JP2004192344A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】辞書検索機能を有する情報処理装置に関し、見出し語として用いられない文字、記号を含む文章でも、簡単な操作で検索ができるようにすることを課題とする。
【解決手段】画面上に表示された文章の中から、所望の文字列を選択する文字列選択部と、選択された文字列から、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する文字列抽出部と、検索文字列を用いて辞書検索を行なう検索部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報処理装置に関し、特に画面上に表示された文字列に対して、辞書検索を行う機能を有する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
国語辞典、英和辞典、和英辞典などが電子化された電子辞書がすでに利用されている。例えば、意味を調べたい英単語を入力したり、文章中の英単語を選択することにより、その英単語の意味あるいは説明文が表示される。
この説明文の中に、さらに分らない英語表現や、調べたい英単語が出てきた場合には、通常英単語はスペースで区切られて独立しているので、その英単語を単に選択するだけで容易に切り出すことがき、さらにその英単語を検索して意味を表示させることが実現されている。
【0003】
しかし、日本語の文章は、単語ごとに分けて表記するものではないので、調べたい単語を簡単に選択することは難しい。そのため従来は例えば、日本語文章中の調べたい語句の始めの文字と終わりの文字を指定する操作をして検索文字列を選択した後、辞書検索をしてその意味を表示するようにしていた。このとき、検索文字列と完全一致した見出し語だけが検索候補として抽出されていた。
【0004】
また、日本語の文章中の語句の検索や形態素抽出の方法として種々のものが提案されている(例えば特許文献1、2、3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特公平2579976号公報(第4頁,第3図)
【特許文献2】
特公平2684138号公報(第4頁,第5頁)
【特許文献3】
特公平2933367号公報(第3頁,第5頁,第5図)
【0006】
特許文献1には、テキスト中に意味不明の語句があった場合、その語句中の任意の1つの文字を指定することによって、その文字を任意の位置に含む複数の文字列を検索対象として抽出し、電子辞書の検索操作回数を減らすようにした電子辞書の検索方法が記載されている。
また、特許文献2には、見出し語の先頭文字とその活用文字列の最大長の情報を含む見出し長存在判定テーブルを備え、見出し対応文字列の範囲を効率よく決定して辞書検索回数を削減した日本語形態素解析システムが記載されている。
さらに、特許文献3には、登録語句ごとに、ポインタインクリメント情報と検索補助情報とを記憶し、直前の辞書引き処理で抽出した最長の形態素に対するポインタインクリメント情報と検索補助情報とを取り出して次の検索を行なう日本語形態素抽出方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の検索方法を用いたとしても、次のような文字列に対しては、適切な検索や形態素抽出ができない場合がある。
例えば、「蟷螂の斧」という文字列が含まれた文章があり、この文字列「蟷螂の斧」の意味を調べるために辞書検索したいと仮定する。ここで、「蟷螂の斧」という4文字からなる文字列がそのまま文章中に存在し、「蟷螂の斧」という見出し語が辞書中に存在する場合は、特許文献1の検索方法でも検索可能である。
【0008】
しかし、文章に含まれている文字列が、「蟷螂(とうろう)の斧」というように、「蟷螂」の読みがカッコ書きで含まれた10文字の文字列である場合には、一般に見出し語の中に「(とうろう)」という文字列は含まれていないので、単にこの10文字の文字列を選択しただけでは、辞書の中に登録された「蟷螂の斧」を検索することはできない。
特に、特許文献1に記載の検索方法では、「蟷螂(とうろう)の斧」という文字列に対して、現在のポインタが「蟷」を示していたとすると、「蟷螂」という文字列は抽出できるが、「(とうろう)」という文字列が存在するために、「蟷螂の斧」という文字列は抽出できない。
【0009】
また、特許文献2および3に記載された形態素抽出方法では、「蟷螂(とうろう)の斧」という文字列に対して形態素解析をしたとすると、名詞「蟷螂」、記号「(」、名詞「とうろう」、記号「)」、助詞「の」、名詞「斧」という6つの形態素に分解されるだけで、「(とうろう)」の部分を含まない「蟷螂の斧」を抽出することはできない。
したがって、辞書の中に「蟷螂の斧」という4文字からなる見出し語があったとしても、これを検索することができずに、そのような用語はないというような表示がされることになる。
【0010】
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、辞書の見出し語の中に現れる文字等とそうでない文字等を区別して予め設定しておくことにより、検索対象の文章の中に見出し語として直接登録されていない文字列が含まれていたとしても、その中に含まれる見出し語に相当する文字列を抽出して検索することを可能とする情報処理装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、画面上に表示された文章の中から、所望の文字列を選択する文字列選択部と、選択された文字列から、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する文字列抽出部と、検索文字列を用いて辞書検索を行なう検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置を提供するものである。
これによれば、辞書の見出し語に現れることのない文字や記号が含まれる文章でも、容易な操作で所望の文字列の辞書検索が可能となり、辞書検索時の利用者の操作性を向上できる。
【0012】
この発明の文字列選択部、文字列抽出部、検索部は、CPUを中心として、RAM、ROM、タイマー、I/Oコントローラ等からなるマイクロコンピュータにより構成できる。
また、これらの各部の機能は、RAM、ROM等のメモリに記載されたプログラムとプログラムに基づいて動作するハードウェアとによって実現される。
プログラムは、RAM、ROM等の半導体メモリに記憶される場合の他、FD、HD、MD、CD−ROM、DVD−ROM、ICカード、などの種々の記録媒体に格納された形態で提供できる。
また、電気通信回路を通した通信により、遠隔地のサーバからダウンロードする形態でも提供できる。
【0013】
この発明において、選択文字列とは、CRTやLCD等の表示画面に表示された文章において、利用者の特定の指示入力により切り出された文字列を言い、漢字、ひらがな、かたかな、数字、アルファベットの他、種々の記号も含まれた文字列であってもよい。
予め設定登録された文字および記号は、特定の記録領域(設定文字メモリと呼ぶ)に格納されているが、ROM等に固定的に記憶された形態で提供される他、RAM、HD等に記憶させ、利用者が書き換え可能な形態で提供してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明は、表示された文章中に、見出し語となるべき文字列の間に特殊な記号や文字が含まれる場合においても、その特殊な記号等を削除する操作をすることなく、見出し語に相当する部分の文字列を抽出する情報処理装置であり、簡単な操作をするだけで調べたい文字列の検索が可能となり、辞書検索処理における利用者の操作性を向上させることができる。
【0015】
また、この発明は、画面上に表示された文章の中から、所望の文字列を選択する文字列選択部と、選択された文字列から、予め設定登録された2つ以上の文字および記号と、前記設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列とを削除した検索文字列を抽出する文字列抽出部と、検索文字列を用いて辞書検索を行なう検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置を提供するものである。
【0016】
さらに、この発明は、入力部と、表示部と、見出し語とその意味内容からなる辞書を記憶した第1記憶部と、特定の文字および記号を予め記憶した第2記憶部と、前記表示部に表示された文字列のうち入力部からの指示入力により選択された選択文字列を記憶した第3記憶部と、見出し語の検索に用いられる検索文字列を記憶した第4記憶部と、前記第3記憶部に記憶された選択文字列の中から、前記第2記憶部に記憶された特定文字または記号を除いた文字列を抽出して前記第4記憶部に検索文字列として記憶させる文字列抽出部と、前記検索文字列に対応する第1記憶部の辞書の見出し語を検索する検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置を提供するものである。
ここで、各記憶部は、半導体メモリや記録媒体、記録装置を用いることができるが、辞書を記憶した第1記憶部は、ROM、CD−ROM、DVD−ROM、HD等の比較的大容量の読み出し専用のメモリを用いることが好ましく、第2、第3および第4記憶部は、書き換え可能なメモリ、例えば、RAM、HDを用いることが好ましい。特に第4記憶部は、不揮発性のメモリ(フラッシュメモリ、HD)が好ましい。
【0017】
また、この発明は、画面上に表示された文章の中から所望の文字列を選択させ、選択された文字列から予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出し、検索文字列を用いて辞書検索を行なうことを特徴とする情報処理装置の検索方法を提供するものである。
ここで、前記選択された文字列から、設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列もさらに削除した検索文字列を抽出するようにしてもよい。これによれば、辞書検索時の利用者の操作性を向上できる。
【0018】
さらに、この発明は、画面上に表示された文章の中から検索候補とすべき最初の一文字を指示入力させ、入力された最初の一文字とそれ以後に存在する文字列群とからなる任意長の文字列を選択し、選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出し、抽出された検索文字列を用いて辞書検索を行ない、一致する見出し語が見つかった検索文字列を選択可能なように表示させることを特徴とする情報処理装置の検索方法を提供するものである。
ここで、前記選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列も削除した検索文字列を抽出するようにしてもよい。これによれば、利用者は最初の一文字を指示入力すればよいので、文字列の選択操作をより容易にすることができる。
【0019】
また、この発明は、コンピュータに、画面上に表示された文章の中から所望の文字列を選択させる機能、選択された文字列から予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する機能、検索文字列を用いて辞書検索を行なう機能を実現させるためのプログラムを提供するものである。
さらに、コンピュータに、画面上に表示された文章の中から検索候補とすべき最初の一文字を指示入力させる機能、入力された最初の一文字とそれ以後に存在する文字列群とからなる任意長の文字列を選択する機能、選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する機能、抽出された検索文字列を用いて辞書検索を行ない、一致する見出し語が見つかった検索文字列を選択可能なように表示させる機能を実現させるためのプログラムを提供するものである。
プログラムは、FD、HD、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体に格納された形態や、電気通信回線を介してそのプログラムが格納されたサーバからダウンロードする形態で提供され、実行時には主記録に実行可能な形式で読み出される。
【0020】
以下、図に示す実施例に基づいて、この発明を具体的に説明する。なお、この発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
〈情報処理装置の構成〉
図1に、この発明の情報処理装置の構成ブロック図を示す。この発明の情報処理装置は、主として、入力部1、制御部2、表示部3、辞書メモリ4、データメモリ5、設定文字メモリ6とから構成される。
情報処理装置は、デスクトップパソコン、ノート型パソコン、PDA、電子辞書、携帯電話、その他文字等の入力および表示機能を持つ装置を意味し、携帯性を有する小型の情報端末でもよい。
【0022】
入力部1は、文字、記号、図形、画像等の電子データを入力する部分であり、キーボードの他、マウス、ペン、タブレットなどのポインティングデバイス、タッチパネル、文字認識装置、マイク、音声認識装置、スキャナ、CCDカメラ等が用いられ、文字、記号等がいわゆる電子データとして入力できるように構成されていればよい。
【0023】
制御部2は、主として文字列抽出部と検索部の2つの機能ブロックからなり、この発明の入力機能、表示機能、電子データの加工機能等を制御する部分であり、例えばCPU、ROM、RAM、I/Oインタフェース、タイマー等から構成される。CPUがROM等に記憶された制御プログラムに基づいて動作することにより、この発明の文字列抽出処理や検索処理が実現される。
表示部3は、情報を表示するための装置であり、CRT、LCD、ELなどの種々のディスプレイを用いることができる。
【0024】
辞書メモリ4は、国語辞典、漢和辞典、英和辞典、和英辞典、その他専門用語辞典などを記憶した記憶装置であり、ROM、RAMなどの半導体メモリのほか、ICカード型のメモリ、HD、FD、MO、CD−ROM、DVD−ROM等のディスク型メモリ等を用いることができる。
また、辞書メモリ4の内容および、この発明の情報処理装置の制御プログラムは、ネットワークに接続された外部の記憶装置やサーバ等からダウンロードして、内蔵されたHD等の記憶装置に格納するようにしてもよい。
【0025】
データメモリ5は、この発明の入力部から入力されたデータ、検索処理により生成されたデータおよび表示データ等を一時保存しておくメモリであり、RAM等の書き換え可能なメモリを用いることができる。データメモリ5には、後述するような「選択文字列」、「検索文字列」、表示部に現在表示されている文章に関する情報が格納される。
【0026】
設定文字メモリ6は、後述するこの発明の文字列抽出処理で用いるメモリであり、予め設定された文字、記号が格納される。ここに格納される文字、記号は、製造時にROMの中に予め固定的に用意しておいてもよいが、利用者が後で自由に追加、削除ができるようにフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶してもよい。
【0027】
設定文字メモリ6に格納されている文字等を見出し語文字候補から除くという設計仕様の場合には、例えば、図2に示すような記号が、このメモリ6に格納される。
逆に設定文字メモリ6に格納されている文字等のみを、見出し語文字候補として選択するという設計仕様の場合には、例えば、全角漢字、ひらかな、カタカナ、英文字、数字がこのメモリ6に格納される。
以上が、この発明の情報処理装置の主要な構成であるが、この他に、LAN、ブロードバンド、Blue toothなどを介して情報通信するために、外部機器との接続のための各種インタフェース機能を備えてもよい。
【0028】
〈実施例1〉
図2、図3、図4および図5を用いて、この発明の実施例1の文字列抽出処理と検索処理について説明する。
図2は、前記したように、見出し語文字候補から除かれる記号であり、設定文字メモリ6の中に格納されているものとする。この実施例では、設定文字メモリ6の中の記号は、見出し語となる文字を抽出する際に除かれる文字とする。
図3に、この発明の実施例1の見出し語候補となる文字列の抽出処理の概略説明図を示す。
図4に、この発明の実施例1の文字列抽出処理と検索処理のフローチャートを示す。
図5に、この発明の実施例1の文字列選択処理の説明図を示す。
この実施例1では、図5(a)に示すような文章が、表示部3に表示されているものとする。
【0029】
まず、図3を用いて、見出し語候補の文字列抽出処理について説明する。
図5(a)の文章から選択文字列51として「関ヶ原(※)の戦」が選択されたとする。次にこの選択文字列51の先頭の文字から順に、設定文字メモリ6の中に含まれる文字か否かをチェックする。
ここで、設定文字メモリ6の中の記号は、見出し語候補とならない記号であるので、チェックしようとする文字がこのメモリ6に含まれれば、見出し語として無効、メモリ6に含まれなければ、その文字は有効と判断する。
【0030】
「関ヶ原(※)の戦」という8文字の文字列については、まず「関」がチェックされるが、「関」は、設定文字メモリ6の中には含まれないので、見出し語として有効な文字と判断される。
次に「ヶ」がチェックされ、これも設定文字メモリ6には含まれないので、見出し語として有効な文字と判断される。
同様にして、「原」も有効な文字と判断される。
【0031】
次に、「(」(開き括弧)がチェックされるが、これは設定文字メモリ6の中に含まれるので、見出し語として無効と判断される。
さらに、次の「※」、「)」(閉じ括弧)も、設定文字メモリ6の中に含まれるので、無効な文字と判断される。
次に、「の」、「戦」がチェックされるが、これらは有効な文字と判断される。
以上の一連のチェックにより、選択文字列51のうち、「(」、「※」、「)」が無効な文字と判断され、見出し語として「関ヶ原の戦」という文字列のみが抽出される。
【0032】
この後、「関ヶ原の戦」という5文字の文字列が検索文字列52として採用され、この文字列と一致可能な文字列を辞書メモリ4の中から検索する。
辞書メモリ4の中に、見出し語として「関ヶ原の戦」という5文字の文字列があれば、その見出し語の意味内容が表示部3に表示される。文章中に出てくる文字列「関ヶ原(※)の戦」を、そのまま選択して検索するだけでは、一致する見出し語なしという結果となる可能性が高いが、このように見出し語候補とはならない記号「(」、「※」、「)」を自動的に除いて、残った文字列「関ヶ原の戦」について検索をかけるので、一致する見出し語が見つかり、所望の意味内容が表示できるようになる。
【0033】
次に、図5を用いて、選択文字列51を選択する手順について説明する。図5(a)のように表示部3に文章が表示されている状態で、利用者が「関ヶ原(※)の戦」の意味を調べようとする場合、図5(b)に示すように、利用者はまず調べたい文字列の先頭の「関」の位置までカーソルを移動させる。カーソルの移動は、カーソル移動キーがあればそれを用い、なければマウスのようなポインティングデバイスを用いる。
そして、図5(b)のように、「関」の位置にカーソルを移動させた後、この文字が、選択文字列51の先頭となることを示す指示を入力する。例えば、専用の「先頭指示キー」があればそれを用い、なければ指示入力に相当する操作をすればよい。
【0034】
次に、図5(c)に示すように、利用者は調べたい文字列の末尾の文字である「戦」の位置にカーソルを移動させ、この文字が、選択文字列51の末尾となることを示す指示入力をする。
この後、図5(d)に示すように、「関ヶ原(※)の戦」という文字列が選択文字列51として選択されたことが表示部3に表示される。
【0035】
図5(d)では、選択文字列51を四角で囲んでいるが、この表示に限ることなく、実際の表示では、選択文字列51が他の文章部分と区別できるような表示であればよい。例えば、選択文字列51である「関ヶ原(※)の戦」に対して、下線の付加、点滅表示、強調表示、白黒反転表示、色の変更等の表示をすればよい。
以上の操作により、検索対象とすべき選択文字列51が選択される。
なお、図5(d)の表示の後、利用者が選択文字列51を確認し、所定の指示入力をすれば、文字列抽出処理と検索処理が実行される。
【0036】
次に、図4のフローチャートを用いて、この実施例1の文字列抽出処理と、検索処理について説明する。
図4のステップS1において、利用者が選択文字列51の先頭の文字を指示する入力をすると、制御部2は、表示部3の画面上のカーソル位置の情報から、そのカーソル位置に表示されている文字が何であるかを調べ、その文字の表示位置を示す情報を、先頭位置アドレスとして、データメモリ5に記憶する。
【0037】
次に、ステップS2において、利用者が選択文字列51の末尾の文字を指示する入力をすると、制御部2は、その末尾の文字が何であるかを調べ、その文字の表示位置を示す情報を最終位置アドレスとして、データメモリ5に記憶する。
ステップS3において、先頭位置アドレスと最終位置アドレスとで挟まれた文字列を選択文字列51として記憶する。例えば、図5に示した例では、「関ヶ原(※)の戦」という文字列が選択文字列51として記憶される。
ステップS4において、検索文字列52の候補を一時保存するための文字変数Aをヌルに初期化する。
【0038】
ステップS5において、選択文字列51の中の先頭の文字を取り出す。図5の例では「関」が取り出される。
そして、ステップS6において、取り出された文字が、見出し語として有効な文字であるか否か判断する。
ここで、判断のために、図2に示したような設定文字メモリ6の内容が用いられる。
【0039】
すなわち、取り出された文字が、設定文字メモリ6の中にあれば、見出し語として無効な文字と判断され、ステップS8へ進む。一方、設定文字メモリ6の中になければ見出し語として有効な文字と判断され、ステップS7へ進み、取り出された文字を文字変数Aに追加する。取り出された文字が「関」という漢字の場合、図2の設定文字メモリ6の中には存在しないので、「関」は有効文字と判断され、文字変数Aに追加されることになる。この時、文字変数Aの内容は「関」となる。
【0040】
次にステップS8において、選択文字列51の中の末尾の文字について有効文字であるかどうかのチェックをしたか否か判断し、まだチェックしていない場合は、ステップS9へ進み、選択文字列51の中から次の文字を取り出し、ステップS6へ戻り、その文字をチェックする。例えば、「関」のチェックをした後は、文字「ヶ」を取り出す。
この時、「ヶ」についても、設定文字メモリ6の中に存在するか否かがチェックされ、「ヶ」は有効文字であるので、文字変数Aに追加される。文字変数Aは「関ヶ」となる。
【0041】
その後、同様に「原(※)の戦」の各文字についてステップS6からS9が繰り返される。
ステップS6で、「(」、「※」、「)」の各文字についてチェックした時、これらは図2の設定文字メモリ6の中に含まれるので、無効文字と判断され、文字変数Aには追加されない。
したがって、末尾の文字「戦」までのチェックが終了した時は、文字変数Aの内容は、「関ヶ原の戦」という文字列となる。
以上のステップS5からステップS9までの処理が、文字列抽出処理に相当する。
【0042】
ステップS8で末尾の文字をチェックしたと判断した時は、ステップS10へ進み、文字変数Aの内容の文字列と一致する見出し語が辞書メモリ4の中にないかどうか調べる。すなわち、辞書検索を行なう。
ステップS11において、見出し語が見つかった時は、ステップS12へ進み、その見出し語に対応して格納されている辞書の内容を読み出して表示部3に表示する。
一方、見出し語がなかった時は、ステップS13へ進み、該当する見出し語がない旨の表示を表示部3にする。
以上のステップS10からS13までの処理が、検索処理に相当する。
【0043】
図5の例では、文字変数Aとして文字列「関ヶ原の戦」が抽出されたので、「関ヶ原の戦」という文字列に一致する見出し語がないか否か調べられる。
一般に「関ヶ原の戦」という漢字のみからなる文字列が見出し語として辞書に登録されている可能性はあるが「(※)」のような特殊な記号を含む文字列「関ヶ原(※)の戦」が登録されている可能性は少ない。
【0044】
したがって、表示された文章が「関ヶ原(※)の戦」の場合で、単にこの8文字の文字列をもとに検索したのでは、「該当見出し語なし」となる可能性が高いが、この発明では、表示された文章が、「関ヶ原の戦」または、「関ヶ原(※)の戦」のどちらであっても、「関ヶ原の戦」という文字列が辞書に見出し語として登録している限り、検索が成功する。すなわち、検索の柔軟性が高く、(※)の部分を除去するような特別な操作をすることもなく、利用者の操作性が向上できる。
この実施例によれば、選択文字列51としては、「関ヶ原(※)の戦」という文字列の他、「関ヶ原※の戦」、「関ヶ原の戦(※)」、「関ヶ原※(の戦)」のように特殊な記号を含む場合も、同様にして「関ヶ原の戦」が検索文字列として抽出され、検索処理が実行できる。
【0045】
〈実施例2〉
上記した実施例1では、利用者が先頭と末尾を指示することにより、選択文字列51を選択した後、文字列抽出処理を実行したが、利用者が先頭の一文字のみを指示した直後に、文字列抽出処理および検索処理を実行するようにしてもよい。すなわち、実施例2では、末尾の指示入力を省略したことを特徴とする。
【0046】
例えば、図5(a)の文章が表示されている状態で、図5(b)のように、利用者が「関」を検索したい語句の先頭文字として指示入力したとする。
このとき、「関」について前方一致検索を行い、「関」を先頭に含む見出し語をすべて抽出する。そして、抽出された見出し語の中で「関」の文字の後方に続く文字列群に対して、一文字ずつ追加させたものを選択文字列51として文字列抽出処理を実行し、さらに検索処理を実行する。文字列抽出処理では、追加した文字が図2に示した設定文字メモリに含まれるか否かをチェックする。含まれる場合は検索せずに、その文字を削除し、次の一文字を加えたものについて処理を続行する。
【0047】
一方、含まれない場合は検索処理を行い、今注目している文字列と完全一致する見出し語が存在する場合は検索候補として、その文字列をデータメモリ5に保存しておく。この場合、検索候補として抽出される文字列は複数個存在する場合があるので、検索できた文字列に対する意味内容をいきなり表示するのではなく、複数の検索候補の文字列リストをまず表示させる。そして、この中から調べたい文字列を利用者が選択する操作をした後に、その選択された文字列に対応する意味内容を表示するようにする。これによれば、利用者は先頭文字のみの指示入力をするだけでよく、カーソルを移動させて末尾の文字を指示する必要がないので、より操作性を向上できる。
【0048】
図5(a)の文章の場合、前方一致検索をするとすれば、先頭文字である「関」に続く文字列群が、文字列抽出と検索の対象となる。すなわち「関」から「である。」の「。」までの文字列が対象となる。
例えば、「関」、「関ヶ原」、「関ヶ原の戦」という3つの見出し語が辞書に登録されているとすると、前方一致検索により「関」を先頭に含むこの3つの見出し語が抽出される。
まず、「関」について文字列抽出処理が行われるが、「関」は図2には含まれないので、有効な検索対象文字として抽出され、検索処理が実行される。検索処理により、辞書の中に完全一致する見出し語が存在するので、「関」を検索候補文字列リストに入れる。
【0049】
次に、「関」の後の一文字を追加させた文字列「関ヶ」について文字列抽出処理を行う。ここで、この文字列を構成する文字は全て図2には含まれないので、有効な文字として抽出され、検索処理が実行される。
すなわち、「関ヶ」について辞書検索が行なわれるが、これに完全一致する見出し語は存在しないので、検索は失敗し、「関ヶ」は検索候補文字列リストには登録されない。
【0050】
次に、「原」を加えた「関ヶ原」について文字列抽出処理が行われる。この文字列を構成する文字は、有効な文字として抽出され、検索処理が実行される。この「関ヶ原」は完全一致する見出し語が存在するので、検索候補文字列リストに登録される。
【0051】
次に、「(」を加えた「関ヶ原(」について文字列抽出処理が実行されるが、この「(」は、図2のメモリ中に存在するので、無効文字と判断されて抽出されず、検索処理は行われない。
同様に「関ヶ原(※」、「関ヶ原(※)」についても、文字列抽出処理において「※」、「)」が無効文字と判断されて抽出されず、検索処理は行われない。
【0052】
次に、「の」が加えられた「関ヶ原(※)の」について文字列抽出処理が実行されるが、ここでは、「(※)」が無効文字で、「の」が有効文字と判断されるので、「(※)」の部分を除いた「関ヶ原の」が検索文字列52として抽出されることになる。そして「関ヶ原の」について検索処理が実行される。しかし、「関ヶ原の」は辞書の中に完全一致する見出し語がないので、検索は失敗し、検索候補文字列リストには登録されない。
【0053】
次に、「戦」を加えた「関ヶ原(※)の戦」について文字列抽出処理が実行されると、「(※)」の部分を除いた「関ヶ原の戦」が検索文字列52として抽出され、検索処理により完全一致する見出し語があるので、「関が原の戦」が検索候補文字列リストに登録される。
【0054】
次に、「と」を加えた「関ヶ原(※)の戦と」について文字列抽出処理および検索処理が行われるが、「(※)」の部分が除かれた「関ヶ原の戦と」は、完全一致する見出し語が存在しないので、検索は失敗する。
また、最初に行った前方一致検索で抽出された見出し語は、「関」、「関ヶ原」、「関ヶ原の戦」の3つであって、「関ヶ原の戦と」よりも長い完全一致可能な見出し語は存在しないので、検索処理はここで終了する。
【0055】
したがって、結局検索候補文字列リストには、「関」、「関ヶ原」、「関ヶ原の戦」の3つの文字列が格納されることになる。
この3つの文字列が、検索候補として抽出された旨の表示をして、利用者に調べたい文字列を選択させるような表示をする。利用者が、入力部1のキー入力等により、調べたい文字列を選択する入力をすると、その選択した文字列を見出し語とする意味内容を辞書メモリから読み出して、画面上に表示する。
【0056】
検索候補が複数個ある場合は、どれかを選択する操作をする必要があるが、先頭文字を指定入力するだけで、検索候補文字列リストが表示されるので、図2のような特殊な文字が含まれる場合の検索では、利用者の操作性を向上できる。
【0057】
〈実施例3〉
上記実施例では、図2に示すような特殊な文字を除いて検索処理をする場合を説明したが、ここでは、特定の文字または記号で挟まれた部分に存在する文字全てを除いて検索処理をする実施例について、図6、図7および図8を用いて説明する。
図6に、この発明の実施例3の特定記号の説明図を示す。
図7に、この発明の実施例3の文字列抽出処理の説明図を示す。
図8に、この発明の実施例3の文字列抽出および検索処理のフローチャートを示す。
【0058】
ここでは、図7に示すように、表示された文章の中に、「蟷螂(とうろう)の斧」という文字列が含まれていたとする。また、特定記号として、開き括弧「(」、閉じ括弧「)」が設定登録されていたとする。この実施例3では、特定記号「(」および「)」と、これらの特定記号で挟まれた部分の文字「とうろう」を除いた文字列「蟷螂の斧」を抽出し、これを検索文字列52として採用する。「とうろう」という文字列は、図2に示したメモリには含まれていないので、実施例1では、無効文字とはせずに見出し語対象としていたが、実施例3では、この文字列は特定記号「(」と「)」に挟まれているので、無効文字と判断する。
【0059】
ここで、特定記号としては、「(」と「)」の他に、図6に示すような種々の開き括弧と閉じ括弧を用いてもよい。
例えば、文章中に開き括弧として「{」が存在した場合は、「{」からこれと対になる閉じ括弧「}」までの間に存在する文字列を無効文字と判断する。
図6に示した特定記号は、設定文字メモリ6の中に記憶しておき、文字列抽出処理の時に利用する。
なお、特定記号としては、図6に示すような括弧に関する記号に限るものではなく、他の記号や文字を用いてもよい。
例えば、特定記号として「%」を設定しておき、「あいう%えおかきく%けこ」という文字列の場合の2つの「%」で挟まれた「えおかきく」を無効文字と判断するようにしてもよい。
【0060】
また、図2のような設定文字メモリ6がある場合において、どの記号を特定記号の最初の記号とし、どの記号を特定記号の末尾の記号とするかを設定入力するようにしてもよい。この場合には、利用者が設定した独自の最初の記号から独自の末尾の記号までの間に存在する文字列を無効文字として文字列抽出処理が実行される。
例えば、表示された文章中に「@」や「#」が特定記号として用いられており、「アカ@サタナハ#マヤラ」という文字列がある場合において、「@」を最初の記号とし、「#」を末尾の記号と設定しておけば、「サタナハ」が無効文字として取り扱われる。
【0061】
次に、図8を用いて、実施例3の文字列抽出処理について説明する。
ここでは、特定文字としては、図6に示した開き括弧と閉じ括弧が用いられるものとする。
また、ステップS31からS35の処理は、図4の実施例1と同じである。
さらに、検索処理は、ステップS43からS46に示されているが、これは図4の実施例1の検索処理と同じである。
文字列抽出処理は、ステップS35からS42に示されているが、ステップS36、S37、S38が実施例3で追加されたステップであり、他のステップは図4の実施例1と同じである。
【0062】
図8において、実施例1と同様の処理を行い、選択文字列51の先頭の文字を取り出す(ステップS35)。
ステップS36において、取り出した先頭の文字が、開き括弧か否かチェックする。
開き括弧でなければ、ステップS39へ進み、実施例1のステップS6以降と同様の処理をする。
一方、開き括弧である場合は、ステップS37へ進み、選択文字列51の次の文字を取り出す。
【0063】
ステップS38において、取り出した文字が閉じ括弧か否かチェックする。閉じ括弧であれば、ステップS39へ進み、閉じ括弧でなければ、ステップS37へ戻り、さらに次の文字を取り出す。
このステップS37およびS38の処理は、開き括弧と閉じ括弧の間に存在する文字を無効文字とみなす処理に相当する。
【0064】
ステップS38で閉じ括弧が見つけられた場合は、ステップS39へ進み、有効文字か否か判断されるが、閉じ括弧が、図2のメモリに設定されているものとすると、ステップS41へ進み、ステップS40を通らないので、開き括弧と閉じ括弧と共に、両括弧の間の文字も、文字変数Aには加えられないことになる。
【0065】
例えば、前記した「蟷螂(とうろう)の斧」が選択文字列51の場合、「ステップS36からS39の処理により「(とうろう)」部分が無効文字と判断されることになる。その結果、文字列抽出処理が終了した時点(ステップS41)では、文字変数Aには「蟷螂の斧」という4文字の文字列が設定されることになる。この後、「蟷螂の斧」という文字変数Aをもとに検索処理が行われる。
【0066】
この実施例3では、以上のように、特定記号で挟まれた部分の文字列が図2のメモリに設定された文字でない場合も、無効文字とみなし、見出し語と一致可能な文字列部分のみを抽出して検索することができる。
【0067】
また、実施例3では、特定記号で挟まれた文字列のほか、実施例1で示したような単独で存在する無効文字も除去して検索文字列52を抽出することができる。
例えば、「ファン=デル=ワールス(オランダの物理学者)の状態式」という文字列が、選択文字列51として選択されたとする。また、「=」、「(」、「)」が図2のメモリに無効記号として設定され、「(」と「)」が特定記号として設定されているものとする。
【0068】
この時、文字列抽出処理によって、2つの「=」は、無効文字として除かれ、「(オランダの物理学者)」は、特定記号に挟まれているので、除かれる。
したがって、残りの「ファン」、「デル」、「ワールス」、「の状態式」の文字列が有効文字として判断され、文字変数Aの内容は、「ファンデルワールスの状態式」となり、これが検索文字列52として採用される。
【0069】
〈実施例4〉
実施例3では、先頭の文字と、末尾の文字とを利用者が指示入力するようにしたが、実施例2と同様に、先頭の文字を指定するだけで、文字列抽出処理と検索処理を実行するようにしてもよい。この場合は、検索候補文字列リストに、見出し語として存在するいくつかの文字列が格納されることになり、利用者がこのリストの中から検索したい文字列を選択することにより、その意味内容が表示される。
【0070】
以下、図9に示した具体例をもとに、実施例4の文字列抽出処理について説明する。
表示部3に、「テストでファン=デル=ワールス(オランダの物理学者)の状態式を説明せよという問題が出題された」という文章が表示されているものとする。
また、実施例3と同様に、「=」、「(」、「)」が図2の設定文字メモリ6に設定され、「(」と「)」とが図6の特定記号として設定されているものとする。
また、辞書メモリ4の見出し語として、「ファ(音の名前〉」、「ファン(扇風機)」、「ファン(ひいきにする人)」、「ファンデルワールス」、「ファンデルワールスの状態式」が登録されているものとする。
【0071】
この表示状態で、利用者が調べようとする語句の先頭文字として「フ」を選択する操作をしたとすると、この「フ」から始まり「た」で終わる文字列に対して、次のような文字列抽出処理および検索処理が実行され、図9に示すような5つの検索候補文字列リストが生成される。
まず、前方一致検索により、「フ」を先頭に持つ見出し語がすべて抽出される。
【0072】
次に、「フ」が選択文字列51として選択され、見出し語として有効な文字か否かチェックされ、これは有効な文字であるので、この「フ」をもとに完全一致する見出し語が検索される。
しかし、「フ」は見出し語として登録されていないので、検索は失敗する。
次に、「ファ」について文字列抽出処理と検索処理が実行される。「ファ」は有効文字列であるので、検索処理が実行され、完全一致する見出し語が見つかった場合、その見出し語「ファ(音の名前)」は、検索候補文字列リストの中に格納される。
【0073】
次に、「ン」の文字列が追加された「ファン」について文字列抽出処理と検索処理が実行され、検索により完全一致する2つの見出し語「ファン(扇風機)」、「ファン(ひいきにする人)」が、検索候補文字列リストに格納される。
【0074】
次に、「=」が追加された「ファン=」について文字列抽出処理が実行されるが、「=」は図2のメモリ6に含まれているので、無効文字と判断され、検索処理は実行されない。
【0075】
次に、「ファンデ」、「ファンデル」について、この順に文字列抽出処理と検索処理が実行されるが、いずれも完全一致する見出し語が見つけられないので、検索は失敗する。
次に、「ファンデル=」について、文字列抽出処理が実行されるが、上記したように、「=」は無効文字なので、検索処理は実行されない。
【0076】
次に、「ファンデルワ」、「ファンデルワー」、「ファンデルワール」について、この順に文字列抽出処理と検索処理が実行されるが、いずれも完全一致する見出し語が見つけられないので、検索は失敗する。
次に、「ファンデルワールス」について、文字列抽出処理と検索処理が実行されるが、完全一致する見出し語が見つけられるので、「ファンデルワールス」が、検索候補文字列リストの中に追加される。
【0077】
次に、「ファンデルワールス(」について、文字列抽出処理が行われるが、「(」という特定記号が検出されるので、次に対となる「)」という特定記号が検出されるまで、これらの特定文字の間の文字は全て無効文字として判断される。すなわち「オランダの物理学者」は無効文字と判断される。
【0078】
したがって、「(」および「)」を含む「(オランダの物理学者)」の部分は無効文字列と判断され、次に「ファンデルワールスの」について、文字列抽出処理と検索処理が行われる。
「ファンデルワールスの」については、完全一致する見出し語が見つからないので、検索は失敗する。
【0079】
次に、「ファンデルワールスの状」、「ファンデルワールスの状態」、「ファンデルワールスの状態式」の順に文字列抽出処理と検索処理が実行されるが、「ファンデワールスの状態式」のみが、完全一致する見出し語が存在するので、これが検索候補文字列リストに加えられる。
【0080】
次に、「ファンデルワールスの状態式を」について文字列抽出処理が実行され、有効文字であると判断されて、検索処理が行なわれるが、完全一致する見出し語が見つからないので、検索は失敗する。
また、前方一致検索によりこれ以上長い見出し語であって完全一致可能な見出し語は存在しないので、ここで検索は終了する。
【0081】
以上のように、全ての文字列に対して文字列抽出処理と検索処理が実行された結果、図9に示すように、5つの検索候補の文字列リストが抽出される。この検索候補文字列リストは、画面上に表示される。利用者は、この表示を見て、調べたい文字列を選択する操作をすれば、その選択した文字列の意味内容が表示されることになる。
【0082】
以上のように、この実施例4では、調べたい語句の先頭の1文字だけを指示入力するだけで、辞書メモリ4の中に見出し語として存在するものをリスト表示することができ、さらにリスト表示された複数個の文字列の中から希望する文字列を選択するだけで、その文字列の意味内容を表示させることができる。
また、指示された先頭の文字の後方の文字列群に、いわゆる無効文字が存在しても、その無効文字を削除するような操作をする必要はなく、検索が可能となるので、利用者の操作性を向上できる。
【0083】
【発明の効果】
この発明によれば、辞書の見出し語として用いられていない文字、記号等が含まれる文章であっても、その文字、記号等を削除する操作をする必要はなく、所望の文字列の検索が可能となるので、検索時の利用者の操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報処理装置の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】この発明の設定文字メモリの内容の一実施例の説明図である。
【図3】この発明の実施例1の検索文字列抽出処理の説明図である。
【図4】この発明の実施例1の文字列抽出と検索処理のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例1の選択文字列の指示操作の説明図である。
【図6】この発明の実施例3の特定文字としての括弧の一実施例の説明図である。
【図7】この発明の実施例3の検索文字列抽出処理の説明図である。
【図8】この発明の実施例3の文字列抽出と検索処理のフローチャートである。
【図9】この発明の実施例4の検索文字列抽出処理の説明図である。
【符号の説明】
1.入力部
2.制御部
3.表示部
4.辞書メモリ
5.データメモリ
6.設定文字メモリ
51.選択文字列
52.検索文字列

Claims (9)

  1. 画面上に表示された文章の中から、所望の文字列を選択する文字列選択部と、選択された文字列から、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する文字列抽出部と、検索文字列を用いて辞書検索を行なう検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 画面上に表示された文章の中から、所望の文字列を選択する文字列選択部と、選択された文字列から、予め設定登録された2つ以上の文字および記号と、前記設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列とを削除した検索文字列を抽出する文字列抽出部と、検索文字列を用いて辞書検索を行なう検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  3. 入力部と、表示部と、見出し語とその意味内容からなる辞書を記憶した第1記憶部と、特定の文字および記号を予め記憶した第2記憶部と、前記表示部に表示された文字列のうち入力部からの指示入力により選択された選択文字列を記憶した第3記憶部と、前記見出し語の検索に用いられる検索文字列を記憶した第4記憶部と、前記第3記憶部に記憶された選択文字列の中から前記第2記憶部に記憶された特定文字または記号を除いた文字列を抽出して前記第4記憶部に検索文字列として記憶させる文字列抽出部と、前記検索文字列に対応する第1記憶部の辞書の見出し語を検索する検索部とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  4. 画面上に表示された文章の中から所望の文字列を選択させ、選択された文字列から予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出し、検索文字列を用いて辞書検索を行なうことを特徴とする情報処理装置の検索方法。
  5. 前記選択された文字列から、設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列もさらに削除した検索文字列を抽出することを特徴とする請求項4の情報処理装置の検索方法。
  6. 画面上に表示された文章の中から検索候補とすべき最初の一文字を指示入力させ、入力された最初の一文字とそれ以後に存在する文字列群とからなる任意長の文字列を選択し、選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出し、抽出された検索文字列を用いて辞書検索を行ない、一致する見出し語が見つかった検索文字列を選択可能なように表示させることを特徴とする情報処理装置の検索方法。
  7. 前記選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された特定の2つの文字または記号に挟まれた文字列も削除した検索文字列を抽出することを特徴とする請求項6の情報処理装置の検索方法。
  8. コンピュータに、画面上に表示された文章の中から所望の文字列を選択させる機能、選択された文字列から予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する機能、検索文字列を用いて辞書検索を行なう機能を実現させるためのプログラム。
  9. コンピュータに、画面上に表示された文章の中から検索候補とすべき最初の一文字を指示入力させる機能、入力された最初の一文字とそれ以後に存在する文字列群とからなる任意長の文字列を選択する機能、選択された異なる文字長の文字列のそれぞれについて、予め設定登録された文字および記号を削除した検索文字列を抽出する機能、抽出された検索文字列を用いて辞書検索を行ない、一致する見出し語が見つかった検索文字列を選択可能なように表示させる機能を実現させるためのプログラム。
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CN112783919A (zh) * 2021-02-02 2021-05-11 广州海量数据库技术有限公司 查询语句的字符串处理方法及装置

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