JP2009119376A - 破砕機の駆動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】破砕機の駆動制御方法に関し、簡素な構成で、被破砕物の軽微な詰まりを自動的に解消し、作業効率を向上させる。
【解決手段】サイドコンベアの駆動圧を検出する駆動圧検出ステップA10と、駆動圧検出ステップA10で検出された該駆動圧に基づいて該サイドコンベアが過負荷の状態であるか否かを判定する過負荷判定ステップA20,A70と、過負荷判定ステップA20,A70で該サイドコンベアが過負荷の状態であると判定された場合に、該サイドコンベアを逆転駆動するコンベア逆転制御ステップA110とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、破砕装置を備えた破砕機において振動フィーダやサイドコンベアの作動状態を制御する制御方法に関する。
従来、土木作業で発生する自然石やコンクリートガラ,アスファルトガラ,廃木材等の建設廃材を破砕するための作業機械として、自走式破砕機が開発されている。自走式破砕機とは、任意の場所で破砕作業を行うことができるようにクローラ式やホイール式の自走式走行装置を下部に備えるとともに、その上部に被破砕物を圧砕,粉砕するジョークラッシャ等の破砕装置を搭載したものである。
一般的に自走式破砕機には、破砕装置へ被破砕物を供給するための供給装置と、破砕装置で破砕された被破砕物を車体外部へと搬送するための搬出装置とが併設されている。例えば、特許文献1には、供給装置としてホッパや振動フィーダを備え、搬出装置としてメインコンベア(排出コンベア)及びサイドコンベアを備えた自走式破砕機が記載されている。
ホッパは、破砕装置へ供給される被破砕物が一時的に投入,載置される荷受け台であり、上方へ向かって拡径された皿形状をなしている。また、ホッパの略直下に配置された振動フィーダは、ホッパ上の被破砕物に振動を与えて、被破砕物中に雑多に含まれる粒度の細かい小石や砂(細粒)をふるい落としつつ、残った被破砕物を破砕装置の内部へ供給する装置である。
メインコンベアは、破砕装置で破砕された被破砕物を搬送するものであり、破砕装置の下方から車体前方の車外まで延長されている。また、サイドコンベアは、振動フィーダでふるい落とされた細粒を他の被破砕物とは区別して搬送するのに用いられるものであり、振動フィーダの下方から車体側方へ向けて配置されている。なお、サイドコンベアはオプション装備として取り付けられる装置となっており、サイドコンベアが装備されていない場合には破砕装置を通さずに振動フィーダから直接排出コンベアへと細粒を供給できるようになっている。
ところで、被破砕物の中に異物が含まれていると、その異物が搬出装置上で通路に引っ掛かり、被破砕物,細粒の詰まりが発生することがある。このような場合には、一旦破砕作業を停止して、搬送通路内で詰まっている異物や被破砕物,細粒を取り除く必要があるが、詰まりの発生箇所が機体内部であるため目視で確認しにくい。そこで、搬出装置の駆動圧から詰まりの発生を把握して、搬出装置を制御する技術が提案されている。
例えば、特許文献2には、メインコンベア(搬出コンベア)用の油圧モータの駆動圧がリミット値以上であるときに、油圧モータを自動的に停止させる技術が開示されている。このような構成により、オペレータが気付かない場合であっても確実に過負荷状態の搬出コンベアを停止させることができ、油圧モータを保護できるようになっている。
特開2004−154703号公報 特開2007−152312号公報
メインコンベアが比較的大粒の被破砕物を搬送するものであるのに対して、サイドコンベアは、フィーダでふるい落とされた細粒を搬送するものである。そのため、サイドコンベアでは搬送物がメインコンベアよりも比較的引っ掛かりにくく、また、たとえ通路に引っ掛かったとしても軽微な詰まりである場合が多い。一方、引用文献2に記載されたような技術をサイドコンベアに適用すると、軽度の過負荷状態であるにも関わらず、その過負荷状態が検出される度にサイドコンベアが停止することになり、作業効率が低下しやすいという課題がある。
また、引用文献2に記載の技術では、搬送通路内で詰まっている異物や被破砕物,細粒を手作業で取り除かなければならないため、オペレータ(作業者)の作業負担を軽減させることができないという課題もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、被破砕物の軽微な詰まりを自動的に解消することができ、作業効率を向上させることができる破砕機の駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の破砕機の駆動制御方法は、被破砕物を破砕する破砕装置と、該破砕装置に隣接して配置され該被破砕物中の細粒をふるい落としつつ該細粒以外の被破砕物を該破砕装置へ供給する振動フィーダと、該振動フィーダの下方に設けられ該振動フィーダでふるい落とされた該細粒を車外へ搬送するサイドコンベアと、を備えた破砕機の駆動制御方法であって、該サイドコンベアの駆動圧を検出する駆動圧検出ステップ(A10)と、該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧に基づいて該サイドコンベアが過負荷の状態であるか否かを判定する過負荷判定ステップ(A20,A70)と、該過負荷判定ステップで該サイドコンベアが過負荷の状態であると判定された場合に、該サイドコンベアを逆転駆動するコンベア逆転制御ステップ(A110)とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の破砕機の駆動制御方法は、請求項1記載の構成に加えて、該サイドコンベアの逆転駆動後に該過負荷の状態が解消された場合に、該サイドコンベアを再び正転駆動するコンベア制御復帰ステップ(A170)をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の破砕機の駆動制御方法は、請求項1又は2記載の構成に加えて、該過負荷判定ステップにより該サイドコンベアが過負荷の状態であると判定された単位時間当たりの回数を計測する過負荷頻度計測ステップ(B10)と、該過負荷頻度計測ステップで計測された該回数が該所定回数以上となった場合に、該振動フィーダを停止させるフィーダ停止制御ステップ(B20,B30)とをさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の破砕機の駆動制御方法は、請求項3記載の構成に加えて、該振動フィーダの停止後に該過負荷の状態が解消された場合に、該振動フィーダを再び作動させるフィーダ制御復帰ステップ(A180)をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明の破砕機の駆動制御方法は、請求項1〜4の何れか1項に記載の構成に加えて、該過負荷判定ステップによる該サイドコンベアが過負荷の状態であるとの判定の継続時間を計測する過負荷時間計測ステップ(A100)と、該過負荷時間計測ステップで計測された該継続時間が予め設定された所定時間以上となった場合に、該サイドコンベアを停止させる作業停止制御ステップ(A120,A140)とをさらに備えたことを特徴としている。
本発明の破砕機の駆動制御方法(請求項1)によれば、サイドコンベアが過負荷状態となった場合に、直ちにサイドコンベアを停止させて作業を中止するのではなく、一旦サイドコンベアを逆転駆動するようになっているため、軽微な詰まりを自動的に解消することができ、作業効率を向上させることができる。
また、本発明の破砕機の駆動制御方法(請求項2)によれば、過負荷状態が解消されるとサイドコンベアが再び正転駆動されるため、過負荷の状態の発生前から解消後にかけて作業を続行させることができる。
また、本発明の破砕機の駆動制御方法(請求項3)によれば、サイドコンベアの過負荷の発生頻度が高い場合にフィーダを停止させることで、細粒の供給過多によるサイドコンベアの過負荷を抑制することができる。
また、本発明の破砕機の駆動制御方法(請求項4)によれば、過負荷状態が解消されるとフィーダが再び作動するため、過負荷の状態の発生前から解消後にかけて作業を続行させることができる。
また、本発明の破砕機の駆動制御方法(請求項5)によれば、サイドコンベアを逆転させたり振動フィーダを停止させたとしても過負荷の状態が解消されない場合に、サイドコンベアを停止させて被破砕物の詰まりに起因する不具合の発生を防止することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法を説明するためのものであり、図1は本駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置の全体構成を示す模式的な油圧回路・ブロック構成図、図2は本駆動制御方法によるサイドコンベアに係る制御内容を示すフローチャート、図3は本駆動制御方法による振動フィーダに係る制御内容を示すフローチャートである。
図4は本駆動制御方法の制御作用を説明するためのタイムチャートであって、(a)はサイドコンベアを逆転駆動して過負荷を解消した場合のもの、(b)は振動フィーダを停止させて過負荷を解消した場合のものを示す。同様に、図5は本駆動制御方法の制御作用を説明するためのタイムチャートであって、(a)はサイドコンベアを逆転駆動しても過負荷を解消できなかった場合のもの、(b)は振動フィーダを停止させても過負荷を解消できなかった場合のものを示す。
また、図6は本駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置が適用された自走式破砕機の全体構成を示す上面図、図7は本駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置が適用された自走式破砕機の内部構成(図6のA−A断面)を模式的に示す簡易断面図である。
[1.装置構成]
本制御方法は、図6に示す自走式破砕機10の制御に適用されている。この自走式破砕機10は、下部走行体上に架台フレームを介してクラッシャ(破砕装置)5,フィーダ(振動フィーダ)4,ホッパ9,メインコンベア8及びサイドコンベア3を備えて構成される。
車体の略中央部に配置されたクラッシャ5は、岩石やコンクリートガラ等の被破砕物を圧砕するための破砕装置である。このクラッシャ5は、可動歯及び固定歯の二枚の押圧板部材を上方へ拡開するように向かい合わせに設けたジョー式の破砕機構を備えており、二枚の押圧板部材間へ投入された被破砕物を圧砕し、下方から排出するようになっている。
ホッパ9は、クラッシャ5の固定歯の上端部に隣接して設けられた荷受け台であり、上方へ向かって拡径された皿形状をなしている。ここには、例えば油圧ショベルやホイルローダ等を用いて、クラッシャ5へ供給される被破砕物が投入されるようになっている。また、ホッパ9の底面には振動式のフィーダ4が配設されている。
フィーダ4は、ホッパ9上の被破砕物に振動を与えて、被破砕物中に雑多に含まれる粒度の細かい小石や砂(細粒)をふるい落としつつ残った被破砕物を移動させ、クラッシャ5の内部へ供給する装置である。このフィーダ4には、櫛状のグリズリ(ふるい装置)4bが設けられており、フィーダ4全体に油圧モータで振動を与えることによってグリズリ4bで被破砕物を選別しつつ、被破砕物を移動させている。
メインコンベア8は、その上流部をクラッシャ5の下方に近接して配置されるとともに、その下流部を車体前方へ延設されている。これにより、クラッシャ5で破砕された被破砕物を車体前方へ移送できるようになっている。一方、サイドコンベア3は、メインコンベア8の直後方に隣接して、グリズリ4bの下方から車体側方へ向けて延設されており、選別された細粒を他の被破砕物とは区別して車体側方へ移送可能となっている。
なお、図7に模式的に示すように、ホッパ9上に投入された被破砕物の移送ラインは、クラッシャ5及びメインコンベア8を介して車体前方へ搬送されるラインと、フィーダシュート12及びサイドコンベア3を介して車体側方へ搬送されるラインとの二通りに分岐している。これらのラインの分岐点となる位置で、フィーダ4のグリズリ4bが被破砕物を選別している。また、図7に示すように、クラッシャ5,フィーダ4,メインコンベア8及びサイドコンベア3は、それぞれ油圧モータ5a,4a,8a及び3aによって駆動されている。
また、グリズリ4bの直下には、細粒の供給先をメインコンベア8又はサイドコンベア3へ任意に切り換えるためのフィーダシュート12が設けられている。本実施形態では、フィーダシュート12がサイドコンベア3側へ配向された状態となっている。
実際にグリズリ4bを通り抜けてサイドコンベア3へ落下するものの中には、粒度の細かい細粒だけでなく、より大きなもの(例えば、木材や鉄筋等の棒状の被破砕物)が含まれている場合がある。このような細粒でないものがサイドコンベア3の通路内での詰まりや引っ掛かりの原因となりやすい。以下、サイドコンベア3で搬送されるものの総称を「搬送物(細粒以外のものを含む)」とする。
[2.油圧回路構成]
図1を用いて、クラッシャ5,フィーダ4及びサイドコンベア3を駆動する油圧回路構成を説明する。なおここでは、メインコンベア8の油圧モータ8aについての記載を省略している。サイドコンベア3,フィーダ4及びクラッシャ5用の各油圧モータ3a,4a及び5aは、油圧ポンプ7に対して並列に接続されている。油圧ポンプ7は、本油圧回路へ作動油を供給する動力源であり、図示しないエンジンによって駆動されている。
油圧ポンプ7とサイドコンベア3用の油圧モータ3aとの間の油圧回路上には、サイドコンベア逆転バルブ6a,サイドコンベア停止バルブ6c及び駆動圧センサ(駆動圧検出手段)2が介装されている。
サイドコンベア逆転バルブ6aは、油圧ポンプ7から油圧モータ3aへ供給される作動油の流通方向を反転させる機能を持った電磁弁である。サイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置が正転位置にある状態では、油圧モータ3aを正転させる方向に作動油が供給されるようになっている。ここでいう正転方向とは、機体内部から機体外部へと搬送物を移動させる回転方向のことであり、通常作業時の油圧モータ3aの回転方向を意味する。一方、サイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置が逆転位置にある状態では、油圧モータ3aを逆転させる方向に作動油が供給されるようになっている。
また、サイドコンベア停止バルブ6cは、油圧ポンプ7から油圧モータ3aへの作動油の流通を遮断する機能を持った電磁弁である。サイドコンベア停止バルブ6cのスプール位置が流通位置にある状態では油圧ポンプ7と油圧モータ3aとの間の油圧回路が接続され、スプール位置が停止位置にある状態では油圧回路が遮断されるようになっている。
駆動圧センサ2は、サイドコンベア3の駆動圧(すなわち、サイドコンベア3用の油圧モータ3aに作用している作動油圧)Pを検出する圧力センサである。ここで検出されたサイドコンベア3の駆動圧Pは、後述するコントローラ1へ入力されるようになっている。なお、駆動圧Pは、サイドコンベア3の駆動負荷が大きいほど高圧となる。例えば、サイドコンベア3での搬送量が過剰である場合や、搬送物の引っ掛かり,詰まりが生じた場合には、油圧モータ3aへ作用する負荷が高まり、駆動圧Pが上昇する。
油圧ポンプ7と振動フィーダ4用の油圧モータ4aとの間の油圧回路上には、振動フィーダ停止バルブ6bが介装されている。この振動フィーダ停止バルブ6bは、サイドコンベア停止バルブ6cと同様に、油圧ポンプ7から油圧モータ4aへの作動油の流通を遮断する機能を持った電磁弁である。振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置が流通位置にある状態では油圧ポンプ7と油圧モータ4aとの間の油圧回路が接続され、スプール位置が停止位置にある状態では油圧回路が遮断されるようになっている。
上記の各バルブ6a〜6cは、コントローラ1によって動作を制御されている。
[3.コントローラ全体構成]
コントローラ1は、マイクロコンピュータで構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。このコントローラ1では、各バルブ6a〜6cを開閉させることでサイドコンベア3及びフィーダ4の動作が制御されている。コントローラ1には駆動圧センサ2で検出されたサイドコンベア3の駆動圧Pが入力されており、駆動圧Pに基づく演算により、コントローラ1は各バルブ6a〜6cのスプールを移動させる制御信号を出力するようになっている。
本実施形態のコントローラ1は、三種類の機能を有している。
第一に、駆動圧Pに基づいてサイドコンベア3が過負荷の状態であるか否かを判定して、過負荷の状態である場合にはサイドコンベア3を逆転駆動する機能である。なお、サイドコンベア3の逆転駆動は、サイドコンベア3上の搬送物の引っ掛かりを取り除くために行われる。
第二に、サイドコンベア3が過負荷の状態であると判定された頻度(単位時間当たりの回数)を計測して、その頻度が高い場合にはフィーダ4を停止させる機能である。例えば、短時間の間に繰り返し何度も過負荷状態に陥るような場合は、サイドコンベア3上の搬送物量が多い(言い換えると、グリズリ4bを通り抜けて落下してきた搬送物量が多い)と考えられるため、一時的に搬送物量の増加を抑制すべくこのような機能が用意されている。
第三に、所定時間以上サイドコンベア3が過負荷の状態であると判定されたままの状態である場合に、サイドコンベア3及びフィーダ4をともに停止させる機能である。これは、上記の第一及び第二の機能を以てしても過負荷状態を解消できないような場合のための機能である。
本実施形態のコントローラ1は、上記の機能を実現するための具体的な構成を備えている。すなわちコントローラ1は、図1に示すように、過負荷判定部(過負荷判定手段)1a,過負荷頻度計測部(過負荷頻度計測手段)1b,過負荷時間計測部(過負荷時間計測手段)1c,コンベア逆転制御部(コンベア逆転制御手段)1d,フィーダ停止制御部(フィーダ停止制御手段)1e及び作業停止制御部(作業停止制御手段)1fを備えて構成される。なお、これらの各部位において実現される機能は、コンピュータプログラムとしてコントローラ1の内部に記憶されている。
[4.コントローラ内部の機能構成]
[4−1.過負荷判定部]
過負荷判定部1aは、駆動圧Pに基づいてサイドコンベア3が過負荷の状態であるか否かを判定するものである。ここでは、駆動圧Pが予め設定された過負荷駆動圧Pk以上のまま所定時間T1経過したときに、過負荷状態になったと判定するようになっている。以下、過負荷判定部1aでの判定に係る所定時間のことを「第一所定時間T1」と呼ぶ。
過負荷駆動圧Pkは、通常時にサイドコンベア3用の油圧モータ3aへ作用する作動油圧よりも高い値に設定されている。また、第一所定時間T1は、例えば2秒程度に設定されている。
なお、上記の判定条件は以下の二つの条件に分解することができる。
〔条件1〕駆動圧P≧過負荷駆動圧Pkである
〔条件2〕条件1の成立時からの経過時間≧第一所定時間T1である
そこで過負荷判定部1aでは、条件1の成立時に、駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上であることを示す制御用のフラグF1を立てる(フラグF1をF1=1に設定する)ようになっている。一方、条件1の非成立時には、フラグF1がF1=0に設定されるようになっている。
また、条件1の成立時からの経過時間を把握するために、条件1が成立した時点で第一タイマTAのカウントを開始するようになっている。この第一タイマTAは、条件1が再び非成立となった時点でリセットされ、カウントを停止するものである。
さらに、条件1及び条件2がともに成立した場合には、過負荷状態となったことを示すフラグF2を立てる(フラグF2をF2=1に設定する)ようになっている。なお、条件1又は2の何れかが非成立である場合には、フラグF2がF2=0に設定されるようになっている。
[4−2.過負荷頻度計測部]
過負荷頻度計測部1bは、過負荷判定部1aにおいて過負荷状態であると判定された単位時間当たりの回数(頻度)Ntを計測するものである。ここでいう単位時間当たりの回数Ntとは、ある所定時間T0の間に「過負荷状態」と「非過負荷状態」とを繰り返した回数のことを意味している。
本実施形態では、まず過負荷状態と判定されたときに、過負荷頻度計測部1bがその時刻を記憶するようになっている。その後、所定時間T0の間に時刻が記憶された回数Nを数えることで、単位時間当たりの回数Nt(Nt=数N/所定時間T0)を計測している。なお、上記の所定時間T0が例えばT0=30秒に設定された場合には、過去30秒の間に記憶された時刻のデータ総数Nを計測して、それを単位時間当たりの回数Ntとなる。以下、上述の単位時間当たりの回数Ntのことを、単に回数Ntと呼ぶ。
[4−3.過負荷時間計測部]
過負荷時間計測部1cは、過負荷状態であるとの判定の継続時間を計測するものであり、過負荷判定部1aで過負荷状態であると判定された時点で第二タイマTBのカウントを開始する。この第二タイマTBは、過負荷状態が解消されたとき、すなわち、フラグF2がF2=0となったときにリセットされ、カウントを停止するようになっている。
つまり、フラグF1=1の継続時間が第一タイマTAで表され、フラグF2=1の継続時間が第二タイマTBで表されている。
[4−4.コンベア逆転制御部]
コンベア逆転制御部1dは、過負荷判定部1aでサイドコンベア3が過負荷状態であると判定された場合にサイドコンベア3を逆転駆動するものである。ここでは、過負荷判定部1aで設定されたフラグF2の値が1であるときに、サイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置を逆転位置へ移動させて、油圧モータ3aを逆転方向へ回転させるようになっている。また、本実施形態ではこれと同時に、図示しない報知灯を作動させて、サイドコンベア3が逆転駆動されていることをオペレータへ報知するようになっている。
一方、過負荷状態が解消されたときには、フラグF2の値が0になるため、サイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置を正転位置へ移動させて、油圧モータ3aを正転方向へ回転させるようになっている。
[4−5.フィーダ停止制御部]
フィーダ停止制御部1eは、過負荷頻度計測部1bで計測された回数Ntが、所定回数N1以上である場合に、フィーダ4を停止させるものである。例えば、所定回数N1が3回に設定された場合には、回数Nt≧3となったときに振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置を停止位置へ移動させて、フィーダ4用の油圧モータ4aを停止させる。さらに、本実施形態ではこれと同時に、図示しない報知灯を作動させて、フィーダ4が停止していることをオペレータへ報知するようになっている。
一方、回数Nt<3(すなわち、過去30秒の間に1回か2回)である場合には、振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置を通常の流通位置にしたままとする。また、フィーダ停止制御部1eは、過負荷状態が解消された場合にも、振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置を流通位置へ戻して、油圧モータ4aの駆動を再開するようになっている。
[4−6.作業停止制御部]
作業停止制御部1fは、過負荷状態の継続時間が予め設定された第二所定時間T2以上となった場合に、サイドコンベア3及び振動フィーダ4を停止させて、細粒の選り分け作業を中止するものである。ここでは、過負荷時間計測部1cで計測された第二タイマTBが第二所定時間T2以上カウントされた場合に、サイドコンベア停止バルブ6c及び振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置をともに停止位置へ移動させて、各油圧モータ3a,4aを停止させるようになっている。第二所定時間T2は、例えば5秒程度に設定されている。さらに、本実施形態ではこれと同時に、図示しない報知灯を作動させて、サイドコンベア3及びフィーダ4がともに停止していることをオペレータへ報知するようになっている。
[5.フローチャート]
本発明の破砕機の駆動制御方法による制御は、図2,3に示すフローチャートに具現化されている。図2のフローチャートは、主にサイドコンベアの制御内容を示しており、コントローラ1の内部において繰り返し実行されるものである。一方、図3のフローチャートは、主にフィーダ4の制御内容を示した図2のサブフローである。なお、フローで使用されるフラグF1,F2,第一タイマTA及び第二タイマTBの初期値は全て0である。
[5−1.サイドコンベア制御フロー]
図2に示すように、まずステップA10では、駆動圧センサ2で検出されたサイドコンベア3の駆動圧Pがコントローラ1に入力される。続くステップA20では、過負荷判定部1aにおいて、駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上であるか否かが判定される。つまり、上記の条件1が成立するか否かが判定される。ここで、P<Pkである場合には、ステップA150以降へ進む。一方、P≧Pkである場合にはステップA30へ進む。
ステップA30では、フラグF2の値が0であるか否かが判定されて、F2=0である場合にはステップA40へ進み、F2≠0(すなわちF2=1)である場合にはステップA110へ進む。なおこのステップは、一旦過負荷状態になり第二タイマTBのカウントが開始された場合にそのカウントを開始するための判定ステップ(ステップA40〜A100)を飛ばすためのものである。
また、ステップA40ではフラグF1の値が0であるか否かが判定され、F1=0であるか否かが判定され、F1=0である場合にはステップA50へ進み、F1≠0(すなわちF1=1)である場合にはステップA70へ進む。このステップは、上記の条件1が成立し続けているときにステップA50〜A60を飛ばすためのものである。
ステップA50では過負荷判定部1aにおいてフラグF1がF1=1に設定され、さらに続くステップA60で第一タイマTAのカウントが開始されて、ステップA70へ進む。このようにステップA50〜A60は、駆動圧PがP≧Pkとなってから最初のフローサイクルのみで実行される。
ステップA70では、過負荷判定部1aにおいて、第一タイマTAが第一所定時間T1以上であるか否かが判定される。つまり、上記の条件2が成立するか否かが判定される。ここで、TA≧T1である場合にはステップA80へ進み、TA<T1である場合にはステップA170へ進む。
ステップA80は、サイドコンベア3が過負荷状態であることが確定した時点で実施されることになる。そこでこのステップA80では、過負荷頻度計測部1bにおいて、過負荷状態となった時刻(その時点の時刻)が記憶され、ステップA90へ進む。
そしてステップA90では、過負荷判定部1aにおいてフラグF2がF2=1に設定され、さらに続くステップA100では、過負荷時間計測部1cにおいて第二タイマTBのカウントが開始されて、ステップA110へ進む。このようにステップA80〜A100は、第一タイマTAがTA≧T1になってから最初のフローサイクルのみで実行される。
ステップA110では、コンベア逆転制御部1dにおいてサイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置が逆転位置に制御され、サイドコンベア3が逆転駆動される。同時に、サイドコンベア3の逆転駆動を示す報知灯が点灯される。
続くステップA120では、作業停止制御部1fにおいて第二タイマTBが予め設定された第二所定時間T2未満であるか否かが判定される。ここで、TB<T2である場合には、まだそれほど長い時間過負荷状態が続いているわけではないため、ステップA130のサブフローへと進む。一方、TB≧T2である場合にはステップA140へ進み、サイドコンベア停止バルブ6c及び振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置がともに停止位置に制御される。これにより、サイドコンベア3及び振動フィーダ4が停止し、細粒の選り分け作業が中止される。
また同時に、サイドコンベア3及び振動フィーダ4の作業停止を示す報知灯が点灯される。このステップで、メインコンベア8及び破砕装置5も同時に停止させてもよいし、あるいは駆動したままとして破砕作業のみを続行させてもよい。
なお、ステップA20での判定結果がP<Pkであった場合に進むステップA150以降のフローは、通常時の制御フローである。まず、ステップA150では、過負荷判定部1aにおいてフラグF1及びF2がともに0に設定される。また続くステップA160では、過負荷判定部1aにおいて第一タイマTAがリセットされるとともに、過負荷時間計測部1cにおいて第二タイマTBがリセットされる。これらのステップは、サイドコンベア3が一旦過負荷状態になった直後に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk未満まで低下した場合や、上記の条件2が成立する前に駆動圧Pが低下した場合に、それまでの制御情報を抹消して初期状態に戻すためのステップである。
続くステップA170では、コンベア逆転制御部1dにおいてサイドコンベア逆転バルブ6aのスプール位置が正転位置に制御され、サイドコンベア3が正転駆動される。また、続くステップA180では、フィーダ停止制御部1eにおいて振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置が流通位置に制御され、フィーダ4が通常駆動される。
[5−2.フィーダ制御フロー]
図2のステップA130で実施されるサブフローが、フィーダ制御フローである。
図3に示すように、ステップB10では、過負荷頻度計測部1bにおいて、所定時間T0の間に過負荷状態となった回数Ntが計測される。ここでは、過去T0の間に時刻が記憶された回数Nが集計され、それが回数Ntと見なされる。
続くステップB20では、フィーダ停止制御部1eにおいて、ステップB10で得られた回数Ntが所定回数N1以上であるか否かが判定される。ここで、Nt≧N1である場合にはステップB30へ進み、Nt<N1である場合にはステップB50へ進む。
ステップB30では、フィーダ停制御部1eにおいて、振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置が停止位置に制御され、これによりフィーダ4が停止する。また同時に、フィーダ4の停止を示す報知灯が点灯され、ステップB40へ進んで図2のサイドコンベア制御フローへと復帰する。
一方、ステップB50では、フィーダ停止制御部1eにおいて、振動フィーダ停止バルブ6bのスプール位置が流通位置に制御され、これによりフィーダ4が通常駆動される。その後、ステップB40へ進んでサイドコンベア制御フローへと復帰する。
[6.作用]
自走式破砕機10のホッパ9上に被破砕物を投入し、フィーダ4で被破砕物中の細粒を選別しながらクラッシャ5で破砕作業を行っている途中で、細粒に混じってサイドコンベア3上へ落下してきた異物が通路内で機体に引っ掛かった場合の制御作用を説明する。
[6−1.一時的な過負荷状態が解消された例]
図4(a)は、サイドコンベア3の詰まりが軽度であった場合の駆動圧P及びフラグF1,F2の経時変化を示すものである。まず、駆動圧Pが徐々に上昇して時刻t1に予め設定された過負荷駆動圧Pk以上になると、上記の条件1が成立し、フラグF1がF1=1に設定される。この状態ではまだサイドコンベア3及びフィーダ4はともに通常駆動されている。
その後、駆動圧Pが低下しないまま、時刻t1から第一所定時間TAが経過した時刻t2になると、上記の条件2が成立してフラグF2がF2=1に設定される。この時点で、サイドコンベア3が過負荷状態であると見なされて時刻t2が記憶される。時刻t2以降、サイドコンベア3は逆転駆動され、サイドコンベア3が通常駆動されていないことを示す報知灯が点灯する。一方、時刻t2から所定時間T0前までの間に過負荷状態が記憶された回数は1回であり、所定回数N1以上ではないため、フィーダ4は通常駆動されたままとなる。
サイドコンベア3の逆転駆動によりサイドコンベア3上の搬送物の引っ掛かりが解れると、駆動圧Pは徐々に低下する。そして時刻t3に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk未満になると、フラグF1,F2がともにF1=F2=0に設定され、過負荷状態が解消したと見なされる。時刻t3以降、サイドコンベア3は自動的に正転駆動され、通常の細粒の選り分け作業が再開されることになる。また、点灯していたサイドコンベア3の報知灯も消える。
[6−2.連続的な過負荷状態が解消された例]
図4(b)は、図4(a)の事例の搬送物の引っ掛かりが短時間の間に頻発した場合の駆動圧P及びフラグF1,F2の経時変化を示すものである。まず、図4(a)の事例と同様に、時刻t4に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上になり第一所定時間TAが経過すると、その時刻t5が記憶されるとともにサイドコンベア3が逆転駆動され、サイドコンベア3の報知灯が点される。その後、時刻t6に過負荷状態が解消されるとサイドコンベア3が正転駆動され、報知灯も消える。
続く時刻t7〜t9の制御内容は、時刻t4〜t6の制御内容と実質的に同一となる。すなわち、時刻t7に駆動圧Pがまた過負荷駆動圧Pk以上になり、第一所定時間TAが経過した時刻t8が記憶されるとともにサイドコンベア3が逆転駆動される。時刻t8から所定時間T0前までの間に過負荷状態が記憶された回数は、時刻t8を含めて2回であり、この回数が所定回数N1以上にならない限り、フィーダ4は通常駆動されたままとなる。その後時刻t9に過負荷状態が解消されると、サイドコンベア3が正転駆動される。
さらにその後、時刻t10に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上になり第一所定時間TAが経過すると、その時刻t11が記憶されるとともにサイドコンベア3が逆転駆動される。このとき、時刻t11から所定時間T0前までの間に記憶された時刻のデータ総数が所定回数N1(本事例では3回)以上になると、フィーダ4の駆動が取り止められる。つまり、グリズリ4bからサイドコンベア3上へ落ちてくる細粒量が減少する(あるいは、ほとんど落ちてこなくなる)ことになる。このとき、フィーダ4が停止していることを示す報知灯が点灯される。
サイドコンベア3の逆転駆動とフィーダ4の停止とによって、サイドコンベア3上の搬送物の引っ掛かりが解れると、駆動圧Pが徐々に低下する。そして時刻t12に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk未満になると、過負荷状態が解消される。また、点灯していたサイドコンベア3及びフィーダ4の報知灯も消える。
[6−3.一時的な過負荷状態が解消されなかった例]
図5(a)は、サイドコンベア3の詰まりが重度であった場合の駆動圧P及びフラグF1,F2の経時変化を示すものである。
駆動圧Pが徐々に上昇して時刻t21に過負荷駆動圧Pk以上になると、フラグF1がF1=1に設定される。その後、時刻t21から第一所定時間TAが経過した時刻t22になると、フラグF2がF2=1に設定され、時刻t22が記憶されるとともに、サイドコンベア3が逆転駆動され、報知灯が点灯する。
一方、サイドコンベア3が過負荷状態であると見なされた時刻t22から第二所定時間TBが経過した時刻t23になっても駆動圧Pが低下しない場合には、サイドコンベア3及びフィーダ4の駆動が停止され、細粒の選り分け作業が中止される。また、サイドコンベア3及びフィーダ4がともに停止していることを示す報知灯が点灯する。
[6−4.連続的な過負荷状態が解消されなかった例]
図5(b)は、図4(b)の事例と同様に搬送物の引っ掛かりが短時間の間に頻発したのちに、重度の過負荷状態となった場合の駆動圧P及びフラグF1,F2の経時変化を示すものである。
時刻t24に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上になり第一所定時間TAが経過すると、その時刻t25が記憶されるとともにサイドコンベア3が逆転駆動され、サイドコンベア3の報知灯が点される。その後、時刻t26に過負荷状態が解消されるとサイドコンベア3が正転駆動され、報知灯も消える。
その後、時刻t27に駆動圧Pが再び過負荷駆動圧Pk以上になり第一所定時間TAが経過すると、その時刻t28が記憶されるとともにサイドコンベア3が逆転駆動される。このとき、時刻t28から所定時間T0前までの間に過負荷状態が記憶された回数が所定回数N1以上になると、フィーダ4の駆動が取り止められ、報知灯によりフィーダ4の停止が報知される。
さらにその後、時刻t28から第二所定時間TBが経過した時刻t29になっても駆動圧Pが低下しない場合には、サイドコンベア3及びフィーダ4の駆動が停止され、細粒の選り分け作業が中止される。また、報知灯によりサイドコンベア3及びフィーダ4がともに停止していることが報知される。
[7.効果]
このように本破砕機の駆動制御方法によれば、サイドコンベア3が過負荷状態となった場合に、直ちにサイドコンベア3を停止させて作業を中止するのではなく、一旦サイドコンベア3を逆転駆動するようになっている。そのため、例えばオペレータが搬送物の引っ掛かりを取り除くという手作業を行わなくとも、軽微な詰まりを自動的に解消することができる。またこれにより、クラッシャ5側の破砕作業や細粒の選り分け作業の中断回数を減少させることができ、作業効率を向上させることができる。
また、過負荷状態が解消されるとサイドコンベア3が再び自動的に正転駆動されるようになっているため、過負荷の状態の発生前から解消後にかけて作業をそのまま続行させることができる。
なお、図4(a)における時刻t3は、少なくとも時刻t2から第二所定時間TBが経過していない時刻であるから、最初に駆動圧Pが過負荷駆動圧Pk以上となった時刻t1から時間TA+TBが経過するよりも早く過負荷状態が解消されていることになる。このように、極めて短時間に過負荷を解消することができ、作業効率を著しく向上させることができる。
また、図4(b)に示すように、サイドコンベア3の過負荷の発生頻度が高い場合には、サイドコンベア3を逆転させるのに加えてフィーダ4を停止させることで、細粒の供給過多によるサイドコンベア3の過負荷を抑制することができる。これにより、サイドコンベア3の過負荷の状態を段階的に解消することができる。
例えば、フィーダ4を停止させるとグリズリ4bからの細粒の落下量だけでなくクラッシャ5へ供給される被破砕物量も減少することになるため、過負荷状態の度にフィーダ4を停止させるとクラッシャ5での破砕作業にも遅れが生じ、作業効率上好ましくない。これに対し本駆動制御方法では、フィーダ4の停止制御の開始条件がサイドコンベア3の逆転駆動制御の開始条件よりも厳しめに設定されているため、クラッシャ5での破砕作業の進捗に与える影響を減少させることができ、結果として、作業効率をより高めることが可能となっている。
なお、サイドコンベア3の逆転駆動制御と同様に、過負荷状態が解消されるとフィーダ4が再び自動的に作動するようになっているため、過負荷の状態の発生前から解消後にかけて作業をスムーズに連続させることができる。
また、図5(a),(b)に示すように、サイドコンベア3の逆転駆動制御においても、あるいはフィーダ4の停止制御においても、過負荷の状態が解消されない場合には自動的にサイドコンベア3及びフィーダ4が停止するようになっているため、被破砕物の重度の詰まりや引っ掛かりに起因する不具合のさらなる発生を防止することができる。
[8.その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、三種類の機能を有したコントローラ1が記載されているが、コントローラ1は少なくとも第一の機能を備えたものであればよい。すなわち、過負荷判定部1a及びコンベア逆転制御部1dを備え、サイドコンベア3が過負荷の状態である場合にサイドコンベア3を逆転駆動する機能である。これにより、図4(a)に示すように、軽度の過負荷状態を解消することができ、作業効率を向上させることができる。
あるいは、コントローラ1を第一の機能及び第二の機能を備えたものとしてもよい。この場合、図4(b)に示すように、サイドコンベア3の過負荷の状態を段階的に解消することができる。
また、上述の実施形態における所定時間T0,第一所定時間T1及び第二所定時間T2の長さや、過負荷駆動圧Pk,所定回数N1の値については、適宜設定することができる。
なお、上述の実施形態では本駆動制御方法を自走式破砕機10に適用したものを例示したが、定置式のジョークラッシャやコーンクラッシャ等にも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置の全体構成を示す模式的な油圧回路・ブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法によるサイドコンベアに係る制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法による振動フィーダに係る制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法の制御作用を説明するためのタイムチャートであって、(a)はサイドコンベアを逆転駆動して過負荷を解消した場合のもの、(b)は振動フィーダを停止させて過負荷を解消した場合のものを示す。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法の制御作用を説明するためのタイムチャートであって、(a)はサイドコンベアを逆転駆動しても過負荷を解消できなかった場合のもの、(b)は振動フィーダを停止させても過負荷を解消できなかった場合のものを示す。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置が適用された自走式破砕機の全体構成を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る破砕機の駆動制御方法を用いた制御を実施する制御装置が適用された自走式破砕機の内部構成(図6のA−A断面)を模式的に示す簡易断面図である。
符号の説明
1 コントローラ
1a 過負荷判定部(過負荷判定手段)
1b 過負荷頻度計測部(過負荷頻度計測手段)
1c 過負荷時間計測部(過負荷時間計測手段)
1d コンベア逆転制御部(コンベア逆転制御手段)
1e フィーダ停止制御部(フィーダ停止制御手段)
1f 作業停止制御部(作業停止制御手段)
2 駆動圧センサ(駆動圧検出手段)
3 サイドコンベア
3a サイドコンベア用の油圧モータ
4 フィーダ(振動フィーダ)
4a フィーダ用の油圧モータ
4b グリズリ
5 クラッシャ(破砕装置)
5a クラッシャ用の油圧モータ
6a サイドコンベア逆転バルブ
6b 振動フィーダ停止バルブ
6c サイドコンベア停止バルブ
7 油圧ポンプ
8 メインコンベア
9 ホッパ
10 自走式破砕機
ステップA10 駆動圧検出ステップ
ステップA20,A70 過負荷判定ステップ
ステップA100 過負荷時間計測ステップ
ステップA110 コンベア逆転制御ステップ
ステップA120,A140 作業停止制御ステップ
ステップA170 コンベア制御復帰ステップ
ステップA180 フィーダ制御復帰ステップ
ステップB10 過負荷頻度計測ステップ
ステップB20,B30 フィーダ停止制御ステップ

Claims (5)

  1. 被破砕物を破砕する破砕装置と、該破砕装置に隣接して配置され該被破砕物中の細粒をふるい落としつつ該細粒以外の被破砕物を該破砕装置へ供給する振動フィーダと、該振動フィーダの下方に設けられ該振動フィーダでふるい落とされた該細粒を車外へ搬送するサイドコンベアと、を備えた破砕機の駆動制御方法であって、
    該サイドコンベアの駆動圧を検出する駆動圧検出ステップと、
    該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧に基づいて該サイドコンベアが過負荷の状態であるか否かを判定する過負荷判定ステップと、
    該過負荷判定ステップで該サイドコンベアが過負荷の状態であると判定された場合に、該サイドコンベアを逆転駆動するコンベア逆転制御ステップと
    を備えたことを特徴とする、破砕機の駆動制御方法。
  2. 該サイドコンベアの逆転駆動後に該過負荷の状態が解消された場合に、該サイドコンベアを再び正転駆動するコンベア制御復帰ステップをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の破砕機の駆動制御方法。
  3. 該過負荷判定ステップにより該サイドコンベアが過負荷の状態であると判定された単位時間当たりの回数を計測する過負荷頻度計測ステップと、
    該過負荷頻度計測ステップで計測された該回数が該所定回数以上となった場合に、該振動フィーダを停止させるフィーダ停止制御ステップとをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の破砕機の駆動制御方法。
  4. 該振動フィーダの停止後に該過負荷の状態が解消された場合に、該振動フィーダを再び作動させるフィーダ制御復帰ステップをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項3記載の破砕機の駆動制御方法。
  5. 該過負荷判定ステップによる該サイドコンベアが過負荷の状態であるとの判定の継続時間を計測する過負荷時間計測ステップと、
    該過負荷時間計測ステップで計測された該継続時間が予め設定された所定時間以上となった場合に、該サイドコンベアを停止させる作業停止制御ステップとをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の破砕機の駆動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012244691A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Honda Motor Co Ltd インバータ発電機の制御装置
CN104624283A (zh) * 2014-12-06 2015-05-20 诸暨市粮工机械有限公司 一种砻谷机的震动喂料装置
CN108654789A (zh) * 2018-06-27 2018-10-16 江阴双马重工装备有限公司 一种钢包预碎机液压控制系统

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