JP2004199549A - 機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 - Google Patents
機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004199549A JP2004199549A JP2002369349A JP2002369349A JP2004199549A JP 2004199549 A JP2004199549 A JP 2004199549A JP 2002369349 A JP2002369349 A JP 2002369349A JP 2002369349 A JP2002369349 A JP 2002369349A JP 2004199549 A JP2004199549 A JP 2004199549A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- function
- network terminal
- management server
- user
- distributed network
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Multi Processors (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
Abstract
【課題】ユーザの使用時間や嗜好、属性等に対応して最適な機能の結合を実現する。
【解決手段】ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された場合は、機能管理サーバ1へ機能テーブルを送出する。機能管理サーバ1は、ネットワーク端末10から機能テーブルを受信すると機能管理サーバ1内の組合せ判定部2が、内部に保持している機能組合せ情報と、ユーザデータ管理部4内の機能テーブルを元にユーザに合った機能の結合を判定し、前記組合せ判定部2で作成したイメージをネットワーク端末10に送信し、そのネットワーク端末10の出力部14に表示させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された場合は、機能管理サーバ1へ機能テーブルを送出する。機能管理サーバ1は、ネットワーク端末10から機能テーブルを受信すると機能管理サーバ1内の組合せ判定部2が、内部に保持している機能組合せ情報と、ユーザデータ管理部4内の機能テーブルを元にユーザに合った機能の結合を判定し、前記組合せ判定部2で作成したイメージをネットワーク端末10に送信し、そのネットワーク端末10の出力部14に表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワーク接続機能を有する、複数のネットワーク端末の機能を、様々な情報を元に、結合させて、ユーザが最も求めるような、新たな機能端末を産み出すような、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
あらゆる分野において、情報化が進展し、PC関連機器だけでなく、様々な家電機器がネットワーク化されてきている。ただ現状においては、各機器がネットワーク化されるだけであり、それぞれのネットワーク端末がそれぞれの機能を実行するに過ぎず、新たな機能の創造までには至っていない。
【0003】
そこで、特開2001−257827号公報に示されているような、機能分散型ネットワーク端末システムが提案されている。前記特許は、ネットワーク上のネットワーク端末である「スキャナー」と、同じく「プリンタ」とをネットワークを介して接続し、仮想複写機を実現する特許である。以下で示す動作としては、本発明との差異を明確にしやすいように、「スキャナー」と「プリンタ」の両者を、「ネットワーク端末」として説明する。
【0004】
図15は従来の機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
図において、9はネットワーク、10は、ネットワーク接続機能を有し、特定の動作を実行する、ネットワーク端末、11はユーザ宅、21は、複数のネットワーク端末10の間に位置し、両者の機能の接続の仲裁、両者間のプロトコル上の差異を吸収する機能を有する、代理装置である。
図15において、ネットワーク9は、ユーザ宅11内において、3つのネットワーク端末10同士と代理装置21を接続するネットワークであり、いわゆる、ホームネットワークと呼ばれているものである。
【0005】
図16は、従来の機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能テーブルである。
前記機能テーブルは、ネットワーク端末10の機能を規定するものであり、例えば、図16に示すような、以下の内容が記述されている。
・デバイスタイプ(入力装置/出力装置/代理装置)…本ネットワーク端末10が、入力装置であるか、出力装置、代理装置であるかを示している。
・機器の識別子…これは、本ネットワーク端末10固有の識別子である。
・機器のネットワークアドレス…そのネットワーク9における、そのネットワーク端末10を指し示す、ネットワーク上のアドレスである。例えば、IPネットワークであれば、IPアドレスである。
・転送プロトコル…これはネットワーク9上でデータを転送するための通信手順の種別である。
・データ処理解像度…プリンタやスキャナーのような装置特有の情報であるが、画像データの処理解像度である。
・データフォーマット…本ネットワーク端末10が処理可能なデータフォーマットである。
【0006】
次に動作について説明すると、ネットワーク端末10が新たにネットワーク9に接続された場合、ネットワーク端末10は自らの機能を明示すべく、図16に示す機能テーブルを、代理装置21へ送出する。具体的には、ネットワーク端末10の装置管理部7は、ネットワーク端末10の電源がオンになり、自らが立ち上がった場合、ネットワークI/F部3の「ネットワーク接続フラグ」をチェックし、ネットワーク接続状況を確認する。「ネットワーク接続フラグ」が「接続」である場合は、さらに「ネットワーク既接続フラグ」をチェックし、過去にネットワークに接続されたかどうかを確認する。その結果が「未接続」であれば、装置管理部7内にある、機能テーブルを、内部バス8、ネットワークI/F部3経由で、ネットワーク9に送出する。なお、装置管理部7は、電源オン時以外にも、一定周期間隔で、ネットワーク接続状況を確認する。
【0007】
上記シーケンスにより、送出された機能テーブルは、代理装置21に伝送され、代理装置21内に保持される。
【0008】
次にあるネットワーク端末10が、自らだけで処理できない機能を実行しようとした場合、そのネットワーク端末10は、「ネットワーク9上にその機能が実行できるネットワーク端末10があるかどうか?」を、代理装置21へ問い合わせる。
代理装置21は、自らの中に保持された、機能テーブルを検索し、前記所望の機能にあった機能がそこにあれば、その旨、要求元のネットワーク端末10に通知し、両者の機能を結合させる。
【0009】
上記機能の結合の可否の判断は、具体的には、機能テーブル内の、デバイスタイプ、転送プロトコル、データフォーマット等から実行され、機能結合のための通信は、機器の識別子、機器のネットワークアドレス等により、実行される。
【0010】
例えば、2つのネットワーク端末10が、スキャナーとプリンタであった場合、スキャナーの入力部13により、紙データが取り込まれ、機能実行部15でそれがデジタルデータ化され、ネットワークI/F部3、ネットワーク9を介して、プリンタのネットワークI/F部3へ送出される。
その後、プリンタのネットワークI/F部3から、機能実行部15へ、内部バス8経由でデータが渡され、プリントしやすい形式に変換された後、出力部14を介して、プリントアウトされることになる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−257827号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、事前に登録された機能テーブルに従って、機能の結合を「固定的に」実行するだけであり、ユーザの使用時間、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施できないという問題点があった。
【0013】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、結合された機能がどのようなイメージとなるかを、事前に提示できないという問題点があった。
【0014】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、ユーザの所望しないような、機能の組合せを勝手に実行してしまうことがあるという問題点があった。
【0015】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、ネットワーク端末10の故障に対応できないという問題点があった。
【0016】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、一度電源オンされた、ネットワーク端末10は常時電源オンの状態であり、無駄に電力を消費してしまうという問題点があった。
【0017】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、重要な情報が、ネットワーク上から漏洩してしまう可能性があるという問題点があった。
【0018】
そこで、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、ユーザの使用時間、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施でき、機能の結合を最適にできる機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複数のネットワーク端末とネットワークを介して接続された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、前記複数のネットワーク端末が新規にネットワークに接続された際に送信してくる自らの機能情報を記述した機能テーブルを受信して、その機能テーブルと事前に登録しておいた機能組合せ情報とに基づき複数のネットワーク端末の機能を結合させると共に、機能結合したネットワーク端末間の組合せでの使用時間および使用状況を収集し、その使用時間および使用状況により、前記機能組合せ情報を更新する。
また、このような機能分散型ネットワーク端末管理サーバとネットワークを介し接続されたネットワーク端末であって、その機能は、ソフトウェア的にあるいはハードウェア的に当該ネットワーク端末の外部、あるいは内部から変更可能とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能管理サーバの機能ブロック図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図1と同様の機能管理サーバである。
図において、1は複数のネットワーク端末10の機能テーブルを保持し、「機能」を管理する機能管理サーバ、2は機能の組合せを判定する組合せ判定部、4はユーザのデータを管理するユーザデータ管理部、5はユーザ宅11におけるネットワーク端末10及び組み合わされた機能の使用時間・使用状況を監視するユーザ使用状況監視部、6は複数のユーザからの自立的な好みを受け付ける、ユーザ自立的好み受付部である。
【0021】
図2は、この発明の実施の形態1による機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図2と同様のシステム構成である。
図において、1は前記機能管理サーバ、12はネットワーク端末10が故障した際に、修理を依頼する、修理センタである。なお、図において、ユーザ宅11内のネットワーク9は、従来例にも示したように、いわゆるホームネットワークであるが、ユーザ宅11と機能管理サーバ1の間のネットワーク9は、ホームネットワークではなく、宅外のネットワークである。ただ、敢えて、宅内・宅外を区別する必要がないため、同じ「ネットワーク」と呼ぶこととしている。
【0022】
図3は、この発明の実施の形態1によるネットワーク端末10の機能ブロック図である。
図において、3はネットワーク9と接続するためのネットワークI/F部、7はネットワーク端末10全体を管理する装置管理部、8は各機能を接続する内部バス、13は、ネットワーク端末10への入力を処理する入力部、14は、ネットワーク端末10からの出力を処理する出力部、15は所望の機能を実行する、機能実行部である。図3において、内部バス8は、装置管理部7、機能実行部15、ネットワークI/F部3、入力部13、出力部14間を相互に接続している。また、入力部13は、本ネットワーク端末がプリンタであれば、用紙の入力部であったり、各種パラメータの設定入力部であったりする。一方、出力部14は、本ネットワーク端末がプリンタであれば、プリントされた用紙の出力部であったり、各種エラーの表示部であったりする。
【0023】
図4は、この発明の実施の形態1による機能テーブルである。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図4と同様の機能テーブルである。
基本的には,図16に示す前述の従来例の機能テーブルと同一であるが、本発明特有の部分があるため、この本発明特有の部分について以下に説明する。なお、「リンクしている上位(下位)機能テーブル」については、別途動作のところで、説明する。
【0024】
・機器分類…テレビ、ビデオ、CDプレーヤ、扇風機、冷蔵庫、電子レンジ、PC、プリンタ、ファックス、コピー、スキャナー、エアコン等の機器の分類を示す。
・メーカコード…メーカ対応にそれをコード化する。例えば、三菱電機は「5」とか。
・機能コード…機能をマクロ的に定義して、それをコード化する。例えば、映像の符号化機能であれば、「MPEG2符号化」を「3」とか。
・可変機能とその可変単位…例えば、CDプレーヤであれば、「音量調整」が可変機能。それがどのように、可変可能かを示すのが可変単位。
・動作環境…温度・湿度条件等。
【0025】
図5は、この発明の実施の形態1による、事前登録されている機能組合せ情報である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図5と同様の機能組合せ情報である。
ここには、最初は、機器分散型ネットワーク端末システムを提供する会社推奨の、機能の組合せ例と重み付け係数が記述されている。重み付け係数とは、「その機能の組合せの望ましさ」を一般的に記述したものである。例えば、一行目の「デジタル放送受信機の「デジタル放送受信機能」とPC用HDDの「記録機能」」は、言葉の通り、両者が機能的に結合できることを示している。具体的には、デジタル放送受信機で受信した映像データが、PC用のHDD(ハードディスク)に録画できるようなイメージである。
【0026】
図6は、この発明の実施の形態1による「機能」の包含関係を示す図である。
【0027】
図7は、今回の発明のネットワーク端末10における、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された際の動作シーケンス図である。
【0028】
図8は、この発明の実施の形態1による、機能管理サーバ1における、基本動作シーケンス図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図8と同様である。
【0029】
図9は、この発明の実施の形態1による、機能管理サーバ1における、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視する際の動作シーケンス図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図9と同様である。
【0030】
次に、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9を元に本実施の形態の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
【0031】
まず、図7に示すように、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された場合は(ステップS1"Y")、機能テーブルを送出する(ステップS2)。このとき機能テーブルの送出先は、機能管理サーバ1である。この場合は、ユーザ宅内11から、宅外のネットワーク9経由で、機能管理サーバに送出されることになる。なお、図7において、分岐の部分において、「・・・ネットワークに新規に接続された?」との質問になっているが、ユーザ設定、ユーザによる機能モジュールの追加等により、該当ネットワーク端末10の機能が変化した場合も、同様に機能テーブルを送出することとする。
【0032】
また送出される機能テーブルは図4に示すような内容である。あらゆるネットワーク端末10を様々な機能で組み合わせるため、様々な項目が機能テーブル内に記述される。
【0033】
なお「機能」は、図6に示すように、包含関係(入れ子状態)となることが多い。すなわち、単純な機能F1(例えば小機能と呼ぶ)が複数集まって、ある機能F2(これを中機能と呼ぶ)になり、この中機能F2が複数集まって、さらに、大きな機能F3(大機能)になるというイメージである。勿論この3段階以上でも、以下でも良い。例えば、デジタルテレビを例にとると、前記小機能F1が、チューナや、ビデオデコーダ、音声デコーダ、ディスプレイ等であり、中機能F2がデジタルテレビ装置、大機能F3が、デジタルテレビ装置やビデオ、オーディオシステムをまとめたAVシステムである。なお、上の例では、チューナを小機能としたが、さらに細かい機能に分類できるかもしれない。
【0034】
次に、機能管理サーバ1による基本的な機能組合せの動作シーケンスを図8を参照して説明する。
図8に示すように、機能管理サーバ1は、ネットワーク端末10から、機能テーブルを受信すると(ステップS3"Y")、事前に登録されている機能組合せ情報と、前記ネットワーク端末10から受信した機能テーブルとを元に、ユーザの好みそうな機能の望ましい組合せを考案する(ステップ4)。具体的には、機能管理サーバ1内の、組合せ判定部2が、内部に保持している、機能組合せ情報と、ユーザデータ管理部4内の機能テーブルを元に判定することになる。
【0035】
続いて、前記結合された機能組合せのイメージをユーザに提示するために、ユーザ宅11にある、表示機能を有するネットワーク端末10に、前記組合せ判定部2で作成したイメージを送出し、前記表示機能を有するネットワーク端末10の出力部14に表示させる(ステップS5)。
【0036】
ユーザは、ネットワーク端末10のディスプレイ上でその新たな機能イメージを見て、その機能結合を実施するかどうか判断する(ステップS6)。その判断結果は、入力機能を有するネットワーク端末10の入力部13から入力され、機能管理サーバ1内の組合せ判定部2に入力され、その判断結果により、機能結合指示を、対象ネットワーク端末10に送出するかどうかを決定し、ユーザがその組み合わせを採用する場合には(ステップS6"Y")、その組み合わせに関連するネットワーク端末に指示してその機能組み合わせを実行する(ステップS7)。
【0037】
すると、ネットワーク端末10では、図9に示すように、ユーザ使用状況監視部5がユーザ宅11のネットワーク端末10及び組み合わされた機能の使用時間、使用状況を周期的に監視して収集し(ステップS8)、それを元に、前述の機能組合せ情報の重み付け係数の値を更新する(ステップS9)。つまり、使用時間が長いほど、望ましい機能の組合せであると判断でき、その情報を元に、新たな機能の組合せの推薦を実行するのである。
【0038】
以上のように、本実施の形態1では上記の通り構成したので、ユーザの使用時間に対応して、最適な機能の結合を実行できると共に、ユーザに対して、結合された機能がどのようなイメージとなるかを、事前に提示できるという効果がある。
【0039】
なお、上記実施の形態1では、機能管理サーバ1を、ユーザ宅11の外に設けたが、ユーザ宅11の内に設けても同様の効果が得られる。また、実施の形態1では、ネットワーク端末10がユーザ宅内11にあるとしたが、会社、オフィス、その他の場所であっても同様の効果が得られる。また、実施の形態1では、機能管理サーバ1内の、機能組合せ情報を「機器分散型ネットワーク端末システムを提供する会社推奨のもの」と記述したが、ネットワーク端末メーカ推奨でも、機能管理サーバ提供会社推奨でも、いわゆるサードベンダー等の推奨でも、同様の効果が得られる。
【0040】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について、説明するが、基本的に、実施の形態1に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
【0041】
図10は、この発明の実施の形態2における、ユーザの嗜好情報であり、ユーザの好みに関する情報が記述されているものである。なお、この嗜好情報は、後述する他の実施の形態3〜9でも同様である。
【0042】
図11は、この発明の実施の形態2における、ユーザの属性情報である。なお、この属性情報は、後述する他の実施の形態3〜9でも同様である。
【0043】
次に、本実施の形態2の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ユーザは、本機能分散型ネットワーク端末システムのサービスを実施する際は、事前に、図10に示すような、嗜好情報や、属性情報を登録する。機能管理サーバ1は、ユーザから送信されてきた前記嗜好情報及び属性情報を、ユーザデータ管理部4に登録する。
【0044】
機能管理サーバ1の組合せ判定部2は、ユーザデータ管理部4に登録されている汎用的な機能組合せ情報と、前記嗜好情報と、属性情報とから、そのユーザ専用の機能組合せ情報、すなわち、ユーザ対応機能組合せ情報を作成し、ユーザデータ管理部4に登録する。つまり、実施の形態1では、汎用的な機能組合せ情報を元に機能の組合せを考案したが、本実施の形態2では、そのユーザ特有の嗜好情報と属性情報とからユーザ専用の機能組合せ情報が作成され、それと、必要に応じて、前記汎用的な機能組合せ情報を元に、最適な機能の組合せが推薦されることになる。従って、本実施の形態2の場合、図8に示すように、ネットワーク端末10から送信されたきた機能テーブルを受信した際(ステップS3"Y")、そのようにユーザ特有の嗜好情報と属性情報とを加味したユーザ専用の機能組合せ情報と、ネットワーク端末10から受信した機能テーブルとから機能の組み合わせを考案することになる(ステップS4)。
【0045】
また、本実施の形態2の機能管理サーバ1は、図9に示すように、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視し(ステップS8)、ネットワーク端末10や機能の組合せの使用時間・使用状況を元に、機能組合せ判定部2内にある、汎用的な機能組合せ情報だけでなく、そのユーザの嗜好情報や属性情報等のユーザ対応機能組合せ情報も更新する(ステップS9)。
また上記更新処理は、ユーザに、事前に機能組合せを提示した際の、ユーザの採否結果による更新についても同様である。
【0046】
以上のように、本実施の形態2では上記の通り構成したので、各々のユーザの嗜好に個別に合致した、最適な機能組合せが提案できるという効果がある。
【0047】
実施の形態3.
次に、実施の形態3について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。実施の形態3は、嗜好の似た他ユーザの、ユーザ対応組合せ情報を用いる方法である。
【0048】
以下、本実施の形態3の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
本実施の形態3の機能管理サーバ1の組合せ判定部2では、ユーザデータ管理部4内の嗜好の似た他ユーザのユーザ対応組合せ情報を用いて、最適な機能の組合せを提案する。
【0049】
以上のように、本実施の形態3では上記の通り構成したので、ユーザの嗜好に合致すると予想される最適な機能組合せを、本人のさらなる嗜好情報の申告なしに提案できる可能性があるという効果がある。
【0050】
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。実施の形態4は、複数ユーザからの自立的な好みを入力し、前記好み入力結果に基づき、機能組合せ情報を更新する方法である。
【0051】
以下、本実施の形態4の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
図12に、本実施の形態4におけるユーザの自立的好みの入力および更新処理を示す。
ユーザは、ネットワーク端末10を利用して機能管理サーバ1のユーザ自立的好み受付部6に自分の好みを自立的に入力する(ステップS12)。具体的には、ユーザ自立的好み受付部6に、WEBサーバ機能を持たせ、いくつかの機能の組合せ例を提示する。ユーザはWEBアクセスするイメージで、その組合せ例に自分の好みを人気投票的に投票する。すると、機能管理サーバ1ではユーザデータ管理部4が、管理している機能組み合わせ情報やそのユーザの嗜好情報等のユーザ対応機能組合せ情報を更新する(ステップS13)。その結果を、機能組合せ情報に反映させる。なお、投票してくれたユーザに、ポイントを還元したり、サービス料金の割引、抽選にてプレゼントを実施する等のメリットを与えることにより、より多くの投票数が期待できる。
【0052】
以上のように、本実施の形態4では上記の通り構成したので、多くのユーザの嗜好に対応した、最適な機能組合せが提案できるという効果がある。
【0053】
なお、上記実施の形態4では、WEBサーバの手法を用いたが、他の入力手段でも同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、投票したユーザを特定せずに構成し、汎用の機能組合せ情報を更新することを示したが、投票したユーザを特定し、そのユーザの、ユーザ対応機能組合せ情報を更新してもよい。
【0054】
実施の形態5.
次に、実施の形態5について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態5は、ユーザと機能管理サーバ間のインタラクションについて、ユーザの許諾を元に実行する方法である。
【0055】
以下、本実施の形態5の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ユーザからの嗜好情報、属性情報等は重要な個人情報であるため、それらを機能管理管理サーバが吸い上げる際、あるいは、そのユーザの嗜好情報を、他のユーザに対して使用する際は、機能管理サーバ1のユーザデータ管理部4は、ネットワーク端末10の装置管理部7と事前に交渉を行い、ユーザの許諾があった場合のみに、前記動作を実行する。
【0056】
以上のように、本実施の形態5では上記の通り構成したので、ユーザが好むような形で、ユーザにサービスを提供できるという効果がある。
【0057】
実施の形態6.
次に、実施の形態6について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態6は、ユーザと機能管理サーバ1間の通信について、前記通信を暗号化する方法である。
【0058】
以下、本実施の形態6の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ネットワーク端末10のネットワークI/F3は、装置管理部7の指示により、通信データを暗号化して、ネットワーク9に送出する。また、ネットワーク9からの暗号化された通信データを平文化する。
【0059】
機能管理サーバ1のネットワークI/F3は、装置管理部7の指示により、通信データを暗号化して、ネットワーク9に送出する。また、ネットワーク9からの暗号化された通信データを平文化する。
【0060】
以上のように、本実施の形態6では上記の通り構成したので、重要な個人データも安全に伝送することが可能となるという効果がある。
【0061】
実施の形態7.
次に、実施の形態7について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態7は、ネットワーク端末10の故障に早急に対応するための方法である。
【0062】
以下、本実施の形態7の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
機能管理サーバ1は、一定間隔で、ネットワーク端末10の動作を監視するが、その際、ネットワーク端末10に故障を発見した場合は、例えば、まずユーザ宅11内の表示機能、音声通知機能を有するネットワーク端末10の出力部14により、ユーザに故障があったことを通知する。次に、ユーザが自動故障連絡モードを選択していた場合、図2に示すように、機能管理サーバ1は、修理センタ12にその旨通知し、修理を依頼する。
【0063】
以上のように、本実施の形態7では上記の通り構成したので、突然のネットワーク端末10の故障にも早急に対応できるという効果がある。
【0064】
実施の形態8.
次に、実施の形態8について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態8は、ネットワーク端末10の消費電力を削減するための方法である。
【0065】
図13は、本発明の実施の形態8のネットワーク端末10の機能ブロック図であり、16は、人間の存在の有無をセンスする人感センサ部である。
【0066】
以下、本実施の形態8の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
機能管理サーバ1は、一定間隔で、ネットワーク端末10の動作を監視するが、同時に、人感センサ部16のステータスも収集し、前記人感センサ部16のステータス結果と、関連するネットワーク端末10の機能テーブルから、不必要と判断されるネットワーク端末10自体やその一部機能をオフする。例えば、人感センサ部16で、人間が存在しないというのに、エアコンがオンになっていた場合は、エアコンをオフする。
【0067】
以上のように、本実施の形態8では上記の通り構成したので、ネットワーク端末10の不必要な電力消費を抑えることができるという効果がある。
【0068】
実施の形態9.
次に、実施の形態9について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態9は、ネットワーク端末10の機能自体を更新するための方法である。
【0069】
図14は、本発明の実施の形態9のネットワーク端末10の機能実行部15の機能ブロック図であり、17は機能を実行する機能実行エンジン部、18は機能がソフトウェアベースで実行される場合のプログラムを蓄積するプログラム蓄積部、19は機能がハードウェアベースで実行される場合であり、かつ、そのハードウェアが可変である可変H/W部、20は機能がハードウェアベースで実行される場合であり、かつ、そのハードウェアが固定である固定H/W部である。なお、それらは内部バス8で接続されている。
【0070】
以下、本実施の形態9の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
これまでの実施の形態では、機能の実行場所は、元のネットワーク端末10の機能実行部15であったが、前記機能が、機能モジュールとして、移動可能であれば、その機能を必要とする、他のネットワーク端末10に、機能ごと移動させることができる。
【0071】
機能管理サーバ1の組合せ判定部2が、2つの機能の結合を実行することを決定し、両者の機能テーブルを参照し、一方のネットワーク端末10の機能を、他のネットワーク端末10の機能実行部15に移動させ、実行させることが可能と判断した場合は、機能実行部15のプログラム蓄積部18、あるいは、可変H/W部19に、前記移動する機能を書き加える。
【0072】
以上のように、本実施の形態9では上記の通り構成したので、物理的に離れたネットワーク端末10間の機能を仮想的に結合させることなく、同一のネットワーク端末10内に実装可能なため、一方のネットワーク端末10を動作させるだけで、所望の機能が得られるという効果がある。
これにより、不必要なネットワーク端末10の電力消費を抑えることができるという効果と、ネットワーク9のトラフィックを軽減できるという効果がある。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のネットワーク端末とネットワークを介して接続された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、複数のネットワーク端末が新規にネットワークに接続された際に送信してくる自らの機能情報を記述した機能テーブルを受信して、その機能テーブルと事前に登録しておいた機能組合せ情報とに基づき複数のネットワーク端末の機能を結合させると共に、機能結合したネットワーク端末間の組合せでの使用時間および使用状況を収集し、その使用時間および使用状況により、前記機能組合せ情報を更新するようにしたので、ユーザの使用時間や、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1〜9による機能分散型ネットワーク端末システムにおける機能管理サーバの機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1〜9による機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
【図3】本発明のネットワーク端末10の機能ブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1〜9による機能テーブルである。
【図5】この発明の実施の形態1〜9による、事前登録されている機能組合せ情報である。
【図6】この発明の実施の形態1による「機能」の包含関係を示す図である。
【図7】従来及び今回の発明のネットワーク端末10における、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された際の動作シーケンス図である。
【図8】この発明の実施の形態1〜9による、機能管理サーバ1における、基本動作シーケンス図である。
【図9】この発明の実施の形態1〜9による、機能管理サーバ1における、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視する際の動作シーケンス図である。
【図10】この発明の実施の形態2〜9におけるユーザの嗜好情報を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態2〜9におけるユーザの属性情報を示す図である。
【図12】本実施の形態4におけるユーザの自立的好みの入力および更新処理を示す。
【図13】本発明の実施の形態8のネットワーク端末10の機能ブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態9のネットワーク端末10の機能実行部15の機能ブロック図である。
【図15】従来の機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
【図16】従来の機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能テーブルである。
【符号の説明】
1 機能管理サーバ、2 組合せ判定部、4 ユーザデータ管理部、5 ユーザ使用状況監視部、6 ユーザ自立的好み受付部、9 ネットワーク、10 ネットワーク端末、12 修理センタ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワーク接続機能を有する、複数のネットワーク端末の機能を、様々な情報を元に、結合させて、ユーザが最も求めるような、新たな機能端末を産み出すような、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
あらゆる分野において、情報化が進展し、PC関連機器だけでなく、様々な家電機器がネットワーク化されてきている。ただ現状においては、各機器がネットワーク化されるだけであり、それぞれのネットワーク端末がそれぞれの機能を実行するに過ぎず、新たな機能の創造までには至っていない。
【0003】
そこで、特開2001−257827号公報に示されているような、機能分散型ネットワーク端末システムが提案されている。前記特許は、ネットワーク上のネットワーク端末である「スキャナー」と、同じく「プリンタ」とをネットワークを介して接続し、仮想複写機を実現する特許である。以下で示す動作としては、本発明との差異を明確にしやすいように、「スキャナー」と「プリンタ」の両者を、「ネットワーク端末」として説明する。
【0004】
図15は従来の機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
図において、9はネットワーク、10は、ネットワーク接続機能を有し、特定の動作を実行する、ネットワーク端末、11はユーザ宅、21は、複数のネットワーク端末10の間に位置し、両者の機能の接続の仲裁、両者間のプロトコル上の差異を吸収する機能を有する、代理装置である。
図15において、ネットワーク9は、ユーザ宅11内において、3つのネットワーク端末10同士と代理装置21を接続するネットワークであり、いわゆる、ホームネットワークと呼ばれているものである。
【0005】
図16は、従来の機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能テーブルである。
前記機能テーブルは、ネットワーク端末10の機能を規定するものであり、例えば、図16に示すような、以下の内容が記述されている。
・デバイスタイプ(入力装置/出力装置/代理装置)…本ネットワーク端末10が、入力装置であるか、出力装置、代理装置であるかを示している。
・機器の識別子…これは、本ネットワーク端末10固有の識別子である。
・機器のネットワークアドレス…そのネットワーク9における、そのネットワーク端末10を指し示す、ネットワーク上のアドレスである。例えば、IPネットワークであれば、IPアドレスである。
・転送プロトコル…これはネットワーク9上でデータを転送するための通信手順の種別である。
・データ処理解像度…プリンタやスキャナーのような装置特有の情報であるが、画像データの処理解像度である。
・データフォーマット…本ネットワーク端末10が処理可能なデータフォーマットである。
【0006】
次に動作について説明すると、ネットワーク端末10が新たにネットワーク9に接続された場合、ネットワーク端末10は自らの機能を明示すべく、図16に示す機能テーブルを、代理装置21へ送出する。具体的には、ネットワーク端末10の装置管理部7は、ネットワーク端末10の電源がオンになり、自らが立ち上がった場合、ネットワークI/F部3の「ネットワーク接続フラグ」をチェックし、ネットワーク接続状況を確認する。「ネットワーク接続フラグ」が「接続」である場合は、さらに「ネットワーク既接続フラグ」をチェックし、過去にネットワークに接続されたかどうかを確認する。その結果が「未接続」であれば、装置管理部7内にある、機能テーブルを、内部バス8、ネットワークI/F部3経由で、ネットワーク9に送出する。なお、装置管理部7は、電源オン時以外にも、一定周期間隔で、ネットワーク接続状況を確認する。
【0007】
上記シーケンスにより、送出された機能テーブルは、代理装置21に伝送され、代理装置21内に保持される。
【0008】
次にあるネットワーク端末10が、自らだけで処理できない機能を実行しようとした場合、そのネットワーク端末10は、「ネットワーク9上にその機能が実行できるネットワーク端末10があるかどうか?」を、代理装置21へ問い合わせる。
代理装置21は、自らの中に保持された、機能テーブルを検索し、前記所望の機能にあった機能がそこにあれば、その旨、要求元のネットワーク端末10に通知し、両者の機能を結合させる。
【0009】
上記機能の結合の可否の判断は、具体的には、機能テーブル内の、デバイスタイプ、転送プロトコル、データフォーマット等から実行され、機能結合のための通信は、機器の識別子、機器のネットワークアドレス等により、実行される。
【0010】
例えば、2つのネットワーク端末10が、スキャナーとプリンタであった場合、スキャナーの入力部13により、紙データが取り込まれ、機能実行部15でそれがデジタルデータ化され、ネットワークI/F部3、ネットワーク9を介して、プリンタのネットワークI/F部3へ送出される。
その後、プリンタのネットワークI/F部3から、機能実行部15へ、内部バス8経由でデータが渡され、プリントしやすい形式に変換された後、出力部14を介して、プリントアウトされることになる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−257827号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、事前に登録された機能テーブルに従って、機能の結合を「固定的に」実行するだけであり、ユーザの使用時間、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施できないという問題点があった。
【0013】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、結合された機能がどのようなイメージとなるかを、事前に提示できないという問題点があった。
【0014】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、ユーザの所望しないような、機能の組合せを勝手に実行してしまうことがあるという問題点があった。
【0015】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、ネットワーク端末10の故障に対応できないという問題点があった。
【0016】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、一度電源オンされた、ネットワーク端末10は常時電源オンの状態であり、無駄に電力を消費してしまうという問題点があった。
【0017】
また、従来の機能分散型ネットワーク端末システムは上記の通り、構成されているため、重要な情報が、ネットワーク上から漏洩してしまう可能性があるという問題点があった。
【0018】
そこで、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、ユーザの使用時間、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施でき、機能の結合を最適にできる機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複数のネットワーク端末とネットワークを介して接続された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、前記複数のネットワーク端末が新規にネットワークに接続された際に送信してくる自らの機能情報を記述した機能テーブルを受信して、その機能テーブルと事前に登録しておいた機能組合せ情報とに基づき複数のネットワーク端末の機能を結合させると共に、機能結合したネットワーク端末間の組合せでの使用時間および使用状況を収集し、その使用時間および使用状況により、前記機能組合せ情報を更新する。
また、このような機能分散型ネットワーク端末管理サーバとネットワークを介し接続されたネットワーク端末であって、その機能は、ソフトウェア的にあるいはハードウェア的に当該ネットワーク端末の外部、あるいは内部から変更可能とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能管理サーバの機能ブロック図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図1と同様の機能管理サーバである。
図において、1は複数のネットワーク端末10の機能テーブルを保持し、「機能」を管理する機能管理サーバ、2は機能の組合せを判定する組合せ判定部、4はユーザのデータを管理するユーザデータ管理部、5はユーザ宅11におけるネットワーク端末10及び組み合わされた機能の使用時間・使用状況を監視するユーザ使用状況監視部、6は複数のユーザからの自立的な好みを受け付ける、ユーザ自立的好み受付部である。
【0021】
図2は、この発明の実施の形態1による機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図2と同様のシステム構成である。
図において、1は前記機能管理サーバ、12はネットワーク端末10が故障した際に、修理を依頼する、修理センタである。なお、図において、ユーザ宅11内のネットワーク9は、従来例にも示したように、いわゆるホームネットワークであるが、ユーザ宅11と機能管理サーバ1の間のネットワーク9は、ホームネットワークではなく、宅外のネットワークである。ただ、敢えて、宅内・宅外を区別する必要がないため、同じ「ネットワーク」と呼ぶこととしている。
【0022】
図3は、この発明の実施の形態1によるネットワーク端末10の機能ブロック図である。
図において、3はネットワーク9と接続するためのネットワークI/F部、7はネットワーク端末10全体を管理する装置管理部、8は各機能を接続する内部バス、13は、ネットワーク端末10への入力を処理する入力部、14は、ネットワーク端末10からの出力を処理する出力部、15は所望の機能を実行する、機能実行部である。図3において、内部バス8は、装置管理部7、機能実行部15、ネットワークI/F部3、入力部13、出力部14間を相互に接続している。また、入力部13は、本ネットワーク端末がプリンタであれば、用紙の入力部であったり、各種パラメータの設定入力部であったりする。一方、出力部14は、本ネットワーク端末がプリンタであれば、プリントされた用紙の出力部であったり、各種エラーの表示部であったりする。
【0023】
図4は、この発明の実施の形態1による機能テーブルである。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図4と同様の機能テーブルである。
基本的には,図16に示す前述の従来例の機能テーブルと同一であるが、本発明特有の部分があるため、この本発明特有の部分について以下に説明する。なお、「リンクしている上位(下位)機能テーブル」については、別途動作のところで、説明する。
【0024】
・機器分類…テレビ、ビデオ、CDプレーヤ、扇風機、冷蔵庫、電子レンジ、PC、プリンタ、ファックス、コピー、スキャナー、エアコン等の機器の分類を示す。
・メーカコード…メーカ対応にそれをコード化する。例えば、三菱電機は「5」とか。
・機能コード…機能をマクロ的に定義して、それをコード化する。例えば、映像の符号化機能であれば、「MPEG2符号化」を「3」とか。
・可変機能とその可変単位…例えば、CDプレーヤであれば、「音量調整」が可変機能。それがどのように、可変可能かを示すのが可変単位。
・動作環境…温度・湿度条件等。
【0025】
図5は、この発明の実施の形態1による、事前登録されている機能組合せ情報である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図5と同様の機能組合せ情報である。
ここには、最初は、機器分散型ネットワーク端末システムを提供する会社推奨の、機能の組合せ例と重み付け係数が記述されている。重み付け係数とは、「その機能の組合せの望ましさ」を一般的に記述したものである。例えば、一行目の「デジタル放送受信機の「デジタル放送受信機能」とPC用HDDの「記録機能」」は、言葉の通り、両者が機能的に結合できることを示している。具体的には、デジタル放送受信機で受信した映像データが、PC用のHDD(ハードディスク)に録画できるようなイメージである。
【0026】
図6は、この発明の実施の形態1による「機能」の包含関係を示す図である。
【0027】
図7は、今回の発明のネットワーク端末10における、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された際の動作シーケンス図である。
【0028】
図8は、この発明の実施の形態1による、機能管理サーバ1における、基本動作シーケンス図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図8と同様である。
【0029】
図9は、この発明の実施の形態1による、機能管理サーバ1における、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視する際の動作シーケンス図である。なお、後述する他の実施の形態2〜9でも、特に説明がなければ、図9と同様である。
【0030】
次に、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9を元に本実施の形態の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
【0031】
まず、図7に示すように、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された場合は(ステップS1"Y")、機能テーブルを送出する(ステップS2)。このとき機能テーブルの送出先は、機能管理サーバ1である。この場合は、ユーザ宅内11から、宅外のネットワーク9経由で、機能管理サーバに送出されることになる。なお、図7において、分岐の部分において、「・・・ネットワークに新規に接続された?」との質問になっているが、ユーザ設定、ユーザによる機能モジュールの追加等により、該当ネットワーク端末10の機能が変化した場合も、同様に機能テーブルを送出することとする。
【0032】
また送出される機能テーブルは図4に示すような内容である。あらゆるネットワーク端末10を様々な機能で組み合わせるため、様々な項目が機能テーブル内に記述される。
【0033】
なお「機能」は、図6に示すように、包含関係(入れ子状態)となることが多い。すなわち、単純な機能F1(例えば小機能と呼ぶ)が複数集まって、ある機能F2(これを中機能と呼ぶ)になり、この中機能F2が複数集まって、さらに、大きな機能F3(大機能)になるというイメージである。勿論この3段階以上でも、以下でも良い。例えば、デジタルテレビを例にとると、前記小機能F1が、チューナや、ビデオデコーダ、音声デコーダ、ディスプレイ等であり、中機能F2がデジタルテレビ装置、大機能F3が、デジタルテレビ装置やビデオ、オーディオシステムをまとめたAVシステムである。なお、上の例では、チューナを小機能としたが、さらに細かい機能に分類できるかもしれない。
【0034】
次に、機能管理サーバ1による基本的な機能組合せの動作シーケンスを図8を参照して説明する。
図8に示すように、機能管理サーバ1は、ネットワーク端末10から、機能テーブルを受信すると(ステップS3"Y")、事前に登録されている機能組合せ情報と、前記ネットワーク端末10から受信した機能テーブルとを元に、ユーザの好みそうな機能の望ましい組合せを考案する(ステップ4)。具体的には、機能管理サーバ1内の、組合せ判定部2が、内部に保持している、機能組合せ情報と、ユーザデータ管理部4内の機能テーブルを元に判定することになる。
【0035】
続いて、前記結合された機能組合せのイメージをユーザに提示するために、ユーザ宅11にある、表示機能を有するネットワーク端末10に、前記組合せ判定部2で作成したイメージを送出し、前記表示機能を有するネットワーク端末10の出力部14に表示させる(ステップS5)。
【0036】
ユーザは、ネットワーク端末10のディスプレイ上でその新たな機能イメージを見て、その機能結合を実施するかどうか判断する(ステップS6)。その判断結果は、入力機能を有するネットワーク端末10の入力部13から入力され、機能管理サーバ1内の組合せ判定部2に入力され、その判断結果により、機能結合指示を、対象ネットワーク端末10に送出するかどうかを決定し、ユーザがその組み合わせを採用する場合には(ステップS6"Y")、その組み合わせに関連するネットワーク端末に指示してその機能組み合わせを実行する(ステップS7)。
【0037】
すると、ネットワーク端末10では、図9に示すように、ユーザ使用状況監視部5がユーザ宅11のネットワーク端末10及び組み合わされた機能の使用時間、使用状況を周期的に監視して収集し(ステップS8)、それを元に、前述の機能組合せ情報の重み付け係数の値を更新する(ステップS9)。つまり、使用時間が長いほど、望ましい機能の組合せであると判断でき、その情報を元に、新たな機能の組合せの推薦を実行するのである。
【0038】
以上のように、本実施の形態1では上記の通り構成したので、ユーザの使用時間に対応して、最適な機能の結合を実行できると共に、ユーザに対して、結合された機能がどのようなイメージとなるかを、事前に提示できるという効果がある。
【0039】
なお、上記実施の形態1では、機能管理サーバ1を、ユーザ宅11の外に設けたが、ユーザ宅11の内に設けても同様の効果が得られる。また、実施の形態1では、ネットワーク端末10がユーザ宅内11にあるとしたが、会社、オフィス、その他の場所であっても同様の効果が得られる。また、実施の形態1では、機能管理サーバ1内の、機能組合せ情報を「機器分散型ネットワーク端末システムを提供する会社推奨のもの」と記述したが、ネットワーク端末メーカ推奨でも、機能管理サーバ提供会社推奨でも、いわゆるサードベンダー等の推奨でも、同様の効果が得られる。
【0040】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について、説明するが、基本的に、実施の形態1に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
【0041】
図10は、この発明の実施の形態2における、ユーザの嗜好情報であり、ユーザの好みに関する情報が記述されているものである。なお、この嗜好情報は、後述する他の実施の形態3〜9でも同様である。
【0042】
図11は、この発明の実施の形態2における、ユーザの属性情報である。なお、この属性情報は、後述する他の実施の形態3〜9でも同様である。
【0043】
次に、本実施の形態2の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ユーザは、本機能分散型ネットワーク端末システムのサービスを実施する際は、事前に、図10に示すような、嗜好情報や、属性情報を登録する。機能管理サーバ1は、ユーザから送信されてきた前記嗜好情報及び属性情報を、ユーザデータ管理部4に登録する。
【0044】
機能管理サーバ1の組合せ判定部2は、ユーザデータ管理部4に登録されている汎用的な機能組合せ情報と、前記嗜好情報と、属性情報とから、そのユーザ専用の機能組合せ情報、すなわち、ユーザ対応機能組合せ情報を作成し、ユーザデータ管理部4に登録する。つまり、実施の形態1では、汎用的な機能組合せ情報を元に機能の組合せを考案したが、本実施の形態2では、そのユーザ特有の嗜好情報と属性情報とからユーザ専用の機能組合せ情報が作成され、それと、必要に応じて、前記汎用的な機能組合せ情報を元に、最適な機能の組合せが推薦されることになる。従って、本実施の形態2の場合、図8に示すように、ネットワーク端末10から送信されたきた機能テーブルを受信した際(ステップS3"Y")、そのようにユーザ特有の嗜好情報と属性情報とを加味したユーザ専用の機能組合せ情報と、ネットワーク端末10から受信した機能テーブルとから機能の組み合わせを考案することになる(ステップS4)。
【0045】
また、本実施の形態2の機能管理サーバ1は、図9に示すように、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視し(ステップS8)、ネットワーク端末10や機能の組合せの使用時間・使用状況を元に、機能組合せ判定部2内にある、汎用的な機能組合せ情報だけでなく、そのユーザの嗜好情報や属性情報等のユーザ対応機能組合せ情報も更新する(ステップS9)。
また上記更新処理は、ユーザに、事前に機能組合せを提示した際の、ユーザの採否結果による更新についても同様である。
【0046】
以上のように、本実施の形態2では上記の通り構成したので、各々のユーザの嗜好に個別に合致した、最適な機能組合せが提案できるという効果がある。
【0047】
実施の形態3.
次に、実施の形態3について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。実施の形態3は、嗜好の似た他ユーザの、ユーザ対応組合せ情報を用いる方法である。
【0048】
以下、本実施の形態3の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
本実施の形態3の機能管理サーバ1の組合せ判定部2では、ユーザデータ管理部4内の嗜好の似た他ユーザのユーザ対応組合せ情報を用いて、最適な機能の組合せを提案する。
【0049】
以上のように、本実施の形態3では上記の通り構成したので、ユーザの嗜好に合致すると予想される最適な機能組合せを、本人のさらなる嗜好情報の申告なしに提案できる可能性があるという効果がある。
【0050】
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。実施の形態4は、複数ユーザからの自立的な好みを入力し、前記好み入力結果に基づき、機能組合せ情報を更新する方法である。
【0051】
以下、本実施の形態4の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
図12に、本実施の形態4におけるユーザの自立的好みの入力および更新処理を示す。
ユーザは、ネットワーク端末10を利用して機能管理サーバ1のユーザ自立的好み受付部6に自分の好みを自立的に入力する(ステップS12)。具体的には、ユーザ自立的好み受付部6に、WEBサーバ機能を持たせ、いくつかの機能の組合せ例を提示する。ユーザはWEBアクセスするイメージで、その組合せ例に自分の好みを人気投票的に投票する。すると、機能管理サーバ1ではユーザデータ管理部4が、管理している機能組み合わせ情報やそのユーザの嗜好情報等のユーザ対応機能組合せ情報を更新する(ステップS13)。その結果を、機能組合せ情報に反映させる。なお、投票してくれたユーザに、ポイントを還元したり、サービス料金の割引、抽選にてプレゼントを実施する等のメリットを与えることにより、より多くの投票数が期待できる。
【0052】
以上のように、本実施の形態4では上記の通り構成したので、多くのユーザの嗜好に対応した、最適な機能組合せが提案できるという効果がある。
【0053】
なお、上記実施の形態4では、WEBサーバの手法を用いたが、他の入力手段でも同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、投票したユーザを特定せずに構成し、汎用の機能組合せ情報を更新することを示したが、投票したユーザを特定し、そのユーザの、ユーザ対応機能組合せ情報を更新してもよい。
【0054】
実施の形態5.
次に、実施の形態5について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態5は、ユーザと機能管理サーバ間のインタラクションについて、ユーザの許諾を元に実行する方法である。
【0055】
以下、本実施の形態5の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ユーザからの嗜好情報、属性情報等は重要な個人情報であるため、それらを機能管理管理サーバが吸い上げる際、あるいは、そのユーザの嗜好情報を、他のユーザに対して使用する際は、機能管理サーバ1のユーザデータ管理部4は、ネットワーク端末10の装置管理部7と事前に交渉を行い、ユーザの許諾があった場合のみに、前記動作を実行する。
【0056】
以上のように、本実施の形態5では上記の通り構成したので、ユーザが好むような形で、ユーザにサービスを提供できるという効果がある。
【0057】
実施の形態6.
次に、実施の形態6について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態6は、ユーザと機能管理サーバ1間の通信について、前記通信を暗号化する方法である。
【0058】
以下、本実施の形態6の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
ネットワーク端末10のネットワークI/F3は、装置管理部7の指示により、通信データを暗号化して、ネットワーク9に送出する。また、ネットワーク9からの暗号化された通信データを平文化する。
【0059】
機能管理サーバ1のネットワークI/F3は、装置管理部7の指示により、通信データを暗号化して、ネットワーク9に送出する。また、ネットワーク9からの暗号化された通信データを平文化する。
【0060】
以上のように、本実施の形態6では上記の通り構成したので、重要な個人データも安全に伝送することが可能となるという効果がある。
【0061】
実施の形態7.
次に、実施の形態7について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態7は、ネットワーク端末10の故障に早急に対応するための方法である。
【0062】
以下、本実施の形態7の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
機能管理サーバ1は、一定間隔で、ネットワーク端末10の動作を監視するが、その際、ネットワーク端末10に故障を発見した場合は、例えば、まずユーザ宅11内の表示機能、音声通知機能を有するネットワーク端末10の出力部14により、ユーザに故障があったことを通知する。次に、ユーザが自動故障連絡モードを選択していた場合、図2に示すように、機能管理サーバ1は、修理センタ12にその旨通知し、修理を依頼する。
【0063】
以上のように、本実施の形態7では上記の通り構成したので、突然のネットワーク端末10の故障にも早急に対応できるという効果がある。
【0064】
実施の形態8.
次に、実施の形態8について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態8は、ネットワーク端末10の消費電力を削減するための方法である。
【0065】
図13は、本発明の実施の形態8のネットワーク端末10の機能ブロック図であり、16は、人間の存在の有無をセンスする人感センサ部である。
【0066】
以下、本実施の形態8の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
機能管理サーバ1は、一定間隔で、ネットワーク端末10の動作を監視するが、同時に、人感センサ部16のステータスも収集し、前記人感センサ部16のステータス結果と、関連するネットワーク端末10の機能テーブルから、不必要と判断されるネットワーク端末10自体やその一部機能をオフする。例えば、人感センサ部16で、人間が存在しないというのに、エアコンがオンになっていた場合は、エアコンをオフする。
【0067】
以上のように、本実施の形態8では上記の通り構成したので、ネットワーク端末10の不必要な電力消費を抑えることができるという効果がある。
【0068】
実施の形態9.
次に、実施の形態9について、説明するが、基本的に、実施の形態1、2に順ずる部分が多い。その部分については、その説明を省略する。
実施の形態9は、ネットワーク端末10の機能自体を更新するための方法である。
【0069】
図14は、本発明の実施の形態9のネットワーク端末10の機能実行部15の機能ブロック図であり、17は機能を実行する機能実行エンジン部、18は機能がソフトウェアベースで実行される場合のプログラムを蓄積するプログラム蓄積部、19は機能がハードウェアベースで実行される場合であり、かつ、そのハードウェアが可変である可変H/W部、20は機能がハードウェアベースで実行される場合であり、かつ、そのハードウェアが固定である固定H/W部である。なお、それらは内部バス8で接続されている。
【0070】
以下、本実施の形態9の機能分散型ネットワーク端末システムの動作について説明する。
これまでの実施の形態では、機能の実行場所は、元のネットワーク端末10の機能実行部15であったが、前記機能が、機能モジュールとして、移動可能であれば、その機能を必要とする、他のネットワーク端末10に、機能ごと移動させることができる。
【0071】
機能管理サーバ1の組合せ判定部2が、2つの機能の結合を実行することを決定し、両者の機能テーブルを参照し、一方のネットワーク端末10の機能を、他のネットワーク端末10の機能実行部15に移動させ、実行させることが可能と判断した場合は、機能実行部15のプログラム蓄積部18、あるいは、可変H/W部19に、前記移動する機能を書き加える。
【0072】
以上のように、本実施の形態9では上記の通り構成したので、物理的に離れたネットワーク端末10間の機能を仮想的に結合させることなく、同一のネットワーク端末10内に実装可能なため、一方のネットワーク端末10を動作させるだけで、所望の機能が得られるという効果がある。
これにより、不必要なネットワーク端末10の電力消費を抑えることができるという効果と、ネットワーク9のトラフィックを軽減できるという効果がある。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のネットワーク端末とネットワークを介して接続された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、複数のネットワーク端末が新規にネットワークに接続された際に送信してくる自らの機能情報を記述した機能テーブルを受信して、その機能テーブルと事前に登録しておいた機能組合せ情報とに基づき複数のネットワーク端末の機能を結合させると共に、機能結合したネットワーク端末間の組合せでの使用時間および使用状況を収集し、その使用時間および使用状況により、前記機能組合せ情報を更新するようにしたので、ユーザの使用時間や、嗜好、属性に対応して、最適な機能の結合を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1〜9による機能分散型ネットワーク端末システムにおける機能管理サーバの機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1〜9による機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
【図3】本発明のネットワーク端末10の機能ブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1〜9による機能テーブルである。
【図5】この発明の実施の形態1〜9による、事前登録されている機能組合せ情報である。
【図6】この発明の実施の形態1による「機能」の包含関係を示す図である。
【図7】従来及び今回の発明のネットワーク端末10における、ネットワーク端末10がネットワーク9に新規に接続された際の動作シーケンス図である。
【図8】この発明の実施の形態1〜9による、機能管理サーバ1における、基本動作シーケンス図である。
【図9】この発明の実施の形態1〜9による、機能管理サーバ1における、定期的にネットワーク端末10の使用状況・使用時間を監視する際の動作シーケンス図である。
【図10】この発明の実施の形態2〜9におけるユーザの嗜好情報を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態2〜9におけるユーザの属性情報を示す図である。
【図12】本実施の形態4におけるユーザの自立的好みの入力および更新処理を示す。
【図13】本発明の実施の形態8のネットワーク端末10の機能ブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態9のネットワーク端末10の機能実行部15の機能ブロック図である。
【図15】従来の機能分散型ネットワーク端末システムのシステム構成図である。
【図16】従来の機能分散型ネットワーク端末システムにおける、機能テーブルである。
【符号の説明】
1 機能管理サーバ、2 組合せ判定部、4 ユーザデータ管理部、5 ユーザ使用状況監視部、6 ユーザ自立的好み受付部、9 ネットワーク、10 ネットワーク端末、12 修理センタ。
Claims (12)
- 複数のネットワーク端末とネットワークを介して接続された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
前記複数のネットワーク端末が新規にネットワークに接続された際に送信してくる自らの機能情報を記述した機能テーブルを受信して、その機能テーブルと事前に登録しておいた機能組合せ情報とに基づき複数のネットワーク端末の機能を結合させると共に、機能結合したネットワーク端末間の組合せでの使用時間および使用状況を収集し、その使用時間および使用状況により、前記機能組合せ情報を更新することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
ネットワーク端末を利用するユーザ毎にユーザ対応機能組合せ情報を設け、ユーザの属性情報あるいは嗜好情報により、ユーザ対応機能組合せ情報を作成または更新することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
機能の組合せに関する、複数ユーザからの自立的な好み情報を入力し、前記好み入力情報に基づいて機能組合せ情報を更新することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項2に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
嗜好の類似した他ユーザが、好んで使用している機能の組合せを元に、ユーザ対応機能組合せ情報を更新することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
前記機能組合せ情報で実現されるネットワーク端末による機能のイメージを、ユーザに事前に提示することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1〜5のいずれかの請求項に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
ユーザから送信された情報の処理は、当該ユーザがその内容を許諾した場合に行うことを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1〜6のいずれかの請求項に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
機能管理サーバからの、機能組合せ指示に対して、ユーザの許諾を元に、機能の結合を実行する、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項7に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
機能管理サーバからの、機能組合せ指示に対してのユーザの許諾結果に基づき、ユーザ対応機能組合せ情報及びユーザの嗜好情報を更新することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
ユーザでのネットワーク端末の使用状況を収集した際に、前記ネットワーク端末に障害を発見した場合、ユーザにその旨通知し、必要に応じて、修理センターに通知することを特徴する、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - 請求項1に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバにおいて、
ユーザ宅にネットワーク通信機能を有する人感センサーを設置し、ユーザの存在の有無とネットワーク端末の機能に応じて、ネットワーク端末の機能を制限、あるいは電源のオン/オフを制御することを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。 - ネットワーク端末との間の通信に、暗号を用いることを特徴とする、請求項1〜10に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバ。
- 請求項1〜11のいずれかの請求項に記載された機能分散型ネットワーク端末管理サーバとネットワークを介し接続されたネットワーク端末であって、その機能は、ソフトウェア的にあるいはハードウェア的に当該ネットワーク端末の外部、あるいは内部から変更可能であることを特徴とする、機能分散型ネットワーク端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369349A JP2004199549A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002369349A JP2004199549A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004199549A true JP2004199549A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32765595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002369349A Pending JP2004199549A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004199549A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006057349A1 (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-01 | Nec Corporation | 管理システム及びそれに用いられる装置と、そのプログラムと、管理方法 |
JP2008134972A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 機能紹介装置、機能紹介システム、機能紹介装置の制御方法、及びコンピュータのプログラム |
JP2016513398A (ja) * | 2013-02-11 | 2016-05-12 | クアルコム コネクティド エクスペリエンシーズ インコーポレーテッド | ネットワークにおけるデバイス間の対話の履歴を記憶および共有するための方法 |
JP2017188710A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369349A patent/JP2004199549A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006057349A1 (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-01 | Nec Corporation | 管理システム及びそれに用いられる装置と、そのプログラムと、管理方法 |
JPWO2006057349A1 (ja) * | 2004-11-26 | 2008-08-07 | 日本電気株式会社 | 管理システム及びそれに用いられる装置と、そのプログラムと、管理方法 |
JP2008134972A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 機能紹介装置、機能紹介システム、機能紹介装置の制御方法、及びコンピュータのプログラム |
JP2016513398A (ja) * | 2013-02-11 | 2016-05-12 | クアルコム コネクティド エクスペリエンシーズ インコーポレーテッド | ネットワークにおけるデバイス間の対話の履歴を記憶および共有するための方法 |
JP2017188710A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11527311B2 (en) | Multi-services application gateway and system employing the same | |
US11520864B2 (en) | Digital rights management systems and methods for audience measurement | |
US20240194307A1 (en) | Multi-services application gateway and system employing the same | |
US7848768B2 (en) | Network system and communication device | |
US20180198692A1 (en) | Multi-services application gateway and system employing the same | |
CN102263782B (zh) | 信息处理装置、信息处理方法和信息处理系统 | |
JP2010268462A (ja) | 実行可能アプリケーション検索システム | |
CN104185856A (zh) | 信息处理设备、信息处理系统、信息处理方法及程序 | |
JP4261111B2 (ja) | ホームネットワーク内の機器にサービスを提供するシステムとその方法及びホームネットワークでサービスが提供されるシステムとその方法 | |
JP4365401B2 (ja) | 通信制御プログラム、通信制御方法および通信制御装置 | |
JP4612296B2 (ja) | 状態情報提供装置及び方法、そのためのコンピュータプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体、並びに当該プログラムによりプログラムされたコンピュータ | |
CN101656647B (zh) | 信息处理装置、信息处理方法和信息处理系统 | |
US8135742B2 (en) | Proxy service providing apparatus, service providing method, and network system | |
US20060129700A1 (en) | Bridging a local bus with a data network | |
JP2004199549A (ja) | 機能分散型ネットワーク端末管理サーバ、機能分散型ネットワーク端末 | |
US8082326B2 (en) | Server and server program | |
TW201233152A (en) | Method for accessing multimedia contents within a household | |
JP4808122B2 (ja) | 内部ネットワーク上の内部端末に外部ネットワーク上の外部サーバからコンテンツを取得して送信する方法、内部サーバ、及び外部サーバ | |
US6560635B1 (en) | System and method for locally caching remote query replies in an electronic network | |
US20080147880A1 (en) | Methods And Systems For Routing A Message Over A Network | |
US11197049B1 (en) | Devices, systems and processes for facilitating seamless digital video recording of content and use thereof across multiple devices within a local area network | |
JP2001168888A (ja) | ホームネットワークシステム、そのサーバ、その構成方法及びその制御プログラムが記録された記録媒体 | |
JP2008097297A (ja) | 通信装置、通信方法および通信プログラム | |
JP2005252402A (ja) | コンテンツ記録システム及びコンテンツ記録方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP5662360B2 (ja) | 情報通信システム、コミュニティ管理サーバ、ゲートウェイ装置、情報通信方法およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040709 |