JP2004194998A - 便器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドップラーセンサによって人を検知することにより、他のセンサを用いることなく、又は他のセンサの数を少なくしても、種々のパターンにて便器電装品を制御することが可能となる便器装置を提供する。
【解決手段】洋風便器1のロータンクカバー2に人までの距離を検出するためのマイクロ波ドップラーセンサ5が設置されている。トイレルーム30への入退室や洋風便器1の立使用、着座使用を人までの距離により判定し、便器の自動洗浄や、節電式温水洗浄装置、節電式暖房便座のON,OFF制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】洋風便器1のロータンクカバー2に人までの距離を検出するためのマイクロ波ドップラーセンサ5が設置されている。トイレルーム30への入退室や洋風便器1の立使用、着座使用を人までの距離により判定し、便器の自動洗浄や、節電式温水洗浄装置、節電式暖房便座のON,OFF制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器電装品を備えた便器装置に係り、特に人体センサの信号に基づいて該便器電装品を作動させる便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
洋風便器の使用者を赤外線センサで検知して便蓋を自動的に開放(起立)させたり、使用者の立去りを検知して便器に洗浄水を自動的に供給する自動便器が広く用いられるようになってきている。また、便座への着座を着座センサが検知すると、脱臭ファンを起動させるようにした脱臭装置も広く用いられている。
【0003】
トイレルームへの入室が検知されるまでは温水洗浄装置の温水タンクや暖房便座のヒータをOFFとしておき、入室が検知されたときに温水タンクや暖房便座のヒータをONとする節電タイプの温水洗浄装置、暖房便座も既に市販され、広く用いられている。
【0004】
従来、この人体検知用のセンサとしては赤外線センサが主として用いられている。着座センサとしては、着座による静電容量変化を検知する静電容量センサや、着座荷重によって動作するリミットスイッチなども用いられている。
【0005】
なお、物体までの距離をマイクロ波で検知するドップラーセンサよりなる測距装置は特開平9−61525号等に見られる通り周知である。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−61525号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
赤外線センサは、該センサから対象物体までの距離が特定範囲内にある場合に物体の有無を検知するものであるが、この範囲(測定深度)が比較的小さく、従って従来の便器装置にあっては、トイレルームへの入室を検知する赤外線センサと着座検知用赤外線センサとが個別に設置されている。着座検知用赤外線センサの代りに静電容量センサやリミットスイッチを用いる場合には、入室検知用赤外線センサとこれらセンサとが必要になる。
【0008】
本発明は、測距式ドップラーセンサによって使用者までの距離を測定し、これにより使用者の便器使用態様を検知して便器電装品を制御することができ、人体センサを少なくすることが可能な便器装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の便器装置は、人体センサと、該人体センサの信号に基づいて制御装置によって制御される便器電装品とを有する便器装置において、該人体センサは、人体までの距離を測定するドップラーセンサであることを特徴とするものである。
【0010】
かかる便器装置にあっては、ドップラーセンサによって人体までの距離が検知されるので、トイレルームへの入退室や、便器の立使用、着座使用等をすべてこのドップラーセンサによって検知することができる。
【0011】
また、ドップラーセンサに用いるマイクロ波はドア等を透過するので、ドアを開ける前の人体を検知することもできる。そのため、静電タイプの温水タンクや暖房便座のヒータを早期に起動させることもできる。
【0012】
本発明の便器装置によると、ドップラーセンサの検出距離に基づいて便器の自動洗浄を行うことができ、この場合大洗浄(7〜9L程度の水を流す洗浄)と、小洗浄(2〜4L程度の水を流す洗浄)とを便器使用態様に応じて実行することも可能である。ドップラーセンサの検出距離に基づいて脱臭ファンや便蓋の自動開閉、便座の自動閉止を行うことも可能である。
【0013】
なお、本発明では、制御装置は、ドップラーセンサの反射波強度レベルの判定手段を備えており、この反射波強度レベルが所定レベル以上であるときには、測定された距離に拘らず人体検知として制御を実行するよう構成されてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0015】
図1は実施の形態に係る便器装置を備えたトイレルームの側面図、図2はこの便器装置の制御ブロック図、図3はこの便器装置の制御フローチャートである。
【0016】
トイレルーム30内に洋風便器1が設置され、この洋風便器1の後部上面にロータンクカバー2が設置されている。このロータンクカバー2の前縁下部に便座(暖房便座)3及び便蓋4が起倒回動可能に取り付けられている。ロータンクカバー2内の上部には、前方の人体までの距離を検出するための例えば10〜24GHz程度のマイクロ波によるドップラーセンサ5が設置されている。この測距用のドップラーセンサとしては、周知の2周波CW(単一周波数)レーダなどを用いることができる。
【0017】
ロータンクカバー2内に設置されたロータンク6からは、電動式フロート弁装置等の弁装置7を介して洋風便器1へ便器洗浄水が供給可能とされている。
【0018】
このロータンクカバー2内には、便座3に着座した人体の臀部に向って温水を噴射して洗浄するための温水洗浄装置や、洋風便器1の便鉢内から臭気含有空気を吸出して脱臭する脱臭ファン25(図2)が設置されている。この温水洗浄装置は、温水タンクと、該温水タンクから温水が供給される洗浄ノズル等を備えている。トイレルーム30の壁面にリモコン10が設けられている。このリモコン10には温水洗浄装置の操作用の各スイッチ11のほか、便座3をマニュアルスイッチ操作にて開閉するための便座スイッチ12、弁装置7をマニュアルスイッチ操作にて開弁させるためのフラッシュスイッチ13が設けられている。
【0019】
この実施の形態では、この温水タンク及び暖房便座3は節電型のものである。
【0020】
トイレルーム30への入室が行われるときだけ温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24(図2)に通電が行われる。
【0021】
ロータンクカバー2内には、さらに、便座3の回動装置21と、便蓋4の回動装置22と、便器電装品の制御装置20が設置されている。
【0022】
この制御装置20は、ドップラーセンサ5、便座スイッチ12、フラッシュスイッチ13の信号を受けて便座回動装置21、便蓋回動装置22、温水タンクヒータ23、便座ヒータ24、脱臭ファン25、及び弁装置7を制御する。
【0023】
この実施の形態では、洋風便器1の前方に出入口31が設けられ、この出入口31にドア32が取り付けられている。
【0024】
この便器装置の制御内容について図3を参照して説明する。
【0025】
トイレルーム30が使用されていない初期状態にあっては、便座3及び便蓋4は閉(倒伏)状態となっており、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24はOFFとなっている。
【0026】
出入口31から人がトイレルーム30内に入室すべく、出入口ゾーンAに移動してきた場合、ドップラーセンサ5の検出距離は、センサ5からゾーンA内の人体の前面までとなる。なお、この実施の形態では、ゾーンAはトイレルーム30内の出入口31付近だけでなく、廊下33側の出入口31近傍(例えば閉めたドア32の外面から10cm付近)にまで設定されている。
【0027】
ドップラーセンサ5の検出距離がゾーンA内の範囲のものとなると、ステップ41からステップ42を経てステップ43に移る。ステップ42では、便蓋4を開(起立)とし、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24がONとなる。これにより、温水タンク内の水が加温されると共に、便座3が暖められる。上記の通り、ゾーンAの範囲が廊下33側にまで設定されているので、人が実際にトイレルーム30内に入室する以前にヒータ23,24がONとなる。このため、水温や便座面温度が十分に早く上昇する。
【0028】
なお、この実施の形態では、人がAゾーンに入ったステップ42の段階で便蓋4を開としているが、もっと便器1に近づいてから(例えばBゾーンに入った段階で)便蓋4を開くようにしてもよい。
【0029】
次に、人が洋風便器1の前縁付近のゾーンBに入るまではステップ43,50を循環する。なお、人がゾーンAに入っては来たが、その後、ゾーンBに移動することなく退室したときには、ステップ50からステップ51に移り、便蓋4を閉とし、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24をOFFとした後、初期状態(ステップ41)に戻る。
【0030】
ゾーンAの人がゾーンBにまで進入すると、ステップ43からステップ44に移る。このようにゾーンBに移るのは、主として便器使用のためであるので、便器の立使用(男子立小便使用)と着座使用との2態様に場合分けして次に説明する。
【0031】
(I)立使用
この場合は、ゾーンBに所定時間止まり、この間に(又はゾーンAに居る間に)便座スイッチ12を押して便座3を開け、用便し、その後、ゾーンAを経て退室する。
【0032】
この立使用の場合、ステップ43からステップ44に移り、ステップ44,45を循環する。そして、人がゾーンAに退くとステップ45からステップ46に移り、ゾーンBに居た時間TBが所定時間TOよりも長いかどうか判定する。この所定時間TOは、通常の男子立使用の最も短い場合を想定して例えば15秒に設定されている。ゾーンBの滞在時間TBがTOよりも長いときには、ステップ47に移り、洋風便器1を小洗浄するように弁装置7を作動させ、次いでステップ48にて便座3を閉じた後、ステップ43に戻り、ステップ43,50を循環する。その後、人が退室すると、ステップ50からステップ51に移り、便蓋4を閉め、各ヒータ23,24をOFFとし、ステップ41(初期状態)に戻る。
【0033】
ゾーンBの滞在時間TBがTOよりも短いときには、便器使用(立放尿)はなされなかったものとみなし、ステップ46からステップ43に戻り、ステップ43,50を循環する。その後、人が退室すると、ステップ50,51を経てステップ41に戻る。
【0034】
なお、この実施の形態では、この立使用の場合も便座ヒータ24をONとしているが、立使用の場合には便座ヒータ24はOFFとしてもよい。
【0035】
(II)着座使用
人がゾーンAからゾーンBに移り、さらにゾーンCに移ると、ステップ44からステップ60に移って脱臭ファン25を起動し、次いでステップ61に移り、人がゾーンCからゾーンBに戻るまでこの状態に維持される。このゾーンCに居る間に着座使用(排便)を行う。
【0036】
その後、ゾーンCからゾーンBに戻る(通常は、立上る)と、ステップ61からステップ62に移り、ゾーンCに居た滞在時間TCが予め設定された時間T1よりも長いかどうか判定する。この時間T1は通常の人の着座使用のうち最短の使用時間であり、例えば30秒として設定されている。ゾーンC滞在時間TCがT1よりも長いときには、ステップ62からステップ63に移り、洋風便器1を大洗浄するように弁装置7を作動させ、次いでステップ64に移り脱臭ファン25を停止した後、ステップ43に戻る。なお、脱臭ファン25は、大洗浄後もある程度作動させ、その後停止するのが好ましい。
【0037】
ステップ62において、ゾーンC滞在時間TCがT1よりも短いときには、用便しなかったものとみなし、ステップ62からステップ65に移り、脱臭ファン25を停止した後、ステップ44に戻る。なお、この場合、念のため便器1を小洗浄してもよい。
【0038】
この着座使用後の人は、通常はその後退室する。すなわち、ソーンBからゾーンAを経てゾーンA外に出るので、ステップ44からはステップ45,46を経てステップ43に移り、さらにステップ43からステップ50を経てステップ51に移り、便蓋4を閉じ、各ヒータ23,24をOFFとし、ステップ41(初期状態)に戻る。
【0039】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の制御を行ってもよい。例えば、ステップ46からステップ47に移って小洗浄を行うに際しては、その時点までに便座スイッチ12が1度も操作されていないならば洋風便器1の立使用は行われなかったものとみなし、小洗浄することなくステップ43に戻ってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、ドップラーセンサによって人を検知することにより、他のセンサを用いることなく、又は他のセンサの数を少なくしても、種々のパターンにて便器電装品を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る便器装置を備えたトイレルームの側面図である。
【図2】図1の便器装置の制御ブロック図である。
【図3】図1の便器装置の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 洋風便器
2 ロータンクカバー
3 便座
4 便蓋
5 ドップラーセンサ
6 ロータンク
7 弁装置
10 リモコン
12 便座スイッチ
13 フラッシュスイッチ
30 トイレルーム
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器電装品を備えた便器装置に係り、特に人体センサの信号に基づいて該便器電装品を作動させる便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
洋風便器の使用者を赤外線センサで検知して便蓋を自動的に開放(起立)させたり、使用者の立去りを検知して便器に洗浄水を自動的に供給する自動便器が広く用いられるようになってきている。また、便座への着座を着座センサが検知すると、脱臭ファンを起動させるようにした脱臭装置も広く用いられている。
【0003】
トイレルームへの入室が検知されるまでは温水洗浄装置の温水タンクや暖房便座のヒータをOFFとしておき、入室が検知されたときに温水タンクや暖房便座のヒータをONとする節電タイプの温水洗浄装置、暖房便座も既に市販され、広く用いられている。
【0004】
従来、この人体検知用のセンサとしては赤外線センサが主として用いられている。着座センサとしては、着座による静電容量変化を検知する静電容量センサや、着座荷重によって動作するリミットスイッチなども用いられている。
【0005】
なお、物体までの距離をマイクロ波で検知するドップラーセンサよりなる測距装置は特開平9−61525号等に見られる通り周知である。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−61525号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
赤外線センサは、該センサから対象物体までの距離が特定範囲内にある場合に物体の有無を検知するものであるが、この範囲(測定深度)が比較的小さく、従って従来の便器装置にあっては、トイレルームへの入室を検知する赤外線センサと着座検知用赤外線センサとが個別に設置されている。着座検知用赤外線センサの代りに静電容量センサやリミットスイッチを用いる場合には、入室検知用赤外線センサとこれらセンサとが必要になる。
【0008】
本発明は、測距式ドップラーセンサによって使用者までの距離を測定し、これにより使用者の便器使用態様を検知して便器電装品を制御することができ、人体センサを少なくすることが可能な便器装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の便器装置は、人体センサと、該人体センサの信号に基づいて制御装置によって制御される便器電装品とを有する便器装置において、該人体センサは、人体までの距離を測定するドップラーセンサであることを特徴とするものである。
【0010】
かかる便器装置にあっては、ドップラーセンサによって人体までの距離が検知されるので、トイレルームへの入退室や、便器の立使用、着座使用等をすべてこのドップラーセンサによって検知することができる。
【0011】
また、ドップラーセンサに用いるマイクロ波はドア等を透過するので、ドアを開ける前の人体を検知することもできる。そのため、静電タイプの温水タンクや暖房便座のヒータを早期に起動させることもできる。
【0012】
本発明の便器装置によると、ドップラーセンサの検出距離に基づいて便器の自動洗浄を行うことができ、この場合大洗浄(7〜9L程度の水を流す洗浄)と、小洗浄(2〜4L程度の水を流す洗浄)とを便器使用態様に応じて実行することも可能である。ドップラーセンサの検出距離に基づいて脱臭ファンや便蓋の自動開閉、便座の自動閉止を行うことも可能である。
【0013】
なお、本発明では、制御装置は、ドップラーセンサの反射波強度レベルの判定手段を備えており、この反射波強度レベルが所定レベル以上であるときには、測定された距離に拘らず人体検知として制御を実行するよう構成されてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0015】
図1は実施の形態に係る便器装置を備えたトイレルームの側面図、図2はこの便器装置の制御ブロック図、図3はこの便器装置の制御フローチャートである。
【0016】
トイレルーム30内に洋風便器1が設置され、この洋風便器1の後部上面にロータンクカバー2が設置されている。このロータンクカバー2の前縁下部に便座(暖房便座)3及び便蓋4が起倒回動可能に取り付けられている。ロータンクカバー2内の上部には、前方の人体までの距離を検出するための例えば10〜24GHz程度のマイクロ波によるドップラーセンサ5が設置されている。この測距用のドップラーセンサとしては、周知の2周波CW(単一周波数)レーダなどを用いることができる。
【0017】
ロータンクカバー2内に設置されたロータンク6からは、電動式フロート弁装置等の弁装置7を介して洋風便器1へ便器洗浄水が供給可能とされている。
【0018】
このロータンクカバー2内には、便座3に着座した人体の臀部に向って温水を噴射して洗浄するための温水洗浄装置や、洋風便器1の便鉢内から臭気含有空気を吸出して脱臭する脱臭ファン25(図2)が設置されている。この温水洗浄装置は、温水タンクと、該温水タンクから温水が供給される洗浄ノズル等を備えている。トイレルーム30の壁面にリモコン10が設けられている。このリモコン10には温水洗浄装置の操作用の各スイッチ11のほか、便座3をマニュアルスイッチ操作にて開閉するための便座スイッチ12、弁装置7をマニュアルスイッチ操作にて開弁させるためのフラッシュスイッチ13が設けられている。
【0019】
この実施の形態では、この温水タンク及び暖房便座3は節電型のものである。
【0020】
トイレルーム30への入室が行われるときだけ温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24(図2)に通電が行われる。
【0021】
ロータンクカバー2内には、さらに、便座3の回動装置21と、便蓋4の回動装置22と、便器電装品の制御装置20が設置されている。
【0022】
この制御装置20は、ドップラーセンサ5、便座スイッチ12、フラッシュスイッチ13の信号を受けて便座回動装置21、便蓋回動装置22、温水タンクヒータ23、便座ヒータ24、脱臭ファン25、及び弁装置7を制御する。
【0023】
この実施の形態では、洋風便器1の前方に出入口31が設けられ、この出入口31にドア32が取り付けられている。
【0024】
この便器装置の制御内容について図3を参照して説明する。
【0025】
トイレルーム30が使用されていない初期状態にあっては、便座3及び便蓋4は閉(倒伏)状態となっており、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24はOFFとなっている。
【0026】
出入口31から人がトイレルーム30内に入室すべく、出入口ゾーンAに移動してきた場合、ドップラーセンサ5の検出距離は、センサ5からゾーンA内の人体の前面までとなる。なお、この実施の形態では、ゾーンAはトイレルーム30内の出入口31付近だけでなく、廊下33側の出入口31近傍(例えば閉めたドア32の外面から10cm付近)にまで設定されている。
【0027】
ドップラーセンサ5の検出距離がゾーンA内の範囲のものとなると、ステップ41からステップ42を経てステップ43に移る。ステップ42では、便蓋4を開(起立)とし、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24がONとなる。これにより、温水タンク内の水が加温されると共に、便座3が暖められる。上記の通り、ゾーンAの範囲が廊下33側にまで設定されているので、人が実際にトイレルーム30内に入室する以前にヒータ23,24がONとなる。このため、水温や便座面温度が十分に早く上昇する。
【0028】
なお、この実施の形態では、人がAゾーンに入ったステップ42の段階で便蓋4を開としているが、もっと便器1に近づいてから(例えばBゾーンに入った段階で)便蓋4を開くようにしてもよい。
【0029】
次に、人が洋風便器1の前縁付近のゾーンBに入るまではステップ43,50を循環する。なお、人がゾーンAに入っては来たが、その後、ゾーンBに移動することなく退室したときには、ステップ50からステップ51に移り、便蓋4を閉とし、温水タンクヒータ23及び便座ヒータ24をOFFとした後、初期状態(ステップ41)に戻る。
【0030】
ゾーンAの人がゾーンBにまで進入すると、ステップ43からステップ44に移る。このようにゾーンBに移るのは、主として便器使用のためであるので、便器の立使用(男子立小便使用)と着座使用との2態様に場合分けして次に説明する。
【0031】
(I)立使用
この場合は、ゾーンBに所定時間止まり、この間に(又はゾーンAに居る間に)便座スイッチ12を押して便座3を開け、用便し、その後、ゾーンAを経て退室する。
【0032】
この立使用の場合、ステップ43からステップ44に移り、ステップ44,45を循環する。そして、人がゾーンAに退くとステップ45からステップ46に移り、ゾーンBに居た時間TBが所定時間TOよりも長いかどうか判定する。この所定時間TOは、通常の男子立使用の最も短い場合を想定して例えば15秒に設定されている。ゾーンBの滞在時間TBがTOよりも長いときには、ステップ47に移り、洋風便器1を小洗浄するように弁装置7を作動させ、次いでステップ48にて便座3を閉じた後、ステップ43に戻り、ステップ43,50を循環する。その後、人が退室すると、ステップ50からステップ51に移り、便蓋4を閉め、各ヒータ23,24をOFFとし、ステップ41(初期状態)に戻る。
【0033】
ゾーンBの滞在時間TBがTOよりも短いときには、便器使用(立放尿)はなされなかったものとみなし、ステップ46からステップ43に戻り、ステップ43,50を循環する。その後、人が退室すると、ステップ50,51を経てステップ41に戻る。
【0034】
なお、この実施の形態では、この立使用の場合も便座ヒータ24をONとしているが、立使用の場合には便座ヒータ24はOFFとしてもよい。
【0035】
(II)着座使用
人がゾーンAからゾーンBに移り、さらにゾーンCに移ると、ステップ44からステップ60に移って脱臭ファン25を起動し、次いでステップ61に移り、人がゾーンCからゾーンBに戻るまでこの状態に維持される。このゾーンCに居る間に着座使用(排便)を行う。
【0036】
その後、ゾーンCからゾーンBに戻る(通常は、立上る)と、ステップ61からステップ62に移り、ゾーンCに居た滞在時間TCが予め設定された時間T1よりも長いかどうか判定する。この時間T1は通常の人の着座使用のうち最短の使用時間であり、例えば30秒として設定されている。ゾーンC滞在時間TCがT1よりも長いときには、ステップ62からステップ63に移り、洋風便器1を大洗浄するように弁装置7を作動させ、次いでステップ64に移り脱臭ファン25を停止した後、ステップ43に戻る。なお、脱臭ファン25は、大洗浄後もある程度作動させ、その後停止するのが好ましい。
【0037】
ステップ62において、ゾーンC滞在時間TCがT1よりも短いときには、用便しなかったものとみなし、ステップ62からステップ65に移り、脱臭ファン25を停止した後、ステップ44に戻る。なお、この場合、念のため便器1を小洗浄してもよい。
【0038】
この着座使用後の人は、通常はその後退室する。すなわち、ソーンBからゾーンAを経てゾーンA外に出るので、ステップ44からはステップ45,46を経てステップ43に移り、さらにステップ43からステップ50を経てステップ51に移り、便蓋4を閉じ、各ヒータ23,24をOFFとし、ステップ41(初期状態)に戻る。
【0039】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の制御を行ってもよい。例えば、ステップ46からステップ47に移って小洗浄を行うに際しては、その時点までに便座スイッチ12が1度も操作されていないならば洋風便器1の立使用は行われなかったものとみなし、小洗浄することなくステップ43に戻ってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、ドップラーセンサによって人を検知することにより、他のセンサを用いることなく、又は他のセンサの数を少なくしても、種々のパターンにて便器電装品を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る便器装置を備えたトイレルームの側面図である。
【図2】図1の便器装置の制御ブロック図である。
【図3】図1の便器装置の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 洋風便器
2 ロータンクカバー
3 便座
4 便蓋
5 ドップラーセンサ
6 ロータンク
7 弁装置
10 リモコン
12 便座スイッチ
13 フラッシュスイッチ
30 トイレルーム
Claims (8)
- 人体センサと、該人体センサの信号に基づいて制御装置によって制御される便器電装品とを有する便器装置において、
該人体センサは、人体までの距離を測定するドップラーセンサであることを特徴とする便器装置。 - 請求項1において、該便器電装品は暖房便座又は温水洗浄装置のヒータであり、
該制御装置は、トイレルームの出入口付近に人体が外方から移動してきたときに該ヒータを起動させることを特徴とする便器装置。 - 請求項2において、該制御装置は、人体がトイレルームの出入口の外側の所定範囲にまで近づいてきたときに該ヒータを起動させることを特徴とする便器装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記便器電装品は、便器に洗浄水を供給するための弁装置であり、
前記制御装置は、該人体センサの検出距離が便器の立使用時の距離である場合、その後検出距離が立使用時の距離よりも増大した後に、便器に少量の洗浄水を供給するよう該弁装置を作動させることを特徴とする便器装置。 - 請求項4において、前記制御装置は、人体センサの検出距離が便器の着座使用時の距離である場合、その後検出距離が着座使用時の距離よりも増大した後に、便器に多量の洗浄水を供給するよう該弁装置を作動させることを特徴とする便器装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記便器電装品は脱臭ファンであり、前記制御装置は、人体センサの検出距離が着座使用時の距離である場合に該脱臭ファンを作動させることを特徴とする便器装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記便器電装品は便蓋回動装置であり、
前記制御装置は、人体センサの検出距離が所定範囲内にまで減少してきたときに便蓋を起立させ、該所定範囲よりも大きくなった後に便蓋を倒伏させることを特徴とする便器装置。 - 請求項1において、前記制御装置は、前記ドップラーセンサの反射波強度レベルの判定手段を備えており、この反射波強度レベルが所定レベル以上であるときには、測定された距離に拘らず人体検知として制御を実行するものであることを特徴とする便器装置。
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- 2002-12-19 JP JP2002368469A patent/JP2004194998A/ja active Pending
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