビ受信端末に送信する処理を、前記通信サーバのコンピュータに実行させることを特徴とする請求項53に記載のプログラム。
  55. 前記デジタル放送波の受信時にパケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットがある場合で、前記予測結果が前記再生品質条件を満たしていない場合に、前記パケットそのものを受信できなかったトランスポートパケットを特定するとともに、該特定情報および前記再生品質条件を前記通信サーバに送信する処理を、前記携帯テレビ受信端末のコンピュータに実行させ、
    前記特定情報に基づいて前記放送コンテンツデータベースから該当情報を読み出し、該読み出した該当情報から、前記再生品質条件を満たすことのできる必要最小限のデータを判定する処理を、前記通信サーバのコンピュータに実行させることを特徴とする請求項53に記載のプログラム。
  56. 前記予測結果が前記再生品質条件を満たしている場合は、前記受信エラーを生じた状態のまま前記トランスポートパケットを再生する処理を、前記携帯テレビ受信端末のコンピュータに実行させることを特徴とする請求項53に記載のプログラム。
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