JP2004195314A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィーダ4でふるい落とされたズリをシュート7を介してズリ出しコンベア8で受け、機外に排出するズリ出し機能を持った破砕機において、ズリ出しコンベア8の回転数を検出し、同コンベア8の運転状態が正常でないときに、フィーダ4を起動させず、あるいはフィーダ4の運転を停止させるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は原料中の小石や砂等のズリをフィーダでふるい落としてズリ出しコンベアで排出する機能を持った破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の好適例である移動式破砕機を例にとって従来の技術を説明する。
【0003】
移動式破砕機は、図7に示すように、左右のクローラ式走行装置1(片側のみ図示)を備えた走行体2上に、破砕作用を行うジョークラッシャー等の破砕機本体3、コンクリート塊等の原料を同本体3に供給するフィーダ4、破砕機本体3によって破砕された物(破砕物)を外部に搬出する搬出コンベア5等が搭載されて構成される。4aはフィーダ4の原料投入口としてのホッパーである。
【0004】
フィーダ4には、図8に示すように格子状または多段式の櫛歯状部材を備えたふるい部6が設けられ、原料に含まれる砂や小石などのズリがこのふるい部6でふるい落とされる。すなわち、このフィーダ4はふるい(分別)機能を有する振動グリズリフィーダとして構成されている。
【0005】
このふるい部6の下方にシュート7、このシュート7のさらに下方にズリ出しコンベア8がそれぞれ設けられ、ふるい落とされたズリがシュート7を通ってズリ出しコンベア(通常はベルトコンベアが用いられる)8に受けられ、同コンベア8によって機外に排出される。
【0006】
また別の方式として、図9に示すようにシュート7が二股状に形成されて一方の出口がズリ出しコンベア8に、他方の出口が搬出コンベア5に臨み、シュート7内に設けられた切換装置9によってズリの排出方向が両者間で切換えられる切換方式をとる破砕機もある。
【0007】
切換装置9は切換板10を有し、ズリを分別して排出する必要のある場合は、図示しないレバーの操作によりこの切換板10が実線で示す第1の位置にセットされてズリをズリ出しコンベア8に導き、ズリを分別する必要のない場合は、切換板10が二点鎖線で示す第2の位置に切換えられてズリを搬出コンベア5に導くように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このようなズリ出し機能付きの移動式破砕機において、誤操作や故障により、ズリ出しコンベア8が停止(起動していない場合及び運転中に停止した場合のいずれか)、または動いてはいるが低速過ぎて正常なズリ排出作用が行われていない状態のままフィーダ4の運転が行われる場合があった。
【0009】
このような異常事態が発生すると、フィーダ4からふるい落とされたズリがシュート7内及びズリ出しコンベア8上に堆積して詰まるため、フィーダ4の運転、ひいては破砕機全体の運転が不能となる。なお、切換方式の場合は、ズリ出し機能を選択した状態(切換板10が第1の位置にセットされた状態)でこの問題が発生する。
【0010】
また、詰まったズリを除去する復旧作業が必要となり、しかもこの作業はすべて人力で、そしてフィーダ下の狭い空間で行わなければならないため、きわめて重労働で時間を要し、破砕作業の能率が著しく低下することとなっていた。
【0011】
この問題は、移動式破砕機に限らず、ズリ出し機能を備えた固定式破砕機にも同様にあり、この点の解決が望まれていた。
【0012】
そこで本発明は、上記のような異常事態が発生した場合にズリの堆積・詰まりを防止することができる破砕機を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、破砕作用を行う破砕機本体と、この破砕機本体に原料を供給するフィーダと、このフィーダからふるい落とされたズリを搬出するズリ出しコンベアと、ズリを上記フィーダから上記ズリ出しコンベアに導くシュートと、上記破砕機本体から出た破砕物を搬出する搬出コンベアとを備えた破砕機において、上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常か否かを検出するコンベア運転状態検出手段と、このコンベア運転状態検出手段によって検出された上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常でないときに上記フィーダを運転させないフィーダ運転禁止制御を行うフィーダ運転制御手段とが設けられたものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、コンベア運転状態検出手段はズリ出しコンベアのコンベア回転数を検出し、フィーダ運転制御手段は、上記コンベア運転状態検出手段によって検出されるコンベア回転数が設定値未満のときにフィーダ運転禁止制御を行うように構成されたものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、シュート内でズリをズリ出しコンベアに導く第1の位置と搬出コンベアに導く第2の位置との間で切換わる切換装置と、この切換装置の切換状態を検出する切換状態検出手段とが設けられ、制御手段は、上記切換装置が第1の位置にないときにフィーダ運転禁止制御を無効とするように構成されたものである。
【0016】
請求項4の発明は、破砕作用を行う破砕機本体と、この破砕機本体に原料を供給するフィーダと、このフィーダからふるい落とされたズリを搬出するズリ出しコンベアと、上記破砕機本体から出た破砕物を搬出する搬出コンベアと、ズリを上記フィーダから上記ズリ出しコンベアに導くシュートと、このシュート内でズリを上記ズリ出しコンベアに導く第1の位置と上記搬出コンベアに導く第2の位置との間で切換わる切換装置と、この切換装置を駆動する切換駆動手段とを備えた破砕機において、上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常か否かを検出するコンベア運転状態検出手段と、上記フィーダが運転中か否かを検出するフィーダ運転検出手段と、上記切換駆動手段を制御する切換制御手段とを備え、この切換制御手段は、上記コンベア運転状態検出手段及び上記フィーダ運転検出手段からの信号に基づき、フィーダ運転中でかつズリ出しコンベアの運転状態が正常でないときに、上記切換駆動手段を介して上記切換装置を第2の位置に切換える切換制御を行うように構成されたものである。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、切換装置の切換状態を検出する切換状態検出手段が設けられ、切換制御手段は、切換装置が第1の位置にあるときのみに切換制御を行うように構成されたものである。
【0018】
請求項1〜3の構成によると、ズリの落とし方向の切換機能を持たない固定方式の破砕機、または切換方式の破砕機(請求項3)において、ズリ出しコンベアの運転状態が正常でないとき(異常発生時。請求項2ではコンベア回転数が設定値以下のとき)に、フィーダを運転させない(運転開始前であれば起動させず、運転中であれば停止させる)ため、シュート及びズリ出しコンベアでのズリの堆積、詰まりを防止することができる。
【0019】
一方、請求項4,5の構成によると、切換方式をとる破砕機において、異常発生時に切換装置を自動的に第2の位置(搬出コンベア側)に切換えて、ズリをズリ出しコンベアに落とさないようにするため、同様に、シュート及びズリ出しコンベアでのズリの堆積、詰まりを防止することができる。
【0020】
また、異常発生時にフィーダは停止させず、ズリの分別作用が失われるだけで破砕作用は継続して行われるため、破砕作業の能率を低下させる不都合がない。
【0021】
ところで、切換方式をとる破砕機において請求項1,2の構成を適用すると、ズリを搬出コンベア側に落としている状態ではフィーダの運転を禁止する必要がないにもかかわらず、ズリ出しコンベアが運転されていないことを検出してフィーダの運転も禁止されてしまうこととなる。
【0022】
この点、請求項3の構成によると、切換装置が第1の位置(ズリ出しコンベア側)にないときはフィーダ運転禁止制御を無効とするため、上記弊害が生じない。
【0023】
一方、請求項4の構成よると、切換装置が元々第2の位置にあるときは改めて切換制御を行う必要がないにもかかわらず、ズリ出しコンベアの停止を異常と判断して切換装置を切換える無駄な制御(たとえば油圧式の切換駆動手段に不必要な油圧を立てる)が行われることとなる。
【0024】
この点、請求項5の構成によると、切換装置が第2の位置にあるときは切換制御が行われないため、無駄な制御を回避し、エネルギーロスを防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図6によって説明する。
【0026】
以下の実施形態においては、従来技術の説明の項で挙げた振動グリズリフィーダを備えた移動式破砕機を適用対象として例示している。なお、実施形態において、図7〜図9に示す部分と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0027】
第1実施形態(図1,2参照)
第1実施形態では、ズリ落し方向の切換機能を持たない固定方式をとる破砕機を適用対象としている。
【0028】
ズリ出しコンベア8の運転状態が正常か否かを検出するコンベア運転状態検出手段として、同コンベア8のコンベア回転数(具体的にはコンベアベルトの速度)を検出する回転数検出手段11が設けられている。
【0029】
なお、コンベア回転数(ベルト速度)は、コンベアの運転状態を示す指標の一つであって、コンベア各部で検出することができる。たとえばベルト駆動用プーリの回転数を検出してもよいし、ベルトガイドローラの回転数を検出してもよい。あるいは、コンベアベルトやプーリに設けた凹凸等を光学センサのような非接触型センサで検出してもよいし、これら各種の方法によって検出される回転数、速度または加速度を模式的に制御に用いてもよく、要はコンベアベルトの速度が分かる信号を出力するもの、方法であればよい。
【0030】
この回転数検出手段11は、ズリ出しコンベア8における駆動または従動プーリの回転数を検出するもの(たとえばエンコーダ)を用いてもよいし、電動機駆動の場合は電動機の回転数を電流または電圧によって検出するもの、油圧モータ駆動の場合はモータ回転数を流量によって検出するもの等を用いてもよい。
【0031】
この回転数検出手段11によって検出されたコンベア回転数Aの信号はフィーダ運転制御手段としてのコントローラ12に入力され、このコントローラ12で、コンベア回転数が予め設定された値B以上であれば正常、未満であれば異常と判断される。
【0032】
なお、設定値Bは、標準的なズリ排出作用が行われ、シュート7やズリ出しコンベア8でズリの堆積や詰まりが生じないコンベア回転数の下限値として定められる。
【0033】
コントローラ12は、異常と判断した場合に、フィーダ4を駆動するフィーダ駆動部13に運転停止信号を出力する。
【0034】
具体的には、たとえば油圧モータでフィーダ4を駆動する場合に、モータ回路に設けた電磁弁に遮断信号を送ってモータへの油の供給を停止する。
【0035】
この点の作用を図2のフローチャートによって説明すると、制御開始後、検出されたコンベア回転数Aが読み込まれ(ステップS1)、ステップS2でこのコンベア回転数Aが設定値Bと比較される。
【0036】
ここでA≧B(YES)であれば異常なしとしてステップS3に移行し、フィーダ駆動部13に向けて運転許可信号(前記例では電磁弁への開通信号)が出力される。
【0037】
これに対し、ステップS2でA<Bと判断されると、異常として、ステップS4でフィーダ駆動部13に向けて運転停止信号(同、遮断信号)が出力される。
【0038】
これにより、誤操作や故障によってズリ出しコンベア8が起動せず、もしくは運転中に停止し、または正常なズリ排出作用が行われない速度に低下する異常事態が発生した場合に、フィーダ4の運転が禁止(起動停止、運転中止)される。
【0039】
このため、ズリ出しコンベア8によるズリ排出作用が適正に行われないままフィーダ4からズリが供給され続けることによるシュート7またはズリ出しコンベア8でのズリの堆積、詰まりを未然に防止することができる。
【0040】
第2実施形態(図3,4参照)
第2実施形態では、二股状のシュート7内に切換装置9が設けられ、この切換装置9によってズリ落し方向を切換える切換方式をとる破砕機を適用対象としている。
【0041】
ズリ出しコンベア8の回転数を検出する回転数検出手段11、及び検出されたコンベア回転数Aが設定値B未満のときにフィーダ駆動部13を介してフィーダ4の運転を禁止するコントローラ12が設けられる点は第1実施形態と同じである。
【0042】
第2実施形態においては、上記構成に加えて、切換装置9の切換状態(切換板10が実線で示す第1の位置にあるか二点鎖線で示す第2の位置にあるか)を検出する切換状態検出手段としてのリミットスイッチ14が設けられ、このリミットスイッチ14の信号がコンベア回転数信号とともにコントローラ12に入力される。
【0043】
リミットスイッチ14は、たとえば切換板10によって操作され、切換板10が第1の位置にあればオフ、第2の位置にあればオンとなり、このリミットスイッチ14からの信号に基づいて図4のフローチャートに示す制御が行われる。
【0044】
すなわち、ステップS11で切換位置(リミットスイッチ信号)が読み込まれ、ステップS12で切換位置が第1の位置か第2の位置かが判断される。
【0045】
ここでYES(第1の位置にある)と判断されると、以下、第1実施形態(図2)の場合と同様に、ステップS13でコンベア回転数Aの読み込み、ステップS14でコンベア回転数Aと設定値Bの比較がそれぞれ行われ、A≧BであればステップS15で運転許可信号、A<BであればステップS16で運転停止信号がそれぞれ出力される。
【0046】
ただし、ステップS12でNO(第2の位置にある)と判断されると、ズリ出しコンベア8によるズリ分別作用が行われておらず、シュート7や同コンベア8でのズリの堆積や詰まりが発生するおそれもないことから、直接、ステップS15に移って運転許可信号が出力され、そのまま運転が継続される。
【0047】
こうして、ズリを搬出コンベア5側に落としている状態では、無駄なフィーダ運転禁止制御が無効とされ、フィーダ4の運転が確保されるため、破砕作業の能率が低下するおそれがない。
【0048】
なお、リミットスイッチ14は、切換板10でなく、この切換板10を切換操作するレバーや、このレバーの回転軸に設けられたストライカによって操作されるように構成してもよい。また、切換検出手段として、このリミットスイッチ14に代えて、切換板10や上記レバー、ストライカを検出する近接センサを用いてもよいし、上記回転軸の回転を検出するエンコーダを用いてもよい。
【0049】
第3実施形態(図5,6参照)
第3実施形態では、切換方式をとる破砕機において、フィーダ運転中にズリ出しコンベア8の運転が正常でないときに、切換装置9を自動的に第2の位置(搬出コンベア5側)に切換える構成をとっている。
【0050】
すなわち、第2実施形態の構成に加えて、切換装置9の切換板10に切換ハンドル15が設けられるとともに、このハンドル15を操作して切換板10を第1及び第2両位置間で切換える切換駆動手段としての切換シリンダ(油圧シリンダの例で説明する)16が設けられている。
【0051】
また、フィーダ4が運転中であるか否かを検出するフィーダ運転検出手段(たとえば振動式フィーダにおける振動を検出する振動センサ、もしくはフィーダ駆動源が油圧モータである場合の油圧モータの回転、電動機である場合の電動機の回転を検出するセンサ等)17が設けられている。
【0052】
このフィーダ運転検出手段17からの信号は、コンベア運転状態検出手段としての回転数検出手段11からの信号、及び切換状態検出手段としてのリミットスイッチ14からの信号とともに切換制御手段としてのコントローラ18に入力され、このコントローラ18により、切換シリンダ16を駆動する切換駆動部19(シリンダ回路)が制御される。
【0053】
この制御の内容を図6のフローチャートによって説明する。
【0054】
まず、ステップS21で切換装置9の切換位置が読み込まれ、第1の位置か否かが判断される(ステップS22)。
【0055】
ここでYESの場合は、ステップS23でコンベア回転数Aの読み込み、ステップS24でフィーダ運転状態の読み込みがそれぞれ行われ、フィーダ運転中であるか否か(ステップS25)、さらにA≧Bか否か(ステップS26)が判断される。
【0056】
ステップS25でYES(フィーダ運転中)で、かつ、ステップS26でNO(A<B=異常)の場合、図5の切換駆動部19に切換信号が出力され、切換シリンダ16が作動して切換装置9(切換板10)が第2の位置に自動的に切換わる。
【0057】
こうして、ズリ分別作用を行いながらのフィーダ運転中にズリ出しコンベア8の異常が検出された場合に、フィーダ4からのズリの落とし方向がズリ出しコンベア8側から搬出コンベア5側に自動的に切換えられ、ズリをズリ出しコンベア8に落とさないようにするため、シュート7及びズリ出しコンベア8でのズリの堆積、詰まりを防止することができる。
【0058】
また、第1及び第2両実施形態と異なり、ズリ出しコンベア8の異常発生時にフィーダ4は停止させず、ズリの分別作用が失われるだけで破砕作用は継続して行われるため、破砕作業の能率を低下させる不都合がない。
【0059】
ところで、上記切換制御は、切換装置9が第1の位置にあってズリ分別作用が行われている場合(ステップS22でYESのとき)にのみ行われ、切換装置9が第2の位置にあって元々ズリ出しコンベア8が機能していないとき(ステップS22でNOのとき)にはステップS21に戻り、切換制御は行われない。
【0060】
このため、切換制御を行う必要がないにもかかわらず、ズリ出しコンベア8の停止を異常と判断して切換装置9を切換える無駄な制御(たとえば切換シリンダ16に不必要な油圧を立てる)を回避し、エネルギーロスを防止することができる。
【0061】
また、ステップS25でフィーダ運転中でないと判断されたときも、切換制御の必要がないため、ステップS21に戻る。
【0062】
なお、切換装置9を第1及び第2両位置間で切換える切換駆動手段として、切換シリンダ(油圧シリンダ)16に代えて、切換板10の回転軸を回転させる油圧モータや電動機を用いてもよい。
【0063】
また、本発明は移動式破砕機に限らず固定式破砕機にも適用することができる。
【0064】
【発明の効果】
上記のように本発明によると、ズリ出しコンベアの運転状態が正常でないときに、フィーダを運転させない(起動させず、またはフィーダの運転を停止させる)ため、シュート及びズリ出しコンベアでのズリ堆積、詰まりを未然に防止することができる。
【0065】
このため、面倒で時間のかかるズリ除去作業を無くし、破砕作業の能率低下を防止することができる。
【0066】
また、請求項3の発明によると、切換方式をとる破砕機において、切換装置が第1の位置(ズリ出しコンベア側)にないときはフィーダ運転禁止制御を無効とするため、必要もなくフィーダの運転が禁止されてしまうという弊害が生じない。
【0067】
一方、請求項4,5の発明によると、切換方式をとる破砕機において、異常発生時に切換装置を自動的に第2の位置(搬出コンベア側)に切換えて、ズリをズリ出しコンベアに落とさないようにするため、シュート及びズリ出しコンベアでのズリの堆積、詰まりを防止しながら、破砕作用は継続して行われる。このため、破砕作業の能率を低下させる不都合がない。
【0068】
さらに、請求項5の発明によると、切換装置が第2の位置にあるときは切換制御が行われないため、無駄な制御を回避し、エネルギーロスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の原理構成を示す図である。
【図2】同実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態の原理構成を示す図である。
【図4】同実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態の原理構成を示す図である。
【図6】同実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の適用対象例である移動式破砕機の全体概略側面図である。
【図8】同破砕機の原理構成を示す図である。
【図9】ズリの落とし方向を切換える方式をとる破砕機の原理構成図である。
【符号の説明】
3 破砕機本体
4 原料を供給するフィーダ
5 搬出コンベア
8 ズリ出しコンベア
11 コンベア運転状態検出手段としての回転数検出手段
12 フィーダ運転制御手段としてのコントローラ
9 切換装置
10 切換板
14 切換状態検出手段としてのリミットスイッチ
16 切換駆動手段としての切換シリンダ
17 フィーダ運転検出手段
18 切換制御手段としてのコントローラ
Claims (5)
- 破砕作用を行う破砕機本体と、この破砕機本体に原料を供給するフィーダと、このフィーダからふるい落とされたズリを搬出するズリ出しコンベアと、ズリを上記フィーダから上記ズリ出しコンベアに導くシュートと、上記破砕機本体から出た破砕物を搬出する搬出コンベアとを備えた破砕機において、上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常か否かを検出するコンベア運転状態検出手段と、このコンベア運転状態検出手段によって検出された上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常でないときに上記フィーダを運転させないフィーダ運転禁止制御を行うフィーダ運転制御手段とが設けられたことを特徴とする破砕機。
- 請求項1記載の破砕機において、コンベア運転状態検出手段はズリ出しコンベアのコンベア回転数を検出し、フィーダ運転制御手段は、上記コンベア運転状態検出手段によって検出されるコンベア回転数が設定値未満のときにフィーダ運転禁止制御を行うように構成されたことを特徴とする破砕機。
- 請求項1または2記載の破砕機において、シュート内でズリをズリ出しコンベアに導く第1の位置と搬出コンベアに導く第2の位置との間で切換わる切換装置と、この切換装置の切換状態を検出する切換状態検出手段とが設けられ、制御手段は、上記切換装置が第1の位置にないときにフィーダ運転禁止制御を無効とするように構成されたことを特徴とする破砕機。
- 破砕作用を行う破砕機本体と、この破砕機本体に原料を供給するフィーダと、このフィーダからふるい落とされたズリを搬出するズリ出しコンベアと、上記破砕機本体から出た破砕物を搬出する搬出コンベアと、ズリを上記フィーダから上記ズリ出しコンベアに導くシュートと、このシュート内でズリを上記ズリ出しコンベアに導く第1の位置と上記搬出コンベアに導く第2の位置との間で切換わる切換装置と、この切換装置を駆動する切換駆動手段とを備えた破砕機において、上記ズリ出しコンベアの運転状態が正常か否かを検出するコンベア運転状態検出手段と、上記フィーダが運転中か否かを検出するフィーダ運転検出手段と、上記切換駆動手段を制御する切換制御手段とを備え、この切換制御手段は、上記コンベア運転状態検出手段及び上記フィーダ運転検出手段からの信号に基づき、フィーダ運転中でかつズリ出しコンベアの運転状態が正常でないときに、上記切換駆動手段を介して上記切換装置を第2の位置に切換える切換制御を行うように構成されたことを特徴とする破砕機。
- 請求項4記載の破砕機において、切換装置の切換状態を検出する切換状態検出手段が設けられ、切換制御手段は、切換装置が第1の位置にあるときのみに切換制御を行うように構成されたことを特徴とする破砕機。
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