JP2004193754A - 画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像の彩度を強調するモードが指定された場合、画像に対して所定の画像処理を施し、所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行い、彩度強調が施された画像のデータを画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間において処理する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、彩度の強調処理が施された画像を処理する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像素子により取得した画像を処理し、画像データを記録媒体に記録する画像処理システムの代表的なものとして、いわゆるデジタルカメラがある。従来のデジタルカメラは、撮影した画像データに対して所定の画像処理を行うことにより、所定の色再現特性を持つ画像を生成している。
【0003】
しかしながら、これらの画像の特性は、平均的なシーンの生成や、被写体に対して満足のいく絵の生成を目的としているため、特定の被写体に対しての絵作りとしては、必ずしも最適の画像を生成してはいない。例えば、彩度の低い被写体を屋内で撮影した場合には、画像データ全体が彩度の低い色調になってしまう。このような場合に対応するため、デジタルカメラの撮影モードにおいて、平均的なシーンに対して最適な処理を行う通常の撮影モードに加え、彩度を高めに出力する画像処理(彩度強調処理)を行うモード(彩度強調モード)がデジタルカメラには備わっている場合があり、ユーザが外部スイッチによってこれらのモードを選択可能にするように工夫がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記彩度強調モードで、もともと彩度の高いシーンを撮影するような場合、撮像した画像を記録するために設定した記録画像の色空間の範囲を越えてしまうデータが撮像した画像に出現し、それらのデータは記録時に色空間の再現範囲に射影されてしまうため、所望の色再現が行えないという問題がある。
【0005】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、彩度が強調された画像の色再現性をできるだけ損なうことなく処理することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0007】
すなわち、画像の彩度を強調するモードを備える画像処理方法であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理工程と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理工程で所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調工程と、
前記モードが指定された場合、当該彩度強調が施された画像のデータを、当該画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間において処理する処理工程と
を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
図1は本実施形態における画像撮像装置の機能構成を示すブロック図である。なお、102乃至110の各部が本実施形態における画像撮像装置を構成しており、200は本実施形態における画像撮像装置に対して着脱可能な記録媒体である。
【0010】
101は撮像部で、撮像レンズ、CCD等の撮像素子、撮像素子からの出力信号のゲインを調整するゲイン調整回路、ゲイン調整後の撮像素子の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、変換したデジタル信号を一時記憶するメモリ等により構成され、上記各部により撮像部101は、撮像した画像をディジタル画像データとして後段の白バランス補正部103に出力する。
【0011】
102は露出調整部で、撮像部101から出力された画像データを参照して、画像中の所定の部分の輝度に基づき、画像が適正な明るさになるように所定のプログラム線図に従って、シャッター速度と絞り値を決定し、撮像部101に含まれる撮像素子の露光時間と撮影レンズの絞りを制御する。103は白バランス補正部で、撮像部101から出力された画像データの白バランスの調整を行う。
【0012】
104は画素補間部で、白バランス補正部103による補正後の画像の各画素の画素値であるR、G、Bの値を撮像素子の色フィルタ配列に応じて補間し、カラー画像データを出力する。
【0013】
105は色補正部で、画素補間部104から出力されたカラー画像データに対して、色再現特性が所望の特性になるように色補正を行う。130は処理制御部で、外部からスイッチなどにより入力されたモード(詳細は後述)に応じて後段の各部への処理の分岐を制御する。106は彩度強調処理部で、撮影モードとして彩度強調モードが処理制御部130に入力された場合、処理制御部130は彩度強調処理部106の動作を制御し、彩度強調処理部106は色補正部105により色補正された画像に対して彩度強調処理を行う。
【0014】
107はエッジ強調部で、色補正部105による画像中の被写体の輪郭部分(エッジ)を強調する処理を行う。108は色空間符号化部で、色補正部105による画像、もしくはエッジ強調部107による画像のデータを、この画像データが属する色空間(RGB)とは異なる別の色空間の画像データに変換する。
【0015】
109は画像圧縮部で、色空間符号化部108によるカラー画像データに対して、JPEGなどの圧縮方式を用いて圧縮符号化処理を行う。
【0016】
110は記録再生部で、画像圧縮部109により圧縮された画像データに対して所定の付帯情報を付加し、所定の形式に従った画像データとして、記録媒体200に記録したり、記録された画像を不図示の液晶モニタなどの表示装置に表示する処理をも行う。200は、本実施形態における画像撮像装置に装着、脱着可能なコンパクトフラッシュ(登録商標)カード、光ディスク等の記録媒体である。
【0017】
次に、上記構成を備える画像撮像装置において設定可能な2つの撮影モードの夫々における、画像撮像装置の動作について説明する。
【0018】
<通常の撮影モード>
通常の撮影モード(以下、通常モード)、すなわち彩度強調しないモードが不図示の入力部から入力され、更にこのモードを示す信号が処理制御部130に入力された場合について説明する。
【0019】
ユーザが被写体を撮影するために不図示のシャッターボタンを押すと(完全に押下していない状態)、撮像部101はこれを検知し、画像を撮像する。露出調整部102はこの画像を参照し、画像中の所定の部分の輝度に基づいて画像が適正な明るさになるように所定のプログラム線図に従って、シャッター速度と絞り値を決定し、撮像部101に含まれる撮像素子の露光時間と撮影レンズの絞りを制御する。そして更に上記シャッターボタンをより深く押下した場合にはこの制御された露光時間、撮影レンズの絞りに従って画像を撮像する。以下、この撮像された画像が処理対象となる。
【0020】
白バランス補正部103は、撮像部101から出力された画像データを用いて平均値の計算等の統計的な解析を行い、統計的な解析結果としての所定の統計量が所定の値になるように白バランスの調整を行うための係数を求める。このとき、白バランスのモードが複数の光源に対応するために複数設定可能な場合は、各モードに応じて統計量の目標値があり、それぞれのモードに最適な係数が求まる。これらの係数はRGB各チャンネルに対して求める。
【0021】
画素補間部104は白バランス補正部103により求められた係数を用いて撮像部101から出力される画像データからR、G、Bの3チャンネルのカラー画像データを補間する。ここで本実施形態における補間方法について説明する。
【0022】
図2は、本実施形態における撮像部101の撮像素子の色フィルタの配列を示す図である。同図のフィルタの各画素位置にはR、G、Bのいずれかのチャンネルしか配置することができないため、フィルタの色と異なるチャンネルの画素値は補間により求める必要がある。このとき、フィルタの色がGの画素位置においては、Gチャンネルの画素値を求める場合には、画素値にGチャンネルに対応した係数を積算した値が出力値となる。また、RまたはBチャンネルの画素値を求める場合には、隣接する2つの画素の画素値に各チャンネルに対応した係数を積算し、平均した値が出力値となる。また、フィルタの色がRまたはBの画素位置においては、フィルタと同色のチャンネルの画素値を求める場合には、画素値に各チャンネルに対応した係数を積算した値が出力値となる。また、フィルタと異なる色のチャンネルの画素値を求める場合には、隣接する4つの画素の画素値に各チャンネルに対応した係数を積算し、平均した値が出力値となる。
【0023】
なお、以上の画素の補間方法は一例であって、例えば、フィルタの色がGの画素位置において、RまたはBチャンネルの画素値を求める場合に、所定の距離離れた対応する色の画素の画素値に各チャンネルに対応した係数を積算し、距離に基づいた重み付きの平均値を出力値としてもよい。なお、画素補間部104から出力される画像データは画素補間部104内の不図示の画像メモリに一旦格納される。
【0024】
色補正部105では画素補間部104から出力された画像データに対して、以下の(式1)に示すマトリクス演算を施し、色補正の処理を行う。
【0025】
C’=AC (式1)
ここで、C=(R,G,B)t、C’=(R’,G’,B’)t、(tは転置を表す)で、それぞれ色補正前、後のRGB値を表す。また、Aは3行3列のマトリクスであり、主に画像データの色相の補正を行うためのマトリクスである。
【0026】
処理制御部130には、上述の通り彩度強調は行わない通常モードを示す信号が入力されているため、後段の彩度強調処理部106による処理は行わずに、色補正部105による画像のデータを色空間符号化部108に直接出力するように制御する。
【0027】
次に、エッジ強調部107は色補正部105からの画像のデータを用いて、画像中の輪郭部分(エッジ)を強調する処理を行う。エッジを強調する処理としてはまず、画像にフィルタリングを施し、画像から所定の方向の輪郭部分を夫々抽出する。そして抽出した輪郭部分に対して、夫々の方向ごとに最適なエッジ強調フィルタを作用させてエッジ強調を行う。また、このとき輪郭の方向性がなく孤立したノイズ成分に対しては、逆にローパス効果のあるフィルタ処理を行う。
【0028】
エッジ強調部107により処理された画像データは色空間符号化部108に出力される。色空間符号化部108は入力した画像のデータを標準の色空間を想定して符号化する。例えば標準の色空間をIEC 61966−2−1に記載されているsRGB色空間と想定する場合は、IEC 61966−2−1の記載に従い、RGB値を出力する。ここで、(0,0,0)、(1,1,1)、(1,0,0)、(0,1,0)、(0,0,1)が夫々黒、白、赤、緑、青を表し、各R、G、Bの値が0〜1までの実数で表されるものであるとすると、上記入力した画像データのRGB各チャンネルに対して、ディスプレイの電圧−輝度特性(γ特性)に合わせることを主目的としたγ変換をテーブル参照により行い、さらに各R、G、Bの値において0〜1の範囲外のものに対しては0〜1に収まるようにクリッピング(0以下の値を0に、1以上の値を1にする)し、出力bit数(sRGBの場合8bit)に合せて正規化し、出力する。
【0029】
色空間符号化部108から出力された画像データは画像圧縮部109により所望の画質、圧縮率に応じて圧縮され、記録再生部110に出力される。記録再生部110は、圧縮された画像データとともに撮影時の情報を所定の画像フォーマットに従い1つの画像データとして記録媒体200に記録する。
【0030】
<彩度強調モード>
次に、撮像した画像の彩度を強調するモード(彩度強調モード)が不図示の入力部から入力され、更にこのモードを示す信号が処理制御部130に入力された場合について説明する。
【0031】
彩度強調モードが入力された場合であっても、撮像部101、露出調整部102、白バランス補正部103、画素補間部104、色補正部105の各部における処理は上記通常モードが選択された場合と同じであるので、ここでの説明は省略する。
【0032】
彩度強調部106は、色補正部105より出力された画像データに対して、以下の(式2)に示すマトリクス演算により彩度強調の処理を行う。
【0033】
C”=A’C’ (式2)
ここで、C”=(R”,G”,B”)t、(tは転置を表す)で、それぞれ彩度強調後のRGB値を表す。また、A’は3行3列のマトリクスで、彩度強調を行うパラメータである。彩度強調のためのマトリクス演算については周知の技術であるので、こので説明は省略する。
【0034】
エッジ強調部107は上記通常モードが選択された場合と同様の処理を行う。色空間符号化部108は、エッジ強調部107からの画像データ(RGB値)に対して、通常モードで符号化した色空間より広い色空間にRGB値を符号化する。例えばIEC 61966−2−2に記載されている12bitノンリニアのscRGB色空間にRGB値を出力する。ここで、(0,0,0)、(1,1,1)、(1,0,0)、(0,1,0)、(0,0,1)が夫々黒、白、赤、緑、青を表し、各R、G、Bの値が0〜1までの実数で表されるものであるとすると、画像データのRGB各チャンネルに対してγ変換をテーブル参照により行い、さらに各R、G、Bの値において−0.5〜7.5の範囲外のものに対しては−0.5〜7.5に収まるようにクリッピングし、出力bit数に合せて正規化し、出力する。
【0035】
このように彩度強調モードでは、通常のモードに比べてより広い色空間で色を表現することができるので、通常モードに比べて色がクリッピングされる確率が低い。これにより、彩度強調を行って使用する色の範囲が大きくなっても、表現したい色をほぼ正確に表現することができる。
【0036】
また、例えばRGB値の範囲は標準の色空間と同じ0〜1であるが、標準の色空間よりRGBの彩度が高い色度座標で定義される色空間にRGB値を出力するようにしてもよい。例えば(式2)に示したような処理で標準の色空間のRGB値をより広い色空間のRGB値に対応付け(すなわち、(式2)の逆処理でデータ上彩度を下げる)、標準の色空間と同方式の符号化を行うようにすれば彩度強調されたRGB値に対して標準より広い色空間に符号化することができる。
【0037】
また、画像圧縮部109、記録再生部110が行う処理は、上記通常モードが指示された場合と同じであるので、ここの説明を省略する。
【0038】
以上説明したように、本実施形態における画像撮像装置は、彩度強調処理を行った画像データ(RGB値)を広い色空間に出力するようにしたので、色空間範囲内に強制的に射影されるデータが少なくなり、従来に比べ所望の色再現が行える。
【0039】
[第2の実施形態]
本実施形態における画像撮像装置は、通常モードが指示された場合には第1の実施形態の画像撮像装置と同じ動作を行うが、彩度強調モードが指示された場合には、第1の実施形態とは異なる動作を行う。よって以下では彩度強調モードが指示された場合における本実施形態の画像撮像装置が行う処理について説明する。
【0040】
図3は本実施形態における画像撮像装置の機能構成を示すブロック図である。図1と同じ部分については同じ番号を付けており、その説明を省略する。
【0041】
ユーザが被写体を撮影するために不図示のシャッターボタンを押すと(完全に押下している状態)、露出調整部102により明るさが制御された画像のデータが撮像部101から出力され、白バランス補正部103に入力される。白バランス補正部103は上述の通り白バランスの調整を行うための係数を求める。画素補間部104は白バランス補正部103により求められた係数を用いて上記補間処理を行う。
【0042】
色補正部105は画素補間部104から出力された画像データに対して上記(式1)に従った上記色補正処理を行う。処理制御部130には、上述の通り彩度強調モードを示す信号が入力されているため、後段の彩度強調処理部106による処理が行われる。彩度強調処理部106は色補正部105により色補正された画像データに対して上記(式2)に従った上記彩度強調処理を行う。
【0043】
次に画像解析部121ではまず、彩度強調部106より出力された画像データのRGB値(入力RGB値)が標準の色空間に射影した場合に標準の色空間の色域に収まるかの判定を行う。例えば、(0,0,0)、(1,1,1)、(1,0,0)、(0,1,0)、(0,0,1)が夫々黒、白、赤、緑、青を表し、各R、G、Bの値が0〜1までの実数で表されるものであるとすると、入力RGB値が0〜1の範囲にあるかどうかの判定を画像データの各画素について順次行い、範囲外の画素の数をカウントする。
【0044】
色空間選択部122は、画像解析部121がカウントしたカウント値、すなわち、RGB値が標準の色空間の色域を出る画素の数が、色空間選択部122内に予め保持されていた所定の閾値以下の場合には、標準の色空間、所定の閾値を越える場合は標準の色空間より広い色空間を選択する。
【0045】
色空間符号化部108は、エッジ強調部107によって画像の輪郭部分が強調された画像データのRGB値を入力RGB値として、色空間選択部122で選択した色空間にRGB値を符号化する。色空間への符号化処理は、標準の色空間に符号化する場合は、上述の通常モードにおける符号化処理、広い色空間に符号化する場合は、上述の彩度強調モードにおける符号化処理と同様である。
【0046】
また、画像圧縮部109、記録再生部110が行う処理は、上記通常モードが指示された場合と同じであるので、ここの説明を省略する。
【0047】
これにより本実施形態における画像撮像装置は、画像解析部121において、彩度強調が行われた場合に標準の色空間を越える画素の数をカウントし、色空間選択部122において、画像解析部121によるカウント値が所定の閾値を越えた場合に広い色空間に画像データを符号化し、それ以外は彩度強調を行った場合でも標準の色空間に符号化するようにしたので、効率のよい色空間への符号化が行える。
【0048】
すなわち、彩度強調後の画像の色の分布が標準の色空間で所望の色再現が行える場合には標準色空間で符号化するので、第1の実施形態のように彩度強調モードが指定されていても不必要に広い色空間に画像データを符号化しない。例えば、RGB各チャンネルで画素値を標準の色空間では8bit、広い色空間では12bitで符号化するような場合では、広い色空間で符号化を行うと、符号化後のデータを保持するメモリのサイズは大きいものが要求されることになる。しかし、本実施形態により、彩度強調モードが指定されていても、符号化後のデータを保持するためのメモリのサイズを第1の実施形態よりも少なくすることができる。
【0049】
また、標準および広い色空間で同じbit数で記録するような場合においても、彩度強調を行った結果、標準の色空間の色域内に画素が多く存在する画像は標準の色空間で符号化されるので、画像中のほとんどを占める標準の色空間の色域内の画素を広い色空間で符号化するときよりも広いレンジに記録できるので色再現性がよい。
【0050】
[第3の実施形態]
また、上記第1,第2の実施形態では、色空間符号化部108が2つの色空間の何れか1つにおいて符号化を行っているが、2つ以上の色空間から1つを選択して符号化指定も良い。例えば、上記第1の実施形態において通常モードの他に複数の強調のレベルの異なる彩度強調の撮影モードが存在する場合には、夫々のモードに予め記録する色空間を対応させておけば良い。
【0051】
また、上記第1,第2の実施形態において、記録再生部110で記録媒体200に画像データを記録する際に、画像データとともに符号化に使った色空間の情報を付帯情報として記録しても良い。例えば、黒、白、赤、緑、青、等の代表的な色の色度座標とその色を色空間に記録した場合のRGB値を対応付けたものを記録してもよい。また、sRGBやscRGB等、あらかじめ定義が明確な色空間の場合には、それぞれの色空間を表すコードをあらかじめ定義しておいて、それを記録するようにしてもよい。これにより例えば、画像データを印刷する場合に、記録した色空間を参照できるので、撮影した被写体の色を忠実に再現することができる。
【0052】
また、上記第1,第2の実施形態における各処理はディジタルカメラなどの画像撮像装置が行うものとして説明したが、例えば、撮影部101で出力されたデータをそのまま記録再生部110により記録媒体200に記録しておき、記録したデータを汎用のPC(PersonalComputer)等で読み込み、白バランス補正部103〜色空間符号化部108(第2の実施形態ではこれに加えて、画像解析部121、色空間選択部122)の夫々が行う各処理をPCのアプリケーションプログラムで実行するようにしてもよい。この場合、図1,3に示した構成において、撮像部101、露出調整部102、記録再生部110、記録媒体200を除いた構成は、このアプリケーションプログラムを実行するPCの機能構成を示すものとなる。
【0053】
[他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0054】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
また上記記憶媒体には、インターネットやLANなどのネットワークに使用される通信ケーブルなどの通信媒体が含まれる。すなわち、前述した実施形態のプログラムコードがネットワーク上のサーバ装置に保持されている場合には、このサーバ装置から上記ネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることで、コンピュータにプログラムを導入することができる。よって、導入されたプログラムはコンピュータ上のCPUやMPUなどの制御回路により実行され、その結果、コンピュータは前述した実施形態に機能が実現されるわけであるから、前述した記憶媒体に上記ネットワークに使用される通信ケーブルなどの通信媒体が含まれることはいうまでもない。
【0056】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0057】
[実施態様1] 画像の彩度を強調するモードを備える画像処理装置であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理手段により所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調手段と、
前記モードが指定された場合、当該彩度強調が施された画像のデータを、当該画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間において処理する処理手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【0058】
[実施態様2] 前記画像処理手段は前記画像の色相の補正処理を行うことを特徴とする実施態様1に記載の画像処理装置。
【0059】
[実施態様3] 前記モードの使用、不使用は切り替え可能であることを特徴とする実施態様1に記載の画像処理装置。
【0060】
[実施態様4] 前記処理手段は、前記モードが指定された場合、前記彩度強調が施された画像のデータを、前記第2の色空間に収まるようにクリッピングし、当該データ、もしくは当該クリッピング後のデータに対して圧縮することを特徴とする実施態様1に記載の画像処理装置。
【0061】
[実施態様5] 画像の彩度を強調するモードを備える画像処理装置であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理手段により所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調手段と、
前記モードが指定された場合、前記彩度強調手段により彩度強調が施された画像において、当該画像に使用されている色が第3の色空間に収まらない画素の数をカウントするカウント手段と、
前記モードが指定された場合、当該カウント手段によりカウントされた画素の数に応じて前記画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間、もしくは前記第3の色空間のいずれかにおいて前記彩度強調が施された画像を処理する処理手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【0062】
[実施態様6] 前記第3の色空間は、所定の規格に従った標準の色空間であることを特徴とする実施態様に記載の画像処理装置。
【0063】
[実施態様7] 画像の彩度を強調するモードを備える画像処理方法であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理工程と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理工程で所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調工程と、
前記モードが指定された場合、当該彩度強調が施された画像のデータを、当該画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間において処理する処理工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0064】
[実施態様8] 画像の彩度を強調するモードを備える画像処理方法であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理工程と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理工程で所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調工程と、
前記モードが指定された場合、前記彩度強調工程で彩度強調が施された画像において、当該画像に使用されている色が第3の色空間に収まらない画素の数をカウントするカウント工程と、
前記モードが指定された場合、当該カウント工程でカウントされた画素の数に応じて前記画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間、もしくは前記第3の色空間のいずれかにおいて前記彩度強調が施された画像を処理する処理工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。
【0065】
[実施態様9] コンピュータを実施態様1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。
【0066】
[実施態様10] コンピュータに実施態様7又は8に記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【0067】
[実施態様11] 実施態様9又は10に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明により、本発明によって、彩度が強調された画像の色再現性をできるだけ損なうことなく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】撮像部101の撮像素子の色フィルタの配列を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における画像撮像装置の機能構成を示すブロック図である。
Claims (1)
- 画像の彩度を強調するモードを備える画像処理方法であって、
前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理工程と、
当該モードが指定された場合、当該画像処理工程で所定の画像処理が施された画像に対して彩度強調処理を行う彩度強調工程と、
前記モードが指定された場合、当該彩度強調が施された画像のデータを、当該画像が属する第1の色空間よりも広い色空間である第2の色空間において処理する処理工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。
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Publications (3)
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