JP2004195384A - 液状体中の被粉砕物の粉砕方法 - Google Patents
液状体中の被粉砕物の粉砕方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004195384A JP2004195384A JP2002368062A JP2002368062A JP2004195384A JP 2004195384 A JP2004195384 A JP 2004195384A JP 2002368062 A JP2002368062 A JP 2002368062A JP 2002368062 A JP2002368062 A JP 2002368062A JP 2004195384 A JP2004195384 A JP 2004195384A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weir
- crushing
- liquid
- cylinder
- crushed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Abstract
【課題】振動ミルの粉砕筒内に、被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、液状体中の被粉砕物を均一に粉砕することができる粉砕方法を提供する。
【解決手段】振動ミル1として、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、下方が開口する第1の堰13と、上方が開口する第2の堰15とを、第1の堰13が原料供給口5側、第2の堰15が取出口6側に位置するように設けると共に、第1の堰13と第2の堰15との間に粉砕材3を充填している振動ミル1を用いることを特徴とする液状体中の被粉砕物8の粉砕方法。
【選択図】 図1
【解決手段】振動ミル1として、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、下方が開口する第1の堰13と、上方が開口する第2の堰15とを、第1の堰13が原料供給口5側、第2の堰15が取出口6側に位置するように設けると共に、第1の堰13と第2の堰15との間に粉砕材3を充填している振動ミル1を用いることを特徴とする液状体中の被粉砕物8の粉砕方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動ミルを用いて、液状体中の被粉砕物を粉砕する液状体中の被粉砕物の粉砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、対象物を粉砕、混合又は分散等する場合に振動ミルが使用されている。振動ミルとしては、例えば図7に示すように、振動可能であり、その軸方向を略水平としている円筒状の粉砕筒2と、この粉砕筒2内に充填したボール、ロッド等の粉砕材(粉砕媒体)3とを備え、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口6を設けている振動ミル1が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この振動ミル1を用いて、液状体7中の被粉砕物を粉砕する場合、原料供給口5から被粉砕物を含む液状体7を、ポンプ等を用いて圧入しながら、モーターで駆動して振動を発生する振動手段で粉砕筒2全体を振動させて、粉砕材3間及び粉砕材3と粉砕筒2との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することによって、液状体7中の被粉砕物を連続的に粉砕する。このように振動ミル1を用いて液状体7中の被粉砕物を連続的に粉砕する方法は、粉砕による粉塵の発生がないため、有用な粉砕方法である。
【0004】
しかし、例えば窯業系外装材等を製造する際に、成形後の端材等を原料の一部として再利用するために、成形後の端材等を被粉砕物として外装材の原料スラリー中に含有させて液状体7を形成し、この液状体7中の被粉砕物を、振動ミル1を用いて粉砕しようとした場合、図6に示すような従来の振動ミル1を用いた粉砕方法では、ボール、ロッド等の粉砕材3と被粉砕物とが衝突しないまま液状体7が通過するショートパス経路9が粉砕筒2の上部に存在するために、取出口6から回収した液状体7における被粉砕物の粉砕度合いが不均一であり、目的粒度に達していない被粉砕物が一部存在するという問題があり、その改善が求められている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−90257号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備えている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、液状体中の被粉砕物を均一に粉砕することができる粉砕方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備え、粉砕筒の一方の端部に原料供給口を設け、他方の端部に取出口を設けている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、振動ミルとして、原料供給口及び取出口の何れよりも内側にある粉砕筒の内壁に、下方が開口する第1の堰と、上方が開口する第2の堰とを、第1の堰が原料供給口側、第2の堰が取出口側に位置するように設けると共に、第1の堰と第2の堰との間に粉砕材を充填している振動ミルを用いることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、粉砕筒の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置して、第1の堰と第2の堰とを複数組設けていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1又は請求項2記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、原料供給口に近接する第1の堰を除く、所定の第1の堰及び/又は第2の堰の開口にメッシュフィルターを配設していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
本発明に係る液状体中の被粉砕物の粉砕方法の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態で用いる振動ミル1は、図1及び図2に示すように、モーター19と、このモーター19により駆動して振動を発生する振動手段10と、この振動手段10によって振動し、その軸方向を略水平にしている、円筒状の粉砕筒2と、この粉砕筒2内に充填した粉砕材3とを備えている。粉砕筒2は、金属製であって、架台12に取付けられたスプリング11で支持されている。また、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口6を設けている。そして、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、下方が開口する第1の堰13と、上方が開口する第2の堰15とを形成していて、第1の堰13と粉砕筒2の内壁底面と間には流路となる第1開口部14が形成され、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面と間には流路となる第2開口部16が形成される。なお、第1の堰13は下方において開口しているが、中央より上方には開口部はなく、また、第2の堰15は上方において開口しているが、中央より下方には開口部はない構造としている。また、第1の堰13が原料供給口5側、第2の堰15が取出口6側に位置するようにしていて、第1実施形態では金属ボールの粉砕材3を第1の堰13と第2の堰15との間に充填している。なお、粉砕材3は、鋼、ステンレス鋼、セラミック等の材質で形成されたボール、ロッド、角棒等を使用することもできる。
【0013】
第1実施形態の粉砕方法では、上記の振動ミル1の粉砕筒2内に、原料供給口5からポンプ等を用いて、被粉砕物8を含む液状体7を、圧入して粉砕筒2内に充満させながら、粉砕筒2全体を振動手段10によって振動させることにより、粉砕材3間及び粉砕材3と粉砕筒2との間で被粉砕物8を粉砕し、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することにより、液状体7中の被粉砕物8を粉砕するようにしている。
【0014】
この第1実施形態の粉砕方法では、被粉砕物8を含む液状体7は、原料供給口5から粉砕筒2内に入った後、下方が開口する第1の堰13が存在するため、第1の堰13と粉砕筒2の内壁底面と間に形成されている第1開口部14を通る。そして、第1の堰13と第2の堰15との間に充填している粉砕材3によって液状体7中の被粉砕物8は粉砕される。次に、被粉砕物8を含む液状体7は、上方が開口する第2の堰15が存在するため、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面と間に形成されている第2開口部16を通って取出口6から回収される。このように、被粉砕物8を含む液状体7は、粉砕筒2の底部側に形成されている第1開口部14を通った後、粉砕筒2の天井側に形成されている第2開口部16を通って取出口6から回収されるため、粉砕材3と接触しながら液状体7は粉砕筒2内を通過する。従って、第1実施形態の粉砕方法では、粉砕材3と被粉砕物8とが衝突しないで液状体7が通過するショートパス現象が防止される。そのため、第1実施形態の粉砕方法によれば、液状体7中の被粉砕物8を均一に粉砕することができる。
【0015】
また、第1実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、上方が開口する第2の堰15によって、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面との間に形成される第2開口部16に、図3に示すように粉砕筒2の内壁天井面側から突出する突出片20を形成するようにしてもよい。このように第2開口部16に突出片20を形成すると、被粉砕物8を含む液状体7が突出片20に衝突するので、より十分に粉砕が達成されるという利点がある。
【0016】
次に本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。
【0017】
第2実施形態では、図4に示す振動ミル1を用いて液状体7中の被粉砕物8を粉砕する。図4に示す振動ミル1は、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置することにより、第1の堰と第2の堰とを2組設けている。そして、各堰間にそれぞれ異なる粉砕材を充填していて、これら以外は、図1に示した第1実施形態で用いた振動ミル1と同様の構造としている。そして、第2実施形態では、この図4に示す振動ミル1を用いる以外は、第1実施形態と同様にして液状体7中の被粉砕物8を粉砕するので、以下、第1実施例と異なる点を主として説明する。
【0018】
第2実施形態で使用する、図4に示す振動ミル1の粉砕筒2の内壁には、原料供給口5側から順に、下方が開口する第1の堰13A、上方が開口する第2の堰15A、下方が開口する第1の堰13B、上方が開口する第2の堰15Aを形成している。すなわち、2組の第1の堰と第2の堰とを設けている。なお、第1の堰と第2の堰とを2組よりも多い組数とすることも第2実施形態では可能である
そして、1組目の第1の堰13Aと1組目の第2の堰15Aとの間には、金属ボ−ルである1番目の粉砕材3Aを充填し、1組目の第2の堰15Aと2組目の第1の堰13Bとの間には金属ロッドである2番目の粉砕材3Bを充填し、2組目の第1の堰13Bと2組目の第2の堰15Bとの間には1番目の粉砕材3Aよりも直径が小さい金属ボールである3番目の粉砕材3Cを充填している。また、粉砕筒2は、モーター(図示せず)で駆動して振動を発生する振動手段(図示せず)によって振動可能であり、その軸方向を略水平にしていて、形状は円筒状である。また、粉砕筒2は、金属製であって、架台(図示せず)に取付けられたスプリング(図示せず)で支持されている。そして、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口5を設けている。
【0019】
そして、図4に示す振動ミル1では、1組目の第1の堰13Aと粉砕筒2の内壁底面との間に、流路となる1番目の第1開口部14Aが形成され、1組目の第2の堰15Aと粉砕筒2の内壁天井面と間に、流路となる1番目の第2開口部16Aが形成され、さらに、2組目の第1の堰13Bと粉砕筒2の内壁底面と間に、流路となる2番目の第1開口部14Bが形成され、2組目の第2の堰15Bと粉砕筒2の内壁天井面と間に、流路となる2番目の第2開口部16Bが形成されている。
【0020】
第2実施形態の粉砕方法では、図4に示す振動ミル1の粉砕筒2内に、原料供給口5からポンプ等を用いて、被粉砕物8を含む液状体7を圧入して粉砕筒2内に充満させながら、粉砕筒2を振動手段10によって振動させることにより、粉砕材3(3A、3B又は3C)間及び粉砕材3(3A、3B又は3C)と粉砕筒2との間で被粉砕物8を粉砕する。そして、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することにより、液状体7中の被粉砕物8を粉砕するようにしている。
【0021】
この第2実施形態の粉砕方法では、被粉砕物8を含む液状体7は、原料供給口5から粉砕筒2内に入った後、粉砕筒2の底部側に形成されている1番目の第1開口部14Aを通り、次に、粉砕筒2の天井側に形成されている1番目の第2開口部16Aを通り、次に、粉砕筒2の底部側に形成されている2番目の第1開口部14Bを通り、次に、粉砕筒2の天井側に形成されている2番目の第2開口部16Bを通って、取出口6から回収される。このように液状体7が移動していく間に液状体7中の被粉砕物8は、1番目の粉砕材3A、2番目の粉砕材3B、3番目の粉砕材3Cによって粉砕される。従って、第2実施形態の粉砕方法では、粉砕筒2の底部側から天井側へという経路と、粉砕筒2の天井側から底部側へという経路と、さらに粉砕筒2の底部側から天井側へという経路とを通って、粉砕材3(3A、3B又は3C)と接触しながら液状体7は粉砕筒2内を通過するので、粉砕材3と被粉砕物8とが衝突しないで液状体7が通過するショートパス現象がより完全に防止される。そのため、第2実施形態の粉砕方法によれば、液状体7中の被粉砕物8をより均一に粉砕することができる。
【0022】
また、異なる3種類の粉砕材3(3A、3B又は3C)を、充填する区画を別々にして充填できるので、粉砕材3の材質、形状等を組み合せた設定が可能となり、目的の粉砕粒度に粉砕することが容易となる。
【0023】
さらに、第2実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、原料供給口に近接する1組目の第1の堰13Aを除く、1組目の第2の堰15A、2組目の第1の堰13B及び2組目の第2の堰15Bの開口にメッシュフィルターを配設すると、目的の粉砕粒度に達した被粉砕物8のみが含まれた液状体7を次の区画や取出口6に送ることができるようになる。例えば、図5に示すように、2組目の第2の堰15Bと、粉砕筒2の内壁天井面と間に形成されている2番目の第2開口部16Bを覆うようにメッシュフィルター21を配設すると、目的の粉砕粒度に達した被粉砕物8のみが含まれた液状体7を取出口6から回収することができる。そして、原料供給口5に近接する第1の堰13Aの開口を除けば、どの第1の堰又は第2の堰の開口にもメッシュフィルターを配設することは可能であり、メッシュフィルターを配設することで、下流側に目的の粉砕粒度に達していない被粉砕物8が移ることを防止することができる。
【0024】
また、第2実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、図6に示すように、上方が開口する第2の堰15(15A、15B)、によって、第2の堰15(15A、15B)と粉砕筒2の内壁天井面との間に形成される第2開口部16(16A、16B)に、メッシュフィルター21と共に、粉砕筒2の内壁天井面側から突出する突出片20を形成してもよい。このように突出片20を形成すると、被粉砕物8を含む液状体7が突出片20に衝突するので、より十分に粉砕が達成されるという利点がある。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備え、粉砕筒の一方の端部に原料供給口を設け、他方の端部に取出口を設けている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、振動ミルとして、原料供給口及び取出口の何れよりも内側にある粉砕筒の内壁に、下方が開口する第1の堰と、上方が開口する第2の堰とを、第1の堰が原料供給口側、第2の堰が取出口側に位置するように設けると共に、第1の堰と第2の堰との間に粉砕材を充填している振動ミルを用いるので、請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、粉砕材と被粉砕物とが衝突しないで液状体が通過するショートパス現象が防止されて、液状体中の被粉砕物を均一に粉砕することができるようになる。
【0026】
請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、粉砕筒の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置して、第1の堰と第2の堰とを複数組設けているので、請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、請求項1の発明の効果を奏すると共に、液状体中の被粉砕物をより均一に粉砕することができるようになる。
【0027】
請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1又は請求項2記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、原料供給口に近接する第1の堰を除く、所定の第1の堰及び/又は第2の堰の開口にメッシュフィルターを配設しているので、請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、請求項1の発明の効果を奏すると共に、下流側に目的の粉砕粒度に達していない被粉砕物が移ることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための正面方向の縦断面図である。
【図2】同上の側面方向の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を説明するための概略縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるメッシュフィルターについて説明するための要部拡大断面図である。
【図6】同上のさらに異なる要部拡大断面図である。
【図7】従来技術を説明するための概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 振動ミル
2 粉砕筒
3、3A、3B、3C 粉砕材
4A、4B 端部
5 原料供給口
6 取出口
7 液状体
8 被粉砕物
9 ショートパス経路
10 振動手段
11 スプリング
12 架台
13、13A、13B 第1の堰
14、14A、14B 第1開口部
15、15A、15B 第2の堰
16、16A、16B 第2開口部
19 モーター
20 突出片
21 メッシュフィルター
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動ミルを用いて、液状体中の被粉砕物を粉砕する液状体中の被粉砕物の粉砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、対象物を粉砕、混合又は分散等する場合に振動ミルが使用されている。振動ミルとしては、例えば図7に示すように、振動可能であり、その軸方向を略水平としている円筒状の粉砕筒2と、この粉砕筒2内に充填したボール、ロッド等の粉砕材(粉砕媒体)3とを備え、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口6を設けている振動ミル1が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この振動ミル1を用いて、液状体7中の被粉砕物を粉砕する場合、原料供給口5から被粉砕物を含む液状体7を、ポンプ等を用いて圧入しながら、モーターで駆動して振動を発生する振動手段で粉砕筒2全体を振動させて、粉砕材3間及び粉砕材3と粉砕筒2との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することによって、液状体7中の被粉砕物を連続的に粉砕する。このように振動ミル1を用いて液状体7中の被粉砕物を連続的に粉砕する方法は、粉砕による粉塵の発生がないため、有用な粉砕方法である。
【0004】
しかし、例えば窯業系外装材等を製造する際に、成形後の端材等を原料の一部として再利用するために、成形後の端材等を被粉砕物として外装材の原料スラリー中に含有させて液状体7を形成し、この液状体7中の被粉砕物を、振動ミル1を用いて粉砕しようとした場合、図6に示すような従来の振動ミル1を用いた粉砕方法では、ボール、ロッド等の粉砕材3と被粉砕物とが衝突しないまま液状体7が通過するショートパス経路9が粉砕筒2の上部に存在するために、取出口6から回収した液状体7における被粉砕物の粉砕度合いが不均一であり、目的粒度に達していない被粉砕物が一部存在するという問題があり、その改善が求められている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−90257号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備えている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、液状体中の被粉砕物を均一に粉砕することができる粉砕方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備え、粉砕筒の一方の端部に原料供給口を設け、他方の端部に取出口を設けている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、振動ミルとして、原料供給口及び取出口の何れよりも内側にある粉砕筒の内壁に、下方が開口する第1の堰と、上方が開口する第2の堰とを、第1の堰が原料供給口側、第2の堰が取出口側に位置するように設けると共に、第1の堰と第2の堰との間に粉砕材を充填している振動ミルを用いることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、粉砕筒の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置して、第1の堰と第2の堰とを複数組設けていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1又は請求項2記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、原料供給口に近接する第1の堰を除く、所定の第1の堰及び/又は第2の堰の開口にメッシュフィルターを配設していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
本発明に係る液状体中の被粉砕物の粉砕方法の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態で用いる振動ミル1は、図1及び図2に示すように、モーター19と、このモーター19により駆動して振動を発生する振動手段10と、この振動手段10によって振動し、その軸方向を略水平にしている、円筒状の粉砕筒2と、この粉砕筒2内に充填した粉砕材3とを備えている。粉砕筒2は、金属製であって、架台12に取付けられたスプリング11で支持されている。また、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口6を設けている。そして、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、下方が開口する第1の堰13と、上方が開口する第2の堰15とを形成していて、第1の堰13と粉砕筒2の内壁底面と間には流路となる第1開口部14が形成され、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面と間には流路となる第2開口部16が形成される。なお、第1の堰13は下方において開口しているが、中央より上方には開口部はなく、また、第2の堰15は上方において開口しているが、中央より下方には開口部はない構造としている。また、第1の堰13が原料供給口5側、第2の堰15が取出口6側に位置するようにしていて、第1実施形態では金属ボールの粉砕材3を第1の堰13と第2の堰15との間に充填している。なお、粉砕材3は、鋼、ステンレス鋼、セラミック等の材質で形成されたボール、ロッド、角棒等を使用することもできる。
【0013】
第1実施形態の粉砕方法では、上記の振動ミル1の粉砕筒2内に、原料供給口5からポンプ等を用いて、被粉砕物8を含む液状体7を、圧入して粉砕筒2内に充満させながら、粉砕筒2全体を振動手段10によって振動させることにより、粉砕材3間及び粉砕材3と粉砕筒2との間で被粉砕物8を粉砕し、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することにより、液状体7中の被粉砕物8を粉砕するようにしている。
【0014】
この第1実施形態の粉砕方法では、被粉砕物8を含む液状体7は、原料供給口5から粉砕筒2内に入った後、下方が開口する第1の堰13が存在するため、第1の堰13と粉砕筒2の内壁底面と間に形成されている第1開口部14を通る。そして、第1の堰13と第2の堰15との間に充填している粉砕材3によって液状体7中の被粉砕物8は粉砕される。次に、被粉砕物8を含む液状体7は、上方が開口する第2の堰15が存在するため、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面と間に形成されている第2開口部16を通って取出口6から回収される。このように、被粉砕物8を含む液状体7は、粉砕筒2の底部側に形成されている第1開口部14を通った後、粉砕筒2の天井側に形成されている第2開口部16を通って取出口6から回収されるため、粉砕材3と接触しながら液状体7は粉砕筒2内を通過する。従って、第1実施形態の粉砕方法では、粉砕材3と被粉砕物8とが衝突しないで液状体7が通過するショートパス現象が防止される。そのため、第1実施形態の粉砕方法によれば、液状体7中の被粉砕物8を均一に粉砕することができる。
【0015】
また、第1実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、上方が開口する第2の堰15によって、第2の堰15と粉砕筒2の内壁天井面との間に形成される第2開口部16に、図3に示すように粉砕筒2の内壁天井面側から突出する突出片20を形成するようにしてもよい。このように第2開口部16に突出片20を形成すると、被粉砕物8を含む液状体7が突出片20に衝突するので、より十分に粉砕が達成されるという利点がある。
【0016】
次に本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。
【0017】
第2実施形態では、図4に示す振動ミル1を用いて液状体7中の被粉砕物8を粉砕する。図4に示す振動ミル1は、原料供給口5及び取出口6の何れよりも内側にある粉砕筒2の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置することにより、第1の堰と第2の堰とを2組設けている。そして、各堰間にそれぞれ異なる粉砕材を充填していて、これら以外は、図1に示した第1実施形態で用いた振動ミル1と同様の構造としている。そして、第2実施形態では、この図4に示す振動ミル1を用いる以外は、第1実施形態と同様にして液状体7中の被粉砕物8を粉砕するので、以下、第1実施例と異なる点を主として説明する。
【0018】
第2実施形態で使用する、図4に示す振動ミル1の粉砕筒2の内壁には、原料供給口5側から順に、下方が開口する第1の堰13A、上方が開口する第2の堰15A、下方が開口する第1の堰13B、上方が開口する第2の堰15Aを形成している。すなわち、2組の第1の堰と第2の堰とを設けている。なお、第1の堰と第2の堰とを2組よりも多い組数とすることも第2実施形態では可能である
そして、1組目の第1の堰13Aと1組目の第2の堰15Aとの間には、金属ボ−ルである1番目の粉砕材3Aを充填し、1組目の第2の堰15Aと2組目の第1の堰13Bとの間には金属ロッドである2番目の粉砕材3Bを充填し、2組目の第1の堰13Bと2組目の第2の堰15Bとの間には1番目の粉砕材3Aよりも直径が小さい金属ボールである3番目の粉砕材3Cを充填している。また、粉砕筒2は、モーター(図示せず)で駆動して振動を発生する振動手段(図示せず)によって振動可能であり、その軸方向を略水平にしていて、形状は円筒状である。また、粉砕筒2は、金属製であって、架台(図示せず)に取付けられたスプリング(図示せず)で支持されている。そして、粉砕筒2の一方の端部4Aに原料供給口5を設け、他方の端部4Bに取出口5を設けている。
【0019】
そして、図4に示す振動ミル1では、1組目の第1の堰13Aと粉砕筒2の内壁底面との間に、流路となる1番目の第1開口部14Aが形成され、1組目の第2の堰15Aと粉砕筒2の内壁天井面と間に、流路となる1番目の第2開口部16Aが形成され、さらに、2組目の第1の堰13Bと粉砕筒2の内壁底面と間に、流路となる2番目の第1開口部14Bが形成され、2組目の第2の堰15Bと粉砕筒2の内壁天井面と間に、流路となる2番目の第2開口部16Bが形成されている。
【0020】
第2実施形態の粉砕方法では、図4に示す振動ミル1の粉砕筒2内に、原料供給口5からポンプ等を用いて、被粉砕物8を含む液状体7を圧入して粉砕筒2内に充満させながら、粉砕筒2を振動手段10によって振動させることにより、粉砕材3(3A、3B又は3C)間及び粉砕材3(3A、3B又は3C)と粉砕筒2との間で被粉砕物8を粉砕する。そして、粉砕処理を終えた液状体7を取出口6から回収することにより、液状体7中の被粉砕物8を粉砕するようにしている。
【0021】
この第2実施形態の粉砕方法では、被粉砕物8を含む液状体7は、原料供給口5から粉砕筒2内に入った後、粉砕筒2の底部側に形成されている1番目の第1開口部14Aを通り、次に、粉砕筒2の天井側に形成されている1番目の第2開口部16Aを通り、次に、粉砕筒2の底部側に形成されている2番目の第1開口部14Bを通り、次に、粉砕筒2の天井側に形成されている2番目の第2開口部16Bを通って、取出口6から回収される。このように液状体7が移動していく間に液状体7中の被粉砕物8は、1番目の粉砕材3A、2番目の粉砕材3B、3番目の粉砕材3Cによって粉砕される。従って、第2実施形態の粉砕方法では、粉砕筒2の底部側から天井側へという経路と、粉砕筒2の天井側から底部側へという経路と、さらに粉砕筒2の底部側から天井側へという経路とを通って、粉砕材3(3A、3B又は3C)と接触しながら液状体7は粉砕筒2内を通過するので、粉砕材3と被粉砕物8とが衝突しないで液状体7が通過するショートパス現象がより完全に防止される。そのため、第2実施形態の粉砕方法によれば、液状体7中の被粉砕物8をより均一に粉砕することができる。
【0022】
また、異なる3種類の粉砕材3(3A、3B又は3C)を、充填する区画を別々にして充填できるので、粉砕材3の材質、形状等を組み合せた設定が可能となり、目的の粉砕粒度に粉砕することが容易となる。
【0023】
さらに、第2実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、原料供給口に近接する1組目の第1の堰13Aを除く、1組目の第2の堰15A、2組目の第1の堰13B及び2組目の第2の堰15Bの開口にメッシュフィルターを配設すると、目的の粉砕粒度に達した被粉砕物8のみが含まれた液状体7を次の区画や取出口6に送ることができるようになる。例えば、図5に示すように、2組目の第2の堰15Bと、粉砕筒2の内壁天井面と間に形成されている2番目の第2開口部16Bを覆うようにメッシュフィルター21を配設すると、目的の粉砕粒度に達した被粉砕物8のみが含まれた液状体7を取出口6から回収することができる。そして、原料供給口5に近接する第1の堰13Aの開口を除けば、どの第1の堰又は第2の堰の開口にもメッシュフィルターを配設することは可能であり、メッシュフィルターを配設することで、下流側に目的の粉砕粒度に達していない被粉砕物8が移ることを防止することができる。
【0024】
また、第2実施形態の粉砕方法で使用する振動ミル1について、図6に示すように、上方が開口する第2の堰15(15A、15B)、によって、第2の堰15(15A、15B)と粉砕筒2の内壁天井面との間に形成される第2開口部16(16A、16B)に、メッシュフィルター21と共に、粉砕筒2の内壁天井面側から突出する突出片20を形成してもよい。このように突出片20を形成すると、被粉砕物8を含む液状体7が突出片20に衝突するので、より十分に粉砕が達成されるという利点がある。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備え、粉砕筒の一方の端部に原料供給口を設け、他方の端部に取出口を設けている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、振動ミルとして、原料供給口及び取出口の何れよりも内側にある粉砕筒の内壁に、下方が開口する第1の堰と、上方が開口する第2の堰とを、第1の堰が原料供給口側、第2の堰が取出口側に位置するように設けると共に、第1の堰と第2の堰との間に粉砕材を充填している振動ミルを用いるので、請求項1に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、粉砕材と被粉砕物とが衝突しないで液状体が通過するショートパス現象が防止されて、液状体中の被粉砕物を均一に粉砕することができるようになる。
【0026】
請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、粉砕筒の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置して、第1の堰と第2の堰とを複数組設けているので、請求項2に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、請求項1の発明の効果を奏すると共に、液状体中の被粉砕物をより均一に粉砕することができるようになる。
【0027】
請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法は、請求項1又は請求項2記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法において、原料供給口に近接する第1の堰を除く、所定の第1の堰及び/又は第2の堰の開口にメッシュフィルターを配設しているので、請求項3に係る発明の液状体中の被粉砕物の粉砕方法によれば、請求項1の発明の効果を奏すると共に、下流側に目的の粉砕粒度に達していない被粉砕物が移ることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための正面方向の縦断面図である。
【図2】同上の側面方向の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を説明するための概略縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態におけるメッシュフィルターについて説明するための要部拡大断面図である。
【図6】同上のさらに異なる要部拡大断面図である。
【図7】従来技術を説明するための概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 振動ミル
2 粉砕筒
3、3A、3B、3C 粉砕材
4A、4B 端部
5 原料供給口
6 取出口
7 液状体
8 被粉砕物
9 ショートパス経路
10 振動手段
11 スプリング
12 架台
13、13A、13B 第1の堰
14、14A、14B 第1開口部
15、15A、15B 第2の堰
16、16A、16B 第2開口部
19 モーター
20 突出片
21 メッシュフィルター
Claims (3)
- 振動可能であり、その軸方向を略水平としている粉砕筒と、この粉砕筒内に充填した粉砕材とを備え、粉砕筒の一方の端部に原料供給口を設け、他方の端部に取出口を設けている振動ミルの粉砕筒内に、原料供給口から被粉砕物を含む液状体を圧入しながら、粉砕筒を振動させることにより、粉砕材間及び粉砕材と粉砕筒との間で被粉砕物を粉砕すると共に、粉砕処理を終えた液状体を取出口から回収する液状体中の被粉砕物の粉砕方法であって、
振動ミルとして、原料供給口及び取出口の何れよりも内側にある粉砕筒の内壁に、下方が開口する第1の堰と、上方が開口する第2の堰とを、第1の堰が原料供給口側、第2の堰が取出口側に位置するように設けると共に、第1の堰と第2の堰との間に粉砕材を充填している振動ミルを用いることを特徴とする液状体中の被粉砕物の粉砕方法。 - 粉砕筒の内壁に、第1の堰と第2の堰とを交互に配置して、第1の堰と第2の堰とを複数組設けていることを特徴とする請求項1記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法。
- 原料供給口に近接する第1の堰を除く、所定の第1の堰及び/又は第2の堰の開口にメッシュフィルターを配設していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液状体中の被粉砕物の粉砕方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368062A JP2004195384A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 液状体中の被粉砕物の粉砕方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002368062A JP2004195384A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 液状体中の被粉砕物の粉砕方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004195384A true JP2004195384A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32764750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002368062A Withdrawn JP2004195384A (ja) | 2002-12-19 | 2002-12-19 | 液状体中の被粉砕物の粉砕方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004195384A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008031244A1 (de) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Bühler AG | Maschine zur behandlung eines fliessfähigen förderbaren materials |
US7681818B2 (en) * | 2003-02-14 | 2010-03-23 | General Kinematics Corporation | Mixing and grinding edible fat-based slurries and emulsions using a vibratory drum |
WO2011124365A1 (en) * | 2010-04-06 | 2011-10-13 | Ashe Morris Ltd | Improved tubular reactor and process |
CN104028343A (zh) * | 2014-06-11 | 2014-09-10 | 占天义 | 湿法微细粉碎与分级装置 |
JP2016077970A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | サントリーホールディングス株式会社 | 高結晶性微粒子の製造方法 |
CN110420731A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-08 | 陕西宝正机械有限公司 | 一种双腔破壁粉碎机 |
-
2002
- 2002-12-19 JP JP2002368062A patent/JP2004195384A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7681818B2 (en) * | 2003-02-14 | 2010-03-23 | General Kinematics Corporation | Mixing and grinding edible fat-based slurries and emulsions using a vibratory drum |
WO2008031244A1 (de) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Bühler AG | Maschine zur behandlung eines fliessfähigen förderbaren materials |
WO2011124365A1 (en) * | 2010-04-06 | 2011-10-13 | Ashe Morris Ltd | Improved tubular reactor and process |
JP2016198768A (ja) * | 2010-04-06 | 2016-12-01 | アッシュ モリス リミテッド | 管状反応器及び方法 |
US9956533B2 (en) | 2010-04-06 | 2018-05-01 | Ashe Morris Ltd. | Tubular reactor and process |
CN104028343A (zh) * | 2014-06-11 | 2014-09-10 | 占天义 | 湿法微细粉碎与分级装置 |
CN104028343B (zh) * | 2014-06-11 | 2020-11-17 | 博亿(深圳)工业科技有限公司 | 湿法微细粉碎与分级装置 |
JP2016077970A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | サントリーホールディングス株式会社 | 高結晶性微粒子の製造方法 |
CN110420731A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-08 | 陕西宝正机械有限公司 | 一种双腔破壁粉碎机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107638934A (zh) | 一种带有筛选装置的减震型粉碎装置 | |
EP2689868B1 (en) | The device for vibratory reclamation of used up foundry sand | |
KR101716376B1 (ko) | 금속 회수용 전자스크랩의 미세분말 분쇄장치 | |
CN106794992A (zh) | 多晶硅破碎物、多晶硅破碎物的制造方法及多晶硅块破碎装置 | |
JP4157505B2 (ja) | 残骨灰処理システムおよび残骨灰処理方法 | |
JP2004195384A (ja) | 液状体中の被粉砕物の粉砕方法 | |
KR101486982B1 (ko) | 불소 수지 스크랩의 파쇄장치 | |
KR101956741B1 (ko) | 골재 파쇄물을 이용한 모래 제조방법 | |
CN206868585U (zh) | 一种石英砂筛选装置 | |
US3762656A (en) | Shakeout and crushing apparatus | |
TW200902154A (en) | Crusher, frame of a crusher, and method for manufacturing a frame of a crusher and a crusher | |
CN106076580B (zh) | 用于墙板生产的原料粉碎混合装置 | |
KR101546911B1 (ko) | 직렬 트윈타입 원통드럼 파쇄기를 이용한 콘크리트용 순환 굵은골재 생산 장치 | |
CN206229961U (zh) | 型砂破碎机 | |
JP3422932B2 (ja) | 骨材生産方法及びその装置 | |
CN212397988U (zh) | 一种熔模铸造型壳破碎及分级筛选系统 | |
CN108801728A (zh) | 实验用岩土颗粒制作装置 | |
JP2003154446A (ja) | 振動式砂鋳型バラシ装置 | |
CN220610722U (zh) | 一种工业用射流粉碎机 | |
JP3649400B2 (ja) | 自硬性鋳物砂の再生前処理方法およびその設備 | |
JPH11276922A (ja) | 砂塊解砕装置 | |
CN213670370U (zh) | 一种混凝土制备用低噪音型震动式筛沙机 | |
US20240066524A1 (en) | Regeneration treatment method of waste shell-mold and system thereof | |
CN109603979A (zh) | 一种具有齿形螺母套的单辊式破碎机 | |
JP2003305535A (ja) | 自硬性鋳物砂ガラの粉砕回収方法及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |