JP2009142730A - 破砕機の制御装置及び破砕機の制御方法 - Google Patents

破砕機の制御装置及び破砕機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】破砕機の制御装置及び破砕機の制御方法に関し、簡素な構成で、振動フィーダやクラッシャを安定して作動させるとともに破砕効率を向上させる。
【解決手段】クラッシャ4,振動フィーダ5,クラッシャ4の駆動源としての第一油圧モータ4a及び振動フィーダ5の駆動源としての第二油圧モータ5aを備えた破砕機の制御装置である。
第一油圧モータ4aの駆動圧を検出する駆動圧検出手段2と、該駆動圧が第一圧力以上となった場合に第二油圧モータ5aへ供給される作動油流量の上限値を第一上限値に制限する第一制限手段1aと、第一制限手段1aによる該作動油流量の制限時において該駆動圧が該第一圧力よりも低い第二圧力未満となった場合に該第一上限値の制限を解除する第一制限解除手段1bを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、油圧駆動のクラッシャ及び振動フィーダを備えた破砕機において、クラッシャの駆動圧に応じて振動フィーダの駆動速度を制御する制御装置及び制御方法に関する。
従来、クラッシャに被破砕物を供給する振動フィーダを備えた破砕機では、クラッシャでの破砕状態を検知しながら振動フィーダを駆動して、被破砕物が過剰にクラッシャ内部へ供給されないように制御している。
例えば、特許文献1には、破砕装置(クラッシャ)の駆動装置である油圧モータが過負荷状態となったときに、フィーダの油圧モータを停止又は減速させる技術が開示されている。この技術では、破砕装置用油圧モータの負荷を検出するセンサとして、モータ回転速度を検出する回転センサや、モータへ供給される作動油の油圧の大きさを検出する圧力センサが用いられている。また、これらのセンサで検出された負荷が所定の閾値を超えた場合に、被破砕物の供給量を減少させる制御が実施されている。このような構成により、破砕機での破砕動作を続行させつつ過負荷状態を自然に解除することができるようになっている。
また、特許文献2には、クラッシャの内部に滞留している被破砕物量に応じてフィーダの駆動速度を変更自在に制御する技術が開示されている。この技術では、クラッシャの上部に設けられた超音波センサを用いてクラッシャ内の被破砕物の高さを検出し、被破砕物量が一定となるようにフィーダの速度を制御している。また、被破砕物量の経時変化に基づいて単位時間当たりにクラッシャで処理される実際破砕量を演算し、この実際破砕量に見合った量の被破砕物を供給する制御も記載されている。これらのような制御により、クラッシャ内の被破砕物を破砕力が効率的に作用する量で安定供給することができるとされている。
特開平9−239286号公報 特開平11−267545号公報
ところで、クラッシャ用モータに作用する負荷変動に着目すると、破砕されていない被破砕物がクラッシャ内部に滞留するほど負荷が上昇し、それらの被破砕物が一旦破砕されるとそれまで作用していた負荷が低下する。つまり、モータの負荷は被破砕物の破砕プロセス毎に周期的に変動し、たとえ同一種類の被破砕物を処理していたとしても負荷変動の幅が大きい。そのため、上述の特許文献1に記載された制御では、負荷変動に対して過剰に制御が働きやすく、モータの負荷が安定しないという課題がある。例えば、所定の閾値を中心とした周期的な振動変化(ハンチング)が生じる場合がある。
また、特許文献2に記載された制御においても同様であり、クラッシャ内の被破砕物の高さが不連続に大きく変動するような場合に制御が不安定になる。例えば、サイズの大きい自然石の破砕作業では、クラッシャ内への被破砕物の投入と同時に被破砕物の高さ(被破砕物量)が急増するため、正確な制御が難しく破砕効率が上昇しない。
このように、クラッシャの負荷に応じて振動フィーダの駆動速度を制御する従来の制御では、振動フィーダやクラッシャを安定して連続稼働させることができないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、振動フィーダやクラッシャを安定して作動させるとともに破砕効率を向上させることができる破砕機の制御装置及び破砕機の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の破砕機の制御装置は、被破砕物を破砕するクラッシャと、該被破砕物を該クラッシャへ供給する振動フィーダと、該クラッシャの駆動源としての第一油圧モータと、該振動フィーダの駆動源としての第二油圧モータとを備えた破砕機において、該第一油圧モータの駆動圧を検出する駆動圧検出手段と、該駆動圧検出手段で検出された該駆動圧が第一圧力以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される作動油流量の上限値を第一上限値に制限する第一制限手段と、該第一制限手段による該作動油流量の制限時において、該駆動圧検出手段で検出された該駆動圧が該第一圧力よりも低い第二圧力未満となった場合に、該第一上限値の制限を解除する第一制限解除手段とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の破砕機の制御装置は、請求項1記載の構成に加えて、該第一制限手段が、該駆動圧が該第一圧力以上のまま第一所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、該第一制限解除手段が、該駆動圧が該第二圧力未満のまま第二所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除することを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の破砕機の制御装置は、請求項1又は2記載の構成に加えて、該クラッシャの内部に存在する被破砕物量を検出する被破砕物量検出手段と、該被破砕物量検出手段で検出された該被破砕物量が第一所定量以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される該作動油流量の該上限値を第二上限値に制限する第二制限手段と、該第二制限手段による該作動油流量の制限時において、該被破砕物量検出手段で検出された該被破砕物量が該第一所定量よりも少ない第二所定量未満となった場合に、該第二上限値の制限を解除する第二制限解除手段とをさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の破砕機の制御装置は、請求項3記載の構成に加えて、該第二制限手段が、該被破砕物量が該第一所定量以上のまま第三所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、該第二制限解除手段が、該被破砕物量が該第二所定量未満のまま第四所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除することを特徴としている。
請求項5記載の本発明の破砕機の制御方法は、被破砕物を破砕するクラッシャと、該被破砕物を該クラッシャへ供給する振動フィーダと、該クラッシャの駆動源としての第一油圧モータと、該振動フィーダの駆動源としての第二油圧モータとを備えた破砕機の制御方法であって、該第一油圧モータの駆動圧を検出する駆動圧検出ステップ(B10,C10,D10)と、該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧が第一圧力以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される作動油流量の上限値を第一上限値に制限する第一制限ステップ(A40〜A50,A60〜A70)と、該第一制限ステップによる該作動油流量の制限後に、該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧が該第一圧力よりも低い第二圧力未満となった場合に、該第一上限値の制限を解除する第一制限解除ステップ(A60〜A30,A80〜A50)とを備えたことを特徴としている。
また、請求項6記載の本発明の破砕機の制御方法は、請求項5記載の構成に加えて、 該第一制限ステップにおいて、該駆動圧が該第一圧力以上のまま第一所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、該第一制限解除ステップにおいて、該駆動圧が該第二圧力未満のまま第二所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除することを特徴としている。
また、請求項7記載の本発明の破砕機の制御方法は、請求項5又は6記載の構成に加えて、該クラッシャの内部に存在する被破砕物量を検出する被破砕物量検出ステップ(F10)と、該被破砕物量検出ステップで検出された該被破砕物量が第一所定量以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される該作動油流量の該上限値を第二上限値に制限する第二制限ステップ(E30〜E40)と、該第二制限ステップによる該作動油流量の制限後に、該被破砕物量検出ステップで検出された該被破砕物量が該第一所定量よりも少ない第二所定量未満となった場合に、該第二上限値の制限を解除する第二制限解除ステップ(E50〜E20)とをさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項8記載の本発明の破砕機の制御方法は、請求項7記載の構成に加えて、該第二制限ステップにおいて、該被破砕物量が該第一所定量以上のまま第三所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、該第二制限解除ステップにおいて、該被破砕物量が該第二所定量未満のまま第四所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除することを特徴としている。
本発明の破砕機の制御装置(請求項1)及び制御方法(請求項5)によれば、クラッシャの駆動圧に応じて振動フィーダの駆動速度を制御することで、クラッシャが過負荷になることを未然に防ぐことができる。また、第二油圧モータへの作動油流量を制限する制御の終了条件である駆動圧が、開始条件の駆動圧よりも低く設定されているため、駆動圧の変動にヒステリシスを設けることができ、制御のハンチング(第一圧力を中心とした駆動圧の振動変化)を防止することができる。これにより、クラッシャの安定駆動が可能となり、破砕効率を向上させることができる。
また、本発明の破砕機の制御装置(請求項2)及び制御方法(請求項6)によれば、振動フィーダの速度制御の開始条件及び終了条件のそれぞれに時間条件を付加することにより、駆動圧検出手段で検出される駆動圧の一時的な変動や検出値のノイズ成分に起因する誤作動を防止することができる。
また、本発明の破砕機の制御装置(請求項3)及び制御方法(請求項7)によれば、クラッシャの駆動圧と被破砕物量との双方を参照することによって、被破砕物の種類にかかわらず、過負荷を防止してクラッシャを安定駆動することができる。
また、本発明の破砕機の制御装置(請求項4)及び制御方法(請求項8)によれば、振動フィーダの速度制御の開始条件及び終了条件のそれぞれに時間条件を付加することにより、被破砕物量検出手段で検出される被破砕物量のノイズ成分に起因する誤作動を防止することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図13は本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置を説明するためのものであり、図1は本制御装置が適用された自走式破砕機の全体構成を示す側面図、図2はその自走式破砕機の内部構成を模式的に示す簡易断面図、図3は本制御装置に係る油圧回路・制御ブロック構成図である。
図4〜図10は本制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、図4〜図7はクラッシャの駆動圧に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのものを示し、図8〜図10はクラッシャ内の被破砕物量に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのものを示す。
図11は本制御装置の駆動圧制御に係る作用を説明するためのタイムチャートであり、(a)は負荷圧Pの経時変化を示すもの、(b)はフィーダの駆動速度の変化を示すもの、(c)は制御用フラグの変化を示すものである。
また、図12は本制御装置の高さ制御に係る作用を説明するためのタイムチャートであり、(a)は被破砕物量の経時変化を示すもの、(b)はフィーダの駆動速度の変化を示すもの、(c)は制御用フラグの変化を示すものである。
また、図13は本制御装置において駆動圧制御及び高さ制御が同時に実施された場合の作用を説明するためのタイムチャートであり、フィーダの駆動速度の変化を示すものである。
[1.装置構成]
本制御装置は、図1に示す自走式破砕機10に適用されている。この自走式破砕機10は、下部走行体14の上に架台フレームを介してクラッシャ4,ホッパ6,フィーダ(振動フィーダ)5及びメインコンベア8を備えて構成されている。
車体の略中央部に配置されたクラッシャ4は、岩石やコンクリートガラ等の被破砕物を圧砕するための破砕装置である。このクラッシャ4は、可動歯及び固定歯の二枚の押圧板部材を上方へ拡開するように向かい合わせに設けたジョー式の破砕機構を備えており、二枚の押圧板部材間へ投入された被破砕物を圧砕して、下方から排出するようになっている。なお、図2に示すように、クラッシャ4の駆動源である油圧式のクラッシャ用モータ(第一油圧モータ)4aは、可動歯の車体前方に隣接して設けられている。
また、図2に示すように、クラッシャ4の左右内側面には可動歯と固定歯との間に存在する被破砕物量を検出する手段としての高さセンサ(被破砕物量検出手段)3が設けられている。この高さセンサ3は、車体の左右方向に対をなす光電センサであり、一方から投光される赤外線を他方で受光するよう構成されている。
これにより、一方のセンサから他方のセンサまでの間に被破砕物がある(オン)か否(オフ)かを把握することができるようになっている。本実施形態では、2対の高さセンサ3が設けられている。以下、図2に示すように、上から順に第一高さセンサ3a,第二高さセンサ3bとも呼ぶ。これらの第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bにおける検出情報は、後述するコントローラ1へと入力されるようになっている。
ホッパ6は、クラッシャ4の固定歯の上端部に隣接して設けられた荷受け台であり、図1に示すように上方へ向かって拡径された皿形状をなしている。ここには、例えば油圧ショベルやホイルローダ等が用いられて、クラッシャ4の内部へ供給される被破砕物が投入されるようになっている。また、ホッパ6の底面には振動式のフィーダ5が配設されている。
フィーダ5は、油圧駆動のフィーダ用モータ(第二油圧モータ)5aでホッパ6上の被破砕物に振動を与えながら、その被破砕物をクラッシャ4の内部へと供給するための装置である。このフィーダ5には、櫛状のグリズリ(ふるい装置)5bが設けられており、フィーダ用モータ5aでフィーダ5全体に振動を与えることによってグリズリ5bで被破砕物を選別しつつ、被破砕物を移動させている。ここでは、被破砕物中に雑多に含まれる粒度の細かい小石や砂(細粒,ズリ)がふるい落とされるようになっている。
グリズリ5bの下部には、ふるい落とされた細粒を直接メインコンベア8へと導くシュータ7が設けられている。このシュータ7は、細粒の通路をなす筒状の部材であり、その上端部がグリズリ5bの下面全体を覆うようにフィーダ5に接続されている。一方、シュータ7の下端部は、クラッシャ4下端部における被破砕物の排出口の近傍へと配向されている。
メインコンベア8は、その上流部をクラッシャ4及びシュータ7の下方に近接して配置されるとともに、その下流部を車体前方へ延設された搬出装置である。図1に示すように、メインコンベア8の先端部には、油圧式のメインコンベア用モータ8aが取り付けられている。メインコンベア用モータ8aを駆動することにより、クラッシャ4で破砕された被破砕物とグリズリ5bで選別された細粒とを車体前方へ移送することができるようになっている。
ホッパ6上へ投入された被破砕物の移送ラインに着目すると、図2に示すように、クラッシャ4を介してメインコンベア8へ移送されるラインと、シュータ7を介してメインコンベア8へ移送されるラインとの二通りに分岐している。これらのラインの分岐点となる位置で、被破砕物がフィーダ5のグリズリ5bによって選別されている。
上記のメインコンベア用モータ8a,フィーダ用モータ5a及びクラッシャ用モータ4aは、エンジンルーム13内に配置された油圧ポンプ11によって駆動されている。油圧ポンプ11は、本油圧回路へ作動油を供給する動力源であり、図示しないエンジンによって駆動されている。
また、エンジンルーム13の車体後方側面には、上記の機器類を操作するための集中コントロールパネル15が配置されている。ここには、フィーダ5の運転及び停止(オン/オフ)を切り換えるフィーダ運転スイッチや、メインコンベア8の作動及び停止を切り換えるメインコンベア運転スイッチといったスイッチ類、操作者にフィーダ5の作動状態を通知するための報知灯、エンジンキースイッチ、エンジン回転数設定ダイヤル、モニタ装置等が設けられている。これらの入出力装置はそれぞれ、後述するコントローラ1に接続されている。
[2.油圧回路構成]
本自走式破砕機10のクラッシャ4及びフィーダ5の制御に係る油圧回路を、図3に示す。フィーダ用モータ5a及びクラッシャ用モータ4aは、油圧ポンプ11に対して互いに並列に接続されている。なお図3は、本発明に係る回路構成要素のみを抽出して示したものであり、メインコンベア用モータ8aに係る回路やクラッシャ4用のコントロールバルブ,パイロット回路等の記載を省略している。
クラッシャ用モータ4aと油圧ポンプ11とを連結する油圧回路上には、駆動圧センサ(駆動圧検出手段)2が設けられている。この駆動圧センサ2は、クラッシャ4の駆動圧(すなわち、クラッシャ用モータ4aに作用している作動油圧)Pを検出する圧力センサである。ここで検出されたクラッシャ4の駆動圧Pは、後述するコントローラ1へ入力されるようになっている。
また、油圧ポンプ11とフィーダ用モータ5aとを連結する油圧回路上には、フィーダ制御弁5cが介装されている。このフィーダ制御弁5cは、フィーダ用モータ5aへの作動油の流量を制御する機能を持った電磁比例弁であり、コントローラ1によって開度を制御されるようになっている。
[3.コントローラ全体構成]
コントローラ1は、マイクロコンピュータで構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。このコントローラ1では、フィーダ制御弁5cの弁開度が制御されている。なお、フィーダ用モータ5aの回転速度は、供給される作動油流量に応じて変化する。したがって、コントローラ1はフィーダ制御弁5cの弁開度を変更することで、フィーダ5の駆動速度を制御していることになる。
図3に示すように、コントローラ1の入力側には前述の駆動圧センサ2,第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bが接続されており、各センサから入力される情報に基づいて二種類の制御を実施できるようになっている。これらの制御は、何れか一方のみを実施することもでき、あるいは、両方の制御を同時に実施することもできるようになっている。
第一の制御は、クラッシャ4の駆動圧Pに基づくフィーダ5の駆動速度の制御である。この制御は、駆動圧Pが高くなるに連れてフィーダ5の駆動速度を低下させて、クラッシャ4での破砕能力に見合った量の被破砕物を供給するものである。
一方、第二の制御は、クラッシャ4の内部に存在する被破砕物量(被破砕物の高さ)に基づくフィーダ5の駆動制御である。この制御は、クラッシャ4の内部の被破砕物の高さが高くなった場合にフィーダ5の駆動速度を低下させて、クラッシャ4での破砕能力に見合った量の被破砕物を供給するものである。
例えば、軽石やコンクリートガラのような比較的軟らかい(破砕されやすい)被破砕物がクラッシャ4の内部に大量に供給されると、破砕効率が低下するもののクラッシャ4の駆動圧はあまり上昇しない。一方、自然石のような比較的硬い(破砕されにくい)被破砕物の場合には、少量でもクラッシャ4の駆動圧を上昇させて破砕効率を低下させる場合がある。つまり、被破砕物の種類によって、クラッシャ4の駆動圧を監視した方がよい場合や、被破砕物量を監視した方がよい場合がある。そこで本制御装置では、被破砕物の種類毎に適した制御方法があることに着目して、二種類の制御を同時に実施可能な構成としている。
本実施形態のコントローラ1は、上記の二種類の制御を実現するための具体的な構成として、駆動圧制御開始部(第一制限手段)1a,駆動圧制御終了部(第一制限解除手段)1b,高さ制御開始部(第二制御手段)1c及び高さ制御終了部(第二制限解除手段)1dを備えて構成されている。なお、これらの各部位において実現される機能は、コンピュータプログラムとしてコントローラ1の内部に記憶されている。
駆動圧制御開始部1a及び駆動圧制御終了部1bは駆動圧制御を実施するためのものであり、高さ制御開始部1c及び高さ制御終了部1dは高さ制御を実施するためのものである。
[3−1.駆動圧に基づく制御]
駆動圧制御開始部1aは、前述の二種類の制御のうちの前者の制御の開始条件を判定するものであり、クラッシャ4の駆動圧Pが予め設定された所定圧力以上となった場合に、フィーダ制御弁5cの開度を絞って作動油流量の上限値を制限する制御を実施する。このような制御を以下、駆動圧制御と呼ぶ。
本実施形態では、駆動圧制御の開始条件に係る所定圧力として二つの圧力値P1,P3が設定されており、作動油流量の上限値が二段階に制限されるようになっている。つまり、フィーダ5の駆動速度が通常の作動時から二段階に減速制御されている。
まず、駆動圧制御開始部1aは駆動圧Pが所定圧P1(第一圧力の一つ)以上となった場合に、制御用フラグFA1をFA1=1に設定する。そして、このフラグFA1がFA1=1の状態で所定時間T1(第一所定時間の一つ)が経過した場合に、制御用フラグFA2をFA2=1に設定して駆動圧制御を開始するようになっている。この駆動圧制御では、作動油流量の上限値がQ1(第一上限値の一つ)に制限されて、フィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1に減速されるようになっている。
同様に、駆動圧制御開始部1aは、駆動圧Pが所定圧P1よりも高い所定圧P3以上となった場合に、制御用フラグFA3をFA3=1に設定し、さらにその状態で所定時間T2(第一所定時間の一つ)が経過した場合に、制御用フラグFA4をFA4=1に設定して駆動圧制御を開始するようになっている。この場合、作動油流量の上限値がQ1よりも小さいQ2(第一上限値の一つ)に制限されて、フィーダ5の駆動速度がさらに第二制限速度V2まで減速されるようになっている。この第二制限速度V2は、第一制限速度V1よりも低速に設定されている。
一方、駆動圧制御終了部1bは、開始された駆動圧制御の終了条件を判定するものであり、駆動圧制御開始部1aで設定された制御フラグの値に応じた判定を行う。まず、二つの制御フラグFA2,FA4がFA2=1かつFA4=0であるときには、駆動圧Pと所定圧P1よりも低く設定された所定圧P2とを比較し、所定圧P2未満となった場合に制御用フラグFA1をFA1=0に設定する。そしてこのフラグFA1がFA1=0の状態で所定時間T3(第二所定時間の一つ)が経過した場合に、制御用フラグFA2をFA2=0に設定して駆動圧制御を終了させるようになっている。これにより、作動油流量の上限値の設定が解除されて、フィーダ5の駆動速度が駆動圧制御前の通常速度に復帰することになる。
また、制御フラグFA2,FA4がFA2=FA4=1であるときには、二段階の強度で制限がなされていることになるため、まず駆動圧Pと所定圧P3よりも低く設定された所定圧P4とを比較し、所定圧P4未満となった場合に制御用フラグFA3をFA3=0に設定する。そしてこのフラグFA3がFA3=0の状態で所定時間T4(第二所定時間の一つ)が経過した場合に、制御用フラグFA4をFA4=0に設定するようになっている。これにより、作動油流量の上限値の設定の一つが解除されて、フィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1に制限された状態となる。つまり、制御フラグFA2,FA4がFA2=1かつFA4=0となるため、その後も前述の終了条件の判定が継続される。
上記の駆動圧制御を制御内容毎に分類して開始条件及び終了条件をまとめると以下の通りとなる。
〔1〕一段階目の駆動圧制御(フィーダ5の駆動速度をV1に制限する制御)
・開始条件:駆動圧P≧P1でT1以上経過
・終了条件:駆動圧P<P2でT2以上経過(ただし、P1>P2
〔2〕二段階目の駆動圧制御(フィーダ5の駆動速度をV2に制限する制御)
・開始条件:駆動圧P≧P3でT3以上経過(ただし、P3>P1
・終了条件:駆動圧P<P4でT4以上経過(ただし、P3>P4
このように、駆動圧制御の終了条件に係る駆動圧P2,P4は、それぞれ開始条件に係る駆動圧P1,P3よりも低く設定されているため、この制御による駆動圧変動にヒステリシスが設けられることになる。上記の制御フラグが示す状態をまとめると以下の通りとなる。
・FA1:駆動圧P≧P1の状態
・FA2:一段階目の駆動圧制御が実施される(されている)状態
・FA3:駆動圧P≧P3の状態
・FA4:二段階目の駆動圧制御が実施される(されている)状態
[3−2.高さに基づく制御]
高さ制御開始部1cは、前述の第二の制御の開始条件を判定するものであり、クラッシャ4の内部に所定量以上の被破砕物を検知した場合に、フィーダ制御弁5cの開度を絞って作動油流量の上限値を制限する制御を実施する。このような制御を以下、高さ制御と呼ぶ。
高さ制御開始部1cは、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が検知された場合に、制御用フラグFB1をFB1=1に設定する。そして、このフラグFB1がFB1=1の状態で所定時間T5(第三所定時間)が経過した場合に、制御フラグFB2をFB2=1に設定して高さ制御を開始するようになっている。この高さ制御では、作動油流量の上限値がQ3(第二上限値)に制限されて、フィーダ5の駆動速度が第三制限速度V3に減速されるようになっている。なお、ここでは高さ制御による作動油流量の上限値及びフィーダ5の駆動速度が、駆動圧制御における作動油流量の上限値と異なる値に設定されているが、同じ値に(例えば、それぞれをQ1,V1に)設定してもよい。
一方、高さ制御終了部1dは、開始された高さ制御の終了条件を判定するものであり、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が検知されなくなった場合に、制御用フラグFB1をFB1=0に設定する。そしてフラグFB1がFB1=0の状態で所定時間T6(第四所定時間)が経過した場合に、制御用フラグFB2をFB2=0に設定して駆動圧制御を終了させるようになっている。これにより、作動油流量の上限値の設定が解除されて、フィーダ5の駆動速度が駆動圧制御前の通常速度に復帰することになる。
なお、クラッシャ4の排出口から第一高さセンサ3aまでの高さをH1、第二高さセンサまでの高さをH2とすると、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が検知されること、被破砕物の高さがH1以上になることと同義である。また、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が検知されないことは、被破砕物の高さがH2未満になることと同義である。
したがって、クラッシャ4の内部に存在する被破砕物量をM、その高さをH、クラッシャ4の排出口から高さH1までの容積をM1(第一所定量)、高さH2までの容積をM2(第二所定量)とすると、上記の高さ制御の開始条件及び終了条件は以下のようにまとめることができる。
〔3〕フィーダ5の駆動速度をV3に制限する高さ制御
・開始条件:被破砕物量M≧M1でT5以上経過
・終了条件:被破砕物量M<M2でT6以上経過(ただし、M1>M2
換言すれば、以下の通りとなる。
・開始条件:高さH≧H1でT5以上経過
・終了条件:高さH<H2でT6以上経過(ただし、H1>H2
このように、高さ制御の終了条件に係る被破砕物量M2やその高さH2は、開始条件に係る被破砕物量M1やその高さH1よりも小さく設定されているため、この制御による駆動圧変動にもヒステリシスが設けられることになる。上記の制御フラグが示す状態をまとめると以下の通りとなる。
・FB1:被破砕物量M≧M1(高さH≧H1)の状態
・FB2:高さ制御が実施される(されている)状態
なお、コントローラ1は、駆動圧制御及び高さ制御を同時に実施する場合には、各々の制御を単独で実施する場合の制御量の論理和を演算して、実際の制御を実施するようになっている。例えば、駆動圧制御に係るフィーダ5の駆動速度V1,V2と高さ制御に係るフィーダ5の駆動速度V3との大小関係がV2<V3<V1であるとき、一段階目の駆動圧制御と高さ制御とが同時に実施される場合には、フィーダ5の駆動速度がより低い速度(より強く制限される)のV3となるように制御がなされる。つまりこの場合、高さ制御が優先されるようになっている。また、二段階目の駆動圧制御と高さ制御とが同時に実施される場合には、フィーダ5の駆動速度がV2となるように、駆動圧制御が優先されるようになっている。
以下、参考に本実施形態における制御の具体的な設定例を記載する。
・第一制限速度V1:通常時の設定速度の80%
・第二制限速度V2:通常時の設定速度の60%
・第三制限速度V3:通常時の設定速度の70%
・所定時間T1〜T6:3秒
・所定圧P1:クラッシャリリーフ圧の60%
・所定圧P2:クラッシャリリーフ圧の50%
・所定圧P3:クラッシャリリーフ圧の80%
・所定圧P4:クラッシャリリーフ圧の70%
[4.フローチャート]
本発明に係る破砕機の制御装置10では、図4〜図10に示すフローチャートに従って制御が実施される。これらのフローチャートは、コントローラ1の内部において繰り返し実行されている。図4に示すフローが駆動圧制御のメインフローであり、図5〜図7に示フローが駆動圧制御に関連したサブフローとなっている。また、図8に示すフローが高さ制御のメインフローであり、図9,図10に示すフローが高さ制御に関連したサブフローである。駆動圧制御のメインフロー及び高さ制御のメインフローは、互いに独立して実行できるようになっている。なお、これらのフローチャートに係る制御フラグFA1,FA2,FA3,FA4,FB1及びFB2の初期値は全て0である。
[4−1.駆動圧制御メインフロー]
図4に示す駆動圧制御のメインフローを説明する。
ステップA10及びステップA20は、駆動圧制御の制御段階を判定するフローである。まずステップA10では、制御フラグFA2がFA2=0であるか否かが判定される。ここでFA2=0の場合にはステップA30へ進み、通常時の制御が実施される。すなわち、フィーダ5の駆動速度に制限が加えられず、また、それまで駆動速度が制限されていた場合にはその制限が解除される。そして続くステップA40へ進み、図5に示す駆動圧制御サブフロー1が実施される。なお、駆動圧制御サブフロー1とは、一段階目の駆動圧制御の開始条件を判定するためのフローである。
また、ステップA10での判定結果がFA2≠0(FA2=1)である場合にはステップA20へ進み、制御フラグFA4がFA4=0であるか否かが判定される。ここで、FA4=0の場合にはステップA50へ進み、一段階目の駆動圧制御が実施される。すなわち、フィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1に制限されるように、作動油流量の上限値がQ1に制御される。そして続くステップA60では、図6に示す駆動圧制御サブフロー2が実施される。なお、駆動圧制御サブフロー2とは、一段階目の駆動圧制御の終了条件及び二段階目の駆動圧制御の開始条件を判定するためのフローである。
さらに、ステップA20でFA4≠0(FA4=1)である場合にはステップA70へ進み、二段階目の駆動圧制御が実施される。すなわち、フィーダ5の駆動速度が第二制限速度V2に制限されるように、作動油流量の上限値がQ2に制御される。そして続くステップA80では、図7に示す駆動圧制御サブフロー3が実施される。なお、駆動圧制御サブフロー3とは、二段階目の駆動圧制御の終了条件を判定するためのフローである。
上記の通り、この駆動圧制御メインフローでは、制御フラグFA2及びFA4に基づいて制御内容が選択されている。これらの制御フラグFA2及びFA4は、駆動圧制御サブフロー1〜3の中で随時更新設定されるようになっている。
[4−2.駆動圧制御サブフロー1]
図5に示す駆動圧制御サブフロー1を説明する。メインフローのステップA10の条件判定により、駆動圧制御サブフロー1は制御フラグFA2,FA4がFA2=0かつFA4=0であるとき、すなわち、駆動圧制御が何も実施されていないときに実行される。
ステップB10では、駆動圧センサ2で検出されたクラッシャ4の駆動圧Pがコントローラ1へ入力される。続くステップB20では、駆動圧制御開始部1aにおいて、駆動圧Pが所定圧P1以上であるか否かが判定される。ここで、P≧P1である場合にはステップB30へ進み、P<P1である場合にはステップB80へ進む。
ステップB30では、制御フラグFA1の値が0であるか否かが判定される。ここでFA1=0である場合にはステップB40へ進み、制御フラグFA1がFA1=1に設定され、続くステップB50において第一タイマTA1のカウントが開始される。この第一タイマTA1は、所定時間T1が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップB30でFA1≠0(すなわち、FA1=1)である場合にはそのままステップB60へと進む。なお、このステップB30は、一旦駆動圧が所定圧P1以上となり第一タイマTA1のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップB40〜ステップB50)をスキップするためのステップである。
ステップB60では、第一タイマTA1のカウント開始から所定時間T1が経過したか否かが判定される。ここで、TA1≧T1と判定された場合にはステップB70へ進んで制御フラグFA2がFA2=1に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で一段階目の駆動圧制御の開始が確定することになる。また、ステップB60でTA1<T1である場合にはステップB70をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップB20でP<P1である場合には、ステップB80で制御フラグFA1がFA1=0に設定され、続くステップB90で第一タイマTA1がリセットされる。つまり、駆動圧Pが一旦所定圧P1以上になったとしても、その状態が所定時間T1継続しなければタイマのカウントが停止するため、制御フラグFA2がFA2=1にならず、一段階目の駆動圧制御は開始されない。
[4−3.駆動圧制御サブフロー2]
図6に示す駆動圧制御サブフロー2を説明する。このサブフローは、制御フラグFA2,FA4がFA2=1かつFA4=0であるとき、すなわち、一段階目の駆動圧制御が実施されているときに実行される。
ステップC10では、駆動圧センサ2で検出されたクラッシャ4の駆動圧Pがコントローラ1へ入力される。続くステップC20では、駆動圧制御終了部1bにおいて、駆動圧Pが所定圧P2未満であるか否かが判定される。ここで、P<P2である場合にはステップC30へ進み、P≧P2である場合にはステップC110へ進む。
ステップC30では、制御フラグFA1の値が1であるか否かが判定される。ここでFA1=1である場合にはステップC40へ進み、制御フラグFA1がFA1=0に設定され、続くステップC50において第二タイマTA2のカウントが開始される。この第二タイマTA2は、所定時間T2が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップC30でFA1≠1(すなわち、FA1=0)である場合にはそのままステップC60へと進む。なお、このステップC30は、一旦駆動圧が所定圧P2未満となり第二タイマTA2のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップC40〜ステップC50)をスキップするためのステップである。
ステップC60では、第二タイマTA2のカウント開始から所定時間T2が経過したか否かが判定される。ここで、TA2≧T2と判定された場合にはステップC70へ進んで制御フラグFA2がFA2=0に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で一段階目の駆動圧制御の終了が確定することになる。
また、ステップC60でTA2<T2である場合にはステップC70をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップC20でP≧P2である場合には、ステップC110で制御フラグFA1がFA1=1に設定され、続くステップC120で第二タイマTA2がリセットされる。つまり、駆動圧Pが一旦所定圧P2未満になったとしても、その状態が所定時間T2継続しなければタイマのカウントが停止するため、制御フラグFA2がFA2=0にならず、一段階目の駆動圧制御は終了しない。
さらに続くステップC130以降のステップは、二段階目の駆動圧制御の開始条件を判定するためのステップである。ステップC130では、駆動圧制御開始部1aにおいて、駆動圧Pが所定圧P3以上であるか否かが判定される。ここで、P≧P3である場合にはステップC140へ進み、P<P3である場合にはステップC190へ進む。
ステップC140では、制御フラグFA3の値が0であるか否かが判定される。ここでFA3=0である場合にはステップC150へ進み、制御フラグFA3がFA3=1に設定され、続くステップC160において第三タイマTA3のカウントが開始される。この第三タイマTA3は、所定時間T3が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップC140でFA3≠0(すなわち、FA3=1)である場合にはそのままステップC170へと進む。なお、このステップC140は、一旦駆動圧が所定圧P3以上となり第三タイマTA3のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップC150〜ステップC160)をスキップするためのステップである。
ステップC170では、第三タイマTA3のカウント開始から所定時間T3が経過したか否かが判定される。ここで、TA3≧T3と判定された場合にはステップC180へ進んで制御フラグFA4がFA4=1に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で二段階目の駆動圧制御の開始が確定することになる。また、ステップC170でTA3<T3である場合にはステップC180をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップC130でP<P3である場合には、ステップC190で制御フラグFA3がFA3=0に設定され、続くステップC200で第三タイマTA3がリセットされる。つまり、駆動圧Pが一旦所定圧P3以上になったとしても、その状態が所定時間T3継続しなければタイマのカウントが停止するため、制御フラグFA4がFA4=1にならず、二段階目の駆動圧制御は開始されない。
[4−4.駆動圧制御サブフロー3]
図7に示す駆動圧制御サブフロー3を説明する。このサブフローは、制御フラグFA2,FA4がFA2=1かつFA4=1であるとき、すなわち、二段階目の駆動圧制御が実施されているときに実行される。
ステップD10では、駆動圧センサ2で検出されたクラッシャ4の駆動圧Pがコントローラ1へ入力される。続くステップD20では、駆動圧制御終了部1bにおいて、駆動圧Pが所定圧P4未満であるか否かが判定される。ここで、P<P4である場合にはステップD30へ進み、P≧P4である場合にはステップD80へ進む。
ステップD30では、制御フラグFA3の値が1であるか否かが判定される。ここでFA3=1である場合にはステップD40へ進み、制御フラグFA3がFA3=0に設定され、続くステップD50において第四タイマTA4のカウントが開始される。この第四タイマTA4は、所定時間T4が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップD30でFA3≠1(すなわち、FA3=0)である場合にはそのままステップD60へと進む。なお、このステップD30は、一旦駆動圧が所定圧P4未満となり第四タイマTA4のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップD40〜ステップD50)をスキップするためのステップである。
ステップD60では、第四タイマTA4のカウント開始から所定時間T4が経過したか否かが判定される。ここで、TA4≧T4と判定された場合にはステップD70へ進んで制御フラグFA4がFA4=0に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で二段階目の駆動圧制御の終了が確定することになる。また、ステップD60でTA4<T4である場合にはステップD70をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップD20でP≧P4である場合には、ステップD80で制御フラグFA3がFA3=1に設定され、続くステップD90で第四タイマTA4がリセットされる。つまり、駆動圧Pが一旦所定圧P4未満になったとしても、その状態が所定時間T4継続しなければタイマのカウントが停止するため、制御フラグFA4がFA4=0にならず、二段階目の駆動圧制御は終了しない。
[4−5.高さ制御メインフロー]
図8に示す高さ制御メインフローを説明する。
まずステップE10では、制御フラグFB2がFB2=0であるか否かが判定される。ここでFB2=0の場合にはステップE20へ進み、通常時の制御が実施される。すなわち、フィーダ5の駆動速度に制限が加えられず、また、それまで駆動速度が制限されていた場合にはその制限が解除される。そして続くステップE30へ進み、図9に示す高さ制御サブフロー1が実施される。なお、高さ制御サブフロー1とは、高さ制御の開始条件を判定するためのフローである。
また、ステップE10での判定結果がFB2≠0(FB2=1)である場合にはステップE40へ進み、フィーダ5の駆動速度が第三制限速度V3に制限されるように、作動油流量の上限値がQ3に制御される。そして続くステップE50では、図10に示す高さ制御サブフロー2が実施される。なお、高さ制御サブフロー2とは、高さ制御の終了条件を判定するためのフローである。
上記の通り、この高さ制御メインフローでは、制御フラグFB2に基づいて制御内容が選択されている。制御フラグFB2は、駆動圧制御サブフロー1,2の中で随時更新設定されるようになっている。
[4−6.高さ制御サブフロー1]
図9に示す高さ制御サブフロー1を説明する。メインフローのステップE10の条件判定により、高さ制御サブフロー1は制御フラグFB2がFB2=0であるとき、すなわち、高さ制御が実施されていないときに実行される。
ステップF10では、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bによる被破砕物の検出情報がコントローラ1へ入力される。続くステップF20では、高さ制御開始部1cにおいて、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が検知されたか否かが判定される。被破砕物をともに検知した場合にはステップF30へ進み、そうでない場合(すなわち、何れか一方の高さセンサ3が被破砕物を検知した場合か、どちらの高さセンサ3も被破砕物を検知しなかった場合)にはステップF80へ進む。
ステップF30では、制御フラグFB1の値が0であるか否かが判定される。ここでFB1=0である場合にはステップF40へ進み、制御フラグFB1がFB1=1に設定され、続くステップF50において第五タイマTB1のカウントが開始される。この第五タイマTB1は、所定時間T5が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップF30でFB1≠0(すなわち、FB1=1)である場合にはそのままステップF60へと進む。なお、このステップF30は、一旦第五タイマTB1のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップF40〜ステップB50)をスキップするためのステップである。
ステップF60では、第五タイマTB1のカウント開始から所定時間T5が経過したか否かが判定される。ここで、TB1≧T5と判定された場合にはステップF70へ進んで制御フラグFB2がFB2=1に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で高さ制御の開始が確定することになる。また、ステップF60でTB1<T5である場合にはステップF70をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップF20において第一高さセンサ3aと第二高さセンサ3bとの少なくとも何れか一方で被破砕物を検知しなかった場合には、ステップF80で制御フラグFB1がFB1=0に設定され、続くステップF90で第五タイマTB1がリセットされる。つまり、二つの高さセンサ3で被破砕物が非検知となったとしてもタイマのカウントが停止するため、その状態が所定時間T5継続しなければ制御フラグFB2がFB2=1にならず、高さ制御は開始されない。
[4−7.高さ制御サブフロー2]
図10に示す高さ制御サブフロー2を説明する。このサブフローは、制御フラグFB2がFB2=1であるとき、すなわち、高さ制御が実施されているときに実行される。
ステップG10では、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bによる被破砕物の検出情報がコントローラ1へ入力される。続くステップG20では、高さ制御終了部1dにおいて、第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で被破砕物が非検知であるか否かが判定される。ここで、両者ともに非検知である場合にはステップG30へ進み、そうでない場合(すなわち、少なくとも何れか一方の高さセンサ3が被破砕物を検知した場合)にはステップG80へ進む。
ステップG30では、制御フラグFB1の値が1であるか否かが判定される。ここでFB1=1である場合にはステップG40へ進み、制御フラグFB1がFB1=0に設定され、続くステップG50において第六タイマTB2のカウントが開始される。この第六タイマTB2は、所定時間T6が経過したか否かを判定するためのタイマである。
一方、ステップG30でFB1≠1(すなわち、FB1=0)である場合にはそのままステップG60へと進む。なお、このステップG30は、一旦第六タイマTB2のカウントが開始された後には、そのカウントを開始するためのステップ(ステップG40〜ステップG50)をスキップするためのステップである。
ステップG60では、第六タイマTB2のカウント開始から所定時間T6が経過したか否かが判定される。ここで、TB2≧T6と判定された場合にはステップG70へ進んで制御フラグFB2がFB2=0に設定され、このサブフローは終了する。つまりこの時点で高さ制御の終了が確定することになる。また、ステップG60でTB2<T6である場合にはステップG70をスキップしてこのサブフローが終了する。
また、ステップG20でP≧P4である場合には、ステップG80で制御フラグFB1がFB1=1に設定され、続くステップG90で第六タイマTB2がリセットされる。つまり、二つの高さセンサ3で被破砕物が非検知となったとしても、その状態が所定時間T6継続しなければタイマのカウントが停止するため、制御フラグFB2がFB2=0にならず、高さ制御は終了しない。
[5.作用,効果]
[5−1.駆動圧制御]
まず、コントローラ1において駆動圧制御のみを実施した場合について詳述する。
図11(a)に示すように、クラッシャ4を始動させて作業を開始すると、駆動圧Pが徐々に上昇する。破砕作業の過程で一時的に駆動圧Pが上昇して時刻t0に所定圧P1以上になると、図11(b)に示すように、制御フラグFA1がFA1=1に設定される。しかし、FA1=1の状態が所定時間T1継続しなければ、制御フラグFA2がFA2=1にならない。所定時間T1が経過するよりも前に駆動圧Pが所定圧P1を下回る時刻t1には、制御フラグFA1がFA1=0に設定し直されるため、駆動圧制御はまだ開始されない。
このように、制御条件に時間条件を付加することより、所定時間T1以上継続しないような一時的な駆動圧Pの上昇や、駆動圧センサ2における駆動圧Pの検出値のうちのノイズ成分の影響を排除することができ、駆動圧制御における誤作動や過剰反応を防止することができる。
その後時刻t2に駆動圧Pが所定圧P1以上になると、制御フラグFA1が再びFA1=1に設定される。そして、時刻t2から所定時間T1が経過した時刻t3までFA1=1の状態が継続すると、図11(c)に示すように、制御フラグFA2がFA2=1に設定される。
これにより、図11(b)に示すように、時刻t3から一段階目の駆動圧制御が開始され、フィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1となるようにフィーダ用モータ5aへ供給される作動油流量の上限値がQ1に設定されて、フィーダ制御弁5cの弁開度が制御される。フィーダ5の駆動速度が通常時の駆動速度よりも低下することになり、クラッシャ4へ供給される被破砕物量が減少するため、クラッシャ4の駆動圧Pの上昇を抑制することができる。
さらにその後時刻t4に駆動圧Pが所定圧P3以上になると、制御フラグFA3がFA3=1に設定される。そしてその状態が時刻t4から所定時間T2が経過した時刻t5まで継続すると、制御フラグFA4がFA4=1に設定される。
これにより、時刻t5からは二段階目の駆動圧制御が開始され、フィーダ5の駆動速度が第二制限速度V2となるように作動油流量の上限値がQ1に設定され、フィーダ制御弁5cの弁開度が制御される。フィーダ5の駆動速度が一段階目の駆動圧制御時よりもさらに低下することになり、クラッシャ4の駆動圧Pの上昇をさらに抑制することができる。
二段階目の駆動圧制御により駆動圧Pが徐々に低下し、時刻t6に駆動圧Pが所定圧P4未満になると、制御フラグFA3がFA3=0に設定される。そしてその状態が時刻t6から所定時間T3が経過した時刻t7まで継続すると、制御フラグFA4が=0に設定される。これにより、二段階目の駆動圧制御が終了して一段階目の駆動圧制御に復帰するため、フィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1となるように制御される。
さらに、時刻t8に駆動圧Pが所定圧P2未満になると、制御フラグFA1がFA1=0に設定される。そしてその状態が時刻t8から所定時間T4が経過した時刻t9まで継続すると、制御フラグFA2がFA2=0に設定される。これにより、一段階目の駆動圧制御も終了し、フィーダ5が通常時の駆動速度で駆動される。
このように、クラッシャ4の駆動圧Pに応じてフィーダ5の駆動速度を制御することで、クラッシャ4の過負荷状態を未然に防ぐことができる。また、図11(a),(b)に示すように、一段階目の駆動圧制御の終了条件に係る所定圧P2が、その制御の開始条件に係る所定圧P1よりも低圧に設定されているため、駆動圧Pの変動にヒステリシスを設けることができる。
例えば、単に所定圧P1のみを駆動圧制御の開始,終了条件の閾値に設定すると、時刻t0〜t1間に見られるように、駆動圧Pが所定圧P1の前後で振動変化したような場合に、短時間で繰り返し制御が実施されることになり、駆動圧Pが安定しない。これに対し、本発明の制御装置によれば、制御のハンチングを防止することができ、駆動圧Pの変動を安定化させることができる。またこれにより、クラッシャ4の安定駆動が可能となり、破砕作業効率を向上させることができる。特に、軽石やコンクリートガラ等よりも硬度の高い自然石等を破砕する場合には、駆動圧制御が効果的である。
[5−2.高さ制御]
次に、コントローラ1において高さ制御のみを実施した場合について詳述する。
図12(a)に示すように、クラッシャ4を作動させて作業を開始すると、被破砕物の高さが徐々に上昇する。時刻t10に被破砕物の高さがH2に達すると、その被破砕物が第二高さセンサ3bで検知される。一方、第一高さセンサ3aでは被破砕物がまだ検知されていないため、高さ制御は開始されない。
その後、時刻t11に被破砕物の高さがH1に達し、被破砕物が第一高さセンサ3a及び第二高さセンサ3bの双方で検知されると、図12(c)に示すように、制御フラグFB1がFB1=1に設定される。そして、時刻t11から所定時間t5が経過した時刻t12までFB1=1の状態が継続すると、図12(c)に示すように、制御フラグFB2がFB2=1に設定される。
これにより、図12(b)に示すように、時刻t12から高さ制御が開始され、フィーダ5の駆動速度が第三制限速度V3となるように作動油流量の上限値がQ3に設定されて、フィーダ制御弁5cの弁開度が制御される。フィーダ5の駆動速度が通常時の駆動速度よりも低下することになり、クラッシャ4へ供給される被破砕物量が減少するため、クラッシャ4の内部に貯留された被破砕物量の増加を抑制することができる。
その後被破砕物量が減少し、時刻t13に被破砕物の高さがH2を下回るようになると、制御フラグFB1が=0に設定される。そしてその状態が時刻t13から所定時間t6が経過した時刻t14まで継続すると、制御フラグFB2がFB2=0に設定される。これにより、高さ制御が終了し、フィーダ5が通常時の駆動速度で駆動される。
このように、クラッシャ4の内部に存在する被破砕物量に応じてフィーダ5の駆動速度を制御することにより、被破砕物の過剰供給を未然に防ぐことができる。また、図12(a),(b)に示すように、高さ制御の終了条件に係る被破砕物の高さH2が、その制御の開始条件に係る被破砕物の高さH1よりも低く設定されているため、被破砕物量の変動にヒステリシスを設けることができる。特に、軽石やコンクリートガラのように、自然石よりも軟らかい被破砕物を破砕する際には、クラッシャ4の内部に過剰供給されたとしても駆動圧Pが上昇しない場合があるため、高さ制御が効果的である。
[5−3.駆動圧制御及び高さ制御の組合せ]
さらに、コントローラ1において駆動圧制御と高さ制御とを同時に実施した場合について詳述する。
図13には、図11(b)に示されたフィーダ駆動速度と図12(b)に示されたフィーダ駆動速度とが破線で示されている。コントローラ1では、各制御を単独で実施する場合の制御量の論理和が演算されるため、結果として図13中に実線で示されたような制御が実施される。
まず、時刻t3から時刻t5の間は、一段階目の駆動圧制御が実施されてフィーダ5の駆動速度が第一制限速度V1に制限される。続いて時刻t5から時刻t7の間は、二段階目の駆動圧制御が実施されてフィーダ5の駆動速度が第二制限速度V2に制限される。なお、時刻t12から時刻t7の間には高さ制御の開始条件も成立しているが、ここでは高さ制御に係る第三制限速度V3よりも二段階目の駆動圧制御に係る第二制限速度V2の方がより低い速度に設定されているため、二段階目の駆動圧制御が優先されている。これにより、単純に制御量を加算する手法と比較して、過剰な制御を抑制することができる。
また、時刻t7から時刻t14の間は、高さ制御が実施されてフィーダ5の駆動速度が第三制限速度V3に制限される。そして時刻t14になると、駆動圧制御及び高さ制御がともに終了し、フィーダ5が通常時の駆動速度で駆動される。
このように、クラッシャ4の駆動圧Pと被破砕物量との双方を参照して二重の制御を実施することによって、被破砕物の種類にかかわらず、過負荷を防止してクラッシャ4を安定駆動することができる。例えば、コンクリートガラと自然石とを交互にホッパ6上へ投入して破砕作業を行うような場合であっても、クラッシャ4及びフィーダ5を停止させることなく、適切に被破砕物の供給量を調節することができ、破砕効率を向上させることができる。
[6.その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、コントローラ1が駆動圧制御と高さ制御とを同時にあるいは単独で実施できるように構成されているが、何れか一方の制御のみを実施するような構成としてもよい。駆動圧制御のみを実施する場合には、少なくとも駆動圧制御開始部1a及び駆動圧制御終了部1bがコントローラ1に備えられていればよく、高さ制御のみを実施する場合には、少なくとも高さ制御開始部1c及び高さ制御終了部1dがコントローラ1に備えられていればよい。
また、上述の実施形態では、駆動圧制御が二段階の強度でフィーダ5の駆動速度が制限されるようになっているが、制御の開始条件及び終了条件を追加して多段階の制御とすることも考えられる。あるいは、上述の実施形態における高さ制御のように、一段階の制御にしてもよい。
また、上述の実施形態では、クラッシャ4の内部に存在する被破砕物量を検出するための具体的例として、複数の高さセンサ3を異なる高さに配置した構成を例示したが、センサの種類や数はこれに限定されない。例えば、高さセンサ3の個数を増やせば、被破砕物量をより正確に把握することができ、きめの細かい制御が可能となる。また、特許文献2に記載されたように一個の超音波センサを利用して被破砕物の高さを検出する構成としてもよい。
なお、上述の実施形態では本制御装置を自走式破砕機10に適用したものを例示したが、定置式のジョークラッシャやコーンクラッシャ等にも適用することが可能である。少なくとも、油圧駆動のクラッシャ及びフィーダを備えた破砕機であれば、適用することができる。また、上述の実施形態の制御における所定圧P1〜P4、第一〜第三駆動速度V1〜V3、所定時間T1〜T6等の具体的な設定値は任意である。
本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置が適用された自走式破砕機の全体構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置が適用された自走式破砕機の内部構成を模式的に示す簡易断面図である。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置に係る油圧回路・制御ブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャの駆動圧に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのメインフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャの駆動圧に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのサブフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャの駆動圧に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのサブフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャの駆動圧に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのサブフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャ内の被破砕物量に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのメインフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャ内の被破砕物量に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのサブフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の制御内容を示すフローチャートであり、クラッシャ内の被破砕物量に基づき振動フィーダの駆動速度を制御するためのサブフローである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の駆動圧制御に係る作用を説明するためのタイムチャートであり、(a)は負荷圧Pの経時変化を示すもの、(b)はフィーダの駆動速度の変化を示すもの、(c)は制御用フラグの変化を示すものである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置の高さ制御に係る作用を説明するためのタイムチャートであり、(a)は被破砕物量の経時変化を示すもの、(b)はフィーダの駆動速度の変化を示すもの、(c)は制御用フラグの変化を示すものである。 本発明の一実施形態に係る破砕機の制御装置において駆動圧制御及び高さ制御が同時に実施された場合の作用を説明するためのタイムチャートであり、フィーダの駆動速度の変化を示すものである。
符号の説明
1 コントローラ
1a 駆動圧制御開始部(第一制限手段)
1b 駆動圧制御終了部(第一制限解除手段)
1c 高さ制御開始部(第二制限手段)
1d 高さ制御終了部(第二制限解除手段)
2 駆動圧センサ(駆動圧検出手段)
3 高さセンサ(被破砕物量検出手段)
3a 第一高さセンサ
3b 第二高さセンサ
4 クラッシャ
4a クラッシャ用モータ(第一油圧モータ)
5 フィーダ(振動フィーダ)
5a フィーダ用モータ(第二油圧モータ)
5b グリズリ
5c フィーダ制御弁
6 ホッパ
7 シュータ
8 メインコンベア
8a メインコンベア用モータ
10 自走式破砕機
11 油圧ポンプ
13 エンジンルーム
14 下部走行体
15 集中コントロールパネル

Claims (8)

  1. 被破砕物を破砕するクラッシャと、該被破砕物を該クラッシャへ供給する振動フィーダと、該クラッシャの駆動源としての第一油圧モータと、該振動フィーダの駆動源としての第二油圧モータとを備えた破砕機において、
    該第一油圧モータの駆動圧を検出する駆動圧検出手段と、
    該駆動圧検出手段で検出された該駆動圧が第一圧力以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される作動油流量の上限値を第一上限値に制限する第一制限手段と、
    該第一制限手段による該作動油流量の制限時において、該駆動圧検出手段で検出された該駆動圧が該第一圧力よりも低い第二圧力未満となった場合に、該第一上限値の制限を解除する第一制限解除手段と
    を備えたことを特徴とする、破砕機の制御装置。
  2. 該第一制限手段が、該駆動圧が該第一圧力以上のまま第一所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、
    該第一制限解除手段が、該駆動圧が該第二圧力未満のまま第二所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除する
    ことを特徴とする、請求項1記載の破砕機の制御装置。
  3. 該クラッシャの内部に存在する被破砕物量を検出する被破砕物量検出手段と、
    該被破砕物量検出手段で検出された該被破砕物量が第一所定量以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される該作動油流量の該上限値を第二上限値に制限する第二制限手段と、
    該第二制限手段による該作動油流量の制限時において、該被破砕物量検出手段で検出された該被破砕物量が該第一所定量よりも少ない第二所定量未満となった場合に、該第二上限値の制限を解除する第二制限解除手段と
    をさらに備えたことを特徴とする、請求項1又は2記載の破砕機の制御装置。
  4. 該第二制限手段が、該被破砕物量が該第一所定量以上のまま第三所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、
    該第二制限解除手段が、該被破砕物量が該第二所定量未満のまま第四所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除する
    ことを特徴とする、請求項3記載の破砕機の制御装置。
  5. 被破砕物を破砕するクラッシャと、該被破砕物を該クラッシャへ供給する振動フィーダと、該クラッシャの駆動源としての第一油圧モータと、該振動フィーダの駆動源としての第二油圧モータとを備えた破砕機の制御方法であって、
    該第一油圧モータの駆動圧を検出する駆動圧検出ステップと、
    該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧が第一圧力以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される作動油流量の上限値を第一上限値に制限する第一制限ステップと、
    該第一制限ステップによる該作動油流量の制限後に、該駆動圧検出ステップで検出された該駆動圧が該第一圧力よりも低い第二圧力未満となった場合に、該第一上限値の制限を解除する第一制限解除ステップと
    を備えたことを特徴とする、破砕機の制御方法。
  6. 該第一制限ステップにおいて、該駆動圧が該第一圧力以上のまま第一所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、
    該第一制限解除ステップにおいて、該駆動圧が該第二圧力未満のまま第二所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除する
    ことを特徴とする、請求項5記載の破砕機の制御方法。
  7. 該クラッシャの内部に存在する被破砕物量を検出する被破砕物量検出ステップと、
    該被破砕物量検出ステップで検出された該被破砕物量が第一所定量以上となった場合に、該第二油圧モータへ供給される該作動油流量の該上限値を第二上限値に制限する第二制限ステップと、
    該第二制限ステップによる該作動油流量の制限後に、該被破砕物量検出ステップで検出された該被破砕物量が該第一所定量よりも少ない第二所定量未満となった場合に、該第二上限値の制限を解除する第二制限解除ステップと
    をさらに備えたことを特徴とする、請求項5又は6記載の破砕機の制御方法。
  8. 該第二制限ステップにおいて、該被破砕物量が該第一所定量以上のまま第三所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値を制限するとともに、
    該第二制限解除ステップにおいて、該被破砕物量が該第二所定量未満のまま第四所定時間経過したときに、該作動油流量の上限値の制限を解除する
    ことを特徴とする、請求項7記載の破砕機の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021147881A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 株式会社東宏 岩塊サイズの最適化システム、最適化方法、プログラム、及び記録媒体

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