JP2004190334A - 軌道レールの側面処理装置 - Google Patents

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Takahiko Nuriya
隆彦 塗矢
Naoya Murakami
直也 村上
Hidenobu Yamano
秀信 山野
Yomitsu Satsutani
餘光 札谷
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Abstract

【課題】レール頭部の側面部に付着した異物混在の油脂やバリの除去操作を高能率で行うことができる軌道レールの側面処理装置を提供する。
【解決手段】回転円板の前面に無数の砥粒を付着した研削要素を多数密接させて配列して取付けてなる清掃回転体(研削回転体12/回転ブラシ12A)と、この清掃回転体を駆動する駆動装置と、支持構造体とで構成される清掃処理手段11および前記清掃回転体を軌道上のレール1の頭部2側面に当接するように支持して走行させる走行台車40を備え、前記清掃回転体が作業状況に応じて交換容易にされている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道における軌道上に敷設されたレールの側面に付着する油脂滓などの異物やレール頭部の車輪による転動摩耗に伴うバリ状の食み出し部を除去して適正軌間寸法を確保する作業を能率よく行える軌道レールの側面処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気鉄道における軌道では、敷設されるレールが頻繁な列車の走行によって車輌を走行案内する車輪との摩擦で摩耗が発生する。特にブレーキが頻繁にかかるところ、例えば停車駅近傍や走行上制動あるいは緩速走行する必要がある区域(例えば曲線区間など)では、レール上を転動する車輪のフランジ部とレールとの接触摩擦力が大きくなり、車輪のフランジ部のみならずレール頭部も摩滅するほかに、きしみ音(騒音)が発生して周囲の環境に影響を及ぼすことになる。そして、前記の問題個所では列車の走行上騒音の防止や制動する必要があるので、車輪とレールとの摩擦を軽減するために油脂を少量レールに向けて供給されている。そのために、当該個所ではレールの側部に油脂が付着するのを避けることができない。このような状況は低速(緩速)走行区間で多く生じ、とりわけ停留場やその近辺・曲線区間で発生しやすい。
【0003】
このようなことから、車輪とレールの摩擦によって発生する両者の摩耗に伴う鉄粉が、レールに沿って付着する油脂に吸着される現象が長期間続くことによって次第にレール側面に付着累積され、油脂分に鉄粉や砂塵などが混在した異物層となって固着形成される。この異物層は、時間の経過とともにレールの側面を覆い、固化して自然には剥離することなく、除去しない限り蓄積されることになる。
【0004】
このような油脂分を含む異物層は、蓄積成長すると、レール頭部側面に付着固化することになり、列車の走行に際して影響を及ぼすことになる。そのほかに、列車の運行を適正に維持するため、定期的に軌道のレール間寸法を計測することが義務付けられている。そのために、計測器を搭載した車両を走行させて軌道におけるレール間寸法の異常の有無を測定している。
【0005】
従来は、前述のようなレールに付着固化する異物層を危険な状態になる前に除去する作業を行っている。このレールに付着した異物層の除去作業は、レールの側面に固着している異物層を剥ぎ落とすような方法がとられており、容易に除去することが困難であるために、作業者がヘラのような工具で剥ぎ落とすとともに、ブラシで側面を擦って清浄にするというような殆ど人手による作業形態によっている。これを人手によって行う場合、作業の性質上昼間の営業時には列車の運行に支障を来たすと同時に、清掃に従事する作業者が危険に曝されることになるので、夜間の列車運行の休止時間内で行う必要がある。また、その作業能率は低く、殊に夜間作業になるので、さらに作業能率が低下して、長い区間を処理するには非常に多くの日程と費用を費やすことになり、経費が嵩み、そのために前記清掃作業の頻度が少なくなっているのが実状であり、軌道の保安上多くの問題点がある。
【0006】
このような人手による場合の問題点を解決してレール側面の油脂滓などの異物を能率よく除去する手段を自動化する先行技術しては、軌道上を走行できる台車にモータ駆動される回転ブラシ(回転ワイヤーブラシ)を、そのブラシフェースがレールの頭部内側面に対して所要の角度に傾け接触して回転するように配設され、その回転ブラシによって掻き取った油脂滓をその回転ブラシとレールとの接触部付近に向けて撒水可能な洗浄水の噴射ノズルによって吹き飛ばし、回転ブラシに除去した油脂滓が付着するのを防止して清掃する装置が知られている(特許文献1参照)。
【0007】
また、この他の先行技術としては、自走するモータカーに着脱可能に設けられて、レールの内側面に圧接可能な開口部の内側端縁を有する油滓掻き取り部材と、その油滓掻き取り部材の前方に砂を散布する手段と、その油滓掻き取り部材から砂に塗れた油滓を吸引回収する手段とを有するレールの油滓取器で、モータカーに設置してレールの内側面に油滓掻き取り部材開口部端縁をあてがって、その先端側に砂散布管からレールに付着する油粕の部分に砂を散布させながらモータカーの走行で油滓掻き取り部材によって砂交じりの油滓を掻き取り、砂に塗れて小球状になった油滓を油滓掻き取り部材に繋がるバキュームクリーナによって吸引回収するものがある(特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特許第2577240号公報
【特許文献2】
特許第3025267号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1によって開示されるものでは、回転するワイヤブラシ(回転ブラシ)を進行方向に所要角度で傾けてレール頭部の側面にそのブラシフェースを押し付けて付着する塗油の滓を掻き取る装置であるために、掻き取った油滓がどうしてもブラシに付着して目詰まりを生じて作業性が低下するので、これを防止できるように、ブラシフェースとレール頭部との接触部に向って洗浄水を噴射しながら掻き落すようにされている。したがって、この装置では軌道上を走行させる台車上に洗浄水のタンクとポンプを必要とする。また、レール側面に付着する油脂には粉塵や鉄粉などが混在して洗浄水で掻き取られた油滓を即座に飛散排除させることは困難であり、ワイヤブラシのようなものでは継続しての使用に耐えられないという問題点がある。
【0010】
また、前記特許文献2によるものでは、自動化できるので、人手による場合に比べて格段に高能率で作業できるという利点がある。しかしながら、掻き取られる油脂層にまず砂を散布してから掻き取ることになるが、掻き取りを自動化するにしても、その付着する油脂層(異物層)が砂を含み得る状態でないと、砂の散布が有効に作用しない。また、走行によってレール側面にあてがった掻き取り部材によって付着する異物層を確実に掻き取ろうとすると、どうしても強く押し当てながら移動させねばならないので、掻き取り部材の損耗が激しく、かつ確実にすべてを取り除くことが困難であるという問題点がある。
【0011】
さらに、前記の先行技術では、レール頭部側面に付着する塗油と粉塵などとによる異物層が軟弱な場合には、それを掻き取ることができるが、この種清掃作業は頻繁に行われないので、経時変化によって付着した異物層(塗油滓)は硬化している場合があって、そのような個所ので除去操作に回転ブラシや掻き取刃状の油滓掻き取り部材を用いて掻き取ることは甚だ困難である。
【0012】
また、塗油操作が必要な個所でのレールは、車輪との摩擦が激しいので、摩耗による頭部の摩滅のみならず踏面の一部が側方へバリ状に食み出す(以下、単にバリという)現象が生じていることがある。このようなバリは、前述のような清掃処理手段では除去することが困難で、レール間の検測(計測)を不正確にする一因となる。したがって、塗油による異物層の掻き落しのみならず前記バリの発生個所では、そのバリの除去処理が必要となる。しかしながら、このような金属部分については研削作業を別個に行わねばならないので、レール研削装置を使用しなければならず、軌道の保線管理について複数の作業工程を要するという問題点がある。
【0013】
本発明では、このような状況に鑑みてなされたもので、より合理的にかつ確実に、レール頭部の側面部に付着した異物混在の油脂やバリの除去操作を高能率で行うことができる軌道レールの側面処理装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明による軌道のレール側面処理装置は、
軌道レールの側面部分を処理する装置であって、
回転円板の前面に無数の砥粒を付着した研削要素を多数密接させて配列して取付けてなる清掃回転体と、この清掃回転体を駆動する駆動装置と、支持構造体とで構成される清掃処理手段および前記清掃回転体を軌道上のレール側面部に当接するように支持して走行させる走行台車を備え、前記清掃回転体が作業状況に応じて交換容易にされていることを特徴とするものである(第1発明)。
【0015】
本発明においては、軌道上のレールに沿って走行できる走行台車上に搭載される清掃処理手段を駆動して、走行させながら回転する清掃回転体をレール側面部(頭部側面とその近傍)に押し当てて付着している油脂分を含む異物層部を掻き落とし、かつ固着状態にある前記異物層をレール側面部から削り落として、清浄に仕上げるのである。この清掃に際しては、清掃回転体によってレール側面部に付着する異物層の表層部にある軟弱な油脂部分を掻き取るようにして除くことができる。また、レール側面部に付着して油脂分を含んで固化状態になってレール側面に固着している場合は、研削要素が異なる前記清掃回転体と交換して、その鉄粉や粉塵と油脂との結合状態の異物を削り落として清浄にすることができるのである。この際、清掃回転体は、構成している砥粒が無数に付着されてなる研削布片を密接して配列されて形成される研削層を、回転させながらレール側面に押し当てることによって、ちょうど金属面を研削するような働きで削ぎ落とすことになり、確実に付着物を取り除くことができる。なお、清掃処理手段は独立して駆動されるので、レール側面部に付着する異物層の状況に応じて清掃回転体の異物層に対する押し当て力を加減して最適の条件を設定することができる。
【0016】
本発明によれば、前述のように清掃回転体による軟弱な表層付着油脂層を掻き取る操作と、清掃回転体をレール側面に回転させながら強く押し当てることで固着する異物層を削ぎ落とす操作とに研削要素の異なるものを使い分けて、確実に付着した異物層を清浄にできるので、作業性が著しく向上し、夜間の列車運行の休止時間内を利用して効率よく清掃作業を遂行でき、従来多くの労力と経費を要していたのを短い期間で広範囲にわたり清掃処理が可能になり、保守管理を容易にするという著しい効果を奏する。特に、踏面の一部が側方へ食み出すバリについても削除してレール間の検測を正確に行えるので、列車の安全運行を確保するのに役立つものである。
【0017】
また、第2発明による軌道レールの側面処理装置は、
軌道レールの側面部分を処理する装置であって、
回転円板の前面に無数の砥粒を付着した研削要素を多数密接させて配列して取付けてなる清掃回転体と、この清掃回転体を駆動する駆動装置と、支持構造体とで構成される清掃処理手段および
前記清掃処理手段を少なくとも二基、前記清掃回転体として研削要素の異なるものを所要の間隔で配設して、それら清掃回転体を軌道レールの側面部に当接するように支持して走行させる走行台車を備え、
前記清掃回転体を作業状況に応じて選択使用できるようにされていることを特徴とするものである。
【0018】
本発明においては、軌道上のレールに沿って走行できる走行台車上に搭載される清掃処理手段を駆動して、走行させながら清掃回転体をレールの側面(頭部側面とその近傍)に押し当てて付着している油脂分を含む異物層を掻き落し、また固化状態にある異物層を削り落とすのである。この清掃処理手段によるレール側面部の清掃作業に際して、二基の清掃処理手段における清掃回転体が機能の異なるものを走行方向に前側と後側とに配置して、例えば前側の清掃回転体によって主としてレール側面に付着している油脂分を含む異物層の軟弱な表層部を掻き落として、清浄に仕上げる。そして、後側の清掃回転体によっては、油脂分を含んで固化状態になってレール側面に固着している鉄粉や粉塵と油脂との結合状態の異物を研削するようにして削ぎ落とすというように役割分担させることができる。したがって、走行しながら作業対象箇所のレール側面部に付着する油脂滓(異物層)の状況に応じて前側の清掃回転体のみで処理できる場合は、その前側の清掃回転体だけで作業を行い、逆にレール側面に付着する異物層が固化状態であれば後側の清掃回転体によって研掃作業を行うようにでき、合理的にレール側面の処理作業ができるという効果がある。もちろん、両方の清掃回転体を同時に使用して、より効率よくレール側面の清掃処理を行うことができる。なお、前記二種の清掃回転体として、前者側には柔軟性を有する回転研掃体を使用し、後者側には表面に無数の砥粒を付着した研削布片を多数枚基部で固着して形成される回転研削体を使用するのが好ましい。
【0019】
前記第1発明または第2発明において、前記清掃処理手段の清掃回転体は、軌道上の両レールの側面部に、それぞれ当接・退避でき、かつ上下に接触状態を状況に応じて調整できるように駆動装置の出力部に配置されているのがよい(第3発明)。こうすることによって、左右のレールを同時に清掃処理したり、片側のレールのみ清掃することができ、異物の付着程度に対応した作業が可能になり、状況判断に応じた作業が選択でき、作業性を向上させることができる。
【0020】
また、前記第1発明または第2発明において、前記清掃処理手段における清掃回転体を支持するフレームは、前記走行台車に取付く支持軸に基端部を支持されて軌道レールに並行して延長される支持体の端部に芯高調整手段とレールに対する清掃回転体の接触角度調整手段とを介して設けられているのがよい(第4発明)。このように構成すれば、レール頭部側面とその近傍に付着する異物の除去を行うとき、その異物の付着状態に応じて回転する清掃回転体をレール側面部に対しての接触角度は接触角調整手段によって支持体先端部での連結部で調整できる。また、レール側面部に対して清掃回転体を接触・退避させるときには高さ調整手段によってアーム基端部の支持軸を起点にして上下方向に移動させて所要の位置に清掃回転体を移動させて作業の開始続行または停止の操作を行うことができる。また、清掃回転体をレールの踏面よりも上側に持ち上げれば、作業状況に対応する清掃回転体との交換が容易に行うことができる。もちろん、推力付与手段(例えば油圧シリンダ)によって推力を与えることにより除去効果を高めることができる。なお、異物付着の程度に応じて押圧力を調整できるようにすれば、より効果的である。
【0021】
また、前記清掃回転体は、駆動装置の出力軸に脱着可能に支持される面板の前面に、表面に無数の砥粒を付着させてなる所要幅の研削布片を多数密接起立させて基部で固着され、それら研削布片の先端部が研削層を形成するようにして環状に配置され、前記研削層が使用によって順次更新される構成であるのがよい(第5発明)。こうすると、清掃回転体はカップ状の僅かに可撓性を有する清掃用研削体として、被処理面に付着する油脂分やその硬化したものあるいは頭部から食み出すバリなどを研削除去することができ、その研削布片先端の更新で、連続して除去操作ができ、有効に作用して付着物を効果的に除去するという機能を発揮できる。
【0022】
さらにまた、前記清掃回転体は、面板の前面に無数の砥粒を練り込んだ合成樹脂線条体を所要の長さで基部を固着され、カップ状に密植して形成される研掃部を備えるものであるのがよい(第6発明)。このような構成のものを用いることで、レール側面部に付着する異物層が比較的軟質である場合、清掃回転体の接触程度を加減して砥粒を含む線条体の弾性力と砥粒による掻き取り機能とによって異物層の掻き起し操作を容易にして、付着異物の除去を容易にするという効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による軌道レールの側面処理装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0024】
図1には本発明にかかる軌道レールの側面処理装置の基本構成を表わす概要図が示されている。図2には図1の平面図が、図3には本実施形態の軌道レールの側面処理装置を表わす平面図が、図4には図3におけるA−A視拡大断面図が、図5には研削回転体の縦断面図(a)とそのa−a視側面図(b)が、図6には回転ブラシの一具体例を表わす断面図が、それぞれ示されている。
【0025】
本実施形態の軌道レールの側面処理装置10は、軌道レール1上を走行できる走行台車40と、この走行台車40上に搭載されてレールの側面部に清掃回転体(研削回転体12または回転ブラシ12A)を当接可能に配置される清掃処理手段11とで構成されている。そして、清掃処理手段11としては、レール1の頭部2側面部分とその近傍に付着している異物を取除く前記清掃回転体およびその駆動装置と支持構造体とからなり、走行台車40の中央部における左右に一組ずつ走行中心線を基準にして対称に配設されている。なお、説明の都合上、一方の清掃処理手段11について説明する。
【0026】
前記清掃処理手段11をさらに詳しく説明すると、まず清掃回転体12としては、図5に示されるように、所要直径の面板12aの前面に、所要幅で所定の長さに設定された基布の表面に無数の砥粒を付着させてなる研削布片12cを、回転方向に砥粒付着面を向け起立状態で多数片密接固定状態にて面板12aの外周に沿わせて環状に並べて、その研削布片12cの基部を面板12aに固着され、環状(カップ状)の研削布層12bに形成された研削機能を有するもの(以下、研削回転体12という)である。そして、前記研削布層12bはその先端側に僅かに砥粒付着部が覗く状態で前後に隣接する研削布片12cの端部間に半径方向の細溝12dが形成された状態になっている。また、軟質の異物層を除去する清掃回転体としては回転ブラシ12A(後述)が用いられる。
【0027】
前記研削回転体12は、その面板12aを後述する出力軸13に取付けられて、走行台車40の上でほぼ中央部に位置するように設けられるホイール支持フレーム15に、レール1と交差する向きで回転自在に支持されて配される。前記ホイール支持フレーム15は、走行台車40の一端部寄り上面に設けられる軸受14,14にて回動自在に支持される枢支軸14aにて基端部を支持される所要長さのアーム16(本発明の支持体に相当)の先端部に、前記清掃回転体12の接触角度調整手段20を介して基端部を取付けられている。そのホイール支持フレーム15の外側板15'の内側には減速機ボックス17が設けられて、その減速機ボックス17から突出される出力軸13に前記清掃回転体12が、その環状に形成される研削布層12bの研掃面を外向きにして取付けられる。
【0028】
前記ホイール支持フレーム15の基板15"背後面には、駆動モータ18が付設され、この駆動モータ18のモータ軸から前記減速機ボックス17内で減速歯車機構もしくは巻掛け伝導機構によって出力軸13を介し研削回転体12に回転力が与えられるようにされている。また、前記清掃回転体12の支持軸(出力軸)13が基板15"から突き出されたその後端部には、その出力軸13と平行してホイール支持フレーム15に組み込まれているエアシリンダ19のロッド19'と連結金具19aで連結されていて、研削回転体12が回転しつつレール1の頭部側面に押付けられるようにされている。なお、研削回転体12を支持する出力軸13は、図示されない軸受によって軸線方向にスライド可能に支持されている。また、前記エアシリンダ19には、図示されないエア供給源(エアコンプレッサなど)から制御手段を介して操作用のエアが供給されるようになされている。
【0029】
前記研削回転体12は、出力軸13に対する取付部を例えばテーパ孔にして、その出力軸13の端部がテーパ軸とされ、テーパ軸にテーパ孔を嵌合させて端部でナットにより固定する構造とするのが交換時の作業を容易にする。また、研削回転体12を囲う上半部には、カバー15aが前記減速機ボックス17を形成するホイール支持フレーム15の外側板15'に取付けられて覆われ、清掃によってレール1の側面部から剥ぎ取られた異物が四散しないようにされている。
【0030】
前記ホイール支持フレーム15における基端部と前記アーム16とを連結している清掃回転体の接触角度調整手段20は、そのアーム16端部で外向き前後方向に所要間隔で設けられる一対のブラケット21と、ホイール支持フレーム15の基板15"の基端部で上下に所要間隔で後方(研削回転体12と反対の方向)へ向けて突設される一対のブラケット22とを、クロスヘッド23を介在させて水平方向と起伏方向に角度調整できるようにされている。
【0031】
前記クロスヘッド23は、アーム16側のブラケット21,21にて横軸方向に軸支される支持軸24で中央部を揺動自在に支持されて設けられている。そのクロスヘッド23に対してホイール支持フレーム15は、その基端部に設けられる前記ブラケット22,22に、組立時前記クロスヘッド23を支持する支持軸24の軸芯を通る上下中心線Q上に穿設されたねじ孔25,25に螺合する頭付き取付ねじ26の先端軸部26'を、クロスヘッド23の上下両面の中央位置部にそれぞれ軸心線が前記上下中心線Qに合致する位置にて設けられた支持穴23aに挿入させて水平方向に回動可能なように支持されている。なお、前記頭付きねじ26は締め付けることによりクロスヘッド23の上下両面23'にねじ部端面26aが押し付けられて固定されるようになされている。
【0032】
また、図4に示されるように、アーム16の先端部の後面側には、前記クロスヘッド23の支持軸24の軸芯を通る水平面を基準にしてその上下方向に等間隔で所要寸法位置に、クロスヘッド23の側面23bに直交するようにして垂直角調節ボルト28,28が螺合配設されている。この垂直角調節ボルト28,28を進退させるとクロスヘッド23が支持軸24上で回動し、その傾き角度を加減することにより(二点鎖線によって例示)ホイール支持フレーム15の垂直度、言換えると研削回転体12の研創面の角度を設定できるようにされている。
【0033】
また、前記アーム16の枢支軸14aと前記ホイール支持フレーム15における基端部との連結部との間に、清掃回転体の芯高調整機構30が付設されている。この清掃回転体の芯高調整機構30は、二股状に形成されるアーム16の一部に形成される支持ブラケット16',16'にボトムマウント32をピン33支持されて垂設されるエアシリンダ31が、そのエアシリンダ31の下向きに突出すロッド31a端を、走行台車40のフレーム41上面に取付くブラケット35にピン連結されている。このエアシリンダ31を作動させてロッド31aを出入させることにより、アーム16の可動側を持ち上げたり下げたりしてホイール支持フレーム15をアーム16の枢支軸14aを基準にして上下動させ、研削回転体12を清掃位置から上方に退避させたりレール側面部の清掃状態を設定するものである。
【0034】
このような構成の清掃処理手段11は、その研削回転体12が軌道上のレール1の側面部に接触して清掃作業ができるように位置付けをするために、軌道上のレールゲージに合わせて車輪42を複数配置された走行台車40フレーム41上に、前述のようにアーム16の基端部が取付く枢支軸14aの支持軸受14,14を配置して、研削回転体12が走行台車40の側方で外部へ突き出されて配置されている。なお、左右の清掃処理手段11,11は、ほぼ対称に配置されて作業を行なえるようにされている。
【0035】
前記走行台車40は、図示されない牽引車両によって走行台車40を牽引走行させて清掃できるようにされており、そのフレーム41上には各清掃処理手段11への動力源として、バッテリーもしくは電気線路から集電して給電できる機器を電源ボックス43内に搭載され、駆動用制御盤やエアシリンダへのエア供給用のコンプレッサとその制御機器(図示省略)が併せ搭載されている。
【0036】
このように構成される本実施形態のレールの側面清掃装置10は、清掃処理手段11を搭載した走行台車40を作業場所の軌道上に運んでレール1上を走行できる状態とし、例えば牽引車両によって牽引されるように準備して、次いで、清掃回転体の芯高調整機構30のエアシリンダ31を作動させてアーム16を上下方向に移動させ、研削回転体12の研掃面を清掃しようとするレール1の側面部に最も適正な位置で接触するように調整する。この清掃回転体12の芯高調整は、エアシリンダ31のロッド31aを突き出す方向に作動させると反力でシリンダが持ち上げられ、ボトム端部でピン33により連結されるアーム16が基端部枢支軸14aを支点として持ち上げられる。したがって、このアーム16に連結されるホイール支持フレーム15がともに移動変位し、エアシリンダ31の作動量によって支持される研削回転体12の軸芯位置を調整できる。
【0037】
また、レール1の側面に対する研削回転体12の接触状態を設定するには、清掃回転体の接触角度調整手段20を操作して設定する。その設定に際して、接触角度を調整するには、アーム16の先端部とホイール支持フレーム15との連結部において、クロスヘッド23の上下を支持している頭付きねじ26を緩めてホイール支持フレーム15を水平回動させ、図2または図3で示されるように研削回転体12の研掃面の一部がレール1の側面に接する角度を調整し、設定後は頭付きねじ26を締め付けてその設定状態を維持するようにする。なお、研削回転体12の研掃面を上下方向に傾斜角を持たせるように設定するときには、アーム16先端部後面に付されている垂直角調節ボルト28,28の一方を前進させるとともに他方を後退させるようにすることで、例えば図4に二点鎖線で表わすようにクロスヘッド23を支持軸24上で回動させて設定する。こうすれば、ホイール支持フレーム15に支持される出力軸13を介して研削回転体12が同じ角度で傾斜してその研掃面をレールの側面に接触させることができる。
【0038】
こうして準備が整えば、低速で走行台車40を走行させる。同時に各清掃処理手段11の駆動モータ18を起動して研削回転体12を回転駆動させる。
【0039】
こうすると、図7に研削回転体によるレール側面部の清掃態様を表わす図で示されるように、研削回転体12がレール頭部2の側面に接して、走行方向に移動することで、そのレール側面に付着の異物層Aの油脂分を含んだ異物を掻き取るとともに、固化している異物層Aの一部を研掃することができる。この際、剥ぎ取られた異物は、研削回転体12の外周部を囲うカバー15aによって四散するのを防止される。
【0040】
この研掃操作に当たり、レール1の側面部に付着している異物層Aが油脂分を多く含んで軟質である場合には、前述の研削布片を密接配置して形成される研削層12bを備えた研削回転体12に代えて、図6に示されるように、面板12hの一側面に無数の砥粒12gを混入させたナイロンフィラメント12f(砥粒入り樹脂フィラメント)を密植して前記研削回転体12と同様の形状にされた回転ブラシ12A(清掃回転体)を使用する。この回転ブラシ12Aを使用するには、出力軸13の軸端から研削回転体12を取り外して交換すればよく、軸端部をテーパ軸にしておくとこの交換操作が容易である。
【0041】
前記清掃回転体として回転ブラシ12Aを用い研掃操作する場合、その密植されているナイロンフィラメント12f(砥粒入り樹脂フィラメント)によってレール側面部に付着した軟質の異物層Aが掻き落されて除去される。所要回転速度で回転ブラシ12Aがレール頭部2の側面に接触すると、この回転ブラシ12Aを構成するナイロンフィラメント12fには砥粒12gが混入されているので、摩擦によってそのフィラメントの表面部に存在する砥粒12fが異物層Aを削るようにして削ぎ落とす働きをなし、しかも接触によって摩耗すると内部から砥粒12gが順次現れて、走行台車40の進行に応じて順次異物層Aを効率よく掻き落し除去できる。したがって、レール側面に沿って移動させるとともに目詰まりすることなく軟質の付着異物層Aを無理なく除去することができるのである。
【0042】
一方、レール側面部に付着する異物層Aが乾燥硬化しているような場合には、前述の研削回転体12を出力軸12に装着して使用する。この場合には、その要部である研削布片12cで形成される環状の研削層12bが、その研削布片12cの先端部で密接環状に配列されて、各研削布片12cの隣接部間に形成される細い溝条12dを備えて表面部(研掃面)が柔軟性を有する砥石のようなものであるので、その研削布片12cの先端が付着物に対して直交状態で接触して、付着されている砥粒によってレール頭部2側面の付着物(異物層A)を削り落とす操作が次々と連続的に行われ、無理なく研削されて除去される。なお、回転する研削層12bは、異物層Aとの接触によって摩滅すると、後続の部分が新たに表層部に現れて削ぎ取り機能を発揮し、言い換えると研削を続けるに応じて順次更新され、かつ前記研掃面に形成される細い無数の溝条12dが半径方向に形成されているから、掻き取られた付着物は回転による遠心力でその溝条12dを通って外部に排出され、砥石のように目詰まりを起こすことがない。したがって、走行移動につれて研削布片12cの先端が摩耗しても次々と更新されて支障なく清掃を継続することができる。
【0043】
また、前述のようにしてレール頭部2の側面に付着する異物層Aの除去を行うに際して、その異物層Aの付着状態が多くなっている場合には、推力付勢手段であるエアシリンダ19にエア供給源から圧縮空気を供給して、そのロッド19'を引き込むように操作すると、連結金具19aを介して研削回転体12の取付軸13に推力が与えられ、研削層12bを強く押付けるようにすることで、付着する異物層Aの削ぎ落し力を高めて処理能力を高めることができる。なお、異物の付着量が少ない個所では推力の付勢を小さくして処理すればよい。
【0044】
こうして、研削回転体12(回転ブラシ12A)によってレール頭部2の側面部に付着する異物の除去操作を行う際、その研削回転体12または回転ブラシ12Aは、レール頭部2の側面の付着状況に応じていずれか除去機能に適したものを選択して使用すればよく、軟質の異物層を除去してもその下部に硬化した異物が存在するような場合、一旦回転ブラシ12Aで表層の軟質異物を除去したのちに、研削布片12cで構成される研削回転体12と交換して残留する硬化した異物層を改めて研掃すれば、確実に付着物を除去することができる。
【0045】
また、軌道上でレール頭部2が激しく摩滅して、その一部が側面側に食み出すような現象を起している個所では、前記研削回転体12によってその食み出したレール頭部2の一部を研削してレールの側面を正しく修正することができる。こうすることで、レールの軌間を規定値に修正して列車の安全走行を確保することができる。要するに、付着物の除去処理のみならず軌間の修正処理も実施できるのである。
【0046】
また、本実施形態のレールの側面清掃装置10では、上述の操作を、走行台車40上に搭載された左右の前記各清掃処理手段11における研削回転体12(回転ブラシ12A)によって軌道上の両側のレール1,1を処理できるので、走行台車40を所要の速度で牽引走行させることにより、左右のレール1,1を同時に研掃することができるのである。したがって、このレールの側面清掃装置10を走行させることで、その移動区間を順次研掃できることになるから、列車の運転休止時間における清掃処理作業を短期間で広範囲にわたり行えるようになり、作業能率を格段に向上させることができる。また、この清掃処理作業に際しては、牽引車のオペレータが清掃処理手段11の制御を行うようにすれは、作業人員を最小限にして実施できるという効果を奏するのである。
【0047】
本実施形態では、走行台車40に付設される清掃処理手段11がそれぞれ独立して作動するようにされているので、作業現場でのレール1に対する異物の付着程度に応じて、清掃処理する必要がある側の清掃処理手段11のみを作動させるようにすることもできる。また、研削回転体12(回転ブラシ12A)の研掃面とレール頭部2の側面との接触角度を作業の状況に応じて調整することで、付着している異物層と研掃面との接触状態を最適に設定して掻き落し効果を高めることができる。なお、作業を行わないで移動させる場合には、清掃回転体の芯高調整機構25を操作して、その研削回転体12(回転ブラシ12A)がレール1から離れる位置まで引上げて移動させることで、支障を来すことがない。
【0048】
前記実施形態においては、研削回転体12(回転ブラシ)の出力軸13に対する推力付与手段として、エアシリンダを用いるものについて記載したが、このほかに電動シリンダやねじジャッキのような直動型の機器を使用することも任意なし得る。また、全体の駆動源としては、エンジン駆動で発電機を作動させて電源とするほか、送電架線(電気線路)から動力を得て駆動する方式、あるいはバッテリを用いる方式などが採用できる。
【0049】
図8には他の実施形態の軌道レールの側面処理装置が示されている。
【0050】
この実施形態の軌道レールの側面処理装置10Aは、回転ブラシ12Aと研削布片を環状に密接させて研削層を形成された研削回転体12とを走行台車40Aの前後に所要の間隔で走行台車40Aに搭載配設されたものである。なお、構造的に前記実施形態と同様のあるので、各部構造には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0051】
この実施形態の軌道レールの側面処理装置10Aでは、走行台車40の前後位置にそれぞれ左右に一組ずつ前記実施形態における清掃処理手段11と同じ構成ものを配置され、その一方のホイール支持フレーム15に支持される出力軸13端に清掃回転体として回転ブラシ12Aが取付られた清掃処理手段11A(構成上前記実施形態と同一であるが区別するために符号を変えている)が配置され、他方のホイール支持フレーム15に支持される出力軸13端に上述の実施形態と同じ研削布片で構成される研削回転体12が取り付けられた清掃処理手段11を配置されてなる。
【0052】
この軌道レールの側面処理装置10Aによれば、まず進行方向の先頭に位置する清掃処理手段11Aの回転ブラシ12Aによって表層部の軟弱な部分を除去した後に、研削回転体12により強固に付着していた異物層Aを除去するようにされているので、その研削回転体12を構成する多数の研削布片12cが軟弱な油脂分によって目詰まり現象を起こさせることなく異物の削除を継続でき、合目的で処理できるのである。したがって、大きな外力を加えることなく異物の取除きができ、レール1を傷付けることなく油脂分を含んで固着していたレール頭部2の側面部の表面を清浄にすることができるのである。また、作業状況に応じて清掃回転体(研削回転体12と回転ブラシ12A)の交換を行うことなく連続作業が実施できる。なお、必要に応じて両清掃回転体を選択的に使用することができる。さらに、左右いずれかのみを使用することも可能である。
【0053】
上述の実施形態では、清掃処理手段11(11A)を搭載した走行台車40を牽引車によって走行させるものについて記載したが、走行台車40に走行装置を設けて、自走できる清掃処理車とすることも可能である。また、人手によって移動させながら清掃するようにした手押し式とすることも可能である。さらに、軌道上の片側のレールを清掃する形式とすることも任意なし得る。これらの形式については、いずれも本発明の技術的範囲に属するものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる軌道レールの側面処理装置の基本構成を表わす概要図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、本実施形態の軌道レールの側面処理装置を表わす平面図である。
【図4】図4は、図3におけるA−A視拡大断面図である。
【図5】図5は、研削回転体の縦断面図(a)とそのa−a視側面図(b)である。
【図6】図6は、回転ブラシの一具体例を表わす断面図である。
【図7】図7は、清掃回転体によるレール側面部の清掃態様を表わす図である。
【図8】図8は、軌道レールの側面清掃装置の他の実施形態を表わす概要図である。
【符号の説明】
1 レール
2 レールの頭部
10,10A レール側面処理装置
11,11A 清掃処理手段
12 研削回転体(清掃回転体)
12A 回転ブラシ(清掃回転体)
12b 研削層
12c 研削布片
12f ブラシのモノフィラメント
13 出力軸
15 ホイール支持フレーム
16 アーム
17 減速機ボックス
18 駆動モータ
19,31 エアシリンダ
20 清掃回転体の接触角度調整手段
21 ブラケット
23 クロスヘッド
26 頭付き取付ねじ
28 垂直角調節ボルト
30 清掃回転体の芯高調整機構
35 ブラケット
40,40A 走行台車

Claims (6)

  1. 軌道レールの側面部分を処理する装置であって、
    回転円板の前面に無数の砥粒を付着した研削要素を多数密接させて配列して取付けてなる清掃回転体と、この清掃回転体を駆動する駆動装置と、支持構造体とで構成される清掃処理手段および前記清掃回転体を軌道上のレール側面部に当接するように支持して走行させる走行台車を備え、前記清掃回転体が作業状況に応じて交換容易にされていることを特徴とする軌道レールの側面処理装置。
  2. 軌道レールの側面部分を処理する装置であって、
    回転円板の前面に無数の砥粒を付着した研削要素を多数密接させて配列して取付けてなる清掃回転体と、この清掃回転体を駆動する駆動装置と、支持構造体とで構成される清掃処理手段および
    前記清掃処理手段を少なくとも二基、前記清掃回転体として研削要素の異なるものを所要の間隔で配設して、それら清掃回転体を軌道レールの側面部に当接するように支持して走行させる走行台車を備え、
    前記清掃回転体を作業状況に応じて選択使用できるようにされていることを特徴とする軌道レールの側面処理装置。
  3. 前記清掃処理手段の清掃回転体は、軌道上の両レールの側面部に、それぞれ当接・退避でき、かつ上下に接触状態を状況に応じて調整できるように駆動装置の出力部に配置されている請求項1または2に記載の軌道レールの側面処理装置。
  4. 前記清掃処理手段における清掃回転体を支持するフレームは、前記走行台車に取付く支持軸に基端部を支持されて軌道レールに並行して延長される支持体の端部に、芯高調整手段とレールに対する清掃回転体の接触角度調整手段とを介して設けられている請求項1または2に記載の軌道レールの側面処理装置。
  5. 前記清掃回転体は、駆動装置の出力軸に脱着可能に支持される面板の前面に、表面に無数の砥粒を付着させてなる所要幅の研削布片を多数密接起立させて基部で固着され、それら研削布片の先端部が研削層を形成するようにして環状に配置され、前記研削層が使用によって順次更新される構成である請求項1〜4のいずれかに記載の軌道レールの側面処理装置。
  6. 前記清掃回転体は、面板の前面に無数の砥粒を練り込んだ合成樹脂線条体を所要の長さで基部を固着され、カップ状に密植して形成される研掃部を備えるものである請求項1〜4のいずれかに記載の軌道レールの側面処理装置。
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