JP2004193400A - 半導体装置の製造方法及びフォトマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成しても露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れ、且つ半導体基板表面に不均等なピッチでパターンを形成しても露光による細りの生じないローカル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】ウェーハ(半導体基板1)全面に塗布された第1のフォトレジスト7にディープトレンチなどのパターンを均等に描画し、その上からカバーレジスト(第2のフォトレジスト)8を被覆して、メモリセルアレイの周端部分を被覆してグローバルな寸法制御性の改善を図る。フォトレジスト7に形成された均等なパターンの内、トレンチを形成しない不要な部分をカバーレジスト8又は8′で被覆して通常の不均等なピッチのディープトレンチパターンを形成する。ローカル寸法制御性の改善を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ウェーハ(半導体基板1)全面に塗布された第1のフォトレジスト7にディープトレンチなどのパターンを均等に描画し、その上からカバーレジスト(第2のフォトレジスト)8を被覆して、メモリセルアレイの周端部分を被覆してグローバルな寸法制御性の改善を図る。フォトレジスト7に形成された均等なパターンの内、トレンチを形成しない不要な部分をカバーレジスト8又は8′で被覆して通常の不均等なピッチのディープトレンチパターンを形成する。ローカル寸法制御性の改善を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、とくに半導体基板にキャパシタなどが形成される深いトレンチ(DT:Deep Trench )などのを形成するフォトリソグラフィ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体装置のプロセス技術においては、ディープサブミクロン世代に移っている。これにしたがって、例えば、DRAMのようなキャパシタを形成するディープトレンチ(DT:Deep Trench )も当然縮小されるようになってくる。
ディープトレンチの形成は、次の通りである。まず、半導体基板上に複数の積層膜を堆積させ、その上にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストにフォトマスクを介して光を照射させ(露光)、その後、これを現像してフォトレジストにトレンチ形状のパターンを形成する。そして、パターニングされたフォトレジストをマスクにして積層膜を介して半導体基板をエッチングして半導体基板主面に所定ピッチのディープトレンチを形成する。ところが、半導体基板に形成されたディープトレンチなどの縮小化傾向は、光近接効果によって生じる微小な細りを無視することができなくなるような事態を招いている。ここで、リソグラフィ技術は、転写プロセスにおけるパターン形成をいう。
【0003】
光近接効果とは、例えば、ディープトレンチの開口幅の仕上り値がこのディープトレンチと近接するディープトレンチまでの距離によって変動する現象である。つまり、このようなパターンを描画・露光するにあたって、荷電ビーム露光装置や光学縮小投影露光装置(ステッパ)を用いるが、半導体装置内のパターンの微細化と高密度化にともない、対象とする部分に近接する物体の影響によって光が歪められてパターンの寸法精度が低下する現象である。
図10は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチDTを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光する工程を説明する断面図及び半導体基板表面を示す平面図である。この平面図のA−A′線に沿う部分がこの断面図に示されている。ディープトレンチが形成されるシリコンなどの半導体基板101上には、まず、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)102が形成される。その上にシリコン窒化膜(DT Pad−SiN)103が形成される。シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)103は、素子分離領域であるSTI(Shallow Trench Isolation)を形成する際のCMP(Chemical Mechanical Polishing) のストッパー層として用いられる。シリコン窒化膜は、ストレスが大きい膜なので、直接は半導体基板上に形成されず、シリコン酸化膜102を介在させている。
【0004】
シリコン窒化膜103の上にはディープトレンチをエッチングする直接のマスクであるBPS膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG(Boron Silicate Glass)+TEOS)104がCVD(Chemical Vapor Deposition) などにより形成される。シリコン酸化膜104の厚さは、この後行われるRIE(Reactive Ion Etching)のエッチング速度や形成されるディープトレンチの深さに依存する。シリコン酸化膜104の上にはこのシリコン酸化膜104をエッチングする際のマスクとなるノボラック(Novolak) 層105が塗布形成される。さらに、ノボラック層105の上にはSOG膜106を介してフォトレジスト( Resist) 107が塗布形成される。
【0005】
フォトレジスト107にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(DUV:Deep Ultra Violet )(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のトレンチが形成された所定パターンを得る。次に、所定パターンにパターニングされたフォトレジスト107をマスクにして、SOG膜106及びノボラック層105をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理を行う。ノボラック層105及びSOG膜106にはフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる。次に、パターニングされたノボラック層105をマスクにしてシリコン酸化膜104、シリコン窒化膜103及びシリコン酸化膜102を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じパターン形状にパターニングする。
次に、パターニングされたシリコン酸化膜104をマスクにしてディープトレンチ(図示しない)を半導体基板101の表面領域に掘る(図示しない)。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである。
【0006】
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、次のようにAA工程と呼ばれている工程により形成される。ディープトレンチ(DT)12が形成され、シリコン酸化膜(DT Pad Ox)及びシリコン窒化膜(DTPad SiN)が積層された半導体基板101表面にBSG/TEOS膜を積層してから、Novolak/SOG膜を塗布し、この膜の上にSTI形状のパターン(AAパターン)を描画したフォトレジストを形成する。そして、このフォトレジストをマスクにしてSOG/Novolak膜をRIEでエッチングする(図13(a))。その後、このNovolak膜をマスクにしてTEOS/BSG膜をRIEでエッチングし(図13(b))、次に、シリコン半導体基板101をRIEでエッチングする(図13(c))。次に、そこにHDPによりシリコン酸化膜を埋め込む(図14(a))。そして、DT Pad SiN膜が出てくるまでCMP処理を行う(図14(b))。次に、ウエットエッチング法により、DT Pad SiN膜を剥離して、STIを半導体基板101に埋め込む工程を終了する(図14(c))。
【0007】
図10(b)に示すように、パターニングされたフォトレジスト107は、複数対のトレンチが一定の間隔で配列されている。即ち、半導体基板101に形成されるディープトレンチは、半導体基板表面に全面配列されているのではなく、複数対のトレンチ孔が配列され、隣接する対の間にはトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等ピッチで配列されている。
このような半導体基板に形成されるディープトレンチは、フォトレジストに形成されたトレンチ孔の配列パターンと同じ構成である。しかしながら、DRAMのメモリセル部などに形成されるディープトレンチは、半導体基板全面に均一に配列されているのではなく、前述のように、不均等なピッチで配列されている。
したがって、近接するディープトレンチのないトレンチは、露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまう。
【0008】
図11は、従来の露光技術によるフォトレジストに形成されたディープトレンチパターンに与える影響について説明したものであり、フォトレジストが形成されたウェーハの平面図(図11(a))、ウェーハの所定位置にあるチップの平面図(図11(b))、このチップのメモリセルアレイ中央部分のパターン(A)を示す平面図(図11(c))及び周端部分のパターン(B)を示す平面図(図11(d))である。図12は、図10の平面図に示された半導体基板表面に形成されたフォトレジストのC領域の状態を示す平面図である。
従来は、メモリセルアレイ部だけに不均等ピッチのディープトレンチパターンを描画していた。メモリセルアレイ周端部分は、中央部分のディープトレンチと違い、外周にはパターンがないので、中央部分と同じ描画条件では予め定められたターゲット寸法よりも細く出来上がってしまう(図11(d)参照)。
従来からこのような細りを無くす対策としてメモリセルアレイ周端部分の周りにはダミーパターンが描かれている(特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】特開平8−279600号公報(図1、段落0014、0015)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような細りを無くす対策としてメモリセルアレイ周端部分の周りにダミーパターンを描く方法は、現状で用いているダミーパターンの本数ではこの周端部分の寸法細りの問題を解決できていない。ダミーパターンの本数増加はチップサイズ拡大につながる為、なるべく減らしたいのが実情である。結果としてメモリセルアレイ中央部分と周端部分で寸法差が生じる。したがって、その都度下層膜構成・描画装置(ステッパ)に応じ、マスク寸法を特定箇所で微調整するなど寸法の合わせ込みなど諸対応が必要となる。
また、メモリセルアレイ部のディープトレンチは、不均等なピッチに描画される(図12参照)。対をなすトレンチの左右にはパターンが無いため露光装置のレンズの3次収差の影響でトレンチ外側の寸法制御が困難になり左右差が生じる。したがって、これもローカル寸法バラツキの原因となっている。図12(a)に示されるフォトレジストのC領域の中央にあるトレンチの対は、隣接部分にマージン部分が存在するので、近接効果の影響により一方に偏って細っている(図12(b))。即ち、メモリセルアレイ部の中央部分であってもマスク寸法を特定箇所で微調整するなど対応が必要なローカル寸法バラツキが存在していた。
【0011】
本発明は、この様な事情により成されたものであり、半導体基板表面に第3のフォトレジストのパターンに対応し、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成しても露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法を提供する。また、半導体基板表面に不均等なピッチでパターンを形成しても露光による細りの生じないパターンを有するローカル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法を提供する。さらに、このようなパターンを半導体基板に形成するために必要なフォトマスクを提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ウェーハ全面に塗布されたフォトレジスト(第1のフォトレジスト)にディープトレンチなどのパターンを均等に描画し、その上からカバーレジスト(第2のフォトレジスト)を被覆して、例えば、ウェーハのメモリセルアレイの周端部分を被覆してグローバルな寸法制御性の改善を図り、あるいは、フォトレジストに形成された均等なパターンの内、トレンチを形成しない不要な部分をカバーレジストで被覆して通常の不均等なピッチのディープトレンチを形成することによりローカル寸法制御性の改善を図ることを特徴としている。本発明では第1のフォトレジストと第2のフォトレジストとを組み合わせて新しいフォトレジスト(第3のフォトレジスト)が形成され、新しいフォトレジストにより半導体基板上に所期の目的のパターンが形成される。
また、第1のフォトレジストを露光する際に用いられる第1のフォトマスクは、ディープトレンチなどのパターンを半導体基板に均等に描画するものであるから、それに対応した均等なピッチのパターンを備えている。
【0013】
すなわち、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応し、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成する工程とを具備したことを特徴としている。
【0014】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成され、不均等なピッチのパターンを有する第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程とを具備したことを特徴としている。前記半導体基板表面に形成されたパターンは、複数のトレンチからなるようにしても良い。前記複数のトレンチにはそれぞれキャパシタが形成されるようにしても良い。前記キャパシタは、これに接続されたMOSトランジスタとともにメモリセルを構成するようにしても良い。
【0015】
前記メモリセルは、少なくとも1つのメモリセルアレイを構成してもよい。前記第2のフォトレジストは、前記メモリセルアレイが形成される領域の周辺に被覆されているようにしても良い。前記第2のフォトレジストは、前記第1のフォトレジストの均等なピッチのパターンの内、実際にはトレンチが形成されない領域を被覆するようにしても良い。前記複数のトレンチが形成された後、前記半導体基板表面には素子分離用トレンチを形成する工程をさらに備えるようにしても良い。前記複数のトレンチの前記半導体基板表面からの深さは、前記素子分離領域用トレンチの前記半導体基板表面からの深さより深いようにしても良い。
【0016】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、BSG膜とTEOS膜との積層膜、ノボラック膜及びSOG膜を順次積層させる工程と、前記SOG膜上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記SOG膜全面に均等なパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆して、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクにして、前記SOG膜及びノボラック膜をエッチングして、前記SOG膜及び前記ノボラック膜に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程と、前記パターニングされたSOG膜及びノボラック膜をマスクにして、前記積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をエッチングして、これら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜に前記SOG膜及びノボラック膜に対応したパターンを形成する工程と、前記パターニングされた積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、この半導体基板にこれら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜のパターンに対応した複数のトレンチを形成する工程とを具備したことを特徴としている。
【0017】
前記トレンチの前記半導体基板表面からの深さは、8〜10μmであっても良く、前記トレンチの径が0.13μmであってもよい。
本発明のフォトマスクは、上記半導体装置の製造方法のいずれかに用いられ、前記第1のフォトレジストを露光する際に用いられる均等なピッチのパターンを有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1及び図2を参照して第1の実施例を説明する。
図1は、この実施例における半導体基板上のフォトレジストを説明する半導体基板の部分断面図、図2は、半導体基板上のフォトレジストを形成する工程断面図である。図1は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光し、現像する工程を終えた状態を説明する断面図である。図2(c)は、図1に示す半導体基板上に形成されたフォトレジストの一部を示す平面図であり、図2(c)のa−a′線に沿う部分の断面図が図1に相当する。DRAMなどのキャパシタが形成されるディープトレンチが形成されるシリコンなどの半導体基板1上には、まず、ディープトレンチを形成する加工時にパッドが形成される。パッドは、シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)3からなり、素子分離領域であるSTIを形成する際のCMPのストッパー層として用いられる。但し、シリコン窒化膜は、ストレスが大きい膜なので、直接は半導体基板1上に形成されず、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)2を介在させている。
【0019】
シリコン窒化膜3の上にはディープトレンチをエッチングする直接のマスクであるBSG膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG+TEOS)4がCVDなどにより形成される。シリコン酸化膜4の厚さは、この後行われるRIEのエッチング速度や形成されるディープトレンチの深さに依存する。シリコン酸化膜4の上にはこのシリコン酸化膜4をエッチングする際のマスクとなるノボラック(Novolak) 層5が塗布形成される。
さらに、ノボラック層5の上にはSOG膜6を介してフォトレジスト(第1のフォトレジスト)7が塗布形成される。第1のフォトレジスト7にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(DUV)(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のディープトレンチパターンが形成された所定パターンを得る(図2(a))。この所定パターンは、半導体基板全面に均等なピッチのパターンである。
【0020】
次に、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)8がパターニングされた第1のフォトレジスト7の上に塗布形成される。第2のフォトレジスト8にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(MUV)(波長365nm)を照射して露光し、その後これを現像して前記第1のフォトレジストが有する所定パターンの内の所定領域を被覆するパターンを得る。第1のフォトレジストの所定パターンの内の所定領域とは、この実施例では、半導体基板1に形成されるメモリセルアレイを囲む周端部分である。この半導体基板1には、例えば、2つのメモリセルアレイが形成される(図2(b))。したがって、カバーレジスト8は、半導体基板1上の4周端と中央部分に形成される。この第1のフォトレジスト7及びカバーレジスト(第2のフォトレジスト)8は、第3のフォトレジストを構成する。
第1のフォトレジストの所定パターンは、均等なピッチで配列された複数のディープトレンチパターン9、9′(トレンチ開口を表している)から構成されている(図2(c))。
【0021】
しかし、実際の半導体基板1には、メモリセルアレイの周端部分にはディープトレンチは設けられておらず、メモリセルアレイ領域にのみディープトレンチが形成される。その配列の仕方は、対のディープトレンチをほぼ等間隔に配置し、その対と対の間隔は少なくとも1対のディープトレンチの幅とほぼ同じである。
即ち、第3のフォトレジストは、図2(c)に示すように、メモリセルアレイ領域にのみ対になったディープトレンチのパターン(黒色)が形成され、この黒色のディープトレンチパターン9に対応して、実際に半導体基板1にディープトレンチが形成される。したがって、第1のフォトレジストの均等なピッチで配列されたディープトレンチパターン9、9′のパターンのうち、周端部の点線で表示されるディープトレンチパターン9′は、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)8により被覆されている。この実施例では、メモリセルアレイ周端部を被覆する場合を説明する。
【0022】
しかし、本発明では、メモリセルアレイ領域のディープトレンチの対間にあるディープトレンチ9′も第2のフォトレジスト(図1では8′で表示している。
)で被覆すべきであるが、この実施例では説明せず、次の実施例で説明する。勿論本発明では、メモリセルアレイが均等なピッチで配列されている場合はこの第2のフォトレジスト8′は不要である。
次に、所定パターン(ディープトレンチパターン9)にパターニングされた第3のフォトレジスト7、8をマスクにして、SOG膜6及びノボラック層5をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理する。ノボラック層5及びSOG膜6には第3のフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる。次に、パターニングされたノボラック層5をマスクにしてシリコン酸化膜4、シリコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じパターンをパターニングする。
【0023】
次に、パターニングされたシリコン酸化膜4をマスクにしてディープトレンチ(図示しない)を半導体基板1の表面領域に掘る(図示しない)。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである。
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、先に説明したように、図13及び図14に示すプロセスにより形成される。
このように、パターニングされた第3のフォトレジストは、複数対のディープトレンチパターンが一定の間隔で配列されている。つまり、複数のディープトレンチパターンが不均等のピッチで配列されている。したがって、半導体基板1に形成されるディープトレンチは、半導体基板表面に全面配列されているのではなく、複数対のディープトレンチが配列され、隣接する対の間にはディープトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等なピッチで配列されている。
【0024】
このような半導体基板に形成されるディープトレンチは、第3のフォトレジストに形成されたトレンチの配列パターンと同じ構成である。DRAMのメモリセル部などに形成されるディープトレンチは、半導体基板全面に均一に配列されているのではなく、前述のように不均等なピッチで配列されている。したがって、この実施例において、近接するディープトレンチがないトレンチでも露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまうことはなく、露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れたパターンが得られる。
次に、図3乃至図9を参照して第2の実施例を説明する。
図3は、この実施例における半導体基板上のフォトレジストを説明する半導体基板の断面図、図4は、半導体基板上のパターニングされたフォトレジストを形成する工程平面図、図5乃至図8は、フォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図、図9は、半導体基板に設けられたディープトレンチに形成されたメモリセル用キャパシタを示す概略断面図及びこのメモリセルの回路図である。
【0025】
図3は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光し、現像する工程を終えた状態を説明する断面図である。図4は、図3に示す半導体基板上に形成されたフォトレジストを示し、図4(b)のa−a′線に沿う部分の断面図が図3に相当する。図3のフォトレジストから半導体基板までの積層された膜は、図1の構造と実質的に同じである。
DRAMなどのキャパシタが形成されるディープトレンチが設けられるシリコンなどの半導体基板21上には、まず、ディープトレンチを形成する加工時に必要なパッドが形成される。パッドは、シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)23からなり、素子分離領域であるSTIを形成する際のCMPのストッパー層として用いられる。シリコン窒化膜23は、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)22を介在させている。シリコン窒化膜3の上にはBSG膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG+TEOS)24が形成される。シリコン酸化膜24の上にはノボラック(Novolak) 層25が塗布形成される。さらに、ノボラック層25の上にはSOG(Spin-On-Glass) 膜26を介してフォトレジスト(第1のフォトレジスト)27が塗布形成される。
【0026】
ここで、SOG膜は、0.1μmの解像度を持つ完全無機化が可能な感光性塗布ガラス材料を意味している。SOG材料は、ケイ酸化合物を有機溶剤に溶解した溶液であり、これを塗布した後焼成することで、ケイ酸ガラス(SiO2)を主成分とした膜を形成することができる。絶縁膜や平坦化材料として一部半導体プロセスに用いられているが、形成された膜を完全にケイ酸ガラスとする、つまり炭素や窒素を含まない完全無機化状態にするためには700〜900℃で焼成しなければならないので用途は限定される。完全無機化しないと、リーク電流が大きい、絶縁耐圧が低いなど半導体として実用化できない。この実施例で用いられる感光性SOG材料は、電子線や遠紫外線を照射するだけで、完全にケイ酸ガラスとすることが出来る。一方、照射されていない領域は、溶剤で除去されるので、通常のリソグラフィプロセスによってケイ酸ガラスのパターンが形成可能になる。また、焼成のみでも350〜400℃の低温で完全無機化が可能である。このSOG膜の電子線に対する感度は、0.4マイクロクーロン/cm2 、遠紫外線に対するそれは15ミリジュール/cm2 と極めて高く、また、0.1μmの高密度パターンが解像可能であり、ギガビット級LSIに必要な高い解像度を備えている。
【0027】
次に、図5及び図6を参照して第1及び第2のフォトレジストから第3のフォトレジストを形成する工程を説明する。第1のフォトレジスト27上に均等なピッチのパターンを有するフォトマスク10を配置する。この実施例で用いるフォトマスク10のパターンは、図4(a)に示されるパターンと同じディープトレンチのパターン29である(図5(a))。そして、第1のフォトレジスト27にフォトマスク10を介して紫外線(DUV)(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のディープトレンチパターンが形成された所定パターンを得る(図5(b))。
次に、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)28がパターニングされた第1のフォトレジスト27の上に塗布形成される。その上に、フォトマスク11を配置する(図6(a))。次に、第2のフォトレジスト28にフォトマスク11を介して紫外線(MUV(波長365nm)又はDUV)を照射して露光し、その後、これを現像して前記第1のフォトレジスト27が有する所定パターンの内の所定領域を被覆するパターンを得る(図6(b))。
【0028】
この実施例では、第1のフォトレジスト27の所定パターンの内の所定領域とは、半導体基板21に形成されるメモリセルアレイ領域の複数対のディープトレンチパターン29の対と対の間のマージン領域(この領域には第1のフォトレジスト27では点線で示される1対のディープトレンチのパターン29′が形成されている(図4(b)参照))である。第2のフォトレジスト(カバーレジスト)28は、この1対のディープトレンチパターン29′を被覆する。
実際の半導体基板21には、メモリセルアレイの周端部分にはディープトレンチは設けられておらず、メモリセルアレイ領域にのみディープトレンチが形成される。その配列の仕方は、すでに述べたように、対のディープトレンチをほぼ等間隔に配置し、その対と対の間隔は、少なくとも1対のディープトレンチの幅とほぼ同じである。すなわち、第3のフォトレジストは、図4(b)、図3に示すように、メモリセルアレイ領域に対になったディープトレンチのパターン(黒色)29が形成され、この黒色のディープトレンチパターン29に対応して、実際に半導体基板21にディープトレンチが形成される。この実施例では、メモリセルアレイの周端部分については説明しないが、実際にはカバーレジストが施されている。
【0029】
次に、図7及び図8を参照して半導体基板にディープトレンチを形成する工程について説明する。
まず、パターニングされた第3のフォトレジスト7、8をマスクにして、SOG膜26及びノボラック層25をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理する。ノボラック層25及びSOG膜26には、第3のフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる(図7(a))。次に、パターニングされたノボラック層25をマスクにしてシリコン酸化膜24、シリコン窒化膜23及びシリコン酸化膜22を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じ形状にパターニングする(図7(b))。その後、マスクとして用いたノボラック層25を除去する(図7(c))。
次に、パターニングされたシリコン酸化膜24等をマスクにしてディープトレンチ12を半導体基板21の表面領域に形成する。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである(図8(a))。その後、マスクとして用いたシリコン酸化膜24を除去する(図8(b))。
【0030】
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、先に説明したように図13及び図14のプロセスにしたがって形成される。
以上のように、パターニングされた第3のフォトレジストは、複数対のディープトレンチが一定の間隔で配列されている。つまり、複数のディープトレンチが不均等のピッチで配列されている。したがって、半導体基板21に形成されるディープトレンチ12も、フォトレジストのパターンと同様に半導体基板表面に全面配列されているのではなく、隣接する対の間にはディープトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等ピッチで配列されている。
この実施例において、近接するディープトレンチがないトレンチでは、従来技術とは異なり、露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまうことはなく、露光による細りの生じないローカル寸法制御性の優れたパターンが得られる。
【0031】
以上、この実施例で形成されたディープトレンチには、図9に示すように、例えば、キャパシタが形成される。キャパシタは、例えば、DRAMなどに用いるメモリセルを構成している。メモリセルは、ゲートをワード線に接続し、ソース/ドレイン領域の一方をキャパシタの一方の電極に接続されたMOSトランジスタから構成され、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の他方は、ビット線に接続されている。ディープトレンチ12の内壁には誘電体層となる絶縁膜が形成される。本発明に係るフォトレジストは、ディープトレンチ形成に限らず、他の半導体基板や成膜をPEP処理する半導体装置の製造方法に適用される。また、実施例ではディープトレンチをDRAMのキャパシタに利用したが、本発明は、これに限らず、他の適宜なものに適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成により、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成しても露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れ、また、半導体基板表面に不均等なピッチでパターンを形成しても露光による細りの生じないパターンが形成されるローカル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体基板上のフォトレジストの構成を説明する半導体基板の部分断面図。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体基板上のフォトレジストを形成する工程を説明する平面図。
【図3】本発明の第2の実施例における半導体基板上のフォトレジストの構成を説明する半導体基板の断面図。
【図4】本発明の第2の実施例における半導体基板上のフォトレジストを形成する工程を説明する平面図。
【図5】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図6】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図7】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図8】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図9】半導体基板に設けられたディープトレンチに形成されたメモリセル用キャパシタを示す概略断面図及びこのメモリセルの回路図。
【図10】従来の半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストをパターニングする工程を示す断面図及び半導体基板を示す平面図。
【図11】従来の露光技術によるフォトレジストに形成されたディープトレンチパターンに与える影響について説明するフォトレジストパターンが形成されたウェーハの平面図、ウェーハの所定位置にあるチップの平面図、このチップのメモリセルアレイ中央部分のパターン(A)を示す平面図及び周端部分のパターン(B)を示す平面図。
【図12】図10の平面図に示された半導体基板表面に形成されたフォトレジストのC領域の状態を示す平面図。
【図13】本発明及び従来の半導体装置におけるSTIを形成する工程を説明する工程断面図。
【図14】本発明及び従来の半導体装置におけるSTIを形成する工程を説明する工程断面図。
【符号の説明】
1、21、101・・・半導体基板
2、22、102・・・シリコン酸化膜(DT Pad-Ox )
3、23、103・・・シリコン窒化膜(T Pad-SiN )
4、24、104・・・シリコン酸化膜(DT Pad-BSG+TEOS)
5、25、105・・・ノボラック層(Novolak)
6、26、106・・・SOG膜
7、27・・・第1のフォトレジスト(Resist)
8、8′、28・・・第2のフォトレジスト(カバーレジスト)(Cover Resist)
9、9′、29、29′・・・ディープトレンチパターン
10、11・・・フォトマスク
12・・・ディープトレンチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、とくに半導体基板にキャパシタなどが形成される深いトレンチ(DT:Deep Trench )などのを形成するフォトリソグラフィ技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体装置のプロセス技術においては、ディープサブミクロン世代に移っている。これにしたがって、例えば、DRAMのようなキャパシタを形成するディープトレンチ(DT:Deep Trench )も当然縮小されるようになってくる。
ディープトレンチの形成は、次の通りである。まず、半導体基板上に複数の積層膜を堆積させ、その上にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストにフォトマスクを介して光を照射させ(露光)、その後、これを現像してフォトレジストにトレンチ形状のパターンを形成する。そして、パターニングされたフォトレジストをマスクにして積層膜を介して半導体基板をエッチングして半導体基板主面に所定ピッチのディープトレンチを形成する。ところが、半導体基板に形成されたディープトレンチなどの縮小化傾向は、光近接効果によって生じる微小な細りを無視することができなくなるような事態を招いている。ここで、リソグラフィ技術は、転写プロセスにおけるパターン形成をいう。
【0003】
光近接効果とは、例えば、ディープトレンチの開口幅の仕上り値がこのディープトレンチと近接するディープトレンチまでの距離によって変動する現象である。つまり、このようなパターンを描画・露光するにあたって、荷電ビーム露光装置や光学縮小投影露光装置(ステッパ)を用いるが、半導体装置内のパターンの微細化と高密度化にともない、対象とする部分に近接する物体の影響によって光が歪められてパターンの寸法精度が低下する現象である。
図10は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチDTを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光する工程を説明する断面図及び半導体基板表面を示す平面図である。この平面図のA−A′線に沿う部分がこの断面図に示されている。ディープトレンチが形成されるシリコンなどの半導体基板101上には、まず、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)102が形成される。その上にシリコン窒化膜(DT Pad−SiN)103が形成される。シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)103は、素子分離領域であるSTI(Shallow Trench Isolation)を形成する際のCMP(Chemical Mechanical Polishing) のストッパー層として用いられる。シリコン窒化膜は、ストレスが大きい膜なので、直接は半導体基板上に形成されず、シリコン酸化膜102を介在させている。
【0004】
シリコン窒化膜103の上にはディープトレンチをエッチングする直接のマスクであるBPS膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG(Boron Silicate Glass)+TEOS)104がCVD(Chemical Vapor Deposition) などにより形成される。シリコン酸化膜104の厚さは、この後行われるRIE(Reactive Ion Etching)のエッチング速度や形成されるディープトレンチの深さに依存する。シリコン酸化膜104の上にはこのシリコン酸化膜104をエッチングする際のマスクとなるノボラック(Novolak) 層105が塗布形成される。さらに、ノボラック層105の上にはSOG膜106を介してフォトレジスト( Resist) 107が塗布形成される。
【0005】
フォトレジスト107にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(DUV:Deep Ultra Violet )(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のトレンチが形成された所定パターンを得る。次に、所定パターンにパターニングされたフォトレジスト107をマスクにして、SOG膜106及びノボラック層105をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理を行う。ノボラック層105及びSOG膜106にはフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる。次に、パターニングされたノボラック層105をマスクにしてシリコン酸化膜104、シリコン窒化膜103及びシリコン酸化膜102を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じパターン形状にパターニングする。
次に、パターニングされたシリコン酸化膜104をマスクにしてディープトレンチ(図示しない)を半導体基板101の表面領域に掘る(図示しない)。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである。
【0006】
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、次のようにAA工程と呼ばれている工程により形成される。ディープトレンチ(DT)12が形成され、シリコン酸化膜(DT Pad Ox)及びシリコン窒化膜(DTPad SiN)が積層された半導体基板101表面にBSG/TEOS膜を積層してから、Novolak/SOG膜を塗布し、この膜の上にSTI形状のパターン(AAパターン)を描画したフォトレジストを形成する。そして、このフォトレジストをマスクにしてSOG/Novolak膜をRIEでエッチングする(図13(a))。その後、このNovolak膜をマスクにしてTEOS/BSG膜をRIEでエッチングし(図13(b))、次に、シリコン半導体基板101をRIEでエッチングする(図13(c))。次に、そこにHDPによりシリコン酸化膜を埋め込む(図14(a))。そして、DT Pad SiN膜が出てくるまでCMP処理を行う(図14(b))。次に、ウエットエッチング法により、DT Pad SiN膜を剥離して、STIを半導体基板101に埋め込む工程を終了する(図14(c))。
【0007】
図10(b)に示すように、パターニングされたフォトレジスト107は、複数対のトレンチが一定の間隔で配列されている。即ち、半導体基板101に形成されるディープトレンチは、半導体基板表面に全面配列されているのではなく、複数対のトレンチ孔が配列され、隣接する対の間にはトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等ピッチで配列されている。
このような半導体基板に形成されるディープトレンチは、フォトレジストに形成されたトレンチ孔の配列パターンと同じ構成である。しかしながら、DRAMのメモリセル部などに形成されるディープトレンチは、半導体基板全面に均一に配列されているのではなく、前述のように、不均等なピッチで配列されている。
したがって、近接するディープトレンチのないトレンチは、露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまう。
【0008】
図11は、従来の露光技術によるフォトレジストに形成されたディープトレンチパターンに与える影響について説明したものであり、フォトレジストが形成されたウェーハの平面図(図11(a))、ウェーハの所定位置にあるチップの平面図(図11(b))、このチップのメモリセルアレイ中央部分のパターン(A)を示す平面図(図11(c))及び周端部分のパターン(B)を示す平面図(図11(d))である。図12は、図10の平面図に示された半導体基板表面に形成されたフォトレジストのC領域の状態を示す平面図である。
従来は、メモリセルアレイ部だけに不均等ピッチのディープトレンチパターンを描画していた。メモリセルアレイ周端部分は、中央部分のディープトレンチと違い、外周にはパターンがないので、中央部分と同じ描画条件では予め定められたターゲット寸法よりも細く出来上がってしまう(図11(d)参照)。
従来からこのような細りを無くす対策としてメモリセルアレイ周端部分の周りにはダミーパターンが描かれている(特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】特開平8−279600号公報(図1、段落0014、0015)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような細りを無くす対策としてメモリセルアレイ周端部分の周りにダミーパターンを描く方法は、現状で用いているダミーパターンの本数ではこの周端部分の寸法細りの問題を解決できていない。ダミーパターンの本数増加はチップサイズ拡大につながる為、なるべく減らしたいのが実情である。結果としてメモリセルアレイ中央部分と周端部分で寸法差が生じる。したがって、その都度下層膜構成・描画装置(ステッパ)に応じ、マスク寸法を特定箇所で微調整するなど寸法の合わせ込みなど諸対応が必要となる。
また、メモリセルアレイ部のディープトレンチは、不均等なピッチに描画される(図12参照)。対をなすトレンチの左右にはパターンが無いため露光装置のレンズの3次収差の影響でトレンチ外側の寸法制御が困難になり左右差が生じる。したがって、これもローカル寸法バラツキの原因となっている。図12(a)に示されるフォトレジストのC領域の中央にあるトレンチの対は、隣接部分にマージン部分が存在するので、近接効果の影響により一方に偏って細っている(図12(b))。即ち、メモリセルアレイ部の中央部分であってもマスク寸法を特定箇所で微調整するなど対応が必要なローカル寸法バラツキが存在していた。
【0011】
本発明は、この様な事情により成されたものであり、半導体基板表面に第3のフォトレジストのパターンに対応し、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成しても露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法を提供する。また、半導体基板表面に不均等なピッチでパターンを形成しても露光による細りの生じないパターンを有するローカル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法を提供する。さらに、このようなパターンを半導体基板に形成するために必要なフォトマスクを提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ウェーハ全面に塗布されたフォトレジスト(第1のフォトレジスト)にディープトレンチなどのパターンを均等に描画し、その上からカバーレジスト(第2のフォトレジスト)を被覆して、例えば、ウェーハのメモリセルアレイの周端部分を被覆してグローバルな寸法制御性の改善を図り、あるいは、フォトレジストに形成された均等なパターンの内、トレンチを形成しない不要な部分をカバーレジストで被覆して通常の不均等なピッチのディープトレンチを形成することによりローカル寸法制御性の改善を図ることを特徴としている。本発明では第1のフォトレジストと第2のフォトレジストとを組み合わせて新しいフォトレジスト(第3のフォトレジスト)が形成され、新しいフォトレジストにより半導体基板上に所期の目的のパターンが形成される。
また、第1のフォトレジストを露光する際に用いられる第1のフォトマスクは、ディープトレンチなどのパターンを半導体基板に均等に描画するものであるから、それに対応した均等なピッチのパターンを備えている。
【0013】
すなわち、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応し、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成する工程とを具備したことを特徴としている。
【0014】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成され、不均等なピッチのパターンを有する第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程とを具備したことを特徴としている。前記半導体基板表面に形成されたパターンは、複数のトレンチからなるようにしても良い。前記複数のトレンチにはそれぞれキャパシタが形成されるようにしても良い。前記キャパシタは、これに接続されたMOSトランジスタとともにメモリセルを構成するようにしても良い。
【0015】
前記メモリセルは、少なくとも1つのメモリセルアレイを構成してもよい。前記第2のフォトレジストは、前記メモリセルアレイが形成される領域の周辺に被覆されているようにしても良い。前記第2のフォトレジストは、前記第1のフォトレジストの均等なピッチのパターンの内、実際にはトレンチが形成されない領域を被覆するようにしても良い。前記複数のトレンチが形成された後、前記半導体基板表面には素子分離用トレンチを形成する工程をさらに備えるようにしても良い。前記複数のトレンチの前記半導体基板表面からの深さは、前記素子分離領域用トレンチの前記半導体基板表面からの深さより深いようにしても良い。
【0016】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、BSG膜とTEOS膜との積層膜、ノボラック膜及びSOG膜を順次積層させる工程と、前記SOG膜上に第1のフォトレジストを形成する工程と、前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記SOG膜全面に均等なパターンを形成する工程と、前記第2のフォトレジストを前記均等なパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆して、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、前記第3のフォトレジストをマスクにして、前記SOG膜及びノボラック膜をエッチングして、前記SOG膜及び前記ノボラック膜に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程と、前記パターニングされたSOG膜及びノボラック膜をマスクにして、前記積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をエッチングして、これら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜に前記SOG膜及びノボラック膜に対応したパターンを形成する工程と、前記パターニングされた積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、この半導体基板にこれら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜のパターンに対応した複数のトレンチを形成する工程とを具備したことを特徴としている。
【0017】
前記トレンチの前記半導体基板表面からの深さは、8〜10μmであっても良く、前記トレンチの径が0.13μmであってもよい。
本発明のフォトマスクは、上記半導体装置の製造方法のいずれかに用いられ、前記第1のフォトレジストを露光する際に用いられる均等なピッチのパターンを有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1及び図2を参照して第1の実施例を説明する。
図1は、この実施例における半導体基板上のフォトレジストを説明する半導体基板の部分断面図、図2は、半導体基板上のフォトレジストを形成する工程断面図である。図1は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光し、現像する工程を終えた状態を説明する断面図である。図2(c)は、図1に示す半導体基板上に形成されたフォトレジストの一部を示す平面図であり、図2(c)のa−a′線に沿う部分の断面図が図1に相当する。DRAMなどのキャパシタが形成されるディープトレンチが形成されるシリコンなどの半導体基板1上には、まず、ディープトレンチを形成する加工時にパッドが形成される。パッドは、シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)3からなり、素子分離領域であるSTIを形成する際のCMPのストッパー層として用いられる。但し、シリコン窒化膜は、ストレスが大きい膜なので、直接は半導体基板1上に形成されず、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)2を介在させている。
【0019】
シリコン窒化膜3の上にはディープトレンチをエッチングする直接のマスクであるBSG膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG+TEOS)4がCVDなどにより形成される。シリコン酸化膜4の厚さは、この後行われるRIEのエッチング速度や形成されるディープトレンチの深さに依存する。シリコン酸化膜4の上にはこのシリコン酸化膜4をエッチングする際のマスクとなるノボラック(Novolak) 層5が塗布形成される。
さらに、ノボラック層5の上にはSOG膜6を介してフォトレジスト(第1のフォトレジスト)7が塗布形成される。第1のフォトレジスト7にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(DUV)(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のディープトレンチパターンが形成された所定パターンを得る(図2(a))。この所定パターンは、半導体基板全面に均等なピッチのパターンである。
【0020】
次に、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)8がパターニングされた第1のフォトレジスト7の上に塗布形成される。第2のフォトレジスト8にフォトマスク(図示せず)を介して紫外線(MUV)(波長365nm)を照射して露光し、その後これを現像して前記第1のフォトレジストが有する所定パターンの内の所定領域を被覆するパターンを得る。第1のフォトレジストの所定パターンの内の所定領域とは、この実施例では、半導体基板1に形成されるメモリセルアレイを囲む周端部分である。この半導体基板1には、例えば、2つのメモリセルアレイが形成される(図2(b))。したがって、カバーレジスト8は、半導体基板1上の4周端と中央部分に形成される。この第1のフォトレジスト7及びカバーレジスト(第2のフォトレジスト)8は、第3のフォトレジストを構成する。
第1のフォトレジストの所定パターンは、均等なピッチで配列された複数のディープトレンチパターン9、9′(トレンチ開口を表している)から構成されている(図2(c))。
【0021】
しかし、実際の半導体基板1には、メモリセルアレイの周端部分にはディープトレンチは設けられておらず、メモリセルアレイ領域にのみディープトレンチが形成される。その配列の仕方は、対のディープトレンチをほぼ等間隔に配置し、その対と対の間隔は少なくとも1対のディープトレンチの幅とほぼ同じである。
即ち、第3のフォトレジストは、図2(c)に示すように、メモリセルアレイ領域にのみ対になったディープトレンチのパターン(黒色)が形成され、この黒色のディープトレンチパターン9に対応して、実際に半導体基板1にディープトレンチが形成される。したがって、第1のフォトレジストの均等なピッチで配列されたディープトレンチパターン9、9′のパターンのうち、周端部の点線で表示されるディープトレンチパターン9′は、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)8により被覆されている。この実施例では、メモリセルアレイ周端部を被覆する場合を説明する。
【0022】
しかし、本発明では、メモリセルアレイ領域のディープトレンチの対間にあるディープトレンチ9′も第2のフォトレジスト(図1では8′で表示している。
)で被覆すべきであるが、この実施例では説明せず、次の実施例で説明する。勿論本発明では、メモリセルアレイが均等なピッチで配列されている場合はこの第2のフォトレジスト8′は不要である。
次に、所定パターン(ディープトレンチパターン9)にパターニングされた第3のフォトレジスト7、8をマスクにして、SOG膜6及びノボラック層5をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理する。ノボラック層5及びSOG膜6には第3のフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる。次に、パターニングされたノボラック層5をマスクにしてシリコン酸化膜4、シリコン窒化膜3及びシリコン酸化膜2を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じパターンをパターニングする。
【0023】
次に、パターニングされたシリコン酸化膜4をマスクにしてディープトレンチ(図示しない)を半導体基板1の表面領域に掘る(図示しない)。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである。
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、先に説明したように、図13及び図14に示すプロセスにより形成される。
このように、パターニングされた第3のフォトレジストは、複数対のディープトレンチパターンが一定の間隔で配列されている。つまり、複数のディープトレンチパターンが不均等のピッチで配列されている。したがって、半導体基板1に形成されるディープトレンチは、半導体基板表面に全面配列されているのではなく、複数対のディープトレンチが配列され、隣接する対の間にはディープトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等なピッチで配列されている。
【0024】
このような半導体基板に形成されるディープトレンチは、第3のフォトレジストに形成されたトレンチの配列パターンと同じ構成である。DRAMのメモリセル部などに形成されるディープトレンチは、半導体基板全面に均一に配列されているのではなく、前述のように不均等なピッチで配列されている。したがって、この実施例において、近接するディープトレンチがないトレンチでも露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまうことはなく、露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れたパターンが得られる。
次に、図3乃至図9を参照して第2の実施例を説明する。
図3は、この実施例における半導体基板上のフォトレジストを説明する半導体基板の断面図、図4は、半導体基板上のパターニングされたフォトレジストを形成する工程平面図、図5乃至図8は、フォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図、図9は、半導体基板に設けられたディープトレンチに形成されたメモリセル用キャパシタを示す概略断面図及びこのメモリセルの回路図である。
【0025】
図3は、半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストを塗布し、露光し、現像する工程を終えた状態を説明する断面図である。図4は、図3に示す半導体基板上に形成されたフォトレジストを示し、図4(b)のa−a′線に沿う部分の断面図が図3に相当する。図3のフォトレジストから半導体基板までの積層された膜は、図1の構造と実質的に同じである。
DRAMなどのキャパシタが形成されるディープトレンチが設けられるシリコンなどの半導体基板21上には、まず、ディープトレンチを形成する加工時に必要なパッドが形成される。パッドは、シリコン窒化膜(DT Pad−SiN)23からなり、素子分離領域であるSTIを形成する際のCMPのストッパー層として用いられる。シリコン窒化膜23は、シリコン酸化膜(DT Pad−Ox)22を介在させている。シリコン窒化膜3の上にはBSG膜とTEOS膜の積層膜からなるシリコン酸化膜(DT Pad−BSG+TEOS)24が形成される。シリコン酸化膜24の上にはノボラック(Novolak) 層25が塗布形成される。さらに、ノボラック層25の上にはSOG(Spin-On-Glass) 膜26を介してフォトレジスト(第1のフォトレジスト)27が塗布形成される。
【0026】
ここで、SOG膜は、0.1μmの解像度を持つ完全無機化が可能な感光性塗布ガラス材料を意味している。SOG材料は、ケイ酸化合物を有機溶剤に溶解した溶液であり、これを塗布した後焼成することで、ケイ酸ガラス(SiO2)を主成分とした膜を形成することができる。絶縁膜や平坦化材料として一部半導体プロセスに用いられているが、形成された膜を完全にケイ酸ガラスとする、つまり炭素や窒素を含まない完全無機化状態にするためには700〜900℃で焼成しなければならないので用途は限定される。完全無機化しないと、リーク電流が大きい、絶縁耐圧が低いなど半導体として実用化できない。この実施例で用いられる感光性SOG材料は、電子線や遠紫外線を照射するだけで、完全にケイ酸ガラスとすることが出来る。一方、照射されていない領域は、溶剤で除去されるので、通常のリソグラフィプロセスによってケイ酸ガラスのパターンが形成可能になる。また、焼成のみでも350〜400℃の低温で完全無機化が可能である。このSOG膜の電子線に対する感度は、0.4マイクロクーロン/cm2 、遠紫外線に対するそれは15ミリジュール/cm2 と極めて高く、また、0.1μmの高密度パターンが解像可能であり、ギガビット級LSIに必要な高い解像度を備えている。
【0027】
次に、図5及び図6を参照して第1及び第2のフォトレジストから第3のフォトレジストを形成する工程を説明する。第1のフォトレジスト27上に均等なピッチのパターンを有するフォトマスク10を配置する。この実施例で用いるフォトマスク10のパターンは、図4(a)に示されるパターンと同じディープトレンチのパターン29である(図5(a))。そして、第1のフォトレジスト27にフォトマスク10を介して紫外線(DUV)(波長248nm)を照射して露光し、その後これを現像して複数のディープトレンチパターンが形成された所定パターンを得る(図5(b))。
次に、第2のフォトレジスト(カバーレジスト)28がパターニングされた第1のフォトレジスト27の上に塗布形成される。その上に、フォトマスク11を配置する(図6(a))。次に、第2のフォトレジスト28にフォトマスク11を介して紫外線(MUV(波長365nm)又はDUV)を照射して露光し、その後、これを現像して前記第1のフォトレジスト27が有する所定パターンの内の所定領域を被覆するパターンを得る(図6(b))。
【0028】
この実施例では、第1のフォトレジスト27の所定パターンの内の所定領域とは、半導体基板21に形成されるメモリセルアレイ領域の複数対のディープトレンチパターン29の対と対の間のマージン領域(この領域には第1のフォトレジスト27では点線で示される1対のディープトレンチのパターン29′が形成されている(図4(b)参照))である。第2のフォトレジスト(カバーレジスト)28は、この1対のディープトレンチパターン29′を被覆する。
実際の半導体基板21には、メモリセルアレイの周端部分にはディープトレンチは設けられておらず、メモリセルアレイ領域にのみディープトレンチが形成される。その配列の仕方は、すでに述べたように、対のディープトレンチをほぼ等間隔に配置し、その対と対の間隔は、少なくとも1対のディープトレンチの幅とほぼ同じである。すなわち、第3のフォトレジストは、図4(b)、図3に示すように、メモリセルアレイ領域に対になったディープトレンチのパターン(黒色)29が形成され、この黒色のディープトレンチパターン29に対応して、実際に半導体基板21にディープトレンチが形成される。この実施例では、メモリセルアレイの周端部分については説明しないが、実際にはカバーレジストが施されている。
【0029】
次に、図7及び図8を参照して半導体基板にディープトレンチを形成する工程について説明する。
まず、パターニングされた第3のフォトレジスト7、8をマスクにして、SOG膜26及びノボラック層25をRIEなどの異方性エッチングによりエッチング処理する。ノボラック層25及びSOG膜26には、第3のフォトレジストと同じ形状のパターンがパターニングされる(図7(a))。次に、パターニングされたノボラック層25をマスクにしてシリコン酸化膜24、シリコン窒化膜23及びシリコン酸化膜22を順次RIEによりエッチングして、これらの積層膜に前記所定パターンと同じ形状にパターニングする(図7(b))。その後、マスクとして用いたノボラック層25を除去する(図7(c))。
次に、パターニングされたシリコン酸化膜24等をマスクにしてディープトレンチ12を半導体基板21の表面領域に形成する。深さは、半導体基板表面から8μm〜10μm、例えば、9.4μmである。また、ディープトレンチの孔径は、約0.13μmである(図8(a))。その後、マスクとして用いたシリコン酸化膜24を除去する(図8(b))。
【0030】
次に、素子分離領域(STI)を形成する。この素子分離領域は、先に説明したように図13及び図14のプロセスにしたがって形成される。
以上のように、パターニングされた第3のフォトレジストは、複数対のディープトレンチが一定の間隔で配列されている。つまり、複数のディープトレンチが不均等のピッチで配列されている。したがって、半導体基板21に形成されるディープトレンチ12も、フォトレジストのパターンと同様に半導体基板表面に全面配列されているのではなく、隣接する対の間にはディープトレンチが形成されていないマージン部分が存在するように不均等ピッチで配列されている。
この実施例において、近接するディープトレンチがないトレンチでは、従来技術とは異なり、露光時の近接効果の作用によって実際より細るように形成されてしまうことはなく、露光による細りの生じないローカル寸法制御性の優れたパターンが得られる。
【0031】
以上、この実施例で形成されたディープトレンチには、図9に示すように、例えば、キャパシタが形成される。キャパシタは、例えば、DRAMなどに用いるメモリセルを構成している。メモリセルは、ゲートをワード線に接続し、ソース/ドレイン領域の一方をキャパシタの一方の電極に接続されたMOSトランジスタから構成され、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の他方は、ビット線に接続されている。ディープトレンチ12の内壁には誘電体層となる絶縁膜が形成される。本発明に係るフォトレジストは、ディープトレンチ形成に限らず、他の半導体基板や成膜をPEP処理する半導体装置の製造方法に適用される。また、実施例ではディープトレンチをDRAMのキャパシタに利用したが、本発明は、これに限らず、他の適宜なものに適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成により、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成しても露光による細りの生じないグローバル寸法制御性の優れ、また、半導体基板表面に不均等なピッチでパターンを形成しても露光による細りの生じないパターンが形成されるローカル寸法制御性の優れた半導体装置の製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体基板上のフォトレジストの構成を説明する半導体基板の部分断面図。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体基板上のフォトレジストを形成する工程を説明する平面図。
【図3】本発明の第2の実施例における半導体基板上のフォトレジストの構成を説明する半導体基板の断面図。
【図4】本発明の第2の実施例における半導体基板上のフォトレジストを形成する工程を説明する平面図。
【図5】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図6】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図7】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図8】本発明の第2の実施例のおけるフォトレジストを用いて半導体基板にトレンチを形成する工程断面図。
【図9】半導体基板に設けられたディープトレンチに形成されたメモリセル用キャパシタを示す概略断面図及びこのメモリセルの回路図。
【図10】従来の半導体基板にキャパシタ用ディープトレンチを形成するためのフォトレジストをパターニングする工程を示す断面図及び半導体基板を示す平面図。
【図11】従来の露光技術によるフォトレジストに形成されたディープトレンチパターンに与える影響について説明するフォトレジストパターンが形成されたウェーハの平面図、ウェーハの所定位置にあるチップの平面図、このチップのメモリセルアレイ中央部分のパターン(A)を示す平面図及び周端部分のパターン(B)を示す平面図。
【図12】図10の平面図に示された半導体基板表面に形成されたフォトレジストのC領域の状態を示す平面図。
【図13】本発明及び従来の半導体装置におけるSTIを形成する工程を説明する工程断面図。
【図14】本発明及び従来の半導体装置におけるSTIを形成する工程を説明する工程断面図。
【符号の説明】
1、21、101・・・半導体基板
2、22、102・・・シリコン酸化膜(DT Pad-Ox )
3、23、103・・・シリコン窒化膜(T Pad-SiN )
4、24、104・・・シリコン酸化膜(DT Pad-BSG+TEOS)
5、25、105・・・ノボラック層(Novolak)
6、26、106・・・SOG膜
7、27・・・第1のフォトレジスト(Resist)
8、8′、28・・・第2のフォトレジスト(カバーレジスト)(Cover Resist)
9、9′、29、29′・・・ディープトレンチパターン
10、11・・・フォトマスク
12・・・ディープトレンチ
Claims (12)
- 半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、
前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、
前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応し、前記半導体基板に対する被覆率の高い領域と低い領域とが共存するパターンを形成する工程とを具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に第1のフォトレジストを形成する工程と、
前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記半導体基板全面に均等なピッチのパターンを形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なピッチのパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆し、前記第1及び第2のフォトレジストから構成され、不均等なピッチのパターンを有する第3のフォトレジストを形成する工程と、
前記第3のフォトレジストをマスクとして前記半導体基板表面をエッチングして、前記表面に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程とを具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記半導体基板表面に形成されたパターンは、複数のトレンチからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記複数のトレンチにはそれぞれキャパシタが形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記キャパシタは、このキャパシタに接続されたMOSトランジスタとともにメモリセルを構成することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記メモリセルは、少なくとも1つのメモリセルアレイを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2のフォトレジストは、前記メモリセルアレイが形成される領域の周端部分に被覆されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2のフォトレジストは、前記第1のフォトレジストの均等なピッチのパターンの内、実際にはトレンチが形成されない領域を被覆することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記複数のトレンチが形成された後、前記半導体基板表面には素子分離用トレンチを形成する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記複数のトレンチの前記半導体基板表面からの深さは、前記素子分離領域用トレンチの前記半導体基板表面からの深さより深いことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、BSG膜とTEOS膜との積層膜、ノボラック膜及びSOG膜を順次積層させる工程と、
前記SOG膜上に第1のフォトレジストを形成する工程と、
前記第1のフォトレジストを露光し、現像して前記SOG膜全面に均等なパターンを形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを前記均等なパターンを有する第1のフォトレジストの上に形成する工程と、
前記第2のフォトレジストを露光し、現像して前記均等なパターンを有する第1のフォトレジスト表面の所定の領域を被覆して、前記第1及び第2のフォトレジストから構成された第3のフォトレジストを形成する工程と、
前記第3のフォトレジストをマスクにして、前記SOG膜及びノボラック膜をエッチングして、前記SOG膜及び前記ノボラック膜に前記第3のフォトレジストのパターンに対応したパターンを形成する工程と、
前記パターニングされたSOG膜及びノボラック膜をマスクにして、前記積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をエッチングして、これら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜に前記SOG膜及びノボラック膜に対応したパターンを形成する工程と、
前記パターニングされた積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をマスクにして、前記半導体基板をエッチングして、この半導体基板にこれら積層膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜のパターンに対応した複数のトレンチを形成する工程とを具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法に用いられ、前記第1のフォトレジストを露光する際に用いられる均等なピッチのパターンを有することを特徴とするフォトマスク。
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