JP2004191153A - 外観検査における撮影方法および撮影装置 - Google Patents

外観検査における撮影方法および撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定方向に移動する物体を全方位にて且つ安価に検査し得る外観検査における撮影方法を提供する。
【解決手段】回転体24により回転される保持体25に設けられた保持部材41の吸着パッド41aにて保持されたボタン電池1に、照明装置26により光を照射してその反射光をCCDカメラ27にて撮影することにより外観検査を行う際に、保持部材41を、照明装置26に設けられた光案内部材52の円錐部52a内に突出させて、光案内部材52と筒状部材51との間の環状空間室53内に配置された照明器54から照射された光を円錐部52aを通過させるとともに拡散させて、上記電池1の第2表面1bおよびテーパ状の全外側面1cに照射する方法である。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一方の表面が保持された厚い円形状物体の他方の表面がおよびテーパ状の外周側面を撮影することにより当該物体の外観を検査する際の撮影方法および撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物品の外観を検査する装置としては、特開2000−283740号公報に開示されたものがある。
【0003】
これは押出成形品の外観装置であり、ベルトコンベヤ上を移動される断面が逆U字形状の押出成形品の上面および左右両側面に照明器を配置しておき、その上面からの反射光を直接に、および左右両側面からの反射光を反射鏡を介してCCDカメラに入力し、撮影されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−283740号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構成によると、所定方向に移動する押出成形品の上面および左右両側面を撮影することができるが、物体の前方および後方を、すなわち全方位から撮影することができず、特に、物体が所定方向で搬送される場合において、全方位を検査する場合には、前後にもCCDカメラを配置する必要があり、装置としてコストが高くなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、所定方向に移動する物体の外観を検査する際に、物体を全方位にて且つ安価に撮影し得る外観検査における撮影方法および撮影装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る外観検査における撮影方法は、保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照明手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う際に、
保持手段または照明手段のいずれかを移動させて、検査対象物の検査面を照明手段側に形成された照明用凹部内に位置させて、当該検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面を照明するとともにこれら各面からの反射光を撮影手段により撮影して撮影画像を得る方法である。
【0008】
また、請求項2に係る外観検査における撮影装置は、保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
且つ上記保持手段および照明手段の少なくとも一方を移動可能に構成して当該保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたものである。
【0009】
また、請求項3に係る外観検査における撮影装置は、保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
且つ上記保持手段を移動可能に構成するとともに、当該保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたものである。
【0010】
また、請求項4に係る外観検査における撮影装置は、保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
且つ上記照明手段を移動可能に構成するとともに、上記保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたものである。
【0011】
さらに、請求項5に係る外観検査における撮影装置は、上記請求項2乃至4のいずれかに記載の装置における保持手段に凹状面を形成するとともに、この凹状面の中心位置に、検査対象物を吸着する吸着部を形成したものである。
【0012】
上記の撮影査方法および撮影装置によると、検査対象物に光を照射して撮影手段にて撮影し、その外観を検査する際に、検査対象物または照明手段を移動させて、検査対象物を、照明手段側に形成された照明用凹部内に位置させ、そして光を検査対象物の表面および全外側面に照射しこれら反射光を撮影手段に導くようにしたので、従来のように、検査対象物の両側部にカメラ装置を配置して外観を撮影するものに比べて、その装置構成を簡単にすることができる。なお、この撮影画像を、外観検査を行う画像処理手段に送ることで、検査対象物の外観の良否の判断が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る外観検査における撮影方法および撮影装置を、図1〜図7に基づき説明する。
【0014】
本第1の実施の形態においては、立体形状物として、例えば所定厚さのボタン電池の外面に傷などがあるか否かの外観検査を行うための外観検査方法および外観検査装置に用いられる撮影方法および撮影装置について説明する。
【0015】
まず、ボタン電池の概略構成について説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、このボタン電池1は、平面視が円形状で且つ断面形状が台形状に形成されたものであり、より詳しく説明すれば、面積が広い円形の第1表面(一方の面)1aと、面積が狭い第2表面(他方の面)1bと、これら両表面1a,1b間の僅かに傾斜したテーパ状の外側面1cとを有し、また外側面1cと第2表面1bとの交差部分すなわち角部に丸みRがつけられている。
【0016】
このボタン電池1の外観検査においては、図2に示すように、搬送用容器2に保持された状態で、所定の搬送経路(例えば、ベルトコンベヤ上)Vを移動するようにされており、この搬送用容器2の全体形状については、所定高さの円柱形状にされるとともに、中央上部には、ボタン電池1を嵌入し得る円形状の収容凹部2aが形成されている。
【0017】
そして、本実施の形態に係る外観検査では、このボタン電池1の第2表面1bと全外側面(全外周面)1cとを同時に検査するようにしたものである。
次に、撮影装置を含む外観検査装置について説明する。
【0018】
図3〜図6に示すように、この外観検査装置11は、未検査の電池1の搬送経路である第1ベルトコンベヤ12および検査済の電池1の搬送経路である第2ベルトコンベヤ13の端部に配置されており、支持台21に回転可能に鉛直方向で支持(または立設)された中空の回転軸体22と、この回転軸体22を回転させる回転駆動装置23と、上記回転軸体22の途中に固定されて電池1の搬送用容器2を案内し得る半円状凹部24aが所定角度(所定間隔)おきに形成された円形状の回転体24と、この回転体24上の所定半径位置に且つ所定角度おきに複数個設けられた電池1の保持体(保持手段)25と、上記回転体24の外方の所定位置に配置された照明装置(照明手段)26と、この照明装置26により照明された電池1を撮影するCCDカメラ(撮影手段)27と、このCCDカメラ27に接続されるとともにその撮影画像を入力して画像処理を行い外観の良否の判断を行う図示しない画像処理部(画像処理手段)とから構成されている。本発明に係る撮影装置は、少なくとも、回転軸体22、回転駆動装置23、回転体24、保持体25、照明装置およびCCDカメラ27により構成されている。なお、上記回転体24の外周で且つ第1ベルトコンベヤ12から第2ベルトコンベヤ13に到る範囲には、半円状凹部24aにて案内される搬送用容器2の底部を支持するとともに半円状凹部24aと協働して搬送用容器2の外側面を保持する凸状縁部28aを有するガイド受け板28が設けられている。
【0019】
上記保持体25は、第1ベルトコンベヤ12上の搬送用容器2に収納された電池1を、その保持位置(イ)にて上方から吸着保持した後、検査位置(ロ)に回転させる間に、その姿勢を鉛直姿勢から水平姿勢に変更した後、さらに第2ベルトコンベヤ13上の開放位置(ハ)までの間にて、水平姿勢から元の鉛直姿勢に戻すものである。なお、上記姿勢の変化については、保持体25について述べたものであり、電池1の姿勢の変化で見た場合には、逆となる。
【0020】
すなわち、この保持体25は、回転体24の上面に鉛直で且つ取付方向が回転体24の半径と略平行に取り付けられた支持ブラケット31と、この支持ブラケット31に水平方向で且つ回転体24の半径方向と直交する方向で設けられた水平支持軸32と、この水平支持軸32に回転自在に支持された歯車33と、この歯車33に支持材33aを介して取り付けられるとともに断面がコの字状に形成され且つ凹部34aの底面が歯車33の外形(円形)の接線方向と平行となるように取り付けられた揺動部材34と、上記支持ブラケット31の下部(水平支持軸32の下方位置)にガイド材35を介して水平方向で移動自在に設けられるとともにラック歯36aが上記歯車33に噛合され且つ回転軸体22側の端部に鉛直軸心回りで回転自在な第1ガイドローラ37が設けられたラック部材36と、上記揺動部材34の凹部34a内に配置された左右一対のガイド軸38を介して半径方向(保持体が水平姿勢のとき、回転軸体22を中心とした半径方向)で移動自在に設けられた移動部材39と、
この移動部材39に上記ガイド軸38と平行な中空棒状(筒状)の連結材40を介して設けられるとともに当該連結材40の端部に吸着面を有し電池1を吸着し得る吸着パッド(吸着部)41aを有する保持部材41と、同じくこの移動部材39の上下(保持体25が鉛直姿勢のとき)で且つ水平軸心周りで回転自在に設けられた一対の第2ガイドローラ42(42A,42B)と、上記各ガイド軸38に外嵌されて上記移動部材39を揺動部材34の適当な中間位置に付勢(保持)するために当該移動部材39を挟むようにして設けられたコイルばね(付勢部材の一例)43とから構成されている。なお、上記保持部材41は、図7に示すように、吸着パッド41aの周囲の表面が中心に向って深く傾斜する(または断面が傾斜しない矩形状のものでもよい)凹状面41bに形成され、且つ吸着パッド41aに吸着された電池1の撮影画像が明確となるように、吸着パッド41aの外面(凹状面41bを除く)が背景を分離しやすいように黒くされるとともに、光が反射しCCDカメラ27で撮影される全外側面1cの光量が一層増えるように、凹状面41bの表面が補助的に白色にされている。この保持部材41の正面視形状は円形にされている。このように、吸着パッド41aの外面を黒くする場合には、電池1の大きさが吸着パッド41aの外形よりも小さい場合にその効果が発揮されるものである。なお、本実施の形態に係る図面では、見やすくするために、電池1を吸着パッド41aの外形よりも大きく描いている(但し、図7においては、略、正確に示されている)。また、電池1の保持を確実にするために、吸着パッド41aの吸着面に電池1を案内するために、その外周に内面が少し傾斜された環状凸部を形成するようにしてもよい。勿論、吸着パッド41aの外形よりも大きい電池1を吸着することもできる。また、凹状面41bをなくし、吸着パッド41aだけで保持部材41を構成してもよい。
【0021】
そして、上記支持台21側には、ラック部材36の端部に設けられた第1ガイドローラ(カムフォロワである)37に係合して当該ラック部材36を水平方向(回転軸体22を中心とする半径方向と平行でもある)で移動させる環状カム溝45aが形成された円板状の第1カム体45、並びに揺動部材34の鉛直姿勢において、移動部材39に設けられた例えば下方の第2ガイドローラ(カムフォロワである)42(42B)に上方から当接して当該移動部材39を下方に移動(案内)させるための第2カム体(カムレール)46、および揺動部材34の水平姿勢において、移動部材39に設けられた例えば上方(鉛直姿勢における)の第2ガイドローラ(カムフォロワである)42(42A)に係合して当該移動部材39を外方に移動(案内)させるカム溝47aを有する第3カム体47が設けられている。なお、第2カム体46は、両ベルトコンベヤ12,13上の搬送用容器2との間で電池1の保持・開放動作を行うためのもので、両ベルトコンベヤ12,13に対応する保持位置(イ)および開放位置(ハ)の付近に設けられ、また第3カム体47は、電池1を照明装置26側に突出させる(外方に移動させる)ためのもので、保持・開放位置(イ,ハ)とは反対側の検査位置(ロ)の所定範囲に亘って設けられている。第1カム体45については、各揺動部材34を鉛直姿勢と水平姿勢との間で連続的に揺動させるために、全周に亘って設けられている。
【0022】
ここで、移動部材39の構成を、少し詳しく説明しておく。
この移動部材39は、保持体25の鉛直姿勢において、上下2つに分割された構成にされており、第2カム体46による電池1の吸着動作時に下方に付勢される下側の移動部材39bは、単に、一対のガイド棒38に案内されるだけであるのに対し、上側の移動部材39aは、一対のガイド棒38に案内されるとともに一端部に吸着パッド41aが設けられた連結材40の他端部に連結されている。なお、下側の移動部材39bには、連結材40を遊挿し得る穴部が設けられている。
【0023】
この構成において、吸着パッド41aは、下側の移動部材39bが移動した距離だけ上方のコイルばね43により、上側の移動部材39aが下方に押されて移動することになる。しかし、例えば装置自体または保持用容器2の製作誤差、または電池1が保持用容器2に正しく保持されず飛び出している場合などにおいては、第2カム体46により所定の距離だけ下側の移動部材39bが下方に移動しようとすると、その途中で、吸着パッド41aが電池1に当接することになるが、当該吸着パッド41aに連結されている上側の移動部材39aは下側の移動部材39bとは分離されているため、上側のコイルばね43の収縮により、過度に電池1が押し付けられることがなく、したがって機器が損傷するのを防止し得る。
【0024】
ここで、上記カム体45〜47による動作を簡単に説明しておく。
すなわち、回転駆動装置23により回転体24が矢印a方向に回転されている状態において、保持体25が第1ベルトコンベヤ12上の保持位置(イ)に移動されると(このときには、既に、第1カム体45によりラック部材36が回転軸体22側へ引き寄せられることで保持体25は鉛直姿勢となっている)、第2カム体46により第2ガイドローラ42(42B)を介して移動部材39が下降されて、吸着パッド(吸着部)41aにて搬送用容器2に保持(載置)された電池1の第1表面1aが吸着されて保持体25側に保持される。
【0025】
なお、各保持体25側に設けられた吸着パッド41aは、回転軸体22の中空部に挿通され且つ真空ポンプ(図示せず)に接続された吸引用配管29に接続されるとともに、回転体24の回転に同期して(保持・開放位置に合わせて)、配管系統の途中に設けられた開閉弁(図示せず)が制御されて、自動的に吸着・開放動作が行われる。
【0026】
次に、保持位置(イ)から検査位置(ロ)に移動する間に、第1カム体45により第1ガイドローラ37を介してラック部材36が回転体24の外側に移動され、歯車33を介して揺動部材34が鉛直姿勢から水平姿勢へと90度揺動され、そしてその後、第3カム体47により第2ガイドローラ42(42A)を介して、移動部材39が水平方向で外方に移動される。
【0027】
すなわち、吸着パッド41aが90度揺動されて、電池1の第2表面1bが下向きから横向きに変更されるとともに、後述する照明装置26側に突出される。そして、検査位置(ロ)での検査が終了した後、開放位置(ハ)に移動する間に、第3カム体47から離れ、第1カム体45により第1ガイドローラ37を介して揺動部材34が水平姿勢から鉛直姿勢へと90度揺動された後(電池1が鉛直姿勢から水平姿勢に戻された後)、第2カム体46により再び第2ガイドローラ42(42B)を介して移動部材39が下降するとともに吸着が解除されて、一緒に1周した元の搬送用容器2に電池1が戻される。
【0028】
上記照明装置26は、図6に示すように、検査位置(ロ)における回転体24の半径の延長線上にその半径方向と中心軸を平行にして配置された筒状部材51と、この筒状部材51内に配置されて光を拡散し得る透光性材料にて形成された円錐部52aおよびこの円錐部52aの中心に連通(接続)する光通過用の非透光性材料にて形成された筒状部52bからなる光案内部材52と、この光案内部材52と筒状部材51との間の環状空間室53内に配置されて上記円錐部52a側に向って光を照射する照明器54とから構成されており、そしてこの照明装置26の光案内部材52の筒状部52bの入口側開口部に、上記筒状部材51の中心軸とそのセンサ面(撮像素子面)が直交するようにCCDカメラ27が配置される。
【0029】
上記構成において、電池1が第1ベルトコンベヤ12により保持位置(イ)に移動されると、保持体25における移動部材39の下降動作(第1カム体により水平姿勢にされる)および吸着動作により、吸着パッド41aにて電池1が保持された後、持ち上げられるとともに、検査位置(ロ)まで回転移動される。この回転移動時に、保持体25における揺動部材34の揺動動作(第1カム体により下降される)により、保持された電池1は水平姿勢から鉛直姿勢に変更される。なお、電池1の吸着面は、検査しない方の第1表面1aである。
【0030】
電池1の第1表面1aが吸着されて検査位置(ロ)に移動されると、第3カム体47により保持体25における移動部材39が外方に移動されて、電池1全体が光案内部材52内に挿入される。
【0031】
この光案内部材52内では、照明器54からの光が円錐部52aを通過する際に拡散され、電池1の第2表面1bおよび全外側面1cに照射され、その反射光が筒状部52b内を通過してCCDカメラ27に入り、電池1の第2表面1bと全外側面1cとが一緒に撮影される。なお、電池1の全外側面1cに照射された光は、外側面1cがテーパ状であるため、その反射光は筒状部52b側(CCDカメラ27側)に向くことになる。
【0032】
そして、上記撮影画像は、画像処理部にて画像処理が行われて、その外面に傷があるか否かが検査される。
このように、電池1に光を照射してCCDカメラ27にて撮影し、その外観を検査する際に、電池1を照明装置26における光案内部材52内に突出させて、その周囲の円錐部52aを通して拡散光を前面および全外側面から照射するようにしたので、従来のように、検査対象物の両側部にカメラ装置を配置して外観を撮影するものに比べて、その構成が簡単になるため、装置自体を安価にすることができるとともに、第2表面1bと全外側面1cが同時に撮影されるため、特に側面を分割して全周を撮影するわけではないため、撮影画像数を減らすことができ、したがって画像処理回数を減らすことができる。
【0033】
なお、上記照明装置25における光の案内手段として、筒状部材51の内側に光案内部材52を配置したものとして説明したが、例えばこれらを一体化した構成、すなわち厚みがある円筒体の一方の端部に円錐状凹部を形成したものでもよく、この場合、円錐状凹部の表面に光拡散用の加工が施される。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る外観検査における撮影方法および撮影装置について説明する。
第1の実施の形態においては、ボタン電池1を照明装置26の光案内部材52の円錐部52a内(照明用凹部内)に挿入(突出)するようにしたが、本第2の実施の形態においては、逆に、照明装置側を搬送手段(例えばベルトコンベヤ)上に載置された電池に覆い被さるように、移動させるものである。
【0035】
すなわち、図8に示すように、ベルトコンベヤ61上の所定位置に、第1の実施の形態と同じ照明装置62およびCCDカメラ63をそれぞれの位置関係を同じくして配置するとともに、この照明装置62、すなわち光案内部材64および筒状部材65を、カム機構66を介して上下方向で昇降(移動)させるように構成したものである。
【0036】
上記カム機構66としては、例えば鉛直面内で回転自在に設けられた回転板体67の表面に形成された環状ガイド溝67aに、筒状部材65側に設けられたガイドローラ(カムフォロワである)68を係合させたものである。
【0037】
なお、上記回転板体67は電動機69により回転され、またCCDカメラ63が一体的に取り付けられた照明装置62は、ガイド部材70により上下方向で案内されている。
【0038】
したがって、ベルトコンベヤ61上に載置された電池1が検査位置に移動するのに合わせて、電動機69により回転板体67が回転されると、カム機構66を介して、筒状部材65がベルトコンベヤ61側に下降して、電池1が光案内部材64の円錐部64a内に位置することになる。
【0039】
この場合、電池1の保持手段として、図7に示す第1の実施の形態における保持部材41を転用してもよい。但し、吸着の必要がないため、吸引に関する機能が不要となる。したがって、凹状面41bをなくした保持部材(第1の実施の形態の吸着パッド41aに相当)だけの構成としてもよい。
【0040】
このようにすることで、第1の実施の形態と同様に、電池1の表面1bおよび全外側面1cに光が均等に照射され、上方に配置されたCCDカメラ63により撮影されて、その外観検査が行われる。この第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0041】
また、この第2の実施の形態における電池の搬送手段として、上記第1の実施の形態における回転体24の構成を用いることもできる。この場合、第1の実施の形態に係る回転体24により移動されるとともに電池1を保持した搬送用容器2の移動軌跡上に、第2の実施の形態に係る照明装置62が配置されることになり、CCDカメラ63のセンサ面の方向が上記移動軌跡と直交するようになされ、つまり、搬送用容器2に保持された電池1の表面1bが上記センサ面と対向するようになり、表面1bおよび全外側面1cが撮影される。
【0042】
さらに、第3の実施の形態として、電池の保持部材および照明装置を共に、接近させる撮影方法および撮影装置が考えられる。
この場合には、第1の実施の形態にて説明した保持部材と、第2の実施の形態にて示した照明装置とが組み合わされ、保持部材と照明装置との移動方向が平行で、互いに同期して接近離間するようになされる。但し、この場合の照明装置は、第2の実施の形態に係る照明装置の移動方向が水平方向となるように設置される。
【0043】
この場合も、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
ところで、上記各実施の形態においては、検査対象物としてボタン型電池について説明したが、勿論、これ以外の円筒状物体など、少なくともテーパ状の側面を有する立体形状の物品についての外観検査を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の撮影方法および撮影装置の構成によると、検査対象物に光を照射して撮影手段にて撮影し、その外観を検査する際に、検査対象物または照明手段を移動させて、検査対象物を、照明手段側に形成された照明用凹部内に位置させ、そして光を検査対象物の表面および全外側面に照射しこれら反射光を撮影手段に導くようにしたので、従来のように、検査対象物の両側部にカメラ装置を配置して外観を撮影するものに比べて、その装置構成を簡単にすることができ、延いては、装置を安価なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮影方法により撮影されるボタン電池の外観を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
【図2】同第1の実施の形態に係るボタン電池の搬送用容器の断面図である。
【図3】同第1の実施の形態に係る撮影装置の全体断面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C矢視図である。
【図7】同撮影装置における保持部材の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る撮影装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 電池
1a 第1表面
1b 第2表面
1c 外側面
11 外観検査装置
12 第1ベルトコンベヤ
13 第2ベルトコンベヤ
22 回転軸体
23 回転駆動装置
24 回転体
25 保持体
26 照明装置
27 CCDカメラ
51 筒状部材
52 光案内部材
52a 円錐部
52b 筒状部
53 環状空間室
54 照明器
62 照明装置
63 CCDカメラ
64 光案内部材
65 筒状部材
66 カム機構
67 回転板体
68 ガイドローラ

Claims (5)

  1. 保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照明手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う際に、
    保持手段または照明手段のいずれかを移動させて、検査対象物の検査面を照明手段側に形成された照明用凹部内に位置させて、当該検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面を照明するとともにこれら各面からの反射光を撮影手段により撮影して撮影画像を得ることを特徴とする外観検査における撮影方法。
  2. 保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
    上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
    且つ上記保持手段および照明手段の少なくとも一方を移動可能に構成して当該保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたことを特徴とする外観検査における撮影装置。
  3. 保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
    上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
    且つ上記保持手段を移動可能に構成するとともに、当該保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたことを特徴とする外観検査における撮影装置。
  4. 保持手段により一方の面が保持された検査対象物に照射手段にて光を照射してその反射光を撮影することにより外観検査を行う装置に用いられる撮影装置であって、
    上記照射手段に、検査対象物を挿入可能な照明用凹部を形成するとともに、この照明用凹部内に位置する検査対象物の少なくとも他方の表面およびテーパ状の全外側面に光を照射する照明具を具備させ、
    且つ上記照明手段を移動可能に構成するとともに、上記保持手段により保持された検査対象物を、照明手段の照明用凹部内に位置させてその各面からの反射光を撮影する撮影手段を具備させたことを特徴とする外観検査における撮影装置。
  5. 保持手段に凹状面を形成するとともに、この凹状面の中心位置に、検査対象物を吸着する吸着部を形成したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の外観検査における撮影装置。
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