JP2004195597A - 長芋のタンザク切り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】載置台2上に倒状載置した長芋Nをその幅方向へ所定距離にわたり出入自在に間欠押送する押送手段3と、該押送手段3に対向して等間隔で一線上に立設又は上下に張設された複数の刃部材4,4,・・と、該刃部材4,4,・・の後方にあって該刃部材4,4,・・を通過した前記長芋Nの切断品N1,N2,・・をそのまま受容する窪み溝9と、該窪み溝9の一端側にあって窪み溝9内の長芋Nの切断品N1,N2,・・を窪み溝9の他端側へ摺動させる摺動手段5と、窪み溝9の他端側にあってその出口を刃面で塞ぐように配設された格子状刃部材6とからなることを特徴とする長芋のタンザク切り装置とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は長芋のタンザク切り装置に関し、詳しくは皮剥後の長芋を装置内へ投入するだけで短冊切りの長芋を得ることができる長芋のタンザク切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
山の芋科の多年草の栽培種の中で最も多く出まわっている長い棒状の芋(以下、たんに「長芋」という)は、直径6cm前後、長さ40〜70cmのものであり、これらはすりおろしてトロロ汁にしたり千切りにして酢の物又はサラダとしたり、あるいは短冊切りにしてそのままわさび醤油で美味しく食されている。この際、長芋を幅の狭い略長方形に切断処理(以下、「タンザク切り」という)するには、まず皮剥後の滑りやすい長芋をまず所定の長さに切断し、これを重ねて複数枚の板状としたものを所定幅に切り刻んでタンザク状としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
それ故、このタンザク切りした長芋を大量生産する生産工場においては多くの人手又は工程を要するものであった。また、切断処理後の長芋の形状には手作業によるバラツキ等が生じ、一定形状のものを大量に得るには困難があった。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、人手による作業では滑りやすくて面倒な長芋の切断作業を行うことなく、長芋を装置内に投入するだけで所定寸法の短冊切りまでの処理をされた長芋を得ることができる長芋のタンザク切り装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明長芋のタンザク切り装置は、載置台上に倒状載置した長芋をその幅方向へ所定距離にわたり出入自在に間欠押送する押送手段と、該押送手段に対向して等間隔で一線上に立設又は上下に張設された複数の刃部材と、該刃部材の後方にあって該刃部材を通過した前記長芋の切断品をそのまま受容する窪み溝と、該窪み溝の一端側にあって窪み溝内の長芋の切断品を窪み溝の他端側へ摺動させる摺動手段と、窪み溝の他端側にあって溝の出口を刃面で塞ぐように配設された格子状刃部材とからなることを特徴とする。
【0005】
このような構造とすることによって、皮剥された長芋を載置台上に置くだけで所定の長さに切断すると共に、次にこれを摺動手段によって格子状刃に押しつけ通過させることにより所定長さのタンザク形状のものとして形成することができる。
またこの際、長芋の切断品をそのまま受容する前記窪み溝の上方に、溝内の長芋の上面部を押さえて上下動の振れを防止する断面逆V字状の押圧部を有する押圧手段を具備すると、格子状刃部材から押出されるタンザク形状の長芋は一定形状に整然と切り揃えられたものとして得ることができるのでよい。
【0006】
また、前記押送手段の長芋との接触面に前記複数の刃部材が嵌入可能な複数の切込み凹部を形成してあると、切断された長芋をこの刃部材から完全に切離して押出すことができるのでよく、この刃部材をピアノ線の張設によるものとしてあると、刃部材からの押出が一層スムーズとなりさらによい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
図1は本発明長芋のタンザク切り装置の一実施例を示す平面説明図であり、図2は図1の長芋のタンザク切り装置の側面説明図である。また、図3は本発明長芋のタンザク切り装置により得られる長芋のタンザク切り品の製造過程の一例を示す説明図である。
【0008】
図1において、符号1はタンザク切り装置であり、載置台2上の所定位置に長芋Nを倒状載置してある。載置台2の一側には長芋Nをその幅方向へ押送する押送手段3が備えられ、また、載置台2上の所定位置には長芋Nの押送方向と直交して複数の刃部材4,4,・・が等間隔で立設してある。この刃部材4,4,・・の峰側と隣接して窪み溝9が所定寸法に切断された長芋Nをそのまま受容できるように形成してある。
【0009】
この窪み溝9の一端側には窪み溝9内に収容される所定長さに切断された長芋N1,N2,・・を窪み溝9の他端側へ摺動させる摺動手段5が配設してあり、その窪み溝9の他端側には格子状刃部材6がその刃面側で窪み溝9の出口を塞ぐように配設してある。
また、窪み溝9の上方には、溝9内の長芋N1,N2,・・の上面側を所定時間押さえて長芋N1,N2,・・の上下方向の振れを抑止する断面逆V字状の押圧部(片)7'を有する押圧手段7が具備されている。
【0010】
なお、本実施例においては、前記長芋Nの押送手段3の長芋Nとの接触部(ヘッド部)には、前記複数の刃部材4,4,・・が嵌入可能な複数の切込み凹部8,8,・・が形成してあり、これにより長芋Nが押送手段3によって確実に刃部材4,4,・・へ押し付けられて切り残りなく切断される構造にしてある。
【0011】
【作用】
次に本発明の作用を実施例に基づいて説明する。
皮剥の長芋Nを載置台2上に載置すると図示しないセンサーの感知により押送手段3が作動し、長芋Nは刃部材4,4,・・に押し付けられると共に刃部材4,4,・・の立設間隔と同じ長さに切断される(図3の(イ),(ロ),(ハ)参照)。切断後も押送手段3は長芋Nとの接触部に形成された切込み凹部8,8,・・に刃部材4,4,・・が完全嵌入されるまで長芋Nは押送されることにより切断後の長芋N1,N2,・・は見かけ上連なった状態で窪み溝9内へ落とし込まれる。
【0012】
窪み溝9内に落とし込まれた長芋N1,N2,・・は図示しないセンサーに感知されると共に溝9の一端側に配設された摺動手段5の作動によって溝9の他端側へ摺動させられる。この際、長芋N1,N2,・・は溝9上方に配設された押圧手段7の逆V字状の押圧部7'によって上下に振れないようにしっかり押圧支持される。このように押圧部7'を逆V字状にしてあることによって、断面形状が略円形の長芋Nと押圧部7'は複数箇所で接触可能となり、長芋Nは確実に摺動中に生じる上下振れと横方向の振れを抑止される。
【0013】
そして、このように上下左右の振れのない状態で切断後の長芋N1,N2,・・は窪み溝9の他端側に配設された格子状刃6の方へ摺動されると共に格子状刃6の刃面に押し付けられて切断され複数本の長芋のタンザク切り品Tとして溝9の出口から放出される(図3の(ロ),(ハ),(ニ)参照)。
【0014】
なお、この際長芋N1,N2,・・は複数の整形された長芋タンザク切り品T,T,・・と不定形の周肉部N'に分かれた形状のものとして切断されるが、周肉片N'は長芋のタンザク切り品Tとしては適切な形状でないので、これらを集めて別途すり潰して処理し、長芋のトロロ品として供される。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、皮剥の長芋を複数の刃部材へ押し付けて所定の長さの切断品とし、引き続きこれを格子状刃へ押し通すことにより長芋の短冊切り品を得る構造としてあるので、人手による長芋の切断・刻み等の面倒な作業を要することなく連続して多量の長芋の短冊切り品を得ることができる。また、格子状刃を通すことによって、整形バラツキのない品質一定の短冊切り品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明長芋のタンザク切り装置の一実施例を示す平面説明図。
【図2】図1の長芋のタンザク切り装置の側面説明図。
【図3】(イ),(ロ),(ハ),(ニ)は本発明長芋のタンザク切り装置により得られる長芋のタンザク切り品の製造過程の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 長芋の短冊(タンザク)切り装置
2 載置台
3 押送手段
4 刃部材
5 摺動手段
6 格子状刃
7 押圧手段
7'押圧部
8 切込み凹部
9 窪み溝
N 長芋
N1,N2,・・ 長芋の切断品
N'長芋の周肉片
T 長芋の短冊切り品
Claims (4)
- 載置台上に倒状載置した長芋をその幅方向へ所定距離にわたり出入自在に間欠押送する押送手段と、該押送手段に対向して等間隔で一線上に立設又は上下に張設された複数の刃部材と、該刃部材の後方にあって該刃部材を通過した前記長芋の切断品をそのまま受容する窪み溝と、該窪み溝の一端側にあって窪み溝内の長芋の切断品を窪み溝の他端側へ摺動させる摺動手段と、窪み溝の他端側にあって溝の出口を刃面で塞ぐように配設された格子状刃部材とからなることを特徴とする長芋のタンザク切り装置。
- 窪み溝の上方には、溝内の長芋の上面を所定の時間押さえて、上下動の振れを防止する断面逆V字状の押圧部を有する押圧手段を具備する請求項1記載の長芋のタンザク切り装置。
- 前記押送手段の長芋との接触部には前記複数の刃部材が嵌入可能な複数の切込み凹部を形成してある請求項1及び2記載の長芋のタンザク切り装置。
- 前記刃部材と格子状刃部材はピアノ線の張設により形成してある請求項1乃至3記載の長芋のタンザク切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002367493A JP2004195597A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 長芋のタンザク切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002367493A JP2004195597A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 長芋のタンザク切り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004195597A true JP2004195597A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32764357
Family Applications (1)
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JP2002367493A Pending JP2004195597A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 長芋のタンザク切り装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004195597A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104924342A (zh) * | 2014-04-13 | 2015-09-23 | 胡刘满 | 一种用于茯苓快速切丁的机械设备 |
CN110972598A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-04-10 | 徐州润田农业机械有限公司 | 一种山药育苗装置 |
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2002
- 2002-12-19 JP JP2002367493A patent/JP2004195597A/ja active Pending
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CN104924345A (zh) * | 2014-04-13 | 2015-09-23 | 胡刘满 | 一种供茯苓快速不破碎切丁的机械 |
CN105014727A (zh) * | 2014-04-13 | 2015-11-04 | 胡刘满 | 一种茯苓切丁设备 |
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