JP2004197317A - 土質改良機 - Google Patents

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Fumio Higashihara
文夫 東原
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Abstract

【課題】簡単な構造であり、水分の多い土砂や粘着性の高い土砂などの付着や詰まりを防止することができると共に、円滑に且つ効率よく処理できる土質改良機を提供する。
【解決手段】土砂投入用のホッパ(5) と、同ホッパ(5) の土砂排出側に配された破砕片搬出手段(10)とを備えた走行式土質改良機(1) であって、ホッパ(5) の土砂滑落面に1以上のカッター刃(12)を有している。土砂の塊はカッター刃(12)によって適切な大きさに切削されて土砂滑落面に沿って滑落する。局部的な土砂の付着や詰まりが効果的に回避される。ホッパ(5) から破砕片搬出手段(10)を介して搬送されてくる土砂に土質改良剤を加え、土砂と土質改良剤とを粉砕混合して再利用可能な土砂に改良され、その改良土砂は、混合機(4) から改良土搬出手段(11)を介して所定の場所に搬出される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は土質改良を行う土質改良機に係わり、特に、水分の多い土砂や粘性のある土砂などを円滑に且つ効率よく処理できる土質改良機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、掘削土砂と石灰等の土質改良剤とを粉砕混合して土砂を再生利用するための土質改良機が、軟弱地、凹凸等の不整地や道路の地盤工事等に多用されている。この種の土質改良機の一例として、例えば本出願人が先に提案した特開2002−201665号公報には自走式の土質改良機が開示されている。同公報に開示された自走式土質改良機は、車両本体の前部から後部にわたり掘削土砂を投入する土砂投入用ホッパ、土質改良剤を投入する土質改良剤投入用ホッパ、掘削土砂及び土質改良剤を粉砕混合する混合機をほぼ直線的に搭載している。更に、前記各ホッパの下部にそれぞれ設けられた排出口から前記混合機の側壁に設けられた投入口にわたり第1搬出ベルトコンベアが延設されている。前記混合機の下部に設けられた排出口には第2搬出ベルトコンベアが車体後方に向けて延設されている。
【0003】
かかる土質改良機を使用して土質を改良するにあたり、先ず、バケットを備えた油圧ショベルにより掘削した土砂などを土砂投入用ホッパ内に投入する。同ホッパ内に投入された土砂は第1搬出ベルトコンベア上に自重で落下する。そのベルトコンベアを介して搬送されてくる土砂に土質改良剤投入用ホッパを介して適当な量の石灰等の土質改良剤を加えて混合機の投入口に搬送する。同混合機内に配されるカッターや回転ハンマーにより土砂と土質改良剤とを粉砕混合して再利用可能な土砂に改良する。その土質改良された改良土砂は、前記混合機の排出口から第2搬出ベルトコンベアを介して車体後方の所定の場所に排出され、必要に応じてダンプトラックに積載されたのち、掘削現場などに搬送される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−201665号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、 上記特許文献1に開示された自走式土質改良機に使用される土砂投入用ホッパは、上部投入口から下方向に向けて漸次縮小して斜めに延びる投入側開口部と、同開口部よりも鋭角に下斜して延びるガイド部とを有する筒状ケース体により構成されている。前記開口部と前記ガイド部との境界部には格子状或いは網状の篩部材が設けられている。前記ガイド部に設けられた排出口には、外周に多数の突起を有する回転駆動ローラが回転自在に支承されている。
【0006】
この従来の土砂投入用ホッパは、上方に向けて拡開された投入側開口部を介して油圧ショベルのバケットにより掘削した土砂をホッパ内に投入しやすくすると共に、前記投入側開口部よりも勾配の大きいガイド部によって、水分が多く粘着性のある土砂を落下しやすくしている。更に、水分が多く粘性の高い土砂が、前記排出側開口部を介して第1搬出ベルトコンベア上に落下するとき、同第1搬出ベルトコンベア上でスリップするような場合は、前記回転駆動ローラの回転により土砂を排出しやすくしている。
【0007】
しかしながら、前記土砂投入用ホッパ内には、様々な粒度の土砂や固結土が投入されており、特に、水分の多い土砂や粘着性の高い土砂などは、ホッパの投入側開口部内に付着して次第にブリッジ状に堆積して同開口部を塞いでしまったり、或いはホッパ内の篩部材に付着して固結しやすいため、開口周辺部やホッパ内の篩部材に詰まりを発生しやすい。このような詰まりを起こすと、前記投入側開口部が局部的に塞がってしまうため、投入された土砂がホッパ内を落下しにくくなり、搬送効率が著しく低下する。その結果、ホッパ内を煩雑に清掃しなければならなくなり、多大な労力と手間がかかるという問題が発生する。
【0008】
また、前記土砂投入用ホッパ内に土砂が付着すると、必然的にホッパの開口面積が狭くなる。このため、同ホッパの容量が油圧ショベルのバケットによる一回の掘削容量よりも小さくなり、油圧ショベルのバケットにより掘削した土砂の全てを一度にホッパ内に投入することができなくなり、作業が煩雑且つ効率的でなくなりやすい。その結果、地盤の補修工事、再生工事や改良工事の全体工期も長くなると共に、人件費や工事費等が大幅にかかるようになる。しかも、それに伴って、その設備費や管理費等が極めて高騰する。
【0009】
また、水分の多い土砂や粘着性のある土砂などの固結土が、そのままの状態でホッパ内に投入されると、同ホッパ内の通過中に土砂を適当な大きさに切削することができず、詰まりを起こすことにより装置自体が故障するという問題点をも有している。
【0010】
本発明は、かかる従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、簡単な構造であり、水分の多い土砂や粘着性の高い土砂などの付着や詰まりを防止することができると共に、円滑に且つ効率よく処理できる土質改良機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本件請求項1に係る発明は、土砂投入用のホッパと、同ホッパの土砂排出側に配された破砕片搬出手段とを備えた土質改良機であって、前記ホッパの土砂滑落面に1以上のカッター刃を有してなることを特徴とする土質改良機にある。
【0012】
本発明に係る土質改良機は、自走式或いは定置式の土質改良機に好適に使用することができるものであり、自走式として使用することにより、軟弱地や凹凸等の不整地などの工事現場で自由に走行することができ、優れた機動性と最適な作業性等が効果的に得られる。
【0013】
本発明は特に規定するものではないが、従来の自走式土質改良機と同様に、掘削土砂を投入する土砂投入用のホッパ、土質改良剤を投入する土質改良剤投入用のホッパ、その掘削土砂と土質改良剤とを粉砕混合する混合機、各ホッパの下部にそれぞれ設けられた排出口から前記混合機の投入口にわたり延設される破砕片搬出手段、前記混合機の排出口から車両外部に向けて延設された改良土搬出手段を備えている。
【0014】
いま、油圧ショベルにより掘削した土砂などを前記土砂投入用のホッパ内に投入すると、投入された土砂は、同ホッパ内に設けられた格子状或いは網状の篩部材を介して前記破砕片搬出手段に自重で落下する。ところで、従来の一般的な構成を備えるこの種のホッパにあっては、そのホッパ内に様々な粒度を有する水分の多い土砂や粘着性の高い土砂を投入すると、既述したごとく、土砂投入用ホッパの投入口や篩部材などには土砂の塊がブリッジ状に付着して固結する。このため、土砂投入用ホッパの投入口や篩部材などに部分的な詰まりを発生することになる。
【0015】
そこで、本発明にあっては、前記土砂投入用ホッパの土砂滑落面に1以上のカッター刃を設けている。かかる構成は、土砂滑落面の一部に投入土砂を切削する部位と滑落する部位との双方を分散して配することとなり、土砂投入用ホッパの投入口周辺部に土砂の付着しやすい部位が少なくなる。しかも、投入されて落下する土砂の塊は、前記カッター刃に当たって適切な大きさに切削(剪断)され、その破砕土砂は前記土砂滑落面に沿って円滑に流れ落ちるようになる。その結果、前記投入口や篩部材での局部的な土砂の付着や詰まりが効果的に回避されるようになり、投入土砂の塊がホッパの投入口周辺部に適度に分散して前記土砂滑落面に沿って自重でスムースに滑落するようになる。
【0016】
こうして、前記土砂投入用ホッパから前記破砕片搬出手段を介して搬送されてくる土砂に前記土質改良剤投入用ホッパを介して投入される適当な量の石灰等の土質改良剤を加えると同時に、前記混合機の投入口に搬送される。同混合機内では土砂と土質改良剤とを粉砕混合して再利用可能な土砂に改良され、その改良土砂は、前記混合機の排出口から前記改良土搬出手段を介して所定の場所に搬出される。
【0017】
このように、前記土砂投入用ホッパの土砂滑落面に1以上のカッター刃を配することにより土砂投入用ホッパ内の通過中に土砂の塊を適度の大きさに切断することができるようになり、上述のように土砂の投入、粉砕、混合や搬出に至るまでの一連の操作を円滑に且つ確実に行うことが可能となる。
【0018】
また、土砂の付着や詰まりを防止できるため、ホッパ内を煩雑に清掃する必要がなくなり、作業者の負担を軽減すると共に、詰まりによる装置自体の故障を防止することができる。また、投入土砂の付着により前記土砂投入用ホッパの開口面積が狭くならないため、油圧ショベルのバケットによる一回の掘削容量に見合うホッパへの投入容量を常に確保することができるようになり、操作上の管理が容易となり、作業能率が極めて向上する。また、全体工期が遅延することを効果的に回避することができると共に、作業費や設備費などのコストを大幅に低減することができる。
【0019】
請求項2に係る発明は、前記ホッパの土砂滑落面の一部が、駆動手段を介して起伏する起伏プレートにより構成されてなり、同起伏プレートの土砂滑落面に前記カッター刃が配されていることを特徴としている。
【0020】
前記ホッパの形態を一律に規定することを排除して、前記ホッパの土砂滑落面の一部を駆動手段を介して起伏する起伏プレートにより、土砂滑落面を形成するという簡単な構造を採用すると共に、同起伏プレートの土砂滑落面に前記カッター刃を配している。かかる構成は、土壌の状態や投入量などに合わせて、前記起伏プレートの起伏角を自由に選択することにより、前記土砂投入用ホッパの開口面積や前記起伏プレートの起伏姿勢を適当に設定することができるようになる。このため、前記ホッパ内の土砂の付着や詰まりを起こすことなく地盤の補修工事、再生工事や改良工事等を安定して効率よく行うことができる。つまり、前記起伏プレートの傾角を鋭角に変化させることにより高く起立させ、水分の多い粘着性の高い土砂であっても、前記ホッパの土砂滑落面に沿って落下しやすくすることができるようになる。
【0021】
請求項3に係る発明は、前記破砕片搬出手段の搬出路に配され、前記ホッパから排出される破砕片の排出量を検出する1以上の排出量検出手段と、同排出量検出手段からの検出信号を受け、前記駆動手段を制御駆動させて前記起伏プレートを起伏させる制御部とを有していることを特徴としている。
【0022】
ここで、排出量検出手段として、例えば近接スイッチ、光電スイッチ、超音波センサ、赤外線センサなどを使用することができる。一方、前記駆動手段として、例えば起伏プレート駆動シリンダ、起伏プレート駆動シリンダ用の方向制御弁や電磁比例制御弁などの制御駆動手段を有する油圧回路構造を使用することができる。
【0023】
土質改良作業を行う場合には、常時、前記土砂投入用ホッパから前記破砕片搬出手段を介して搬送されてくる破砕片の排出量を前記破砕片搬出手段の搬出路に配された1以上の排出量検出手段により検出している。同検出手段は、前記破砕片搬出手段を介して搬送されてくる破砕片量が変化すると、その検出信号を制御部に出力する。同制御部は各排出量検出手段からの出力信号を受けて演算し、各検出値のうちの一つが所定の値を超えたとき、前記ホッパ内の詰まりの有無を判断し、同ホッパ内が詰まったことの決定に応答して前記制御駆動手段に出力信号を出力する。その出力信号により前記制御駆動手段を介して前記起伏プレート駆動シリンダを自動的に作動する。前記土砂投入用ホッパの開口面積や前記起伏プレートの起伏姿勢を適切に変化することが可能となり、前記ホッパからの破砕片の排出量を常に安定化させることができる。
【0024】
また、前記土砂投入用ホッパの開口面積や前記起伏プレートの起伏姿勢を前記制御駆動手段により任意に調整できるようにしているため、前記ホッパから落下する土砂等の破砕片の排出量を制御できる。例えば、前記土砂投入用ホッパからの破砕片の粉砕・混合にあたり上記混合機に送り出す破砕片量が減少したとき、すなわちホッパ内の詰まりによってホッパ内の通過を阻止されたときは、前記制御駆動手段により前記起伏プレートの起立姿勢を大きくするように調整して、土砂等の破砕片などを前記ホッパの土砂滑落面に沿って下方に円滑に流動させて前記破砕片搬出手段に搬出することができるようになる。これにより、前記ホッパの詰まりをなくしてホッパから落下する破砕片量を安定化させることが可能となる。
【0025】
また、前記制御部はモニタやランプ等の警報表示装置に連結され、所定の記憶された正常な値と前記排出量検出手段の検出値を比較して前記土砂投入用ホッパの異常又は不作動等を監視することもできる。これにより、誤動作等を正確に、迅速に且つ容易に把握して諸々の事故等を防止することが可能であり、不作動等を防止することにより上記土質改良機の作動が能率的に且つ安全になされる。
【0026】
また、前記ホッパの土砂滑落面に対する起伏プレートの相対位置を前記起伏プレート駆動シリンダの作動により任意に変化させることができるため、前記ホッパの土砂滑落面を広く外部に露呈することができるようになる。その結果、前記ホッパの点検、修理、交換、清掃などのメンテナンス作業を行いやすい安全な位置で且つ無理のない楽な姿勢で行うことができる。
【0027】
請求項4に係る発明は、2以上の前記排出量検出手段が前記破砕片搬出手段の搬出路の上流側から下流側にわたり高低差をもって配されていることを特徴としている。
前記2以上の排出量検出手段は、前記破砕片搬出手段の搬出路の上流側から下流側にわたり高低差をもって多段に配されるため、例えば上記土砂投入用ホッパから破砕片搬出手段を介して搬送されてくる破砕片の高さ(量)を複数の段階で検出することができるようになり、搬送されてくる破砕片の高さに応じて各排出量検出手段を独立して作動することができる。その結果、各排出量検出手段からの検出信号に応じて前記制御駆動手段を制御することができ、前記起伏プレートの起伏姿勢を任意に変化することができる。前記制御駆動手段を積極的に制御駆動することによって前記土砂投入用ホッパの開口面積や前記起伏プレートの起伏姿勢を適当に変化することが可能となる。
【0028】
請求項5に係る発明は、少なくとも2の前記排出量検出手段が前記破砕片搬出手段の搬出路の路幅方向に延びる同一直線上に高低差をもって配されていることを特徴としている。
かかる構成にあっても、前記破砕片搬出手段を介して搬送されてくる破砕片の排出量の減少に応じて各排出量検出手段が独立して作動する。上記請求項4に係る発明と同様に、上記土砂投入用ホッパ内の詰まり状態が、搬送されてくる破砕片の変化によって検出され、そのホッパ内の詰まりに応じて前記起伏プレートを最適な起伏姿勢に変化させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の代表的な実施形態である自走式土質改良機の外観を模式的に示す側面図である。本実施形態では自走式の土質改良機を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば定置式の土質改良機にも適用できる。なお、以下の説明にあって、自走式地盤改良機の前方向を前部といい、自走式地盤改良機の後方向を後部といい、自走式地盤改良機の左右方向を側部という。
【0030】
図1において、自走式土質改良機1の下部走行体2は図示せぬ走行モータにより走行自在となっている。この下部走行体2の上部には車体3が配されている。図示例によれば、下部走行体2はクローラ式としている。この車体3のほぼ中央部には、石灰等の土質改良剤や固結土などを粉砕混合する混合機4が搭載されている。車体3の後部寄りには図示せぬエンジン、油圧ポンプなどの駆動装置が集中して搭載されている。
【0031】
車体3の前部寄りには土砂等を投入する第1のホッパ5が配されている。このホッパ5の前端部は下方に漸次傾斜しており、その後端部には土こぼれ防止板6が起伏自在に設けられている。このホッパ5の図示せぬ底部排出口の近傍には、外周に複数の突起部材を有する油圧駆動式の掻き出しロータ7が回転自在に設けられており、土砂の排出をしやすくしている。ホッパ5と混合機4との間にあって、車体3に固設された支持フレーム8上には土質改良剤を投入する第2のホッパ9が固設支持されている。
【0032】
前記各ホッパ5及び9における図示せぬ底部排出口の直下には、破砕片搬出手段である油圧駆動式の第1のベルトコンベア10が車体前後方向に延設されている。このベルトコンベア10は前記混合機4の図示せぬ投入口に接続されており、矢印A方向に駆動され、土砂と土質改良剤とを混合機4に搬送するようになっている。土砂投入用の前記第1ホッパ5の底部排出口を介して落下した土砂は、前記第1ベルトコンベア10上に落下する。同ベルトコンベア10を介して搬送されてくる土砂に前記第2ホッパ9を介して投入される適当な量の石灰等の土質改良剤を加えて前記混合機4の投入口に搬送する。
【0033】
前記混合機4の図示せぬ排出口側の下部には、改良土搬出手段である油圧駆動式の第2のベルトコンベア11が配されている。この混合機4に配されるカッター4a及び回転ハンマー4bにより土砂と土質改良剤とを粉砕混合するようになっている。前記第2ベルトコンベア11は、矢印B方向に駆動され、前記混合機4にて再生された土を車体後方に搬出するようになっている。各ベルトコンベア10,11は土詰まり等が生じたときは逆転できるようになっている。
【0034】
以上の自走式土質改良機1の構成は、土砂投入用の前記第1ホッパ5の構成を除くと、従来と実質的に変わるところがない。従って、ここではその詳しい説明は省略し、本発明の特徴部の一部をなす第1ホッパ5の構造について具体的に説明する。なお、自走式土質改良機1の構成は、上記実施形態に限定されるものではないことは勿論である。
【0035】
従来の土砂投入用ホッパの構成は、上述したように上部投入口から下方向に向けて漸次縮小して斜めに延びる投入側開口部と、同開口部よりも鋭角に下斜して延びるガイド部とを有する筒状ケース体からなり、そのケース体の土砂滑落面が平面を有している。これに対して、本実施形態による土砂投入用ホッパ5の全体形状は、従来のそれと変わるところはないが、ホッパ5の土砂滑落面は、本発明の特徴的構成である1以上のカッター刃12,…,12を有しており、投入土砂を切削する部位と滑落する部位とを有する凹凸面に形成されている。
【0036】
図2は走行式土質改良機に搭載された土砂投入用ホッパの要部を概略的に示している。図示例による土砂投入用の第1ホッパ5の土砂滑落面は左右両側ともに同一構造からなる。このため、本実施形態では片側のホッパ土砂滑落面のみを説明する。
【0037】
同図において、第1ホッパ5は、上方に向けて拡開して延びる上部土砂滑落面を有する投入側プレート5aと、同プレート5aに屈曲して下方に向けて延びる下部土砂滑落面を有するガイドプレート5bとを有する筒状ケース体により構成されている。図示例では、投入側プレート5aの土砂滑落面には、本発明の特徴部の一部である都合2枚の半円弧形状をなすカッター刃12,12が土砂投入方向に向けて平行に配されている。前記投入側プレート5aは、上述のごとく土砂滑落面の一部に投入土砂を切削する部位と滑落する部位との双方を適当に分散して配することとなり、第1ホッパ5の投入口周辺部に土砂の付着しやすい部位が少なくなるようにしている。
【0038】
投入されて落下する水分の多い土砂や粘着性の高い土砂の塊は、前記カッター刃12に当たって適切な大きさに切削され、その破砕土砂は前記土砂滑落面に沿って円滑に落下する。このため、第1ホッパ5の投入口や篩部材での局部的な土砂の付着や詰まりが効果的に回避され、投入土砂の塊がホッパ投入口周辺部に適度に分散して前記土砂滑落面に沿って自重で円滑に滑落する。
【0039】
このように、前記第1ホッパ5の土砂滑落面に1以上のカッター刃12を配することにより、第1ホッパ5内の通過中に土砂の塊を適度の大きさに切削することができるため、土砂の投入、粉砕、混合や搬出に至るまでの一連の操作が容易に且つ確実になされる。
【0040】
また、土砂の付着や詰まりを防止できるため、第1ホッパ5内を煩雑に清掃する必要がない。このため、作業者の負担を大幅に軽減すると共に、詰まりによる装置自体の故障を防止することができる。また、投入土砂の付着により第1ホッパ5の開口面積が狭くならない。このため、図示せぬ油圧ショベルのバケットによる一回の掘削容量に見合うホッパ5への投入容量を常に確保することができ、操作上の管理が容易となり、作業能率が極めて向上する。また、全体工期が遅延することを効果的に回避することができると共に、作業費や設備費などのコストを大幅に低減することができる。
【0041】
なお、上記投入側プレート5aとガイドプレート5bとの境界部には、大きな石等の異物が入らないように格子状或いは網状の篩部材を設けてもよい。また、カッター刃12の形態は図示例に限定されるものではなく、楕円形その他の異径形状に形成することができ、設置数、大きさや配列ピッチなども適当に設定することができる。
【0042】
次に、土砂投入用ホッパの変形例を図3〜図5に基づいて説明する。図3は土砂投入用ホッパの要部を概略的に示す部分断面斜視図、図4は同ホッパの取付部を概略的に示す部分断面図、図5は同ホッパから排出される破砕片の排出量を検出する排出量検出手段の一例を概略的に示す説明図である。なお、この変形例による土砂投入用ホッパに関しては、上記実施形態である土砂投入用ホッパと実質的に同一部材には同一の部材名と符号を付している。また、この変形例にあっても、図示例による土砂投入用の第1のホッパ5の土砂滑落面は左右両側ともに同一構造からなる。このため、片側のホッパ土砂滑落面のみを説明する。
【0043】
図3に示す変形例である第1ホッパ5は、その土砂滑落面の一部に起伏プレート油圧シリンダ13を介して起伏する起伏プレート5cを設けている点が、上記実施形態と大きく異なっている。第1ホッパ5の投入側プレート5aは、上記実施形態と同様に上部投入口から下方向に向けて漸次縮小して斜めに延びている。同投入側プレート5aの中間部には、起伏プレート5cが上下に揺動自在に支持されている。同起伏プレート5cの土砂滑落面には都合2枚の半円弧形状のカッター刃12,12が土砂投入方向に沿って並設されている。
【0044】
前記投入側プレート5aに連続して下方に向けて延在するガイドプレート5bの外側部には、図4に示すようにシリンダ支持ブラケット5b−1が突設されており、同シリンダ支持ブラケット5b−1にピンを介して駆動手段の一部を構成する起伏プレート油圧シリンダ13の本体13aが上下揺動自在に枢着されている。同起伏プレート油圧シリンダ13のピストンロッド13bは、起伏プレート5cに揺動自在に枢着されている。そのピストンロッド13bが伸縮すると、起伏プレート5cが投入側プレート5aに対して上下に揺動する。
【0045】
かかる構成は、カッター刃12だけでは剪断できない投入土砂がホッパ5内に付着したり、或いはホッパ5内に詰まった土砂を落下しずらい場合は、前記起伏プレート5cの傾角を鋭角に変化させることにより高く起立させ、水分の多い粘着性のある土砂であっても、落下しやすくしている。なお、本実施形態では、前記駆動手段として、起伏プレート駆動シリンダ13を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばリンク機構を介して起伏プレート駆動シリンダを取り付けることにより起伏プレートを起伏させてもよく、或いは起伏プレート駆動シリンダに代えて、ラックピニオン機構を介して油圧モータにより起伏プレートを起伏させてもよく、従来周知の構造を使用することができる。
【0046】
前記第1ホッパ5の図示せぬ底部排出口の近傍に配された掻き出しロータ7の後部寄りの車体3には、図5に示すように、上記破砕片搬出用の第1ベルトコンベア10の搬出路に直交して回転軸14の両端部が回転自在に固設支持されている。この回転軸14のほぼ中央部には、前記第1ベルトコンベア10上に搬送されてくる土砂によって揺動する揺動プレート15が垂下固定されている。回転軸14の露呈端部には、前記揺動プレート15のプレート面に直交するプレート面を有する検出プレート16が固設支持されている。回転軸14を支持する車体3に面して取着された枠体3aには、同検出プレート16に所定の間隔をおいて近接スイッチ17が固設されており、同近接スイッチ17の検出面が検出プレート16のプレート面に対面するように同一方向に配されている。
【0047】
図示例によれば、前記近接スイッチ17の検出面が前記検出プレート16に対面したときに出力オンの出力形態とされている。これと逆動作の出力オンの出力形態であってもよいことは勿論である。前記第1ベルトコンベア10を介して前記揺動プレート15の下端縁よりも低い土砂が搬送されると、前記揺動プレート15の揺動に伴い前記検出プレート16が近接スイッチ17の検出面に接近するように揺動して、近接スイッチ17の検出面と検出プレート16のプレート面とが互いに対面した状態となる。このとき、近接スイッチ17が出力を発生して第1ホッパ5内の土詰まりと判断する。かかる構成は、第1ホッパ5から排出される破砕片の排出量を検出する排出量検出手段を構成する。
【0048】
図6は起伏プレート油圧シリンダの制御駆動手段の構成説明図である。なお、本実施形態では、前記駆動手段は起伏プレート駆動シリンダ用の方向制御弁19や電磁比例制御弁20などの制御駆動手段を含んでいる。同図に示すように、油圧ポンプ18の吐出圧油は方向制御弁19を介して前記起伏プレート5cを揺動する起伏プレート油圧シリンダ13に供給される。前記方向制御弁19はバネにて中立位置aに保持され、第1受圧部19aに供給される圧油の圧力に比例して第1供給位置bに向けて押され、第2受圧部19bに供給される圧油の圧力に比例して第2供給位置cに向けて押される。
【0049】
前記第1受圧部19aには、第1電磁比例制御弁20を介してパイロット油圧ポンプ21の圧油が供給される。一方、前記第2受圧部19bには第2電磁比例制御弁22を介してパイロット油圧ポンプ21の圧油が供給される。各電磁比例制御弁20,22は、 それぞれソレノイド20a,22aへの通電量に比例した圧力を出力する。各ソレノイド20a,22aは制御部23によって通電制御される。
【0050】
前記制御部23には前記近接スイッチ17からの検出信号が入力される。同検出信号が制御部23に入力されると、同制御部23は第1電磁比例制御弁20のソレノイド20aに所定の値の電流を付与する。同ソレノイド20aに通電すると、第1電磁比例制御弁20は所定の圧力を出力する。これにより、前記方向制御弁19が中立位置aから供給位置bに切り換わると、前記起伏プレート駆動シリンダ13が自動的に伸長動する。こうして、前記起伏プレート5cは第1ホッパ5の土砂滑落面に対する相対位置を変化させて高く起立した姿勢となり、第1ホッパ5の土砂滑落面に堆積した土砂等を排除して土砂を落下しやすくする。この状態を維持したまま、第1ホッパ5からの土砂の破砕片を前記第1ベルトコンベア10を介して上記混合機4に搬送する。
【0051】
そして、前記第1ベルトコンベア10を介して搬送されてくる破砕片が正常な量に戻ると、上述の操作とは逆の操作により揺動プレート15を介して検出プレート16が近接スイッチ17から離れるように揺動することにより、近接スイッチ17の検出面と検出プレート16のプレート面とが互いに離間する。前記第1電磁比例制御弁20のソレノイド20aへの通電を止めて前記方向制御弁19を中立位置aに切り換える。そして、起伏プレート駆動シリンダ13のピストンロッド13bを停止することにより前記起伏プレート5cが元の傾斜姿勢に戻る。
【0052】
本発明にあっては、前記第1電磁比例制御弁20のソレノイド20a又は前記第2電磁比例制御弁22のソレノイド22aを所定の時間だけ励磁させることにより前記方向制御弁19を連動させ、その方向制御弁19の切り換えタイミングを自動化することができる。前記起伏プレート駆動シリンダ13を積極的に制御駆動することによって土砂投入用の第1ホッパ5の開口面積や前記起伏プレート5cの起伏姿勢を適当に変化することができる。土壌の状態や投入量などに合わせて、前記第1ホッパ5の開口面積や前記起伏プレート5cの起伏角を自由に選択することができるため、地盤の補修工事、再生工事や改良工事等を安定して効率よく行うことができる。
【0053】
図7は第1ホッパから排出される破砕片の排出量を検出する排出量検出手段の他の変形例を概略的に示している。なお、同図において上記変形例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
【0054】
同図に示す変形例である排出量検出手段は、前記第1ベルトコンベア10の搬出路を直交して3本の第1〜第3の回転軸14a〜14cが所定のピッチをおいて一平面上に平行に配されている。それらの第1〜第3回転軸14a〜14cの両端部は、それぞれ図示せぬ枠体を介して回転自在に固設支持されている。前記回転軸14a〜14cの中間部には、それぞれ第1〜第3の揺動プレート15a〜15cが第1ベルトコンベア10の搬出路の路幅方向に所要の間隔をもって変位して配されている。
【0055】
前記揺動プレート15a〜15cは前記搬出路の上流側から下流側にわたり高低差をもって多段に並設されている。図示例では、第1揺動プレート15aは第2揺動プレート15bよりも高く設定されている。同第2揺動プレート15bは第3揺動プレート15cよりも高く設定されている。各回転軸14a〜14cの露呈端部には、それぞれ第1〜第3の検出プレート16a〜16cが固設支持されており、各検出プレート16a〜16cのプレート面に対向して第1〜第3近接スイッチ17a〜17cが配されている。
【0056】
いま、最も高位の第1揺動プレート15aの設置高さ以上の土砂高さをもって前記第1ベルトコンベア10上を介して土砂が搬送されている。このとき、第1ベルトコンベア10を介して搬送されてくる破砕片量が次第に減少して、第1揺動プレート15aの設置高さ以下に達すると、各近接スイッチ17a〜17cが時間的な差をもって検出信号を制御部23に出力する。この制御部23は各近接スイッチ17a〜17cからの出力信号を受けて演算し、各検出値が予め記憶された所定の値を超えたとき、ホッパ5内の土詰まりの有無を判断する。ホッパ5内が詰まったことの決定に応答して、図6に示す第1電磁比例制御弁20のソレノイド20aを所定の時間だけ励磁して方向制御弁19を第1供給位置bに切り換える。これにより、起伏プレート駆動シリンダ13のピストンロッド13bを伸長動して前記起伏プレート5cを所定の角度をもって自動的に起立する。
【0057】
そして、前記ホッパ5内に付着したり、或いは詰まった土砂等が排除され、前記第1ベルトコンベア10を介して搬送されてくる破砕片が正常な量に戻ると、上述のごとく前記第1電磁比例制御弁20のソレノイド20aへの通電を止めて前記方向制御弁19を中立位置aに切り換えることにより前記起伏プレート5cを元の傾斜姿勢に復帰する。
【0058】
本実施形態では、各揺動プレート15a〜15cは、上述のごとく第1ベルトコンベア10の搬出路の上流側から下流側にわたり高低差をもって多段に垂下支持されているが、本発明にあっては、少なくとも2以上の揺動プレートを第1ベルトコンベア10の搬出路の路幅方向に延びる同一直線上に高低差をもって多段に配してもよいことは勿論である。この場合には、少なくとも2以上の検出プレートを搬送方向の前後に互い違いに配することにより回転軸に固設支持し、各検出プレートのプレート面に対向して近接スイッチをそれぞれ配する。
【0059】
上記構成によると、前記第1ベルトコンベア10上の搬出土砂の高さに応じて各揺動プレート15a〜15cを介して各検出プレート16a〜16cが段階的に揺動し、それに対応する各近接スイッチ17a〜17cが独立して作動する。その結果、各近接スイッチ17a〜17cからの検出信号に応じて各電磁比例制御弁20,22のソレノイド20a,22aへの通電量を制御することができ、前記起伏プレート5cの起伏姿勢を段階的に変化することができる。
【0060】
なお、図7に示す変形例である排出量検出手段は、前記揺動プレート15a〜15cが第1ベルトコンベア10の搬出路に路幅方向に所要の間隔もって変位して配されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第1ベルトコンベア10の搬出路に路幅方向の間隔が互いに重畳するようにして前記搬出路の全幅にわたり配してもよく、同搬出路に直交して一平面上に並設してもよい。また、前記揺動プレート15はローラなどを使用することができる。
【0061】
また、前記回転軸14は第1ベルトコンベア10の搬出路に直交して配されているが、搬出路に対して斜めに交差して配してもよい。揺動プレート15の設置数、設置高さやピッチ間隔などを適当に設定することができ、それらの任意の組合せによっても、破砕片量の検出能力を向上させることができる。更には、前記回転軸14の設置高さを調整可能に配することにより、第1ベルトコンベア10の搬出路上の土砂に対する揺動プレート15の接触圧力を調整することができるようになる。
【0062】
本発明にあっては、図6に示す制御部23に操作パネル24からの起動・停止信号を入力することにより、制御部23を介して各電磁比例制御弁20,22のソレノイド20a,22aのいずれか一方に所定の値の電流を流して、前記起伏プレート5cの起伏姿勢を変化することができる。前記操作パネル24を操作すると、前記起伏プレート5cの目標とする起伏角が制御部23に入力される。その入力された目標起伏角と図示せぬ起伏プレート用の角度センサで検出した実角度の差によって各電磁比例制御弁20,22のソレノイド20a,22aに通電して方向制御弁19を第1供給位置b又は第2供給位置cに切り換えることにより、前記起伏プレート駆動シリンダ13のピストンロッド13bを伸縮動して前記起伏プレート5cを起伏する。
【0063】
一方、前記操作パネル24の操作により停止信号を制御部23に入力すると、同制御部23は前記各電磁比例制御弁20,22のソレノイド20a,22aへの通電を止める。各電磁比例制御弁20,22は圧力を出力しないため、前記方向制御弁19は中立位置aに戻り、前記起伏プレート駆動シリンダ13の作動が停止する。これにより、前記起伏プレート5cが所要の角度をもって停止する。
【0064】
本発明にあっては、上記排出量検出手段は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、例えば上記近接スイッチ17及び検出プレート16に代えて、前記回転軸14に図示せぬ回転検出プレートを取り付け、この回転検出プレートに対向した同じく図示を省略した角度センサを介して揺動プレート15の揺動角を検出し、その角度センサの検出角度が設定角以下のとき、制御部23によりホッパ5内の土詰まりと判断し、上記操作と同様の操作を行ってもよい。
【0065】
また、前記排出量検出手段の他の一例として、前記第1ホッパ5の図示せぬ底部排出口の近傍、或いは第1ベルトコンベア10の搬出路上に同じく図示を省略した投光器と受光器とを対向して配した光センサ、超音波センサ、赤外線センサなどの各種のセンサを使用することができる。この投光器と受光器の設置高さをもって土砂が搬送されており、受光器が所定の時間を越えて受光したときにホッパ5内の詰まりと判断するようにしてもよい。
【0066】
また、第1ベルトコンベア10の速度を検出し、予め記憶された速度以上のときにホッパ5内の土詰まりと判断してもよく、第1ベルトコンベア10上の土砂の高さとコンベヤ速度の双方を検出し、これらの値からコンベヤ上の体積を算出し、その体積が予め決められた体積以下のときにホッパ5内の土詰まりと判断するようにしてもよい。
【0067】
このように、前記第1ホッパ5の開口面積や前記起伏プレート5cの起伏姿勢を上記排出量検出手段や制御駆動手段を介して任意に制御できるようにしているため、前記第1ホッパ5の詰まりによって上記混合機4に送り出す破砕片量が減少したときは、第1ホッパ5から落下する土砂破砕片の排出量を自動制御することによりホッパ5から落下する土砂破砕片量を安定化させることができる。
【0068】
なお、前記制御部23はモニタやランプ等の図示せぬ警報表示装置に連結されており、所定の決められた正常な値と上記排出量検出手段の検出値を比較して第1ホッパ5の異常又は不作動等を監視することもできる。これらの不作動、誤動作等を正確に、迅速に且つ容易に把握して諸々の事故等を防止することにより上記土質改良機1による走行や作業が極めて能率的に行われるだけではなく、安全性が十分に確保できる。
【0069】
また、前記第1ホッパ5の土砂滑落面に対する起伏プレート5cの相対位置を前記起伏プレート駆動シリンダ13の作動により任意に変化させることができるため、第1ホッパ5の土砂滑落面を広く外部に露呈することができる。このため、第1ホッパ5の点検、修理、交換、清掃などのメンテナンス作業を行いやすい安全な位置で且つ無理のない楽な姿勢で行うことができる。
【0070】
更に、本発明にあっては、図8に示す加振機25を第1ホッパ5の外側部に取り付けることにより第1ホッパ5内に付着したり、或いは第1ホッパ5内に詰まった土砂、小石等を容易に落下して第1ホッパ5内の詰まりを防止することができる。
【0071】
図8は加振機取付部を概略的に示す正面図である。図示例による加振機25はケーシング26内に一対の回転軸27,27を回転自在に設けており、各回転軸27にそれぞれ偏心重り28を対向して同一向きに取り付けている。この加振機25は各回転軸27を回転することにより振動を発生する。前記ケーシング26は、第1ホッパ5の土砂滑落面とは反対側の面に固着されたブラケット29に取り付けられている。本実施形態による単独構成からなる加振機25は、図示例に限定されるものではなく、従来から広く知られた周知の構造を使用することができることは勿論である。
【0072】
この加振機25の一対の回転軸27,27は、図6に示すように、油圧モータ30を介して回転する。同油圧モータ30には、方向制御弁31を介して油圧ポンプ18の吐出圧油が供給される。方向制御弁31はバネにより中立位置aに保持され、第1受圧部31aに供給される圧油の圧力に比例して供給位置bに向けて押される。この第1受圧部31aには、第3の電磁比例制御弁32を介してパイロット油圧ポンプ21のパイロット吐出圧油が供給される。
【0073】
予め記憶された加振機25の回転数は制御部23に設定されている。いま、前記制御部23には操作パネル24から起動・停止信号が入力される。操作パネル24から起動信号を制御部23に入力すると、制御部23は第3電磁比例制御弁32のソレノイド32aに所定の値の電流を流す。第3電磁比例制御弁32は所定の圧力を出力し、前記方向制御弁31は、中立位置aから供給位置bに切り換わり、油圧モータ30が所定速度で駆動回転する。
【0074】
これにより、大きな振動によって第1ホッパ5内の土砂が十分に落下するようになる。このため、前記第1ベルトコンベヤ10上に落下する破砕片の量が増加し、例えば粘性度の高い土砂が第1ベルトコンベヤ10を介して安定して搬送することができる。前記第3電磁比例制御弁32のソレノイド32aへの通電を止めると、方向制御弁31が供給位置bから図6に示す中立位置aに切り換えられ、加振機25の作動が停止する。前記制御部23は、操作パネル24からの入力操作、又は予め設定された回転数に応じて第3電磁比例制御弁32のソレノイド32aへの通電量を制御し、油圧モータ30への供給流量を増減する。加振力の大きさを変えることにより第1ホッパ5の篩能力を増減することができる。
【0075】
以上は本発明の好適な実施形態や変形例を例示したものであり、カッター刃、加振機、駆動手段、排出量検出手段、制御駆動手段、制御部の全てを具備する必要はなく、少なくとも第1ホッパの土砂滑落面に1以上のカッター刃を有することによっても、本発明の目的を充分に達成することができることは勿論である。従って、本発明は上記実施形態や変形例に限定されないことは当然であり、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である自走式土質改良機の外観を模式的に示す側面図である。
【図2】同土質改良機に搭載された土砂投入用ホッパの要部を概略的に示す部分断面斜視図である。
【図3】同ホッパの要部を概略的に示す部分断面斜視図である。
【図4】同ホッパの取付部を概略的に示す部分断面図である。
【図5】同ホッパから排出される破砕片の排出量を検出する排出量検出手段の一例を概略的に示す説明図である。
【図6】起伏プレート油圧シリンダの制御駆動手段の構成説明図である。
【図7】前記排出量検出手段の他の変形例を概略的に示す説明図である。
【図8】加振機取付部を概略的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 自走式土質改良機
2 下部走行体
3 車体
3a 枠体
4 混合機
4a カッター
4b 回転ハンマー
5 第1のホッパ
5a 投入側プレート
5b ガイドプレート
5b−1 シリンダ支持ブラケット
5c 起伏プレート
6 土こぼれ防止板
7 掻き出しロータ
8 支持フレーム
9 第2のホッパ
10 第1のベルトコンベア
11 第2のベルトコンベア
12 カッター刃
13 起伏プレート油圧シリンダ
13a 本体
13b ピストンロッド
14(14a〜14c) 回転軸
15(15a〜15c) 揺動プレート
16(16a〜16c) 検出プレート
17(17a〜17c) 近接スイッチ
18 油圧ポンプ
19 方向制御弁
19a 第1受圧部
19b 第2受圧部
20 第1の電磁比例制御弁
20a ソレノイド
21 パイロット油圧ポンプ
22 第2の電磁比例制御弁
22a ソレノイド
23 制御部
24 操作パネル
25 加振機
26 ケーシング
27 回転軸
28 偏心重り
29 ブラケット
30 油圧モータ
31 方向制御弁
31a 第1受圧部
32 第3の電磁比例制御弁
32a ソレノイド

Claims (5)

  1. 土砂投入用のホッパ(5) と、同ホッパ(5) の土砂排出側に配された破砕片搬出手段(10)とを備えた土質改良機(1) であって、
    前記ホッパ(5) の土砂滑落面に1以上のカッター刃(12)を有してなることを特徴とする土質改良機。
  2. 前記ホッパ(5) の土砂滑落面の一部が、駆動手段(13,19,20,21,22)を介して起伏する起伏プレート(5c)により構成されてなり、同起伏プレート(5c)の土砂滑落面に前記カッター刃(12)が配されてなることを特徴とする請求項1記載の土質改良機。
  3. 前記破砕片搬出手段(10)の搬出路に配され、前記ホッパ(5) から排出される破砕片の排出量を検出する1以上の排出量検出手段(17)と、
    同排出量検出手段(17)からの検出信号を受け、前記駆動手段(13,19,20,21,22)を制御駆動して前記起伏プレート(5c)を起伏させる制御部(23)と、
    を有してなることを特徴とする請求項2記載の土質改良機。
  4. 2以上の前記排出量検出手段(17)が前記破砕片搬出手段(10)の搬出路の上流側から下流側にわたり高低差をもって配されてなることを特徴とする請求項3記載の土質改良機。
  5. 少なくとも2の前記排出量検出手段(17)が前記破砕片搬出手段(10)の搬出路の路幅方向に延びる同一直線上に高低差をもって配されてなることを特徴とする請求項3記載の土質改良機。
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CN106622456A (zh) * 2017-02-19 2017-05-10 朱柳玲 一种园林用土块快速粉碎装置

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