JP2004191476A - 画像形成装置 - Google Patents

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千恵美 兼子
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Abstract

【課題】比較的簡易な構成で転写ニップよりも像担持体の移動方向上流側の位置における2つの像担持体のギャップを少なくし、放電後画像の発生を防止する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置の提供。
【解決手段】2つの像担持体2、32により構成されるニップ部34が、2つの像担持体2、32の回転方向B、Cの上流側の部分に、無端ベルト状をなした一方の像担持体2が他方の像担持体32に沿って延在する領域であって、他方の像担持体32に、一方の像担持体2を巻き掛けることによって形成した重ね合わせ領域10を有する画像形成装置100。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真装置等の画像形成装置であって、複数の像担持体を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の像担持体を備え、そのうちの1つの像担持体から他の像担持体へトナー像を転写する画像形成装置として、〔特許文献1〕等に記載のものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−62701号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる画像形成装置においては、放電跡画像の問題がある。放電跡画像とは、一方の像担持体から他方の像担持体にトナー像を転写する領域である転写ニップよりも、像担持体の移動方向上流側の位置において、かかる2つの像担持体の間で放電が生じ、転写されるトナー像を構成するトナーの極性が不安定になり、異常画像が発生するものである。放電跡画像を防止する技術は〔特許文献1〕その他の文献にもいまだ開示されていない。
【0005】
一方、出願人は、放電後画像の発生を防止するため、複数の印加手段を備え、転写ニップよりも像担持体の移動方向上流側の位置における2つの像担持体のギャップを少なくする技術を、先に出願済みである。かかる技術では、かかるギャップを確実になくして、放電跡画像を防止するが、部品が多くなってコストアップが生じる。
【0006】
本発明は、比較的簡易な構成で転写ニップよりも像担持体の移動方向上流側の位置における2つの像担持体のギャップを少なくし、放電後画像の発生を防止する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、回転する第1の像担持体と、この第1の像担持体に対向したニップ部において第1の像担持体と同じ方向に回転し第1の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写される第2の像担持体とを有し、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの少なくとも一方の像担持体が無端ベルト状をなした画像形成装置において、上記ニップ部は、第1の像担持体と第2の像担持体との回転方向の上流側の部分に、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体が他方の像担持体に沿って延在する領域であって、他方の像担持体の少なくとも上記ニップ部を構成する部分に備えられた曲面形状に、一方の像担持体を巻き掛けることによって形成した重ね合わせ領域を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記重ね合わせ領域を拡大するための当接部材を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、上記当接部材は、非導電体又は電気的に浮いた状態であることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記ニップ部に記録媒体を通すことで第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項2または3記載の画像形成装置において、上記ニップ部に記録媒体を通すことで第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、上記当接部材は、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体を、記録媒体の上記ニップ部への搬送経路に食い込ませていることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうち少なくとも一方が弾性層を有することを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記ニップ部を形成した第1のニップ形成部材を有し、第1の像担持体と第2の像担持体と第1のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの他方の像担持体もベルト状をなした像担持体であり、他方の像担持体の内側に当接し、上記曲面形状とともに上記ニップ部を形成した第2のニップ形成部材を有し、第1の像担持体と第2の像担持体と第2のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの他方の像担持体もベルト状をなした像担持体であり、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記ニップ部を形成した第1のニップ形成部材と、他方の像担持体の内側に当接し、上記曲面形状とともに上記ニップ部を形成した第2のニップ形成部材とを有し、第1の像担持体と第2の像担持体と第1のニップ形成部材と第2のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項8ないし9の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記ニップ形成部材が、第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写するための転写手段を構成することを特徴とする。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11の何れか1つに記載の画像形成装置において、カラー画像を形成可能であることを特徴とする。
【0019】
【実施例】
図1に本発明を適用したカラー電子写真複写機であるカラー画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m相当以上の厚紙や、封筒等の、普通紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シート、小サイズのシートの何れをもシート状の記録媒体として画像形成するものとして用いることが可能である。記録媒体の大きさは、A4サイズやA3サイズ等の一般的な規格をなす大きさが一般的であるが、規格外の大きさであっても良い。
【0020】
図1において、符号1は潜像担持体であり像担持体としての感光体ドラムを示している。感光体ドラム1は、矢線A方向への回転に伴いその表面には周知の電子写真プロセス(図示せず)によって画情報に応じた静電潜像が形成される。また、この感光体ドラム1の周囲にはブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応した現像手段としての現像装置である現像器5〜8が配設されており、感光体ドラム1に形成された静電潜像をいずれか一の現像器で現像してトナー像Tを形成するようになっている。従って、感光体ドラム1に書き込まれた静電潜像がイエローの画情報に対応したものであれば、この静電潜像はイエロー(Y)のトナーを内包する現像器6で現像され、感光体ドラム1上にはイエローのトナー像Tが形成される。
【0021】
符号2は感光体ドラム1の表面に当接するように配置された本発明にかかる第1の像担持体としての中間転写ベルトである無端ベルト状の中間転写体を示している。中間転写体2は、第2の転写手段を構成するローラ30を含む複数のローラに張架されて矢線B方向へ回転・回動する。感光体ドラム1に形成された未定着トナー像Tは、感光体ドラム1と中間転写体2とが接する1次転写位置たる第1のニップ部31で感光体ドラム1から中間転写体2の表面に転写される。この第1のニップ部31において、中間転写体2の裏面側には第1の転写手段たるコロナ放電器9が配設されており、このコロナ放電器9に所定の電圧を印加することで、感光体ドラム1上の未定着トナー像Tは中間転写体2に静電吸引され1次転写が行なわれる。
【0022】
符号32は中間転写体2の表面に当接されるように配置された本発明にかかる第2の像担持体としての中間転写ベルトである無端ベルト状の中間転写体を示している。中間転写体32は、第2の転写手段を構成する転写ローラ33を含む複数のローラに張架されて矢線C方向へ回転・回動する。1次転写により中間転写体2に担持・形成された未定着トナー像Tは、中間転写体2と中間転写体32とが接する2次転写位置たる本発明にかかる第2のニップ部34で、中間転写体32が中間転写体2と同じ方向に回転することで、中間転写体2から中間転写体32の表面又は記録媒体3の第1面に2次転写される。この第2のニップ部34よりもC方向下流側において、中間転写体32に対向して第3の転写手段たるコロナ放電器35が配設されており、このコロナ放電器35に所定の電圧を印加することで、2次転写により中間転写体32上に担持・形成された未定着トナー像Tは記録媒体3の第2面に静電吸引され3次転写が行なわれる。
【0023】
単色画像を形成する場合であって記録媒体3の第1面のみにトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写された未定着トナー像Tを直ちに記録媒体3の第1面に2次転写する。単色画像を形成する場合であって記録媒体の第2面のみにトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写された未定着トナー像Tを中間転写体32に2次転写した後、記録媒体3の第2面に3次転写する。単色画像を形成する場合であって記録媒体3の第1面及び第2面にトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写された未定着トナー像Tを中間転写体32に2次転写した後、再度感光体ドラム1にトナー像Tを形成し、このトナー像Tを中間転写体2に1次転写し、記録媒体3の第1面に中間転写体2上のトナー像Tを2次転写するとともに中間転写体32上のトナー像Tを同じ記録媒体3の第2面に3次転写する。
【0024】
複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム1上でのトナー像Tの形成並びにこのトナー像Tの1次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム1上にはその1回転毎にブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの未定着トナー像Tが形成され、これら未定着トナー像Tは順次中間転写体2に1次転写される。
【0025】
中間転写体2は最初に1次転写されたブラックの未定着トナー像Tを保持したまま感光体ドラム1と同一周期で回動し、中間転写体2上にはその1回転毎にイエロー、マゼンタ及びシアンの未定着トナー像Tがブラックの未定着トナー像Tに重ねて転写される。このようにして中間転写体2に1次転写され形成されたカラーの未定着トナー像Tは、中間転写体2の回動に伴って第2のニップ部34へと搬送される。
【0026】
そして、重ね合わされた未定着トナー像Tは一括で、上述の単色画像を形成する場合と同様に、記録媒体3又は中間転写体32に転写される。すなわち、カラー画像を形成する場合であって、記録媒体3の第1面のみにトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写されたカラーの未定着トナー像Tを直ちに記録媒体3の第1面に一括して2次転写し、記録媒体3の第2面のみにトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写されたカラーの未定着トナー像Tを中間転写体32に一括して2次転写した後、記録媒体3の第2面に一括して3次転写し、記録媒体3の第1面及び第2面にトナー像Tを形成する場合は中間転写体2に1次転写されたカラーの未定着トナー像Tを中間転写体32に一括して2次転写した後、再度感光体ドラム1にトナー像Tを形成し、このトナー像Tを中間転写体2に各色ごとに1次転写する上述した工程により中間転写体2上にカラーの未定着トナー像Tを形成し、記録媒体3の第1面に中間転写体2上のトナー像Tを一括して2次転写するとともに中間転写体32上のトナー像Tをその記録媒体3の第2面に一括して3次転写する。
【0027】
第2のニップ部34では、中間転写体2の内側にローラ30が当接し、中間転写体32の内側に転写ローラ34が当接している。ローラ30と転写ローラ34とは対向しており、ローラ30は転写ローラ34の対向電極をなしている。中間転写体2と中間転写体32とは、ローラ30と転写ローラ32との間で挟まれた状態であって互いに接しており、これにより第2のニップ部34が形成されている。ローラ30、転写ローラ34はそれぞれ、本発明にかかる第1のニップ形成部材、第2のニップ形成部材を構成し、また、一対で第2の転写手段を構成している。
【0028】
フィードローラ11によって所定のタイミングでトレイ12から搬出された記録媒体3は、ガイド部材39により、一点鎖線で示す記録媒体3の搬送経路37に沿って搬送され、第2のニップ部34において中間転写体2と中間転写体32との間に挟み込まれ、そのどの面に未定着トナー像Tを転写するかに応じて上述したように2次転写等が行なわれる。未定着トナー像Tが転写された記録媒体3は定着手段である定着装置たる定着器36に送り込まれて未定着トナー像の定着処理がなされ、画像形成装置100本体外に排出され、図示しない排紙トレイ上に積載される。
【0029】
一方、未定着トナー像Tの2次転写が終了した中間転写体2、未定着トナー像Tの3次転写が終了した中間転写体32はそれぞれ、クリーナ15、クリーナ38によって残留トナーが除去される。クリーナ15及び中間転写体32は、中間転写体2に対して接離自在に配設されており、カラー画像が形成される場合には最終色の未定着トナー像Tが中間転写体2に1次転写されるまで、これらの部材は中間転写体2から離間している。中間転写体32は、中間転写体2上のトナー像Tを2次転写されるとき、中間転写体32上のトナー像Tを記録媒体3上に3次転写するときに、中間転写体2に当接するように、転写ローラ33が変位するようになっている。クリーナ38は、中間転写体32に対して接離自在に配設されており、中間転写体32上の未定着トナー像Tが記録媒体3に3次転写されるまで、中間転写体32から離間している。
【0030】
図1又は図2に示すように、中間転写体32が中間転写体2に当接して第2のニップ部34を形成する状態において、第2のニップ部34は、中間転写体2の回転方向Bの上流側且つ中間転写体32の回転方向Cの上流側の部分に、中間転写体32が中間転写体2に沿って延在する領域であって、転写ローラ33によって形成される中間転写体32の曲面形状14に、中間転写体2を巻き掛けることによって形成した重ね合わせ領域10を有している。
【0031】
この重ね合わせ領域10を有していることにより、中間転写体2、中間転写体32の回転方向B、Cにおける第2のニップ部34の上流側の、中間転写体2と中間転写体32との接触角度xが小さくなり、言い換えると、中間転写体2、中間転写体32の回転方向B、Cにおける第2のニップ部34の上流側の、中間転写体2と中間転写体32とのギャップが小さくなり、これにより、2次転写の際の放電跡画像、すなわち、中間転写体2、中間転写体32の回転方向B、Cにおける第2のニップ部34の上流側の位置における中間転写体2と中間転写体32との間での放電を防止し、転写されるトナー像Tを構成するトナーの極性が不安定になることに起因して異常画像が発生することを防止する。
【0032】
図2に示す本実施例においては、図5に示す、従来の中間転写体2、中間転写体32の、重ね合わせ領域を有していない構成態様に比して、転写ローラ33を、図において左方に2mm、下方に2mm移動した位置に配設することで、重ね合わせ領域10を形成し、中間転写体2と中間転写体32とのかかる接触角度xを小さくし、かかるギャップを小さくしている。
【0033】
特に図2に示す転写ローラ30は、図示しない弾性層を有する弾性ローラであって、中間転写体2と中間転写体32とのかかるギャップをさらに小さくして放電後画像の発生をより効果的に防止する構成となっている。なお、中間転写体2と中間転写体32とのかかるギャップを小さくするための弾性層は、中間転写体2、中間転写体32、ローラ30に設けても良い。すなわち、中間転写体2、中間転写体32、ローラ30、転写ローラ33を有する構成において、弾性層を設ける場合には、中間転写体2、中間転写体32、ローラ30、転写ローラ33のうちの少なくとも1つに弾性層を設ければ良い。
【0034】
図3に示すように、重ね合わせ領域10を拡大するための構成として、中間転写体2の内側に当接した当接部材40を設けても良い。これによってもさらに中間転写体2と中間転写体32とのかかる接触角度xを小さくし、かかるギャップを小さくして放電跡画像を防止する。また当接部材40は、図4に良く示されているように、中間転写体2を、記録媒体3の第2のニップ部34への搬送経路37に食い込ませており、記録媒体3が第2のニップ部34に進入する前に記録媒体3を中間転写体2に密着させる役割を有しているため、記録媒体3への転写の際における放電跡画像をも防止するようになっている。なお、図4において、符号41は、記録媒体3を第2のニップ部34に案内することで搬送経路37を明確に規定するための、入り口ガイドをなすコロを示している。
【0035】
当接部材40は、電荷を持ってしまうとこれによる電界が形成されて放電跡画像やチリが発生してしまうため、電気的に浮いた状態いわゆるフロートとするか、これに代えて、またはこれに加えて樹脂等の非導電体によって構成することが望ましい。また、中間転写体2への摺接による中間転写体2の磨耗防止のため、当接部材40の表面に減摩加工を施すこと、またこれに代えて若しくはこれに加えて当接部材40を回転自在のローラ状とすることが望ましい。
【0036】
以上、本発明を適用した、カラー画像を形成可能な画像形成装置を説明したが、本発明にかかる画像形成装置は、単色画像のみを形成可能な画像形成装置であっても良いし、またカラー画像形成装置であっても、潜像担持体の1回転ですべての色のトナー像を中間転写体2上に1次転写するものであっても良い。
【0037】
本発明は、無端ベルト状をなした像担持体が、他方の像担持体に沿って延在し、他方の像担持体の少なくともニップ部を構成する部分に備えられた曲面形状に巻き掛けられて構成される重ね合わせ領域を有していれば良いのであって、例えば、実施例における中間転写体32を、中間転写体2に沿って延在させ、中間転写体2の、ローラ30により形成された曲面形状に巻き掛けて重ね合わせ領域を構成してもよい。
【0038】
第1の像担持体と第2の像担持体とのうち、無端ベルト状をなすのは、一方のみでも良く、曲面形状は、他方の像担持体に形成されていれば良い。曲面形状は、当該他方の像担持体がドラム状をなすときには像担持体そのものによって、ニップ部に限らず全体にわたって形成される。また、当該他方の像担持体が無端ベルト状をなし、その内側に当接する部材によって曲面形状を構成する場合には、この部材はローラ状をなすに限らず、その曲面形状によりこれが当接する像担持体に曲面形状を構成するものであれば良い。
【0039】
第1の像担持体と第2の像担持体の上述したギャップを小さくするための弾性層は、第1のニップ形成部材、第2のニップ形成部材の何れも有しない場合には第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの何れか一方に設けることができ、第1のニップ形成部材、第2のニップ形成部材の何れか一方を有する場合には、第1の像担持体、第2の像担持体、そのニップ形成部材のうちの少なくとも1つに設けることができるが、かかるギャップを小さくするには多くの部材に設けたほうが好ましい。
【0040】
第1のニップ形成部材及び/又は第2のニップ形成部材は、第1の像担持体および第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写するための構成、具体的には例えば第1の像担持体の表面上に形成されたトナー像を第2の像担持体に転写するとともに第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を記録媒体に転写するための構成であっても良いし、第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像のみを転写するための構成、具体的には第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像のみを記録媒体に転写するための構成であっても良い。
【0041】
本発明は、第1の像担持体、第2の像担持体の何れもが中間転写体である場合に適用を限るものではなく、第1の像担持体が、例えば実施例における感光体ドラム1のごとき潜像担持体である像担持体であっても良い。この場合にも、例えばかかる潜像担持体が無端ベルト状をなすなど、第1の像担持体、第2の像担持体のうちの一方又は双方が無端ベルト状であってもよく、無端ベルト状をなす像担持体を他方の像担持体に巻き掛けること等により重ね合わせ領域を形成することが可能なこと等は上述したと同様である。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、回転する第1の像担持体と、この第1の像担持体に対向したニップ部において第1の像担持体と同じ方向に回転し第1の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写される第2の像担持体とを有し、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの少なくとも一方の像担持体が無端ベルト状をなした画像形成装置において、上記ニップ部は、第1の像担持体と第2の像担持体との回転方向の上流側の部分に、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体が他方の像担持体に沿って延在する領域であって、他方の像担持体の少なくとも上記ニップ部を構成する部分に備えられた曲面形状に、一方の像担持体を巻き掛けることによって形成した重ね合わせ領域を有するので、ニップ部周辺のレイアウトを変更した比較的簡易且つ安価な構成で、ニップ部よりも第1、第2の像担持体の回転方向上流側の位置におけるこれら像担持体のギャップを少なくし、第1の像担持体から第2の像担持体への転写の際の放電後画像の発生を防止することができ、高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0043】
第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、重ね合わせ領域を拡大するための当接部材を有することとすれば、少ない部品を追加した比較的簡易且つ安価な構成で、ニップ部よりも第1、第2の像担持体の回転方向上流側の位置におけるこれら像担持体のギャップをより少なくし、放電後画像の発生をより効果的に防止することができ、より高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0044】
当接部材が、非導電体又は電気的に浮いた状態であることとすれば、当接部材が電荷を持ち電界を形成して放電跡画像やプレ転写によるチリが発生してしまうことを防止でき、さらに高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0045】
ニップ部に記録媒体を通すことで第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写することとすれば、ニップ部周辺のレイアウトを変更した比較的簡易且つ安価な構成で、ニップ部よりも第1、第2の像担持体の回転方向上流側の位置におけるこれら像担持体のギャップを少なくし、記録媒体への転写の際の放電後画像の発生を防止することができ、高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0046】
当接部材が、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体を、記録媒体のニップ部への搬送経路に食い込ませていることとすれば、少ない部品を追加した比較的簡易且つ安価な構成で、ニップ部よりも第1、第2の像担持体の回転方向上流側の位置におけるこれら像担持体のギャップをより少なくし、一方の像担持体をニップ部に進入する記録媒体に密着させ、記録媒体への転写の際の放電後画像の発生をより効果的に防止することができ、より高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0047】
第1の像担持体、第2の像担持体、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接しニップ部を形成した第1のニップ形成部材を有する場合には第1のニップ形成部材、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの他方の像担持体もベルト状をなした像担持体であり他方の像担持体の内側に当接し曲面形状とともにニップ部を形成した第2のニップ形成部材を有する場合には第2のニップ形成部材のうち、少なくとも1つが弾性層を有することとすれば、弾性層を追加した比較的簡易且つ安価な構成で、ニップ部よりも第1、第2の像担持体の回転方向上流側の位置におけるこれら像担持体のギャップをさらに少なくし、放電後画像の発生をさらに効果的に防止することができ、さらに高画質の画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0048】
ニップ形成部材が、第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写するための転写手段を構成することとすれば、ニップを形成する部材によって転写手段を構成することにより、転写を行うための部材を追加することなく、比較的簡易且つ安価な構成で、転写に適した位置を占めるニップ形成部材により良好な転写を行い、良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0049】
カラー画像を形成可能であることとすれば、複数の像担持体を有しカラー画像を形成するに適した構成においてカラー画像を形成することができ、またトナーの乱れに敏感なカラーのトナー像の放電後画像の発生を防止することができ、カラー画像を高画質にて形成できる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の概略を示す側面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の要部を示す側面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の要部の別の例を示す側面図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の要部のまた別の例を示す側面図である。
【図5】図1に示した画像形成装置の要部に対応する、従来の画像形成の一部の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
2 第1の像担持体、一方の像担持体
3 記録媒体
10 重ね合わせ領域
14 曲面形状
30 第1のニップ形成部材
30、33 転写手段を構成するニップ形成部材
32 第2の像担持体、他方の像担持体
33 第2のニップ形成部材
34 ニップ部
37 記録媒体の搬送経路
40 当接部材
100 画像形成装置
B 第1の像担持体の回転方向
C 第2の像担持体の回転方向
T トナー像

Claims (12)

  1. 回転する第1の像担持体と、
    この第1の像担持体に対向したニップ部において第1の像担持体と同じ方向に回転し第1の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写される第2の像担持体とを有し、
    第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの少なくとも一方の像担持体が無端ベルト状をなした画像形成装置において、
    上記ニップ部は、第1の像担持体と第2の像担持体との回転方向の上流側の部分に、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体が他方の像担持体に沿って延在する領域であって、他方の像担持体の少なくとも上記ニップ部を構成する部分に備えられた曲面形状に、一方の像担持体を巻き掛けることによって形成した重ね合わせ領域を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記重ね合わせ領域を拡大するための当接部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、上記当接部材は、非導電体又は電気的に浮いた状態であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、上記ニップ部に記録媒体を通すことで第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2または3記載の画像形成装置において、上記ニップ部に記録媒体を通すことで第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、上記当接部材は、第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体を、記録媒体の上記ニップ部への搬送経路に食い込ませていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の像担持体と第2の像担持体とのうち少なくとも一方が弾性層を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記ニップ部を形成した第1のニップ形成部材を有し、
    第1の像担持体と第2の像担持体と第1のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの他方の像担持体もベルト状をなした像担持体であり、
    他方の像担持体の内側に当接し、上記曲面形状とともに上記ニップ部を形成した第2のニップ形成部材を有し、第1の像担持体と第2の像担持体と第2のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの他方の像担持体もベルト状をなした像担持体であり、
    第1の像担持体と第2の像担持体とのうちの無端ベルト状をなした一方の像担持体の内側に当接し、上記ニップ部を形成した第1のニップ形成部材と、
    他方の像担持体の内側に当接し、上記曲面形状とともに上記ニップ部を形成した第2のニップ形成部材とを有し、
    第1の像担持体と第2の像担持体と第1のニップ形成部材と第2のニップ形成部材とのうち少なくとも1つが弾性層を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8ないし9の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記ニップ形成部材が、第1の像担持体及び/又は第2の像担持体の表面上に形成されたトナー像を転写するための転写手段を構成することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか1つに記載の画像形成装置において、カラー画像を形成可能であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012230273A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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