JP2004198932A - プロジェクタ及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各画素の色分離方向及びこれに直交する方向の両方の方向に色光を集光することができ、もって高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】白色光源10と、白色光源10からの光を複数の色光に分離してこれらの各色光をそれぞれ異なる方位に反射する色分離光学系16と、複数の各色光が異なる方位から照射されこれらの各色光を変調する単一の電気光学変調装置6と、電気光学変調装置6により変調された光を投写面SCRに投写する投写レンズ8と、色分離光学系16からの各色光を電気光学変調装置6の各色光に対応する画素に導くための第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと、色分離光学系16からの各色光を電気光学変調装置6の画素開口部に集光するための第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bとを備えたプロジェクタ。
【選択図】 図1
【解決手段】白色光源10と、白色光源10からの光を複数の色光に分離してこれらの各色光をそれぞれ異なる方位に反射する色分離光学系16と、複数の各色光が異なる方位から照射されこれらの各色光を変調する単一の電気光学変調装置6と、電気光学変調装置6により変調された光を投写面SCRに投写する投写レンズ8と、色分離光学系16からの各色光を電気光学変調装置6の各色光に対応する画素に導くための第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと、色分離光学系16からの各色光を電気光学変調装置6の画素開口部に集光するための第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bとを備えたプロジェクタ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一の電気光学変調装置を備えたプロジェクタ及びこのプロジェクタに用いるための照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プロジェクタは、照明光を射出する照明装置と、この照明装置からの照明光を画像信号に応じて変調する液晶パネル等からなる電気光学変調装置と、この電気光学変調装置によって変調された光を投写画像として投写面上に投写する投写光学系とを備えている。
このようなプロジェクタにおいては、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図りたいという要求がある。
【0003】
図9は、このような要求を満たすために提案された従来のプロジェクタ(1)の平面図である。また、図10は、プロジェクタ(1)における電気光学変調装置への光入射を説明する図である(例えば、特許文献1参照)。図9に示されるように、符号80で示すプロジェクタは、白色光源82及びこの白色光源82からの光を複数の色光に分離してそれぞれ異なる方向に反射する色分離光学系84を有する照明装置86と、この照明装置86の色分離光学系84で分離された各色光を画像信号に応じて変調し光学像を形成する単一の電気光学変調装置88と、この電気光学変調装置88により変調された光をスクリーンSCR上に拡大表示する投写光学系90とを備えている。
【0004】
このプロジェクタ80においては、白色光源82からの光は色分離光学系84を構成するダイクロイックミラー84R,84G,84BによりR,G,Bの色光に分離され、これら各色光が互いに異なる方位から、図10に示されるように、色分離用のレンチキュラーレンズアレイ92を介して電気光学変調装置88の各画素89R,89G,89Bに導かれる。そして、R,G,Bの各色光は電気光学変調装置88で変調され、投写光学系90(図9)等を介してカラー画像としてスクリーンSCR上に拡大表示される。
【0005】
図11は、上記した要求を満たすために提案された従来の別のプロジェクタ(2)の平面図である。また、図12は、プロジェクタ(2)における電気光学変調装置への光入射を説明する図である(例えば、特許文献2参照)。図11に示されるように、符号100で示すプロジェクタは、図9に示されるプロジェクタ80と同様に、照明装置86,単一の電気光学変調装置88及び投写光学系90を備えている。照明装置86は、白色光源82及び色分離光学系84の他に、インテグレータ光学系102及び偏光変換光学系104を有している。
【0006】
このプロジェクタ100においては、白色光源82からの光はインテグレータ光学系102及び偏光変換光学系104を経て色分離光学系84に入射した後、この色分離光学系84を構成するダイクロイックミラー84R,84G,84BによりR,G,Bの色光に分離され、これら各色光が互いに異なる方位から、図12に示されるように、色分離用のレンチキュラーレンズアレイ92を介して電気光学変調装置88の各画素89R,89G,89Bに導かれる。そして、R,G,Bの各色光は電気光学変調装置88で変調され、投写光学系90(図11)等を介してカラー画像としてスクリーンSCR上に拡大表示される。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−60538号公報
【特許文献2】
特開2001−305484号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプロジェクタにおいては、色分離用のレンチキュラーレンズアレイを構成する色分離用レンチキュラーレンズは色分離方向に屈折力をもち色分離方向と直交する方向には屈折力をもたないレンズであるため、各画素の周囲にブラックマトリクス(遮光手段)が配置されているなどの場合には、色光の一部がブラックマトリクスによって遮断されてしまう。このため、光利用効率が低下してしまうという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、各画素の色分離方向及びこれに直交する方向の両方の方向に色光を集光することができ、もって高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるプロジェクタ及びこのようなプロジェクタに用いるための照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るプロジェクタは、白色光源と、
この白色光源からの光を複数の色光に分離し、これらの各色光をそれぞれ異なる方位に反射する色分離光学系と、
前記複数の各色光が異なる方位から照射され、これらの各色光を変調する単一の電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置により変調された光を投写面に投写する投写レンズと、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の各色光に対応する画素に導くための色分離用レンチキュラーレンズが配列された第1のレンチキュラーレンズアレイとを備えたプロジェクタにおいて、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の画素開口部に集光するための集光用レンチキュラーレンズが前記色分離用レンチキュラーレンズの配列方向とは直交する方向に配列された第2のレンチキュラーレンズアレイをさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
このため、本発明のプロジェクタによれば、第1のレンチキュラーレンズアレイを構成する各色分離用レンチキュラーレンズによって、色光を各画素の色分離方向に屈折させて対応する画素に導くとともに、第2のレンチキュラーレンズアレイを構成する各集光用レンチキュラーレンズによって色光を色分離方向に直交する方向に屈折させて画素開口部に集光することができる。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0012】
(2)上記(1)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであり、前記集光用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであることが好ましい。
【0013】
このように構成することにより、色分離用及び集光用の各レンチキュラーレンズの集光力が高いものとなり、各色光を高効率で画素開口部に集光することができるため、十分な色分離効果及び集光効果が得られる。
【0014】
(3)上記(1)又は(2)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離用の各レンチキュラーレンズ及び/又は前記集光用の各レンチキュラーレンズは非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧でないレンズ)であることが好ましい。
このように構成することにより、各レンチキュラーレンズが球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧であるレンズ)である場合と比較して高い色分離効果又は光利用効果が得られる。
【0015】
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタは、前記白色光源と前記色分離光学系との間にインテグレータ光学系をさらに備えたものであることが好ましい。
このように構成することにより、面内光強度分布が均一化されたプロジェクタにおいても、第2のレンチキュラーレンズアレイの作用によって、高い光利用効率が得られる。
【0016】
(5)上記(4)に記載のプロジェクタにおいては、前記インテグレータ光学系は、前記白色光源からの光を複数の部分光束に分割する第1のレンズアレイと、この第1のレンズアレイによって分割された複数の部分光束をシステム光軸に平行に揃える第2のレンズアレイとを有するものであることが好ましい。
【0017】
(6)上記(4)に記載のプロジェクタにおいては、前記インテグレータ光学系は、導光ロッドと、この導光ロッドからの射出光を照明対象側に導く伝達レンズとを有するものであることが好ましい。
【0018】
(7)上記(4)〜(6)のいずれかに記載のプロジェクタは、偏光変換光学系をさらに備えたものであることが好ましい。
このように構成することにより、一の偏光成分の偏光方向を他の偏光成分の偏光方向に揃えて、両方の偏光成分を利用することのできる光利用効率の高いプロジェクタにおいても、第2のレンチキュラーレンズアレイの作用によって、さらに光利用効率を高めることができる。
この偏光変換光学系は、インテグレータ光学系の射出側に配置することもできるし、インテグレータ光学系の入射側に配置することもできる。
【0019】
(8)本発明の照明装置は、上記(1)〜(7)のいずれかに記載のプロジェクタに用いるための照明装置である。
このため、本発明の照明装置を用いることによって、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるプロジェクタを実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたプロジェクタ及び照明装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、各実施形態においては、互いに直交する3つの方向を便宜的にX方向,Y方向及びZ方向と規定する。このうちZ方向を光の進行方向とし、Y方向を図1の紙面に対して垂直方向とする。
【0021】
先ず、本発明の(実施形態1)につき、図1〜図3を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの平面図である。図2は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの色分離光学系の平面図である。図3は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
図1に示されるように、プロジェクタ2は、照明装置4,電気光学変調装置としての液晶パネル6及び投写光学系8(投写レンズ)によって大略構成されている。
【0022】
照明装置4は、白色光源10,インテグレータ光学系12,偏光変換光学系14,色分離光学系16及びレンチキュラーレンズアレイ18を備えている。
白色光源10は、光源ランプ10A及びリフレクタ10Bを有している。光源ランプ10Aには例えば高圧水銀ランプが用いられている。リフレクタ10Bには、光源ランプ10Aからのランプ光(白色光)を平行化する放物面鏡が用いられている。このリフレクタ10Bの焦点近傍には光源ランプ10Aが配置されている。
なお、リフレクタ10Bとして放物面鏡を用いる代わりに、リフレクタとして楕円面鏡を用い、さらに平行化レンズを用いる構成をとることもできる。
【0023】
インテグレータ光学系12は、第1のレンズアレイ12A,第2のレンズアレイ12B及び反射ミラー12Cを有しており、白色光源10等とともに照明装置4を構成する。
第1のレンズアレイ12Aは、複数の第1の小レンズ12aを備え、これら複数の第1の小レンズ12aによって白色光源10から射出された光束を複数の部分光束に分割するとともに各部分光束を集光させる機能を有している。
第2のレンズアレイ12Bは、第1のレンズアレイ12Aの第1の小レンズ12aに対応するように配列された複数の第2の小レンズ12bを備えている。第2のレンズアレイ12Bは、第1のレンズアレイ12Aから射出された各部分光束の中心軸をシステム光軸に平行に揃える機能を有している。
反射ミラー12Cは、両レンズアレイ12A,12B間に配置されている。そして、第1のレンズアレイ12Aからの射出光を反射して第2のレンズアレイ12Bに向かって進行させるように構成されている。
これにより、照明領域(液晶パネルの光変調面)において良好な光強度分布を得ることができる。
【0024】
なお、第1の小レンズ12aのXY平面上における形状及び第2の小レンズ12bのXY平面上における形状は、照明領域(液晶パネルの光変調面)の平面形状と相似形をなしている。本実施形態では、液晶パネル面上で横長(矩形状)の照明領域を想定しているため、各小レンズ12a,12bのXY平面上における形状も横長である。
【0025】
偏光変換光学系14は、偏光分離ユニットアレイ20,λ/2位相差板22及び重畳レンズ24を有し、第2のレンズアレイ12Bの射出側に配置されている。そして、第2のレンズアレイ12Bを透過した白色光源10からの中間光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離した後、一方の偏光光の偏光方向と他方の偏光光の偏光方向とを揃え、偏光方向が略揃ったそれぞれの光を照明対象(液晶パネル6)側に導くように構成されている。これにより、液晶パネル6における光利用効率を高めて明るい表示状態が達成される。
【0026】
偏光分離ユニットアレイ20は、複数の偏光分離ユニット20Aが横方向(X方向)に配列して形成されている。偏光分離ユニット20Aは、内部に偏光分離面20a1及び反射面20a2を有する四角柱状の構造体からなり、白色光源10からの中間光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離するように構成されている。
【0027】
偏光分離面20a1と反射面20a2は、光軸(Z軸)に対して約45°傾斜し、かつ互いに平行な状態で配置されている。そして、偏光分離ユニット20Aは、各光源像が偏光分離面20a1又はその近傍に形成されるよう構成されている。
【0028】
λ/2位相差板22は、複数の位相差板からなり、偏光分離ユニット20AのP射出面に対向する部位に配置されている。これにより、偏光分離ユニット20AのP射出面から射出されたP偏光光がλ/2位相差板22を通過する際に偏光方向の回転作用を受けてS偏光光へと変換される。一方、偏光分離ユニット20AのS射出面から射出されたS偏光光はλ/2位相差板22を通過しないため、その偏光方向は変化せず、そのままスクリーン側に進行する。
【0029】
重畳レンス24は、単一のレンズ体からなり、λ/2位相差板22の射出側に配置されている。これにより、λ/2位相差板22においてS偏光光に揃えられた光束が重畳レンス24を透過して液晶パネル6側へと導かれ、液晶パネル6上で重畳結合される。
【0030】
色分離光学系16は、図2に示されるように、三種のダイクロイックミラー16R,16G及び16Bからなり、偏光変換光学系14とレンチキュラーレンズアレイ18との間に配置されている。そして、R,G及びBの各波長域の色光を選択的に反射し又は透過させるように構成されている。すなわち、ダイクロイックミラー16Rは、Rの波長域の色光を反射し、G及びBの波長域の色光を透過させる。ダイクロイックミラー16Gは、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光を反射し、Bの波長域の色光を透過させる。また、ダイクロイックミラー16Bは、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光を反射する。
【0031】
各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bは、偏光変換光学系14からの光をXY平面内で互いに異なる角度で入射させて液晶パネル6の各画素を照射するように、それぞれが互いに平行な状態から紙面に垂直な方向に一致する線分を仮想回転軸として傾動させ配置されている。これら各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bの傾動角は、液晶パネル6における画素の配列ピッチ及びレンチキュラーレンズアレイ18を構成する色分離用レンチキュラーレンズアレイの焦点距離から求められる。
【0032】
なお、ダイクロイックミラー16Bは、Bの波長域の色光を反射すればよく、他の波長域の色光については反射してもしなくてもよい。このため、ダイクロイックミラー16Bに代えて通常の全反射ミラーを用いてもよい。
また、各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bは、赤外線を透過するように設計すると、赤外線が液晶パネル6に到達せず、これにより液晶パネル6の温度上昇を抑制することができる。
【0033】
レンチキュラーレンズアレイ18は、図3(a)〜(c)に示されるように、色分離光学系16からの各色光を液晶パネル6の各色光に対応する画素に導くための色分離用レンチキュラーレンズ18aが配列された第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと、色分離光学系16からの各色光を液晶パネル6の画素開口部に集光するための集光用レンチキュラーレンズ18bが色分離用レンチキュラーレンズ18aの配列方向とは直交する方向に配列された第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bとを備えている。
【0034】
このため、本実施形態のプロジェクタによれば、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aを構成する各色分離用レンチキュラーレンズ18aによって、色光を色分離方向(図3(b)の横方向)に屈折させて対応する各サブ画素PR,PG,PBに導くとともに、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bを構成する各集光用レンチキュラーレンズ18bによって色光を色分離方向に直交する方向(図3(c)の横方向)に屈折させて画素開口部に集光することができる。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリクスBM等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0035】
本実施形態のプロジェクタにおいては、色分離用の各レンチキュラーレンズ18aは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズである。また、集光用の各レンチキュラーレンズ18bも光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズである。このため、色分離用及び集光用の各レンチキュラーレンズ18a,18bの集光力が高いものとなり、各色光を高効率で画素開口部に集光することができるため、十分な色分離効果及び集光効果が得られる。なお、本実施形態においては、各レンチキュラーレンズアレイ18A,18Bの両凸レンズ18a,18bは、片側に突出する2つの凸レンズを貼り合わせて形成されている。
【0036】
色分離用レンチキュラーレンズ18aの幅(色分離方向(図3(b)の横方向)における幅)は、液晶パネル6におけるサブ画素PR,PG,PBの横幅の3倍の値に設定されている。また、色分離用レンチキュラーレンズ18aの焦点距離は、各色分離用レンチキュラーレンズ18aの焦点距離をf1(空気換算長)とし、各色分離用レンチキュラーレンズ18aに対する各色光の入射角をαとし、かつ各サブ画素ピッチをdとすると、f1,α及びdは、3d/2f1=tanαを満足する値に設定されている。これにより、各サブ画素の開口中心部にR,G,Bの各色光がそれぞれ導かれる。
【0037】
第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bは、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと直交して配列されている。
集光用レンチキュラーレンズ18bの幅(色分離方向(図3(c)の横方向)における幅)は、液晶パネル6におけるサブ画素PR,PG,PBの縦幅(図3(a)の縦方向の幅)と同一の値に設定されている。また、集光用レンチキュラーレンズ18bの焦点距離は、各集光用レンチキュラーレンズ18bの焦点距離をf2(空気換算長)とし、各色分離用レンチキュラーレンズ18bに対する各色光の入射角をβとし、かつ各サブ画素ピッチをdとすると、f2,β及びdは、d/2f2=tanβを満足する値に設定されている。これにより、各サブ画素の開口中心部に各色光が集光される。すなわち、従来の場合にブラックマトリクス等によって遮光されていた光を有効に利用できるようになり、光利用効率を高めることができる。
【0038】
本実施形態のプロジェクタにおいては、色分離用の各レンチキュラーレンズ及び集光用の各レンチキュラーレンズを非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧でないレンズ)としている。このため、各レンチキュラーレンズが球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧であるレンズ)である場合と比較して高い色分離効果又は光利用効率が得られている。
【0039】
液晶パネル6は、対向ガラス基板6Aと,TFT基板6Bとの間に液晶層6Cが配置された透過型の液晶パネルからなり、投写光学系8とレンチキュラーレンズアレイ18との間に配置されている。そして、ダイクロイックミラー16R,16G,16Bで反射された各色光を入射させて、画像信号(画像情報)に応じて変調し、これら変調した光を透過光として投写光学系側に射出するように構成されている。
【0040】
この液晶パネル6は、図3(a)に示されたように、外形が正方形のサブ画素PR,PG,PBがマトリクス状に配列されている。そして、横方向に並んだ3つのサブ画素PR,PG,PBで1つの画素を構成している。液晶パネル6の各サブ画素PR,PG,PBは、周辺部にブラックマトリクスBM等の遮光手段が形成されている。
【0041】
投写光学系8は、液晶パネル6の射出側に配置されている。そして、液晶パネル6から射出された変調光を投写画像としてスクリーン(図示せず)上に拡大表示するように構成されている。
【0042】
以上の構成により、照明装置4から射出された光が液晶パネル6に入射して変調され、この変調光が投写光学系8によってスクリーン(図示せず)上に拡大表示される。この際、照明装置4の色分離光学系16にインテグレータ光学系12及び偏光変換光学系14等を経て入射した白色光源10からの射出光のうちRの波長域の色光がダイクロイックミラー16Rで反射され、G及びBの波長域の色光が透過する。また、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光がダイクロイックミラー16Gで反射され、Bの波長域の色光が透過する。さらに、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光がダイクロイックミラー16Bで反射される。
【0043】
そして、色分離光学系16から各色分離用レンチキュラーレンズ18aに入射するR,G,Bの各色光が色分離用レンチキュラーレンズ18aのレンズ横方向断面内で屈折して各色分離用レンチキュラーレンズ18a,18bを透過し、各サブ画素の横方向開口中心部に入射する(図3(b)参照。)。また、各色分離用レンチキュラーレンズ18aから各集光用レンチキュラーレンズ18bに入射するR,G,Bの各色光が集光用レンチキュラーレンズ18bのレンズ縦方向断面内で屈折して各集光用レンチキュラーレンズ18bを透過し、各サブ画素の縦方向開口中心部に入射する(図3(c)参照。)。
【0044】
したがって、本実施形態においては、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aによって色分離方向に赤,緑及び青の各色光が屈折して各サブ画素に導かれ、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bによって、上記色分離方向と直交する方向に各色光が屈折して各サブ画素の開口部に集光される。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0045】
なお、本実施形態においては、両レンチキュラーレンズ18a,18bとして、非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧でないレンズ)を用いたため、球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧であるレンズ)を用いた場合と比較して高い色分離効果又は光利用効率が得られる。
【0046】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態2に係るプロジェクタは、図4に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとほぼ同じ構成を有しているが、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aを構成する色分離用レンチキュラーレンズ18aの構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、色分離用レンチキュラーレンズ18aの光源側に突出する凸面が第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aの基板内に埋め込まれているのに対して、実施形態2に係るプロジェクタにおいては、色分離用レンチキュラーレンズ18aの光源側に突出する凸面は第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aの表面を構成している。
【0047】
このため、実施形態2に係るプロジェクタよれば、色分離用レンチキュラーレンズ18aの屈折力が高くなっているので、色分離性能及び色分離方向における集光性能も高まり、色再現性及び光利用効率の高いプロジェクタを構成することができる。
【0048】
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態3に係るプロジェクタは、図5に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとほぼ同じ構成を有しているが、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bを構成する集光用レンチキュラーレンズ18bの構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bの投写レンズ側に突出する凸面が第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bの基板内に埋め込まれた構成を有しているのに対して、実施形態3に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bの投写レンズ側に突出する凸面は液晶パネル6の対向基板に埋め込まれた構成を有している。
【0049】
このため、実施形態3に係るプロジェクタよれば、レンチキュラーレンズアレイ18の機能の一部を液晶パネル6に負担させているため、部品点数が少なくなり、プロジェクタとしての信頼性を高めることができるとともに、製造コストを低減することもできる。また、レンチキュラーレンズ18bと各画素との位置精度も高まり、さらに画質を高めることができる。
【0050】
(実施形態4)
図6は、本発明の実施形態4に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態4に係るプロジェクタは、図6(a)に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとは、液晶パネルの画素構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、各サブ画素PR,PG,PBが正方形の形状を有しているのに対して、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、、各サブ画素PR,PG,PBは縦長の長方形の形状を有している(そして、3つのサブ画素の集合から構成される各画素(PR+PG+PB)が正方形の形状を有している。)。
【0051】
本実施形態においては、このような画素配列を有する液晶パネル6を備えたプロジェクタにおいて、色分離光学系16と液晶パネル6との間に、レンチキュラーレンズアレイ18を配置したものである。
この場合、色分離用レンチキュラーレンズの構成は、実施形態1のものと基本的には同じ構成となるが、集光用レンチキュラーレンズの構成は、実施形態1のものとは異なる。すなわち、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、色分離方向に直交する方向における各サブ画素のピッチは、実施形態1に係るプロジェクタの3倍になるため、色分離方向に直交する方向における開口部の長さも長くなる。このため、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bとして、曲率半径の大きい屈折力の弱いレンズを用いている(図6(c)参照。)。
【0052】
このため、このような画素配列を有するプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0053】
(実施形態5)
図7は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタの平面図である。図8は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタに用いる偏光変換光学系の平面図である。
図7に示されるように、符号70で示されるプロジェクタは、インテグレータ光学系72が、白色光源10から入射した光を界面72a1で全反射させて照明対象側に射出する導光ロッド72Aと、この導光ロッド72Aからの射出光を照明対象側に導く伝達レンズ72Bとを有しており、小型の光学系を構成できるという特徴がある。
【0054】
本実施形態に係るプロジェクタにおける照明装置74は、白色光源10,インテグレータ光学系72,偏光変換光学系76,色分離光学系16,レンチキュラーレンズアレイ18を備えている。そして、インテグレータ光学系72は、導光ロッド72A及び伝達レンズ72Bを有し、反射ミラー78と偏光変換光学系76との間に配置されている。なお、偏光変換光学系をインテグレータ光学系の光源側に配置することも可能である。
【0055】
導光ロッド72Aは、入射側端面と射出側端面との寸法が同一の例えばガラス材料からなる角柱状の中実ロッドによって形成されている。この導光ロッド72Aには、白色光源10からの射出光を全反射させる界面72a1が形成されている。そして、白色光源10から入射した不均一の強度分布をもつ光を、界面72a1において全反射を繰り返すことにより均一な強度分布をもつ光に変換し、射出側端面から射出するように構成されている。
伝達レンズ72Bは、導光ロッド72Aの射出側に配されている。そして、導光ロッド72A(白色光源10)からの光を照明対象側に導くように構成されている。
【0056】
偏光変換光学系50は、図8に示されるように、入射側レンズ54,偏光分離ユニットアレイ56,λ/2位相差板58及び重畳レンス60を有し、伝達レンズ72Bと色分離光学系16との間に配置されている。そして、伝達レンズ72Bを透過した白色光源10からの射出光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離した後、一方の偏光光の偏光方向と他方の偏光光の偏光方向とを揃え、偏光方向が略揃ったそれぞれの光を照明領域(液晶パネル6)側に導くように構成されている。これにより、液晶パネル6における光利用効率を高めて明るい表示状態が達成される。
【0057】
以上の構成により、照明装置74から射出された光が液晶パネル6に入射して変調され、この変調光が投写光学系8によってスクリーン(図示せず)上に拡大表示される。この際、照明装置72の色分離光学系16にインテグレータ光学系72及び偏光変換光学系50等を経て入射した白色光源10からの射出光のうちRの波長域の色光がダイクロイックミラー16Rで反射され、G及びBの波長域の色光が透過する。また、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光がダイクロイックミラー16Gで反射され、Bの波長域の色光が透過する。さらに、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光がダイクロイックミラー16Bで反射される。
【0058】
そして、実施形態1の場合と同様に、色分離光学系16から各色分離用レンチキュラーレンズ18aに入射するR,G,Bの各色光が色分離用レンチキュラーレンズ18aのレンズ横方向断面内で屈折して各色分離用レンチキュラーレンズ18a,18bを透過し、各サブ画素の横方向開口中心部に入射する(図3(b)参照。)。また、各色分離用レンチキュラーレンズ18aから各集光用レンチキュラーレンズ18bに入射するR,G,Bの各色光が集光用レンチキュラーレンズ18bのレンズ縦方向断面内で屈折して各集光用レンチキュラーレンズ18bを透過し、各サブ画素の縦方向開口中心部に入射する(図3(c)参照。)。
【0059】
したがって、本実施形態においては、実施形態1(及び実施形態2〜実施形態4)と同様に、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aによって色分離方向に赤,緑及び青の各色光が屈折して各サブ画素に導かれ、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bによって、上記色分離方向と直交する方向に各色光が屈折して各サブ画素の開口部に集光される。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0060】
なお、本実施形態においては、導光ロッド72Aを中実ロッドによって形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、内側面を鏡面とする筒体からなる中空ロッドによって形成しても実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態においては、導光ロッド72Aが入射側端面と射出側端面との寸法を同一とする角柱状ロッドによって形成される場合について説明したが、入射側端面と射出側端面との寸法を相似的に異なる所謂テーパロッドによって導光ロッドを形成してもよい。これにより、光源光による集光像の形成位置が制御される。
【0061】
なお、上記した各実施形態においては、両レンチキュラーレンズ18a,18bとして、非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧でないレンズ)を用いたため、球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧であるレンズ)を用いた場合と比較して高い色分離効果又は光利用効果が得られる。
【0062】
また、上記した各実施形態においては、第1のレンチキュラーレンズアレイが白色光源側に、また第2のレンチキュラーレンズアレイが投写レンズ側にそれぞれ配置される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第1のレンチキュラーレンズアレイを投写レンズ側に、また第2のレンチキュラーレンズアレイを白色光源側にそれぞれ配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るプロジェクタの平面図。
【図2】実施形態1に係るプロジェクタの色分離光学系の平面図。
【図3】実施形態1に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図4】実施形態2に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図5】実施形態3に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図6】実施形態4に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図7】実施形態5に係るプロジェクタの平面図。
【図8】実施形態5に係るプロジェクタの偏光変換光学系の断面図。
【図9】従来のプロジェクタ(1)の平面図。
【図10】プロジェクタ(1)における電気光学変調装置への光入射を説明する図。
【図11】従来のプロジェクタ(2)の平面図。
【図12】プロジェクタ(2)における電気光学変調装置への光入射を説明する図。
【符号の説明】
2 プロジェクタ、4 照明装置、6 液晶パネル、6A 対向基板、6B TFT基板、6C 液晶層、8 投写光学系、10 白色光源、10A 光源ランプ、10B リフレクタ、12 インテグレータ光学系、12A 第1のレンズアレイ、12a 第1の小レンズ、12B 第2のレンズアレイ、12b 第2の小レンズ、14 偏光変換光学系、16 色分離光学系、16R,16G,16B ダイクロイックミラー、18 レンチキュラーレンズアレイ、18A 第1のレンチキュラーレンズアレイ、18B 第2のレンチキュラーレンズアレイ、18a 色分離用レンチキュラーレンズ、18b 集光用レンチキュラーレンズ、20 偏光分離ユニットアレイ、20A 偏光分離ユニット、20a1 偏光分離面、20a2 反射面、22 λ/2位相差板、24 重畳レンス
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一の電気光学変調装置を備えたプロジェクタ及びこのプロジェクタに用いるための照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プロジェクタは、照明光を射出する照明装置と、この照明装置からの照明光を画像信号に応じて変調する液晶パネル等からなる電気光学変調装置と、この電気光学変調装置によって変調された光を投写画像として投写面上に投写する投写光学系とを備えている。
このようなプロジェクタにおいては、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図りたいという要求がある。
【0003】
図9は、このような要求を満たすために提案された従来のプロジェクタ(1)の平面図である。また、図10は、プロジェクタ(1)における電気光学変調装置への光入射を説明する図である(例えば、特許文献1参照)。図9に示されるように、符号80で示すプロジェクタは、白色光源82及びこの白色光源82からの光を複数の色光に分離してそれぞれ異なる方向に反射する色分離光学系84を有する照明装置86と、この照明装置86の色分離光学系84で分離された各色光を画像信号に応じて変調し光学像を形成する単一の電気光学変調装置88と、この電気光学変調装置88により変調された光をスクリーンSCR上に拡大表示する投写光学系90とを備えている。
【0004】
このプロジェクタ80においては、白色光源82からの光は色分離光学系84を構成するダイクロイックミラー84R,84G,84BによりR,G,Bの色光に分離され、これら各色光が互いに異なる方位から、図10に示されるように、色分離用のレンチキュラーレンズアレイ92を介して電気光学変調装置88の各画素89R,89G,89Bに導かれる。そして、R,G,Bの各色光は電気光学変調装置88で変調され、投写光学系90(図9)等を介してカラー画像としてスクリーンSCR上に拡大表示される。
【0005】
図11は、上記した要求を満たすために提案された従来の別のプロジェクタ(2)の平面図である。また、図12は、プロジェクタ(2)における電気光学変調装置への光入射を説明する図である(例えば、特許文献2参照)。図11に示されるように、符号100で示すプロジェクタは、図9に示されるプロジェクタ80と同様に、照明装置86,単一の電気光学変調装置88及び投写光学系90を備えている。照明装置86は、白色光源82及び色分離光学系84の他に、インテグレータ光学系102及び偏光変換光学系104を有している。
【0006】
このプロジェクタ100においては、白色光源82からの光はインテグレータ光学系102及び偏光変換光学系104を経て色分離光学系84に入射した後、この色分離光学系84を構成するダイクロイックミラー84R,84G,84BによりR,G,Bの色光に分離され、これら各色光が互いに異なる方位から、図12に示されるように、色分離用のレンチキュラーレンズアレイ92を介して電気光学変調装置88の各画素89R,89G,89Bに導かれる。そして、R,G,Bの各色光は電気光学変調装置88で変調され、投写光学系90(図11)等を介してカラー画像としてスクリーンSCR上に拡大表示される。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−60538号公報
【特許文献2】
特開2001−305484号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプロジェクタにおいては、色分離用のレンチキュラーレンズアレイを構成する色分離用レンチキュラーレンズは色分離方向に屈折力をもち色分離方向と直交する方向には屈折力をもたないレンズであるため、各画素の周囲にブラックマトリクス(遮光手段)が配置されているなどの場合には、色光の一部がブラックマトリクスによって遮断されてしまう。このため、光利用効率が低下してしまうという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、各画素の色分離方向及びこれに直交する方向の両方の方向に色光を集光することができ、もって高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるプロジェクタ及びこのようなプロジェクタに用いるための照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るプロジェクタは、白色光源と、
この白色光源からの光を複数の色光に分離し、これらの各色光をそれぞれ異なる方位に反射する色分離光学系と、
前記複数の各色光が異なる方位から照射され、これらの各色光を変調する単一の電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置により変調された光を投写面に投写する投写レンズと、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の各色光に対応する画素に導くための色分離用レンチキュラーレンズが配列された第1のレンチキュラーレンズアレイとを備えたプロジェクタにおいて、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の画素開口部に集光するための集光用レンチキュラーレンズが前記色分離用レンチキュラーレンズの配列方向とは直交する方向に配列された第2のレンチキュラーレンズアレイをさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
このため、本発明のプロジェクタによれば、第1のレンチキュラーレンズアレイを構成する各色分離用レンチキュラーレンズによって、色光を各画素の色分離方向に屈折させて対応する画素に導くとともに、第2のレンチキュラーレンズアレイを構成する各集光用レンチキュラーレンズによって色光を色分離方向に直交する方向に屈折させて画素開口部に集光することができる。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0012】
(2)上記(1)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであり、前記集光用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであることが好ましい。
【0013】
このように構成することにより、色分離用及び集光用の各レンチキュラーレンズの集光力が高いものとなり、各色光を高効率で画素開口部に集光することができるため、十分な色分離効果及び集光効果が得られる。
【0014】
(3)上記(1)又は(2)に記載のプロジェクタにおいては、前記色分離用の各レンチキュラーレンズ及び/又は前記集光用の各レンチキュラーレンズは非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧でないレンズ)であることが好ましい。
このように構成することにより、各レンチキュラーレンズが球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧であるレンズ)である場合と比較して高い色分離効果又は光利用効果が得られる。
【0015】
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタは、前記白色光源と前記色分離光学系との間にインテグレータ光学系をさらに備えたものであることが好ましい。
このように構成することにより、面内光強度分布が均一化されたプロジェクタにおいても、第2のレンチキュラーレンズアレイの作用によって、高い光利用効率が得られる。
【0016】
(5)上記(4)に記載のプロジェクタにおいては、前記インテグレータ光学系は、前記白色光源からの光を複数の部分光束に分割する第1のレンズアレイと、この第1のレンズアレイによって分割された複数の部分光束をシステム光軸に平行に揃える第2のレンズアレイとを有するものであることが好ましい。
【0017】
(6)上記(4)に記載のプロジェクタにおいては、前記インテグレータ光学系は、導光ロッドと、この導光ロッドからの射出光を照明対象側に導く伝達レンズとを有するものであることが好ましい。
【0018】
(7)上記(4)〜(6)のいずれかに記載のプロジェクタは、偏光変換光学系をさらに備えたものであることが好ましい。
このように構成することにより、一の偏光成分の偏光方向を他の偏光成分の偏光方向に揃えて、両方の偏光成分を利用することのできる光利用効率の高いプロジェクタにおいても、第2のレンチキュラーレンズアレイの作用によって、さらに光利用効率を高めることができる。
この偏光変換光学系は、インテグレータ光学系の射出側に配置することもできるし、インテグレータ光学系の入射側に配置することもできる。
【0019】
(8)本発明の照明装置は、上記(1)〜(7)のいずれかに記載のプロジェクタに用いるための照明装置である。
このため、本発明の照明装置を用いることによって、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるプロジェクタを実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたプロジェクタ及び照明装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、各実施形態においては、互いに直交する3つの方向を便宜的にX方向,Y方向及びZ方向と規定する。このうちZ方向を光の進行方向とし、Y方向を図1の紙面に対して垂直方向とする。
【0021】
先ず、本発明の(実施形態1)につき、図1〜図3を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの平面図である。図2は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの色分離光学系の平面図である。図3は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
図1に示されるように、プロジェクタ2は、照明装置4,電気光学変調装置としての液晶パネル6及び投写光学系8(投写レンズ)によって大略構成されている。
【0022】
照明装置4は、白色光源10,インテグレータ光学系12,偏光変換光学系14,色分離光学系16及びレンチキュラーレンズアレイ18を備えている。
白色光源10は、光源ランプ10A及びリフレクタ10Bを有している。光源ランプ10Aには例えば高圧水銀ランプが用いられている。リフレクタ10Bには、光源ランプ10Aからのランプ光(白色光)を平行化する放物面鏡が用いられている。このリフレクタ10Bの焦点近傍には光源ランプ10Aが配置されている。
なお、リフレクタ10Bとして放物面鏡を用いる代わりに、リフレクタとして楕円面鏡を用い、さらに平行化レンズを用いる構成をとることもできる。
【0023】
インテグレータ光学系12は、第1のレンズアレイ12A,第2のレンズアレイ12B及び反射ミラー12Cを有しており、白色光源10等とともに照明装置4を構成する。
第1のレンズアレイ12Aは、複数の第1の小レンズ12aを備え、これら複数の第1の小レンズ12aによって白色光源10から射出された光束を複数の部分光束に分割するとともに各部分光束を集光させる機能を有している。
第2のレンズアレイ12Bは、第1のレンズアレイ12Aの第1の小レンズ12aに対応するように配列された複数の第2の小レンズ12bを備えている。第2のレンズアレイ12Bは、第1のレンズアレイ12Aから射出された各部分光束の中心軸をシステム光軸に平行に揃える機能を有している。
反射ミラー12Cは、両レンズアレイ12A,12B間に配置されている。そして、第1のレンズアレイ12Aからの射出光を反射して第2のレンズアレイ12Bに向かって進行させるように構成されている。
これにより、照明領域(液晶パネルの光変調面)において良好な光強度分布を得ることができる。
【0024】
なお、第1の小レンズ12aのXY平面上における形状及び第2の小レンズ12bのXY平面上における形状は、照明領域(液晶パネルの光変調面)の平面形状と相似形をなしている。本実施形態では、液晶パネル面上で横長(矩形状)の照明領域を想定しているため、各小レンズ12a,12bのXY平面上における形状も横長である。
【0025】
偏光変換光学系14は、偏光分離ユニットアレイ20,λ/2位相差板22及び重畳レンズ24を有し、第2のレンズアレイ12Bの射出側に配置されている。そして、第2のレンズアレイ12Bを透過した白色光源10からの中間光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離した後、一方の偏光光の偏光方向と他方の偏光光の偏光方向とを揃え、偏光方向が略揃ったそれぞれの光を照明対象(液晶パネル6)側に導くように構成されている。これにより、液晶パネル6における光利用効率を高めて明るい表示状態が達成される。
【0026】
偏光分離ユニットアレイ20は、複数の偏光分離ユニット20Aが横方向(X方向)に配列して形成されている。偏光分離ユニット20Aは、内部に偏光分離面20a1及び反射面20a2を有する四角柱状の構造体からなり、白色光源10からの中間光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離するように構成されている。
【0027】
偏光分離面20a1と反射面20a2は、光軸(Z軸)に対して約45°傾斜し、かつ互いに平行な状態で配置されている。そして、偏光分離ユニット20Aは、各光源像が偏光分離面20a1又はその近傍に形成されるよう構成されている。
【0028】
λ/2位相差板22は、複数の位相差板からなり、偏光分離ユニット20AのP射出面に対向する部位に配置されている。これにより、偏光分離ユニット20AのP射出面から射出されたP偏光光がλ/2位相差板22を通過する際に偏光方向の回転作用を受けてS偏光光へと変換される。一方、偏光分離ユニット20AのS射出面から射出されたS偏光光はλ/2位相差板22を通過しないため、その偏光方向は変化せず、そのままスクリーン側に進行する。
【0029】
重畳レンス24は、単一のレンズ体からなり、λ/2位相差板22の射出側に配置されている。これにより、λ/2位相差板22においてS偏光光に揃えられた光束が重畳レンス24を透過して液晶パネル6側へと導かれ、液晶パネル6上で重畳結合される。
【0030】
色分離光学系16は、図2に示されるように、三種のダイクロイックミラー16R,16G及び16Bからなり、偏光変換光学系14とレンチキュラーレンズアレイ18との間に配置されている。そして、R,G及びBの各波長域の色光を選択的に反射し又は透過させるように構成されている。すなわち、ダイクロイックミラー16Rは、Rの波長域の色光を反射し、G及びBの波長域の色光を透過させる。ダイクロイックミラー16Gは、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光を反射し、Bの波長域の色光を透過させる。また、ダイクロイックミラー16Bは、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光を反射する。
【0031】
各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bは、偏光変換光学系14からの光をXY平面内で互いに異なる角度で入射させて液晶パネル6の各画素を照射するように、それぞれが互いに平行な状態から紙面に垂直な方向に一致する線分を仮想回転軸として傾動させ配置されている。これら各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bの傾動角は、液晶パネル6における画素の配列ピッチ及びレンチキュラーレンズアレイ18を構成する色分離用レンチキュラーレンズアレイの焦点距離から求められる。
【0032】
なお、ダイクロイックミラー16Bは、Bの波長域の色光を反射すればよく、他の波長域の色光については反射してもしなくてもよい。このため、ダイクロイックミラー16Bに代えて通常の全反射ミラーを用いてもよい。
また、各ダイクロイックミラー16R,16G,16Bは、赤外線を透過するように設計すると、赤外線が液晶パネル6に到達せず、これにより液晶パネル6の温度上昇を抑制することができる。
【0033】
レンチキュラーレンズアレイ18は、図3(a)〜(c)に示されるように、色分離光学系16からの各色光を液晶パネル6の各色光に対応する画素に導くための色分離用レンチキュラーレンズ18aが配列された第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと、色分離光学系16からの各色光を液晶パネル6の画素開口部に集光するための集光用レンチキュラーレンズ18bが色分離用レンチキュラーレンズ18aの配列方向とは直交する方向に配列された第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bとを備えている。
【0034】
このため、本実施形態のプロジェクタによれば、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aを構成する各色分離用レンチキュラーレンズ18aによって、色光を色分離方向(図3(b)の横方向)に屈折させて対応する各サブ画素PR,PG,PBに導くとともに、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bを構成する各集光用レンチキュラーレンズ18bによって色光を色分離方向に直交する方向(図3(c)の横方向)に屈折させて画素開口部に集光することができる。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリクスBM等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0035】
本実施形態のプロジェクタにおいては、色分離用の各レンチキュラーレンズ18aは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズである。また、集光用の各レンチキュラーレンズ18bも光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズである。このため、色分離用及び集光用の各レンチキュラーレンズ18a,18bの集光力が高いものとなり、各色光を高効率で画素開口部に集光することができるため、十分な色分離効果及び集光効果が得られる。なお、本実施形態においては、各レンチキュラーレンズアレイ18A,18Bの両凸レンズ18a,18bは、片側に突出する2つの凸レンズを貼り合わせて形成されている。
【0036】
色分離用レンチキュラーレンズ18aの幅(色分離方向(図3(b)の横方向)における幅)は、液晶パネル6におけるサブ画素PR,PG,PBの横幅の3倍の値に設定されている。また、色分離用レンチキュラーレンズ18aの焦点距離は、各色分離用レンチキュラーレンズ18aの焦点距離をf1(空気換算長)とし、各色分離用レンチキュラーレンズ18aに対する各色光の入射角をαとし、かつ各サブ画素ピッチをdとすると、f1,α及びdは、3d/2f1=tanαを満足する値に設定されている。これにより、各サブ画素の開口中心部にR,G,Bの各色光がそれぞれ導かれる。
【0037】
第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bは、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aと直交して配列されている。
集光用レンチキュラーレンズ18bの幅(色分離方向(図3(c)の横方向)における幅)は、液晶パネル6におけるサブ画素PR,PG,PBの縦幅(図3(a)の縦方向の幅)と同一の値に設定されている。また、集光用レンチキュラーレンズ18bの焦点距離は、各集光用レンチキュラーレンズ18bの焦点距離をf2(空気換算長)とし、各色分離用レンチキュラーレンズ18bに対する各色光の入射角をβとし、かつ各サブ画素ピッチをdとすると、f2,β及びdは、d/2f2=tanβを満足する値に設定されている。これにより、各サブ画素の開口中心部に各色光が集光される。すなわち、従来の場合にブラックマトリクス等によって遮光されていた光を有効に利用できるようになり、光利用効率を高めることができる。
【0038】
本実施形態のプロジェクタにおいては、色分離用の各レンチキュラーレンズ及び集光用の各レンチキュラーレンズを非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧でないレンズ)としている。このため、各レンチキュラーレンズが球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面におけるレンズ曲面が円弧であるレンズ)である場合と比較して高い色分離効果又は光利用効率が得られている。
【0039】
液晶パネル6は、対向ガラス基板6Aと,TFT基板6Bとの間に液晶層6Cが配置された透過型の液晶パネルからなり、投写光学系8とレンチキュラーレンズアレイ18との間に配置されている。そして、ダイクロイックミラー16R,16G,16Bで反射された各色光を入射させて、画像信号(画像情報)に応じて変調し、これら変調した光を透過光として投写光学系側に射出するように構成されている。
【0040】
この液晶パネル6は、図3(a)に示されたように、外形が正方形のサブ画素PR,PG,PBがマトリクス状に配列されている。そして、横方向に並んだ3つのサブ画素PR,PG,PBで1つの画素を構成している。液晶パネル6の各サブ画素PR,PG,PBは、周辺部にブラックマトリクスBM等の遮光手段が形成されている。
【0041】
投写光学系8は、液晶パネル6の射出側に配置されている。そして、液晶パネル6から射出された変調光を投写画像としてスクリーン(図示せず)上に拡大表示するように構成されている。
【0042】
以上の構成により、照明装置4から射出された光が液晶パネル6に入射して変調され、この変調光が投写光学系8によってスクリーン(図示せず)上に拡大表示される。この際、照明装置4の色分離光学系16にインテグレータ光学系12及び偏光変換光学系14等を経て入射した白色光源10からの射出光のうちRの波長域の色光がダイクロイックミラー16Rで反射され、G及びBの波長域の色光が透過する。また、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光がダイクロイックミラー16Gで反射され、Bの波長域の色光が透過する。さらに、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光がダイクロイックミラー16Bで反射される。
【0043】
そして、色分離光学系16から各色分離用レンチキュラーレンズ18aに入射するR,G,Bの各色光が色分離用レンチキュラーレンズ18aのレンズ横方向断面内で屈折して各色分離用レンチキュラーレンズ18a,18bを透過し、各サブ画素の横方向開口中心部に入射する(図3(b)参照。)。また、各色分離用レンチキュラーレンズ18aから各集光用レンチキュラーレンズ18bに入射するR,G,Bの各色光が集光用レンチキュラーレンズ18bのレンズ縦方向断面内で屈折して各集光用レンチキュラーレンズ18bを透過し、各サブ画素の縦方向開口中心部に入射する(図3(c)参照。)。
【0044】
したがって、本実施形態においては、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aによって色分離方向に赤,緑及び青の各色光が屈折して各サブ画素に導かれ、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bによって、上記色分離方向と直交する方向に各色光が屈折して各サブ画素の開口部に集光される。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0045】
なお、本実施形態においては、両レンチキュラーレンズ18a,18bとして、非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧でないレンズ)を用いたため、球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧であるレンズ)を用いた場合と比較して高い色分離効果又は光利用効率が得られる。
【0046】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態2に係るプロジェクタは、図4に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとほぼ同じ構成を有しているが、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aを構成する色分離用レンチキュラーレンズ18aの構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、色分離用レンチキュラーレンズ18aの光源側に突出する凸面が第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aの基板内に埋め込まれているのに対して、実施形態2に係るプロジェクタにおいては、色分離用レンチキュラーレンズ18aの光源側に突出する凸面は第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aの表面を構成している。
【0047】
このため、実施形態2に係るプロジェクタよれば、色分離用レンチキュラーレンズ18aの屈折力が高くなっているので、色分離性能及び色分離方向における集光性能も高まり、色再現性及び光利用効率の高いプロジェクタを構成することができる。
【0048】
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態3に係るプロジェクタは、図5に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとほぼ同じ構成を有しているが、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bを構成する集光用レンチキュラーレンズ18bの構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bの投写レンズ側に突出する凸面が第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bの基板内に埋め込まれた構成を有しているのに対して、実施形態3に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bの投写レンズ側に突出する凸面は液晶パネル6の対向基板に埋め込まれた構成を有している。
【0049】
このため、実施形態3に係るプロジェクタよれば、レンチキュラーレンズアレイ18の機能の一部を液晶パネル6に負担させているため、部品点数が少なくなり、プロジェクタとしての信頼性を高めることができるとともに、製造コストを低減することもできる。また、レンチキュラーレンズ18bと各画素との位置精度も高まり、さらに画質を高めることができる。
【0050】
(実施形態4)
図6は、本発明の実施形態4に係るプロジェクタの要部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はそのP−P断面図、(c)はそのQ−Q断面図である。
実施形態4に係るプロジェクタは、図6(a)に示されるように、実施形態1に係るプロジェクタとは、液晶パネルの画素構成が異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタにおいては、各サブ画素PR,PG,PBが正方形の形状を有しているのに対して、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、、各サブ画素PR,PG,PBは縦長の長方形の形状を有している(そして、3つのサブ画素の集合から構成される各画素(PR+PG+PB)が正方形の形状を有している。)。
【0051】
本実施形態においては、このような画素配列を有する液晶パネル6を備えたプロジェクタにおいて、色分離光学系16と液晶パネル6との間に、レンチキュラーレンズアレイ18を配置したものである。
この場合、色分離用レンチキュラーレンズの構成は、実施形態1のものと基本的には同じ構成となるが、集光用レンチキュラーレンズの構成は、実施形態1のものとは異なる。すなわち、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、色分離方向に直交する方向における各サブ画素のピッチは、実施形態1に係るプロジェクタの3倍になるため、色分離方向に直交する方向における開口部の長さも長くなる。このため、実施形態4に係るプロジェクタにおいては、集光用レンチキュラーレンズ18bとして、曲率半径の大きい屈折力の弱いレンズを用いている(図6(c)参照。)。
【0052】
このため、このような画素配列を有するプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0053】
(実施形態5)
図7は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタの平面図である。図8は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタに用いる偏光変換光学系の平面図である。
図7に示されるように、符号70で示されるプロジェクタは、インテグレータ光学系72が、白色光源10から入射した光を界面72a1で全反射させて照明対象側に射出する導光ロッド72Aと、この導光ロッド72Aからの射出光を照明対象側に導く伝達レンズ72Bとを有しており、小型の光学系を構成できるという特徴がある。
【0054】
本実施形態に係るプロジェクタにおける照明装置74は、白色光源10,インテグレータ光学系72,偏光変換光学系76,色分離光学系16,レンチキュラーレンズアレイ18を備えている。そして、インテグレータ光学系72は、導光ロッド72A及び伝達レンズ72Bを有し、反射ミラー78と偏光変換光学系76との間に配置されている。なお、偏光変換光学系をインテグレータ光学系の光源側に配置することも可能である。
【0055】
導光ロッド72Aは、入射側端面と射出側端面との寸法が同一の例えばガラス材料からなる角柱状の中実ロッドによって形成されている。この導光ロッド72Aには、白色光源10からの射出光を全反射させる界面72a1が形成されている。そして、白色光源10から入射した不均一の強度分布をもつ光を、界面72a1において全反射を繰り返すことにより均一な強度分布をもつ光に変換し、射出側端面から射出するように構成されている。
伝達レンズ72Bは、導光ロッド72Aの射出側に配されている。そして、導光ロッド72A(白色光源10)からの光を照明対象側に導くように構成されている。
【0056】
偏光変換光学系50は、図8に示されるように、入射側レンズ54,偏光分離ユニットアレイ56,λ/2位相差板58及び重畳レンス60を有し、伝達レンズ72Bと色分離光学系16との間に配置されている。そして、伝達レンズ72Bを透過した白色光源10からの射出光をP偏光光とS偏光光とに空間的に分離した後、一方の偏光光の偏光方向と他方の偏光光の偏光方向とを揃え、偏光方向が略揃ったそれぞれの光を照明領域(液晶パネル6)側に導くように構成されている。これにより、液晶パネル6における光利用効率を高めて明るい表示状態が達成される。
【0057】
以上の構成により、照明装置74から射出された光が液晶パネル6に入射して変調され、この変調光が投写光学系8によってスクリーン(図示せず)上に拡大表示される。この際、照明装置72の色分離光学系16にインテグレータ光学系72及び偏光変換光学系50等を経て入射した白色光源10からの射出光のうちRの波長域の色光がダイクロイックミラー16Rで反射され、G及びBの波長域の色光が透過する。また、ダイクロイックミラー16Rを透過したG及びBの波長域の色光のうちGの波長域の色光がダイクロイックミラー16Gで反射され、Bの波長域の色光が透過する。さらに、ダイクロイックミラー16Gを透過したBの波長域の色光がダイクロイックミラー16Bで反射される。
【0058】
そして、実施形態1の場合と同様に、色分離光学系16から各色分離用レンチキュラーレンズ18aに入射するR,G,Bの各色光が色分離用レンチキュラーレンズ18aのレンズ横方向断面内で屈折して各色分離用レンチキュラーレンズ18a,18bを透過し、各サブ画素の横方向開口中心部に入射する(図3(b)参照。)。また、各色分離用レンチキュラーレンズ18aから各集光用レンチキュラーレンズ18bに入射するR,G,Bの各色光が集光用レンチキュラーレンズ18bのレンズ縦方向断面内で屈折して各集光用レンチキュラーレンズ18bを透過し、各サブ画素の縦方向開口中心部に入射する(図3(c)参照。)。
【0059】
したがって、本実施形態においては、実施形態1(及び実施形態2〜実施形態4)と同様に、第1のレンチキュラーレンズアレイ18Aによって色分離方向に赤,緑及び青の各色光が屈折して各サブ画素に導かれ、第2のレンチキュラーレンズアレイ18Bによって、上記色分離方向と直交する方向に各色光が屈折して各サブ画素の開口部に集光される。このため、単一の電気光学変調装置を用いる小型のプロジェクタにおいても、色光がブラックマトリク等の非画素部で遮断されてしまうことがないようにできるため、高い光利用効率を保ちながら装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【0060】
なお、本実施形態においては、導光ロッド72Aを中実ロッドによって形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、内側面を鏡面とする筒体からなる中空ロッドによって形成しても実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態においては、導光ロッド72Aが入射側端面と射出側端面との寸法を同一とする角柱状ロッドによって形成される場合について説明したが、入射側端面と射出側端面との寸法を相似的に異なる所謂テーパロッドによって導光ロッドを形成してもよい。これにより、光源光による集光像の形成位置が制御される。
【0061】
なお、上記した各実施形態においては、両レンチキュラーレンズ18a,18bとして、非球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧でないレンズ)を用いたため、球面レンズ(レンチキュラーレンズの断面方向の曲面が円弧であるレンズ)を用いた場合と比較して高い色分離効果又は光利用効果が得られる。
【0062】
また、上記した各実施形態においては、第1のレンチキュラーレンズアレイが白色光源側に、また第2のレンチキュラーレンズアレイが投写レンズ側にそれぞれ配置される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第1のレンチキュラーレンズアレイを投写レンズ側に、また第2のレンチキュラーレンズアレイを白色光源側にそれぞれ配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るプロジェクタの平面図。
【図2】実施形態1に係るプロジェクタの色分離光学系の平面図。
【図3】実施形態1に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図4】実施形態2に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図5】実施形態3に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図6】実施形態4に係るプロジェクタの要部を示す図。
【図7】実施形態5に係るプロジェクタの平面図。
【図8】実施形態5に係るプロジェクタの偏光変換光学系の断面図。
【図9】従来のプロジェクタ(1)の平面図。
【図10】プロジェクタ(1)における電気光学変調装置への光入射を説明する図。
【図11】従来のプロジェクタ(2)の平面図。
【図12】プロジェクタ(2)における電気光学変調装置への光入射を説明する図。
【符号の説明】
2 プロジェクタ、4 照明装置、6 液晶パネル、6A 対向基板、6B TFT基板、6C 液晶層、8 投写光学系、10 白色光源、10A 光源ランプ、10B リフレクタ、12 インテグレータ光学系、12A 第1のレンズアレイ、12a 第1の小レンズ、12B 第2のレンズアレイ、12b 第2の小レンズ、14 偏光変換光学系、16 色分離光学系、16R,16G,16B ダイクロイックミラー、18 レンチキュラーレンズアレイ、18A 第1のレンチキュラーレンズアレイ、18B 第2のレンチキュラーレンズアレイ、18a 色分離用レンチキュラーレンズ、18b 集光用レンチキュラーレンズ、20 偏光分離ユニットアレイ、20A 偏光分離ユニット、20a1 偏光分離面、20a2 反射面、22 λ/2位相差板、24 重畳レンス
Claims (8)
- 白色光源と、
この白色光源からの光を複数の色光に分離し、これらの各色光をそれぞれ異なる方位に反射する色分離光学系と、
前記複数の各色光が異なる方位から照射され、これらの各色光を変調する単一の電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置により変調された光を投写面に投写する投写レンズと、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の各色光に対応する画素に導くための色分離用レンチキュラーレンズが配列された第1のレンチキュラーレンズアレイとを備えたプロジェクタにおいて、
前記色分離光学系からの各色光を前記電気光学変調装置の画素開口部に集光するための集光用レンチキュラーレンズが前記色分離用レンチキュラーレンズの配列方向とは直交する方向に配列された第2のレンチキュラーレンズアレイをさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記色分離用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであり、前記集光用の各レンチキュラーレンズは光入射面側及び光射出面側の両側に突出する両凸レンズであることをことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクタにおいて、前記色分離用レンチキュラーレンズ及び/又は前記集光用レンチキュラーレンズは非球面レンズであることを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、前記白色光源と前記色分離光学系との間にインテグレータ光学系をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、前記インテグレータ光学系は、前記白色光源からの光を複数の部分光束に分割する第1のレンズアレイと、この第1のレンズアレイによって分割された複数の部分光束をシステム光軸に平行に揃える第2のレンズアレイとを有することを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、前記インテグレータ光学系は、導光ロッドと、この導光ロッドからの射出光を照明対象側に導く伝達レンズとを有することを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項4〜6に記載のプロジェクタにおいて、偏光変換光学系をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のプロジェクタに用いるための照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370067A JP2004198932A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | プロジェクタ及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002370067A JP2004198932A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | プロジェクタ及び照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004198932A true JP2004198932A (ja) | 2004-07-15 |
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JP2002370067A Withdrawn JP2004198932A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | プロジェクタ及び照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004198932A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209709A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
CN102902144A (zh) * | 2011-07-27 | 2013-01-30 | 精工爱普生株式会社 | 投影机 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370067A patent/JP2004198932A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008209709A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
CN102902144A (zh) * | 2011-07-27 | 2013-01-30 | 精工爱普生株式会社 | 投影机 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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