JP2004191739A - 距離測定装置およびそれを装着した撮像装置 - Google Patents

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田中  誠
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Abstract

【課題】小チップサイズでパララックスが精度よく補正できる距離測定装置とそれを装着したカメラなどの撮像装置を提供すること。
【解決手段】上段の1対の光センサアレイ21a、21b、中段の1対の光センサアレイ22a、22b、下段の1対の光センサアレイ23a、23bの3ライン(3列)を微小な隙間で配置し、これら3ラインの光センサアレイに1ラインの1対の積分回路アレイ24a、24bを配置し、被写体の距離に応じて光センサアレイを選択することで、光センサアレイが捕らえる視野を広げて、遠景から至近の対象物の距離を測定できるようにする。また、カメラに装着した場合は、距離測定装置とカメラレンズ(撮像レンズ)との視差を補正することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、カメラの自動焦点機構に用いられる距離測定装置とそれを装着したカメラに関し、特に、被写体を撮像レンズを通して撮影する撮像光学系と距離を測距レンズを通して測定する測距光学系とのパララックス(視差)を補正する機能を有する距離測定装置とそれを装着したカメラなどの撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、三角測距の原理に基づく原理図である。この三角測距の原理について説明する(例えば、非特許文献1参照)。
被写体55の光がレンズ51、52を通して、光センサアレイ53、54上に被写体像56、57として結像する。点G、点Hは、正面の無限遠からレンズ51、52の中心点C、Dを通過する光線(光軸58、59)と光センサアレイ53、54との交点である。点Gと点Hの間の距離をB、光センサアレイ53、54とレンズ51、52との距離をfe(焦点距離と等しい)とする。また、光軸58、59からの被写体像56、57のずれをX1、X2とする。このX1とX2を足した長さをXとする。尚、61は測定系を示す。
【0003】
ここで三角形ACEと三角形CFGおよび三角形AEDと三角形DHIはそれぞれ相似であることから、被写体55までの距離dは次式で求められる。
【0004】
【数1】
d=B・fe /(X1+X2)=B・fe /X
Xは被写体55が無限遠にあるとき、すなわち二つの被写体像56、57がレンズ51、52の光軸58、59と光センサアレイの交点にある場合を基準とした2像の相対変移である。Bとfeは定数であるので、Xを検出することで距離dを求めることができる。
図9は、三角測距の原理に基づく距離測定装置の構成図である。測距原理については、前記した通りである。また、構成図は内部が分かる分解斜視図で示した。
【0005】
この距離測定装置は、1対のレンズ71、72と、1対の光センサアレイ81、82を内蔵するオートフォーカスIC(以下AFIC76と称す)と、遮光箱73とで構成され、必要に応じてIR(赤外線)カットフィルタ74が挿入される。AFIC76と1対のレンズ71、72は遮光箱73に固定して組み立てられる。
図10は、AFICに封止されている半導体チップの要部構成図で、同図(a)は半導体チップの平面図、同図(b)は光センサアレイの平面図、同図(c)は光センサの平面図である。
【0006】
半導体チップ80は、1対の光センサアレイ81、82と、その回りに配置される増幅回路83a、83b、84a、84b、アドレス回路85a、85b、86a、86b、基準電圧回路87a、87bなどが集積される。尚、88a、88bはボンデングパッドアレイである。尚、増幅回路83a、83b、83c、83d内に、後で説明する光センサの電流を積分する積分回路アレイが入っている。
また、1対の光センサアレイ81、82は、それぞれ多数の光センサ91a、91bから構成される。
【0007】
また、各光センサ91a、91bは受光領域98(受光部)とピックアップ電極92で構成され、受光領域98はフォトダイオードやフォトトランジスタで形成され、これらのフォトダイオードやフォトトランジスタは、半導体基板の表面層にイオン注入や拡散などで形成される。
この1対の光センサアレイ81、82の長手方向に対して垂直方向に各光センサ91a、91bの領域を広げて、図9のレンズ71、72と光センサアレイ81、82との位置合わせがズレた場合に、そのズレを補正する方法が特願2002−077670に開示されている。
【0008】
つぎに、従来の距離測定装置の主要回路と構成およびこの距離測定装置を搭載したカメラについて説明する。
図11は、従来の距離測定装置を構成する光センサ回路である。光センサ回路100は、光センサ101と、各光センサ101に流れるそれぞれの光電流を積分して、電圧に変換する積分回路102で構成される。光センサ101は、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光電変換素子であり、積分回路102は、例えば、オペアンプ103にコンデンサ104を接続した回路である。光センサ101であるフォトイオードのカソードに正、アノードに負の電圧を印加し、このフォトダイオードに光が入射すると、光電流が流れる。この光電流を積分回路102で積分し、この積分量に応じた電圧が光センサ回路100からセンサ出力105として出力される。
【0009】
図12は、従来の光センサ回路アレイを示す図である。図11の光センサ101と積分回路102で構成される光センサ回路100を1列(1ライン)に並べて光センサ回路アレイ130が構成される。
この光センサ回路アレイ130は、見方を変えると光センサ101a、101b、101c・・・をライン状に複数個並べた光センサアレイ110と、各光センサと接続する積分回路102a、102b、102c・・・をライン状に複数個並べた積分回路アレイ120とから構成されているとも言える。
図13は、従来の距離測定装置の要部構成図である。図12の光センサ回路アレイ110を左右に1対(110a、110b)配置し、それと図示しない選択スイッチを介して接続する1対の積分回路アレイ120a、120bからのセンサ出力信号が入力される出力回路132で構成される。
【0010】
この1対の光センサアレイ110a、110bと1対の積分回路アレイ120a、120bで構成される1対の光センサ回路アレイ130a、130bを半導体チップ(AFIC)に形成する。また、1対の光センサアレイ110a、110bの直上には図9に示すように1対の測距レンズ(レンズ71、72)が配置される。
図14は、図13の距離測定装置を装着した従来のカメラの図である。この距離測定装置142は自動焦点装置として利用され、これをカメラ140に装着する場合、カメラ140内部の部品レイアウトの制約上、通常、距離測定装置142を撮像レンズ141の真横に装着することは難しいため、撮像レンズ141の直上や斜め方向に装着する。被写体に焦点を合わせる方法は、距離測定装置142で被写体までの距離を測定し、その測定データに基づいて、カメラ140の撮像レンズ141を移動させて行う。
【0011】
光センサに被写体像を結像させる光学系と組み合わせて、距離測定装置を使用する場合、光センサアレイが1ラインでは、上下方向の視野は、光学系で決まる1方向と一定視野角に限定されてしまう。
そのため、図15に示すように、測距レンズ143を通して1対の光センサアレイ110a、110bの上下の視野Eと撮像レンズ141を通してフィルムなどの感光面144の上下の視野Fとの間にずれ(視差:パララックス)により、視差領域145が生じてしまう。この視差領域151に対象とした被写体が入ると、被写体を距離測定装置の1対の光センサアレイ110a、110bが捕らえることができなくなり、精度の高い距離測定ができなくなる。そのため、被写体を感光面144に正確に合焦することができなくなる。
【0012】
これを解決するために、パララックスが発生しないように、マルチ(多点)ラインセンサを利用することが特許文献で示唆されている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、マルチラインセンサを用いた距離測定装置の要部構成図である。
マルチラインセンサは、図12の1対の光センサ回路アレイ130を長手方向に対して垂直方向に複数個配置した構成となっている。このマルチラインセンサは、隣接して配置される上段の光センサアレイ151a、151bと中段の光センサアレイ152a、152bの間に積分回路アレイ155a、155bが配置される構成となっている。また、同様に中段と下段の光センサアレイの間にも積分回路アレイが配置されている。
【0013】
【非特許文献1】
富士時報Vol.68 No.7 1995 pp415−pp420
【特許文献1】
特開2001−350081号公報 第17頁、第12図
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、マルチセンサアレイを用いる場合、この積分回路アレイが占める領域は、光センサが配置されない領域であるため、図17に示すように、隣の1対の光センサアレイ151a,b、152a,b、153a,bの間に大きな隙間が空き、撮像レンズ141を介して見る感光面161の視野Pと測距レンズ143を介して見る1対の光センサアレイ151a,b、152a,b、153a,bの視野L、M、Nの間で重ならない領域(視差領域162)が複数箇所で生じる。つまり、視差(パララックス)を生じてしまう。そのため、精度のよい距離の測定ができなくなり、正確に被写体を感光面161に合焦することができない。
【0015】
また、個々の光センサにそれぞれ積分回路が設けられているため、配線数が多くなる。そのため、配線の占める面積と積分回路アレイが占める面積が増大し、チップサイズが大きくなる。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、小チップサイズでパララックスが精度よく補正できる距離測定装置とそれを装着したカメラなどの撮像装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、互いに空間的に異なる測距レンズを通した光路を介して測定すべき対象の映像が結像される左右に1対の光センサアレイを有し、該光センサアレイの各光センサの受光強度に応じた映像出力信号により前記対象までの距離を測定する距離測定装置において、光センサアレイの長手方向に対して垂直方向に、1対の光センサアレイが複数個隣接して配置されて形成される1対の光センサアレイ群を有し、該光センサアレイ群の中から受光有効領域となる1対の光センサアレイを、前記対象が含まれる距離範囲に応じて選択する選択手段と、該選択手段で選択された光センサアレイの出力電流を該光センサアレイを構成する光センサ毎に積分する積分回路と、を備える構成とする。
【0017】
また、前記選択手段が、選択スイッチとなる半導体素子(MOSFETなど)と、該半導体素子のオン・オフ信号を前記対象が含まれる距離範囲に応じて出力する制御回路とからなるとよい。
また、互いに空間的に異なる測距レンズを通した光路を介して測定すべき対象の映像が結像される左右に1対の光センサアレイを有し、該光センサアレイの各光センサの受光強度に応じた映像出力信号により前記対象までの距離を測定する距離測定装置を装着し、撮像レンズを通して前記対象の映像が結像される感光面を有するカメラなどの撮像装置において、光センサアレイの長手方向に対して垂直方向に、1対の光センサアレイが複数個隣接して配置されて形成される1対の光センサアレイ群を有し、該光センサアレイ群の中から受光有効領域となる1対の光センサアレイを、前記撮像レンズを通しての視野と前記測距レンズを通しての視野が前記対象までの距離により異なることで生じるパララックスを補正するように選択する選択手段と、該選択手段で選択された光センサアレイの出力電流を該光センサアレイを構成する光センサ毎に積分する積分回路と、を備える構成とする。
【0018】
このように、1対の光センサアレイを上下方向に複数個配置し、被写体が含まれる距離範囲に応じて光センサアレイを選択することで、精度のよい距離測定を行うことができる。また撮像レンズとの視差も補正できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施例の距離測定装置を構成する光センサ回路図である。これは、図11に相当する光センサ回路である。
光センサ回路10は、複数個の光センサアレイを構成するために、複数個(ここでは3個)の光センサ1、2、3と、この光センサ1、2、3を選択する選択スイッチ(MOSFET4、5、6)と、この複数個の光センサ1、2、3に1個の積分回路7が備えられている。光センサ1、2、3は、例えば、フォトダイオードであり、積分回路7は、例えば、オペアンプ8にコンデンサ9を接続した回路である。フォトダイオードに光が入射すると、光電流が流れ、この光電流を積分回路で積分し、この積分量に応じた電圧が光センサ回路10からセンサ出力として出力される。
【0020】
図2は、この発明の第1実施例の距離測定装置を構成する光センサ回路アレイのレイアウト図である。図12に相当するレイアウト図である。図1の光センサ回路10をライン状に並べて光センサ回路アレイ20とする。この光センサ回路アレイ20は、3個の光センサアレイ21、22、23と1個の積分回路アレイ24で構成され、ライン間隔の非常に狭いマルチラインセンサを形成する。光センサアレイの個数は3個に限るものではない。
各ライン間は選択スイッチであるMOSFET4a、4b、4c・・・、MOSFET5a、5b、5c・・・、MOSFET6a、6b、6c・・・のみのレイアウトになるため、ライン間を狭くすることができる。また、上段の光センサアレイ21は光センサ1a、1b、1c・・・で構成され、中段の光センサアレイ22は光センサ2a、2b、2c・・・で構成され、下段の光センサアレイ23は光センサ3a、3b、3c・・・で構成される。
【0021】
例えば、MOSFET4a、4b、4c・・・がオンすると、光センサ1a、1b、1c・・・の光電流が積分回路アレイ24を構成する積分回路7a、7b、7c・・・に流れ、その電流を積分して光電流量に応じた電圧をセンサ出力信号として出力する。
図3は、この発明の第1実施例の距離測定装置の要部構成図である。この図では測距レンズなどの説明は省かれている。
上段の1対の光センサアレイ21a、21b、中段の1対の光センサアレイ22a、22b、下段の1対の光センサアレイ23a、23bの3ライン(3列)が配置され、これら3ラインの光センサアレイに1ラインの1対の積分回路アレイ24a、24bが配置される。また、前記したように各光センサアレイを構成する各光センサは、図示しない微小な選択スイッチであるMOSFETを介して積分回路アレイを構成する各積分回路に接続し、この積分回路は選択された光センサアレイの光センサから流出する光電流を積分して、光電流量に応じた電圧に変換してセンサ出力信号とする。MOSFETをオン・オフさせる信号は中央に配置された制御回路25から伝送される。また、積分回路からのセンサ出力信号は、出力回路26に入力され、この積分回路26からのセンサ出力信号に対応する出力信号が、出力回路26から図示しない撮像レンズを含む撮像光学系に伝送される。尚、ここでは、各光センサ、各積分回路、制御回路、出力回路間の配線は省略されている。
【0022】
図4は、図3の距離測定装置による測定距離と視野の関係を説明する図である。図3の下段の1対の光センサアレイ23a、23bが、無限遠の光を受光する受光領域となるように固定した場合で、測距レンズ30の中心と光センサアレイ23a、23bの中心を結ぶ光軸(面)27と所定の距離で平行となる測定軸(面)28にある対象物29の距離を測定する場合について説明する。
遠距離にある対象物29aは下段の1対の光センサアレイ23a、24aの視野Aに入るので距離を測定できる。また、中距離にある対象物29bは中段の1対の光センサアレイ22a、22bの視野Bに入るので距離を測定できる。また、至近距離にある対象物29cは上段の1対の光センサアレイ21a、21bの視野Cに入るので距離を測定できる。
【0023】
このように、対象物が入る距離範囲により受光領域となる光センサアレイを選択することで、遠近によらず対象物が光センサアレイの視野に入り、正確な距離を測定することができる。
図5は、この発明の第2実施例の距離測定装置の要部構成図である。図3との違いは、図3の光センサアレイ21a、21b、22a、22b、23a、23bを構成する光センサを2つに分割し、この分割された光センサの上下に積分回路24a、24bを配置して点である。
各光センサの幅Wは、図3の光センサと比べて半分となり、微細化されているので、図3の距離測定装置より距離の測定精度が上がる。また、図3の距離測定装置と同様に、上下方向に光センサアレイを複数個配置しているので、遠近によらず対象物が光センサアレイの視野に入り、距離を正確に 測定することができる。
【0024】
図6は、この発明の第3実施例のカメラの要部正面図である。これは、図3の距離測定装置を装着したカメラ31の図であり、距離測定装置33の測距レンズ34は撮像レンズ32の直上に配置される。こうすることで、図7で説明するように、撮像レンズ32が捕らえる視野と測距レンズ34が捕らえる視野が不一致となると領域(視差領域)を小さくすることができる。つまり、撮像レンズ32と測距レンズ34との視差(パララックス)を精度よく補正することができる。尚、図5の距離測定装置を装着した場合も同様である。
図7は、図3の距離測定装置を装着したカメラの視野を示す図である。撮像レンズ32の直上に距離測定装置の測距レンズ34を配置した図6のカメラ31の場合、上段、中段、下段の各光センサアレイ21a、21b、22a、22b、23a、23bを微小な隙間で配置し、図3で示す上段、中段、下段の1対の光センサアレイ21a、21b、22a、22b、23a、23bの各段の隙間を微小とすることで、撮像レンズでの視野と測距レンズでの視野が重る領域が広がり、各1対の光センサアレイを距離に応じて選択することで、パララックスを補正できて、被写体をフィルムなどの感光面35に正確に合焦できる。
【0025】
また、図5のように光センサの幅Wを小さくすることで、距離の測定がさらに精度よくできて、被写体をフィルムなどの受光面35にさらに正確に合焦することができる。
具体的には、被写体が遠景の場合は上段の光センサアレイ(視野A)を、被写体が中景の場合は中段の光センサアレイ(視野B)を、被写体が至近の場合は下段の光センサアレイ(視野C)を選択することによって、撮像レンズ32と測距レンズ34とのパララックスを補正すことができる。つまり、小さな視差領域36とすることができる。
【0026】
また、被写体が遠景か至近かの判断は、詳細説明はしないが、半導体チップに形成したIC回路のアルゴリズムで行うか、ズームカメラの場合はズーム比で行うとよい。
例えば、アルゴリズムで行う場合は、まず、下段の光センサアレイの視野Aに、被写体が入った場合は、測距し、入らない場合は中段の光センサアレイに切替える。被写体が視野Bに入ったら測距し、入らない場合は上段の光センサアレイに切り換え、視野Cに入れて測距する。予め各視野A、B、Cで測距する距離範囲(例えば、0.5m未満、0.5m以上で3m未満、3m以上など)を決めておき、両方の視野に入った場合は予め決めた視野と合う光センサアレイで測距する。
【0027】
また、隣接する上下の光センサアレイを同時に選択することによって上下方向の視野角を広げることができる。
尚、本発明の距離測定装置は、その適用範囲は、車間距離などを測定する装置などカメラなどの撮像装置に限ったことではない。
【0028】
【発明の効果】
この発明では、1対の光センサアレイを上下方向に複数個配置することで、撮像レンズと測距レンズでの距離による視野のずれ(パララックス)を高精度で補正することができる。
また、複数個の光センサに1個の積分回路を設けることで、1個の光センサに1個の積分回路が接続するマルチラインセンサと比べて、半導体チップの小型化を図ることができる。
また、複数個の光センサに1個の積分回路を設けることで、光センサと積分回路を接続する配線の本数を減らすことができて、配線の占める面積を低減できるので、半導体チップの小型化を図ることができる。
【0029】
さらに、光センサアレイを構成する光センサを半分に分割し、それぞれに1個の積分回路を設けることで、高精度な距離測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の距離測定装置を構成する光センサ回路図
【図2】この発明の第1実施例の距離測定装置を構成する光センサ回路アレイのレイアウト図
【図3】この発明の第1実施例の距離測定装置の要部構成図
【図4】図3の距離測定装置による測定距離と視野の関係を説明する図
【図5】この発明の第2実施例の距離測定装置の要部構成図
【図6】この発明の第3実施例のカメラの要部正面図
【図7】図3の距離測定装置を装着したカメラの視野を示す図
【図8】三角測距の原理に基づく原理図
【図9】三角測距の原理に基づく距離測定装置の構成図
【図10】AFICに封止されている半導体チップの要部構成図で、(a)は半導体チップの平面図、(b)は光センサアレイの平面図、(c)は光センサの平面図
【図11】従来の距離測定装置を構成する光センサ回路
【図12】従来の光センサ回路アレイを示す図
【図13】従来の距離測定装置の要部構成図
【図14】図13の距離測定装置を装着した従来のカメラの図
【図15】従来のカメラで視差(パララックス)が生じることを説明した図
【図16】マルチラインセンサを用いた距離測定装置の要部構成図
【図17】マルチラインセンサを用いたカメラでの視差(パララックス)について説明すた図
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 光センサ
2、2a、2b、2c 光センサ
3、3a、3b、3c 光センサ
4、4a、4b、4c MOSFET
5、5a、5b、5c MOSFET
6、6a、6b、6c MOSFET
7、7a、7b、7c 積分回路
8 オペアンプ
9 コンデンサ
10、10a、10b、10c 光センサ回路
20 光センサ回路アレイ
21、22、23 光センサアレイ
21a、21b 1対の光センサアレイ(上段)
22a、22b 1対の光センサアレイ(中段)
23a、23b 1対の光センサアレイ(下段)
24 積分回路アレイ
24a、24b 1対の積分回路アレイ
25 制御回路
26 出力回路
27 光軸
28 測定軸
29a、29b、29c 対象物
30 測距レンズ
31 カメラ
32 撮像レンズ
33 距離測定装置
34 測距レンズ
35 感光面
A 下段の光センサアレイ23a,bの視野
B 中段の光センサアレイ22a,bの視野
C 上段の光センサアレイ21a,bの視野
D 感光面の視野
W 光センサの幅

Claims (3)

  1. 互いに空間的に異なる測距レンズを通した光路を介して測定すべき対象の映像が結像される左右に1対の光センサアレイを有し、該光センサアレイの各光センサの受光強度に応じた映像出力信号により前記対象までの距離を測定する距離測定装置において、
    光センサアレイの長手方向に対して垂直方向に、1対の光センサアレイが複数個隣接して配置されて形成される1対の光センサアレイ群を有し、該光センサアレイ群の中から受光有効領域となる1対の光センサアレイを、前記対象が含まれる距離範囲に応じて選択する選択手段と、該選択手段で選択された光センサアレイの出力電流を該光センサアレイを構成する光センサ毎に積分する積分回路と、を備えることを特徴とする距離測定装置。
  2. 前記選択手段が、選択スイッチとなる半導体素子と、該半導体素子のオン・オフ信号を前記対象が含まれる距離範囲に応じて出力する制御回路とからなることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 互いに空間的に異なる測距レンズを通した光路を介して測定すべき対象の映像が結像される左右に1対の光センサアレイを有し、該光センサアレイの各光センサの受光強度に応じた映像出力信号により前記対象までの距離を測定する距離測定装置を装着し、撮像レンズを通して前記対象の映像が結像される感光面を有する撮像装置において、
    光センサアレイの長手方向に対して垂直方向に、1対の光センサアレイが複数個隣接して配置されて形成される1対の光センサアレイ群を有し、該光センサアレイ群の中から受光有効領域となる1対の光センサアレイを、前記撮像レンズを通しての視野と前記測距レンズを通しての視野が前記対象までの距離により異なることで生じるパララックスを補正するように選択する選択手段と、該選択手段で選択された光センサアレイの出力電流を該光センサアレイを構成する光センサ毎に積分する積分回路と、を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2002360788A 2002-12-12 2002-12-12 距離測定装置およびそれを装着した撮像装置 Withdrawn JP2004191739A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7333182B2 (en) 2004-03-18 2008-02-19 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Range finder and method of reducing signal noise therefrom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7333182B2 (en) 2004-03-18 2008-02-19 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Range finder and method of reducing signal noise therefrom

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