JP2004199393A - タスク制御装置及びタスク制御方法 - Google Patents

タスク制御装置及びタスク制御方法 Download PDF

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Hiroshi Morimoto
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Abstract

【課題】タスクを実行するタイミングの制御を行う場合の消費電力を抑制する。
【解決手段】タスク制御装置として、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに基づいて、次に起動すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値をティック設定値として出力し、割込みを受けると、前記次に起動すべきタスクを実行するタイマ制御部と、前記ティック設定値を受け取り、その後、この値に応じた時間が経過すると、前記タイマ制御部に対して前記割込みを行うタイマ信号発生部とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タスクを実行するタイミングを制御するタスク制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来のタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。図10のタスク制御装置は、タイマ信号発生部910と、タイマ制御部930と、タスク格納部60とを備えている。タイマ信号発生部910は、クロック発生部912と、クロック計数部914と、割込み発生部918とを備えている。タイマ制御部930は、タイマタスク管理部932と、タイマタスク管理データ格納部934と、割込み回数計数部944と、タイマタスク実行部952とを備えている。
【0003】
図11は、図10のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。図10,図11を参照して、図10のタスク制御装置の動作について説明する。図10において、クロック発生部912は、例えば周期が10μsのクロック(システムクロック)を生成して、クロック計数部914に出力する。
【0004】
クロック計数部914は、クロック発生部912が出力するクロックのパルスを受ける毎に、そのカウント値のカウントダウンを行う。カウント値が“0”となると、クロック計数部914は、これをクロック設定値“100”に初期化する。これとほぼ同時に、クロック計数部914は、タイマクロックとしてパルスを割込み発生部918に出力する。このような動作を繰り返すので、クロック計数部914は、クロック設定値とクロックの周期との積である1msを周期として有するタイマクロックを生成して、割込み発生部918に出力することになる。
【0005】
割込み発生部918は、クロック計数部914からパルスを受け取ると、図示されていない他の部分から受けた割込み要求と調整の上、割込み回数計数部944に割込みを行う。すなわち、割込み発生部918は、割込み回数計数部944に対して1ms毎に割込みを行う。
【0006】
図10のタスク制御装置が起動される時において、割込み回数計数部944のカウント値は、予め設定された値(ここでは“0”とする)に初期化されている。割込み回数計数部944は、割込みの回数を数えてタイマタスク管理部932に出力する。
【0007】
タイマタスク管理部932は、割込み回数計数部944が割込みの回数を更新する毎に、タイマタスク管理データ格納部934が保持するタイマタスク管理データを検索し、タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間の最小値を選択する。タイマタスク管理部932は、その選択した値と、割込み回数計数部944が出力する割込みの回数との比較を行い、一致するか否かを判定する。
【0008】
一致する場合には、タイマタスク管理部932は、選択した起動までの時間の最小値に対応するタイマタスク識別子を求め、これをタイマタスク実行部952に出力して、タイマタスクの起動を行う。タイマタスク実行部952は、求められたタイマタスク識別子が示す実行すべきタイマタスクを、タスク格納部60から読み出して実行する。その後、タイマタスク管理部932は、タイマタスク管理データの更新を行う。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−256067号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図10のタスク制御装置では、一定の短い時間毎に割込みを発生させ、割込みが生じた回数に従ってタスクの実行を行っていた。割込みが生じる度に、起動処理を行うべきタスクが存在するか否かを確認する必要があるので、この確認のために電力を消費してしまうという問題があった。
【0011】
また、処理速度が遅くてもよい場合には、クロックの周波数を低くして、クロックを用いる回路全体の消費電力を小さくする方法がある。ところが、クロックの周波数が変化すると、タスクを実行するタイミングが影響を受けてしまうという問題があった。
【0012】
本発明は、タスクを実行するタイミングの制御を行う場合の消費電力を抑制することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、タスク制御装置として、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに基づいて、次に起動すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値をティック設定値として出力し、割込みを受けると、前記次に起動すべきタスクを実行するタイマ制御部と、前記ティック設定値を受け取り、その後、この値に応じた時間が経過すると、前記タイマ制御部に対して前記割込みを行うタイマ信号発生部とを備えるものである。
【0014】
請求項1の発明によると、起動処理を行うべきタスクが存在するときに、割込みを行い、そのタスクを実行するようにすることができる。割込みが生じる毎に起動処理を行うべきタスクの有無を確認する必要がないので、この確認のために電力を消費してしまうことがない。
【0015】
また、請求項2の発明では、請求項1に記載のタスク制御装置において、前記タイマ制御部は、前記タイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものを選択して出力する最小値検索部と、前記最小値検索部によって選択された値に応じた値を、前記ティック設定値として出力するティック設定部と、前記割込みを受けると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めて出力するタイマタスク管理部と、前記タイマタスク管理部が前記タスクを識別するためのデータを出力すると、これに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行部とを備えるものである。
【0016】
請求項2の発明によると、タイマタスク管理データに基づいて、タスクのうち、次の起動までの時間が最も短いものを実行することができる。
【0017】
また、請求項3の発明では、請求項1に記載のタスク制御装置において、前記タイマ制御部は、前記タイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものと、これに対応する、タスクを識別するためのデータとを選択して出力する最小値検索部と、前記最小値検索部によって選択された起動までの時間を示す値に応じた値を、前記ティック設定値として出力するティック設定部と、前記割込みを受けると、前記最小値検索部が出力する、タスクを識別するためのデータに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行部とを備えるものである。
【0018】
請求項3の発明によると、1つのタスクの起動のために、タイマタスク管理データの検索を1回行うのみでよいので、タスク制御装置の消費電力を抑えることができる。また、タイマタスク実行部は、割込みが生じる前にタスクを識別するためのデータを受け取ることができるので、割込み発生後、直ちにタスクを実行することができる。
【0019】
また、請求項4の発明では、請求項1に記載のタスク制御装置において、前記タイマ信号発生部は、前記ティック設定値を受け取り、その後、所定の周期を有する信号のパルス数をカウントし、カウントした回数が前記ティック設定値に等しくなると通知を行うティック計数部を備え、かつ、前記ティック計数部が前記通知を行うと、前記割込みを行うものである。
【0020】
請求項4の発明によると、タイマ制御部が出力する値とクロックの周期との積に応じた時間が経過すると、割込みを行うようにすることができる。
【0021】
また、請求項5の発明は、タスク制御装置として、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、割込みを受けた回数をカウントし、そのカウント値を出力する割込み回数計数部と、前記割込み回数計数部が前記カウント値を更新すると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めて出力するタイマタスク管理部と、前記タイマタスク管理部が前記タスクを識別するためのデータを出力すると、これに対応するタスクを実行するタイマタスク実行部と、クロックの周波数が変化した場合に、変化後のクロックの周波数に比例したクロック設定値を出力するクロック設定部と、前記クロックのパルス数をカウントし、カウントした回数が前記クロック設定値に等しくなる毎に前記割込みを行うタイマ信号発生部とを備えるものである。
【0022】
請求項5の発明によると、クロックの周波数が変化しても、割込みの頻度は変化しないので、タスクを実行するタイミングが変化しないようにすることができる。
【0023】
また、請求項6の発明では、請求項5に記載のタスク制御装置において、前記クロック設定部は、前記クロック周波数と前記クロック設定値との対応関係を示すテーブルを検索して、前記変化後のクロックの周波数に応じた前記クロック設定値を求めるものである。
【0024】
請求項6の発明によると、クロック設定値を求めるために演算を行う必要がない。
【0025】
また、請求項7の発明は、タスク制御方法として、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに基づいて、次に起動すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値をティック設定値として求めるタイマ制御ステップと、前記ティック設定値を受け取り、その後、この値に応じた時間が経過すると、割込みを行うタイマ信号発生ステップと、前記割込みを受けると、前記次に起動すべきタスクを実行する実行ステップとを備えるものである。
【0026】
また、請求項8の発明では、請求項7に記載のタスク制御方法において、前記タイマ制御ステップは、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものを選択する最小値検索ステップと、前記最小値検索ステップにおいて選択された値に応じた値を、前記ティック設定値として求めるティック設定ステップとを備えるものであり、前記実行ステップは、前記割込みを受けると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めるタイマタスク管理ステップと、前記タイマタスク管理ステップにおいて前記タスクを識別するためのデータが求められると、これに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行ステップとを備えるものである。
【0027】
また、請求項9の発明では、請求項7に記載のタスク制御方法において、前記タイマ制御ステップは、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものと、これに対応する、タスクを識別するためのデータとを選択する最小値検索ステップと、前記最小値検索ステップにおいて選択された起動までの時間を示す値に応じた値を、前記ティック設定値として求めるティック設定ステップとを備えるものであり、前記実行ステップは、前記割込みを受けると、前記最小値検索ステップによって選択された、タスクを識別するためのデータに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行ステップを備えるものである。
【0028】
また、請求項10の発明では、請求項7に記載のタスク制御方法において、前記タイマ信号発生ステップは、前記ティック設定値を受け取り、その後、所定の周期を有する信号のパルス数をカウントし、カウントした回数が前記ティック設定値に等しくなると通知を行うティック計数ステップを備え、かつ、前記ティック計数ステップによる通知が生じると、前記割込みを行うものである。
【0029】
また、請求項11の発明は、タスク制御方法として、割込みを受けた回数をカウントする割込み回数計数ステップと、前記割込み回数計数ステップにおいてカウントが行われると、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めるタイマタスク管理ステップと、前記タイマタスク管理ステップにおいて前記タスクを識別するためのデータが求められると、これに対応するタスクを実行するタイマタスク実行ステップと、クロックの周波数が変化した場合に、変化後のクロックの周波数に比例したクロック設定値を求めるクロック設定ステップと、前記クロックのパルス数をカウントし、カウントした回数が前記クロック設定値に等しくなる毎に前記割込みを行うタイマ信号発生ステップとを備えるものである。
【0030】
また、請求項12の発明では、請求項11に記載のタスク制御方法において、前記クロック設定ステップは、前記クロック周波数と前記クロック設定値との対応関係を示すテーブルを検索して、前記変化後のクロックの周波数に応じた前記クロック設定値を求めるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0032】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。図1のタスク制御装置は、タイマ信号発生部10と、タイマ制御部30と、タスク格納部60とを備えている。タイマ信号発生部10は、クロック発生部12と、クロック計数部14と、ティック計数部16と、割込み発生部18とを備えている。タイマ制御部30は、タイマタスク管理部32と、タイマタスク管理データ格納部34と、最小値検索部36と、ティック設定部38と、タイマタスク実行部52とを備えている。タスク格納部60は、タイマタスクTT1,TT2,及びTT3を格納している。タイマタスクとは、時間に応じて実行されるタスクを示している。
【0033】
図2は、1つのタイマタスクに対応するタイマタスク管理データのデータ構造の例を示す説明図である。各タイマタスクに対応するタイマタスク管理データは、タイマタスク識別子AT、次管理データ指定子ND、実行間隔ET、及び起動までの時間RTを含んでいる。タイマタスク識別子ATは、タスクを識別するためのデータであって、例えば、そのタスクを行うプログラムが格納されたアドレスを示すポインタである。次管理データ指定子NDは、他のタイマタスクに対応するタイマタスク管理データを参照するためのデータであって、例えばそのタイマタスク管理データを示すポインタである。実行間隔ETは、そのタスクを実行すべき時間の間隔を示す値である。起動までの時間RTは、そのタスクを次に起動するまでの時間を示す値である。
【0034】
図3は、図1のタイマタスク管理データ格納部34が格納するタイマタスク管理データの初期状態の例を示す説明図である。タイマタスク管理データ格納部34は、タイマタスクTT1,TT2,及びTT3のそれぞれに対応するタイマタスク管理データD1,D2,及びD3を格納している。タイマタスク管理データD1〜D3は、リンクリストを構成している。タイマタスクTT1,TT2,及びTT3は、それぞれ30ms毎、40ms毎、及び70ms毎に起動されるべきタスクであるとする。
【0035】
タイマタスク管理データD1は、タイマタスク識別子ATとしてポインタAT1を、次管理データ指定子NDとしてタイマタスク管理データD2を示すポインタを有している。また、タイマタスク管理データD1は、実行間隔ET及び起動までの時間RTとして、値“30”を有している。実行間隔ET及び起動までの時間RTの値の単位は、msであるとする。
【0036】
タイマタスク管理データD2は、タイマタスク識別子ATとしてポインタAT2を、次管理データ指定子NDとしてタイマタスク管理データD3を示すポインタを有している。また、タイマタスク管理データD2は、実行間隔ET及び起動までの時間RTとして、値“40”を有している。
【0037】
タイマタスク管理データD3は、タイマタスク識別子ATとしてポインタAT3を、次管理データ指定子NDとして、次の管理データがないことを示す値を有している。また、タイマタスク管理データD3は、実行間隔ET及び起動までの時間RTとして、値“70”を有している。
【0038】
図1において、クロック発生部12は、クロック(システムクロック)を生成して、クロック計数部14に出力する。クロック計数部14は、予め設定されたクロック設定値とクロックの周期との積に相当する周期を有するタイマクロックを生成して、ティック計数部16に出力する。
【0039】
ティック設定部38は、最小値検索部36から受け取った値に基づいて、次に実行すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値を、ティック設定値としてティック計数部16に出力する。
【0040】
ティック計数部16は、タイマクロックのパルス数をカウントし、カウントした回数がティック設定値に等しくなると、割込み発生部18に割込み要求を通知する。割込み発生部18は、ティック計数部16から割込み要求を受けると、図示されていない他の部分から受けた割込み要求と調整の上、タイマタスク管理部32に割込みパルスを出力して割込みを行う。
【0041】
タイマタスク管理データ格納部34は、タイマタスクTT1,TT2,及びTT3に対応するタイマタスク管理データを格納している。
【0042】
タイマタスク管理部32は、割込み発生部18から割込み信号を受けると、タイマタスク管理データ格納部34が格納するタイマタスク管理データを検索して、起動までの時間RTの最小値を最も短い時間を示すものとして選択し、これに対応するタイマタスク識別子ATを求める。タイマタスク管理部32は、求められたタイマタスク識別子ATを、タスクを識別するためのデータとしてタイマタスク実行部52に出力して、タイマタスクを起動させる。その後、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データの更新を行う。また、タイマタスク管理部32は、最小値検索部36にタイマタスク管理データの検索を行わせる。
【0043】
タイマタスク実行部52は、受け取ったタイマタスク識別子ATに基づいて、次に実行すべきタスクをタスク格納部60から読み出して実行する。最小値検索部36は、タイマタスク管理部32の指示に従って、タイマタスク管理データを検索し、起動までの時間RTの最小値を、最も短い時間を示すものとして選択し、これをティック設定部38に出力する。
【0044】
図4は、図1のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。図1〜図4を参照して、図1のタスク制御装置の動作について具体的に説明する。以下では、図1のタスク制御装置が動作を開始後、クロック発生部12がクロックの各パルスを出力する時刻を、順に時刻T0,T1,T2,…とする。例として、クロックの周期は10μsであるとする。
【0045】
図1のタスク制御装置が起動される時において、クロック計数部14のカウント値であるクロック計数値は、予め設定された値(ここでは“1”とする)に初期化されている。このとき、ティック計数部16のカウント値であるティック計数値は、初期化されていないので不定である。
【0046】
時刻T0において、クロック発生部12が出力するクロックを受けると、クロック計数部14は、クロック計数値のカウントダウンを行う。すなわち、クロック計数部14は、クロック計数値を“1”だけ減じるので、その値は“0”となる。すると、クロック計数部14は、クロック計数値を予め設定されたクロック設定値(ここでは“100”とする)に直ちに初期化する。このとき、クロック計数部14は、ティック計数部16を経由して割込み発生部18に割込み要求を通知する。この通知を受けると、割込み発生部18は、タイマタスク管理部32に対して割込みパルスを出力して、割込みを行う。
【0047】
タイマタスク管理部32は、割込みを受けると、最小値検索部36にタイマタスク管理データを検索させる。最小値検索部36は、起動までの時間RTのうち、最も値が小さいもの(図3の場合、値“30”)を求め、これをティック設定部38に出力する。ティック設定部38は、受け取った値に応じた値をティック設定値としてティック計数部16に出力する。ここでは、ティック設定部38は、受け取った値をそのまま出力するものとする。ティック計数部16は、ティック計数値をティック設定値“30”に設定する。
【0048】
時刻T1において、クロック発生部12が出力するクロックを受けて、クロック計数部14はクロック計数値のカウントダウンを行い、クロック計数値は“99”となる。このとき、クロック計数部14からティック計数部16及び割込み発生部18への通知はない。その後同様の動作が行われ、時刻T0の0.99ms後である時刻T99において、クロック計数値は“1”になる。
【0049】
クロック発生部12が、時刻T0の後、100回目のパルスを出力する時刻T100(すなわち、時刻T0の1ms後)において、クロック計数値は“0”となる。すると、クロック計数部14は、クロック計数値をクロック設定値“100”に再度初期化する。これとほぼ同時に、クロック計数部14は、パルスをタイマクロックとしてティック計数部16に出力する。クロック計数部14からパルスを受け取ると、ティック計数部16は、ティック計数値のカウントダウンを行い、ティック計数値は“29”となる。以降、時刻T0の29.99ms後である時刻T2999まで、同様な処理が繰り返される。このように、この例ではタイマクロックの周期は1msとなる。
【0050】
時刻T3000において、クロック計数部14は、クロック計数値が“0”となると、クロック計数値をクロック設定値“100”に再度初期化する。これとほぼ同時に、クロック計数部14は、タイマクロックとして30回目のパルスをティック計数部16に出力する。クロック計数部14からパルスを受け取ると、ティック計数部16は、ティック計数値のカウントダウンを行い、ティック計数値は“0”となる。すると、ティック計数部16は、割込み発生部18に割込み要求を通知する。このとき、ティック計数部16がカウントした回数は、ティック設定値“30”に等しくなっており、時刻T0から30msが経過している。この通知を受けると、割込み発生部18は、タイマタスク管理部32に対して割込みを行う。
【0051】
タイマタスク管理部32は、割込みを受けると、タイマタスク管理データ格納部34が格納するタイマタスク管理データを検索して、起動までの時間RTの値が最も小さいものを選択する。図3の場合は、タイマタスクTT1についてのタイマタスク管理データD1が選択される。タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD1にタイマタスク識別子ATとして記述されているポインタAT1をタイマタスク実行部52に通知して、タイマタスクTT1を起動させる。タイマタスク実行部52は、ポインタAT1で示された実行すべきタイマタスクTT1を、タスク格納部60から読み出して実行する。
【0052】
タイマタスクTT1を起動させた後、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データの更新を行う。すなわち、タイマタスク管理部32は、まず、タイマタスク管理データ格納部34からタイマタスク管理データD1を削除する。次に、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD2,D3に含まれる、起動までの時間RTから、既に経過した30msに相当する値“30”を減じる。更に、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD1の初期状態のものを、タイマタスク管理データD3の後ろに連結する。タイマタスク管理データD1,D2,D3が有する起動までの時間RTは、それぞれ“30”,“10”,“40”となる。
【0053】
その後、タイマタスク管理部32は、最小値検索部36に検索を行うように指示をする。最小値検索部36は、タイマタスク管理データを検索し、そのうち、起動までの時間RTの値が最も小さいものを選択する。ここでは、最小値検索部36は、タイマタスクTT2についてのタイマタスク管理データD2が有する起動までの時間RTの値“10”を選択し、これをティック設定部38に出力する。ティック設定部38は、値“10”をティック設定値としてティック計数部16に出力する。以下、同様の動作が行われ、タイマタスクTT1が起動されてから10ms後に、タイマタスクTT2が起動される。
【0054】
図5(a)は、図1のタスク制御装置において各タスクが起動されるべきタイミングの例を示す説明図である。図1のタスク制御装置において起動後の最初の割込みが行われる時刻(図4の時刻T0)を時刻0とすると、タイマタスクTT1は、時刻30,60,90,120ms等において起動されるべきタスクである。また、タイマタスクTT2は、時刻40,80,120,160ms等において起動されるべきタスクであり、タイマタスクTT3は、時刻70,140,210ms等において起動されるべきタスクである。
【0055】
図5(b)は、図1の割込み発生部18が出力する割込みパルスを示すグラフである。図5(c)は、図1のタイマタスク管理部32がタスクを起動するタイミングの例を示す説明図である。図5(c)においては、矢印の先端が、起動されるタイマタスク及び起動される時刻を示している。
【0056】
このように、図1のタイマタスク制御装置は、一定の間隔で割込み処理を行うことはせず、タイマタスクを起動するタイミングにおいてのみ割込み処理を行う。このため、起動処理を行うべきタスクが存在するか否かを割込みが発生する度に確認する必要がなく、この確認のために電力を消費することがない。
【0057】
図5(a)に示されているように、例えば、タイマタスクTT1とタイマタスクTT2とは、時刻120msにおいて同時に起動されるべきものである。このような場合、タイマタスクTT1,TT2のそれぞれに対応するタイマタスク管理データD1,D2が有する、起動までの時間RTの値は、時刻90msから120msまでにおいては同一である。このとき、図1のタイマタスク制御装置は次のように動作する。
【0058】
例えば、タイマタスク管理部32は、割込みを受け取った後、起動までの時間RTの値に基づいてタイマタスク管理データD2を選択し、これに対応するタイマタスクTT2の起動処理をタイマタスクTT1よりも先に行ったとする。
【0059】
タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD2をタイマタスク管理データ格納部34から削除した後、最小値検索部36にタイマタスク管理データを検索するように通知する。このとき、最小値検索部36は、起動までの時間RTとして最も小さい値を持つタイマタスク管理データD1を選択する。この値は、直前に実行されたタイマタスクTT2についての起動までの時間RTの値と等しいことがわかるので、最小値検索部36は、ティック設定部38には起動までの時間を改めて出力することはせず、タイマタスク管理部32に対して、タイマタスク管理データを検索するように通知する。
【0060】
タイマタスク管理部32は、再度タイマタスク管理データを検索して、起動までの時間RTとして最も小さい値を持つタイマタスク管理データD1を選択し、これに含まれるタイマタスク識別子AT1をタイマタスク実行部52に通知する。タイマタスク実行部52は、タイマタスク識別子AT1に対応するタイマタスクTT1の起動処理を行う。
【0061】
タイマタスクTT1を起動させた後、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データの更新を行う。すなわち、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データ格納部34から、起動処理を行ったタイマタスクTT1に対応するタイマタスク管理データD1を削除する。また、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD3に含まれる、起動までの時間RTから、前回の割込み後に経過した30msに相当する値“30”を減じる。更に、タイマタスク管理部32は、タイマタスク管理データD1,D2の初期状態のものを、タイマタスク管理データD3の後ろに連結する。
【0062】
本実施形態では、ティック設定部38は、最小値検索部36から受け取った値をそのままティック計数部16に出力するものとして説明したが、受け取った値を変換してから出力するようにしてもよい。例えば、クロック計数部14が出力するタイマクロックの周期が2msであり、タイマタスク管理データの起動までの時間RTがms単位の値で記述されている場合は、ティック設定部38は、最小値検索部36から受け取った値をタイマクロックの周期で除した値を出力するようにすればよい。
【0063】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。図6のタスク制御装置は、図1のタスク制御装置において、タイマ制御部30に代えてタイマ制御部130を備えたものである。タイマ制御部130は、図1のタイマタスク管理部32、最小値検索部36、及びタイマタスク実行部52のそれぞれに代えて、タイマタスク管理部132、最小値検索部136、及びタイマタスク実行部152を備えている。
【0064】
その他の構成要素については、図1を参照して説明したものと同様であるので、同一の参照番号を付してその説明を省略する。タイマタスク管理データ格納部34が格納するタイマタスク管理データは、図2、図3を参照して説明したものと同様であるとする。第1の実施形態と同様に、例として、クロックの周期は10μs、クロック計数部14に設定されるクロック設定値は“100”であるとする。
【0065】
タイマタスク管理部132は、割込み発生部18から割込み信号を受けると、タイマタスク管理データの更新を行う他、最小値検索部136にタイマタスク管理データの検索を行わせる。
【0066】
最小値検索部136は、タイマタスク管理部132の指示に従って、タイマタスク管理データを検索し、起動までの時間RTの最小値を、最も短い時間を示すものとして選択し、これをティック設定部38に出力する。
また、最小値検索部136は、選択された起動までの時間RTの最小値に対応するタイマタスク識別子ATを、タスクを識別するためのデータとして選択して、タイマタスク実行部152に出力する。
【0067】
タイマタスク実行部152は、割込み発生部18から割込み信号を受けると、受け取ったタイマタスク識別子ATに基づいて、次に実行すべきタスクをタスク格納部60から読み出して実行する。
【0068】
図7は、図6のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。図6のタスク制御装置が起動される時において、クロック計数部14のカウント値であるクロック計数値は、予め設定された初期値(ここでは“1”とする)に初期化されている。このとき、ティック計数部16のカウント値であるティック計数値は、初期化されないので不定である。タイマタスク実行部152が格納するタイマタスク識別子ATの値は、無効な値となっている。図6及び図7を参照して、図6のタスク制御装置の動作について具体的に説明する。以下では、図1のタスク制御装置の動作と異なる点について説明する。
【0069】
時刻T0において、クロック発生部12が出力するクロックを受けると、クロック計数部14は、クロック計数値のカウントダウンを行い、その値は“0”となる。すると、クロック計数部14は、クロック計数値を予め設定されたクロック設定値(ここでは“100”とする)に直ちに初期化する。このとき、クロック計数部14は、ティック計数部16を経由して割込み発生部18に割込み要求を通知する。この通知を受けると、割込み発生部18は、タイマタスク管理部132及びタイマタスク実行部152に対して割込みパルスを出力して、割込みを行う。このとき、タイマタスク実行部152は、タイマタスク識別子ATとして無効な値を保持しているので、割込みを受けても何も行わない。
【0070】
タイマタスク管理部132は、割込みを受けると、最小値検索部136にタイマタスク管理データを検索させる。最小値検索部136は、起動までの時間RTのうち、最も値が小さいもの(図3の場合、値“30”)を選択し、これをティック設定部38に出力する。また、最小値検索部136は、選択された起動までの時間RTに対応する、タイマタスク管理データD1のタイマタスク識別子AT1を求め、タイマタスク実行部152に出力する。タイマタスク実行部152は、このタイマタスク識別子AT1をラッチする。
【0071】
ティック設定部38の動作、及び時刻T2999までの処理は、第1の実施形態で説明したものと同様なので省略する。
【0072】
時刻T3000において、ティック計数部16から割込み要求を通知されると、割込み発生部18は、タイマタスク管理部132に加えて、タイマタスク実行部152に対しても割込みを行う。タイマタスク管理部132は、割込みを受けると、タイマタスク管理データの更新を行う(タイマタスク管理データの検索は行わない)。この更新は、第1の実施形態の場合と同様である。
【0073】
タイマタスク実行部152は、割込みを受けると、ラッチしているタイマタスク識別子AT1で示された実行すべきタイマタスクTT1を、タスク格納部60から読み出して実行する。
【0074】
その後、タイマタスク管理部132は、最小値検索部136に検索を行うように指示をする。最小値検索部136は、タイマタスク管理データを検索し、そのうち、起動までの時間RTの値が最も小さいものを選択する。ここでは、最小値検索部136は、タイマタスクTT2についてのタイマタスク管理データD2が有する起動までの時間RTの値“10”を選択する。最小値検索部136は、この値をティック設定部38に出力する他、タイマタスク管理データD2のタイマタスク識別子AT2をタイマタスク実行部152に出力することも行う。タイマタスク実行部152は、このタイマタスク識別子AT2をラッチする。
【0075】
以下、同様の動作が行われ、タイマタスクTT1が起動されてから10ms後に、タイマタスクTT2が起動される。
【0076】
このように、図6のタイマタスク制御装置は、タイマタスク管理部がタイマタスク管理データの検索を行わないので、そのために消費される電力を削減することができる。また、タイマタスク実行部はタイマタスク識別子をラッチしているので、割込み発生部が割込み行うと、直ちにタイマタスクを実行することができる。
【0077】
なお、第1の実施形態と同様に、ティック設定部38は、最小値検索部36から受け取った値を変換してから出力するようにしてもよい。
【0078】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。図8のタスク制御装置は、タイマ信号発生部210と、タイマ制御部230と、タスク格納部60とを備えている。タイマ信号発生部210は、クロック発生部212と、クロック計数部214と、割込み発生部218とを備えている。タイマ制御部230は、タイマタスク管理部232と、タイマタスク管理データ格納部34と、割込み回数計数部44と、クロック設定部46と、タイマタスク実行部52とを備えている。
【0079】
タイマタスク管理データ格納部34、タイマタスク実行部52、及びタスク格納部60は、図1を参照して説明したものと同様である。タイマタスク管理データ格納部34が格納するタイマタスク管理データは、図2、図3を参照して説明したものと同様であるとする。
【0080】
図8のタスク制御装置の動作について説明する。図8において、クロック発生部212は、クロックを生成して、クロック計数部214に出力する。クロック発生部212は、クロックの周波数を変化させることができるように構成されており、クロックの周波数に応じた値をクロック設定部46に出力して、その周波数を通知する。ここでは例として、クロック発生部212は、周期が10μsであるクロックをクロック計数部214に出力しており、このクロックの周波数に比例した値をクロック設定部46に出力しているとする。クロック設定部46は、クロック発生部212から入力された値に応じて、クロック設定値CC1として例えば“100”をクロック計数部21に出力する。
【0081】
クロック計数部214は、そのカウント値であるクロック計数値を、クロック設定部46から入力されたクロック設定値CC1に初期化する点の他は、図1のクロック計数部14と同様に動作する。すなわち、クロック計数部214は、クロック発生部212が出力するクロックのパルスを受ける毎に、クロック計数値のカウントダウンを行う。クロック計数値が“0”となると、クロック計数部214は、クロック計数値をクロック設定値CC1(“100”)に初期化する。これとほぼ同時に、クロック計数部14は、タイマクロックとしてパルスを割込み発生部218に出力する。このような動作を繰り返すので、クロック計数部214は、クロック設定値CC1とクロックの周期との積である1msを周期として有するタイマクロックを生成して、割込み発生部218に出力することになる。
【0082】
割込み発生部218は、クロック計数部214からパルスを受け取ると、図示されていない他の部分から受けた割込み要求と調整の上、割込み回数計数部44に割込みを行う。すなわち、割込み発生部218は、割込み回数計数部44に対して1ms毎に割込みを行う。
【0083】
図8のタスク制御装置が起動される時において、割込み回数計数部44のカウント値は、予め設定された値(ここでは“0”とする)に初期化されている。割込み回数計数部44は、割込みの回数を数えてタイマタスク管理部232に出力する。
【0084】
タイマタスク管理部232は、割込み回数計数部44が割込みの回数を更新する毎に、タイマタスク管理データ格納部34が保持するタイマタスク管理データを検索し、起動までの時間RTの最小値を、最も短い時間を示すものとして選択する。タイマタスク管理部232は、その選択した値と、割込み回数計数部44が出力する割込みの回数との比較を行い、一致するか否かを判定する。
【0085】
一致する場合には、タイマタスク管理部232は、選択した起動までの時間RTの最小値に対応するタイマタスク識別子ATを求め、これをタスクを識別するためのデータとしてタイマタスク実行部52に出力して、タイマタスクを起動させる。その後、タイマタスク管理部232は、タイマタスク管理データの更新を第1の実施形態の場合と同様に行う。
【0086】
ここで、クロックに基づいて動作するプロセッサ等の回路における消費電力を低減するために、クロック発生部212がクロックの周波数を変更した場合について説明する。
【0087】
図9は、図8のクロック設定部46における制御アルゴリズムを示すフローチャートである。ステップS12において、クロック設定部46は、クロック発生部212からの通知によってクロックの周波数を検出する。ステップS14において、クロック設定部46は、クロックの周波数が変化したか否かを判断する。周波数が変化した場合はステップS16の処理を行い、周波数が変化しない場合はステップS12に戻る。
【0088】
ステップS16において、クロック設定部46は、周波数変化前のクロック周波数FS1、周波数変化後のクロック周波数FS2、及び現在のクロック設定値CC1に基づいて、新たなクロック設定値CC2を式(1)、すなわち、
CC2=FS2/FS1×CC1 …(1)
によって求める。
【0089】
ステップS18において、クロック設定部46は、ステップS16で求められた新たなクロック設定値CC2をクロック計数部214に設定する。その後、ステップS12に戻る。
【0090】
クロック設定値は周波数変化後のクロック周波数に比例しているので、例えば、クロック周波数が2分の1になった場合には、クロック設定値は2分の1になる。このため、クロック設定値とクロックの周期との積は一定であり、クロック計数部214が出力するタイマクロックの周波数は変化しない。
【0091】
このように、図8のタスク制御装置によると、クロック発生部212が出力するクロックの周波数が変更されても、クロック計数部214が出力するタイマクロックの周波数を一定に保つことができる。このため、クロックの周波数を低くしても、タスクを起動するタイミングに影響はない。このため、クロックの周波数を低くして、このクロックを用いる回路全体の消費電力を抑制することが容易にできる。
【0092】
なお、クロック設定部は、周波数変化後のクロック周波数FS2と所定の値との積を新たなクロック設定値CC2として求めるようにしてもよい。
【0093】
また、クロック設定部は、周波数変化前のクロック周波数FS1、周波数変化後のクロック周波数FS2、及び現在のクロック設定値CC1の組み合わせにクロック設定値を対応させたテーブル、又は周波数変化後のクロック周波数FS2にクロック設定値を対応させたテーブルを保持し、いずれかのテーブルを検索して、新たなクロック設定値CC2を求めるようにしてもよい。
【0094】
また、クロック設定部は、クロック周波数に代えてクロックの周期に基づいて、新たなクロック設定値CC2を求めるようにしてもよい。
【0095】
また、以上の実施形態において、タイマ制御部の一部又は全部を、CPUを用いてソフトウェアによって実現するようにしてもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、タスクの起動処理を行う必要のある場合にのみ、割込みを発生させるようにするので、タスク制御装置の消費電力を抑制することができる。また、クロックの周波数を変更してもタスクの実行タイミングに影響を与えないようにすることができるので、クロックの周波数を低くして、クロックを用いる回路全体の消費電力を抑制することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。
【図2】1つのタイマタスクに対応するタイマタスク管理データのデータ構造の例を示す説明図である。
【図3】図1のタイマタスク管理データ格納部が格納するタイマタスク管理データの初期状態の例を示す説明図である。
【図4】図1のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。
【図5】(a)は、図1のタスク制御装置において各タスクが起動されるべきタイミングの例を示す説明図である。
(b)は、図1の割込み発生部が出力する割込みパルスを示すグラフである。
(c)は、図1のタイマタスク管理部がタスクを起動するタイミングの例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。
【図7】図6のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。
【図9】図8のクロック設定部における制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】従来のタスク制御装置の構成の例を示すブロック図である。
【図11】図10のタスク制御装置の動作の例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10,210 タイマ信号発生部
12,212 クロック発生部
14,214 クロック計数部
16 ティック計数部
18,218 割込み発生部
30,130,230 タイマ制御部
32,132,232 タイマタスク管理部
34 タイマタスク管理データ格納部
36,136 最小値検索部
38 ティック設定部
44 割込み回数計数部
46 クロック設定部
52,152 タイマタスク実行部
60 タスク格納部

Claims (12)

  1. タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに基づいて、次に起動すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値をティック設定値として出力し、割込みを受けると、前記次に起動すべきタスクを実行するタイマ制御部と、
    前記ティック設定値を受け取り、その後、この値に応じた時間が経過すると、前記タイマ制御部に対して前記割込みを行うタイマ信号発生部とを備える
    タスク制御装置。
  2. 請求項1に記載のタスク制御装置において、
    前記タイマ制御部は、
    前記タイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、
    前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものを選択して出力する最小値検索部と、
    前記最小値検索部によって選択された値に応じた値を、前記ティック設定値として出力するティック設定部と、
    前記割込みを受けると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めて出力するタイマタスク管理部と、
    前記タイマタスク管理部が前記タスクを識別するためのデータを出力すると、これに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行部とを備えるものである
    ことを特徴とするタスク制御装置。
  3. 請求項1に記載のタスク制御装置において、
    前記タイマ制御部は、
    前記タイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、
    前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものと、これに対応する、タスクを識別するためのデータとを選択して出力する最小値検索部と、
    前記最小値検索部によって選択された起動までの時間を示す値に応じた値を、前記ティック設定値として出力するティック設定部と、
    前記割込みを受けると、前記最小値検索部が出力する、タスクを識別するためのデータに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行部とを備えるものである
    ことを特徴とするタスク制御装置。
  4. 請求項1に記載のタスク制御装置において、
    前記タイマ信号発生部は、
    前記ティック設定値を受け取り、その後、所定の周期を有する信号のパルス数をカウントし、カウントした回数が前記ティック設定値に等しくなると通知を行うティック計数部を備え、かつ、
    前記ティック計数部が前記通知を行うと、前記割込みを行うものである
    ことを特徴とするタスク制御装置。
  5. タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データを格納するタイマタスク管理データ格納部と、
    割込みを受けた回数をカウントし、そのカウント値を出力する割込み回数計数部と、
    前記割込み回数計数部が前記カウント値を更新すると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めて出力するタイマタスク管理部と、
    前記タイマタスク管理部が前記タスクを識別するためのデータを出力すると、これに対応するタスクを実行するタイマタスク実行部と、
    クロックの周波数が変化した場合に、変化後のクロックの周波数に比例したクロック設定値を出力するクロック設定部と、
    前記クロックのパルス数をカウントし、カウントした回数が前記クロック設定値に等しくなる毎に前記割込みを行うタイマ信号発生部とを備える
    タスク制御装置。
  6. 請求項5に記載のタスク制御装置において、
    前記クロック設定部は、
    前記クロック周波数と前記クロック設定値との対応関係を示すテーブルを検索して、前記変化後のクロックの周波数に応じた前記クロック設定値を求めるものである
    ことを特徴とするタスク制御装置。
  7. タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに基づいて、次に起動すべきタスクを開始するまでの時間に応じた値をティック設定値として求めるタイマ制御ステップと、
    前記ティック設定値を受け取り、その後、この値に応じた時間が経過すると、割込みを行うタイマ信号発生ステップと、
    前記割込みを受けると、前記次に起動すべきタスクを実行する実行ステップとを備える
    タスク制御方法。
  8. 請求項7に記載のタスク制御方法において、
    前記タイマ制御ステップは、
    前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものを選択する最小値検索ステップと、
    前記最小値検索ステップにおいて選択された値に応じた値を、前記ティック設定値として求めるティック設定ステップとを備えるものであり、
    前記実行ステップは、
    前記割込みを受けると、前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めるタイマタスク管理ステップと、
    前記タイマタスク管理ステップにおいて前記タスクを識別するためのデータが求められると、これに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行ステップとを備えるものである
    ことを特徴とするタスク制御方法。
  9. 請求項7に記載のタスク制御方法において、
    前記タイマ制御ステップは、
    前記タイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものと、これに対応する、タスクを識別するためのデータとを選択する最小値検索ステップと、
    前記最小値検索ステップにおいて選択された起動までの時間を示す値に応じた値を、前記ティック設定値として求めるティック設定ステップとを備えるものであり、
    前記実行ステップは、
    前記割込みを受けると、前記最小値検索ステップによって選択された、タスクを識別するためのデータに対応するタスクを前記次に起動すべきタスクとして実行するタイマタスク実行ステップを備えるものである
    ことを特徴とするタスク制御方法。
  10. 請求項7に記載のタスク制御方法において、
    前記タイマ信号発生ステップは、
    前記ティック設定値を受け取り、その後、所定の周期を有する信号のパルス数をカウントし、カウントした回数が前記ティック設定値に等しくなると通知を行うティック計数ステップを備え、かつ、
    前記ティック計数ステップによる通知が生じると、前記割込みを行うものである
    ことを特徴とするタスク制御方法。
  11. 割込みを受けた回数をカウントする割込み回数計数ステップと、
    前記割込み回数計数ステップにおいてカウントが行われると、タスクを識別するためのデータと、そのタスクの次の起動までの時間を示す値とが対応付けられたタイマタスク管理データに含まれる起動までの時間を示す値のうち、最も短い時間を示すものに対応する、タスクを識別するためのデータを求めるタイマタスク管理ステップと、
    前記タイマタスク管理ステップにおいて前記タスクを識別するためのデータが求められると、これに対応するタスクを実行するタイマタスク実行ステップと、
    クロックの周波数が変化した場合に、変化後のクロックの周波数に比例したクロック設定値を求めるクロック設定ステップと、
    前記クロックのパルス数をカウントし、カウントした回数が前記クロック設定値に等しくなる毎に前記割込みを行うタイマ信号発生ステップとを備える
    タスク制御方法。
  12. 請求項11に記載のタスク制御方法において、
    前記クロック設定ステップは、
    前記クロック周波数と前記クロック設定値との対応関係を示すテーブルを検索して、前記変化後のクロックの周波数に応じた前記クロック設定値を求めるものである
    ことを特徴とするタスク制御方法。
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