JP2004189699A - 粉体化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)粉体を黒色の合成皮革上に6mg/100cm2均一塗布し、これを入射光角45°、受光角45°及び0°で測定したとき、XYZ表色系における刺激値Yの差(ΔY=Y45,45−Y45,0)が次のΔY1〜ΔY4のいずれかである光輝性粉体の少なくとも1種以上、(B)平均粒径が1〜35μm以下でかつ透過率が90%以上の板状粉体、(C)不溶性界面活性剤粉体、(D)不揮発性シリコーン油を含有する粉体化粧料を提供するものである。
ΔY1≧72(色度x、yがx=0.20〜0.30、y=0.20〜0.26);ΔY2≧74(色度x、yがx=0.32〜0.38、y=0.28〜0.35);ΔY3≧220(色度x、yがx=0.30〜0.32、y=0.30〜0.32);ΔY4≧120(色度x、yがx=0.36〜0.40、y=0.35〜0.40)
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、細口容器の口詰まりや粉散りを起さず、光輝感に優れ、且つ経時でも粉体の状態が変化しない粉体化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ルースタイプの粉体化粧料としては、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧品が市販されている。これらの粉体化粧料は、一般に、天然雲母や合成雲母、タルク等の板状粉体を主体とし、化粧料の種類に合わせて適宜、顔料、球状粉体、パール剤等の成分を配合することで調製される。特にアイカラー等では、ラメやパール剤等の光沢のある粉体を配合し、外観の審美性を有する商品が考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、平均粒径20〜1000μmの板状粉体と、板状粉体とは色調の異なる平均粒径40μm以上の光輝性粉体を含む粉末化粧料が記載されている。ここでは、外観の審美性を得るために、比較的大きな粒径の光輝性粉体が使用されている。
【0004】
一方、外観の審美性を効果的に示す他のアプローチとして、光沢感、光輝感のある粉末状の組成物であることの特徴を利用し、粉体化粧料をガラス瓶等の透明容器に充填して商品化されている。しかし、口の狭いガラス瓶等に充填するタイプの化粧料では、使用時に容器口詰まりが生じたり粉散りする場合があり、使用性に劣ることがあった。特に大きな粒径であるパール顔料を含む場合に、粉体の流動性が悪くなり、パール顔料の高配合と優れた使用性、使用感のバランスが十分得られないことがあった。
更に、輸送中の振動により、粉体の凝集、比重差による粉体の分離、粉体が圧縮され流動性を失う等の問題点を有していた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−249415号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、細口容器の口詰まりや粉散りを起さず、光輝感に優れ、且つ経時でも粉体の状態が変化しないルースタイプの粉体化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、XYZ表色系における特定値以上の刺激値Yを有する粉体と、特定の平均粒径及び透過率を有する板状粉体と、更に、不溶性界面活性剤粉体及び不揮発性シリコーン油を含む粉体化粧料が、化粧膜として高い透明感及び光輝感を有し、肌への付着性・密着性が良く滑らかで柔らかい使用感を示し、また使用時の粉散りや容器口詰まりを抑制できることを見出した。
【0008】
本発明は、(A)粉体を黒色の合成皮革上に6mg/100cm2均一塗布し、これを入射光角45°、受光角45°及び0°で測定したとき、XYZ表色系における刺激値Yの差(ΔY=Y45,45−Y45,0)が次のΔY1〜ΔY4のいずれかである光輝性粉体、(B)平均粒径が1〜35μmでかつ透過率が90%以上の板状粉体、(C)不溶性界面活性剤粉体、(D)不揮発性シリコーン油を含有する粉体化粧料を提供するものである。
ΔY1≧72(色度x、yがx=0.20〜0.30、y=0.20〜0.26);ΔY2≧74(色度x、yがx=0.32〜0.38、y=0.28〜0.35);、ΔY3≧220(色度x、yがx=0.30〜0.32、y=0.30〜0.32);ΔY4≧120(色度x、yがx=0.36〜0.40、y=0.35〜0.40)
【0009】
【発明の実際の形態】
本発明で用いられる成分(A)の光輝性粉体は、黒色の合成皮革上で入射光角45°、受光角45°及び0°で測定したとき、XYZ表色系における刺激値Yの差(ΔY=Y45,45−Y45,0)が次のΔY1〜ΔY4のいずれかの値を有するものである:
ΔY1≧72(色度x、yがx=0.20〜0.30、y=0.20〜0.26);ΔY2≧74(色度x、yがx=0.32〜0.38、y=0.28〜0.35);、ΔY3≧220(色度x、yがx=0.30〜0.32、y=0.30〜0.32);ΔY4≧120(色度x、yがx=0.36〜0.40、y=0.35〜0.40)。
それぞれの色度領域におけるΔYの値未満では、粉体化粧料としての光輝感が劣り、また外観上も充分な審美性が得られない。
【0010】
ここで、ΔY値は以下の方法により求められる。
まず粉体を黒色の合成皮革上に6mg載せ、10cm×10cmの領域に、スポンジを使用して軽くこするようにして均一に塗布する。これを、例えば変角分光測定システム(村上色彩技術研究所製、GCMS−3)を用い、入射角45°、受光角45°及び0°で測定する。入射角45°、受光角45°の測定値を刺激値Y45,45、入射光45°、受光角0°の測定値を刺激値Y45,0とし、これらの差によりΔYを求める。なお、このような測定に使用される黒色の合成皮革は、同様にして求められるΔYが7以下のものである。
【0011】
光輝性粉体は、雲母、合成マイカ;酸化チタン、酸化ケイ素(シリカ)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化鉄等の金属酸化物;ガラスフレーク;オキシ塩化ビスマス等からなる群より選ばれた2種以上によって構成された複合粉体である。ここで、複合の形態は、母粉体を被覆した層状構造、2種以上が均一に分散して存在する混合物、母粉体に対し他の粉体が内包状態で存在する形態、及びそれらの複合形態を含むもの等が含まれる。このうち層状構造の複合形態であることが好ましい。
【0012】
光輝性粉体としては、母粉末に金属または金属酸化物を被覆した層状構造であることが好ましい。母粉体としては、雲母、合成マイカ、酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、及びガラスフレーク等からなる群より選ばれた1種または2種以上であることが好ましい。被覆する金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ケイ素(シリカ)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化鉄等からなる群より1種または2種以上であることが好ましく、特に、酸化チタン及び/又は酸化ケイ素(シリカ)であることが好ましい。
【0013】
具体的には、ガラスフレークを母粉体とし、その表面を金属または金属酸化物で被覆したものが挙げられる。ここでガラスフレークとは、シリカ(SiO2)を50〜75重量%程度含有するガラスフィルムを粉砕することにより得られるものである。このガラスフレークとしては、例えば、溶融法で製造されるものが挙げられ、より具体的には、特公昭41−17148号公報、特公昭45−3541号公報記載の方法で製造されたものを例示することができる。
【0014】
ガラスフレークを被覆する金属としては、金、銀、ニッケル等、金属酸化物としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素等が挙げられ、特に酸化チタンが好ましい。また、ガラスフレークに酸化チタンで被覆し、更に外層に酸化ケイ素を被覆した多層被覆タイプが特に好ましい。
【0015】
被覆ガラスフレーク粉末は、自由表面を持つ溶融ガラスを冷却固化するため、この表面性状は非常に平滑である。さらに非晶質でへき開性を有しないので、その表面にほとんど段差が生じない。そのために、化粧料中での流動性が高く、肌などへの付着性および密着性に優れ、重ね塗りの必要が無く、化粧落ちも生じ難いなど優れた機能を発揮する。また、シリカが80%以上含有されるシリカガラスに比べ若干の柔軟性を有するため、破砕されにくく、化粧料への配合に適している。
【0016】
母粉末を被覆する方法は特に制限されず、通常用いられる方法に従って行うことができる。また、母粉末の表面を被覆する金属酸化物の光学膜厚をコントロールすることにより、さまざまな干渉光の色調をつくりだすことが可能である。
【0017】
本発明において、光輝性粉体の大きさは、化粧料中で十分に流動でき、かつ、適度な肌への付着性と密着性を得られる点から、平均粒径10〜150μmが好ましい。さらに、このような化粧料を使用すれば、重ね塗りしなくても十分な光輝感が得られる。10μm未満では光輝感が弱くなり、150μmを超えるとぎらつきなどの光輝感が強すぎ、又その大きさゆえに肌への付着性が悪くなる。
この範囲の粒径のうち、特に化粧する部分に質感が必要な場合は、粒径の大きな光輝性粉体が適しており(平均粒径60〜150μm)、反対にカバー力が必要な場合は、小さめのもの(平均粒径10〜50μm)を用いることが好適である。
【0018】
このような光輝性粉体の市販品としては、メタシャインシリーズ(日本板硝子社製)が挙げられる。具体的には、金、銀又はニッケル等金属被覆したガラスフレークとして、メタシャインMC2080PS、ME2040PS、ME2025PS、ME2015PS、MC1040NB、MC1020NB等が挙げられる。金属酸化物被覆タイプとしては、酸化チタン被覆ガラスフレークである、メタシャインMC1120RS、MC1080RS、MC1040RS、MC1020RS、MC1120RY、MC1080RY、MC1040RY、MC1020RY、MC1120RR、MC1080RR、MC1040RR、MC1020RR、MC1080RB、MC1040RB、MC1020RB、MC1080RG、MC1040RG、MC1020RG等が挙げられる。
【0019】
光輝性粉体は、さらにその表面をシリカ、一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物または界面活性剤等で表面処理してもよい。
本発明においては、二種以上の光輝性粉体を組み合わせてもよく、含有量は5重量%以上、好ましくは5〜80重量%、特に好ましくは5〜70重量%である。
【0020】
成分(B)の板状粉体は、平均粒径が1〜35μmかつ透過率が90%以上のものである。前記(A)光輝性粉体に、透過率の高い板状粉体を合わせて用いることにより、これらを含む化粧料を塗布した際、化粧膜が高い透明感及び高い光輝感を呈することができる。ここで透過率は、例えば規格JIS K 7105に基づきヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、HR−100)を用いて求められる。
【0021】
板状粉体としては、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、ラポナイト、スメクタイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、含水ケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、窒化ホウ素、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ベントナイト、ゼオライト、セラミクスパウダー、水酸化アルミニウム等の無機粉体が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
【0022】
さらに、これらの板状粉体は必要に応じて表面処理を施すことができる。この表面処理剤は、例えばフッ素系化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤、アクリル、ポリエチレン等の樹脂、アミノ酸系化合物などであり、これらの表面処理剤の二種以上を同時に又は多層に重ねて施しても良い。
【0023】
本発明において、(B)板状粉体の含有量は、15重量%以上、好ましくは15〜90重量%、特に好ましくは15〜40重量%である。
【0024】
本発明で用いられる成分(C)の不溶性界面活性剤粉体とは、水にも油にも実質的に溶解しない界面活性剤粉体、具体的にはアニオン界面活性剤の多価金属塩、アシル化塩基性アミノ酸等をいう。アニオン界面活性剤の多価金属塩としては、例えば、脂肪酸の多価金属塩(いわゆる金属石鹸)、モノアルキルリン酸の多価金属塩(特開平3−178987号公報)、アルキル硫酸の多価金属塩、アミドスルホン酸の多価金属塩(特開平3−294210号公報)、アシル化アミノ酸の多価金属塩(特開平4−5216号公報)等が挙げられる。これらのうち、分子中にアルキル基及びアミド基を有するものが好ましく、アミドスルホン酸多価金属塩、アシル化アミノ酸多価金属塩が好ましい。また、多価金属としては、例えばカルシウム、マグネシウム、バリウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、チタン、ジルコニウム等が挙げられ、カルシウム、マグネシウム、バリウム等のアルカリ土類金属が好ましく、特にカルシウムが好ましい。具体的には、N−ラウロイルタウリンカルシウム、N−ラウロイル−β−アラニンカルシウム等が挙げられる。
【0025】
アシル化塩基性アミノ酸としては、N−アシルリジン(特開昭60−67406号公報)が挙げられる。具体的にはN−ラウロイルリジン、N−ミリスチルリジン、N−パルミトイルリジン、N−ステアロイルリジン、N−イソステアロイルリジン等が挙げられる。
【0026】
これらの不溶性界面活性剤粉体は、疎水化処理などの表面処理を施してもよい。疎水化処理とは、例えば、シリコーン油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、ポリエチレン、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート及びフッ素化合物から選ばれる表面処理剤により処理したものが挙げられる。また、2種以上の処理を組み合わせて行っても良い。さらに、処理効果を高めるため、前処理として、焼成処理、加熱処理、水熱処理、減圧処理、プラズマ処理等を必要に応じて行っても良い。また、粉体と処理剤とを混合した後、更に焼き付け処理、加熱処理、熟成処理等の後処理を行ってもよい。
【0027】
本発明において使用する成分(C)不溶性界面活性剤粉体は、化粧料ののびおよび透明感の兼ね合いから、0.1〜5.0重量%、特に0.5〜2.5重量%であることが好ましい。0.1重量%未満では化粧料の肌上でののび良さ効果が実感できず、5.0重量%を超えると透明感の低下等外観上好ましくない。
【0028】
成分(D)の不揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン;ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、架橋型オルガノポリシロキサン等の変性シリコーン油;ジメチルシロキサンメチル(パーフルオロアルキルエトキシプロピレン)シロキサン共重合物などが挙げられる。
【0029】
不揮発性のシリコーン油は二種以上併用してもよく、良好な使用感や化粧持続性を示す点で、含有量は0.1〜5.0重量%、特に0.5〜1.0重量%が好ましい。
【0030】
本発明の化粧料には、前記(A)〜(C)の粉体以外に、通常化粧料に用いられる黄色酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、酸化アルミニウムコバルト、群青、マンガンバイオレット、カーボンブラック、有機色素等の着色顔料;雲母チタン等のパール剤;ポリエチレン粉末、ウレタン樹脂等の有機樹脂粉末等有機樹脂粉体等も用いることができる。化粧料中の(A)〜(C)を含む粉体の総含有量は、93.0〜99.9重量%、好ましくは95.0〜99.5重量%である。
【0031】
さらに、通常配合される界面活性剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、グリセリンや1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコール、または各種有効成分などを含有してもよい。
【0032】
本発明の粉末化粧料の形態としては、ファンデーション、化粧下地、白粉、アイシャドウ、頬紅、ボディパウダー等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により、この発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(参考例1:粉体のΔY)
各種粉体を黒色の合成皮革に6mg/100cm2均一塗布し、これを変角分光測定システム(村上色彩技術研究所製、GCM−3)を用い、入射角45°、受光角45°及び0°で測定した。この測定値から、XYZ表色系(JIS Z8701に規定する)における刺激値Y45,45及びY45,0の差(ΔY)、色度x、yを求めた。この結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
(評価方法)
1.サンプル調製:
粉末化粧料を透明ガラス容器に充填し、サンプルとする。
【0036】
2.光輝感:
サンプルの外観を目視で観察し、以下の標準に従って、評価判定した。
外観状態 判定
光輝感が強い ◎
光輝感がやや強い ○
光輝感がやや弱い △
光輝感が弱い ×
【0037】
3.ガラス容器への付着性:
サンプルの外観を目視で観察し、以下の標準に従って、評価判定した。
外観状態 判定
ガラスに粉体が付着しない ○
ガラスに付着するが中は見える △
ガラスに粉体が付着し中が見えない ×
【0038】
4.使用感:
粉末化粧料を女性パネラー10名に使用してもらい、「透明感」、「伸びの良さ」、「肌への付着性」、「粉散りの無さ」、「容器口詰まりの無さ」の各項目について以下の基準により評価した。
評価標準:
◎:7名以上が良好と回答
○:4〜6名が良好と回答
△:2〜3名が良好と回答
×:1名以下が良好と回答
【0039】
(実施例1〜4、比較例1〜4:ルースタイプアイシャドウ)
表2に示す組成のルースタイプアイシャドウを、下記製法に従って製造し、評価した結果を表2に併せて示す。
【0040】
(製法)
成分7〜15をミキサーに均一に混合撹拌した後、成分1〜6を添加して同様に均一に混合撹拌して、篩にかけた後、所定のガラス容器に充填してルースタイプアイシャドウを得た。
【0041】
【表2】
【0042】
実施例1〜4は、いずれも光輝感に優れ、肌への付着性、伸びの良さ、しっとり感を有し、且つ流動性が良く、容器口詰まりや使用時の粉散りの無さ等にも優れていた。光輝性粉体を使用しない比較例1は光輝感や透明性がなく、また容器口詰まりや使用時の粉散りに劣るものであった。透過率の低い板状粉体を使用した比較例2は、特に透明感、のびの点で劣るものであった。不溶性界面活性剤粉体を含まない比較例3は、特に肌へののびが悪く、またガラス容器への付着性、容器口詰まり、使用時の粉散り、及び肌への付着性に劣るものであった。不揮発性シリコーン油を使用していない比較例4は、特にガラス容器への付着性や肌へののびが悪かった。
【0043】
(実施例5:ルースタイプアイシャドウ)
表3の処方で、ルースアイシャドウを製造し、評価を行なった。
(製法)
成分1〜8をミキサーにて均一に混合分散した後、成分9〜10を前と同じように混合分散した。この混合物を篩にかけた後、透明容器に充填してルースタイプアイシャドウを得た。
【0044】
【表3】
【0045】
得られたルースタイプアイシャドウは、光輝感に優れ、肌への付着性、伸びの良さ、しっとり感を有し、且つ流動性が良く、容器口詰まりや使用時の粉散りの無さ等にも優れていた。
【0046】
(実施例6:白粉)
表4の処方で、白粉を製造し、評価を行なった。
成分1〜7をミキサーにて均一に混合分散した後、成分8〜10を前と同じように混合分散した。この混合物を篩にかけて透明容器に充填して白粉を得た。
【0047】
【表4】
【0048】
得られた白粉は、光輝感に優れ、肌への付着性、伸びの良さ、しっとり感を有し、且つ流動性が良く、容器口詰まりや使用時の粉散りの無さ等にも優れていた。
【0049】
(実施例7:ルースタイプ頬紅)
表5の処方で、白粉を製造し、評価を行なった。
成分1〜6をミキサーにて均一に混合分散した後、成分7〜9を前と同じように混合分散した。この混合物を篩にかけて透明容器に充填してルースタイプ頬紅を得た。
【0050】
【表5】
【0051】
得られたルースタイプ頬紅は、光輝感に優れ、肌への付着性、伸びの良さ、しっとり感を有し、且つ流動性が良く、容器口詰まりや使用時の粉散りの無さ等にも優れていた。
【0052】
【発明の効果】
本発明の粉体化粧料は、適度な粉体の流動性を有するために細口容器の口詰まりや粉散りせず、またガラス容器へ付着しにくく、外観に優れ、且つ、肌への付着性、伸びの良さ、しっとり感、容器口詰まりの無さ、使用時の粉散りの無さの全ての項目にも優れている。
Claims (3)
- (A)粉体を黒色の合成皮革上に6mg/100cm2均一塗布し、これを入射光角45°、受光角45°及び0°で測定したとき、XYZ表色系における刺激値Yの差(ΔY=Y45,45−Y45,0)が次のΔY1〜ΔY4のいずれかである光輝性粉体、(B)平均粒径が1〜35μmでかつ透過率が90%以上の板状粉体、(C)不溶性界面活性剤粉体、(D)不揮発性シリコーン油を含有する粉体化粧料。
ΔY1≧72(色度x、yがx=0.20〜0.30、y=0.20〜0.26);ΔY2≧74(色度x、yがx=0.32〜0.38、y=0.28〜0.35);ΔY3≧220(色度x、yがx=0.30〜0.32、y=0.30〜0.32);ΔY4≧120(色度x、yがx=0.36〜0.40、y=0.35〜0.40) - 成分(A)の光輝性粉体が、1種又は2種以上の金属又は金属酸化物で被覆されたガラスフレークである請求項1記載の粉体化粧料。
- 成分(C)の不溶性界面活性剤粉体が、アニオン界面活性剤の多価金属塩又はアシル化塩基性アミノ酸である請求項1記載の粉体化粧料。
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JP2008162939A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Kao Corp | 乳化化粧料 |
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