JP2004189485A - 画像形成装置のシート搬送用転動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像の劣化を長期にわたって抑えることができ、かつ射出成形により安価に製造できる画像形成装置のシート搬送用転動体を提供する。
【解決手段】 外径摺接面を形成する案内部と、この案内部をブリッジ部を介して保持する軸受部とからなる画像形成装置のシート搬送用転動体であって、上記案内部は射出成形により形成されるとともに該案内部の少なくとも両端部はフィルム状である。また、上記外径摺接面は軸方向がクラウニング形状である。また、上記案内部の末端部の厚みが、0.05 〜 0.9 mmである。また、上記転動体において少なくとも上記案内部は溶融フッ素樹脂からなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 外径摺接面を形成する案内部と、この案内部をブリッジ部を介して保持する軸受部とからなる画像形成装置のシート搬送用転動体であって、上記案内部は射出成形により形成されるとともに該案内部の少なくとも両端部はフィルム状である。また、上記外径摺接面は軸方向がクラウニング形状である。また、上記案内部の末端部の厚みが、0.05 〜 0.9 mmである。また、上記転動体において少なくとも上記案内部は溶融フッ素樹脂からなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンターなどの画像形成装置内で画像形成されたシートを搬送する画像形成装置のシート搬送用転動体に関する。
複写機およびレーザービームプリンターなどはトナーを熱で溶融させてシートに定着するため、定着部では200℃前後の高熱をかけて定着している。その後、排紙コロなどのシート搬送用転動体により排出されるが、近年の高速化に伴い、シートおよび定着されたトナーが高温のままで排紙部を通過するようになってきた。このため、トナーが半溶融状態で排紙コロと接することが多くなり、排紙コロには耐熱性とトナーとの非粘着性が求められるようになった。これらの理由から、その材質として以前は安価なポリアセタール樹脂などが使用されていたが、現在ではテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下「PFA」と称す)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(以下「ETFE」と称す)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下「FEP」と称す)などの射出成形可能なフッ素樹脂(以下「溶融フッ素樹脂」と称す)が多く使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
しかし、カラー化が進み高画質が求められるようになると、以下の問題が発生するようになってきた。すなわち、(1)排紙コロが硬いため、局部的、特にエッジ部でシートへ強い接圧がかかり画像にスジ状の痕などが発生するという問題、(2)排紙コロで押し付けられた面のトナーが潰されるので他の部分と画質に差が発生するという問題、(3)排紙コロと接した面が他の面より早く冷却されるために、冷却速度の差によって画質に差が発生するなどの問題である。
また、これらの問題に対応するため、発泡ゴムなど軟らかいゴムの表面にPFAチューブなどを被せたもの、非粘着層をコーティングしたもの、などが考案されているが、構成から容易に推測できる通り高価であり、また非粘着性であるPFAチューブがズレたりシワがよったりする、その他、コーティングが摩滅して非粘着性が失われるなどの問題が発生し完全な対策とは言えないのが現状である。
特開平9−315615号公報(特許請求の範囲)
特開2000−7180号公報(段落[0019])
また、これらの問題に対応するため、発泡ゴムなど軟らかいゴムの表面にPFAチューブなどを被せたもの、非粘着層をコーティングしたもの、などが考案されているが、構成から容易に推測できる通り高価であり、また非粘着性であるPFAチューブがズレたりシワがよったりする、その他、コーティングが摩滅して非粘着性が失われるなどの問題が発生し完全な対策とは言えないのが現状である。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、画像の劣化を長期にわたって抑えることができ、かつ射出成形により安価に製造できる画像形成装置のシート搬送用転動体を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置のシート搬送用転動体は、外径摺接面を形成する案内部と、この案内部をブリッジ部を介して保持する軸受部とからなる画像形成装置のシート搬送用転動体であって、上記案内部は射出成形により形成されるとともに該案内部の少なくとも両端部はフィルム状であることを特徴とする。
また、上記外径摺接面は軸方向がクラウニング形状であることを特徴とする。
また、上記案内部の末端部の厚みが、0.05 〜 0.9 mmであることを特徴とする。
また、上記案内部は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする。
また、上記シート搬送用転動体は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする。
なお、フィルム状とは、肉厚が薄い状態を言う。
また、上記外径摺接面は軸方向がクラウニング形状であることを特徴とする。
また、上記案内部の末端部の厚みが、0.05 〜 0.9 mmであることを特徴とする。
また、上記案内部は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする。
また、上記シート搬送用転動体は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする。
なお、フィルム状とは、肉厚が薄い状態を言う。
シートと摺接する案内部の少なくとも両端部をフィルム状とすることにより、両端部の機械的圧縮強度などが低下しシート印字面への接圧が低下するので該部分でスジ状痕がつきにくくなる。また、上記構成より(1)転動体とシート印字面との接圧が中央から両端に向けて低下するため、トナーの潰れもこの向きに少なくなる、(2)転動体の熱容量が中央から両端に向けて低下するため、トナーの冷却速度もこの向きに低下する。この結果、シート印字面において転動体が摺接した部分とそうでない部分とで画質の変化が目立ちにくくなる。
また、案内部を射出成形することにより、ズレ、摩滅などがなく長期間性能が維持される。また、転動体を一体成形することにより、容易に連続成形できるため量産性があり、安価に製造できる。
また、案内部を射出成形することにより、ズレ、摩滅などがなく長期間性能が維持される。また、転動体を一体成形することにより、容易に連続成形できるため量産性があり、安価に製造できる。
本発明の画像形成装置のシート搬送用転動体は、外径摺接面を形成する案内部と、この案内部をブリッジ部を介して保持する軸受部とからなる画像形成装置のシート搬送用転動体であって、上記案内部は射出成形により形成されるとともに上記案内部の少なくとも両端部はフィルム状であるので、両端部の機械的強度が低下しシート印字面への接圧が低下するので該部分でスジ状痕がつきにくくなる。また、案内部をクラウニング形状とすることで転動体とシート印字面との接圧や、転動体の熱容量が中央から両端に向けて低下し、画質の変化が目立ちにくくなる。
また、案内部を射出成形することにより、ズレ、摩滅などがなく長期間性能が維持される。また、転動体を一体成形することにより、容易に連続成形できるため量産性があり、安価に製造できる。
また、案内部を射出成形することにより、ズレ、摩滅などがなく長期間性能が維持される。また、転動体を一体成形することにより、容易に連続成形できるため量産性があり、安価に製造できる。
本発明のシート搬送用転動体の一実施例を図1により説明する。図1(a)はシート搬送用転動体の斜視図を、図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図をそれぞれ示す。
本発明のシート搬送用転動体は案内部が樹脂製であり射出成形により成形される。その用途は複写機などにおいて、トナー像が定着され定着ローラから剥離されたシートを搬送することであるため、用いる樹脂としては、トナーとの非粘着性に優れ、射出成形可能なPFA、ETFE、FEPなどの溶融フッ素樹脂が好ましい。
本発明のシート搬送用転動体は案内部が樹脂製であり射出成形により成形される。その用途は複写機などにおいて、トナー像が定着され定着ローラから剥離されたシートを搬送することであるため、用いる樹脂としては、トナーとの非粘着性に優れ、射出成形可能なPFA、ETFE、FEPなどの溶融フッ素樹脂が好ましい。
また、排紙時に必要十分な強度を得るために、例えば無機繊維系の補強材などを配合してもよい。そのような繊維状無機補強材を例示すると、炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト繊維、ステンレス繊維などの金属繊維、ケイ酸カルシウムウィスカ、炭酸カルシウムウィスカ、硫酸カルシウムウィスカ、硫酸マグネシウムウィスカ、硝酸マグネシウムウィスカ、マグネシア繊維、ホウ酸アルミニウムウィスカ、アルミナ繊維、酸化チタンウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、チタン酸カリウムウィスカ、チラノ繊維、ジルコニア繊維、ゾノライト繊維、ウオラストナイトウィスカなどであり、単独の繊維ばかりでなく、複数種類の繊維を混合して使用することもできる。繊維状無機補強材の中でも、ウィスカ類が好ましい。また繊維状無機補強材の配合量は、樹脂 100重量部に対して 1〜100 重量部、好ましくは 3〜 50 重量部、より好ましくは 5〜 35 重量部である。この範囲であると、優れた耐熱性および衝撃強度が得られる。100 重量部より多量に配合すれば案内部のフィルム状部に柔軟性がなくなり所望の効果が得られない恐れがある。
図1(a)および(b)に示すように、転動体1は、シート搬送時にその印字面と摺接する案内部2と、回転軸を受ける軸受部3と、案内部2と軸受部3とを繋ぐブリッジ部4とを備えてなり、少なくとも案内部2は射出成形により成形される。図1(a)および(b)に示した転動体1は案内部2、軸受部3、ブリッジ部4が射出成形により一体に成形されたものであるが、図6のように軸受部3を別部材で形成し案内部2をインサート成形してもよい。この場合ブリッジ部4は案内部2と一体成形した方が製造は容易である。
軸受部3を別部材で形成する場合、軸受部3の材質は金属、セラミックス、合成樹脂の何れもが使用できる。また、別部材で形成した軸受部3に案内部2をインサート成形する場合は、ブリッジ部4と接触する面に穴3aを形成するなど、案内部2の抜け止め、回り止めを設けておくことが好ましい。
また、軸受部3は図1(b)のように内径部3bが軸受面であっても、図7のように外径部3cが軸受面であってもよい。外径部3cが軸受面の場合、軸受部3の材質は金属、セラミックスあるいは補強材で補強された合成樹脂であることが軸の変形を防止するために好ましい。
案内部2の軸方向の形状は、軸心に対して平行であってよい。好ましい形状は、中高のクラウニング形状であり、該形状とすることでスジ状痕の発生が極めて低減される。クラウニング形状は、一定のRで形成しても、途中でRを変化させてもよい。案内部にクラウニングを設ける場合、金型からの取出しが無理抜きになるため、成形収縮率が 4 %以上あるPFAの使用が望ましい。また、その高低差は、例えば案内部の最大径が 10 mm、軸方向長さL1が 10 mmの転動体であれば 1 mmが上限と思われる。
軸受部3を別部材で形成する場合、軸受部3の材質は金属、セラミックス、合成樹脂の何れもが使用できる。また、別部材で形成した軸受部3に案内部2をインサート成形する場合は、ブリッジ部4と接触する面に穴3aを形成するなど、案内部2の抜け止め、回り止めを設けておくことが好ましい。
また、軸受部3は図1(b)のように内径部3bが軸受面であっても、図7のように外径部3cが軸受面であってもよい。外径部3cが軸受面の場合、軸受部3の材質は金属、セラミックスあるいは補強材で補強された合成樹脂であることが軸の変形を防止するために好ましい。
案内部2の軸方向の形状は、軸心に対して平行であってよい。好ましい形状は、中高のクラウニング形状であり、該形状とすることでスジ状痕の発生が極めて低減される。クラウニング形状は、一定のRで形成しても、途中でRを変化させてもよい。案内部にクラウニングを設ける場合、金型からの取出しが無理抜きになるため、成形収縮率が 4 %以上あるPFAの使用が望ましい。また、その高低差は、例えば案内部の最大径が 10 mm、軸方向長さL1が 10 mmの転動体であれば 1 mmが上限と思われる。
案内部2の端部であるフィルム状部6は、軸方向長さが 3 mm以上、肉厚L2が 0.05 mm 〜 0.9 mm、好ましくは 0.08 mm 〜 0.7 mmであれば柔軟性が適当な範囲となり末端部6aにおけるシートへの接圧を低下させることができる。 0.05 mm 未満では、肉厚が非常に薄くなるので、取り扱いに細心の注意が必要になってくる。
なお、一般的な複写機などに使用される本発明のシート搬送用転動体は、その軸方向長さおよび案内部直径はそれぞれ数 mm 〜数 cm 程度である。
なお、一般的な複写機などに使用される本発明のシート搬送用転動体は、その軸方向長さおよび案内部直径はそれぞれ数 mm 〜数 cm 程度である。
図2は、本発明のシート搬送用転動体の使用状態を示す図である。図2に示すように、転動体1は、相手ローラ7との間でシート8を挟持するため、その案内部2においてシート8と摺接している。案内部2の末端部6aは、フィルム状であり摺接時において押圧反対方向に弾性変形するため、該末端部におけるシート8への接圧が小さくなる。この結果、従来問題であった、シート8において末端部6aとの摺接位置8bにできるスジ状痕が付きにくい。
転動体1の案内部2は、フイルム状部6の内径に射出成形する上での抜け勾配が設けられている。そのため、中央部5から末端部6aに向けてその厚さが薄くなりフイルム状部での柔軟性が連続的に向上する。その結果、シート8において案内部2の中央部5との摺接位置8aから、末端部6aとの摺接位置8bに向けてこの転動体による接圧も低下する。通常、転動体によりシートを挟持すると、その摺接部分で接圧がかかりシート印字面に定着されたトナーが潰れて、摺接しない部分とで画質に差が生じるが、本発明では、転動体の中央部から両端部に向けて接圧が低下するため、画質の変化が目立ちにくくなり、特に末端部6aではほとんど接圧がかからないため、非摺接部分との画質の差はほぼ生じない。
また、転動体の各部分における熱容量も中央部5から末端部6aに向けて低下するため、該部分と接触することによるトナーの冷却速度もこの向きに低下する。すなわち、厚みがある中央部5では熱容量が大きくトナーの冷却速度が速く、薄いフイルム状部6では熱容量が小さくトナーの冷却速度が遅い。よって、上記接圧と同様に、シート8の転動体摺接面においてトナーの冷却速度による画質の変化および末端部跡が目立ちにくくなる。
本発明のシート搬送用転動体の他の実施例を図3により説明する。図3(a)はシート搬送用転動体の斜視図を、図3(b)は、図3(a)におけるB−B断面図をそれぞれ示す。
図3(a)および図3(b)に示すように、転動体1は、案内部2と、回転軸を受ける軸受部3と、案内部2と軸受部3とを繋ぐブリッジ部4とを備えてなり、ブリッジ部4がくの字状に成形されている。ブリッジ部4を該形状とすることにより、弾性変形しやすく中央部5における接圧が適度となるため、発泡ゴムなどの軟らかい素材を用いなくともシート印字面への排紙コロ接触による画質の低下を抑えることができる。
図3(a)および図3(b)に示すように、転動体1は、案内部2と、回転軸を受ける軸受部3と、案内部2と軸受部3とを繋ぐブリッジ部4とを備えてなり、ブリッジ部4がくの字状に成形されている。ブリッジ部4を該形状とすることにより、弾性変形しやすく中央部5における接圧が適度となるため、発泡ゴムなどの軟らかい素材を用いなくともシート印字面への排紙コロ接触による画質の低下を抑えることができる。
実施例1〜4
図3に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、PFAを用いて射出成形で形成した。軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.05 mm 、0.1 mm 、0.3 mm 、0.9 mm であり、それぞれを実施例1〜4とした。
実施例5
図1に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、ETFEを用いて射出成形で形成した。軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.1 mm である。
実施例6
図6に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、ETFEを用いて射出成形で形成した。軸受部はSUS304製であり、案内部の軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.1 mm である。
図3に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、PFAを用いて射出成形で形成した。軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.05 mm 、0.1 mm 、0.3 mm 、0.9 mm であり、それぞれを実施例1〜4とした。
実施例5
図1に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、ETFEを用いて射出成形で形成した。軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.1 mm である。
実施例6
図6に示すシート搬送用転動体(排紙コロ)を、ETFEを用いて射出成形で形成した。軸受部はSUS304製であり、案内部の軸方向長さL1が 12 mmであり、案内部直径が 9 mm であり、案内部の末端部6aの肉厚L2が 0.1 mm である。
比較例1
図4に示す従来の円柱状排紙コロ9を、PFAを用いて射出成形で形成した。軸方向長さが 12 mmであり、外径が 9 mmであり、外径エッジ部9aにR1の面取りが施してある。
各実施例および比較例について、以下に示すエッジロード試験および実機試験を行なった。試験結果を表1に示す。
図4に示す従来の円柱状排紙コロ9を、PFAを用いて射出成形で形成した。軸方向長さが 12 mmであり、外径が 9 mmであり、外径エッジ部9aにR1の面取りが施してある。
各実施例および比較例について、以下に示すエッジロード試験および実機試験を行なった。試験結果を表1に示す。
(1)エッジロード試験:図5に示すように、駆動ゴムローラ10とフリクションで回転する排紙コロ11とからなる試験機において、排紙コロ11にはラジアル荷重Wとして、20 gf負荷した。カーボン紙12を排紙コロ側、シート13をゴムローラ側にして、ゴムローラを 120 rpmで回転させ、カーボン紙12とシート13をゴムローラ10、排紙コロ11の間を通し転写状態の比較を行なった。試験結果は、明確にスジが転写されたコロは×、微かなスジが認められたコロは△、スジが認められないコロは○とした。
(2)実機試験:キャノン製カラーLBPに組み付け、各色のべた焼き(全面印刷)を行い、スジなどの発生比較を行なった。試験結果は、明確にスジが転写されたコロは×、微かなスジが認められたコロは△、スジが認められないコロは○とした。
(2)実機試験:キャノン製カラーLBPに組み付け、各色のべた焼き(全面印刷)を行い、スジなどの発生比較を行なった。試験結果は、明確にスジが転写されたコロは×、微かなスジが認められたコロは△、スジが認められないコロは○とした。
実機試験において、本発明のシート搬送用転動体は全くスジ状痕が認められなかった。エッジロード試験では実施例4において微かなスジが認められたが実機試験の結果から実機への採用に問題は無いと考える。本発明のシート搬送用転動体は画像の劣化を抑制できることが分かる。
本発明の画像形成装置のシート搬送用転動体は、画像の劣化を長期にわたって抑えることができ、かつ射出成形により安価に製造できるので、複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンターなどの画像形成装置内で好適に利用できる。
1 シート搬送用転動体
2 案内部
3 軸受部
4 ブリッジ部
5 中央部
6 フィルム状部
7 相手ローラ
8 シート
2 案内部
3 軸受部
4 ブリッジ部
5 中央部
6 フィルム状部
7 相手ローラ
8 シート
Claims (5)
- 外径摺接面を形成する案内部と、この案内部をブリッジ部を介して保持する軸受部とからなる画像形成装置のシート搬送用転動体であって、
前記案内部は射出成形により形成されるとともに該案内部の少なくとも両端部はフィルム状であることを特徴とする画像形成装置のシート搬送用転動体。 - 前記外径摺接面は、その軸方向がクラウニング形状であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のシート搬送用転動体。
- 前記案内部の末端部の厚みが、0.05 〜 0.9 mmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置のシート搬送用転動体。
- 前記案内部は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の画像形成装置のシート搬送用転動体。
- 前記シート搬送用転動体は溶融フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の画像形成装置のシート搬送用転動体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003377395A JP2004189485A (ja) | 2002-11-25 | 2003-11-06 | 画像形成装置のシート搬送用転動体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009133880A1 (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-05 | Ntn株式会社 | 電子写真装置のシート搬送用転動体及びその射出成形金型 |
JP2013023337A (ja) * | 2011-07-21 | 2013-02-04 | Ricoh Co Ltd | 用紙処理装置及び画像形成装置 |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003377395A patent/JP2004189485A/ja not_active Withdrawn
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CN102015499A (zh) * | 2008-04-30 | 2011-04-13 | Ntn株式会社 | 电子照相装置的片材输送用转动体以及其注塑成形模具 |
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Effective date: 20061102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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