JP2004200366A - 光送受信モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光レーザ部を受信光に対して透過させる光送受信モジュールにおいて、特に受信用素子側に、発光信号の波長の光に対しては全反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜を塗布し、上記発光レーザのファイバ側に、発光信号の波長の光に対しては所定量反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜11を塗布した。こうして送信と受信を同時に行うことができ、しかも受信に対しては損失が少ない構成とできる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は送受信モジュールに関し、特に構造が簡単な全二重光通信用のモジュール構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来例として、図6は特許文献1に示された光送受信モジュールの構成を示す図である。このモジュールは、半導体レーザ素子1、モニタ用受光素子2、信号受信用受光素子3、光分岐素子20、微小レンズ31、光ファイバピグテール32で構成されている。
次に動作について説明する。光ファイバピグテール32から入力された1.5μmの光ディジタル信号は微小レンズ31で集光され、光分岐素子20を透過して信号受信用受光素子3に到達し電気信号に変換される。
また1.3μmで発光する半導体レーザ素子1から出射された光ディジタル信号は光分岐素子20で反射され、微小レンズ31で集光され光ファイバピグテール32に入力されると共に、半導体レーザ素子1の反対側から出射された光はモニタ用受光素子2でモニタ電気信号に変換され光出力の安定化のためフィードバック信号として用いられる。
【0003】
第2の従来技術として、図7は特許文献2に示された従来の光送受信モジュールの構成を示す図である。このモジュールは半導体レーザ素子4、モニタ用受光素子2、微少レンズ31、光ファイバピグテール32で構成される。更に部分反射膜41があり、これは図8に示すように、発光部(活性層)の背面のみに1.3μmの光に対する反射面を持っている。
次に動作について説明する。光ファイバピグテール32から入力された光ディジタル信号は微小レンズ31で集光され、半導体レーザ素子4を透過してモニタ用受光素子2に到達して、信号受信用受光素子として電気信号に変換される。
また1.3μmで発光する半導体レーザ素子4から出射された光ディジタル信号は背面ではモニタ用受光素子2へ入射されてモニタ電気信号に変換され、光出力の安定化のためのフィードバック信号として用いられると共に、前面では、微小レンズ31で集光され光ファイバピグテール32に入力される。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−138347号公報
【特許文献2】
特開平7−176823号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように第1の従来例によれば、部品点数が多く、構成が複雑であるという課題がある。
また第2の従来例によれば、半導体レーザが発光している時、即ち送信時には受信ができない、つまり半二重通信用としてのみ使用でき、全二重通信には使用できないという課題がある。
【0006】
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で全二重通信が可能な光送受信モジュールを得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光送受信モジュールは、発光レーザ部を受信光に対して透過させる光送受信モジュールにおいて、
上記発光レーザの受信用素子側に、発光信号の波長の光に対しては全反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜を塗布し、上記発光レーザのファイバ側に、発光信号の波長の光に対しては所定量反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜を塗布した。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本実施の形態における光送受信モジュールの構成を示す図である。図において信号受信用受光素子3、半導体レーザ4、微小レンズ31、と光ファイバピグテール32は通常の構成要素であり、新しい要素は半導体レーザ4の特に受光素子側に設けた特殊反射膜11及びファイバ側に設けた特殊反射膜12である。
また図2は半導体レーザ4に設けた特殊反射膜11及び12(反射・透過膜)の構成を示す図であり、図3はその反射・透過膜11の反射特性を示す図である。図3に示すようにこの特殊反射膜11は1.4μmで特性が変わり、1.36μm以下の波長の光に対しては全反射し、1.48μm以上の波長の光に対しては全透過する。こうした特殊反射膜11を半導体レーザ11の両端に設けても、発光波長1.3μmに対しては内部の活性層部分でポンピングによりレーザ発振が起こり、やがて光ファイバピグテール32側に光が出射する。
【0009】
上記構成の説明から動作も明らかであるが、以下、簡単に本モジュールの動作を説明する。
なお半導体レーザは、性能が向上してモニタ受光をフィードバック制御して安定化する必要がなくなったので、これを省いた構成としている。
半導体レーザ4は、出射面では発光波長に対しレーザ特性が最適となるよう所定の反射コーティングされた反射膜12を設け、特に出力側で反射量が最適化される。一方、受光素子側では発光波長に対し全反射するよう制御される。こうして1.3μmの光による発信信号は、ポンピング後、微小レンズ31側に出射し、集束後に光ファイバピグテール32に入力される。
一方、1.5μm波長の受信光は、光ファイバピグテール32から微小レンズ31で集束されて半導体レーザ4に入射し、特殊反射膜11,12では全透過するので、そのまま受光素子3に到達する。
【0010】
図4は、本実施の形態における他の光送受信モジュールの構成を示す図である。図において、受光素子3の前面にも特殊反射膜11を設けて、発光波長に対しては全反射し、更に送信の影響を軽減している。
図5は、本実施の形態における他の光送受信モジュールの構成を示す図である。図において、受光素子3と半導体レーザ4の中間に微小レンズ31を設け、受信効率を高めている。
【0011】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、発光レーザの両端に波長により選択的に反射し、同時に選択的に透過する膜を設けたので、簡単な構造で送受信が同時にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1における半導体レーザの側断面図である。
【図3】実施の形態1における半導体レーザに塗布した膜の反射特性を示す図である。
【図4】実施の形態1における他の光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図5】実施の形態1における他の光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図6】第1の従来例である光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図7】第2の従来例である光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図8】第2の従来例における半導体レーザの側断面図である。
【符号の説明】
3 受光素子、4 半導体レーザ、11 反射・透過膜、31 微小レンズ。
Claims (3)
- 発光レーザ部を受信光に対して透過させる光送受信モジュールにおいて、
上記発光レーザの受信用素子側に、発光信号の波長の光に対しては全反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜を塗布し、上記発光レーザのファイバ側に、発光信号の波長の光に対しては所定量反射し、受光信号の波長の光に対しては全透過する膜を塗布したことを特徴とする光送受信モジュール。 - 受光素子の前面に、発光信号の波長の光に対しては反射し、受光信号の波長の光に対しては透過する膜を塗布したことを特徴とする請求項1記載の光送受信モジュール。
- 受光素子と発光素子との間に、微小レンズを設けたことを特徴とする請求項1記載の光送受信モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002366455A JP2004200366A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 光送受信モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002366455A JP2004200366A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 光送受信モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004200366A true JP2004200366A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32763655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002366455A Pending JP2004200366A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 光送受信モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004200366A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005032593B4 (de) * | 2005-07-11 | 2007-07-26 | Technische Universität Berlin | Optisches Modul mit einer Leichtleitfaser und einem lichtemittierenden/lichtempfangenden Bauteil und Verfahren zum Herstellen |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366455A patent/JP2004200366A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005032593B4 (de) * | 2005-07-11 | 2007-07-26 | Technische Universität Berlin | Optisches Modul mit einer Leichtleitfaser und einem lichtemittierenden/lichtempfangenden Bauteil und Verfahren zum Herstellen |
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