JP2004012482A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙詰まり等の緊急停止が発生してもトナー汚れ等による画像不具合、感光体へのキャリア付着等の問題の発生がないようにした画像形成装置を提供することを課題目的にする。
【解決手段】複数の感光体と、該感光体に対応する現像手段と、該現像手段によって現像された前記感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と前記中間転写体上の一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、紙詰まり等の異常が発生して緊急停止した場合発生した瞬間からある一定時間は前記中間転写体を回転させる事を特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図5
【解決手段】複数の感光体と、該感光体に対応する現像手段と、該現像手段によって現像された前記感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と前記中間転写体上の一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、紙詰まり等の異常が発生して緊急停止した場合発生した瞬間からある一定時間は前記中間転写体を回転させる事を特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はJam発生時に緊急停止が行われたとき画像汚れやキャリア付着を起こすことのない画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光体と該感光体上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、従来紙詰まり等異常が発生した場合は感光体や中間転写体の回転を即停止させていた。これは紙等の転写材が装置内にあり、先端等が機構部品等に引っかかっていた場合には、それ以上転写材を進行させるとJam処理が困難になり詰まった転写材の除去や運転再開に手間取る可能性があるためである。また、給送系と感光体等のプロセス駆動とが同一の駆動源の場合はなおさら瞬時に停止させる必要がある。しかし、更に感光体や現像ローラは回転停止の信号が送られても実際に停止するまでには多少の慣性力が働き時間がかかる。そして2成分現像剤を用いた装置においてはこの慣性力で回る距離が重要であり、この領域の間は現像バイアスを出力していなければ感光体にキャリアが付着するという問題が発生するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術のこのような問題点を除去し、Jam等の緊急停止が発生してもトナー汚れ等による画像不具合、感光体へのキャリア付着等の問題の発生がないようにした画像形成装置を提供することを課題目的にする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的は次の技術手段(1)〜(16)の何れかによって達成される。
【0005】
(1) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記中間転写体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
【0006】
(2) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
【0007】
(3) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体と前記中間転写体を回転させ、且つその時間の関係を中間転写体回転時間≧感光体回転時間とすることを特徴とする画像形成装置。
【0008】
(4) 前記複数の感光体から前記中間転写体へ転写する複数の一次転写手段は芯金にスポンジ状ゴムを付したローラを用いたことを特徴とする(1)〜(3)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0009】
(5) 前記中間転写体は無端状ベルト状中間転写体であり、体積抵抗率が1×107〜1×1011Ω・cmであることを特徴とする(1)〜(4)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0010】
(6) 前記複数の現像手段に用いるトナーの個数平均粒子径が3〜8μmであることを特徴とする(1)〜(5)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0011】
(7) 前記複数の感光体はドラム形状であることを特徴とする(1)〜(6)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0012】
(8) 前記転写材への二次転写手段は、前記中間転写体を挟み込むようにしたバックアップローラと二次転写部材としての二次転写ローラからなり、前記バックアップローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、前記二次転写ローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、定電流制御をすることを特徴とする(1)〜(7)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0013】
(9) 前記複数の現像手段に用いるトナーは形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることを特徴とする(1)〜(8)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0014】
(10) 前記複数の感光体から前記中間転写体への一次転写手段の相対的な位置は、複数の感光体と中間転写体との接触領域の中心点から回転方向上流側と下流側に10mm以内であることを特徴とする(1)〜(9)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0015】
(11) 前記一次転写手段の位置は前記中間転写体と前記複数の感光体の接触領域の中心点よりも中間転写体進行方向下流側に位置することを特徴とする(1)〜(10)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0016】
(12) 前記中間転写体から転写材への二次転写手段の相対的な位置は、中間転写体と転写材との接触領域の中心点よりも回転方向上流側と下流側に20mm以内であることを特徴とする(1)〜(11)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0017】
(13) 前記中間転写体と前記複数の感光体との間のニップ形成量を調節するニップ形成ローラが設けられ、該ニップ形成ローラは可動式であり、画像形成動作以外は解除することを特徴とする(1)〜(12)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0018】
(14) 前記ニップ形成ローラは金属で形成され、回転するための駆動を持たないことを特徴とする(13)項に記載の画像形成装置。
【0019】
(15) 前記複数の現像手段に用いる現象剤はトナーとキャリアからなる2成分現像剤であることを特徴とする(1)〜(14)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0020】
(16) 前記中間転写体の一次転写像を転写材へ二次転写させる二次転写手段としての二次転写ローラの前記中間転写体への押圧は、前記転写材の先端が前記押圧のニップ位置に100mm以内に近づき、後端が該ニップ位置から100mm以内に離れるまでの範囲持続させることを特徴とする(1)〜(15)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。例えば以下の実施の形態例では中間転写体は無端ベルト状中間転写体70として記述し、簡単に中間転写体ということもある。因みに中間転写体は円筒状のものもあるが本実施の形態例では無端ベルト状のもので説明する。
【0022】
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態を示す断面構成図である。
このカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7と、給紙搬送手段21及び定着手段24としての定着装置とから成る。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
【0023】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段としての一次転写ローラ5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段としての一次転写ローラ5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段としての一次転写ローラ5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段としての一次転写ローラ5K、クリーニング手段6Kを有する。
【0024】
無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の第2の像担持体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
【0025】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体としての転写材Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aの位置に搬送され、転写材P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された転写材Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0026】
以上は転写材Pの片側への画像形成を行う状態を説明したものであるが、両面複写の場合は排紙切換部材170が切り替わり、用紙案内部177が開放され、転写材Pは破線矢印の方向に搬送される。
【0027】
更に、搬送機構178により転写材Pは下方に搬送され、用紙反転部179によりスイッチバックさせられ、転写材Pの後端部は先端部となって両面複写用給紙ユニット130内に搬送される。
【0028】
転写材Pは両面複写用給紙ユニット130に設けられた搬送ガイド131を給紙方向に移動し、給紙ローラ132で転写材Pを再給紙し、転写材Pを搬送路22に案内する。
【0029】
このように再び、上述したように二次転写の位置に転写材Pを搬送し、転写材Pの裏面にトナー画像を転写し、定着手段24で定着した後、排紙トレイ26に排紙する。
【0030】
また、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aにより転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0031】
画像形成処理中、一次転写ローラ5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写ローラ5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
【0032】
二次転写手段としての二次転写ローラ5Aは、ここを転写材Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
【0033】
また、装置本体Aから筐体8を支持レール82L,82Rを介して引き出し可能にしてある。
【0034】
筐体8は、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とから成る。
【0035】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ垂直方向に縦列配置されている。感光体1Y,1M,1C,1Kの図示左側方には無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、駆動ローラ72、従動ローラ71,73、バックアップローラ74を巻回して回動可能な中間転写体として無端ベルト状中間転写体70、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5K、及びクリーニング手段6Aとから成る。
【0036】
筐体8の引き出し操作により、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とは、一体となって、本体Aから引き出される。
【0037】
筐体8の図示左側の支持レール82Lは、無端ベルト状中間転写体70の左方で、定着手段24の上方空間部に配置されている。筐体8の図示右側の支持レール82Rは、最下部の現像手段4Kの下方付近に配置されている。支持レール82Rは、現像手段4Y,4M,4C,4Kを筐体8に着脱する動作に支障を来さない位置に配置されている。
【0038】
また、感光体1Y,1M,1C,1Kから無端ベルト状中間転写体70への転写部上流側に、図2にも示すように、無端ベルト状中間転写体70の内部から感光体1Y,1M,1C,1K側へ押圧するニップ形成ローラ76が設けられていて中間転写体と感光体のニップ形成量が調節できるようにしてある。
【0039】
即ち、本発明の画像形成装置は、各感光体1Y,1M,1C,1K上のトナー像が一次転写される無端ベルト状中間転写体70、該中間転写体上で各色のトナー像を順次転写して各一次転写像が重ね合わせられるように前記各感光体に対応して配置された複数の一次転写ローラ5Y,5M,5C,5K、この無端ベルト状中間転写体70上の一次転写像を転写材Pに二次転写する二次転写ローラ5A及び二次転写された後の転写残トナーを無端ベルト状中間転写体70上でクリーニングするクリーニング手段6Aを有するものである。
【0040】
本発明では、感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦一次転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に、中間転写体を回転させるようにするものであり、或いは感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に感光体1Y,1M,1C,1Kを回転させるようにするものであり、或いは感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に、感光体1Y,1M,1C,1Kと中間転写体を回転させ、且つその時間の関係を中間転写体回転時間≧感光体回転時間とするものである。
【0041】
即ち、図4の作動線図に示すように、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させることにより、たとえ、感光体がイナーシャで回り続けたような場合でもキャリアが感光体面に付着するようなことはなくなる。
【0042】
また、この状態で図3、図5の作動線図に示すように、感光体や中間転写体を持続回転させることにより、中間転写体上のジャム等のトラブルを起こした転写材を一次転写位置から二次転写位置を経て定着に向かう経路の中でトナーによる汚れを抑えながら取り出すことができクリーンな状態での運転復帰が容易になる。
【0043】
これによって画像形成装置は、汚れ等による画像不具合や、キャリア付着等の問題の発生が起こらず、安定した高画質が常に得られるようになる。
【0044】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kから前記中間転写体へ転写する一次転写手段は芯金にスポンジ状ゴムを付したローラを用いたものであることが望ましい。
【0045】
前記中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、体積抵抗率が1×107〜1×1011Ω・cmであることが、表1に示すように、電荷リークによるハジキの発生防止や放電によるオゾンの発生防止の点から望ましい。
【0046】
【表1】
【0047】
前記現像手段4Y,4M,4C,4Kに用いるトナーの個数平均粒子径は画質やトナー消費量の点から3〜8μmであることが好ましい。
【0048】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kは加工精度が良好で製作が容易であるためドラム形状であることが望ましい。
【0049】
前記転写材Pへの二次転写手段は、前記中間転写体を挟み込むようにしたバックアップローラと二次転写部材としての二次転写ローラ5Aからなり、前記バックアップローラ74の抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、前記二次転写ローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、定電流制御をさせている。これによってオゾンの発生量も殆ど無く、ハジキも起こらず好ましい。
【0050】
前記現像手段4Y,4M,4C,4Kに用いるトナーは形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることが画質やトナー消費量の点から好ましい。
【0051】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kから前記中間転写体への一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの相対的な位置は、図6の模式図及び表2に示すように感光体1Y,1M,1C,1Kと中間転写体との接触領域の中心点から回転方向上流側、下流側10mm以内であれば、感光体と中間転写体の当たり具合が一様で良好であり転写性が安定するので好ましい。
【0052】
【表2】
【0053】
しかし、本発明の画像形成装置においては、文字チリの現象の起こる観点から見ると同じく表2に示すように、前記一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの位置は前記中間転写体と前記感光体1Y,1M,1C,1Kの接触領域の中心点よりも中間転写体進行方向下流側に位置することが好ましいことが分かる。
【0054】
本発明の画像形成装置においては、前記中間転写体から転写材への二次転写手段の相対的な位置は、中間転写体と紙等の中間転写体との接触領域の中心点よりも回転方向上流側、下流側に20mm以内であることが望ましい。これは、二次転写ローラ5Aの中間転写体に対する押圧力が一次転写ローラの感光体に対する押圧力の10倍近くにしてあり、ニップ量も大きいので表3に示すように中間転写体の進行方向上流及び下流に20mmの間は当接状態が一様で転写性も良好で好ましいが、文字チリに関しては同じく表3に示すように上流側にあることは好ましくなく下流側にあることが望ましいという結果になっている。
【0055】
【表3】
【0056】
前記中間転写体と前記感光体1Y,1M,1C,1Kとの間のニップ形成量を調節するニップ形成ローラが設けられ、該ニップ形成ローラは可動式であり、画像形成動作以外は解除することが中間転写体の耐久性増強のため望ましい。
【0057】
前記ニップ形成ローラは金属で形成され、回転するための駆動を持たないことがニップ形成を円滑にするために好ましい。
【0058】
前記現像手段に用いる現象剤は該現像手段の構成上、トナーとキャリアからなる2成分現像剤であるが、本発明はこの構成や現像剤に限定されるものではない。
【0059】
中間転写体から転写材Pへ二次転写させる二次転写手段としての二次転写ローラ5Aの前記中間転写体への押圧は、前記転写材Pの先端が前記押圧のニップ位置に100mm以内に近づき、後端が該ニップ位置から100mm以内に離れるまでの範囲持続させることが好ましい。
【0060】
次に本発明の画像形成装置を運転して行った実施の形態例を3例記す。
実施の形態例1
本発明の第1の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機は図1に示すものであり、その主な仕様を示すと下記のようになる。
【0061】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0062】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0063】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0064】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0065】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0066】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0067】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0068】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0069】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0070】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0071】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
Jam発生時のシーケンスは図3の作動線図に示すようになり、Jam発生直後に中間転写体のみ持続回転させるようにした。
【0072】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0073】
実施の形態例2
本発明の第2の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機の必要な仕様を示すと下記のようになる。
【0074】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0075】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0076】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0077】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0078】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0079】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0080】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0081】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0082】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0083】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0084】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
Jam発生時のシーケンスは図4の作動線図に示すようになり、Jam発生直後に感光体のみ持続回転させるようにした。
【0085】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0086】
実施の形態例3
本発明の第3の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機は図1に示すものであり、その主な仕様を示すと下記のようになる。
【0087】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0088】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0089】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0090】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0091】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0092】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0093】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0094】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0095】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0096】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0097】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
このような画像形成装置にJamが発生したときの、シーケンスを図5の作動線図のようにした。即ち、Jam発生直後の感光体と中間転写体を回転し続け、その関係が中間転写体回転時間≧像担持体回転時間とした。
【0098】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0099】
【発明の効果】
本発明によりJam等の緊急停止が発生しても、汚れ等による画像不具合や、キャリア付着等の問題の発生が起こらず、安定した高画質の得られる画像形成装置ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のカラー画像形成装置を示す断面構成図である。
【図2】感光体から中間転写体にトナー像を転写させるときのニップ形成ローラの配置を示す断面構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態例の作動線図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態例の作動線図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態例の作動線図である。
【図6】感光体と中間転写体と一次転写ローラとの位置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K 感光体
4Y,4M,4C,4K 現像手段
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段としての一次転写ローラ
5A 二次転写手段としての二次転写ローラ
6Y,6M,6C,6K クリーニング手段
24 定着手段
70 無端ベルト状中間転写体
74 バックアップローラ
76 ニップ形成ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明はJam発生時に緊急停止が行われたとき画像汚れやキャリア付着を起こすことのない画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光体と該感光体上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、従来紙詰まり等異常が発生した場合は感光体や中間転写体の回転を即停止させていた。これは紙等の転写材が装置内にあり、先端等が機構部品等に引っかかっていた場合には、それ以上転写材を進行させるとJam処理が困難になり詰まった転写材の除去や運転再開に手間取る可能性があるためである。また、給送系と感光体等のプロセス駆動とが同一の駆動源の場合はなおさら瞬時に停止させる必要がある。しかし、更に感光体や現像ローラは回転停止の信号が送られても実際に停止するまでには多少の慣性力が働き時間がかかる。そして2成分現像剤を用いた装置においてはこの慣性力で回る距離が重要であり、この領域の間は現像バイアスを出力していなければ感光体にキャリアが付着するという問題が発生するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術のこのような問題点を除去し、Jam等の緊急停止が発生してもトナー汚れ等による画像不具合、感光体へのキャリア付着等の問題の発生がないようにした画像形成装置を提供することを課題目的にする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的は次の技術手段(1)〜(16)の何れかによって達成される。
【0005】
(1) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記中間転写体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
【0006】
(2) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
【0007】
(3) 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体と前記中間転写体を回転させ、且つその時間の関係を中間転写体回転時間≧感光体回転時間とすることを特徴とする画像形成装置。
【0008】
(4) 前記複数の感光体から前記中間転写体へ転写する複数の一次転写手段は芯金にスポンジ状ゴムを付したローラを用いたことを特徴とする(1)〜(3)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0009】
(5) 前記中間転写体は無端状ベルト状中間転写体であり、体積抵抗率が1×107〜1×1011Ω・cmであることを特徴とする(1)〜(4)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0010】
(6) 前記複数の現像手段に用いるトナーの個数平均粒子径が3〜8μmであることを特徴とする(1)〜(5)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0011】
(7) 前記複数の感光体はドラム形状であることを特徴とする(1)〜(6)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0012】
(8) 前記転写材への二次転写手段は、前記中間転写体を挟み込むようにしたバックアップローラと二次転写部材としての二次転写ローラからなり、前記バックアップローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、前記二次転写ローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、定電流制御をすることを特徴とする(1)〜(7)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0013】
(9) 前記複数の現像手段に用いるトナーは形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることを特徴とする(1)〜(8)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0014】
(10) 前記複数の感光体から前記中間転写体への一次転写手段の相対的な位置は、複数の感光体と中間転写体との接触領域の中心点から回転方向上流側と下流側に10mm以内であることを特徴とする(1)〜(9)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0015】
(11) 前記一次転写手段の位置は前記中間転写体と前記複数の感光体の接触領域の中心点よりも中間転写体進行方向下流側に位置することを特徴とする(1)〜(10)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0016】
(12) 前記中間転写体から転写材への二次転写手段の相対的な位置は、中間転写体と転写材との接触領域の中心点よりも回転方向上流側と下流側に20mm以内であることを特徴とする(1)〜(11)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0017】
(13) 前記中間転写体と前記複数の感光体との間のニップ形成量を調節するニップ形成ローラが設けられ、該ニップ形成ローラは可動式であり、画像形成動作以外は解除することを特徴とする(1)〜(12)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0018】
(14) 前記ニップ形成ローラは金属で形成され、回転するための駆動を持たないことを特徴とする(13)項に記載の画像形成装置。
【0019】
(15) 前記複数の現像手段に用いる現象剤はトナーとキャリアからなる2成分現像剤であることを特徴とする(1)〜(14)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0020】
(16) 前記中間転写体の一次転写像を転写材へ二次転写させる二次転写手段としての二次転写ローラの前記中間転写体への押圧は、前記転写材の先端が前記押圧のニップ位置に100mm以内に近づき、後端が該ニップ位置から100mm以内に離れるまでの範囲持続させることを特徴とする(1)〜(15)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。例えば以下の実施の形態例では中間転写体は無端ベルト状中間転写体70として記述し、簡単に中間転写体ということもある。因みに中間転写体は円筒状のものもあるが本実施の形態例では無端ベルト状のもので説明する。
【0022】
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態を示す断面構成図である。
このカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7と、給紙搬送手段21及び定着手段24としての定着装置とから成る。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
【0023】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段としての一次転写ローラ5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段としての一次転写ローラ5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段としての一次転写ローラ5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、第1の像担持体としてのドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段としての一次転写ローラ5K、クリーニング手段6Kを有する。
【0024】
無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の第2の像担持体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
【0025】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体としての転写材Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aの位置に搬送され、転写材P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された転写材Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0026】
以上は転写材Pの片側への画像形成を行う状態を説明したものであるが、両面複写の場合は排紙切換部材170が切り替わり、用紙案内部177が開放され、転写材Pは破線矢印の方向に搬送される。
【0027】
更に、搬送機構178により転写材Pは下方に搬送され、用紙反転部179によりスイッチバックさせられ、転写材Pの後端部は先端部となって両面複写用給紙ユニット130内に搬送される。
【0028】
転写材Pは両面複写用給紙ユニット130に設けられた搬送ガイド131を給紙方向に移動し、給紙ローラ132で転写材Pを再給紙し、転写材Pを搬送路22に案内する。
【0029】
このように再び、上述したように二次転写の位置に転写材Pを搬送し、転写材Pの裏面にトナー画像を転写し、定着手段24で定着した後、排紙トレイ26に排紙する。
【0030】
また、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aにより転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0031】
画像形成処理中、一次転写ローラ5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写ローラ5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
【0032】
二次転写手段としての二次転写ローラ5Aは、ここを転写材Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
【0033】
また、装置本体Aから筐体8を支持レール82L,82Rを介して引き出し可能にしてある。
【0034】
筐体8は、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とから成る。
【0035】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ垂直方向に縦列配置されている。感光体1Y,1M,1C,1Kの図示左側方には無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、駆動ローラ72、従動ローラ71,73、バックアップローラ74を巻回して回動可能な中間転写体として無端ベルト状中間転写体70、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5K、及びクリーニング手段6Aとから成る。
【0036】
筐体8の引き出し操作により、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とは、一体となって、本体Aから引き出される。
【0037】
筐体8の図示左側の支持レール82Lは、無端ベルト状中間転写体70の左方で、定着手段24の上方空間部に配置されている。筐体8の図示右側の支持レール82Rは、最下部の現像手段4Kの下方付近に配置されている。支持レール82Rは、現像手段4Y,4M,4C,4Kを筐体8に着脱する動作に支障を来さない位置に配置されている。
【0038】
また、感光体1Y,1M,1C,1Kから無端ベルト状中間転写体70への転写部上流側に、図2にも示すように、無端ベルト状中間転写体70の内部から感光体1Y,1M,1C,1K側へ押圧するニップ形成ローラ76が設けられていて中間転写体と感光体のニップ形成量が調節できるようにしてある。
【0039】
即ち、本発明の画像形成装置は、各感光体1Y,1M,1C,1K上のトナー像が一次転写される無端ベルト状中間転写体70、該中間転写体上で各色のトナー像を順次転写して各一次転写像が重ね合わせられるように前記各感光体に対応して配置された複数の一次転写ローラ5Y,5M,5C,5K、この無端ベルト状中間転写体70上の一次転写像を転写材Pに二次転写する二次転写ローラ5A及び二次転写された後の転写残トナーを無端ベルト状中間転写体70上でクリーニングするクリーニング手段6Aを有するものである。
【0040】
本発明では、感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦一次転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に、中間転写体を回転させるようにするものであり、或いは感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に感光体1Y,1M,1C,1Kを回転させるようにするものであり、或いは感光体1Y,1M,1C,1K上のトナーを一旦転写させる中間転写体を用いた画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に、感光体1Y,1M,1C,1Kと中間転写体を回転させ、且つその時間の関係を中間転写体回転時間≧感光体回転時間とするものである。
【0041】
即ち、図4の作動線図に示すように、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は、前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させることにより、たとえ、感光体がイナーシャで回り続けたような場合でもキャリアが感光体面に付着するようなことはなくなる。
【0042】
また、この状態で図3、図5の作動線図に示すように、感光体や中間転写体を持続回転させることにより、中間転写体上のジャム等のトラブルを起こした転写材を一次転写位置から二次転写位置を経て定着に向かう経路の中でトナーによる汚れを抑えながら取り出すことができクリーンな状態での運転復帰が容易になる。
【0043】
これによって画像形成装置は、汚れ等による画像不具合や、キャリア付着等の問題の発生が起こらず、安定した高画質が常に得られるようになる。
【0044】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kから前記中間転写体へ転写する一次転写手段は芯金にスポンジ状ゴムを付したローラを用いたものであることが望ましい。
【0045】
前記中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、体積抵抗率が1×107〜1×1011Ω・cmであることが、表1に示すように、電荷リークによるハジキの発生防止や放電によるオゾンの発生防止の点から望ましい。
【0046】
【表1】
【0047】
前記現像手段4Y,4M,4C,4Kに用いるトナーの個数平均粒子径は画質やトナー消費量の点から3〜8μmであることが好ましい。
【0048】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kは加工精度が良好で製作が容易であるためドラム形状であることが望ましい。
【0049】
前記転写材Pへの二次転写手段は、前記中間転写体を挟み込むようにしたバックアップローラと二次転写部材としての二次転写ローラ5Aからなり、前記バックアップローラ74の抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、前記二次転写ローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、定電流制御をさせている。これによってオゾンの発生量も殆ど無く、ハジキも起こらず好ましい。
【0050】
前記現像手段4Y,4M,4C,4Kに用いるトナーは形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることが画質やトナー消費量の点から好ましい。
【0051】
前記感光体1Y,1M,1C,1Kから前記中間転写体への一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの相対的な位置は、図6の模式図及び表2に示すように感光体1Y,1M,1C,1Kと中間転写体との接触領域の中心点から回転方向上流側、下流側10mm以内であれば、感光体と中間転写体の当たり具合が一様で良好であり転写性が安定するので好ましい。
【0052】
【表2】
【0053】
しかし、本発明の画像形成装置においては、文字チリの現象の起こる観点から見ると同じく表2に示すように、前記一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの位置は前記中間転写体と前記感光体1Y,1M,1C,1Kの接触領域の中心点よりも中間転写体進行方向下流側に位置することが好ましいことが分かる。
【0054】
本発明の画像形成装置においては、前記中間転写体から転写材への二次転写手段の相対的な位置は、中間転写体と紙等の中間転写体との接触領域の中心点よりも回転方向上流側、下流側に20mm以内であることが望ましい。これは、二次転写ローラ5Aの中間転写体に対する押圧力が一次転写ローラの感光体に対する押圧力の10倍近くにしてあり、ニップ量も大きいので表3に示すように中間転写体の進行方向上流及び下流に20mmの間は当接状態が一様で転写性も良好で好ましいが、文字チリに関しては同じく表3に示すように上流側にあることは好ましくなく下流側にあることが望ましいという結果になっている。
【0055】
【表3】
【0056】
前記中間転写体と前記感光体1Y,1M,1C,1Kとの間のニップ形成量を調節するニップ形成ローラが設けられ、該ニップ形成ローラは可動式であり、画像形成動作以外は解除することが中間転写体の耐久性増強のため望ましい。
【0057】
前記ニップ形成ローラは金属で形成され、回転するための駆動を持たないことがニップ形成を円滑にするために好ましい。
【0058】
前記現像手段に用いる現象剤は該現像手段の構成上、トナーとキャリアからなる2成分現像剤であるが、本発明はこの構成や現像剤に限定されるものではない。
【0059】
中間転写体から転写材Pへ二次転写させる二次転写手段としての二次転写ローラ5Aの前記中間転写体への押圧は、前記転写材Pの先端が前記押圧のニップ位置に100mm以内に近づき、後端が該ニップ位置から100mm以内に離れるまでの範囲持続させることが好ましい。
【0060】
次に本発明の画像形成装置を運転して行った実施の形態例を3例記す。
実施の形態例1
本発明の第1の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機は図1に示すものであり、その主な仕様を示すと下記のようになる。
【0061】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0062】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0063】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0064】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0065】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0066】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0067】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0068】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0069】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0070】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0071】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
Jam発生時のシーケンスは図3の作動線図に示すようになり、Jam発生直後に中間転写体のみ持続回転させるようにした。
【0072】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0073】
実施の形態例2
本発明の第2の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機の必要な仕様を示すと下記のようになる。
【0074】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0075】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0076】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0077】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0078】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0079】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0080】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0081】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0082】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0083】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0084】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
Jam発生時のシーケンスは図4の作動線図に示すようになり、Jam発生直後に感光体のみ持続回転させるようにした。
【0085】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0086】
実施の形態例3
本発明の第3の実施の形態例の画像形成装置であるタンデム型の中間転写方式フルカラー複写機は図1に示すものであり、その主な仕様を示すと下記のようになる。
【0087】
L/Sは180mm/sである。
感光体1Y,1M,1C,1Kのドラム径は60mmであり、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚を25μmにした。
【0088】
感光体1Y,1M,1C,1Kの非画像部の電位は、電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)し、全露光電位は−50〜0Vにした。
【0089】
露光はレーザー走査方式で行うよう、半導体レーザー(LD)を用い、出力は300μWにした。
【0090】
現像は2成分現像方式にした。
中間転写体は無端ベルト状中間転写体70であり、シームレスの半導電樹脂ベルト(体積抵抗率は1×108Ω・cm)を用いた。
【0091】
一次転写手段としての一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは1次転写として無端ベルト状中間転写体70の背面に発泡ローラ(外径20mm、抵抗値1×106Ω)を設置し、20μAの定電流制御を行った。
【0092】
二次転写ローラ5Aは二次転写手段として転写材Pの背面から無端ベルト状中間転写体70に半導電ローラを押し当て、80μAの定電流制御を行った。
【0093】
定着は定着手段24の内部にヒータを配置したローラ定着を用いた。
無端ベルト状中間転写体70上の感光体と次色感光体の距離は95mmにした。
【0094】
従動ローラ71、駆動ローラ72及び二次転写ローラ5Aと共に無端ベルト状中間転写体70を挟んでいるバックアップローラ74の外径は31.6mmにした。
【0095】
一次転写手段である一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの外径は20mmにした。
【0096】
無端ベルト状中間転写体70のテンションは49Nにした。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kの押圧力は4.9Nにした。
【0097】
現像手段としての現像器中のトナー濃度は4質量%にした。
このような画像形成装置にJamが発生したときの、シーケンスを図5の作動線図のようにした。即ち、Jam発生直後の感光体と中間転写体を回転し続け、その関係が中間転写体回転時間≧像担持体回転時間とした。
【0098】
以上の構成にて、20万回の連続プリントを実施し、その間Jamの発生があってプリントの停止があったが、画像上の汚れやキャリア付着等の不具合は全く見られなかった。
【0099】
【発明の効果】
本発明によりJam等の緊急停止が発生しても、汚れ等による画像不具合や、キャリア付着等の問題の発生が起こらず、安定した高画質の得られる画像形成装置ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のカラー画像形成装置を示す断面構成図である。
【図2】感光体から中間転写体にトナー像を転写させるときのニップ形成ローラの配置を示す断面構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態例の作動線図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態例の作動線図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態例の作動線図である。
【図6】感光体と中間転写体と一次転写ローラとの位置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K 感光体
4Y,4M,4C,4K 現像手段
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段としての一次転写ローラ
5A 二次転写手段としての二次転写ローラ
6Y,6M,6C,6K クリーニング手段
24 定着手段
70 無端ベルト状中間転写体
74 バックアップローラ
76 ニップ形成ローラ
Claims (16)
- 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記中間転写体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体を回転させることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の感光体と、該複数の感光体に対応する複数の現像手段と、該複数の現像手段によって現像された前記複数の感光体上のトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に前記複数の感光体上のトナー像を転写する毎に各一次転写像が重ね合わせられるように前記複数の感光体に対応して配置された複数の一次転写手段と、前記中間転写体上に重ねられた一次転写像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置において、ジャム等の異常が発生して緊急停止した場合、発生した瞬間からある一定時間は前記複数の現像手段の現像バイアスの印加を持続させると共に前記複数の感光体と前記中間転写体を回転させ、且つその時間の関係を中間転写体回転時間≧感光体回転時間とすることを特徴とする画像形成装置。
- 前記複数の感光体から前記中間転写体へ転写する複数の一次転写手段は芯金にスポンジ状ゴムを付したローラを用いたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体は無端状ベルト状中間転写体であり、体積抵抗率が1×107〜1×1011Ω・cmであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の現像手段に用いるトナーの個数平均粒子径が3〜8μmであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の感光体はドラム形状であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写材への二次転写手段は、前記中間転写体を挟み込むようにしたバックアップローラと二次転写部材としての二次転写ローラからなり、前記バックアップローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、前記二次転写ローラの抵抗値が1×105〜1×107Ωであり、定電流制御をすることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の現像手段に用いるトナーは形状係数の変動係数が16%以下であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記複数の感光体から前記中間転写体への一次転写手段の相対的な位置は、複数の感光体と中間転写体との接触領域の中心点から回転方向上流側と下流側に10mm以内であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記一次転写手段の位置は前記中間転写体と前記複数の感光体の接触領域の中心点よりも中間転写体進行方向下流側に位置することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体から転写材への二次転写手段の相対的な位置は、中間転写体と転写材との接触領域の中心点よりも回転方向上流側と下流側に20mm以内であることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体と前記複数の感光体との間のニップ形成量を調節するニップ形成ローラが設けられ、該ニップ形成ローラは可動式であり、画像形成動作以外は解除することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記ニップ形成ローラは金属で形成され、回転するための駆動を持たないことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 前記複数の現像手段に用いる現象剤はトナーとキャリアからなる2成分現像剤であることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体の一次転写像を転写材へ二次転写させる二次転写手段としての二次転写ローラの前記中間転写体への押圧は、前記転写材の先端が前記押圧のニップ位置に100mm以内に近づき、後端が該ニップ位置から100mm以内に離れるまでの範囲持続させることを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002161423A JP2004012482A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 画像形成装置 |
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JP2002161423A JP2004012482A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 画像形成装置 |
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JP2002161423A Pending JP2004012482A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004012482A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016099485A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
US10816924B2 (en) | 2018-09-21 | 2020-10-27 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus capable of suppressing occurrence of damage to image holding body caused by carrier |
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2002
- 2002-06-03 JP JP2002161423A patent/JP2004012482A/ja active Pending
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JP2016099485A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
US10816924B2 (en) | 2018-09-21 | 2020-10-27 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus capable of suppressing occurrence of damage to image holding body caused by carrier |
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