JP2004196406A - 弁当ケースおよびその冷蔵方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適した弁当ケースおよびその冷蔵方法を提供すること。
【解決手段】調理済み食品を収容するためのプラスチック製の弁当ケース1であって、
前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている一方、
前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出可能に構成されており、
冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用することによって弁当ケースを完成させた。
【選択図】 図1
【解決手段】調理済み食品を収容するためのプラスチック製の弁当ケース1であって、
前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている一方、
前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出可能に構成されており、
冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用することによって弁当ケースを完成させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弁当ケースの改良、更に詳しくは、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適した弁当ケースおよびその冷蔵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
調理済みの食品を弁当ケースなどに入れて配送する場合、その調理済みの食品は時間が経つと大腸菌などの有害細菌が不可避的に繁殖して傷んでしまうため、保存状態を良好に維持しつゝ迅速に運搬しなければならない。
【0003】
そこで、従来、弁当ケースを発泡樹脂製の収容ボックスに入れて運搬することによって外部との熱交換を遮断し、温度変化を防止するものがあった。また、調理した料理を高温で保温するための収容ボックスが開示されている(特許文献1および2参照)。しかしながら、このような保温ケースの構成には、加熱設備が必要であるため、電気代などでコストがかかってしまうという問題があった。
【0004】
一方、特に夏期は外気温が著しく上昇し、自動車や自転車などでの配達は非常に高温になって保温効果が弱まってしまうため、細菌が急激に繁殖して食品が傷み易くなるという問題があった。そこで、それを抑制するには冷蔵が有効な方法であるが、運搬車に冷蔵設備を設けるにはコストがかかってしまうという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−241246号公報 (第2−4頁、第1−7図)
【特許文献2】
特開平10−236536号公報 (第3−5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来、弁当などを配達する際に、上手く保存することができなかったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適した弁当ケースおよびその冷蔵方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、調理済み食品を収容するためのプラスチック製の弁当ケース1であって、
前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている一方、
前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出可能に構成されており、
冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用することによって弁当ケースを完成させた。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、冷却された保冷剤21が内部に収容保持された冷却雰囲気を有するキャリングケース2内において、
その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1における内容器11および/または外容器12をポリエチレンテレフタレートで作製するという技術的手段を採用した。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1の蓋部材13を透明色にするという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1の外容器12の底面に通気孔を形成するという技術的手段を採用した。
【0013】
また、本発明は、調理済み食品を収容するための弁当ケース1を冷蔵する方法であって、
前記弁当ケース1において、食品を収容可能なセパレート式の内容器11・11…を外容器12内に入子式に並置収容する一方、
外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13を被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14を作出せしめ、
次いで、内部が冷却雰囲気下であるキャリングケース2内に前記弁当ケース1・1…を収容し、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却するという技術的手段を採用することによって、弁当ケースの冷蔵方法を完成させた。
【0014】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キャリングケース2の内部に冷却した保冷剤21を収容保持することによって冷却雰囲気となし、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却するという技術的手段を採用した。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キャリングケース2の内側面に配設された収納ポケット22に保冷剤21を収納して、冷気を発生させるという技術的手段を採用した。
【0016】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、外側面に金属蒸着反射カバー23が付設されたキャリングケース2を使用するという技術的手段を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0018】
本発明の実施形態を図1から図3に基いて説明する。まず、図中において、符号1で指示する弁当ケースの構造について説明する。この弁当ケース1は、調理済み食品を収容するための容器であり、前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている。
【0019】
また、前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出できるように構成されている。
【0020】
なお、必要に応じて、弁当ケース1における内容器11および/または外容器12をポリエチレンテレフタレート(PET)で作製することによって、より耐熱性に優れ、コストを抑えることができる。また、弁当ケース1の蓋部材13を透明色にすることによって、食品を外側から確認することができる。なお、本実施形態では、蓋部材13はポリプロピレン(PP)で作製する。
【0021】
そして、こうして構成された弁当ケース1は、冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することによって内容器11および食品を効率的に冷却できる。また、必要に応じて、弁当ケース1の外容器12の底面に通気孔を形成することによって、冷気の導入量が増加して冷却効率を向上させることができる。
【0022】
ここで、本実施形態品を従来品の冷却性能を比較した実験結果を以下に示す。なお、この実験では、
1)従来品:外容器と蓋部剤とを完全に密閉したもの
2)本実施形態品A:外容器の側方に通風口を作出したもの
3)本実施形態品B:本実施形態品Aに、更に外容器の底面に通気孔を形成したもの
を使用した。
【0023】
まず、容器の内容物として、常温の食品を想定し、約40℃の水200gを入れる。これは、材料の比熱により、約270gの炊飯米に相当するものである。そして、これら両容器を0℃の恒温室に入れて、内容物の時間経過による冷却状態の推移を比較したところ、下表のような結果を得た。
【0024】
【0025】
従って、本実施形態品は、通風口14によって冷気を効率よく取り入れていることが確認できる。なお、開始時から内容物が30℃低下するまでの所要時間は、それぞれ、従来品は95分間、実施形態品Aは89分間、実施形態品Bは75分間であった。
【0026】
また、本実施形態では、弁当を配達するときのために、図3中に示す、符号2で指示するキャリングケース2の内部に冷却した保冷剤21を収容保持することによって冷却雰囲気となし、このキャリングケース2内に前記弁当ケース1・1…を収容し、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることにより内容器11および食品を効率的に冷却することができる。
【0027】
この際、キャリングケース2の内側面には収納ポケット22を配設し、保冷剤21を収納して、冷気を発生させる。この保冷剤21(ブライン:brine )はエチレングリコール水溶液などの不凍液を使用することができ、マイナス20℃に冷却して使用する。
【0028】
また、キャリングケース2の外側面には金属蒸着反射カバー23を付設し、日光などの熱光線を反射させることによって、冷却効率を向上させることができる。
【0029】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、弁当ケース1の使用材料は、プラスチック材料であれば、ポリエチレンテレフタレートに限らず、他の材料を使用しても良い。また、キャリングケース2は、配達の様式によって、容量やデザイン形状なども変更することができ、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【0030】
【発明の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本発明にあっては、外容器の周壁上縁に切欠縁部を形成し、この外容器に蓋部材を被冠することによって、これら外容器と蓋部材との間に通風口を作出可能に構成したことによって、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適している。
【0031】
また、プラスチック製であるので、成形性が良く、安価であって、大量生産が可能である。更にまた、冷蔵された弁当ケースであっても、電子レンジなどでそのまま加熱することができて、使い勝手も非常に良いことから、実用的価値は頗る高いものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の弁当ケースの構造を表わす斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の弁当ケースの構造を表わす側面図である。
【図3】本発明の実施形態のキャリングケースを表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 弁当ケース
11 内容器
12 外容器
12a 切欠縁部
13 蓋部材
14 通風口
2 キャリングケース
21 保冷剤
22 収納ポケット
23 金属蒸着反射カバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、弁当ケースの改良、更に詳しくは、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適した弁当ケースおよびその冷蔵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
調理済みの食品を弁当ケースなどに入れて配送する場合、その調理済みの食品は時間が経つと大腸菌などの有害細菌が不可避的に繁殖して傷んでしまうため、保存状態を良好に維持しつゝ迅速に運搬しなければならない。
【0003】
そこで、従来、弁当ケースを発泡樹脂製の収容ボックスに入れて運搬することによって外部との熱交換を遮断し、温度変化を防止するものがあった。また、調理した料理を高温で保温するための収容ボックスが開示されている(特許文献1および2参照)。しかしながら、このような保温ケースの構成には、加熱設備が必要であるため、電気代などでコストがかかってしまうという問題があった。
【0004】
一方、特に夏期は外気温が著しく上昇し、自動車や自転車などでの配達は非常に高温になって保温効果が弱まってしまうため、細菌が急激に繁殖して食品が傷み易くなるという問題があった。そこで、それを抑制するには冷蔵が有効な方法であるが、運搬車に冷蔵設備を設けるにはコストがかかってしまうという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−241246号公報 (第2−4頁、第1−7図)
【特許文献2】
特開平10−236536号公報 (第3−5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来、弁当などを配達する際に、上手く保存することができなかったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適した弁当ケースおよびその冷蔵方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、調理済み食品を収容するためのプラスチック製の弁当ケース1であって、
前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている一方、
前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出可能に構成されており、
冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用することによって弁当ケースを完成させた。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、冷却された保冷剤21が内部に収容保持された冷却雰囲気を有するキャリングケース2内において、
その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成するという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1における内容器11および/または外容器12をポリエチレンテレフタレートで作製するという技術的手段を採用した。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1の蓋部材13を透明色にするという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、弁当ケース1の外容器12の底面に通気孔を形成するという技術的手段を採用した。
【0013】
また、本発明は、調理済み食品を収容するための弁当ケース1を冷蔵する方法であって、
前記弁当ケース1において、食品を収容可能なセパレート式の内容器11・11…を外容器12内に入子式に並置収容する一方、
外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13を被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14を作出せしめ、
次いで、内部が冷却雰囲気下であるキャリングケース2内に前記弁当ケース1・1…を収容し、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却するという技術的手段を採用することによって、弁当ケースの冷蔵方法を完成させた。
【0014】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キャリングケース2の内部に冷却した保冷剤21を収容保持することによって冷却雰囲気となし、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却するという技術的手段を採用した。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キャリングケース2の内側面に配設された収納ポケット22に保冷剤21を収納して、冷気を発生させるという技術的手段を採用した。
【0016】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、外側面に金属蒸着反射カバー23が付設されたキャリングケース2を使用するという技術的手段を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0018】
本発明の実施形態を図1から図3に基いて説明する。まず、図中において、符号1で指示する弁当ケースの構造について説明する。この弁当ケース1は、調理済み食品を収容するための容器であり、前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている。
【0019】
また、前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出できるように構成されている。
【0020】
なお、必要に応じて、弁当ケース1における内容器11および/または外容器12をポリエチレンテレフタレート(PET)で作製することによって、より耐熱性に優れ、コストを抑えることができる。また、弁当ケース1の蓋部材13を透明色にすることによって、食品を外側から確認することができる。なお、本実施形態では、蓋部材13はポリプロピレン(PP)で作製する。
【0021】
そして、こうして構成された弁当ケース1は、冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することによって内容器11および食品を効率的に冷却できる。また、必要に応じて、弁当ケース1の外容器12の底面に通気孔を形成することによって、冷気の導入量が増加して冷却効率を向上させることができる。
【0022】
ここで、本実施形態品を従来品の冷却性能を比較した実験結果を以下に示す。なお、この実験では、
1)従来品:外容器と蓋部剤とを完全に密閉したもの
2)本実施形態品A:外容器の側方に通風口を作出したもの
3)本実施形態品B:本実施形態品Aに、更に外容器の底面に通気孔を形成したもの
を使用した。
【0023】
まず、容器の内容物として、常温の食品を想定し、約40℃の水200gを入れる。これは、材料の比熱により、約270gの炊飯米に相当するものである。そして、これら両容器を0℃の恒温室に入れて、内容物の時間経過による冷却状態の推移を比較したところ、下表のような結果を得た。
【0024】
【0025】
従って、本実施形態品は、通風口14によって冷気を効率よく取り入れていることが確認できる。なお、開始時から内容物が30℃低下するまでの所要時間は、それぞれ、従来品は95分間、実施形態品Aは89分間、実施形態品Bは75分間であった。
【0026】
また、本実施形態では、弁当を配達するときのために、図3中に示す、符号2で指示するキャリングケース2の内部に冷却した保冷剤21を収容保持することによって冷却雰囲気となし、このキャリングケース2内に前記弁当ケース1・1…を収容し、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることにより内容器11および食品を効率的に冷却することができる。
【0027】
この際、キャリングケース2の内側面には収納ポケット22を配設し、保冷剤21を収納して、冷気を発生させる。この保冷剤21(ブライン:brine )はエチレングリコール水溶液などの不凍液を使用することができ、マイナス20℃に冷却して使用する。
【0028】
また、キャリングケース2の外側面には金属蒸着反射カバー23を付設し、日光などの熱光線を反射させることによって、冷却効率を向上させることができる。
【0029】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、弁当ケース1の使用材料は、プラスチック材料であれば、ポリエチレンテレフタレートに限らず、他の材料を使用しても良い。また、キャリングケース2は、配達の様式によって、容量やデザイン形状なども変更することができ、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【0030】
【発明の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本発明にあっては、外容器の周壁上縁に切欠縁部を形成し、この外容器に蓋部材を被冠することによって、これら外容器と蓋部材との間に通風口を作出可能に構成したことによって、冷気を効率良く取り入れることができ、食品の冷蔵保存に適している。
【0031】
また、プラスチック製であるので、成形性が良く、安価であって、大量生産が可能である。更にまた、冷蔵された弁当ケースであっても、電子レンジなどでそのまま加熱することができて、使い勝手も非常に良いことから、実用的価値は頗る高いものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の弁当ケースの構造を表わす斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の弁当ケースの構造を表わす側面図である。
【図3】本発明の実施形態のキャリングケースを表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 弁当ケース
11 内容器
12 外容器
12a 切欠縁部
13 蓋部材
14 通風口
2 キャリングケース
21 保冷剤
22 収納ポケット
23 金属蒸着反射カバー
Claims (9)
- 調理済み食品を収容するためのプラスチック製の弁当ケース1であって、
前記食品がそれぞれ収容可能なセパレート式の内容器11・11…が外容器12内に入子式に並置収容されている一方、
前記外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13が被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14が作出可能に構成されており、
冷却雰囲気下において、その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成したことを特徴とする弁当ケース。 - 冷却された保冷剤21が内部に収容保持された冷却雰囲気を有するキャリングケース2内において、
その冷気が当該弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入されることによって内容器11および食品の冷却効率を向上させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の弁当ケース。 - 弁当ケース1における内容器11および/または外容器12がポリエチレンテレフタレートで作製されていることを特徴とする請求項1または2記載の弁当ケース。
- 弁当ケース1の蓋部材13が透明色であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の弁当ケース。
- 弁当ケース1の外容器12の底面に通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の弁当ケース。
- 調理済み食品を収容するための弁当ケース1を冷蔵する方法であって、
前記弁当ケース1において、食品を収容可能なセパレート式の内容器11・11…を外容器12内に入子式に並置収容する一方、
外容器12の周壁上縁には切欠縁部12aが形成されており、この外容器12に蓋部材13を被冠することによって、これら外容器12と蓋部材13との間に通風口14を作出せしめ、
次いで、内部が冷却雰囲気下であるキャリングケース2内に前記弁当ケース1・1…を収容し、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却することを特徴とする弁当ケースの冷蔵方法。 - キャリングケース2の内部に冷却した保冷剤21を収容保持することによって冷却雰囲気となし、その冷気が前記弁当ケース1の側面に開口した通風口14から導入することにより内容器11および食品を効率的に冷却することを特徴とする請求項6記載の弁当ケースの冷蔵方法。
- キャリングケース2の内側面に配設された収納ポケット22に保冷剤21を収納して、冷気を発生させることを特徴とする請求項6または7記載の弁当ケースの冷蔵方法。
- 外側面に金属蒸着反射カバー23が付設されたキャリングケース2を使用することを特徴とする請求項6〜8の何れか一つに記載の弁当ケースの冷蔵方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222309A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-09-25 | Sekizaka Shitsuki:Kk | 包装容器 |
CN103704964A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-04-09 | 曹敏娜 | 一种附有餐具的综合便当盒 |
JP7212401B1 (ja) | 2021-09-02 | 2023-01-25 | 大介 尾城 | 食品容器 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370659A patent/JP2004196406A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222309A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-09-25 | Sekizaka Shitsuki:Kk | 包装容器 |
CN103704964A (zh) * | 2014-01-22 | 2014-04-09 | 曹敏娜 | 一种附有餐具的综合便当盒 |
JP7212401B1 (ja) | 2021-09-02 | 2023-01-25 | 大介 尾城 | 食品容器 |
JP2023036096A (ja) * | 2021-09-02 | 2023-03-14 | 大介 尾城 | 食品容器 |
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