JP2004198702A - 車両用音声入力装置 - Google Patents

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Shinichiro Kawaguchi
慎一郎 川口
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Abstract

【課題】音声認識率が向上し、良好な通話状態を確保することが可能な車両用音声入力装置を提供する。
【解決手段】車両用音声入力装置2は、音声認識等に利用されるマイクロフォンと、このマイクロフォンの角度調整を行うマイク角度調整部31と、マイク角度調整部31に具備されたマイク角度駆動用モータ32を駆動制御する角度制御部50とから構成されている。また、この車両用音声入力装置2が連動するシート/ステアリング装置3は、ステアリングと、ステアリングの位置及び姿勢を調整するステアリング調整部11と、シートと、シートの位置及び姿勢を調整するシート調整部21と、これら調整部11、21に具備されたモータ12、13、22、23を駆動制御する位置制御部40とを備えている。角度制御部50は、位置制御部40により検出されたステアリング及びシートの位置及び姿勢を取得し、これに基づいてマイクロフォンの角度の最適化を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、運転者の音声による車両用機器の制御やハンドフリー通話に利用される車両用音声入力装置に関する。
【0002】
【背景技術】
マイクロフォンから入力された運転者の音声を認識し、例えば、カーナビゲーション、エアコン、オーディオ、ヘッドライト、ワイパー、ドアロック等の車両用機器の制御を行う装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
また、携帯電話をホルダーやアダプターに接続して、車載のマイクロフォン及びスピーカを介してハンドフリー通話を実現すると共に、マイクロフォンに入力された音声を認識して携帯電話の操作が可能な装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
これらの装置は、いずれもマイクロフォンを用いて、車両用機器及び携帯電話の制御やハンドフリー通話を実現しているものであるが、車室内におけるマイクロフォンの相対的配置は、例えばステアリングなどの運転者の口の近傍や運転席の周囲などに単に固定されるに留まっている。
【0005】
しかしながら、実際には、車両を運転する運転者の身長等の体格は多種多様であり、当該運転者の体格差に伴って、運転者の口元(音声発生源)の位置が変化する場合がある。特に、マイクロフォンが指向性の場合には、音声発生源の位置が変化すると十分なSN比や音質が得られず、音声認識の際に認識率が低減したり、十分な通話状態が確保出来ない場合がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−82693号公報
【特許文献2】
特開2002−258892号公報
【特許文献3】
特開2002−125013号公報
【0007】
【発明の開示】
本発明は、運転者の音声による車両用機器の制御やハンドフリー通話に利用される車両用音声入力装置に関し、特に、音声認識率が向上し、良好な通話状態を確保することが可能な車両用音声入力装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両の車室内に設けられており、運転者の音声を入力する少なくとも一つの音声入力手段と、前記車室内における前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させる移動手段と、前記音声入力手段の第1の相対的配置を検出し、前記移動手段を制御する制御手段と、前記車室内における前記車両に具備されたシートの第2の相対的配置を検出する検出手段とを備え、前記検出手段が検出した前記シートの第2の相対的配置に基づいて、前記制御手段が、前記移動手段により前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させる車両用音声入力装置が提供される。
【0009】
本発明では、検出手段が、車室内における車両に具備されたシートの第2の相対的配置を検出し、当該検出結果に基づいて、制御手段が移動手段により、車室内における音声入力手段の第1の相対的配置を移動させることにより、運転者の身長等の体格が変わった場合であっても、音声入力手段の指向性を確保することができ、良好な音質を確保することが可能となり、音声認識の際の認識率を向上させることが可能となる。
【0010】
さらに、上記発明においては特に限定されないが、前記検出手段が、前記車室内における前記車両に具備されたステアリングの第3の相対的配置をさらに検出し、前記検出手段が検出した、前記シートの第2の相対的配置と、前記ステアリングの第3の相対的配置とに基づいて、前記制御手段が、前記移動手段により前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させることがより好ましい。
【0011】
音声入力手段の第1の相対的配置の移動において、上記のシートの第2の相対的配置に加えて、車室内における車両に具備されたステアリングの第3の相対的配置を考慮することにより、より良好な音質を確保することができ、音声認識率をより向上させることが可能となる。なお、前記音声入力手段の第1の相対的配置が、前記音声入力手段の角度を含み、前記シートの第2の相対的配置が、前記シートの位置及び姿勢を含むことがより好ましく、前記ステアリングの第3の相対的配置が、前記ステアリングの位置及び姿勢を含むことがより好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置及びその周辺機器の構成を示す概念図、図2は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置及びその周辺機器のブロック図である。
【0014】
本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置2は、音声認識による車両用機器の音声操作やハンドフリー通話等に用いられるマイクロフォン30の角度θを、シート/ステアリング装置3によるステアリング10及びシート20の位置及び姿勢の制御に連動するなどして調整し、マイクロフォン30の指向性を高めるものである。
【0015】
本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置2は、図1及び図2に示すように、運転者の音声が入力される指向性のマイクロフォン30と、このマイクロフォン30を運転者の口元に向けるように角度調整を行うマイク角度調整部31と、マイク角度調整部31に具備されたマイク角度駆動用モータ32の駆動制御を行う角度制御部50と、運転者がマイクロフォン30の角度を任意に調整可能なマイク角度調整スイッチ52とから構成されている。
【0016】
また、この車両用音声入力装置2が連動するシート/ステアリング装置3は、運転者の体格に対して、ステアリング10及びシート20を最適に配置させる装置であり、図1及び図2に示すように、ステアリング10と、ステアリング10の位置及び姿勢を調整するステアリング調整部11と、シート20と、シート20の位置及び姿勢を調整するシート調整部21と、これら調整部11、21に具備されたモータ12、13、22、23を駆動制御するための位置制御部40と、各種調整用スイッチ42、43と、メモリ設定/選択用スイッチ44、45とを備えている。
【0017】
図1に示すように、ステアリング10及び運転席シート20は、車両1の車室内に設けられており、ステアリング10は、車両1の進行方向に沿ったテレスコピック量x及び鉛直方向に沿ったチルト量xを調整可能となっており、シート20は、車両1の進行方向に沿ったスライド量x及びもたれ角であるリクライニング量θを調整可能となっている。
【0018】
シート/ステアリング装置3のステアリング調整部11は、ステアリング10のテレスコピック量xを調整するサーボモータ等のテレスコピック駆動用モータ12、及びステアリング10のチルト量xを調整するサーボモータ等のチルト駆動用モータ13と、これらと共に連動する歯車リンク機構等とを有し、特に図示しないが、例えばステアリングシャフトの周囲等に設けられている。
【0019】
また、シート/ステアリング装置3のシート調整部21は、シート20のスライド量xを調整するサーボモータ等のスライド駆動用モータ22、及びシート10のリクライニング量θを調整するサーボモータ等のリクライニング駆動用モータ23と、これらと共に連動する歯車リンク機構等とを有し、特に図示しないが、例えばシート20の内部に設けられている。
【0020】
シート/ステアリング装置3の位置制御部40(検出手段)は、各モータ12、13、22、23の駆動制御を行うと共に、当該各モータの回転角等から現在のステアリングの位置及び姿勢(第3の相対的配置)とシートの位置及び姿勢(第2の相対的配置)とを検出するものであり、ステアリング10及びシート20の複数の所定の位置及び姿勢(以下、単に、ドライブポジションとも言う)を記憶するメモリ41(第2の記憶手段)を有している。
【0021】
この位置制御部40には、運転者がステアリング10の位置及び姿勢を任意に調整するためのステアリング調整スイッチ42と、運転者がシート20の位置及び姿勢を任意に調整するためのシート調整スイッチ43が接続されており、運転者がドライブポジションを任意に調整することが可能となっている。また、当該位置制御部40には、運転者が上記のように任意に調整したドライブポジションをメモリ41に記憶するためのメモリ設定スイッチ44と、当該メモリ41に記憶されたドライブポジションを選択して呼び出すためのメモリ選択スイッチ45が接続されている。
【0022】
特に図示しないが、ステアリング調整スイッチ42は、ステアリング10の近傍に、テレスコピック量x及びチルト量xを調整するためのスイッチがそれぞれ独立して配置されている。また、シート調整スイッチ43は、運転席シート20の側部に、スライド量x及びリクライニング量θを調整するためのスイッチがそれぞれ独立して配置されている。さらに、メモリ設定スイッチ44及びメモリ選択スイッチ45は、車両1の運転席の近傍に設けられている。
【0023】
例えば、運転者が車両1に乗車/下車する際には、ステアリング10のテレスコピック量xが最前進し、チルト量xが最上昇し、シート20のスライド量xが最後退して、ステアリング10及びシート20が、運転席の空間が最大限に確保された第1のドライブポジションが維持されている。
【0024】
そして、運転者(基本的に当該車両1の所有者)が車両1に乗り込み、例えばイグニッションスイッチ(不図示)を始動させると、位置制御部40の制御により、各モータ12、13、22、23が所定回転角を駆動し、ステアリング10及びシート20が、当該運転者の体格に適した第2のドライブポジションに移動する。
【0025】
これに対し、前記運転者とは体格の異なる他の運転者が車両1に乗り込み、各調整スイッチ42、43によりステアリング10及びシート20の位置及び姿勢を調整し、メモリ設定スイッチ44を押すと、当該他の運転者の体格に合わせて設定された第3のドライブポジションが位置制御部40のメモリ41に記憶される。再度、当該他の運転者が車両1に乗り込んだ場合に、メモリ選択スイッチ45により当該第3のドライブポジションを選択すると、位置制御部40のメモリ41に記憶されていた第3のドライブポジションが呼び出され、位置制御部40の制御により、ステアリング10及びシート20が、当該他の運転者の体格に合わせて設定された第3のドライブポジションに移動する。
【0026】
車両用音声入力装置2のマイクロフォン30(音声入力手段)は、例えばカーナビゲーション、エアコン、オーディオ、ヘッドライト、ワイパー、ドアロック等の車両用機器の音声認識による音声操作や携帯電話等によるハンドフリー通話に用いられるものであり、本実施形態においては、車室内の運転席の上部前方に設けられている。なお、当該マイクロフォン30の取付位置は、上述の位置に限定されることなく、例えばステアリング10などの運転者の口の近傍などの運転席の周囲でも良い。また、例えば、運転席の上部前方とステアリングとのように運転席の近傍に複数のマイクロフォンを設けても良く、これにより、より良好な音質を確保することが可能となる。
【0027】
車両用音声入力装置2のマイク角度調整部31(移動手段)は、サーボモータ等のマイク角度駆動用モータ32と、それと共に連動する歯車リンク機構等とを有し、特に図示しないが、マイクロフォン30の周囲に設けられており、車両1の進行方向に直交し、且つ床面に平行な軸を中心としたマイクロフォン30のθ回転駆動を可能としている。なお、こマイクロフォン30の車室内において相対的配置を、このθ回転のみならず、車両1の進行方向に沿って移動可能としたり、当該進行方向及び床面に対し直交する軸を中心とした回転駆動を可能としても良く、これにより、より良好な音質を確保することが可能となる。
【0028】
車両用音声入力装置2の角度制御部50(制御手段)は、マイク角度駆動用モータ32の駆動制御を行う制御機能と、当該モータ52の回転角等から現在のマイクの角度(第1の相対的配置)を検出する検出機能とを有している。また、この角度制御部50は、シート/ステアリング装置3の位置制御部40と接続され、当該位置制御部40からステアリング10及びシート20のドライブポジション情報を取得可能となっており、当該情報に基づいて、マイクロフォン30の最適角度を演算する演算機能をも有している。さらに、この角度制御部50には、運転者がマイクロフォン30の角度を任意に調整するためのマイク角度調整スイッチ52(調節手段)が接続されている。
【0029】
この角度制御部50は、位置制御部40からドライブポジション情報を取得すると、当該ドライブポジション情報に基づいて、当該運転者の口元の位置を判断し、当該口元にマイクロフォン30が向いて指向性が確保されるような角度を算出する。
【0030】
例えば、図1において、チルト量xが比較的下方向に移動し、スライド量xが比較的前進しているようなドライブポジションの場合には、比較的小柄な体格を有する運転者であり、運転者の口元が比較的低い位置にあると判断して、マイクロフォン30の角度θをやや下向きに調整するように算出する。
【0031】
これに対し、チルト量xが比較的上方向に移動し、スライド量xが比較的後退しているようなドライブポジションの場合には、比較的大柄な体格を有する運転者であり、運転者の口元が比較的高い位置にあると判断して、マイクロフォン30の角度θをやや上向きに調整するように算出する。
【0032】
また、テレスコピック量xが比較的前進し、リクライニング量θが比較的直立しているようなドライブポジションの場合には、運転者の口元が比較的近い位置にあると判断してマイクロフォン30の角度θをやや下向きに調整するように算出する。
【0033】
これに対し、テレスコピック量xが比較的後退し、リクライニング量θが比較的傾斜しているようなドライブポジションの場合には、運転者の口元が比較的遠い位置にあると判断してマイクロフォン30の角度θをやや上向きに調整するように算出する。
【0034】
なお、上記の例においては、理解を容易にするために、各パラメータx、x、x、θ及びθの相互関係を別個に説明したが、実際には、上記のステアリング10のテレスコピック量x及びチルト量xと、シート20のスライド量x及びリクライニング量θとを総合的に判断して、マイクロフォン30の角度θが算出される。
【0035】
このように、運転者毎の身長等の体格差により、運転者の口元の位置が変化した場合であっても、ステアリングやシートの位置及び姿勢に基づいて、マイクロフォンの角度を調整し、当該ステアリング及びシートの位置及び姿勢にマイクロフォンの動きを追随させることにより、マイクロフォンの指向性が確保され、十分なSN比及び音質が得られ、音声認識における認識率が向上する。
【0036】
さらに、角度制御部50は、マイクロフォン30の所定角度を記憶するメモリ51を具備している。このメモリ51(第1の記憶手段)は、上記のように算出されたマイクロフォン40の角度、又は、マイク角度調整スイッチ52により運転者の任意で調整されたマイクロフォン30の角度を、位置制御部40のメモリ41に記憶されたドライブポジション情報に連動させて、マイク角度情報として記憶可能となっている。
【0037】
このように、各運転者の体格に最適なドライブポジション及びマイク角度をメモリに記憶させておくことにより、様々な体格に対してステアリング、シート及びマイクロフォンの配置を、迅速且つ容易に対応させることが可能となる。
【0038】
以下に、本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置の動作について以下に説明する。
【0039】
図3は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置の始動時のフォローチャート、図4は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のシート/ステアリング調整に伴うマイクロフォンの角度調整のフローチャート、図5は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のマイクロフォンの角度調整時のフローチャート、図6は本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のメモリ操作のフローチャートである。
【0040】
図3に基づいて、運転者が車両1に乗車して、ステアリング10、シート20及びマイクロフォン30を当該運転者に最適な配置にする動作について説明する。
【0041】
まず、運転者が車両1に乗車する際には、上述の通り、ステアリング10のテレスコピック量xが最前進し、チルト量xが最上昇し、シート20のスライド量xが最後退して、ステアリング10及びシート20が、運転席の空間が最大限に確保された第1のドライブポジションが維持されている。
【0042】
そして、図3のステップS100において、車両1に乗車した運転者がイグニッションスイッチ(不図示)をオンにすると、ステップS110において、位置制御部40のメモリ41から、例えば車両1購入時等に予め当該運転者の体格に合わせて設定された第2のドライブポジション情報が読み出される。そして、ステップS120において、当該ドライブポジション情報に基づいて、位置制御部40は、ステアリング調整部11のテレスコピック駆動用モータ12及びチルト駆動用モータ13と、シート調整部21のスライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23とを制御する。ステップS130において、当該指令に基づいて、テレスコピック駆動用モータ12、チルト駆動用モータ13、スライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23が駆動し、ステアリング10及びシート20が第2のドライブポジションに移動する。
【0043】
次に、ステップS140において、角度制御部50は、位置制御部40から第2のドライブポジション情報を取得し、当該第2のドライブポジション情報に基づいて、マイクロフォン30の最適な角度を算出し、マイク角度調整部31のマイク角度駆動用モータ32に指令を行う。
【0044】
そして、ステップS150において、角度制御部50からの指令に基づいて、マイク角度駆動用モータ32が駆動し、マイクロフォン30が運転者の口元に向くような角度となり、マイクロフォン30の指向性が確保される。
【0045】
さらに、ステップS160において、運転者がメモリ設定スイッチ44を押すと、ステップS170において、角度制御部50は、マイク角度駆動用モータ32の回転角等からマイクロフォン30の現在の角度を検出し、当該検出された角度をマイク角度情報としてメモリ51に記憶する。なお、角度制御部50のメモリ51に記憶された当該マイク角度情報は、位置制御部40のメモリ41に記憶された第2のドライブポジション情報に連動して記憶される。
【0046】
次に、図4に基づいて、運転者に合わせて設定された第2のドライブポジションを、当該運転者の好みにより微調整するケースにおける、マイクロフォンの角度の最適化動作について説明する。
【0047】
図4のステップS200において、車両1に乗車した運転者が、自分の好みに合わせて、各ステアリング調整スイッチ42及びシート調整スイッチ43を操作すると、ステップS210において、位置制御部40が、当該操作に基づいて、対応するテレスコピック駆動用モータ12、チルト駆動用モータ13、スライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23に指令を行う。
【0048】
そして、ステップS220において、当該指令に基づいて、テレスコピック駆動用モータ12、チルト駆動用モータ13、スライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23が駆動し、ステアリング10及びシート20が運転者の好みに合った位置及び姿勢に移動する。
【0049】
ステアリング10及びシート20の位置及び姿勢の微調整が終了し、ステップS230において、運転者がステアリング調整スイッチ42及びシート調整スイッチ43の操作を止めると、ステアリング調整部11の各モータ12、13及びシート調整部21の各モータ22、23の駆動が停止する。
【0050】
次に、ステップS240において、角度制御部50は、位置制御部40から現在のドライブポジション情報を取得し、ステップS250において、当該ドライブポジション情報に基づいて、指向性が確保されるような最適なマイク角度を算出し、マイク角度調整部31のマイク角度駆動用モータ32に指令を行う。そして、ステップS260において、当該指令に基づいて、マイク角度駆動用モータ32が駆動し、マイクロフォン30が運転者の口元に向くような角度となり、マイクロフォン30の指向性が確保される。
【0051】
さらに、ステップS270において、運転者がメモリ設定スイッチ44を押すと、ステップS280において、角度制御部50は、マイク角度駆動用モータ32の回転角等からマイクロフォン30の現在の角度を検出し、当該検出された角度をマイク角度情報としてメモリ51に記憶する。なお、ステップS270における運転者によるメモリ設定スイッチ44の操作により、現在のステアリング及びシートの位置及び姿勢が、第2のドライブポジションに上書きして記憶され、角度制御部50のメモリ51に記憶された当該マイク角度情報が、当該記憶された第2のドライブポジション情報に連動して記憶される。
【0052】
なお、上記の手順は、運転者と身長等の体格が異なる他の運転者が乗車し、上述の第3のドライブポジションを新たに設定するようなケースにも適用することができる。
【0053】
次に、図5に基づいて、運転者の体格に合わせて設定された第2のドライブポジション及びマイク角度に配置されている場合に、当該運転者がマイクロフォン30を任意の角度に微調整する場合について説明する。
【0054】
まず、ステップS300において、車両1に乗車している運転者が、自分の好みに合わせて、マイク角度調整スイッチ52を操作すると、ステップS310において、角度制御部50が、当該操作に基づいて、マイク角度駆動用モータ32に指令を行う。なお、ステップS300の状態において、ステアリング10、シート20及びマイクロフォン30は、図3又は図4のフローチャートに従って、運転者の体格に合わせて設定された第2のドライブポジション及び最適なマイク角度に配置されている。
【0055】
次に、当該指令に基づいて、マイク角度駆動用モータ32が駆動して、マイクロフォン30の角度が変わっていく。当該変化するマイクロフォン30が運転者の好みの角度となり、ステップ330において、運転者がマイク角度調整スイッチ52の操作を止めると、マイク角度調整部31のマイク角度駆動用モータ32の駆動が停止する。
【0056】
そして、ステップS340において、運転者がメモリ設定スイッチ44を押すと、ステップS350において、角度制御部50は、マイク角度駆動用モータ32の回転角等からマイクロフォン30の現在の角度を検出し、当該検出された角度をマイク角度情報としてメモリ51に記憶する。なお、角度制御部50のメモリ51に記憶された当該マイク角度情報は、位置制御部40のメモリ41に記憶された第2のドライブポジション情報に連動して記憶される。
【0057】
以下に、図6に基づいて、車両用音声入力装置のメモリ操作について説明する。
【0058】
まず、ステップS400において、車両1に乗車している運転者が、自分の体格に最適化されたステアリング10、シート20及びマイク30の配置が記憶されたメモリ選択スイッチ44を押すと、ステップS410において、位置制御部40のメモリ41より第2のドライブポジション情報が読み込まれる。なお、当該運転者と体格が異なる他の運転者が車両1に乗車している場合には、第3のドライブポジションが選択される。
【0059】
そして、ステップS420において、当該ドライブポジション情報に基づいて、位置制御部40は、ステアリング調整部11のテレスコピック駆動用モータ12及びチルト駆動用モータ13と、シート調整部21のスライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23とに指令を行う。そして、ステップS430において、当該指令に基づいて、テレスコピック駆動用モータ12、チルト駆動用モータ13、スライド駆動用モータ22及びリクライニング駆動用モータ23が駆動し、ステアリング10及びシート20が第2のドライブポジションに移動する。
【0060】
次にステップS440において、角度制御部50が、上記第2のドライブポジション情報に連動したマイク角度情報をメモリ51から読み込み、ステップS450において、角度制御部50が、マイク角度駆動用モータ32に指令を行う。そして、ステップS460において、当該指令に基づいて、マイク角度調整部31のマイク角度駆動用モータ32が駆動し、マイクロフォン30が所定の角度に移動する。
【0061】
このように、各運転者の体格に最適なドライブポジション及びマイク角度をメモリに記憶させておくことにより、様々な体格に対してステアリング、シート及びマイクロフォンの配置を迅速且つ容易に対応させることが可能となる。
【0062】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。上述の実施形態においては、マイクロフォンの角度の演算パラメータとして、ステアリングのテレスコピック量、チルト量、シートのスライド量及びリクライニング量を挙げたが、本発明では特にこれらに限定されることなく、対象車両が例えばシートの先端/後端リフター等を具備している場合には、これらを考慮に入れて演算されても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置及びその周辺機器の構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置及びその周辺機器のブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置の始動時のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のシート/ステアリング調整に伴うマイクロフォンの角度調整のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のマイクロフォンの角度調整時のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る車両用音声入力装置のメモリ操作のフローチャートである。
【符号の説明】
1…車両
2…車両用音声入力装置
3…シート/ステアリング装置
10…ステアリング
11…ステアリング調整部
12…テレスコピック駆動用モータ
13…チルト駆動用モータ
20…シート
21…シート調整部
22…スライド駆動用モータ
23…リクライニング駆動用モータ
30…マイクロフォン
31…マイク角度調整部
32…マイク角度駆動用モータ
40…位置制御部
41…メモリ
42…ステアリング調整スイッチ
43…シート調整スイッチ
44…メモリ設定スイッチ
45…メモリ選択スイッチ
50…角度制御部
51…メモリ
52…マイク角度調整スイッチ
θ…マイク角度
…テレスコピック量
…チルト量
…スライド量
θ…リクライニング量

Claims (7)

  1. 車両の車室内に設けられており、運転者の音声を入力する少なくとも一つの音声入力手段と、
    前記車室内における前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させる移動手段と、
    前記音声入力手段の第1の相対的配置を検出し、前記移動手段を制御する制御手段と、
    前記車室内における前記車両に具備されたシートの第2の相対的配置を検出する検出手段とを備え、
    前記検出手段が検出した前記シートの第2の相対的配置に基づいて、前記制御手段が、前記移動手段により前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させる車両用音声入力装置。
  2. 前記検出手段が、前記車室内における前記車両に具備されたステアリングの第3の相対的配置をさらに検出し、
    前記検出手段が検出した、前記シートの第2の相対的配置と、前記ステアリングの第3の相対的配置とに基づいて、前記制御手段が、前記移動手段により前記音声入力手段の第1の相対的配置を移動させる請求項1記載の車両用音声入力装置。
  3. 前記音声入力手段の第1の相対的配置を任意に調整することが可能な調整手段をさらに備えた請求項1又は2記載の車両用音声入力装置。
  4. 前記制御手段は、前記音声入力手段の第1の相対的配置を記憶する第1の記憶手段を有する請求項1〜3の何れかに記載の車両用音声入力装置。
  5. 前記検出手段は、前記シートの第2の相対的配置と、前記ステアリングの第3の相対的配置とを記憶する第2の記憶手段を有し、
    前記第2の記憶手段に記憶された前記シートの第2の相対的配置と前記ステアリングの第3の相対的配置とに対応して、前記第1の記憶手段に、前記音声入力手段の第1の相対的配置が記憶される請求項4記載の車両用音声入力装置。
  6. 前記音声入力手段の第1の相対的配置が、前記音声入力手段の角度を含み、
    前記シートの第2の相対的配置が、前記シートの位置及び姿勢を含む請求項1〜5の何れかに記載の車両用音声入力装置。
  7. 前記ステアリングの第3の相対的配置が、前記ステアリングの位置及び姿勢を含む請求項2〜6の何れかに記載の車両用音声入力装置。
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