JP2004197619A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガスが供給されているときの筒内吸入新気量又は吸気管圧力を簡単にかつ正確に求める。
【解決手段】スロットル弁下流の吸気管と排気管とをEGR供給管を介し互いに接続して吸気管内に排気ガスを再循環させる。スロットル弁下流の吸気管内の圧力である吸気管圧力Pmと、筒内に充填された新気の量を表す機関負荷率KLとの関係であって、定常運転時におけるこれら吸気管圧力Pmと機関負荷率KLとの関係を、勾配が互いに異なりかつ接続点CPにおいて連続している、次の二つの一次関数式により表し、これら二つの一次関数式を予め求めて記憶しておく。
KL=a1・(Pm−b)+c …Pm≦b
KL=a2・(Pm−b)+c …Pm>b
吸気管圧力Pmを検出し、吸気管圧力Pmからこれら一次関数式を用いて機関負荷率KLを算出し、求められた機関負荷率KLに基づいて燃料噴射量QFを算出する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸気弁が開弁し次いで閉弁したときに各気筒の筒内に充填されているガスの量、即ち筒内充填ガス量を、スロットル弁下流の吸気管内の圧力である吸気管圧力の一次関数式により表すことができることが既に知られている(特許文献1、特に[0013]から[0019]及び図3(B)参照、なお図3(B)の縦軸Q(P)は正しくはG(P)であると思われる)。そうすると、この一次関数式を予め求めておけば、吸気管圧力を例えば測定することによって、筒内充填ガス量を簡単にかつ正確に算出できることになる。或いは、筒内充填ガス量を求めることによって、この一次関数式から吸気管圧力を算出できることにもなる。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−334050号公報
【特許文献2】
特開2002−180877号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、空燃比を目標空燃比に正確に一致させるためには、筒内に充填される新気の量、即ち筒内充填新気量を正確に求める必要があり、特に筒内充填新気量を簡単にかつ正確に求めることが必要である。
【0005】
排気ガス再循環ガスが供給されていないときには、吸気行程開始時に筒内から吸気管内に流入した既燃ガスがこの吸気行程中に筒内に戻されるということを考えると、筒内に充填されるガスは新気のみであると考えてよく、そうすると、上述の一次関数式を用いて筒内充填新気量を簡単にかつ正確に算出することができる。
【0006】
しかしながら、排気ガス再循環ガスが供給されているときには、新気と排気ガス再循環ガスとの混合ガスが筒内に充填されるので、上述の一次関数式から、筒内に充填された混合ガスの量を知ることができるけれども、筒内充填新気量を知ることができない。
【0007】
そこで本発明の目的は、排気ガス再循環ガスが供給されているときの筒内充填新気量又は吸気管圧力を簡単にかつ正確に求めることができ、従って機関制御を簡単にかつ正確に行うことができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために1番目の発明によれば、スロットル弁下流の吸気管と排気管とを排気ガス再循環通路を介し互いに接続して吸気管内に排気ガスを再循環させるようにした内燃機関において、スロットル弁下流の吸気管内の圧力である吸気管圧力と、筒内に充填された新気の量である筒内充填新気量との関係であって、定常運転時におけるこれら吸気管圧力と筒内充填新気量との関係を、勾配が互いに異なりかつ接続点において連続している二つの一次関数式により表すと共に、これら二つの一次関数式を予め求めて記憶しておく手段と、定常運転時における吸気管圧力と筒内充填新気量とのうちいずれか一方を求める手段と、該求められた吸気管圧力又は筒内充填新気量から前記一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出する手段と、該算出された筒内充填新気量又は吸気管圧力に基づいて機関運転を制御する手段と、を具備している。
【0009】
また、2番目の発明によれば1番目の発明において、前記吸気管内に再循環される排気ガスの量を制御するための排気ガス再循環制御弁が前記排気ガス再循環通路内に配置されており、互いに異なる複数の排気ガス再循環制御弁開度に対し、それぞれ前記一次関数式が予め求められて記憶されており、排気ガス再循環制御弁開度を求め、該求められた排気ガス再循環制御弁開度に応じて定まる一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出するようにしている。
【0010】
また、3番目の発明によれば1番目の発明において、互いに異なる複数の機関回転数に対し、それぞれ前記一次関数式が予め求められて記憶されており、機関回転数を求め、該求められた機関回転数に応じて定まる一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出するようにしている。
【0011】
また、4番目の発明によれば1番目の発明において、前記二つの一次関数式が、それぞれの勾配と接続点における吸気管圧力及び筒内充填新気量を用いた形でそれぞれ表される。
【0012】
また、5番目の発明によれば4番目の発明において、前記吸気管内に再循環される排気ガスの量を制御するための排気ガス再循環制御弁が前記排気ガス再循環通路内に配置されており、前記勾配が機関回転数と排気ガス再循環制御弁開度とに応じてそれぞれ設定され、前記接続点における吸気管圧力が機関回転数に応じて設定され、前記接続点における筒内充填新気量が機関回転数と排気ガス再循環制御弁開度とに応じて設定される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を火花点火式内燃機関に適用した場合を示している。しかしながら、本発明を圧縮着火式内燃機関に適用することもできる。
【0014】
図1を参照すると、1は例えば四つの気筒を備えた機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は吸気弁、7は吸気ポート、8は排気弁、9は排気ポート、10は点火栓、11は燃料噴射弁をそれぞれ示す。吸気ポート7は対応する吸気枝管12を介してサージタンク13に連結され、サージタンク13は吸気ダクト14を介してエアクリーナ15に連結される。吸気ダクト14内にはステップモータ16により駆動されるスロットル弁17が配置される。なお、本明細書では、スロットル弁17下流の吸気ダクト、サージタンク13、吸気枝管12、及び吸気ポート7を吸気管と称する場合がある。
【0015】
一方、排気ポート9は排気マニホルド18及び排気管19を介して触媒コンバータ20に連結され、この触媒コンバータ20は図示しないマフラを介して大気に連通される。
【0016】
排気マニホルド18と各吸気枝管12とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)供給管21を介して互いに連結され、EGR供給管21内には電気制御式EGR制御弁22が配置される。図1に示される内燃機関では、EGR制御弁22下流のEGR供給管21が分岐され、各吸気枝管12に接続されている。なお、EGR制御弁22はステップモータを備えており、このステップモータのステップ数STPが大きくなるとEGR制御弁22の開度が大きくなる。即ち、ステップ数STPはEGR制御弁22の開度を表している。
【0017】
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。サージタンク13内には吸気管内の圧力である吸気管圧力Pmを検出するための圧力センサ39が取り付けられる。また、スロットル弁17にはスロットル開度θtを検出するためのスロットル開度センサ40が取り付けられる。更に、アクセルペダル41にはアクセルペダル41の踏み込み量を検出するための負荷センサ42が接続される。アクセルペダル41の踏み込み量は要求負荷を表している。これらセンサ39,40,42の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ43が接続される。CPU34ではクランク角センサ43の出力パルスに基づいて機関回転数NEが算出される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して点火栓10、燃料噴射弁11、ステップモータ16、及びEGR制御弁22にそれぞれ接続され、これらは電子制御ユニット30からの出力信号に基づいて制御される。
【0018】
図1に示される内燃機関では、燃料噴射量QFは例えば次式に基づいて算出される。
【0019】
QF=kAF・KL
ここで、kAFは空燃比設定係数を、KLは機関負荷率(%)をそれぞれ示している。
【0020】
空燃比設定係数kAFは目標空燃比を表す係数であり、目標空燃比が大きくなると即ちリーンになると小さくなり、目標空燃比が小さくなると即ちリッチになると大きくなる。この空燃比設定係数kAFは機関運転状態例えば要求負荷及び機関回転数の関数として予めROM32内に記憶されている。
【0021】
一方、機関負荷率KLは各気筒の筒内に充填された新気の量を表すものであり、例えば次式により定義される。
【0022】
【数1】
Figure 2004197619
【0023】
ここで、Mcairは吸気弁7が開弁し次いで閉弁したときに各気筒の筒内に充填されている新気の量である筒内充填新気量(g)を、DSPは機関の排気量(リットル)を、NCYLは気筒数を、ρastdは標準状態(1気圧、25℃)における空気の密度(約1.2g/リットル)をそれぞれ示している。
【0024】
従って、実際の空燃比を目標空燃比に正確に一致させるためには、機関負荷率KLを正確に求ればよいことになる。
【0025】
なお、EGR制御弁22が開弁され従ってEGRガスが供給されているときには、各気筒の筒内に新気とEGRガスとの混合ガスが吸入される。従って、吸気弁7が開弁し次いで閉弁したときに各気筒の筒内に充填されている混合ガス及びEGRガスの量をそれぞれ筒内充填ガス量Mc及び筒内充填EGRガス量Mcegrと称すると、筒内充填ガス量Mcは筒内充填新気量Mcairと筒内充填EGRガス量Mcegrとの和で表されることになる(Mc=Mcair+Mcegr)。
【0026】
ところで、冒頭で述べたように、筒内充填ガス量Mcは吸気弁7が閉弁したときの吸気管圧力Pmの一次関数式で表されることが知られている。即ち、理論及び経験則によれば、筒内充填ガス量Mcは吸気弁7が閉弁したときの筒内圧力に比例し、この筒内圧力は吸気弁7上流の混合ガス圧力、即ち吸気管圧力Pmにほぼ一致する。
【0027】
EGRガスが供給されていないときには、吸気行程開始時に筒内から吸気管内に流入した既燃ガスがこの吸気行程中に筒内に戻されるということを考えると、筒内に新気のみが充填されると考えることができ、そうすると、筒内充填新気量Mcair従って機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができる。即ち、機関負荷率KLを簡単にかつ正確に求めることができる。
【0028】
ところが、EGRガスが供給されているときには状況が全く異なり、筒内には新気だけでなくEGRガスも充填される。このため、従来では、筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことは到底できないと考えられていたのである。
【0029】
筒内充填EGRガス量Mcegrを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができるならば、筒内充填ガス量Mcを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができること、筒内充填ガス量Mcが筒内充填新気量Mcairと筒内充填EGRガス量Mcegrとの和であることを考えれば、筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができる。
【0030】
しかしながら、従来では、筒内充填EGRガス量Mcegrも吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができないと考えられていたのである。このことを図2を参照しながら説明する。
【0031】
まず、図2(A)に示されるように、EGR制御弁22上流のEGRガス圧力が排気マニホルド18内の排気圧Pe(kPa)であり、EGR制御弁上流のEGRガス温度が排気マニホルド18内の排気温Te(K)であり、EGR制御弁22を通過するEGRガスの圧力が吸気管圧力Pm(kPa)であると考えると、EGR制御弁22を通過するEGRガスの流量であるEGR制御弁通過ガス流量megr(g/sec)は次式(1)により表すことができる。
【0032】
【数2】
Figure 2004197619
【0033】
ここで、μはEGR制御弁22における流量係数を、AeはEGR制御弁22の開口断面積(m)を、Reは気体定数Rに関する定数を、Φ(Pm/Pe)はPm/Peの関数を、それぞれ表している。なお、流量係数μおよび開口断面積AeはEGR制御弁22の開度θeによって定まる値であり、定数Reは気体定数Rを1mol当たりの排気ガスないしEGRガスの質量Meで除算した値である(Re=R/Me)。
【0034】
また、関数Φ(Pm/Pe)はEGRガスの流速が音速を越えないように、比熱比κ(一定とする)を用いて次式により表される。
【0035】
【数3】
Figure 2004197619
【0036】
上述した式(1)は簡単に説明すると、EGR制御弁22の上流及び下流におけるEGRガスについての質量、エネルギ、及び運動量の各保存則、並びにEGR制御弁22の上流及び下流におけるEGRガスの状態方程式を用いて導出される。
【0037】
ここで、計算を簡単にするために排気圧Peが大気圧Paであるとすると、式(1)により表されるEGR制御弁通過ガス流量megrは図2(B)のようになる。即ち、EGR制御弁通過ガス流量megrは吸気管圧力Pmが小さいときにはほぼ一定に維持され、吸気管圧力Pmが高くなると図2(B)においてNRで示されるように吸気管圧力Pmに対し非線形性を示しながら大気圧Paに向けて減少する。なお、この非線形性部分NRは式(1)のうちPe/√Teの部分及び関数Φ(Pm/Pe)によるものである。
【0038】
従って、EGR制御弁通過ガス流量megrとりわけ非線形性部分NRを吸気管圧力Pmの一次関数式により表すことはできないものと考えられていたのである。もっとも、かなり多くの数の一次関数式を用いれば、EGR制御弁通過ガス流量megrを吸気管圧力Pmの一次関数式により表すことができると考えられる。しかしながら、この場合には、もはや機関負荷率KLを簡単に求めているとは言えない。
【0039】
ところが、本願発明者らによれば、EGR制御弁通過ガス流量megrを吸気管圧力Pmの二つの一次関数式で表すことができ、従って筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの二つの一次関数式で表すことができることが判明したのである。
【0040】
即ち、まず、図3に示されるように、排気温Teは吸気管圧力Pmの増大に対し、排気圧Peが増大するよりも大幅に増大し、その結果Pe/√Teを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができるのである。
【0041】
また、関数Φ(Pm/Pe)も吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができるのである。これを図4を参照して説明する。排気圧Peが一定の大気圧Paに維持されるのではなく、吸気管圧力Pmに応じて変動することを考慮すると、図4(A)に示されるように、吸気管圧力PmがPm1のときの関数Φ(Pm/Pe)は大気圧Paに収束する曲線Ca上にあるのではなく、排気圧Pe1に収束する曲線C1上にあり、これがプロット(○)で表されている。同様に、Pm=Pm2(>Pm1)のときのΦ(Pm/Pe)は排気圧Pe2(>Pe1)に収束する曲線C2上にあり、Pm=Pm3(>Pm2)のときのΦ(Pm/Pe)は排気圧Pe3(>Pe2)に収束する曲線C3上にある。
【0042】
このようにして得られるプロットは図4(B)に示されるように、直線L2で結ぶことができる。従って、関数Φ(Pm/Pe)は吸気管圧力Pmが小さいときには直線L1に相当する吸気管圧力Pmの一次関数式により、吸気管圧力Pmが大きいときには直線L2に相当する吸気管圧力Pmの一次関数式により表すことができ、斯くして吸気管圧力Pmの二つの一次関数式で表すことができることになる。即ち、EGR制御弁通過ガス流量megrを吸気管圧力Pmの二つの一次関数式で表すことができるのである。
【0043】
ここで、定常運転時には、単位時間当たりに吸気管内に流入するEGRガス量であるEGR制御弁通過ガス流量megrと、単位時間当たりに吸気管から流出して気筒内に流入するEGRガスの量である筒内吸入EGRガス量mcegr(g/sec)とが互いに等しい。また、筒内充填EGRガス量Mcegrは筒内吸入EGRガス量mcegrに、各気筒の吸気行程1回に要する時間ΔT(sec)を乗算することにより得られるものである(Mcegr=mcegr・ΔT)。
【0044】
そうすると、定常運転時の筒内充填EGRガス量Mcegrを吸気管圧力Pmの一次関数式で表すことができるということになる。
【0045】
従って、定常運転時の筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの二つの一次関数式で表すことができるということになる。これが本発明の基本的な考え方である。
【0046】
図5には、機関回転数NE及びEGR制御弁開度STPがそれぞれ一定であるときの、定常運転時の機関負荷率KLを表す吸気管圧力Pmの二つの一次関数式の一例が示されている。図5に示されるように、機関負荷率KLは、勾配が互いに異なりかつ接続点CPにおいて連続している、吸気管圧力Pmの二つの一次関数式により表される。即ち、吸気管圧力Pmが小さいときには勾配a1の一次関数式により、吸気管圧力Pmが高いときには勾配a2の一次関数式により、機関負荷率KLが表される。
【0047】
ここで、二つの一次関数式の勾配をそれぞれa1,a2とし、接続点CPにおける吸気管圧力及び機関負荷率をそれぞれb,cとすると、これら二つの一次関数式は次式により表すことができる。
【0048】
KL=a1・(Pm−b)+c …Pm≦b
KL=a2・(Pm−b)+c …Pm>b
これらをひとまとめにして表すと次式(2)のようになる。
【0049】
KL=a・(Pm−b)+c (2)
a=a1 …Pm≦b
a=a2 …Pm>b
本発明による実施例では、定常運転時の機関負荷率KLを表す吸気管圧力Pmの二つの一次関数式が式(2)に示す形で予めROM32内に記憶されている。このようにすると、二つの一次関数式をa,b,cの三つのパラメータで表すことができる。即ち、二つの一次関数式を表すために必要なパラメータの数を少なくすることができる。
【0050】
上述の式(1)におけるEGR制御弁22の開口断面積AeはEGR制御弁開度STPに依存し、機関充填効率が機関回転数NEに依存することを考慮して、本発明による実施例ではパラメータa(a1,a2),b,cをEGR制御弁開度STP又は機関回転数NEに応じて設定している。
【0051】
具体的に説明すると、勾配a1は図6(A)に示されるように、機関回転数NEが低いときには機関回転数NEが高くなるにつれて大きくなり、機関回転数NEが高いときには機関回転数NEが高くなるにつれて小さくなり、更に、EGR制御弁開度STPが大きくなるにつれて大きくなる。また、勾配a2は図6(B)に示されるように、機関回転数NEが低いときには機関回転数NEが高くなるにつれて大きくなり、機関回転数NEが高いときには機関回転数NEが高くなるにつれて小さくなり、更に、EGR制御弁開度STPが大きくなるにつれて大きくなる。これら勾配a1,a2は予め実験により求められており、それぞれ機関回転数NE及びEGR制御弁開度STPの関数として図6(C)及び(D)に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
【0052】
一方、接続点CPにおける吸気管圧力bは図7に示されるように、機関回転数NEが高くなるつれて小さくなる。接続点CPにおける吸気管圧力bも予め実験により求められており、機関回転数NEの関数として図7に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
【0053】
更に、接続点CPにおける機関負荷率cは図8(A)に示されるように、機関回転数NEが低いときには機関回転数NEが高くなるにつれて大きくなり、機関回転数NEが高いときには機関回転数NEが高くなるにつれて小さくなり、更に、EGR制御弁開度STPが大きくなるにつれて小さくなる。接続点CPにおける機関負荷率cも予め実験により求められており、機関回転数NE及びEGR制御弁開度STPの関数として図8(B)に示されるマップの形で予めROM32内に記憶されている。
【0054】
従って、一般的に言うと、互いに異なる複数のEGR制御弁開度STPに対し、筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを表す吸気管圧力Pmの二つの一次関数式がそれぞれ予め求められて記憶されているということになる。また、互いに異なる複数の機関回転数NEに対し、筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを表す吸気管圧力Pmの二つの一次関数式が予め求められて記憶されているということにもなる。
【0055】
図9は一定の機関回転数NEでかつ様々なEGR制御弁開度STPにおける、定常運転時の機関負荷率KLを表す吸気管圧力Pmの二つの一次関数式の一例を示している。なお、図9における破線はEGRガスが供給されていないとき、即ちEGR制御弁開度STPがゼロのときの機関負荷率KLを示している。
【0056】
従って、吸気管圧力Pmを例えば圧力センサ39により検出すれば、この検出された吸気管圧力Pmから上述の式(2)を用いて機関負荷率KLを正確にかつ簡単に求めることができ、斯くして空燃比を目標空燃比に正確にかつ簡単に一致させることができることになる。
【0057】
このように機関負荷率KLを吸気管圧力Pmの一次関数式で表せるということは、機関負荷率KLと吸気管圧力Pmとの関係を表すマップを作成する必要がないことを意味しており、従ってまずマップの作成労力がなくされる。また、複雑な例えば微分方程式などを解く必要がないということも意味しており、従ってCPU34の計算負荷が軽減されることにもなる。
【0058】
図10は上述した本発明による実施例における燃料噴射量QFの算出ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定クランク角毎の割り込みによって実行される。
【0059】
図10を参照すると、まずステップ100では吸気管圧力Pm、機関回転数NE、及びEGR制御弁開度STPが読み込まれる。続くステップ101では、図7及び図8(B)のマップから接続点CPにおける吸気管圧力b及び機関負荷率cが算出される。続くステップ102では、検出された吸気管圧力Pmが接続点における吸気管圧力b以下か否かが判別される。Pm≦bのときには次いでステップ103に進み、図6(C)のマップからa1が算出される。続くステップ104では、勾配aがこのa1とされる。次いでステップ107に進む。これに対し、Pm>bのときには次いでステップ105に進み、図6(D)のマップからa2が算出される。続くステップ106では、勾配aがこのa2とされる。次いでステップ107に進む。
【0060】
ステップ107では、式(2)に基づいて機関負荷率KLが算出される(KL=a・(Pm−b)+c)。続くステップ108では機関運転状態に基づいて空燃比設定係数kAFが算出され、続くステップ109では燃料噴射量QFが算出される(QF=kAF・KL)。各燃料噴射弁11からはQFだけ燃料が噴射される。
【0061】
従って、一般的に言うと、吸気管圧力Pmを求め、吸気管圧力Pmから一次関数式(2)を用いて筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLを算出し、算出された筒内充填新気量Mcairないし機関負荷率KLに基づいて機関運転を制御しているということになる。
【0062】
これまで述べてきた本発明による実施例では、圧力センサ39により検出された吸気管圧力Pmから機関負荷率KLを算出するようにしている。しかしながら、例えばスロットル開度、又はスロットル弁17上流の吸気ダクト14内に配置されたエアフローメータの出力に基づき吸気管圧力Pmを推定し、この推定された吸気管圧力Pmから機関負荷率KLを算出することもできる。或いは、例えば計算モデルを用いて吸気管圧力Pmを推定し、この推定された吸気管圧力Pmから機関負荷率KLを算出するようにしてもよい。
【0063】
ところで、上述の吸気管圧力Pmの一次関数式(2)を、吸気管圧力Pmを表す機関負荷率KLの一次関数式の形に書き換えると次式(3)が得られる。
【0064】
Pm=(1/a)・(KL−c)+b (3)
a=a1 …KL≦c
a=a2 …KL>c
従って、機関負荷率KLないし筒内充填新気量から式(3)を用いて吸気管圧力Pmを算出することができる。
【0065】
【発明の効果】
排気ガス再循環ガスが供給されているときの筒内充填新気量又は吸気管圧力を簡単にかつ正確に求めることができ、従って機関制御を簡単にかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】EGR制御弁通過ガス量megrを説明するための図である。
【図3】排気圧Pe、排気温Te、及びPe/√Teを示す線図である。
【図4】関数Φ(Pm/Pe)を示す線図である。
【図5】機関負荷率KLと吸気管圧力Pmとの関係の一例を示す線図である。
【図6】勾配a1,a2を示す線図である。
【図7】接続点における吸気管圧力bを示す線図である。
【図8】接続点における機関負荷率cを示す線図である。
【図9】機関負荷率KLと吸気管圧力Pmとの関係の一例を示す線図である。
【図10】燃料噴射量QFの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体
12…吸気枝管
17…スロットル弁
18…排気マニホルド
21…EGR供給管
22…EGR制御弁

Claims (5)

  1. スロットル弁下流の吸気管と排気管とを排気ガス再循環通路を介し互いに接続して吸気管内に排気ガスを再循環させるようにした内燃機関において、スロットル弁下流の吸気管内の圧力である吸気管圧力と、筒内に充填された新気の量である筒内充填新気量との関係であって、定常運転時におけるこれら吸気管圧力と筒内充填新気量との関係を、勾配が互いに異なりかつ接続点において連続している二つの一次関数式により表すと共に、これら二つの一次関数式を予め求めて記憶しておく手段と、定常運転時における吸気管圧力と筒内充填新気量とのうちいずれか一方を求める手段と、該求められた吸気管圧力又は筒内充填新気量から前記一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出する手段と、該算出された筒内充填新気量又は吸気管圧力に基づいて機関運転を制御する手段と、を具備した内燃機関の制御装置。
  2. 前記吸気管内に再循環される排気ガスの量を制御するための排気ガス再循環制御弁が前記排気ガス再循環通路内に配置されており、互いに異なる複数の排気ガス再循環制御弁開度に対し、それぞれ前記一次関数式が予め求められて記憶されており、排気ガス再循環制御弁開度を求め、該求められた排気ガス再循環制御弁開度に応じて定まる一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出するようにした請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 互いに異なる複数の機関回転数に対し、それぞれ前記一次関数式が予め求められて記憶されており、機関回転数を求め、該求められた機関回転数に応じて定まる一次関数式を用いて定常運転時における筒内充填新気量又は吸気管圧力を算出するようにした請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記二つの一次関数式が、それぞれの勾配と接続点における吸気管圧力及び筒内充填新気量を用いた形でそれぞれ表される請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸気管内に再循環される排気ガスの量を制御するための排気ガス再循環制御弁が前記排気ガス再循環通路内に配置されており、前記勾配が機関回転数と排気ガス再循環制御弁開度とに応じてそれぞれ設定され、前記接続点における吸気管圧力が機関回転数に応じて設定され、前記接続点における筒内充填新気量が機関回転数と排気ガス再循環制御弁開度とに応じて設定される請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
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